JP2659689B2 - カラーフィルターの製造方法 - Google Patents
カラーフィルターの製造方法Info
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- JP2659689B2 JP2659689B2 JP24951894A JP24951894A JP2659689B2 JP 2659689 B2 JP2659689 B2 JP 2659689B2 JP 24951894 A JP24951894 A JP 24951894A JP 24951894 A JP24951894 A JP 24951894A JP 2659689 B2 JP2659689 B2 JP 2659689B2
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- Japan
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- transparent electrode
- transparent
- electrodeposition
- color filter
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフィルターの製
造方法に関し、特に液晶を用いた表示装置においてカラ
ー表示を得るためのカラーフィルターの製造方法に関す
る。
造方法に関し、特に液晶を用いた表示装置においてカラ
ー表示を得るためのカラーフィルターの製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のカラーフィルターは、例
えば特開昭５９−９０８１８号公報において提案され、
且つ図４及び５に示すように、透明ガラス基板１０上に
ＩＴＯ（Ｉｎ2Ｏ3＋ＳｎＯ2）からなる透明電極層１１
をストライプ状に複数本形成し、該透明電極層１１のう
ち適宜選択してリード線１２を接続した後、浴槽中の電
着用塗料１３の中に浸漬し、対向電極１４との間に電圧
を印加して直流を流して電着を行って着色層１５を析出
させ、そして透明ガラス基板１０を浴槽１６から引き上
げ、水洗して上記選択された透明電極層１１上に第１色
目の塗装を施し、次に塗装していない電極層１１のうち
からさらに適宜選択してリード線１２を接続して異なる
電着用塗料に浸漬し、電着を行い、第２色目の塗装を施
すといったように、以上の工程を繰り返して多色の着色
層１６を形成して製造されていた。
えば特開昭５９−９０８１８号公報において提案され、
且つ図４及び５に示すように、透明ガラス基板１０上に
ＩＴＯ（Ｉｎ2Ｏ3＋ＳｎＯ2）からなる透明電極層１１
をストライプ状に複数本形成し、該透明電極層１１のう
ち適宜選択してリード線１２を接続した後、浴槽中の電
着用塗料１３の中に浸漬し、対向電極１４との間に電圧
を印加して直流を流して電着を行って着色層１５を析出
させ、そして透明ガラス基板１０を浴槽１６から引き上
げ、水洗して上記選択された透明電極層１１上に第１色
目の塗装を施し、次に塗装していない電極層１１のうち
からさらに適宜選択してリード線１２を接続して異なる
電着用塗料に浸漬し、電着を行い、第２色目の塗装を施
すといったように、以上の工程を繰り返して多色の着色
層１６を形成して製造されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法を用いて、例えば液晶表示装置用カラーフィル
ターを製造しようとすると、赤、緑、青の三色について
上記工程を３回繰り返して行うこととなる。すなわち、
上記液晶表示装置用カラーフィルターの場合は、透明基
板１０上に１０〜３０ミクロンの間隔ａで８０〜１２０
ミクロンの幅ｂの透明電極層１１をストライプ状に形成
しているため、この微細なパターンに形成された透明電
極層１１の中から赤、緑、青の着色とするべき透明電極
層１１を各色毎に選択的にリード線を接続し、選択的に
電圧を印加することは煩わしく且つ困難な作業である。
また、着色すべき色毎に電着塗料１３を代える必要があ
るために、その都度透明電極層１１へのリード線の接続
の切り替え、水洗、乾燥といった工程を少なくとも３回
繰り返し行う必要があり、非効率的なものである。
来の方法を用いて、例えば液晶表示装置用カラーフィル
ターを製造しようとすると、赤、緑、青の三色について
上記工程を３回繰り返して行うこととなる。すなわち、
上記液晶表示装置用カラーフィルターの場合は、透明基
板１０上に１０〜３０ミクロンの間隔ａで８０〜１２０
ミクロンの幅ｂの透明電極層１１をストライプ状に形成
しているため、この微細なパターンに形成された透明電
極層１１の中から赤、緑、青の着色とするべき透明電極
層１１を各色毎に選択的にリード線を接続し、選択的に
電圧を印加することは煩わしく且つ困難な作業である。
また、着色すべき色毎に電着塗料１３を代える必要があ
るために、その都度透明電極層１１へのリード線の接続
の切り替え、水洗、乾燥といった工程を少なくとも３回
繰り返し行う必要があり、非効率的なものである。
【０００４】本発明は、電着を一工程で行って複数色の
電着塗装を行う、効率的なカラーフィルターの製造技術
を提供することを目的とする。
電着塗装を行う、効率的なカラーフィルターの製造技術
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明は、透明基板上に複数色の着色層領域を形成
してなるカラーフィルターの製造方法であって、上記透
明基板上に設けられた透明電極層上に複数色の電着用塗
料を付着し、上記電着用塗料を介して上記透明電極層と
対向するように対向電極板を配置し、上記透明電極層と
対向電極板との間に電圧を印加して上記透明電極層上に
複数色の着色層領域を形成するという構成とした。
く、本発明は、透明基板上に複数色の着色層領域を形成
してなるカラーフィルターの製造方法であって、上記透
明基板上に設けられた透明電極層上に複数色の電着用塗
料を付着し、上記電着用塗料を介して上記透明電極層と
対向するように対向電極板を配置し、上記透明電極層と
対向電極板との間に電圧を印加して上記透明電極層上に
複数色の着色層領域を形成するという構成とした。
【０００６】また、本発明は、上記透明基板上に電着用
塗料を付着するにおいて、インクジェット記録装置によ
り付着するという方法、更には、上記透明電極層が透明
基板上の着色領域に全面形成されているこれら方法をも
包含する。
塗料を付着するにおいて、インクジェット記録装置によ
り付着するという方法、更には、上記透明電極層が透明
基板上の着色領域に全面形成されているこれら方法をも
包含する。
【０００７】
【発明の作用】本発明によれば、透明電極層上に複数色
の電着用塗料を付着し、上記透明電極層とこれと対向す
る対向電極板との間に電圧を印加して電着を行うと、上
記透明電極層上に付着された着色すべき色用の電着用塗
料中の塗膜成分が上記透明電極層上に析出し、結果的に
透明電極層上に複数色の着色層領域がパターン形成され
る。
の電着用塗料を付着し、上記透明電極層とこれと対向す
る対向電極板との間に電圧を印加して電着を行うと、上
記透明電極層上に付着された着色すべき色用の電着用塗
料中の塗膜成分が上記透明電極層上に析出し、結果的に
透明電極層上に複数色の着色層領域がパターン形成され
る。
【０００８】
【効果】以上のように、本発明によれば、透明電極層上
に複数色の着色層領域を一度の電着工程で形成すること
ができるので、透明電極層と対向電極板との間に電圧を
印加する際、一度に着色領域の透明電極層の全部に電圧
印加でき、従来のように各色の電着毎に透明電極層を選
択し電気接続するという煩わしい工程を簡略できる。
に複数色の着色層領域を一度の電着工程で形成すること
ができるので、透明電極層と対向電極板との間に電圧を
印加する際、一度に着色領域の透明電極層の全部に電圧
印加でき、従来のように各色の電着毎に透明電極層を選
択し電気接続するという煩わしい工程を簡略できる。
【０００９】このように、本発明によれば、電圧印加、
洗浄及び乾燥という工程を一度にして効率的にカラーフ
ィルターを製造し得るのである。また、本発明におい
て、透明電極層上に電着用塗料をインクジェット記録装
置で付着するときは、容易に且つ微細なパターンに塗布
することができる。更に、本発明では、一度に着色領域
の透明電極層の全部に電圧印加して電着を行うので、透
明電極層をパターン形成しなくても、すなわち透明電極
層を透明基板上の着色領域に全面形成しておいても、複
数色の着色領域をパターン形成し得るのである。
洗浄及び乾燥という工程を一度にして効率的にカラーフ
ィルターを製造し得るのである。また、本発明におい
て、透明電極層上に電着用塗料をインクジェット記録装
置で付着するときは、容易に且つ微細なパターンに塗布
することができる。更に、本発明では、一度に着色領域
の透明電極層の全部に電圧印加して電着を行うので、透
明電極層をパターン形成しなくても、すなわち透明電極
層を透明基板上の着色領域に全面形成しておいても、複
数色の着色領域をパターン形成し得るのである。
【００１０】
【実施例】以下実施例を示し、本発明の特徴とするとこ
ろをより詳細に説明するが、本発明がこれらに限定され
ることはない。尚、ここでは液晶表示パネル用のカラー
フィルターの製造方法を一例として示す。図１に示すよ
うに、透明ガラス板等の透明基板１の上面にＩＴＯ等の
透明導電性薄膜からなる透明電極層２を複数本、幅約１
００ミクロン、間隔約３０ミクロンとしてストライプ状
にパターン形成する。上記複数本の透明電極層２は、そ
れらの一端が帯状の共通部２ａに接続されている。
ろをより詳細に説明するが、本発明がこれらに限定され
ることはない。尚、ここでは液晶表示パネル用のカラー
フィルターの製造方法を一例として示す。図１に示すよ
うに、透明ガラス板等の透明基板１の上面にＩＴＯ等の
透明導電性薄膜からなる透明電極層２を複数本、幅約１
００ミクロン、間隔約３０ミクロンとしてストライプ状
にパターン形成する。上記複数本の透明電極層２は、そ
れらの一端が帯状の共通部２ａに接続されている。
【００１１】次に、上記複数本の透明電極層２上に赤、
緑及び青用の、着色材として樹脂、顔料及び添加剤を含
んだ電着用塗料３を順序よく交互になるようインクジェ
ット記録装置により塗着する。上記インクジェット記録
装置としては、電気機械変換素子、電気熱変換素子等の
圧力発生手段を用いて吐出口から塗料を液滴として吐出
させるものを用いることができ、カラータイプのもので
あっても単色タイプのものであってもよく、これらを用
いることにより微細なパターンの塗着を容易に行うこと
ができる。このとき、隣合う異なる色用の電着用塗料と
混ざらないように注意する必要がある。
緑及び青用の、着色材として樹脂、顔料及び添加剤を含
んだ電着用塗料３を順序よく交互になるようインクジェ
ット記録装置により塗着する。上記インクジェット記録
装置としては、電気機械変換素子、電気熱変換素子等の
圧力発生手段を用いて吐出口から塗料を液滴として吐出
させるものを用いることができ、カラータイプのもので
あっても単色タイプのものであってもよく、これらを用
いることにより微細なパターンの塗着を容易に行うこと
ができる。このとき、隣合う異なる色用の電着用塗料と
混ざらないように注意する必要がある。
【００１２】続いて、図２に示すように、上記透明電極
層２上に各色用の電着用塗料３を塗着した透明基板１と
対向するように対向電極板４を配置する。ここで、上記
対向電極板４は、ガラス基板５上にＩＴＯ電極層６を形
成してなり、上記ＩＴＯ電極層６が上記透明基板１の複
数本の透明電極層２を全て覆い、該透明電極層２に対し
て上記電着用塗料３を介して向き合うように配置させら
れる。このとき、上記透明基板１上の透明電極層２と上
記対向電極板４のＩＴＯ電極層６とが接触しないよう
に、これら電極層２，６間を一定間隔離間して保持する
とともに、上記ＩＴＯ電極層６を上記電着用塗料３が隣
合う異なる色用の電着用塗料３と混ざらないように接触
させるために、例えば上記透明基板１と上記対向電極板
４とをスペーサ７を介して対向させると都合がよい。上
記スペーサ７は、透明基板１の着色層の非形成領域上に
位置するよう配置され、例えば対向電極板４の周縁部に
取り付けられて用いられる。そして、上記透明基板１上
の透明電極層２の共通部２ａにリード線を接続し、該透
明電極層２の全てと上記対向電極板４のＩＴＯ電極層６
との間に電圧を印加して電着を行い、上記透明電極層２
上に赤、緑及び青色の着色層を析出させる。
層２上に各色用の電着用塗料３を塗着した透明基板１と
対向するように対向電極板４を配置する。ここで、上記
対向電極板４は、ガラス基板５上にＩＴＯ電極層６を形
成してなり、上記ＩＴＯ電極層６が上記透明基板１の複
数本の透明電極層２を全て覆い、該透明電極層２に対し
て上記電着用塗料３を介して向き合うように配置させら
れる。このとき、上記透明基板１上の透明電極層２と上
記対向電極板４のＩＴＯ電極層６とが接触しないよう
に、これら電極層２，６間を一定間隔離間して保持する
とともに、上記ＩＴＯ電極層６を上記電着用塗料３が隣
合う異なる色用の電着用塗料３と混ざらないように接触
させるために、例えば上記透明基板１と上記対向電極板
４とをスペーサ７を介して対向させると都合がよい。上
記スペーサ７は、透明基板１の着色層の非形成領域上に
位置するよう配置され、例えば対向電極板４の周縁部に
取り付けられて用いられる。そして、上記透明基板１上
の透明電極層２の共通部２ａにリード線を接続し、該透
明電極層２の全てと上記対向電極板４のＩＴＯ電極層６
との間に電圧を印加して電着を行い、上記透明電極層２
上に赤、緑及び青色の着色層を析出させる。
【００１３】その後、上記透明基板１と上記対向電極板
４とを取り外し、透明基板１を洗浄し、乾燥して、図３
に示すような、透明電極層２上に赤色Ｒ、緑色Ｇ及び青
色Ｂが順番に配列された着色層がパターン形成されたカ
ラーフィルターが得られる。以上のように説明した実施
例では、透明電極層２上に電着用塗料３をインクジェッ
ト記録装置により塗着したが、本発明において、他の印
刷、塗布、転写等の付着手段により行ってもよく、形成
すべき着色層のパターンの大きさにより適宜手段を選択
して用いることができる。
４とを取り外し、透明基板１を洗浄し、乾燥して、図３
に示すような、透明電極層２上に赤色Ｒ、緑色Ｇ及び青
色Ｂが順番に配列された着色層がパターン形成されたカ
ラーフィルターが得られる。以上のように説明した実施
例では、透明電極層２上に電着用塗料３をインクジェッ
ト記録装置により塗着したが、本発明において、他の印
刷、塗布、転写等の付着手段により行ってもよく、形成
すべき着色層のパターンの大きさにより適宜手段を選択
して用いることができる。
【００１４】また、上記実施例では、透明電極層２を透
明基板１上にストライプ状に形成したが、本発明におい
て、例えば透明電極層２を透明基板１上にマトリックス
状等にパターン形成してもよいし、より簡易に透明基板
１上の着色領域に全面形成してもよい。更に、上記実施
例では、対向電極板４としてガラス基板５上にＩＴＯ電
極層６を形成したものを用いたが、これに代え、例えば
金属板等の導電性材料を用いることができる。
明基板１上にストライプ状に形成したが、本発明におい
て、例えば透明電極層２を透明基板１上にマトリックス
状等にパターン形成してもよいし、より簡易に透明基板
１上の着色領域に全面形成してもよい。更に、上記実施
例では、対向電極板４としてガラス基板５上にＩＴＯ電
極層６を形成したものを用いたが、これに代え、例えば
金属板等の導電性材料を用いることができる。
【図１】実施例において、透明電極層の形成状態及び電
着用塗料の付着状態を示す透明基板の部分上面図であ
る。
着用塗料の付着状態を示す透明基板の部分上面図であ
る。
【図２】実施例において、透明基板に対し対向電極板を
対向配置させた状態を説明するための部分断面図であ
る。
対向配置させた状態を説明するための部分断面図であ
る。
【図３】実施例の方法で得られたカラーフィルターを示
す部分断面図である。
す部分断面図である。
【図４】従来のカラーフィルターの製造工程を示す図面
である。
である。
【図５】従来のカラーフィルターの製造工程を示す図面
である。
である。
１ 透明基板 ２ 透明電極層 ３ 電着用塗料 ４ 対向電極板 ５ ガラス基板 ６ ＩＴＯ電極層 ７ スペーサ Ｒ 赤色着色層 Ｇ 緑色着色層 Ｂ 青色着色層
Claims (3)
- 【請求項１】 透明基板上に複数色の着色層領域を形成
してなるカラーフィルターの製造方法であって、上記透
明基板上に設けられた透明電極層上に複数色の電着用塗
料を付着し、上記電着用塗料を介して上記透明電極層と
対向するように対向電極板を配置し、上記透明電極層と
対向電極板との間に電圧を印加して上記透明電極層上に
複数色の着色層領域を形成することを特徴とするカラー
フィルターの製造方法。 - 【請求項２】 電着用塗料をインクジェット記録装置に
より付着することを特徴とする請求項１に記載の製造方
法。 - 【請求項３】 透明電極層が透明基板上の着色領域に全
面形成されていることを特徴とする請求項１又は２に記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24951894A JP2659689B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | カラーフィルターの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24951894A JP2659689B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | カラーフィルターの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08114710A JPH08114710A (ja) | 1996-05-07 |
| JP2659689B2 true JP2659689B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=17194172
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24951894A Expired - Lifetime JP2659689B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | カラーフィルターの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2659689B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-14 JP JP24951894A patent/JP2659689B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08114710A (ja) | 1996-05-07 |
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