JP2660829B2 - 高架橋からの落下防止装置 - Google Patents

高架橋からの落下防止装置

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JP2660829B2
JP2660829B2 JP24063395A JP24063395A JP2660829B2 JP 2660829 B2 JP2660829 B2 JP 2660829B2 JP 24063395 A JP24063395 A JP 24063395A JP 24063395 A JP24063395 A JP 24063395A JP 2660829 B2 JP2660829 B2 JP 2660829B2
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JP
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viaduct
fall prevention
work
scaffold
floor slab
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厚孝 藤井
達夫 清水
一生 小西
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KEI EI EMU JUGEN
KENON KOSAN JUGEN
SHIMIZU JUGEN
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KEI EI EMU JUGEN
KENON KOSAN JUGEN
SHIMIZU JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高架道路や高架鉄
道等の高架橋(本明細書において、単に「高架橋」とい
う場合がある。)の側壁等の補修作業時、作業者が転落
したり、塗料、鉄筋、コンクリート等の作業資材や作業
工具等が下方の道路上に落下するのを防止するために設
けられる高架橋からの落下防止装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、騒音公害防止の観点から、特に都
市部においては、高架橋の側壁に防音壁を設けることが
多くなってきているが、この防音壁は、コンクリート製
の側壁に比較して強度が低く、このため、走行車両の接
触事故等により破損しやすく、補修作業の頻度が高まっ
てきている。また、高架橋は、走行車両が排出する排気
ガス、走行車両による振動、雨水等の厳しい環境に晒さ
れ、早期に老朽化する。これを防止するために、舗装を
含む床版の補修、橋桁に用いられている鋼材の塗装等の
補修作業を頻繁に行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの補修作業は、
床版上で、あるいは、補修作業を行う都度、床版の下方
に仮設の足場を組み立てて行うようにしているため、作
業効率が低いという問題点を有していた。また、この仮
設の足場は、コストを低減するため、足場としての必要
最小限の面積で組み立てられるため、安全性を含め作業
環境が劣悪で、このため、作業効率が低いのみならず、
作業者の転落事故を引き起こしたり、塗料、鉄筋、コン
クリート等の作業資材や作業工具等の落下により、高架
橋の下に道路を併設した場合、下方の道路を走行してい
る車両等に損傷を与えるという問題点を有していた。
【0004】本発明は、上記従来の高架橋の補修作業時
の問題点を解決し、補修作業の作業効率及び補修作業時
の作業者の安全性を向上することができ、かつ、補修作
業時、下方の道路を走行している車両等に損傷を与える
ことのない高架橋からの落下防止装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の高架橋からの落下防止装置は、高架橋の床
版の下方に恒久足場を設けるとともに、該恒久足場に、
高架橋の床版の下方の収納位置と高架橋の床版の下方よ
り外側の張出位置とに選択的に配置可能な落下防止部材
を設けたことを特徴とする。
【0006】上記の構成からなる高架橋からの落下防止
装置は、恒久足場を設けているため、従来の仮設の足場
のように補修作業を行う都度足場を組み立てる必要がな
く、また、補修作業時、作業者が転落したり、塗料、鉄
筋、コンクリート等の作業資材や作業工具等が下方の道
路上に落下するのを防止できる。
【0007】この場合において、落下防止部材を恒久足
場にヒンジを介して揺動自在に設けることができる。
【0008】これにより、恒久足場に設けた落下防止部
材をヒンジを介して揺動することにより、落下防止部材
を高架橋の床版の下方の収納位置と高架橋の床版の下方
より外側の張出位置とに選択的に配置することができ
る。
【0009】また、落下防止部材の表面側(下方から見
える側)に化粧板を配設することができる。
【0010】これにより、高架橋周囲の景観を向上する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高架橋からの落下
防止装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】図1及び図2に示すように、高架道路や高
架鉄道等の高架橋1の床版11の下方に所定の作業空間
7を形成するようにして床版11の下面の略全面を遮蔽
するように覆う恒久足場2を設ける。この恒久足場2
は、作業者が作業空間7に入って床版11の下面の補修
や橋桁12に用いられている鋼材の塗装等の補修作業を
行うために恒久的に設置されるもので、補修作業時、塗
料、鉄筋、コンクリート等の作業資材や作業工具等が道
路6上に落下する隙間がないように床版11の下面の略
全面を覆うように設けられる。なお、作業空間7の高さ
Hは、床版11の下面の補修や橋桁12に用いられてい
る鋼材の塗装等の補修作業が容易に行うことができる高
さ、例えば、1〜2m程度に設定することが好ましい。
また、この恒久足場2には、作業空間7に作業者が入っ
て補修作業を行うことができるように、橋脚14の近傍
等、適当な箇所に出入口を形成するようにする(図示省
略)。
【0013】恒久足場2は、図2及び図3に示すよう
に、高架橋1の橋桁12に固定部材22及び吊り部材2
3を介し、高架橋1の幅方向に配設したH形鋼からなる
枠部材21と、この枠部材21に嵌合、固定した高架橋
1の長手方向に配設したH形鋼からなる枠部材24と、
これらの枠部材21,24により形成される枠内に嵌挿
した足場板3とから構成する。
【0014】足場板3は、図4に示すように、下方の道
路6を走行している車両の騒音を吸収し、周辺地域の騒
音公害を緩和するとともに、恒久足場2により区画され
た作業空間7内の騒音を低減するため、防錆処理したエ
キスパンドメタルやパンチングメタル等の多数の透孔を
有する金属製板材32,33の間にグラスウール等の吸
音材31を充填したブロック体で構成する。この場合、
吸音材31は、グラスウール等の吸音材31の飛散を防
止するために吸音材31の表面をポリフッ化ビニール等
の合成樹脂シート34で覆い、この合成樹脂シート34
が補修作業時等に損傷を受けないように、さらにその表
面にステンレス製のワイヤーメッシュ35,36を設け
て、金属製板材32,33の間に配設することが望まし
い。
【0015】恒久足場2の枠部材24の下面には、図
1、図2及び図4に示すように、下方の道路6を走行し
ている車両の騒音を吸収し、周辺地域の騒音公害を緩和
するとともに、恒久足場2により区画された作業空間7
内の騒音を低減するため、固定部材45を介して円柱形
状の吸音部材4を、高架橋1の長手方向に沿って延びる
ように垂設する。この吸音部材4は、アルミニウム製の
パンチングメタル等の多数の透孔を有する金属製外筒4
2の内部にグラスウール等の吸音材41を充填したブロ
ック体で構成する。この場合、吸音材41は、グラスウ
ール等の吸音材41の飛散を防止するために吸音材41
の表面をポリフッ化ビニール等の合成樹脂シート43で
覆い、さらにその表面をステンレス製のワイヤーメッシ
ュ44で覆って、金属製外筒42の内部に配設すること
が望ましい。
【0016】高架橋1の幅方向の恒久足場2の両外側に
は、図1及び図2に示すように、ヒンジ51を介して落
下防止部材5を、高架橋1の長手方向に沿って延設す
る。この落下防止部材5は、高架橋1の側壁13等の補
修作業時、作業者が転落したり、塗料、鉄筋、コンクリ
ート等の作業資材や作業工具等が道路6上に落下するの
を防止するために設けられるもので、通常は、高架橋1
の床版11の下方の収納位置に設置しておき、補修作業
時に、ターンバックル等の調整具52を操作することに
よりヒンジ51を中心にして揺動させ、高架橋1の床版
11の下方より外側、すなわち、側壁13の下方より外
側の張出位置5’に設置するように構成する。なお、落
下防止部材5の張出幅Wは、高架橋1の側壁13等の補
修作業時、作業者が転落したり、塗料、鉄筋、コンクリ
ート等の作業資材や作業工具等が道路6上に落下するの
を防止できる幅、例えば、1m程度に設定することが好
ましい。落下防止部材5は、防錆処理した鋼材からなる
枠部材53の表面側(下方から見える側)にFRP等の
複合材料等からなる化粧板54を配設して構成する。
【0017】なお、高架橋1に対する恒久足場2の固定
構造、恒久足場2の構造、足場板3の固定構造、足場板
3の構造及び材質、恒久足場2の下面に垂設する吸音部
材4の固定構造、吸音部材4の構造及び材質、落下防止
部材5の取付構造並びに落下防止部材5の構造及び材質
等は、上記の実施例のものに限定されず、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で変更することができる。すなわち、
恒久足場2は、必ずしも高架橋1の床版11の下面の略
全面を遮蔽するように覆って設ける必要はなく、例え
ば、高架橋1の幅方向の両側に、転落防止部材5により
受け止めた転落した作業者や落下した塗料、鉄筋、コン
クリート等の作業資材や作業工具等が、さらに下方の道
路上等に転落又は落下するのを防止できる幅で設けるこ
ともできる。また、落下防止部材5の取付構造は、必ず
しも落下防止部材5を恒久足場2にヒンジ51を介して
揺動自在に設けるようにする必要はなく、例えば、落下
防止部材を恒久足場にスライド自在に設けることもでき
る。また、落下防止部材5の収納位置と張出位置5’と
の間の移動は、手動によるターンバックル等の調整具5
2の操作のほか、電動モータ、油圧シリンダ等の駆動機
構により行うように構成することもできる。なお、足場
板3の材質としては、恒久足場2が走行車両が排出する
排気ガス、走行車両による振動、雨水等の厳しい環境に
晒されることから、防錆処理した鋼材、ステンレスやア
ルミニウム等の錆びにくい金属材料、合成樹脂、FRP
等の複合材料等、耐候性を有する材料を使用することが
望ましい。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、従来の仮
設の足場のように補修作業を行う都度足場を組み立てる
必要がなく、補修作業の作業効率を向上することがで
き、また、補修作業時、作業者が転落したり、塗料、鉄
筋、コンクリート等の作業資材や作業工具等が下方の道
路上に落下するのを防止でき、このため、補修作業時の
作業者の安全性を向上することができるとともに、下方
の道路を走行している車両等に損傷を与えることがない
ため、これに伴う補償費用を低減することができる。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、落下
防止部材を高架橋の床版の下方の収納位置と高架橋の床
版の下方より外側の張出位置とに容易に配置することが
できる。
【0020】また、請求項3記載の発明によれば、高架
橋周囲の景観を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高架橋からの落下防止装置の概観斜視
図である。
【図2】本発明の高架橋からの落下防止装置の断面図で
ある。
【図3】恒久足場の概観斜視図である。
【図4】恒久足場の断面図である。
【符号の説明】
1 高架橋 11 床版 12 橋桁 13 側壁 14 橋脚 2 恒久足場 3 足場板 31 吸音材 32 板材 33 板材 4 吸音部材 5 落下防止部材(収納位置) 5’ 落下防止部材(張出位置) 51 ヒンジ 52 調整具 53 枠部材 54 化粧板 6 道路 7 作業空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 達夫 京都府京都市中京区丸太町通堀川東入丸 太町30−1 (72)発明者 小西 一生 兵庫県神戸市垂水区桃山台1丁目13番地 2 (56)参考文献 特開 昭60−175608(JP,A) 特開 平6−10499(JP,A) 実公 平7−30730(JP,Y2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架橋の床版の下方に恒久足場を設ける
    とともに、該恒久足場に、高架橋の床版の下方の収納位
    置と高架橋の床版の下方より外側の張出位置とに選択的
    に配置可能な落下防止部材を設けたことを特徴とする高
    架橋からの落下防止装置。
  2. 【請求項2】 落下防止部材を恒久足場にヒンジを介し
    て揺動自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の高
    架橋からの落下防止装置。
  3. 【請求項3】 落下防止部材の表面側に化粧板を配設し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の高架橋からの
    落下防止装置。
JP24063395A 1995-08-25 1995-08-25 高架橋からの落下防止装置 Expired - Lifetime JP2660829B2 (ja)

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JPH0959936A JPH0959936A (ja) 1997-03-04
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