JP3951474B2 - トラクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタおける伝動構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
入力側から出力側へ連続的に無段階で変速可能な油圧式無段変速装置を備え、車速を無段階に変えられるようにしたトラクタ等の作業車両がある。この種の作業車両において、従来のものは、エンジンの回転動力を走行用動力と外部取出動力に分岐した後、走行用動力を油圧式無段変速装置を介して走行車輪に伝達するようになっていたので、油圧式無段変速装置により車速を変化させても作業機の作動速度は変わらなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、車速を変えると走行距離当たりの作業量が変わってしまうという不都合が生じた。例えば、肥料や薬剤の散布作業をする場合には、車速を変えると単位面積当たりの散布量が不均等になり、苗移植作業をする場合には、車速を変えると苗の植付間隔が変わってしまうのである。また、前輪によって跳ね上げられた泥がボンネット側部に設けられている開口部から機関室内に侵入してバッテリやレシーバドライヤに付着するという問題点もあった。本発明は、このような不都合を解消することを課題とし、そのために次のように構成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかるトラクタは、エンジンの回転動力を油圧式無段変速装置を介して走行車輪に伝達するとともに、エンジンとは異なる駆動源の回転動力を外部取出動力の出力軸に伝達し、前記油圧式無段変速装置の変速比調節具の操作量を検出する検出手段と、前記変速比調節具の操作量と前記外部取出動力の出力軸回転速度との比率を任意に設定する設定手段とを設けて、前記検出手段の検出結果に応じて前記外部取出動力の出力軸の回転速度を変更するように構成するとともに、冷却水タンクを正面視凹字状に形成し、その中央水平部分の上側にバッテリを取り付け、該凹部の片方の垂直部分に嵌め込んだ状態でレシーバタンクを取り付け、さらに前記冷却水タンクの容量は、機体の重量バランスを保つためのバランスウエイトとして作用するように、必要最低量よりも多量の冷却水を収容できる容量としたことを特徴としている。
【0005】
記変速比調節具の操作量と前記外部動力取出軸の回転数との比率を任意に設定する設定手段を設けておくことにより、作業の種類や圃場の状況に応じて適正な前記比率を選択することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は作業車両の一例であるトラクタを表している。このトラクタ1は、各左右一対の前輪2,2及び後輪3,3を備えた四輪駆動車両であって、左右の後輪3,3の前方から上方にかけてフェンダー5,5が取り付けられ、この左右フェンダーの間に座席6が設置されている。そして、座席6の前方に、操向車輪である前輪2,2を操向操作するハンドル7と、各種計器を取り付けた計器パネル8とが設けられている。また、座席6の側方にコントロールボックス10が設けられ、これに変速レバー11、変速比調節具の操作量と外部動力の回転速度との比率を任意に設定する設定手段としてのPTO回転比設定器12等が取り付けられている。
【0007】
機体の前部はボンネット14で覆われた機関室で、そこにエンジン15及びその周辺機器が収容されている。機関室の後側には主クラッチを内蔵するクラッチハウジング16、さらにその後側にミッションケース17がそれぞれ配設されている。
【0008】
機体の後部には、3Pリンク式の作業機連結装置20が設けられている。この作業機連結装置20は、左右各1本のロワリンク21,21と、左右中央に1本のトップリンク22とを備え、これら各リンクの後端部に作業機を連結するようになっている。ロワリンク22,22はリフトアーム23,23にリフトロッド24,24を介して吊られており、昇降油圧シリンダ25を伸縮作動してリフトアーム23,23を上下回動させることにより作業機が昇降する。また、左右一方のリフトロッド24はローリング油圧シリンダ24Lになっており、このローリング油圧シリンダを伸縮作動させて当該リフトロッドの長さを変更することにより作業機の左右傾斜を調整する。
【0009】
図2及び図3は機関室の内部を表している。図において、15はエンジン、30はラジエータ、31は冷却水タンク、32はエアクリーナ、33はバッテリ、34はエアコン用レシーバドライヤである。図示のように、冷却水タンク31は正面視凹字状をしており、その中央水平部分の上側にバッテリ33が取り付けられているとともに、片方の垂直部分に嵌め込んだ状態でレシーバドライヤ34が取り付けられている。このため、前輪2,2によって跳ね上げられ、ボンネット14の側面に形成されている開口部26,…から機関室内に侵入してくる泥が、冷却水タンク31に遮られてバッテリ33やレシーバドライヤ34に付着しない。また、フロントグリル37から取り込まれる清浄なエアだけが冷却水タンク31の内側を通過してラジエータ30に供給され、土埃等の混じった下方からの風をラジエータ30の前面部に巻き込まないようになっているので、ラジエータ30のごみ詰まりを防いでいる。さらに、冷却水タンク31は必要最低量よりも多量の冷却水を収容できるように容量が大きめに形成されており、冷却水タンク31とその内部の冷却水とで機体の重量バランスを保つためのバランスウエイトとして作用している。なお、図6に示すように、冷却水タンク31′を正面視L字形に構成してもよい。
【0010】
図4はこのトラクタの伝動系統図である。エンジン15の回転動力は、クラッチハウジング16内の主クラッチ40を介して、伝動入・切可能にミッションケース17に入力される。ミッションケース17に入力された回転動力は、正転方向から逆転方向まで連続的に無段階で変速可能な油圧式無段変速装置41と、複数段階に変速可能なミッション式副変速装置42とで変速された後、その一部がリヤデフ装置43を介して左右の後輪3,3に伝達されるとともに、残りは駆動切替装置44を経由してミッションケース17の前方に取り出され、前輪軸ケース45内のフロントデフ装置46を介して前輪2,2に伝達される。駆動切替装置44は、前輪2,2と後輪3,3をほぼ等速度で駆動する「前後輪等速四駆」と、前輪2,2と後輪3,3をほぼ2:1の速度比で駆動する「前輪増速四駆」と、前輪2,2の駆動を切って後輪3,3だけを駆動する「後輪二駆」とに切り替える装置である。
【0011】
また、ミッションケース17内には、外部取出動力用駆動源として油圧モータ50が設けられている。この油圧モータ50は、エンジン15の回転動力で油圧ポンプを回転させて発生した油圧で作動する。油圧モータ50の回転動力は、PTO変速装置51を介して、外部取出動力の出力軸である第一PTO軸52もしくは第二PTO軸53に取り出される。
【0012】
このトラクタの車速は変速レバー11で調節する。変速レバー11を操作すると、油圧式無段変速装置41の変速比調節具であるトラニオン軸41aが回動し、油圧式無段変速装置41の変速比が変更される。また、トラニオン軸41aの回動操作量θ,θ′を検出手段であるポテンショメータ60によって検出し、そのポテンショメータ60の検出値と、前記PTO回転比設定器12の設定値とに基づき、コントロールボックス10内のコントローラ61によって油圧モータ50を制御する(図5参照)。すなわち、トラニオン軸41aの回動操作量に比例して油圧モータ50の回転速度が増減するように制御するのである。これにより、車速と外部取出動力の回転速度とが比例し、走行距離当たりの作業量を常に一定に維持することができる。この車速と外部取出動力の回転速度との比率は、PTO回転比設定器12によって任意に設定可能である。
【0013】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかるトラクタは、油圧式無段変速装置によって変速された後の走行用動力の回転速度と、上記走行用動力とは別系統に構成した外部取出動力の回転速度とを比例させるように制御することにより、走行距離当たりの作業量を常に一定に維持できるようになった。また、走行用動力の回転速度と外部取出動力の回転速度との比率を任意に設定する設定手段を設けることにより、作業の種類や圃場の状況に対応させることができる。さらに、冷却水タンクを正面視凹字状に形成し、その中央水平部分の上側にバッテリを取り付け、該凹部の片方の垂直部分に嵌め込んだ状態でレシーバタンクを取り付けたので、前輪によって跳ね上げられボンネットの側部に設けられている開口部を通って機関室内部に侵入した泥がバッテリやレシーバタンク等に付着することが防止される。また、前記冷却水タンクの容量を、機体の重量バランスを保つためのバランスウエイトとして作用するように、必要最低量よりも多量の冷却水を収容できる容量としたので、機体のバランスを良好な状態に保つことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図である。
【図2】機関室の正面図である。
【図3】機関室の側面図である。
【図4】伝動系統図である。
【図5】伝動制御装置のブロック図である。
【図6】異なる機関室の正面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ(作業車両)
2 前輪
3 後輪
11 変速レバー
12 PTO回転比設定器(設定手段)
15 エンジン
17 ミッションケース
41 油圧式無段変速装置
41a トラニオン軸(変速比調節具)
50 油圧モータ(外部取出動力用駆動源)
60 ポテンショメータ(検出手段)
61 コントローラ

Claims (1)

  1. エンジンの回転動力を油圧式無段変速装置を介して走行車輪に伝達するとともに、エンジンとは異なる駆動源の回転動力を外部取出動力の出力軸に伝達し、前記油圧式無段変速装置の変速比調節具の操作量を検出する検出手段と、前記変速比調節具の操作量と前記外部取出動力の出力軸回転速度との比率を任意に設定する設定手段とを設けて、前記検出手段の検出結果に応じて前記外部取出動力の出力軸の回転速度を変更するように構成するとともに、冷却水タンクを正面視凹字状に形成し、その中央水平部分の上側にバッテリを取り付け、該凹部の片方の垂直部分に嵌め込んだ状態でレシーバタンクを取り付け、さらに前記冷却水タンクの容量は、機体の重量バランスを保つためのバランスウエイトとして作用するように、必要最低量よりも多量の冷却水を収容できる容量としたことを特徴とするトラクタ
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