JP2653045B2 - 文書作成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は外部記憶装置を持ち、主記憶装置と外部記憶
装置の両方にわたる文書の作成，編集が行える文書作成
装置に関するものである。

従来の技術 従来の外部記憶装置を持つ文書作成装置では、外部記
憶装置の使用可能の有無にかからず、外部記憶装置中の
文書ファイルを対象とする文書作成，編集処理を行って
いた。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の文書作成装置では、例えば外部記憶
装置がフロッピーディスク等の交換可能媒体を使用して
いる場合には、使用可能な状態にフォーマッティングさ
れた記憶媒体が外部記憶装置に装着された状態にないと
文書作成，編集処理にはいることができなかった。また
文書作成装置が電池駆動方式の場合、電池電源の出力電
圧が外部記憶装置を駆動するには不足しているが、半導
体で構成された主記憶装置は駆動できる場合にも、同様
に文書作成，編集処理に入ることができなかった。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、簡易な構
成で文書作成，編集操作開始時点の外部記憶装置の使用
の可否により、文書作成，編集処理の対象を主記憶装置
のみとするか、主記憶装置と外部記憶装置の両方にわた
るものにするかを自動的に判断する文書作成装置を提供
することを目的としている。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、文書作成，編
集処理を行う処理装置からの問い合わせに対して、記憶
媒体装置の有無、電源電圧の状態などにより、外部記憶
装置の使用の可否を応答する外部記憶制御装置を備える
ものである。

作用 本発明は上記した構成により、文書作成・編集処理を
開始する時点で、処理装置から外部記憶制御装置に問い
合わせを行い、外部記憶装置の使用が可であれば、主記
記憶装置と外部記憶装置中の文書ファイルを処理対象と
する文書作成，編集を行い、使用が不可であれば主記憶
装置のみを対象とする文書作成，編集を行うようにする
ことで、外部記憶装置に記憶媒体が装着されていない場
合や、電源電圧が低下している場合等の外部記憶装置が
使用できない状態でも文書作成，編集操作が行えるよう
になる。

実 施 例 第１図は、本発明の文書作成装置の一実施例を示すブ
ロック図である。１は入力装置で、作成する文書の内容
や、文書編集指示を与えるもので、一般にはキーボード
装置等が用いられる。２は入力装置１から入力された文
書内容や文書編集指示の文字コードを解釈し、文字の蓄
積や編集処理の実行などを行う処理装置である。３は主
記憶装置で、処理装置２から引き渡される文字コード列
を記憶し、処理装置２の行う文書編集の対象となる。４
は外部記憶装置で、一般に作成，編集の対象となる文書
は、主記憶装置３が蓄積可能な文字数よりも大きいので
文書全体は外部記憶装置４に記憶され、処理装置２の制
御により、現在編集を行っている地点の周辺部分が主記
憶装置３に読み込まれる。このとき、主記憶装置３に以
前記憶されていた文書の部分は必要に応じて外部記憶装
置４に書き戻され、主記憶装置３に対してなされた編集
処理は正しく外部記憶装置４上の文書に反映される。５
は外部記憶制御装置で、外部記憶装置４に動作可能なレ
ベルの電源電圧が供給されているか、フロッピーディス
クなどの記録媒体が物理的に正しく装着されているか、
論理的に正しくフオーマッティングされた媒体が装着さ
れているかなどを表す信号を、要求に応じて処理装置２
に伝える。

以上のように構成された装置において、以下、文書の
作成，編集を開始する際の動作について、第２図に示す
フローチャーに従って説明する。

（イ） 入力装置１へ文書作成，編集開始の指示を打鍵
することにより、処理装置２に文書作成，編集の開始を
宣言する。

（ロ） 処理装置２は文書作成，編集の対象となる装置
の範囲を判断するために、外部記憶制御装置５へ外部記
憶装置４の使用の可否問い合わせ指示Ｉを発する。外部
記憶制御装置５は問い合わせ指示Ｉを受けて、外部記憶
装置４の状態信号Ｓを処理装置２に返す。

（ハ） 処理装置32は、状態信号Ｓをデコードして、外
部記憶装置４に対して、正常動作するに十分な電源電圧
が供給されているかどうかを判断する。

（ニ） 電源電圧が正常であれば、処理装置２は更に状
態信号Ｓから、外部記憶装置４に記録媒体が物理的に正
しく装着されているかどうかを判断する。

（ホ） 記録媒体が物理的に正しく装着されていれば、
処理装置２は更に、状態信号Ｓから外部記憶装置４に装
着されている記録媒体が論理的に正しくフォーマッティ
ングされているかどうかを判断する。

（ヘ） （ハ）〜（ホ）の判断を全てパスしたばあいは
外部記憶装置４も文書作成，編集の対象とすることが可
能なので、主記憶装置３と外部記憶装置４の両方を対象
とした文書作成，編集を行うようにフラグをセットす
る。

（ト） （ハ）〜（ホ）の判断において、どれか一つで
も条件を満足しない場合は、外部記憶装置４を文書作
成，編集の対象とすることができないので、主記憶装置
３のみを対象とした文書作成，編集を行うようにフラグ
をセットする。

（チ） 以降の文書作成，編集処理の各局面において、
処理装置２は上記フラグを参照し、その処理が対象とす
る記憶装置の範囲を判断する。

以上のように本実施例によれば、処理装置２が外部記
憶制御装置５の出力信号を解析し、外部記憶装置４が物
理的，論理的に利用可能かどうかを判断することにより
オペレータは外部記憶装置が利用不可能な状況でも、文
書作成，編集操作を行うことができる。

なお、本実施例では、外部記憶装置４に記憶媒体が装
着されていないと判断したときには、直ちに主記憶装置
３のみを対象とする文書作成，編集を行うようにフラグ
をセットするようにしたが、オペレータが誤って記録媒
体を装着するのを忘れたまま文書作成，編集操作を開始
した場合に備えて、メッセージを表示するなどして、一
旦警告を与えた後、再度状態信号Ｓを判断するようにし
てもよい。

発明の効果 以上のように本発明は、文書作成，編集操作を開始す
る時点で、処理装置から外部記憶制御装置に問い合わせ
を行い、外部記憶装置への電源供給や、記録媒体の装着
状態を判断し、外部記憶装置の動作条件に合致している
場合は、処理装置は主記憶装置と外部記憶装置の両方を
対象とする文書作成，編集処理を行い、合致していない
場合は、処理装置は主記憶装置のみを対象とする文書作
成，編集処理を行うようにすることにより、外部記憶装
置の状態にかかわらず文書作成，編集操作を開始すると
ができ、その実用的効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における文書作成装置のブロ
ック図、第２図は本発明の一実施例における文書作成装
置の動作を示すフローチャートである。 １……入力装置、２……処理装置、３……主記憶装置、
４……外部記憶装置、５……外部記憶制御装置。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入力文字列や文書編集指示を発生する入力
   装置と、入力文字列や文書編集指示を解析して文書作
   成，編集処理を行う処理装置と、編集文書の全部または
   一部を保存する主記憶装置と、前記主記憶装置から溢れ
   る部分を含む編集文書全体を保存する外部記憶装置と、
   この外部記憶装置の動作を制御する外部記憶制御装置と
   を具備し、前記処理装置は、前記入力装置から文書編集
   開始指示を受け取ったときに、前記外部記憶制御装置に
   問い合わせを行い、前記外部記憶装置が物理的，論理的
   に使用可能かどうかを調べ、使用可能であれば前記主記
   憶装置と前記外部記憶装置の双方を対象とした文書作
   成，編集処理を行い、使用可能でなければ前記主記憶装
   置のみを対象とした文書作成，編集処理を行うように判
   断することを特徴とする文書作成装置。