JP2661834B2 - 作業車の原動部構造 - Google Patents

作業車の原動部構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転座席の後方側に位
置する原動部ボンネットの内方に、縦向き出力軸を有す
る空冷式エンジンを搭載するとともに、このエンジンの
上部側に配置されたファンにより下方側に向かうエンジ
ン冷却風を生起するよう構成してある作業車の原動部構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車の原動部構造において、従来
では、例えば実開昭61−97027号公報に開示され
るように、操縦者の足元部におけるフェンダーカバー
〔ボンネット〕の起立した前壁部に冷却風導入用開口を
形成し、原動部の上部に向けて冷却風を案内する通路を
形成する構造のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造は、幅広
の運転部ステップの上方箇所における前壁部から冷却風
を吸入するようにして、モーアにより発生する塵埃を吸
入するのを極力抑制しながら、効率良くエンジン冷却を
行うようにしたものである。ところが、上記したような
構造では、エンジンルーム内で発生する熱気は、エンジ
ン回転動力により強制的に生起される下方側に向かう冷
却風によってフェンダーカバーの後方下方側開放部から
機体外方に排出するよう構成したものであるが、エンジ
ンの熱気はエンジンルーム内において上方側に滞留しが
ちになるので、上方に浮上する熱気が前記冷却風案内経
路においてエンジン冷却風に合流してしまうことがあ
り、エンジン冷却性能を低下させる弊害があった。本発
明は上記不具合点を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した作業車の原動部構造において、前記原動部
ボンネットの上部面にボンネット内の熱気を外方に排出
する冷却風排気部を形成するとともに、前記原動部ボン
ネットの前記運転座席側に臨む前壁に外気取り入れ口を
形成し、この外気取り入れ口から吸入された外気を前記
ファンの吸気部まで導く導風通路を形成してある点にあ
る。
【0005】
【作用】原動部ボンネット内においてエンジンから発生
する熱気がボンネット内部の上方側に滞留しかかって
も、原動部ボンネットの上部面に形成した排気部から機
体外方に有効に排出されることになる。又、外気取り入
れ口を介して運転座席とボンネットとの間の塵埃が少な
い隙間部分から冷却風が吸入され、導風経路を介してエ
ンジンの上部のファンによる吸気部に導かれて行くの
で、エンジンに対する冷却風は塵埃の少ない冷外気のみ
が有効に供給されることとなる。
【0006】
【発明の効果】従って、合理的吸気構造によって、エン
ジン出力軸の下方側から動力取り出しを行うとともに、
空冷式エンジンの上部側に冷却ファンを設けるよう構成
し、かつ、運転座席の近くに位置するため安全上原動部
の上方側をボンネットで覆うよう構成した原動部構成で
あっても、塵埃の少ない箇所から有効にエンジン冷却風
を吸入することができ、しかも、ボンネット内に熱気が
籠もるのを有効に阻止することができ、エンジンに対す
る全体的な冷却性能を向上させることが可能となった。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図4
に作業車の一例としての乗用型芝刈機を示している。こ
の芝刈機は乗用型走行機体の下腹部にモーア1を上下動
位置調節自在に装着し、このモーア1に対して走行機体
側から動力を供給して走行しながら芝刈作業を行えるよ
う構成してある。走行機体は機体前部に搭乗運転部3を
設け、機体後部に原動部4を配備して構成してある。つ
まり、前後方向にほぼ全域に亘って板状の機体フレーム
5を配設し、この機体フレーム5の前部側にステアリン
グポスト6を立設するとともに、機体後部に縦向き出力
軸7aを有する空冷式エンジン7及びそれに付随する各
種装置〔エンジンマフラー8等〕を搭載支持し、この原
動部4を前部の横軸芯X1周りで開閉揺動自在に機体フ
レーム5に枢支した原動部ボンネット9により覆うよう
構成してある。そして、原動部ボンネット9の機体前部
側の段差部には、運転座席10を配備してあり、この運
転座席10の下方側のボンネット内方には、燃料タンク
11とバッテリ12を横方向に並列配備してある。図1
に示すように、運転座席10を載置支持するボンネット
前部9aは硬質樹脂材で箱形に形成してあり、支持部材
13を介して機体フレーム5に固定のチャンネル形横フ
レーム14に横軸芯X1周りで回動自在に枢支連結して
ある。又、図2、図3に示すように、この箱形のボンネ
ット前部9aの左右両横側には、硬質樹脂材から成る操
作台15,15を機体フレーム5の両側立上げ部5aに
固定した状態で立設してある。この操作台15,15は
夫々、側面視略三角形に形成され、前下がり傾斜部分に
形成した挿通孔16を介してモーア昇降操作具やアクセ
ルレバー等の操作具17を外方に突出させてある。そし
て、この操作台15,15の上方側を覆う化粧板兼用の
カバー部18を原動部ボンネット9から一体延設してあ
る。従って、このカバー部18はボンネット9の開放揺
動に伴って上方に揺動開放するが操作具17が斜め前方
上方に突出する構成であるから、操作具17が開閉の邪
魔になることが無いよう構成してある。原動部ボンネッ
ト9の左右両側下端部は閉じ状態において機体フレーム
5の左右立上げ部5aに沿って載置される状態に構成さ
れ、原動部4の下方側はほぼ閉塞された状態となるよう
構成してある。尚、エンジンマフラー8は機体後端部下
方の機体フレーム5上に配備され、機体フレーム5の後
壁5bに形成した挿通孔を介してエンジン排気を外方に
排出するようにしてある。又、図3に示すように、左側
の操作台15から機体内方側にバッテリ支持部19を硬
質樹脂材で一体延設してあり、端部は機体フレーム5の
底面部5cに固定支持するよう構成してある。右側操作
台15からは機体内方側に燃料タンク支持部20を硬質
樹脂材で一体延設し、端部は機体フレーム5の底面部5
cに固定支持させてある。尚、燃料タンク11の燃料供
給口21は、ボンネット前部9aの上部面、つまり、運
転座席10の下方側箇所に開口させ、ボンネット前部9
aに対して横軸芯X2周りで回動自在に支持した運転座
席10を上方に回動させることで、燃料供給を行えるよ
う構成してある。前記エンジン7は縦向き出力軸7aを
有し、この出力軸7aの下端部からベルト伝動機構2
2、静油圧式無段変速装置23を介して左右後輪24に
動力を供給して機体を走行駆動するよう構成するととも
に、ベルト伝動機構25を介してモーア1に動力供給す
るよう伝動系を構成してある。エンジン7の出力軸7a
の上部側には冷却ファン26を取付け、この冷却ファン
26によりエンジン7の上方側から吸気部27を介して
吸入された冷気によりエンジン7を冷却するよう構成し
てある。又、運転座席10の後方側の原動部ボンネット
9の上部面に複数のスリットを形成してエンジン7を冷
却した後の冷却排風やエンジン7自身から発生する熱に
よるボンネット内方側の熱気を機体外方に排出する排気
部28を形成してある。原動部ボンネット9の前記運転
座席10側に臨む前壁9bに外気取り入れ口29を形成
し、この外気取り入れ口29から吸入された外気を前記
ファン26の吸気部27まで導く導風通路Lを形成して
ある。詳述すると、図2に示すように、前壁9bの左右
全域に亘り、外気取り入れ口29を形成するとともに、
原動部ボンネット9内空間との間を仕切る遮蔽部材30
を平面視で後狭まり状に形成して外気取り入れ口29と
エンジン7の吸気部27とを連通接続して吸入された冷
たい外気のみ前記吸気部27に供給されるよう構成して
ある。このように、運転座席10が載置される原動部ボ
ンネット9の段差部における、浮遊塵埃の少ない運転座
席10の後方側箇所からエンジン冷却風を吸入するの
で、ボンネット9内の熱気が冷却風に合流してしまうと
いった弊害を防止して冷却性能の向上を図ることができ
た。
【0008】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】原動部の縦断側面図
【図2】原動部の平面図
【図3】燃料タンク配設部の切欠正面図
【図4】芝刈機の全体側面図
【符号の説明】
7 エンジン 7a 出力軸 9 原動部ボンネット 9b ボンネット前部 10 運転座席 26 ファン 27 吸気部 28 排気部 29 外気取り入れ口 L 導風通路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転座席(10)の後方側に位置する原
    動部ボンネット(9)の内方に、縦向き出力軸(7a)
    を有する空冷式エンジン(7)を搭載するとともに、こ
    のエンジン(7)の上部側に配置されたファン(26)
    により下方側に向かうエンジン冷却風を生起するよう構
    成してある作業車の原動部構造であって、前記原動部ボ
    ンネット(9)の上部面にボンネット内の熱気を外方に
    排出する冷却風排気部(28)を形成するとともに、前
    記原動部ボンネット(9)の前記運転座席(10)側に
    臨む前壁(9b)に外気取り入れ口(29)を形成し、
    この外気取り入れ口(29)から吸入された外気を前記
    ファン(26)の吸気部(27)まで導く導風通路
    (L)を形成してある作業車の原動部構造。
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