JP2660473B2 - コンクリートブロック及びその製造方法並びにコンクリートブロックを使用した工法 - Google Patents

コンクリートブロック及びその製造方法並びにコンクリートブロックを使用した工法

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JP2660473B2
JP2660473B2 JP4291248A JP29124892A JP2660473B2 JP 2660473 B2 JP2660473 B2 JP 2660473B2 JP 4291248 A JP4291248 A JP 4291248A JP 29124892 A JP29124892 A JP 29124892A JP 2660473 B2 JP2660473 B2 JP 2660473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に河川工事や砂防工
事等に使用されるコンクリートブロック及びその製造方
法並びにコンクリートブロックを使用した工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、河川工事や砂防工事等例えば水路
工の敷部分或は流路工の敷部分は、河川の床底一面にコ
ンクリートを敷き詰め、流水により河川の床底が削り取
られることを防いでいる。また、河川工事例えば護岸工
事においては、多数のコンクリートブロックを間隔を存
して碁盤目のように配置し、この間隔部分に滑り防止及
び流水の流速を減少させるために隔壁を挿入している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の構成
は、何れも表面が平滑に仕上げられた人工的なコンクリ
ート面であるので、周囲の自然の景観とマッチせず、不
自然な感じを与えるという問題がある。また、流路工の
敷部分や河川の床底一面にコンクリートを一面に敷き詰
めた場合には、流水が地下に浸透せず、全て下流に流れ
てしまうので、山の保水能力を充分に生かしていないと
いう問題がある。さらに、このコンクリートの表面は平
滑に形成されているので、魚が休んだり、隠れたり、産
卵の場所がないので、魚やかにが生息できる環境ではな
いという問題がある。そして、砂防工事でダムや流路工
が完成して谷あいの水が流路工を通って下流の河川に流
れ込むと、未改修の河川の場合には、氾濫して災害をも
たらす場合がある。
【0004】そこで、近年、流路工の敷部分や河川の床
底に、護床用にコンクリートブロックを間隔を存して碁
盤目のように配置し、この間隔部分に間詰工として玉石
等を敷き詰め、水の一部を地下に浸透させて、山に還元
させることが検討されている。しかしながら、この構成
においても、間詰工としての玉石等と、コンクリートブ
ロックとでは、外観が著しく異なるので、両者の境界線
が判然と区別されるので、不自然な感じを与え、自然の
景観を損ねるという問題が解消されない。
【0005】本考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、河川の底が掘削されることを防止し、
山の保水能力を充分に生かすことができ、魚類の生態系
を確保し、自然の景観を損ねることがないコンクリート
ブロック及びその製造方法並びにコンクリートブロック
を使用した工法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、砂防
工事や河川工事等に使用するコンクリートブロックであ
って、ブロック本体の一の面に自然石等をさざれ石状ま
たは乱積状に配設したものにおいて、一部の自然石を
ブロック本体の周縁部を越えて側方へ突出させたところ
に特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、砂防工事や河川工事等
に使用するコンクリートブロックの製造方法であって、
地表上に配置された型枠内に、自然石等と生コンクリー
トとを混入するとともに外周部の一部に自然石を型枠上
縁を越えて突出するように配置し、前記生コンクリート
が半硬化した後、前記型枠を取り外し、自然石等の表面
に付着した半硬化のコンクリートに水又は砂を吹き付け
で取り除くところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、砂防工事や河川工事等
に使用するコンクリートブロックの製造方法であって、
地表上に配置された型枠内に、自然石等と生コンクリー
トとを混入するとともに外周部の一部に自然石を型枠上
縁を越えて突出するように配置し、これらの表面に細粒
の砂利、砕石等を混合した生コンクリートによる表面層
を形成し、前記生コンクリートが半硬化した後、前記型
枠を取り外し、自然石等の表面に付着した半硬化のコン
クリートに水又は砂を吹き付けて取り除くところに特徴
を有する。
【0009】請求項4の発明は、砂防工事や河川工事等
に使用するコンクリートブロックの製造方法であって、
地表上に配置された型枠内に、自然石等と生コンクリー
トとを投入し、これら自然石等と生コンクリートとを型
枠内でよく混合するとともに外周部の一部に自然石を型
枠上縁を越えて突出するように配置し、前記生コンクリ
ートが半硬化した後、前記型枠を取り外し、自然石等の
表面に付着した半硬化のコンクリートに水又は砂を吹き
付けて取り除くところに特徴を有する。
【0010】請求項5の発明は、砂防工事や河川工事等
に使用するコンクリートブロックの製造方法であって、
地表上に配置された型枠内に、自然石等と生コンクリー
トとを投入し、これら自然石等と生コンクリートとを型
枠内でよく混合するとともに外周部の一部に自然石を型
枠上縁を越えて突出するように配置し、これらの表面に
細粒の砂利、砕石等を混合した生コンクリートによる表
面層を形成し、前記生コンクリートが半硬化した後、前
記型枠を取り外し、自然石等の表面に付着した半硬化の
コンクリートに水又は砂を吹き付けて取り除くところに
特徴を有する。
【0011】請求項6の発明は、砂防工事や河川工事等
に使用するコンクリートブロックの製造方法であって、
地表上に型枠を設置し、この型枠内に生コンクリートを
注入し、この上に自然石等と生コンクリートとを混入す
るとともに外周部の一部に自然石を型枠上縁を越えて突
出するように配置し、前記生コンクリートが半硬化した
後、前記型枠を取り外し、自然石等の表面に付着した半
硬化のコンクリートに水又は砂を吹き付けて取り除くと
ころに特徴を有する。
【0012】請求項7の発明は、砂防工事や河川工事等
に使用するコンクリートブロックの製造方法であって、
地表上に型枠を設置し、この型枠内に生コンクリートを
注入し、この上に自然石等と生コンクリートとを混入す
るとともに外周部の一部に自然石を型枠上縁を越えて突
出するように配置し、これらの表面に細粒の砂利、砕石
等を混合した生コンクリートによる表面層を形成し、前
記生コンクリートが半硬化した後、前記型枠を取り外
し、自然石等の表面に付着した半硬化のコンクリートに
水又は砂を吹き付けて取り除くところに特徴を有する。
【0013】請求項8の発明は、砂防工事や河川工事等
における工法であって、ブロック本体の一の面に自然石
等をさざれ石状または乱積状に配設したものにおいて、
一部の自然石を該ブロック本体の周縁部を越えて側方へ
突出させたコンクリートブロックを、複数個間隔を存し
て併置したところに特徴を有する。
【0014】
【作用】請求項1のコンクリートブロックによれば、砂
防工事や河川工事等に使用された場合、コンクリートブ
ロック本体の一の面を自然石等がさざれ石状または乱積
状に覆っているので、周囲の自然の景観に調和する。ま
た、複数個のコンクリートブロックを間隔をおいて並べ
た場合でも、ブロック本体の周縁部を越えて側方へ突出
した該自然石が間隔を覆うので、コンクリートブロック
の継目が判別しにくくなる。
【0015】請求項2及び3のコンクリートブロックの
製造方法によれば、地表上に配置された型枠内に混入さ
れた自然石等が生コンクリートにより固着されるので、
型枠に応じた一定の大きさのコンクリートブロック本体
が製作できる。また、外周部の一部に自然石を型枠上縁
を越えて突出するように配置し、自然石等の表面に水又
は砂を吹き付けるので、該自然石等の表面はきれいに仕
上げられる。尚、請求項3のコンクリートブロックの製
造方法によれば、表面に細粒の砂利、砕石等を混合した
生コンクリートによる表面層を形成するので、自然石と
生コンクリートとの接着が一層強固になる。
【0016】請求項4及び5の発明によれば、予め、型
枠外部において、自然石等と生コンクリートとを混合し
ておく必要がなく、しかも、自然石等を並べなくても、
型枠に応じた一定の大きさのコンクリートブロック本体
が製作できる。また、外周部の一部に自然石を型枠上縁
を越えて突出するように配置し、自然石等の表面に水又
は砂を吹き付けるので、該自然石等の表面はきれいに仕
上げられる。尚、請求項5の発明によれば、表面に細粒
の砂利、砕石等を混合した生コンクリートによる表面層
を形成するので、自然石と生コンクリートとの接着が一
層強固になる。
【0017】請求項6及び7の発明によれば、型枠内に
生コンクリートを注入するので、地表面が凹凸の場合で
も上部に投入される自然石等と生コンクリートが適正に
混入される。また、外周部の一部に自然石を型枠上縁を
越えて突出するように配置し、自然石等の表面に水又は
砂を吹き付けるので、該自然石等の表面はきれいに仕上
げられる。尚、請求項7の発明によれば、これらの表面
に細粒の砂利、砕石等を混合した生コンクリートによる
表面層を形成するので、自然石と生コンクリートとの接
着が一層強固になる。
【0018】請求項8の発明は、砂防工事や河川工事等
における工法であって、ブロック本体の一の面に自然石
等をさざれ石状または乱積状に配設するとともに、一部
の自然石を該ブロック本体の周縁部を越えて側方へ突出
させたコンクリートブロックを、間隔を存して複数個併
置したので、河川の底が流れにより掘削されることがな
く、魚類の生態系を確保し、ブロック間の間隔から水が
流通して山の保水能力を充分に生かすことができ、表面
は自然石に覆われているので、自然の景観を損ねること
がない。
【0019】
【実施例】以下、請求項1及び請求項8に係る発明の一
実施例につき図1乃至図6を参照しで説明する。コンク
リートブロック1は、図1及び図3に示すように、型枠
5内に自然石と生コンクリートとを注入して略正方形に
形成されたブロック本体1Aと、このブロック本体1A
の一の面例えば上面に自然石例えば天然の玉石2等がさ
ざれ石状または乱積状に配置され、対向する辺部の異な
る位置に一部の玉石3がブロック本体1Aの周縁部を越
えて側方へ突出した突出部3とから構成されている。
【0020】このコンクリートブロック1は、砂防工事
や河川工事等において、例えば川底に間隔をおいて多数
配置され、各コンクリートブロック1間は周知の機械手
段例えばアンカー等で連結されている。また、間隔が大
きい場合は、間隔部分に図2に示すように間詰工としで
玉石等4を敷き詰めている。尚、コンクリートブロック
本体1Aの形状は正方形に限らず適宜選定すればよい。
【0021】以下、図3乃至図6を参照して、請求項2
及び3に係るコンクリートブロック1の製造方法につい
て説明する。まず、図3に示す如く、地表Gに型枠5を
固定する。型枠5は、地表Gの上面に直接置いてもよ
く、また、地表Gの上に載置した鉄板或は吸出し防止用
のマット上に設置してもよい。つぎに、予め外部におい
て、天然の玉石2等と生コンクリート6とを混合してお
く。この配合比率は、例えば、1個の重さが0.5〜6
0kgの天然の玉石2等1000〜1500kgと、砂
利等の骨材900〜1100kg、セメント250〜2
60kg及び水160〜1701よりなる生コンクリー
ト6とを混合したものである。この混合物を型枠5の内
部に投入する。そして、面に天然の玉石2を型枠5の
上部を越えて周縁部から突出させて突出部3を形成す
る。この突出部3は、対向する辺部の異なる位置に形成
する。
【0022】ところで、玉石2は、大きさが他の骨材よ
りも大であるため、投入時に生コンクリート6との接触
部分に図4に示すような隙間7ができ易い。そこで、こ
の隙間7を充填し玉石2と生コンクリート6との接触を
良くするためこれらの表面に細粒の砂利、砕石等を混合
した生コンクリートによる表面層8を形成し(図5参
照)、バイブレータVによりよく充填する。
【0023】そして、生コンクリート6が半硬化したと
き、図6に示す如く、型枠5を取り外し、玉石2等の表
面に付着した半硬化のコンクリートに高圧の水又は砂を
ふきつけて取り除く。その後、生コンクリート6が完全
に硬化させれば、ブロック本体1Aの上面に天然の玉石
2がさざれ石状または乱積状に配置され、突出部3を設
たコンクリートブロック1が完成される。尚、玉石2
の大きさ及び生コンクリート6の状態により、生コンク
リート6の上に玉石2を押し込むように配置し、表面層
8を省略することができる。
【0024】このコンクリートブロック1により構成さ
れた河川の護床工事は、図7及び8に示すように、河川
を横断するように設けられた床固め9の上流側及び下流
側に多数のコンクリートブロック1を、ブロック本体1
A相互間に所定の間隔をおいて並べ、各間隔に間詰工と
して玉石等4を敷き詰めたものである(図2参照)。こ
の護床工事においては、コンクリートブロック1の
が玉石2で覆われているので、周囲の景色と調和して、
自然の景観を損なうことがない。
【0025】また、砂防工事で施工される従来の流路工
・水叩き等の水路敷の場合は、図9で示すような水路敷
Aでは、表面が平滑でそこを流れる水Wは一気に下流に
流れ、また、魚やかになどの生物が休んだり、隠れた
り、産卵する場所もないので、生物が生息できる環境も
悪く、また、自然の景観にも調和していないが、図10
及び図11に示すように、このコンクリートブロック1
を水路敷に並べ、間詰工として玉石等4を敷き詰めた場
合は、玉石等4を通して水が地下に浸透し、山の保水能
力が確保されるとともに流水量の調節も出来る。
【0026】また、コンクリートブロック1の面は玉
石等4で覆われるので、矢印方向に流れる水Wが凹凸の
表面に当たって水泡が発生し、この水泡は、河川中に酸
素を供給する。さらに、コンクリートブロック1は、ブ
ロック本体1Aの上面に天然の玉石2等がさざれ石状ま
たは乱積状に設けてあるので、この玉石2面に魚類の餌
となる苔等が自然に生育するので、魚類等の生息条件が
向上し、周囲の自然の景観にも良く調和するものであ
る。
【0027】尚、コンクリートブロック本体1Aの間隔
は、河川の流量及び山の保水能力により変化するもので
あるが、この間隔が小さく間詰工として玉石等4を用い
ない場合でも、隣接するコンクリートブロック1の突出
部3が交互に突出して間隔を埋めるので、周囲の景観と
調和する。突出部3は、隣接するコンクリートブロック
に干渉することはない。
【0028】請求項4,5に係る発明においては、地表
G上の所定の位置に型枠5を設置し、型枠5内に、天然
の玉石2等と生コンクリート6とを投入する。そして、
シャベル、パワーシャベル、振動機等により、玉石2等
と生コンクリート6とをよく混合する。つぎに、天然の
玉石2を型枠5の上部を越えて周縁部から突出させて突
出部3を形成する。そして、前述した玉石2と生コンク
リート6との隙間7を充填し接触を良くするためこれら
の表面に、細粒の砂利、砕石等を混合した生コンクリー
トによる表面層8を形成する(図5参照)。
【0029】生コンクリート6が半硬化したとき、型枠
5を取り外し、玉石2等の表面に付着した半硬化のコン
クリートに高圧の水又は砂を吹き付けて取り除く。その
後、生コンクリート6が完全に硬化させればコンクリー
トブロック1が完成される。尚、玉石2の大きさ及び生
コンクリート6の状態により、表面層8を省略すること
ができる。この実施例においては、第1の実施例におけ
るように、予め、外部において天然の玉石2等と生コン
クリート6とを混合し、これを施工場所に運搬する作業
が省略できるという効果を奏するものである。
【0030】図12は、請求項6,7に係る発明を護岸
工事に適用した第2の実施例を示すものである。この実
施例においては、地表G上の所定の位置に型枠5を設置
する。つぎに、まず型枠5内に生コンクリート6を投入
する。つぎに、この生コンクリート6の上部に、予め外
部において混合しておいた天然の玉石2等と生コンクリ
ート6を投入する。つぎに、天然の玉石2を型枠5の上
部を越えて周縁部から突出させて突出部3を形成する。
【0031】そして、前述した玉石2と生コンクリート
6との隙間7を充填し接触を良くするためこれらの表面
に、細粒の砂利、砕石等を混合した生コンクリートによ
る表面層8を形成する(図5参照)。生コンクリート6
が半硬化したとき、型枠5を取り外し、玉石2等の表面
に付着した半硬化のコンクリートに高圧の水又は砂を吹
き付けて取り除く。その後、生コンクリート6が完全に
硬化させればコンクリートブロック1が完成される。
尚、玉石2の大きさ及び生コンクリート6の状態によ
り、表面層8を省略することができる。
【0032】この実施例においては、最初に投入した下
側の生コンクリート6により堤防の強度が確保できるの
で、生コンクリート6の上部に混入する玉石2と生コン
クリート6の層の厚さは、適宜に決めればよい。また、
表面の玉石2が滑り防止及び流水の流速を減少させるた
めに機能するので、コンクリートブロック1を接するよ
うに配置することができ、従来使用されている隔壁を必
要としないという効果を奏する。
【0033】尚、本発明は、上記し且つ図面に示す実施
例にのみ限定されるものでなく、例えば、予め川底に載
置されることが決まっている側面など、表面の仕上げ状
態が問題にならない側面については、生コンクリートが
硬化した後に型枠を取外してもよい等、要旨を逸脱しな
い範囲で種々の変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によると以下
の効果を奏する。請求項1のコンクリートブロックによ
れば、砂防工事や河川工事等に使用して、床底の掘削を
防止することができ、また、流水が地下に浸透して山の
保水能力を充分に活用することができる。また、コンク
リートブロック本体の一の面が自然石等でさざれ石状ま
たは乱積状に覆われているので、周囲の自然の景観によ
く調和する。また、複数個のコンクリートブロックを間
隔をおいて並べた場合でも、ブロック本体の周縁部を越
えて側方へ突出した該自然石が間隔部分を覆うので、コ
ンクリートブロックの継目が判別しにくくなる。
【0035】請求項2及び3に係るコンクリートブロッ
クの製造方法にあっては、ほぼ均等な大きさ及び形状の
コンクリートブロックが効率よく生産でき、自然石等を
並ベる作業を必要としないので、作業効率を向上させ得
て護岸工事等の施工上きわめて便利である。また、表面
層を形成するので、自然石の固定も確実に実施できる。
また、コンクリートブロックの表面が自然石等が凹凸状
に覆われているので、魚類が生息するのに必要な、休ん
だり産卵したり出来る環境が確保できる。
【0036】請求項4及び5に係るコンクリートブロッ
クの製造方法にあっては、予め、外部において自然石等
と生コンクリートとを混合し、これを施工場所に運搬す
る作業を必要としないので、作業効率を一層向上させ得
る。
【0037】請求項6及び7に係るコンクリートブロッ
クの製造方法にあっては、下側の生コンクリートにより
堤防の強度が確保できるので、自然石と生コンクリート
の層の厚さは、適宜に決めればよい。また、コンクリー
トブロックを接するように配置することができ、従来使
用されている隔壁を必要としない。
【0038】請求項8の発明は、砂防工事や河川工事等
において、ブロック本体の一の面に自然石等をさざれ石
状または乱積状に配設するとともに、一部の自然石を
ロック本体の周縁部を越えて側方へ突出させたコンクリ
ートブロックを、間隔を存して複数個併置すれば、河川
の底が流れにより掘削されることを防止することがで
き、魚類の生態系を確保し得、法面や土留め工に適用し
た場合でも、ブロック間の間隔から水が流通して山の保
水能力を充分に生かすことができる。しかもブロック本
体1Aの一の面は自然石に覆われているので、自然の景
観を損ねることがないという優れた効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリートブロックの平面図で
ある。
【図2】図1において間詰工を施した状態を示す平面図
である。
【図3】コンクリートブロックの製造方法の第1の工程
を示す断面図である。
【図4】コンクリートブロックの製造方法の第の工程
を示す断面図である。
【図5】コンクリートブロックの製造方法の第の工程
を示す断面図である。
【図6】図5における工程から表面を清掃している状態
を示す断面図である。
【図7】本発明に係るコンクリートブロックを使用して
構成した河川の護床工事の断面図である。
【図8】本発明に係るコンクリートブロックを使用して
構成した河川の護床工事の平面図である。
【図9】平滑な表面の水路敷の正面断面図である。
【図10】コンクリートブロックで水路敷を構成した正
面断面図である。
【図11】コンクリートブロックで水路敷を構成した側
面断面図である。
【図12】本発明に係るコンクリートブロックを使用し
て構成した河川の護岸工事の平面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートブロック1Aブロック本体 2 天然の玉石(自然石) 3 突出部 4 間詰工 5 型枠 6 生コンクリート G 地表

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砂防工事や河川工事に使用するコンク
    リートブロックであって、ブロック本体の一の面に自然
    石等をさざれ石状または乱積状に配設したものにおい
    て、一部の自然石を該ブロック本体の周縁部を越えて側
    方へ突出させたことを特徴とするコンクリートブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 砂防工事や河川工事等に使用するコンク
    リートブロックの製造方法であって、地表上に配置され
    た型枠内に、自然石等と生コンクリートとを混入すると
    ともに外周部の一部に自然石を型枠上縁を越えて突出す
    るように配置し、前記生コンクリートが半硬化した後、
    前記型枠を取り外し、自然石等の表面に付着した半硬化
    のコンクリートに水又は砂を吹き付けて取り除くことを
    特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
  3. 【請求項3】 砂防工事や河川工事等に使用するコンク
    リートブロックの製造方法であって、地表上に配置され
    た型枠内に、自然石等と生コンクリートとを混入すると
    ともに外周部の一部に自然石を型枠上縁を越えて突出す
    るように配置し、これらの表面に細粒の砂利、砕石等を
    混合した生コンクリートによる表面層を形成し、前記生
    コンクリートが半硬化した後、前記型枠を取り外し、自
    然石等の表面に付着した半硬化のコンクリートに水又は
    砂を吹き付けて取り除くことを特徴とするコンクリート
    ブロックの製造方法。
  4. 【請求項4】 砂防工事や河川工事等に使用するコンク
    リートブロックの製造方法であって、地表上に配置され
    た型枠内に、自然石等と生コンクリートとを投入し、こ
    れら自然石等と生コンクリートとを型枠内でよく混合す
    るとともに外周部の一部に自然石を型枠上縁を越えて突
    出するように配置し、前記生コンクリートが半硬化した
    後、前記型枠を取り外し、自然石等の表面に付着した半
    硬化のコンクリートに水又は砂を吹き付けて取り除くこ
    とを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
  5. 【請求項5】 砂防工事や河川工事等に使用するコンク
    リートブロックの製造方法であって、地表上に配置され
    た型枠内に、自然石等と生コンクリートとを投入し、こ
    れら自然石等と生コンクリートとを型枠内でよく混合す
    るとともに外周部の一部に自然石を型枠上縁を越えて突
    出するように配置し、これらの表面に細粒の砂利、砕石
    等を混合した生コンクリートによる表面層を形成し、前
    記生コンクリートが半硬化した後、前記型枠を取り外
    し、自然石等の表面に付着した半硬化のコンクリートに
    水又は砂を吹き付けて取り除くことを特徴とするコンク
    リートブロックの製造方法。
  6. 【請求項6】 砂防工事や河川工事等に使用するコンク
    リートブロックの製造方法であって、地表上に型枠を設
    置し、この型枠内に生コンクリートを注入し、この上に
    自然石等と生コンクリートとを混入するとともに外周部
    の一部に自然石を型枠上縁を越えて突出するように配置
    し、前記生コンクリートが半硬化した後、前記型枠を取
    り外し、自然石等の表面に付着した半硬化のコンクリー
    トに水又は砂を吹き付けて取り除くことを特徴とするコ
    ンクリートブロックの製造方法。
  7. 【請求項7】 砂防工事や河川工事等に使用するコンク
    リートブロックの製造方法であって、地表上に型枠を設
    置し、この型枠内に生コンクリートを注入し、この上に
    自然石等と生コンクリートとを混入するとともに外周部
    の一部に自然石を型枠上縁を越えて突出するように配置
    し、これらの表面に細粒の砂利、砕石等を混合した生コ
    ンクリートによる表面層を形成し、前記生コンクリート
    が半硬化した後、前記型枠を取り外し、自然石等の表面
    に付着した半硬化のコンクリートに水又は砂を吹き付け
    て取り除くことを特徴とするコンクリートブロックの製
    造方法。
  8. 【請求項8】 砂防工事や河川工事等において、ブロッ
    ク本体の一の面に自然石等をさざれ石状または乱積状に
    配設するとともに、一部の自然石を該ブロック本体の周
    縁部を越えて側方へ突出させたコンクリートブロック
    を、間隔を存して複数個併置したことを特徴とするコン
    クリートブロックを使用した工法。
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