JP2660986B2 - 低通気性織物及びその製造方法 - Google Patents

低通気性織物及びその製造方法

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JP2660986B2 JP5342410A JP34241093A JP2660986B2 JP 2660986 B2 JP2660986 B2 JP 2660986B2 JP 5342410 A JP5342410 A JP 5342410A JP 34241093 A JP34241093 A JP 34241093A JP 2660986 B2 JP2660986 B2 JP 2660986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成繊維マルチフィラメ
ント糸を用いた低通気性織物及びその製造方法に関し、
特に自動車のエアバッグに用いて好適な低通気性織物及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気や水の透過性が極めて低い素材は、
これらを封入する用途、例えばマットレスや保温性素
材、ライフボート、エアバッグ、ライフジャケット等多
数のものが考えられる。このなかで、エアバッグは、自
動車が衝突事故を起こした際、内部に高圧ガスが瞬時に
注入されて膨張し乗客の安全を保つもので、その素材と
して用いるものは単に低通気性であるだけてなく、衝突
のショックに耐えうるだけの強度、通常時の収納性、軽
量性等が要求される。
【0003】従来、エアバッグの素材としては、高分子
フィルムや合成ゴム、例えばネオプレンゴム、シリコー
ンゴム等をコーティングした布帛等が用いられていた。
ただ、フィルムを用いると微細な破損箇所が発生しただ
けでエアバッグ全体が破裂してしまうため安全性に問題
がある。また、合成ゴムをコーティングした布帛はどう
しても重量が増加し、更に厚いためコンパクトに収納す
ることが困難であり、高価でもある。
【0004】これに対し、近年コストダウンを狙ったコ
ーティング皮膜が形成されていない基布(以下、ノンコ
ート布と呼ぶ)を使用したエアバッグが研究されている
が、通気度に於てコーティング布に劣り、且つ縫製工程
で高能率のプレス裁断を用いると糸がほつれたり、ばら
ばらになったりしてしまうことがあり、以降の工程で取
扱いが困難となり、歩留が悪いという問題がある。ま
た、ほつれ防止剤としては従来メラミン系樹脂が使われ
てきたが、メラミン系樹脂は布の柔軟性を損ない、且つ
引裂強力を低下せしめるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的は、裁断加工
したときに糸のほつれやばらけを生じることがなく、且
つ引裂強力を原布以上に高めた収納性に優れた高強力の
低通気性織物を提供することを目的とする。また斯かる
低通気性織物を工業的に有利に製造する方法を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊度250〜
450デニールで6.5g/d以上の強力を有する合成
繊維マルチフィラメント糸からなりカレンダー加工が施
され、且つ樹脂が表面又は内部に付着した高密度織物で
あって、厚みが0.3mm以下、織物断面において隣合
うマルチフィラメント同志が重なった領域の幅(Wo)
とマルチフィラメントの幅(Wf)との比であるオーバ
ラップ率(Wo/Wf)が0.04以上、剛軟度が経緯
共75mm以下、差圧0.5インチ時の通気度が0.3
cm3 /cm2 /sec以下である低通気性織物であっ
て、かかる織物は、繊度250〜450デニールで6.
5g/d以上の強力を有する合成繊維マルチフィラメン
ト糸を、無撚又は60T/M以下の撚数で経糸に用いて
織物を製織した後、これを3〜15%収縮せしめカバー
ファクター(CF)を2300以上となし、次いでカレ
ンダー加工を施し、しかる後樹脂を表面又は内部に2〜
20g/m2 付着せしめることによって製造される。更
に、繊度250〜450デニールで6.5g/d以上の
強力を有する合成繊維マルチフィラメント糸を、無撚又
は60T/M以下の撚数で経糸に用いて織物を製織した
後、これを3〜15%収縮せしめカバーファクター(C
F)を2300以上となし、次いで樹脂を内部に2〜2
0g/m2 に付着せしめ、しかる後カレンダー加工を施
すことによっても前記織物を得ることができる。 CF=経糸の繊度0.5 (D)*経糸本数(本/インチ)
+緯糸の繊度0.5 (D)*緯糸本数(本/インチ)
【0007】本発明で用いる合成繊維フィラメント糸と
しては、以下に述べる物性を満足すれば特に限定され
ず、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリブチレンテ
レフタレート等が挙げられるが、特にポリエステルが好
ましい。かかる合成繊維フィラメント糸の繊度は250
〜450デニールであることが必要である。すなわち、
通常の合成繊維では、250デニールより細くなるとエ
アバッグ等で要求される強度を保つことが困難となり、
450デニールを超えると風合いが硬化し収納性に劣
り、重量も増加する。また、該合成繊維フィラメント糸
はマルチフィラメントからなることが必要であって、マ
ルチフィラメントの単糸繊度としては、1〜5デニール
が好ましい。
【0008】更に、該合成繊維フィラメント糸の強力は
6.5g/d以上であることが必要であり、このような
合成繊維フィラメント糸は、公知の如く高粘度原料をも
ちいたり、延伸を多段で行ったりする方法等により得ら
れる。
【0009】本織物はかかる合成繊維マルチフィラメン
ト糸を用いて高密度に製織されたものであり、高密度に
仕上げることが可能であれば組織は限定されないが、一
般的には平織、バスケット組織等が好ましい。本織物の
密度は、以下に述べる通気度を発現すれば特に限定され
ないが、通常、経糸の繊度0.5 (D)*経糸本数(本/
インチ)+緯糸の繊度0.5 (D)*緯糸本数(本/イン
チ)で示されるカバーファクター(CF)で2300以
上必要となるであろう。
【0010】更に、本織物は比較的薄地のものである。
すなわち、JIS L−1096によって測定される厚
みが0.3mm以下であり、このような薄地織物である
がため容易に折り畳み可能である。また、通常の合成繊
維マルチフィラメント糸を用いた場合このような薄地織
物の目付は280g/m2 以下となるであろう。
【0011】本織物にとって重要な点は、隣合う合成繊
維マルチフィラメント糸の位置関係である。以下図面に
基づいて本織物を説明する。図1は本織物の横断面図で
あり、1は緯糸の合成繊維マルチフィラメント糸、2
a、2bは経糸の合成繊維マルチフィラメント糸、21
は経糸の合成繊維マルチフィラメント糸の単糸フィラメ
ントを示す。
【0012】同図において、隣合う合成繊維マルチフィ
ラメント糸2a、2bは、緯糸1を介してその端部が重
なり合っている。ここで、その領域の幅をWo、合成繊
維マルチフィラメント糸2aの幅をWfとすると、Wo
/Wfによって両合成繊維マルチフィラメント糸2a、
2bのオーバラップ率が求められる。
【0013】本織物はかかるオーバラップ率を経緯両断
面において数カ所測定したとき、0.04好ましくは
0.05以上であることが必要である。オーバラップ率
が大きくなると、経糸のマルチフィラメントと緯糸のマ
ルチフィラメントの交叉点の隙間が生じ難くなり、通気
性の低下に寄与する。
【0014】更に、本織物はカレンダー加工が施されて
いるものであり、かかる加工により表層の単糸フィラメ
ント糸は潰れ、平坦化している。しかしながら平坦化し
た単糸フィラメント糸は硬化して収納性を阻害するの
で、比較的高い経糸撚糸条件下ではカレンダー加工を片
面にのみ留めておくと良い。
【0015】また、本織物は樹脂が表面又は内部に付着
したものであり、かかる加工により糸のほつれやばらけ
を防止しうるようになる。樹脂の織物に対する付着量
は、以下に述べる剛軟度及び糸のほつれ防止性を発現す
れば特に限定されないが、通常、2〜20g/m2 が必
要となるであろう。
【0016】通気性を高める要因としては、前記のオー
バラップ率、カレンダー加工や、樹脂の付着量の他に、
織物表面の状態が挙げられる。即ち、織物表面に凸凹が
多い場合、経緯糸間に空隙が生じる可能性も高くなるか
らである。表面の滑らかさとしては、KES風合い測定
法に規定する表面粗さで6μm以下とすることが好まし
い。本織物の通気度は、カトウテック通気度測定器で、
差圧0.5インチ時、0.3cm3 /cm2 /sec以
下であることが必要である。すなわち、本織物をエアバ
ッグとして用いるため、60 lの袋体となして実装テス
トを行うと、実インフレターが作動し60/1000秒
以内に1.2kg/cm2 Gの内圧以上となる。
【0017】また、本織物の柔らかさは、JIS L1
096法(カンチレバー法)の剛軟度75mm以下、K
ES風合い測定法による曲げ剛性0.3gfcm・cm
/cm以下であることが好ましい。更に、本織物の引張
強力(JIS L1096)は290kg/5cm以
上、引裂強力(JIS L1096A法)は14kg以
上であることが好ましい。
【0018】以下、本織物の製造方法について詳説す
る。先ず、前述の合成繊維マルチフィラメント糸を無
撚、又は60T/M以下の撚数で経糸に用いて織物を製
織する。通常製織に当たっては、追撚を施しマルチフィ
ラメントの収束性を上げるが、本発明では、無撚又は甘
撚りで合成繊維マルチフィラメント糸を用いてマルチフ
ィラメントの拡散性を阻害しないようにする。これによ
り、製品上ではマルチフィラメントが広がって前記オー
バラップ率を向上せしめ、通気性の低下をもたらす。一
方、合成繊維マルチフィラメント糸を無撚又は60T/
M以下の撚数で用いると製織時には収束性が劣るため、
ワキシング或いはサイジング等を行うと良い。かかるサ
イジング糊剤としては、アクリル系糊剤、ポリエステル
系糊剤、これらとシリコンオイルとの混合物のエマルジ
ョン等を挙げることができ、該サイジング糊剤を経糸に
固形分で2〜10重量%程度付与して乾燥すると良い。
【0019】前記合成繊維マルチフィラメント糸は、勿
論これのみによって本織物を製織してもよいが、20重
量%程度であれば、追撚が施されたり、比較的強力が低
かったりする他の糸条を混用しても良い。
【0020】製織時には、経糸と緯糸の打ち込み密度を
できるだけ高めて製織限界付近で織り上げることが好ま
しく、例えば450デニールのもので52本/インチ程
度の生機密度とすることが好ましい。更に、経糸と緯糸
の打ち込み密度はできるだけ揃えることが好ましい。
【0021】本発明では、前記生機を精練、リラックス
処理等で経緯方向にそれぞれ3〜10%収縮せしめ、最
終的にカバーファクター(CF)2300以上の織物と
なす。前記の如き生機を収縮せしめることにより、収束
性の低い合成繊維マルチフィラメント糸は拡散して経緯
糸間の隙間を埋め、前記オーバラップ率の向上に寄与す
る。したがって、収縮処理は各単糸フィラメントが自由
な挙動を示すようテンションコントロール下で行うこと
が好ましい。
【0022】本発明では、このような織物にカレンダー
加工を施すが、片面カレンダー処理よりも両面カレンダ
ー処理の方が通気度の点から好ましい。尚、片面カレン
ダー処理とは、熱ローラによるプレス面が織物の片面に
固定されていることを、両面カレンダー処理とは、同様
の処理が織物の両面に施されることである。
【0023】カレンダー加工の条件は、使用する合成繊
維マルチフィラメント糸の種類に応じて選択すればよい
が、通常のポリエステル繊維を用いた場合、表面温度1
40〜190℃の加熱ローラを用いて50〜100トン
程度の加圧下で行うものが挙げられる。
【0024】本発明では、次いで樹脂を表面又は内部に
2〜20g/m2 付着せしめる。樹脂を表面に付着せし
める方法としてはコーティング法等が挙げられ、樹脂を
内部に付着(勿論表面にも若干付着する)せしめる方法
としてはディッピング(パディング)法、スプレー法等
が挙げられる。
【0025】コーティング法等に用いる樹脂としては、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等が挙げら
れるが、特にウレタン樹脂が好ましい。但し、ウレタン
樹脂を用いると、エアバッグを折り畳んだ時にコーティ
ング面同志が密着する恐れがあるので、ウレタン樹脂に
シリコン樹脂を併用したものが、ほつれ防止性、密着防
止性の点で好ましい。ディッピング法、スプレー法等に
用いる樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シ
リコン樹脂、メラミン系樹脂、シリカ系樹脂等が挙げら
れ、特にエマルジョンタイプが好ましく、更にアクリル
−シリコン・エマルジョン樹脂が好ましい。
【0026】かかる樹脂の付着量は2〜20g/m2
範囲となす。即ち、2g/m2 未満であると糸のほつれ
防止性に劣り、一方20g/m2 を超えると堅くなり、
上記した剛軟度を満足する製品が得られない。
【0027】尚、樹脂を内部に付着せしめる場合には、
樹脂を付着せしめてから、カレンダー加工しても良い。
【0028】
【実施例】
実施例1 440d/96fのポリエチレンテレフタレートからな
るマルチフィラメント糸(強力8.5g/d、エンタン
グル数11個/m)に50T/Mの追撚を施し経糸と
し、緯糸に同糸を無撚のまま用いて、経52本/イン
チ、緯52本/インチの打ち込み密度で平織物を製織し
た。
【0029】この生機を精練、リラックス処理で10%
収縮せしめてカバーファクター(CF)2322の織物
となし、次いでカレンダー機(由利ロール製ペーパロー
ル)を用いて185℃、80トン・160cm巾の加圧
下でその両面のみを押圧加工した。次いで、ウレタン樹
脂としてラックスキンU−1472(セイコー化成社
製)100部にシリコーン樹脂としてポロンコートE
(信越化学社製)10部を混合した樹脂液をダイレクト
・ナイフ・コーティングし、塗布量6.4g/m2 の織
物を得た。
【0030】実施例2 実施例1のリラックス上りの織物の両面を、カレンダー
機(由利ロール製ペーパロール)を用いて185℃、8
0トン・160cm巾の加圧下押圧加工し、次いでシリ
コーン樹脂としてポロンコートE(信越化学社製)をダ
イレクト・ナイフ・コーティングし、塗布量7.4g/
2 の織物を得た。
【0031】実施例3 440d/96fのポリエチレンテレフタレートからな
るマルチフィラメント糸(強力8.5g/d,エンタン
グル数11個/m)を無撚のまま経緯糸に用いて、経5
2本/インチ,緯52本/インチの打ち込み密度で平織
物を製織した。この生機を精練、リラックス処理で10
%収縮せしめカバーファクター(CF)2412の織物
となし、次いでアクリル−シリコーン・エマルジョン樹
脂としてNS−650(松本油脂社製)を30%液に調
合し、ピックアップ率20%でディッピング加工し、塗
布量3.5g/m2 の織物を得た。次いでその両面をカ
レンダー機(ラミッシュクライネペーパ社製,ニプコL
カレンダー)を用いて185℃、50トン・160cm
巾の加圧下押圧加工した。
【0032】比較例1 実施例1においてカレンダー加工上りを比較例1とし
た。
【0033】比較例2 実施例3のリラックス上りの織物の両面をカレンダー機
(ラミッシュクライネペーパ社製,ニプコLカレンダ
ー)を用いて185℃,50トン・160cm巾の加圧
下押圧加工したものを比較例2とした。
【0034】実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた
製品の物性を表1に示す。尚、ほつれ防止性は直径11
cmの穴を裁断機で開け、その時のほつれ状態を目視判
断した。それから、開けた穴を中心にして5回裏返した
時のほつれ状態と、スコット法で100回屈曲した時の
ほつれ状態を目視判断した。目視判断は○:ほつれな
し、△:ほつれ若干あり、×:ほつれありの三段階で評
価した。
【0035】
【表1】
【0036】表1から明らかなように、本発明実施例で
得られた織物は通気性が極めて低く、しかも剛軟度が低
く柔軟であり、ほつれ防止性に優れたものであった。
【0037】さらに、本発明実施例で得られた織物を用
いて直径0.5mの袋体を製作し、ガスを充填したとこ
ろ内圧は1.2kg/cm2 以上となった。また該袋体
は厚さ30mmの空間に問題なく収納でき、自動車のエ
アバッグとして用いることが充分に可能であった。
【0038】
【発明の効果】本発明は、自動車のエアバッグ素材等と
して充分な低通気性を有したものであって、しかも折り
畳み性、軽量性に優れているため、狭小な空間に収納可
能である。また、糸のほつれやばらけを防止しうるの
で、作業効率の向上という効果を奏する。
【0039】また本発明方法は、かかる低通気性織物
を、従来の製造装置を用いて効果的に製造可能であって
極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本織物の横断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06C 15/00 D06C 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊度250〜450デニールで6.5g
    /d以上の強力を有する合成繊維マルチフィラメント糸
    からなりカレンダー加工が施され、且つ樹脂が表面又は
    内部に付着した高密度織物であって、厚みが0.3mm
    以下、織物断面において隣合うマルチフィラメント同志
    が重なった領域の幅(Wo)とマルチフィラメントの幅
    (Wf)との比であるオーバラップ率(Wo/Wf)が
    0.04以上、剛軟度が経緯共75mm以下、差圧0.
    5インチ時の通気度が0.3cm3 /cm2 /sec以
    下である低通気性織物。
  2. 【請求項2】 繊度250〜450デニールで6.5g
    /d以上の強力を有する合成繊維マルチフィラメント糸
    を、無撚又は60T/M以下の撚数で経糸に用いて織物
    を製織した後、これを3〜15%収縮せしめカバーファ
    クター(CF)を2300以上となし、次いでカレンダ
    ー加工を施し、しかる後樹脂を表面又は内部に2〜20
    g/m2 付着せしめることを特徴とする低通気性織物の
    製造方法。 CF=経糸の繊度0.5 (D)*経糸本数(本/インチ)
    +緯糸の繊度0.5 (D)*緯糸本数(本/インチ)
  3. 【請求項3】 繊度250〜450デニールで6.5g
    /d以上の強力を有する合成繊維マルチフィラメント糸
    を、無撚又は60T/M以下の撚数で経糸に用いて織物
    を製織した後、これを3〜15%収縮せしめカバーファ
    クター(CF)を2300以上となし、次いで樹脂を内
    部に2〜20g/m2 に付着せしめ、しかる後カレンダ
    ー加工を施すことを特徴とする低通気性織物の製造方
    法。 CF=経糸の繊度0.5 (D)*経糸本数(本/インチ)
    +緯糸の繊度0.5 (D)*緯糸本数(本/インチ)
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