JP2942392B2 - 内視鏡の湾曲部 - Google Patents
内視鏡の湾曲部Info
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- JP2942392B2 JP2942392B2 JP3191338A JP19133891A JP2942392B2 JP 2942392 B2 JP2942392 B2 JP 2942392B2 JP 3191338 A JP3191338 A JP 3191338A JP 19133891 A JP19133891 A JP 19133891A JP 2942392 B2 JP2942392 B2 JP 2942392B2
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- Japan
- Prior art keywords
- outer tube
- endoscope
- tube
- curved portion
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- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内視鏡の挿入部の先
端付近に設けられ、遠隔操作によって屈曲される内視鏡
の湾曲部に関する。
端付近に設けられ、遠隔操作によって屈曲される内視鏡
の湾曲部に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の湾曲部は、遠隔操作によって傾
動するように連結された複数の節輪の外側を、伸縮性の
ある外皮チューブで被覆して形成されている。
動するように連結された複数の節輪の外側を、伸縮性の
ある外皮チューブで被覆して形成されている。
【0003】そのような外皮チューブは、従来は一般
に、肉厚が全体に一様なゴムチューブなどで形成されて
いた。
に、肉厚が全体に一様なゴムチューブなどで形成されて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡が挿入される患
者の苦痛を少しでも小さくするためには、内視鏡の挿入
部をできるだけ細くする必要がある。したがって、湾曲
部の外皮チューブの肉厚は、可能な限り薄くしなければ
ならない。
者の苦痛を少しでも小さくするためには、内視鏡の挿入
部をできるだけ細くする必要がある。したがって、湾曲
部の外皮チューブの肉厚は、可能な限り薄くしなければ
ならない。
【0005】また、例えば図7に示されるように、送気
送水及び吸引チューブ(鉗子チャンネル兼用)をまとめ
たいわゆるマルチチャンネルチューブ51を沿わせるた
めのU溝52を設けたような内視鏡においては、マルチ
チャンネルチューブ51の内径をできるだけ太くするた
めにも、湾曲部の外皮チューブ53の肉厚をできるだけ
薄くしなければならない。図7において60は、内視鏡
の挿入部が患者の体腔内に直接触れないように挿入部を
包むシースであり、マルチチャンネルチューブ51はシ
ース60の内部に設けられている。
送水及び吸引チューブ(鉗子チャンネル兼用)をまとめ
たいわゆるマルチチャンネルチューブ51を沿わせるた
めのU溝52を設けたような内視鏡においては、マルチ
チャンネルチューブ51の内径をできるだけ太くするた
めにも、湾曲部の外皮チューブ53の肉厚をできるだけ
薄くしなければならない。図7において60は、内視鏡
の挿入部が患者の体腔内に直接触れないように挿入部を
包むシースであり、マルチチャンネルチューブ51はシ
ース60の内部に設けられている。
【0006】ところが、湾曲部の外皮チューブ53の肉
厚を薄くすると、図8に示されるように、外皮チューブ
53が節輪55と節輪55との間に落ち込み易くなる。
すると、外皮チューブ53が、節輪55によってくり返
し挟み付けられて最後には穿孔し、内部に水等が侵入し
て内視鏡が使用不能になるという重大故障が発生する。
厚を薄くすると、図8に示されるように、外皮チューブ
53が節輪55と節輪55との間に落ち込み易くなる。
すると、外皮チューブ53が、節輪55によってくり返
し挟み付けられて最後には穿孔し、内部に水等が侵入し
て内視鏡が使用不能になるという重大故障が発生する。
【0007】そこで、そのような不具合を無くすため
に、節輪と外皮チューブとの間に網状管を設けたものも
ある。しかし、網状管を設ければ、結局その分だけ湾曲
部が太くなって、患者に苦痛を与えることになる。
に、節輪と外皮チューブとの間に網状管を設けたものも
ある。しかし、網状管を設ければ、結局その分だけ湾曲
部が太くなって、患者に苦痛を与えることになる。
【0008】そこで本発明は、外皮チューブの肉厚を薄
くして湾曲部の外径を細くし、しかも、外皮チューブが
節輪間に挟まれて穿孔するようなことのない内視鏡の湾
曲部を提供することを目的とする。
くして湾曲部の外径を細くし、しかも、外皮チューブが
節輪間に挟まれて穿孔するようなことのない内視鏡の湾
曲部を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の湾曲部は、遠隔操作によって互い
に傾動するように複数の節輪を連結して、その外側を伸
縮性のある外皮チューブで被覆した内視鏡の湾曲部にお
いて、上記外皮チューブに、他の部分より肉厚の厚い厚
肉部を、その管軸方向に沿って細長く形成したことを特
徴とする。
め、本発明の内視鏡の湾曲部は、遠隔操作によって互い
に傾動するように複数の節輪を連結して、その外側を伸
縮性のある外皮チューブで被覆した内視鏡の湾曲部にお
いて、上記外皮チューブに、他の部分より肉厚の厚い厚
肉部を、その管軸方向に沿って細長く形成したことを特
徴とする。
【0010】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。
【0011】図2は内視鏡の全体図であり、操作部1に
連結された可撓管2の先端部分に湾曲部3が連結され、
対物光学系などを内蔵した先端部本体4が湾曲部3の先
端に連結されている。湾曲部3は、上下左右の全方向に
屈曲することができるように構成されており、操作部1
に設けられた操作ノブ5を回動操作することにより、操
作ワイヤが牽引されて湾曲部3が屈曲する。
連結された可撓管2の先端部分に湾曲部3が連結され、
対物光学系などを内蔵した先端部本体4が湾曲部3の先
端に連結されている。湾曲部3は、上下左右の全方向に
屈曲することができるように構成されており、操作部1
に設けられた操作ノブ5を回動操作することにより、操
作ワイヤが牽引されて湾曲部3が屈曲する。
【0012】図3は、湾曲部3の構造を示しており、内
部に挿通されている光学繊維及びチューブ類などは図示
が省略されている。また節輪11を被覆する外皮チュー
ブの図示も省略されている。
部に挿通されている光学繊維及びチューブ類などは図示
が省略されている。また節輪11を被覆する外皮チュー
ブの図示も省略されている。
【0013】湾曲部3は、多数の節輪11を、リベット
12で互いに傾動自在に連結した構造であり、隣り合う
節輪11どうしが上下方向に傾動する上下方向屈曲部1
3aと、隣り合う節輪11どうしが左右方向に傾動する
左右方向屈曲部13bとが、各々複数ずつ混在するよう
に各節輪11が連結されている。
12で互いに傾動自在に連結した構造であり、隣り合う
節輪11どうしが上下方向に傾動する上下方向屈曲部1
3aと、隣り合う節輪11どうしが左右方向に傾動する
左右方向屈曲部13bとが、各々複数ずつ混在するよう
に各節輪11が連結されている。
【0014】本実施例においては、上下方向屈曲部13
aと左右方向屈曲部13bとが交互になるように連結さ
れている。このような構成により、湾曲部3は全体とし
て上下及び左右の全方向に屈曲することができる。
aと左右方向屈曲部13bとが交互になるように連結さ
れている。このような構成により、湾曲部3は全体とし
て上下及び左右の全方向に屈曲することができる。
【0015】最先端側の節輪11aには、4本の操作ワ
イヤ14の先端が銀ロー付などにより各々固着されてお
り、各操作ワイヤ14は、リベット12の内側部分を通
って後方へ引き出されている。また、操作ワイヤ14の
ガイドとなるリング状のガイドが、節輪11又はリベッ
ト12の内側に設けられているが、図には示されていな
い。
イヤ14の先端が銀ロー付などにより各々固着されてお
り、各操作ワイヤ14は、リベット12の内側部分を通
って後方へ引き出されている。また、操作ワイヤ14の
ガイドとなるリング状のガイドが、節輪11又はリベッ
ト12の内側に設けられているが、図には示されていな
い。
【0016】各節輪11は、リベット12で連結される
部分が180度対称形に舌状に突出して形成され、節輪
11の縁部がリベット12部を頂点として両側へ斜めに
切り欠かれている。したがって、上下方向屈曲部13a
及び左右方向屈曲部13bともに、操作ワイヤ14を牽
引することにより、隣り合う節輪11の縁部どうしが当
接するまで屈曲可能である。
部分が180度対称形に舌状に突出して形成され、節輪
11の縁部がリベット12部を頂点として両側へ斜めに
切り欠かれている。したがって、上下方向屈曲部13a
及び左右方向屈曲部13bともに、操作ワイヤ14を牽
引することにより、隣り合う節輪11の縁部どうしが当
接するまで屈曲可能である。
【0017】図4は、図3の湾曲部3を被覆するように
節輪11の外面に密着して取り付けられろ外皮チューブ
15を示している。
節輪11の外面に密着して取り付けられろ外皮チューブ
15を示している。
【0018】外皮チューブ15は、例えばポリウレタン
ゴムなどのように伸縮性を有する材料によって筒状に形
成されている。そしてその内面には、内方に突出する断
面形状三角形状の山形条部15aが、管軸方向に沿って
90度間隔で、全長にわたって細長く形成されていて、
その部分だけ肉厚が厚く形成されている。
ゴムなどのように伸縮性を有する材料によって筒状に形
成されている。そしてその内面には、内方に突出する断
面形状三角形状の山形条部15aが、管軸方向に沿って
90度間隔で、全長にわたって細長く形成されていて、
その部分だけ肉厚が厚く形成されている。
【0019】外皮チューブ15の肉厚は全体的には例え
ば0.3mmであり、山形条部15aの部分は例えば最
大0.6mmである。
ば0.3mmであり、山形条部15aの部分は例えば最
大0.6mmである。
【0020】図1は、その外皮チューブ15で湾曲部3
を被覆した状態を示しており、山形条部15aの位置と
リベット12の位置とが合うように取り付けられてい
る。つまり山形条部15aは、隣り合う節輪11間の隙
間が最も広くて、外皮チューブ15が最も落ち込み易い
部分に形成されている。
を被覆した状態を示しており、山形条部15aの位置と
リベット12の位置とが合うように取り付けられてい
る。つまり山形条部15aは、隣り合う節輪11間の隙
間が最も広くて、外皮チューブ15が最も落ち込み易い
部分に形成されている。
【0021】このように、山形条部15aが形成されて
いる厚肉部分では、外皮チューブ15は腰が強くて、節
輪11が傾動してもその間の隙間には容易に落ち込まな
い。したがって、隣り合う節輪11間の隙間の最も広い
部分に山形条部15aを形成しておくことによって、隙
間への外皮チューブ15の落ち込みを効果的に防止する
ことができる。
いる厚肉部分では、外皮チューブ15は腰が強くて、節
輪11が傾動してもその間の隙間には容易に落ち込まな
い。したがって、隣り合う節輪11間の隙間の最も広い
部分に山形条部15aを形成しておくことによって、隙
間への外皮チューブ15の落ち込みを効果的に防止する
ことができる。
【0022】また、図1に示されるように、湾曲部3の
外径は山形条部15aのある部分では従来と同程度の太
さになるが、他の部分は、外皮チューブ15の肉厚を薄
くすることによって、従来に比べて細くすることができ
る。
外径は山形条部15aのある部分では従来と同程度の太
さになるが、他の部分は、外皮チューブ15の肉厚を薄
くすることによって、従来に比べて細くすることができ
る。
【0023】図5及び図6は、U溝100付きの内視鏡
に本発明を適用した例を示しており、外皮チューブ11
5には、U溝100の入口の角部領域Aにも軸方向に沿
って三角形状の山形条部115aが細長く形成されてい
る。
に本発明を適用した例を示しており、外皮チューブ11
5には、U溝100の入口の角部領域Aにも軸方向に沿
って三角形状の山形条部115aが細長く形成されてい
る。
【0024】したがって、湾曲部3を屈曲させたときに
力が集中して、隣り合う節輪111間の隙間に外皮チュ
ーブ115が落ち込み易い角部領域Aでも、外皮チュー
ブ115の落ち込みが発生しない。
力が集中して、隣り合う節輪111間の隙間に外皮チュ
ーブ115が落ち込み易い角部領域Aでも、外皮チュー
ブ115の落ち込みが発生しない。
【0025】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば山形条部の形状は、三角形でなくて
も、外皮チューブの肉厚を部分的に厚くしたものであれ
ばどのような形状でもよく、外皮チューブの外面側に形
成してもよい。
のではなく、例えば山形条部の形状は、三角形でなくて
も、外皮チューブの肉厚を部分的に厚くしたものであれ
ばどのような形状でもよく、外皮チューブの外面側に形
成してもよい。
【0026】また、山形条部は必ずしも外皮チューブの
全長にわたって形成する必要はなく、節輪と節輪との間
に外皮チューブが落ち込み易い部分にだけ形成してもよ
い。
全長にわたって形成する必要はなく、節輪と節輪との間
に外皮チューブが落ち込み易い部分にだけ形成してもよ
い。
【0027】
【発明の効果】本発明の内視鏡の湾曲部によれば、湾曲
部を披覆する外皮チューブに、他の部分より肉厚の厚い
厚肉部を管軸方向に沿って形成したので、外皮チューブ
の肉厚を全体として薄くして、湾曲部の外径を細くする
ことができる。したがって、内視鏡が挿入される患者の
苦痛を小さくすることができ、しかも細長い厚肉部の存
在によって、隣り合う節輪間に外皮チューブが落ち込ま
ないので、外皮チューブの穿孔という重大故障の発生し
ない優れた耐久性を得ることができる。
部を披覆する外皮チューブに、他の部分より肉厚の厚い
厚肉部を管軸方向に沿って形成したので、外皮チューブ
の肉厚を全体として薄くして、湾曲部の外径を細くする
ことができる。したがって、内視鏡が挿入される患者の
苦痛を小さくすることができ、しかも細長い厚肉部の存
在によって、隣り合う節輪間に外皮チューブが落ち込ま
ないので、外皮チューブの穿孔という重大故障の発生し
ない優れた耐久性を得ることができる。
【図1】第1の実施例の正面断面図である。
【図2】第1の実施例の内視鏡の全体斜視図である。
【図3】第1の実施例の湾曲部の外皮チューブを除いた
状態の斜視図である。
状態の斜視図である。
【図4】第1の実施例の外皮チューブの斜視図である。
【図5】第2の実施例の外皮チューブの斜視図である。
【図6】第2の実施例の正面断面図である。
【図7】従来例の正面断面図である。
【図8】従来例の部分側面断面図である。
11 節輪 15 外皮チューブ 15a 山形条部(厚肉部) 111 節輪 115 外皮チューブ 115a 山形条部(厚肉部)
Claims (1)
- 【請求項1】遠隔操作によって互いに傾動するように複
数の節輪を連結して、その外側を伸縮性のある外皮チュ
ーブで被覆した内視鏡の湾曲部において、上記外皮チュ
ーブに、他の部分より肉厚の厚い厚肉部を、その管軸方
向に沿って細長く形成したことを特徴とする内視鏡の湾
曲部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3191338A JP2942392B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 内視鏡の湾曲部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3191338A JP2942392B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 内視鏡の湾曲部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04357923A JPH04357923A (ja) | 1992-12-10 |
JP2942392B2 true JP2942392B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=16272904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3191338A Expired - Fee Related JP2942392B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 内視鏡の湾曲部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2942392B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7771369B2 (en) | 2003-12-05 | 2010-08-10 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Guide catheter with removable support |
JP2008110071A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Olympus Corp | 内視鏡の湾曲部構造 |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP3191338A patent/JP2942392B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04357923A (ja) | 1992-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618 Year of fee payment: 9 |
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