JP2660971B2 - 枕 材 - Google Patents

枕 材

Info

Publication number
JP2660971B2
JP2660971B2 JP17142288A JP17142288A JP2660971B2 JP 2660971 B2 JP2660971 B2 JP 2660971B2 JP 17142288 A JP17142288 A JP 17142288A JP 17142288 A JP17142288 A JP 17142288A JP 2660971 B2 JP2660971 B2 JP 2660971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillow
pillow material
feeling
hiba
wood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17142288A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0221817A (ja
Inventor
健二 阪
修 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP17142288A priority Critical patent/JP2660971B2/ja
Publication of JPH0221817A publication Critical patent/JPH0221817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2660971B2 publication Critical patent/JP2660971B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bedding Items (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は一般家庭において使用する枕の中に充填する
枕材に関する。
(従来の技術) 一般家庭において使用する枕は、その外装となる布帛
類を縫製して袋状に仕立てたものの中に枕材を充填した
ものであり、就寝時に頭部をあてる事により適度の弾
性、クッション性及び刺激を与え、更に若干の冷却効果
をも与える事で快適な睡眠を確保するものである。従っ
て枕材にどのような素材を用いるかは、その使用感に大
きな影響を与え重要である。
枕材としてはそば殻、もみ殻が一般によく用いられて
いる。これらは、適度の刺激を有し、使用時に軽い摩擦
音が安眠効果をさそうが、カビ等の雑菌の巣となること
が多い。
また小豆、大豆は適度の冷却効果を有し枕材として用
いられているが、長年使用している間に虫にくわれるな
どの問題点がある。
さらに、布綿類の積層品やウレタン製フォーム、ラバ
ーフォーム等は、クッション性に優れているが、枕材と
しては柔らかすぎて触感に物足りなさがあり、また蓄熱
という不具合もある。
(本発明を解決しようとする課題) 本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的は、適度な硬さと、吸湿性を有し、更に好まし
い芳香を発することなどにより、快適な睡眠を誘う安眠
効果を奏する新規な枕材を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的は、天然木の粉末を20〜50重量%含有して成
るポリビニルアセタール系多孔質体の乾燥硬化物の小片
で、その体積が0.05〜1cm3であることを特徴とする枕材
にて達成される。
本発明のポリビニルアセタール系多孔質体はポリビニ
ルアルコール水溶液にアルデヒド類,触媒,気孔形成材
を加え反応させた生成物である。
また、本発明に適用される天然木としては、例えばヒ
ノキ材やヒバ材といった芳香性の強いものが好ましく、
就中木曽ヒノキ、台湾ヒノキ、カナダヒノキ、青森ヒバ
等が好適である。これ等は、高級感を伴なう芳香を有
し、更にこれ等から抽出されるヒノキチオール,ヒバ油
等は精神安定効果を有することが知られており、安眠効
果を奏するものである。
上述の天然木の粉末の含有率は、枕材全体の重量に対
し、好ましくは20〜50重量%であり、快適な使用感を考
慮すれば30〜40重量%がより好ましい。20重量%以下で
は、吸湿時に柔らか過ぎる傾向があり、天然木の芳香に
よる効果も少なく、50重量%を超えるとボロつき等脆化
を起こしやすく不適当である。
本発明の枕材は多孔質体であり、好ましくはその気孔
率が85〜95vol%で、その平均気孔径が60〜250μであ
る。更にその小片の体積は0.05〜1cm3であり、その形は
特に限定されないが例えば立方体,直方体,円柱が好ま
しい。上記形態において、適度な刺激性と快適な使用感
を得られる。ここで小片の体積が1cm3より大きいと、ゴ
ワゴワして異和感が強く頭部に対しあまり良い刺激を与
えるものでなく使用感が悪い。また0.05cm3以下では小
さすぎて好ましい使用感が得られず、特に多湿時の風合
が柔かすぎて好ましくない。
本発明の枕材は、天然木の粉末を、篩等によりその大
きさを2mm以下にそろえたものを準備し、次にポリビニ
ルアルコール水溶液に前記粉末を加え混合した後、気孔
形成材として馬鈴薯澱粉等の澱粉類を加え、更にアルデ
ヒド類と酸触媒を加え均一に撹拌しスラリー状の液と
し、これを所定の型枠に注型して、例えば50〜80℃で15
〜25時間反応を行ない反応生成物となし、引き続き水洗
したものを小片に裁断した後、乾燥することにより得ら
れる。
上述の如き方法で得られた枕材は、通気性を有する多
孔質体に天然木の粉末を含有しているため、天然木特有
の芳香を発し、且つ適度な硬さを有する。
枕として使用した場合、軽い摩擦音を発し好ましい使
用感を与え、使用後乾燥のため放置されることにより、
使用中の若干の変形はゆるやかに復元し、また使用中に
吸収した水分も大気中に放出され、次に使用する際には
ほぼ元の状態にもどっており、常時新鮮な感覚で使用さ
れうるものである。
(実施例) 青森ヒバを粉砕し篩によっておよそ300〜1500μの大
きさに揃えた粉末1kgを6の水に分散させたものを用
意し、次に重合度1700の完全ケン化ポリビニルアルコー
ル1.8kgを18の温湯に溶解したポリビニルアルコール
水溶液に上記青森ヒバ粉末の分散液を加え均一に撹拌
し、更に37%ホルムアルデヒド3および50%硫酸3
を加え撹拌しスラリー状の液を得た。これを所定の型枠
に入れ、60℃で20時間架橋反応を行ない、反応生成物と
した後、型枠より取り出し、水洗を行ない共存する残存
澱粉、ホルマリン及び硫酸を除去し、引き続き一辺約8m
mの立方体に裁断した。これを約80℃の乾燥機中で乾燥
硬化状態に至らしめ枕材を得た。
上述の方法で得られた枕材は、わずかに青森ヒバ特有
のヒバ油臭を有し、判硬質の多孔体であり、指で軽く押
えた程度では変形しないが、強く押えると変形する程度
の硬さを有するものであった。この枕材を袋状の外装中
に適度な充填密度でつめ、枕として使用したところ、適
度な刺激とフィット感があり、且つ青森ヒバのかすかな
芳香も有しその感触、使用感も極めて良好であった。
(発明の効果) 本発明になる枕材を用いた枕は、極めて軽量且つ高級
感のある芳香を有し、使用の際、ラバースポンジ等に見
られる如き不快な蓄熱現象もなく、心地よい刺激性と吸
湿性を具備し、就中夏期および梅雨期等の寝苦しい時期
においても快適な安眠効果を奏する。
本発明になる枕材は、長期間の使用により汚染した場
合に、袋より取り出して洗濯し、天日等で乾燥すること
により、また元の状態にもどし再使用することが可能で
あり、極めて衛生的で、カビや雑菌からの汚染を防ぐこ
とができる。
また枕の形状、外装の外観は特に限定されるものでは
ないので、美感を伴なう高級寝具として広く利用するこ
とが可能である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然木の粉末を20〜50重量%含有して成る
    ポリビニルアセタール系多孔質体の乾燥硬化物の小片
    で、その体積が0.05〜1cm3である枕材。
  2. 【請求項2】天然木がヒノキ材またはヒバ材であること
    を特徴とする請求項(1)記載の枕材。
JP17142288A 1988-07-08 1988-07-08 枕 材 Expired - Lifetime JP2660971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17142288A JP2660971B2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 枕 材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17142288A JP2660971B2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 枕 材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0221817A JPH0221817A (ja) 1990-01-24
JP2660971B2 true JP2660971B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=15922839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17142288A Expired - Lifetime JP2660971B2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 枕 材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2660971B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08126562A (ja) * 1994-12-14 1996-05-21 Toda Shoko:Kk 枕等の充填材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0221817A (ja) 1990-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2547673Y2 (ja) クッション材
KR20190131848A (ko) 주거 및 생활용품 코팅용 조성물
GB2184009A (en) Pillow stuffing
JP2660971B2 (ja) 枕 材
JPS6092759A (ja) 合成樹脂素材の成型に係る物品に消臭浄化剤の含浸装置
RU2004129747A (ru) Жевательная игрушка для животных
JP4027523B2 (ja) 柔らかい生皮製品及び方法
JP2001187889A (ja) 木酢粉末混合物及びその製造方法
JP2650123B2 (ja) ふとん用詰物
JP2004201810A (ja) 芳香性および/または消臭性に優れる寝具充填材
JP3078249B2 (ja) 健康枕及びその製造法
KR100398027B1 (ko) 숯방향제를 이용한 누에고치베갯속과 그 제조방법
JP2007159811A (ja) 脱臭剤及び脱臭具
KR200399701Y1 (ko) 녹차 분말 성분이 함유된 폴리우레탄 폼 매트리스
JP4358227B2 (ja) 発泡樹脂成形体とその成形方法
JP2006026130A (ja) 枕用充填材およびそれを用いた枕
KR101136988B1 (ko) 탈취가 가능한 친환경 가구용 패널
JPS6215346B2 (ja)
JPH0630979A (ja) 茶入り固形物
JP2001354790A (ja) 蓬の粉体入り発泡体
JPS6117509A (ja) ヒノキ香を有する入浴剤
JPS6128834Y2 (ja)
KR950006809B1 (ko) 향기를 발산하는 정제 제조방법
JPH0310776Y2 (ja)
GB2210555A (en) Method of making pillow stuffing