JP2652112B2 - 梁用型枠 - Google Patents
梁用型枠Info
- Publication number
- JP2652112B2 JP2652112B2 JP4275236A JP27523692A JP2652112B2 JP 2652112 B2 JP2652112 B2 JP 2652112B2 JP 4275236 A JP4275236 A JP 4275236A JP 27523692 A JP27523692 A JP 27523692A JP 2652112 B2 JP2652112 B2 JP 2652112B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設分野における鉄筋
コンクリート構造物、鉄骨・鉄筋コンクリート構造物の
梁用型枠に関する。
コンクリート構造物、鉄骨・鉄筋コンクリート構造物の
梁用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、型枠用堰板は一般に合板ベニアが
用いられている。そして、この合板ベニアは大寸法の場
合はかなりの重量となり、人力で扱うことが困難であ
る。かかる合板ベニアによる型枠の他にスチール製やア
ルミ製の金属製型枠も存在するが、これは合板ベニアよ
りも重量があり、より一層人力で扱うことが困難であ
る。
用いられている。そして、この合板ベニアは大寸法の場
合はかなりの重量となり、人力で扱うことが困難であ
る。かかる合板ベニアによる型枠の他にスチール製やア
ルミ製の金属製型枠も存在するが、これは合板ベニアよ
りも重量があり、より一層人力で扱うことが困難であ
る。
【0003】鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンク
リート造の梁をコンクリート打設して施工する場合の型
枠も、かかる合板ベニアや金属製型枠が使用されるが、
任意の大きさの3枚の平面的型枠パネルを両側板、底板
というように、樋状に組み合わせて設計断面のものとす
る。
リート造の梁をコンクリート打設して施工する場合の型
枠も、かかる合板ベニアや金属製型枠が使用されるが、
任意の大きさの3枚の平面的型枠パネルを両側板、底板
というように、樋状に組み合わせて設計断面のものとす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記金属製型枠では型
枠パネル自体の大きさが定まってしまうので、所定設計
断面のものとするには、その都度特注品となり、汎用性
に乏しく、コスト高のものとなる。一方、合板ベニアに
よる型枠では任意の大きさに切断加工することは可能で
あるが、3枚の相互端部がコーナー部で突き合うように
組合わせるので、このコーナー部での強度が弱いものと
なり、この部分でバレやすい型枠となる。
枠パネル自体の大きさが定まってしまうので、所定設計
断面のものとするには、その都度特注品となり、汎用性
に乏しく、コスト高のものとなる。一方、合板ベニアに
よる型枠では任意の大きさに切断加工することは可能で
あるが、3枚の相互端部がコーナー部で突き合うように
組合わせるので、このコーナー部での強度が弱いものと
なり、この部分でバレやすい型枠となる。
【0005】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、軽量でしかも強度があり、かつ加工や組立も簡単な
梁用型枠を提供することにある。
し、軽量でしかも強度があり、かつ加工や組立も簡単な
梁用型枠を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、表裏面を構成する面板間を長手方向に沿い並
列する複数の補強条で一体的に連結した合成樹脂製段ボ
ール状中空堰板は、ポリプロピレン、ポリカーボネイ
ト、塩化ビニール等の透光性を有する高分子化合物から
なり透明度を有し、この中空堰板の一方の面板に切込み
を入れ、該切込みに対向する他方の面板を折り曲げて堰
板を略コ字形に曲成したこと、または、表裏面を構成す
る面板間を長手方向に沿い並列する複数の補強条で一体
的に連結した合成樹脂製段ボール状中空堰板は、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネイト、塩化ビニール等の透光性
を有する高分子化合物からなり透明度を有し、この中空
堰板の一方の面板に切込みを入れ、該切込みに対向する
他方の面板を折り曲げて堰板を略L字形に曲成し、この
略L字形の堰板2個をその端部同士を衝合して桶状体に
組合せたことを要旨とするものである。
するため、表裏面を構成する面板間を長手方向に沿い並
列する複数の補強条で一体的に連結した合成樹脂製段ボ
ール状中空堰板は、ポリプロピレン、ポリカーボネイ
ト、塩化ビニール等の透光性を有する高分子化合物から
なり透明度を有し、この中空堰板の一方の面板に切込み
を入れ、該切込みに対向する他方の面板を折り曲げて堰
板を略コ字形に曲成したこと、または、表裏面を構成す
る面板間を長手方向に沿い並列する複数の補強条で一体
的に連結した合成樹脂製段ボール状中空堰板は、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネイト、塩化ビニール等の透光性
を有する高分子化合物からなり透明度を有し、この中空
堰板の一方の面板に切込みを入れ、該切込みに対向する
他方の面板を折り曲げて堰板を略L字形に曲成し、この
略L字形の堰板2個をその端部同士を衝合して桶状体に
組合せたことを要旨とするものである。
【0007】
【作用】請求項1または請求項2に記載の本発明によれ
ば、型枠として使用する合成樹脂製段ボール状中空堰板
は、中空なので軽量である。また、堰板は表面が平滑で
コンクリートとの剥離性がよく、塑造コンクリート表面
の平滑性を向上させ、同時に転用回転数を高めることが
できる。
ば、型枠として使用する合成樹脂製段ボール状中空堰板
は、中空なので軽量である。また、堰板は表面が平滑で
コンクリートとの剥離性がよく、塑造コンクリート表面
の平滑性を向上させ、同時に転用回転数を高めることが
できる。
【0008】そして、この合成樹脂製段ボール状中空堰
板は、切込みに対向する他方の面板を折り曲げて堰板を
曲成するが、その際この面板を折り曲げ部分がヒンジの
役割をなし、簡単に曲成できる。しかも、該面板はコー
ナー部で結合することが一切なく、このコーナー部は一
体連続するものとして水密性を保持でき、打設するコン
クリート圧によるこの部分でのバレも少なくなる。
板は、切込みに対向する他方の面板を折り曲げて堰板を
曲成するが、その際この面板を折り曲げ部分がヒンジの
役割をなし、簡単に曲成できる。しかも、該面板はコー
ナー部で結合することが一切なく、このコーナー部は一
体連続するものとして水密性を保持でき、打設するコン
クリート圧によるこの部分でのバレも少なくなる。
【0009】また、合成樹脂製段ボール状中空堰板は、
透明度を有するので、コンクリートの充填性を目視する
ことができ、ジャンカ等の発生を防止できる。
透明度を有するので、コンクリートの充填性を目視する
ことができ、ジャンカ等の発生を防止できる。
【0010】とくに、請求項2記載の本発明では、断面
矩形の筒体としては、堰板を4枚必要とすることなく、
これより少ない数で簡単に組立てることとなる。
矩形の筒体としては、堰板を4枚必要とすることなく、
これより少ない数で簡単に組立てることとなる。
【0011】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の梁用型枠の第1実施例を示す
縦断正面図で、図中1は中空堰板である。
説明する。図1は本発明の梁用型枠の第1実施例を示す
縦断正面図で、図中1は中空堰板である。
【0012】図3にも示すように、この中空堰板1は合
成樹脂製段ボール状のパネルであり、表裏面を構成する
面板1a,1b間を長手方向に沿い並列する複数の補強
条1cで一体的に連結した。そして、これはポリプロピ
レン、ポリカーボネイト、塩化ビニール等の高分子化合
物を材質とし、ブロー成形もしくは押し出し成形で得ら
れる。ちなみにこの中空堰板1を形成する合成樹脂製シ
ートの肉厚は1.0mm程度が適当である。
成樹脂製段ボール状のパネルであり、表裏面を構成する
面板1a,1b間を長手方向に沿い並列する複数の補強
条1cで一体的に連結した。そして、これはポリプロピ
レン、ポリカーボネイト、塩化ビニール等の高分子化合
物を材質とし、ブロー成形もしくは押し出し成形で得ら
れる。ちなみにこの中空堰板1を形成する合成樹脂製シ
ートの肉厚は1.0mm程度が適当である。
【0013】さらに、前記高分子化合物を透光性を有す
るものとすれば、合成樹脂製シートによるこの中空堰板
1も透明度があるものとすることができる。また、強度
を増す目的で、ガラス繊維、珪酸カルシウム等を混入し
てもよい。
るものとすれば、合成樹脂製シートによるこの中空堰板
1も透明度があるものとすることができる。また、強度
を増す目的で、ガラス繊維、珪酸カルシウム等を混入し
てもよい。
【0014】このようにして、中空堰板1は両面板1
a,1bを連結する補強条1cで内部空間を平行に仕切
り、一方向への空洞を多数形成したものであるが、図3
に示すように、一方の面板1aにこの空洞に達するよう
な長さ方向の切込み2を工場または現場で予め入れる。
a,1bを連結する補強条1cで内部空間を平行に仕切
り、一方向への空洞を多数形成したものであるが、図3
に示すように、一方の面板1aにこの空洞に達するよう
な長さ方向の切込み2を工場または現場で予め入れる。
【0015】そして、図4に示すように該切込み2に対
向する他方の面板1bを内側に角材による治具3を介在
させて折り曲げて堰板1の全体を図1に示すように略コ
字形に曲成する。
向する他方の面板1bを内側に角材による治具3を介在
させて折り曲げて堰板1の全体を図1に示すように略コ
字形に曲成する。
【0016】その際、この面板1bの折り曲げ部分4が
ヒンジの役割をなし、簡単に曲成できるとともに、運搬
に際しては図5に示すようにこの略コ字形に曲成した堰
板1を再度平板状に戻して運ぶことができる。このよう
に平板状で運搬すれば、多数枚を積重ねて運搬可能であ
る。
ヒンジの役割をなし、簡単に曲成できるとともに、運搬
に際しては図5に示すようにこの略コ字形に曲成した堰
板1を再度平板状に戻して運ぶことができる。このよう
に平板状で運搬すれば、多数枚を積重ねて運搬可能であ
る。
【0017】使用時には堰板1を略コ字形に戻し、この
略L字形状堰板1を2枚、その端部同士を衝合して断面
矩形の筒体として組合せ、周囲には適宜ガータークラン
プを配置してこれで拘束する。
略L字形状堰板1を2枚、その端部同士を衝合して断面
矩形の筒体として組合せ、周囲には適宜ガータークラン
プを配置してこれで拘束する。
【0018】図2は本発明の第2実施例を示すもので、
前記のごとく略L字形に曲成した堰板1の2個を水平折
り曲げ部分の端部同士を衝合して樋状体として組合せ
た。
前記のごとく略L字形に曲成した堰板1の2個を水平折
り曲げ部分の端部同士を衝合して樋状体として組合せ
た。
【0019】前記第1実施例及び第2実施例ともに、組
立てた型枠は、切込み2に対向する他方の面板1bの折
り曲げ部分4がヒンジの役割をなし、面板1bが一体連
続するのでコーナー部での水密性を保持でき、打設する
コンクリート圧によるこの部分でのバレもすくなくな
る。
立てた型枠は、切込み2に対向する他方の面板1bの折
り曲げ部分4がヒンジの役割をなし、面板1bが一体連
続するのでコーナー部での水密性を保持でき、打設する
コンクリート圧によるこの部分でのバレもすくなくな
る。
【0020】また、堰板1を透明度のあるものとすれ
ば、コンクリートの充填性を目視することができ、ジャ
ンカ等の発生を防止できるものとなる。
ば、コンクリートの充填性を目視することができ、ジャ
ンカ等の発生を防止できるものとなる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明の梁用型枠は、
軽量でしかも強度があり、かつ加工や組立も簡単なもの
である。
軽量でしかも強度があり、かつ加工や組立も簡単なもの
である。
【図1】本発明の梁用型枠の第1実施例を示す縦断正面
図である。
図である。
【図2】本発明の梁用型枠の第2実施例を示す縦断正面
図である。
図である。
【図3】加工の第1工程を示す斜視図である。
【図4】加工の第2工程を示す斜視図である。
【図5】運搬時の斜視図である。
1,5…中空堰板 1a,1b…面板 1c…補強条 2…切込み 3…治具 4…折り曲げ部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相場 新之輔 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 荻原 行正 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 大川 安雄 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−211463(JP,A) 特開 昭63−97759(JP,A) 実開 昭57−88842(JP,U) 実開 昭61−115434(JP,U) 実開 昭59−24848(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 表裏面を構成する面板間を長手方向に沿
い並列する複数の補強条で一体的に連結した合成樹脂製
段ボール状中空堰板は、ポリプロピレン、ポリカーボネ
イト、塩化ビニール等の透光性を有する高分子化合物か
らなり透明度を有し、この中空堰板の一方の面板に切込
みを入れ、該切込みに対向する他方の面板を折り曲げて
堰板を略コ字形に曲成したことを特徴とする梁用型枠。 - 【請求項2】 表裏面を構成する面板間を長手方向に沿
い並列する複数の補強条で一体的に連結した合成樹脂製
段ボール状中空堰板は、ポリプロピレン、ポリカーボネ
イト、塩化ビニール等の透光性を有する高分子化合物か
らなり透明度を有し、この中空堰板の一方の面板に切込
みを入れ、該切込みに対向する他方の面板を折り曲げて
堰板を略L字形に曲成し、この略L字形の堰板2個をそ
の端部同士を衝合して桶状体に組合せたことを特徴とす
る梁用型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4275236A JP2652112B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 梁用型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4275236A JP2652112B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 梁用型枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06101338A JPH06101338A (ja) | 1994-04-12 |
JP2652112B2 true JP2652112B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=17552598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4275236A Expired - Lifetime JP2652112B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 梁用型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2652112B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5087177B1 (ja) * | 2012-04-02 | 2012-11-28 | 株式会社堀口工業所 | 携帯型スロープ装置 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007091860A1 (en) * | 2006-02-08 | 2007-08-16 | Sunil Construction Co., Ltd. | Form panel for construction |
KR100668373B1 (ko) * | 2006-02-08 | 2007-01-12 | (유)선일건설 | 유로폼 |
KR102357056B1 (ko) * | 2020-03-02 | 2022-01-27 | 우선애 | 데크플레이트를 이용한 거푸집 시스템 |
KR102317808B1 (ko) * | 2021-05-04 | 2021-10-25 | 주식회사 반석티브이에스 | 철근콘크리트 보용 일체형 강판 거푸집 및 이의 제작 방법 |
KR102421077B1 (ko) * | 2021-12-14 | 2022-07-15 | 주식회사 반석티브이에스 | 철근콘크리트 보용 일체형 강판 거푸집의 제작 방법 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6031981B2 (ja) * | 1979-06-11 | 1985-07-25 | まさよ 永井 | 地下構造物用外側型枠 |
JPS57118864A (en) * | 1981-01-14 | 1982-07-23 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | Dc welding device |
JPS59201298A (ja) * | 1983-04-27 | 1984-11-14 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体記憶装置 |
JPS62211463A (ja) * | 1986-03-11 | 1987-09-17 | 三井建設株式会社 | 梁型枠 |
JPS6397759A (ja) * | 1986-10-15 | 1988-04-28 | 勝部 健二 | 型枠成型方法 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP4275236A patent/JP2652112B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5087177B1 (ja) * | 2012-04-02 | 2012-11-28 | 株式会社堀口工業所 | 携帯型スロープ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06101338A (ja) | 1994-04-12 |
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