JP2659516B2 - 自走式肥料散布機 - Google Patents

自走式肥料散布機

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JP2659516B2 JP9116394A JP9116394A JP2659516B2 JP 2659516 B2 JP2659516 B2 JP 2659516B2 JP 9116394 A JP9116394 A JP 9116394A JP 9116394 A JP9116394 A JP 9116394A JP 2659516 B2 JP2659516 B2 JP 2659516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行しながら肥料を遠
心力を利用して散布する自走式肥料散布機に関し、特
に、回転式散布板を持つ散布軸の回転変速機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、走行しながら肥料を遠心力で散布
する肥料散布機(自走式肥料散布機)は、搭載した小型
エンジンの回転力を駆動輪へ伝達して運行すると共に、
肥料散布装置の散布軸へも伝達するようになっている。
肥料散布機前部のタンク台上には底面に肥料落とし口が
形成された肥料タンク(ホッパ)が搭載されており、回
転式散布板が固定された散布軸の先端部は肥料タンクの
底面を貫通し、その先端部には攪拌部材が締め付けボル
トを以て固定されている。散布軸の回転と共に肥料タン
ク内の攪拌部材もその底面を這うように回転するため、
肥料タンク内に堆積した肥料は偏り無く連続的に底面の
肥料落とし口へ供給されて掻き落され、回転する散布板
上に当たり続けるので、遠心力によって前方扇状の範囲
に肥料が連続的に撒き散らされる。
【0003】曲線上を走行する場合に比して直線上を長
く走行する場合には走行速度を上げる必要があることか
ら、走行速度は走行用変速機で調節できるようになって
いる。また、散布幅を拡げたい場合などでは、回転式散
布板の回転速度を高める必要があることから、散布軸の
回転速度も可変できる肥料散布機が知られている。
【0004】この散布軸の変速の仕方としては、走行用
車軸から散布軸を駆動するようにし、走行用変速機の調
節に連動して散布軸の回転速度も決まるようにしたもの
(従属型)や、搭載エンジンから走行用変速機とは別系
統の分岐伝達系を設けてその途中に散布用変速機を介在
させ、走行速度とは独立に散布軸速度を決定できるよう
にしたもの(独立型)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記そ
れぞれの散布軸の変速伝達系にあっては、次のような問
題点がある。
【0006】 前者の従属型の場合では、走行速度を
変えると、散布軸速度が自動的に変わってしまうため、
肥料散布の幅(範囲)と面積当りの散布量との適正な散
布調整ができない。そこで、走行速度に連動させずに、
独立に散布軸速度を可変できるようにした方が散布調整
に融通性ができ、きめ細やかで且つ適正な散布が可能と
なる。
【0007】 後者の独立型の場合では、上記の問
題点は起こらないものの、搭載エンジンから車軸に駆動
力を取り出す伝達系とは別系統の散布軸専用の伝達系を
併設してあるため、肥料散布機の機構系の部品点数等が
増えてしまい、肥料散布機の大型化及び高コスト化を招
く。
【0008】そこで上記各問題点に鑑み、本発明の課題
は、走行速度とは独立に散布軸速度を可変できると共
に、散布軸変速伝達系の機構部品等を最小限に抑えるこ
とができ、小型化及び低コスト化を実現できる自走式肥
料散布機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明が講じた手段は、自走式肥料散布機におい
て、搭載エンジンから伝達駆動される入力軸と、一対前
輪の駆動輪の車軸と、上記車軸とは直交して上方に延
び、回転式散布板を回転駆動する散布軸とを備えたトラ
ンスミッション部を前記車軸の車軸受に固定して成り、
上記トランスミッション部内の機構系が、上記入力軸か
ら上記車軸へ回転力を伝達する走行用変速クラッチを有
する走行用変速軸と、上記入力軸から前記散布軸へ回転
力を伝達する散布用変速クラッチを有する散布用変速軸
とを備えて成ることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、1入力軸2出力軸のトランスミッ
ション部が駆動輪の車軸の軸受に固定されており、その
トランスミッション部の走行伝達系には走行用変速クラ
ッチが設けられていると共に、そのトランスミッション
部の散布軸伝達系には散布用変速クラッチが設けられて
いるため、走行速度と散布板の回転速度とをそれぞれ独
立に調節できる。また、トランスミッション部の入力軸
迄の伝達機構系は、走行系及び散布系ともに共用してい
るため、部品点数の削減に寄与しており、小型化及び低
コスト化が達成されている。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0012】〔実施例1〕図1は本発明に係る自走式肥
料散布機の実施例の外観を示す側面図である。
【0013】この自走式肥料散布機は、一対の前輪であ
る駆動輪1a(1b)及び操縦輪である尾輪1cを備え
た車体フレーム1と、この車体フレーム1の後部に搭載
された小型エンジン2と、起立した垂直フレーム3から
後方に延びた操縦用二叉ハンドル3a(3b)と、車体
フレーム1の前部に搭載された肥料散布装置4とを有し
ており、小型エンジン2からの駆動力はVベルト(図示
せず)を経て駆動輪1a(1b)間のトランスミッショ
ン部5(図2参照)へ伝達され、そのトランスミッショ
ン部5から水平軸の走行用車軸6と垂直軸の散布軸7に
それぞれ伝達されるようになっている。クラッチレバー
8の操作で減速比が変化し、肥料散布機の走行速度を変
えられるようになっている。また、前部のタンク台10
の上には底面に肥料落とし口(図示せず)が形成された
肥料タンク(ホッパ)10aが搭載されており、トラン
スミッション5から上方向に延びる散布軸7の途中には
散布羽根9aを有する回転式散布板9が固定されている
と共に、散布軸7の先端部は肥料タンク10aの底面を
貫通し、その先端部には攪拌部材(図示せず)が締め付
けボルト(図示せず)を以て固定されている。散布軸7
の回転と共に肥料タンク10a内の攪拌部材もその底面
を這うように回転するため、肥料タンク10a内に堆積
した肥料(図示せず)は偏り無く連続的に底面の肥料落
とし口(図示せず)へ供給されて掻き落され、回転する
散布板9上に当たり続けるので、散布板9から遠心力に
より前方扇状の範囲に肥料が連続的に撒き散らされる。
なお、肥料タンク10aの底面に肥料落とし口の開口度
を調節するシャッタ板(図示せず)が設けられており、
図示しない散布量調節レバーの操作でシャッタ板を動か
し、散布量を加減できるようになっている。また、一方
のハンドル3a(3b)に設けた散布軸変速レバー10
bの倒し込み操作で散布軸7の回転速度を可変できるよ
うになっている。
【0014】トランスミッション部(変速機構を含む伝
動装置)5のハウジングは、図2に示すように、駆動輪
1a,1bの走行用車軸6の車軸受6aにフレームの一
部として固定されている。このトランスミッション部5
の機構系は、図3に示すように、従動側プーリ11aを
有し、搭載エンジン2の出力軸の原動側プーリ(図示せ
ず)からVベルト(図示せず)を介して駆動回転される
入力軸11と、入力軸11の第1の平歯車(小径)11
bに選択的に噛み合う平歯車(大径)12a及び入力軸
11の第2の平歯車(大径)11cと選択的に噛み合う
平歯車(小径)12bで成る走行用変速クラッチXを有
する走行用変速軸12と、入力軸11の第2の平歯車
(大径)11cと選択的に噛み合う平歯車(小径)13
a及び入力軸11の第3の平歯車(小径)11dと選択
的に噛み合う平歯車(大径)13bとで成る散布用変速
クラッチYを有する散布用変速軸13と、走行用変速軸
12の出力平歯車(小径)12cと噛み合う入力歯平歯
車(大径)14aを有すると共に、走行用車軸6の平歯
車(大径)6bと噛み合う出力平歯車(小径)14bを
有する走行用減速軸14と、散布用変速軸13の出力傘
歯車15a及び散布軸7の入力傘歯車15bを有し、散
布用変速軸13の回転力を散布軸7に変換する回転軸方
向変換機構15とを備えている。
【0015】走行用変速クラッチXがクラッチレバー8
の操作で図3(a)図示左方向に変位された場合には、
入力軸11の第1の平歯車11bに平歯車12aが噛み
合うので、走行用減速軸14は低速回転し、走行速度は
遅い。他方、走行用変速クラッチXがクラッチレバー8
の操作で図3(a)図示右方向に変位された場合には、
入力軸11の第2の平歯車11cに平歯車12bが噛み
合うので、走行用減速軸14は高速転し、走行速度は速
い。走行用変速クラッチXが中立位置の場合は、アイド
リング状態となるので、回転力が走行用変速軸14に伝
達されない。このように、走行用変速クラッチXをクラ
ッチレバー8で操作することにより肥料散布機の走行速
度を遅速加減できるようになっている。
【0016】散布用変速クラッチYが図3(a)図示左
方向に変位された場合には、入力軸11の第2の平歯車
11cに平歯車13aが噛み合うので、散布用変速軸1
3は高速回転すると共に散布軸7も高速回転する。この
ため、肥料の撒き落とし能力が強く、また遠心力が増大
するので肥料跳ね飛ばし距離が長くなる。他方、散布用
変速クラッチYが図3(a)図示右方向に変位された場
合には、入力軸11の第3の平歯車11dに平歯車13
bが噛み合うので、散布用変速軸13は低速回転すると
共に散布軸7も低速回転する。このため、肥料の撒き落
とし能力が弱くなり、また肥料跳ね飛ばし距離が短くな
る。このように、散布用変速クラッチYを散布軸変速レ
バー13で操作することにより肥料散布範囲の拡大縮小
等を加減することができるが、走行用変速クラッチXの
操作と組み合わせるとことにより、高速走行で広範囲撒
き、高速走行で狭範囲撒き、低速走行で広範囲撒き、低
速走行で狭範囲撒きが可能である。勿論、シャッター板
の開度調整により厚撒き・薄撒きの調整ができる。特
に、本例では、駆動輪1a(1b)の車軸6近傍に入力
軸11を有するトランスミッション部5を設け、その入
力軸11から走行用変速軸12とは別に散布用変速クラ
ッチYを有する散布用変速軸13を設けて駆動力を分岐
し、散布用変速軸13の回転力を回転軸方向変換機構1
5を介して真上に延びる散布軸7に伝達している。この
ため、従動側プーリ11a迄の伝達機構系は、走行系及
び散布系ともに共用しているため、部品点数の削減に寄
与しており、小型化及び低コスト化が達成されている。
【0017】なお、本例の肥料散布機の肥料散布装置4
では、散布軸7の先端部が攪拌部材に嵌合してこれを回
転するようになっているが、散布軸7に自在継手を介し
て別体の攪拌軸を接続するようにしても良い。また、本
発明の肥料散布機は肥料タンクに入れるものを変えるこ
とにより、播種機や薬剤散布機等として利用することが
できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自走
式肥料散布機は、1入力軸2出力軸のトランスミッショ
ン部が駆動輪の車軸の軸受に固定されており、そのトラ
ンスミッション部の走行伝達系には走行用変速クラッチ
が設けられていると共に、そのトランスミッション部の
散布軸伝達系には散布用変速クラッチが設けられている
点に特徴を有している。従って、次の効果を奏する。
【0019】 入力軸から車軸と散布軸へは分岐伝達
系で結ばれており、走行用変速クラッチと散布用変速ク
ラッチによって、走行速度と散布板の回転速度とをそれ
ぞれ独立に調節できる。従って、様々な散布態様の散布
が可能となる。
【0020】 また、トランスミッション部の入力軸
迄の伝達機構系は、走行系及び散布系ともに共用してい
るため、部品点数の削減に寄与しており、小型化及び低
コスト化が達成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自走式肥料散布機の実施例の外観
を示す側面図である。
【図2】(a)は同実施例の自走式肥料散布機において
トランスミッションを後方から見た状態を示す図、
(b)は同トランスミッションを右側面から見た状態を
示す図である。
【図3】(a)は同実施例の自走式肥料散布機において
トランスミッションの歯車列を模式的に示す図、(b)
は同トランスミッションの歯車列を側面から見た状態を
模式的に示す図である。
【符号の説明】
1a(1b)…駆動輪 1c…尾輪 1…車体フレーム 2…小型エンジン 3…垂直フレーム 3a(3b)…操縦用二叉ハンドル 4…肥料散布装置 5…トランスミッション部 6…走行用車軸 6a…車軸受 6b…平歯車 7…散布軸 8…クラッチレバー 9…回転式散布板 9a…散布羽根 10…タンク台 10a…肥料タンク 10b…散布軸変速レバー 11…入力軸 11a…従動側プーリ 11b,11c,11d…入力軸の平歯車 X…走行用変速クラッチ 12…走行用変速軸 12a,12b…走行用変速クラッチの平歯車 Y…散布用変速クラッチ 13…散布用変速軸 13a,13b…散布用変速クラッチの平歯車 14…走行用減速軸 14a…走行用減速軸の入力平歯車 14b…走行用減速軸の出力平歯車 15…回転軸方向変換機構 15a…出力傘歯車 15b…入力傘歯車。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載エンジンから伝達駆動される入力軸
    と、一対前輪の駆動輪の車軸と、前記車軸とは直交して
    上方に延び、回転式散布板を回転駆動する散布軸とを備
    えたトランスミッション部を前記車軸の車軸受に固定し
    て成り、前記トランスミッション部内の機構系は、前記
    入力軸から前記車軸へ回転力を伝達する走行用変速クラ
    ッチを有する走行用変速軸と、前記入力軸から前記散布
    軸へ回転力を伝達する散布用変速クラッチを有する散布
    用変速軸とを備えて成ることを特徴とする自走式肥料散
    布機。
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