JPH0221817A - 枕材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は一般家庭において使用する枕の中に充填する枕
材に関する。

（従来の技術） 一般家庭において使用する枕は、その外装となる布帛類
を縫製して袋状に仕立てたものの中に枕材を充填したも
のであり、就寝時に頭部をあてる事により適度の弾性、
クツシロン性及び刺激を与え、更に若干の冷却効果をも
与える小で快適な１眠を確保するものである。従って枕
材にどのような素材を用いるかは、その使用感に大きな
影りを与え重要である。

枕材としてはそば殻、もみ殻が一般によく用いられてい
る。これらは、適度の刺激を有し、使用時に軽い摩擦音
が安眠効果をさそうが、カビ等の雑菌の巣となることが
多い。

また小豆、大豆は適度の冷却効果を有し枕材として用い
られているが、長年使用している間に虫にくわれるなど
の問題点がある。

さらに、布線順の積層品やウレタン製フオーム、ラバー
フオーム等は、クツシロン性に優れているが、枕材とし
ては柔らかすぎて触感に物足りなさがあり、また蓄熱と
いう不具合もある。

（本発明が解決しようとする課題） 本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、適度な硬さと、吸湿性を有し、更に好ましい
万雷を発することなどにより、快適な睡眠を誘う安眠効
果を奏する新規な枕材を提供する１こある。

（課題を解決するための手段） 上記目的は、天然木の粉末を２０〜５０１ｉ量％含有し
て成るポリビニルアセタール系多孔質体の乾燥硬化物の
小片で、その体積が０．０５〜ｌ　ｃｍｌであることを
特徴とする枕材にて達成される。

本発明のポリビニルアセタール←件≠ｔ１計妻εス埠系
多孔質体はポリビニルアルコール水溶液にアルデヒド類
、触媒、気孔形成材を加え反応させた生成物である。

また、本発明に適用される天然木としては、例えばヒノ
キ材やヒバ材といった芳香性の強いものが好ましく、就
中ホーヒノキ、台湾ヒノキ、カナダヒノキ、青森ヒバ等
が好適である。これ等は、高級感を伴なう芳香を有し、
更にこれ等から抽出されるヒノキチオール、ヒバ油等は
精神安定効果を有することが知られており、安眠効果を
奏するものである。

上述の天然木の粉末の含有率は、枕材全体の勢≠Ｍ量嘗
ζ対し、好ましくは２０〜５０重量％であり、快適な使
用感を考慮すれば８０〜４０３１１ｊ１％がより好まし
い。２０Ｍ量％以下では、吸湿時に柔らか過ぎる傾向が
あり、天然木の芳香による効果も少なく、Ｅｒ０重量％
を超えるとボロつき等脆化を起こしやすく不適当である
。

本発明の枕材は多孔質体であり、好ましくはその気孔率
が８５〜９５　ｖｏ１％で、その平均気孔径が５０〜２
５０μである。更にその小片の体積は０．０５〜Ｉ　Ｃ
ｍ１ｌであり、その形は特に限定されないが例えば立方
体、直方体１円柱が好ましい。上記形態において、適度
な刺激性と快適な使用感を得られる。ここで小片の体積
が１　ｃｍｇより大きいと、ゴワゴワして異和感が強（
頭部に対しあまり良い刺激を与九るものでなく使用感が
悪い。また０、　０５　ｃｒｎｊｌ以下では小さすぎて
好ましい使用（濃が得られず、特に多湿時の風合が柔か
すぎて好ましくない。

本発明の枕材は、天然木の粉末を、篩等によりその大き
さを２ミー以上　　にそろえたものを準備し、次にポリ
ビニルアルコール水溶液ｊζ前を粉末を加え混合した後
、気孔形成材として馬鈴薯、１２粉等の澱粉類を加え、
更にアルデヒド類と酸触媒を加え均一に撹拌しスラリー
状の液とし、これを所定の型枠に注型して、例えば５０
〜８０℃で１５〜２５時間反応を行ない反応生成物とな
し、引き続き水洗したものを小片に裁断した後、乾燥す
ることにより得られる。

上述の如き方法で得られた枕材は、通気性を有する多孔
質体に天然木の粉末を含有しているため、天然木特有の
芳香を発し、且つ適度なｌｏ更之惨を有する。

枕として使用した場合、軽い摩擦音を発し好ましい使用
感を与え、使用後乾燥のため放置されることにより、使
用中の若干の変形はゆるやかに復元し、また使用中に吸
収した水分も大気中に放出され、次に使用する際にはほ
ぼ元の状態にもどっており、常時新鮮な感覚で使用され
うるものである。

（実施例） 分散させたものを用意し、次に重合度１７００の完全ケ
ン化ポリビニルアルコール１．８ｋＮヲ１８１の温湯に
溶解したポリビニルアルコール水溶液１こ上記青森ヒバ
粉末の分散液を、加え均一に撹拌し、更に８７％ホルム
アルデヒド８１および５０％硫酸８Ｉｌを加え撹拌しス
ラリー状の液を得た。これを所定の型枠に入れ、５０℃
で２０時間架橋反応を行ない、反応生成物とした後、型
枠より取り出し、水洗を行ない共存する残存澱粉、ホル
マリン及び硫酸を除去し、引き続き一辺約ｇｍｍの立方
体に裁断した。これを約８０’Ｃの乾燥機中で乾燥硬化
状態に至らしめ枕材を得た。

上述の方法で得られた枕材は、わずかに青森ヒバ特有の
ヒバ油臭を有し、半硬質の多孔体であり、指で軽く押え
た程度では変形しないが、強く押えると変形する程度の
硬さを有するものであった。

この枕材を袋状の外装中に適度な充填密度でつめ、枕と
して使用したところ、適度な刺激とフィツト感があり、
且つ青森ヒバのかすかな芳香も有しその感触、使用感も
極めて良好であった。

（発明の効果） 本発明になる枕材を用いた枕は、極めて軽量且つ高級感
のある芳香を有し、使用の際、ラバースポンジ等に見ら
れる如き不快な蓄熱現象もなく、心地よい刺激性と吸湿
性を具備し、就中夏期材よび梅雨期等の寝苦しい時期に
おいても快適な安眠効果を奏する。

本発明になる枕材は、長期間の使用により汚染した場合
に、袋より取り出して洗濯し、天日等で乾燥することに
より、また元の状態にもどし再使用することが可能であ
り、極めて衛生的で、カビや雑菌からの汚染を防ぐこと
ができる。

また枕の形状、外装の外観は特に限定されるものではな
いので、美感を伴なう高級寝具として広く利用すること
が可能である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）天然木の粉末を２０〜５０重量％含有して成るポ
   リビニルアセタール系多孔質体の乾燥硬化物の小片で、
   その体積が０．０５〜１ｃｍ＾８である枕材。
2. （２）天然木がヒノキ材またはヒバ材であることを特徴
   とする請求項（１）記載の枕材。