JP2649844B2 - 管路導通試験装置 - Google Patents

管路導通試験装置

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JP2649844B2
JP2649844B2 JP17502589A JP17502589A JP2649844B2 JP 2649844 B2 JP2649844 B2 JP 2649844B2 JP 17502589 A JP17502589 A JP 17502589A JP 17502589 A JP17502589 A JP 17502589A JP 2649844 B2 JP2649844 B2 JP 2649844B2
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孝雄 川島
達也 中野
秋廣 浅野
正美 大口
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敏行 中島
宗明 市原
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Chubu Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は管路導通試験方法に関する。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
一般に地中線管路等は、古くなると該管路内に段差を
生じたり異物が混入したり、さらには、継目部等から漏
水を招く等の種々の問題点が発生し、これらによって、
該管路内の電線ケーブルが破断したり、破壊したりする
等の異常事態が発生する場合があり、そのために、管路
内の状況を検査する必要があった。
しかして、従来では、管路を検査する場合、まず、最
初に、管路内に試験棒を通し、該管路内に、段差が生じ
ているか異物が混入しているか等の検査(通過の可否に
よって管路の良否を診断する検査)を行い、その後、段
差等の異常部があり、通過できない場合のみ、例えば、
特公昭61−55826号公報に記載されたケーブル管路内点
検装置にて管路内の観察を行い、補修の要否を調査して
いた。
即ち、管路内に挿通される試験棒は、外径寸法及び長
さ寸法が所定の大きさ(規格の大きさ)に設定されてい
るものであるので、異常部が極めて小さい場合、何の引
っかかりもなく試験棒が挿通され、その異常部を発見で
きない場合があり、そのような場合、現在においては内
部のケーブルに対して何ら影響を与えないが、将来にお
いてその異常部位が拡大し、正常部位に比べて早く大き
な段差が生じたりする。
また、上述のケーブル管路内点検装置等においては、
テレビカメラ用の電源や記録装置等は、マンホールより
外部に設けられ、電気コードが外部に突出され、作業が
行いにくいものとなっていた。しかも、装置は複雑であ
り、メンテナンスも面倒であった。
しかして、従来の検査方法の最大の欠点は、上述の如
く、試験棒通しを行った後、テレビカメラ等による管路
内点検を行わなければならないという作業工程の多さで
あり、そのために、費用も嵩む欠点があった。
そこで、本発明では、作業工程を大幅に縮小させるこ
とができ、さらに、確実に管路内の状況を点検すること
ができ、しかも、装置全体としても大掛りなものはなら
ず、その取扱いが容易である管路導通試験装置を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本発明に係る管路導通
試験装置は、外径寸法及び長さ寸法が試験棒としての所
定寸法に設定されたマンドリール内に、マンドリールの
前方を照射する照明ライトと、この照明ライトにて照射
された管路内を録画する記録カメラと、これら照明ライ
ト及び記録カメラ操作用の電源とを密封状に内蔵してな
る。
〔作用〕
マンドリールを管路内に挿通させれば、該マンドリー
ルはいわゆる試験棒としての規格寸法に設定されている
ので、試験棒通し試験を行うことができ、しかも、その
際、照明ライトにより照射された管路内を、記録カメラ
にて録画することができる。
また、マンドリール内には電源が内蔵されているの
で、該マンドリールから外部電源に接続するコードが不
要であり、操作性に優れ、しかも、この電源及び記録カ
メラは密封状としてマンドリールに内蔵されているの
で、管路内に溜り水等があった場合も、電源及び記録カ
メラに水分が浸入しない。
〔実施例〕
以下、実施例について図面を参照して説明する。
第7図は本発明に係る管路導通試験装置を使用して、
管路1内を点検している状態を示し、この装置は、前後
面部2,3にロープ等の線状体4,5が連繋されたマンドリー
ル6を、作業員が引っ張ったり押したりして管路1内を
通過させるものである。
しかして、マンドリール6は、第1図に示す様に、内
部に電源7と記録カメラ8とが内蔵され、さらに、前面
部2には、前方を照射する照明ライト9が付設され、管
路1内挿通中に、照明ライト9にて照射された管路1内
を記録カメラ8にて録画することができる。
そして、マンドリール6は、第4図に示す様に、前後
カバー10,11と、該カバー10,11間に介装される円筒状の
ケース本体12と、からなる。
ここに、前カバー10とは、中心部に記録カメラ8用の
窓部13を設けた前部材14と、該前部材14に連結される筒
状の後部材15と、からなる。即ち、前部材14は、その中
央貫孔16にガラス片17が嵌合され窓部13が形成され、ま
た、この前部材14の前面には、軸心に関して反対位置に
突出片18,18が設けられ、該突出片18,18に、線状体4の
先端分岐線4a,4a(第7図参照)が連繋される連繋孔19,
19が設けられている。また、前部材14の基端内周面には
ねじ部20が設けられ、該ねじ部20に後部材14の先端ねじ
部21が螺合され、前後部材14,15は一体状とされる。22
は、前部材14に螺着される廻り止め用ピン、23は前部材
14と後部材15との間をシールするOリング等のシール
材、55はピン22の先端が嵌合する盲状嵌合孔、56は中央
貫孔16に付設されるシール材である。
また、前部材14には、照明ライト9,9用の窓部24,24が
第2図に示す様に設けられ、該窓部24,24を介して上記
照明ライト9,9からの照明光が前方へ照射される。な
お、この窓部24,24は、上記窓部13に関して反対位置に
設けられている。
しかして、窓部13のガラス片17、及び、窓部24のガラ
ス片57,57には、シリコン溶液が塗布され、シリコン塗
膜が形成されている。つまり、窓部13,24に泥等が付着
しないように設定している。
そして、後カバー11の後面25には突出片26が突設さ
れ、該突出片26には線状体5が連繋される連繋孔27が設
けられ、さらには、内蔵された記録カメラ8等の操作部
28(第3図参照)が設けられている。
しかして、第4図に示す様に、前カバー10の後端外周
面には凹周溝29が設けられ、後カバー11の前端外周面に
は、凹周溝30が設けられ、該凹周溝29にケース本体12の
前端縁が嵌合すると共に、該凹周溝30にケース本体12の
後端縁が嵌合した状態にて、該前カバー10と後カバー11
とをボルト等の連結体33,33(第1図と第3図参照)に
て連結され、前カバー10とケース本体12と後カバー11と
が一体化され、マンドリール6が形成される。即ち、連
結体33は後カバー11から前カバー10に達し、先端ねじ部
が前カバー10に螺合し、前後カバー10,11は一体状とさ
れ、これにより、該前後カバー10,11間に介装されたケ
ース本体12はこのカバー10,11に締め付けられて、一体
状となる。従って、このマンドリール6は、この連結体
33,33の頭部の溝(第3図参照)にドライバー等の工具
を嵌合させて、螺進させれば、組立てることができ、ま
た、螺退させれば、分解することができる。なお、両凹
周溝29,30には、Oリング等のシールリング34が嵌合さ
れる嵌合溝35が設けられ、このマンドリール6内は密封
状とされる。また、(図示省略の)差込接続自在のコネ
クタ部を、上記前カバー10とケース本体12と後カバー11
の接合部に夫々設けてあり、電源と照明ライト9、ある
いは、操作部28のスイッチとカメラ8等が、組立と同時
に、接続される。
しかして、マンドリール6の外径寸法A及び長さ寸法
L(第7図参照)は試験棒としての所定寸法に設定され
る。つまり、具体的には、管路1の内径寸法B(第1図
参照)が例えば150mmであれば、外径寸法Aは、ほぼ140
mm位とされると共に、長さ寸法Lは約300mmに設定され
る。
次に、記録カメラ8とは、第1図と第4図に示す様
に、レンズ部36とテレビカメラ部37とビデオ部38とから
なり、このビデオ部38に内蔵電源(図示省略)が設けら
れている。そして、この記録カメラ8は、上述の如く、
第3図に示す様に、後カバー11の後面に設けられた操作
部28にて、レンズ部36を介して窓部13からの管路1内の
状況を記録する。なお、電源7は、照明ライト9用のも
のであり、記録カメラ8より後方に設けられている。
ここで、操作部28とは、第3図に示す様に、所定範囲
内において軸心廻りに回動するツマミ39を有し、また、
マンドリール6の後面25には、ON,S.B,OFF,REW,P.Bの記
号が記載されている。つまり、ツマミ39のマーク40がOF
Fに対応した状態であれば、電源7及びその他の機能が
停止した状態となり、マーク40がS.Bに対応した状態で
あれば、記録カメラ8の電源が入り、このとき、ビデオ
モニター端子41に第6図に示す様にモニター用コード48
を接続すれば、該コード42に接続されたモニターテレビ
50にてレンズ部36からの画像を確認できる。また、マー
ク40をONに対応させれば、照明ライト9が点灯すると共
に記録カメラ8による録画が開始する。この場合、記号
ONの近傍には、記録カメラ8の正常作動を表示するパイ
ロットランプPが設けられており、このパイロットラン
プPの点灯により録画開始を確認することができる。そ
して、この状態から再びマーク40をS.Bに対応させれ
ば、録画が停止しカメラだけが動作する。マーク40を、
REWに対応させれば、録画したテープを巻戻し、P.Bに対
応させれば、録画したテープを再生する。
しかして、マンドリール6内には、第4図と第5図に
示す様に、クッション材42a…が設けられている。即
ち、クッション材42a,42bは夫々帯板状体からなり、ク
ッション材42aがケース本体12の内周面上端部に固着さ
れ、クッション材42bがケース本体12の内周面下端部に
固着されている。また、クッション材42c,42dは、ケー
ス本体12の内周面左右側端部に夫々固着され、長手方向
凹溝44,45が設けられると共に、長手方向貫通孔46…が
設けられている。なお、この貫通孔46は、電源7と照明
ライト9とを接続するコード(図示省略)が挿通され
る。42eは前カバー10の後部材15内に介装されるクッシ
ョン材である。
また、クッション材42bの上面には、帯板状体の載置
板43が固着され、該載置板43にて記録カメラ8及び電源
7を受ける。つまり、この載置板43により、マンドリー
ル6のウエイトを偏在(下方が重いように偏在)させる
ことになり、管路1内に挿通したときに、このマンドリ
ール6は上下に正常姿勢を保持することができ、管路1
の収録位置を正確に把握することができる。なお、クッ
ション材42a…とは、発泡ウレタン樹脂等からなる。
次に、上述の如く構成された管路導通試験装置の使用
方法を説明する。
まず、線状体4の先端分岐線4a,4aを、突出片18の連
繋孔19,19に夫々連繋し、線状体5の先端部を突出片26
の連繋孔27に連繋し、マンドリール6を管路1の一方の
端部1aから挿入し、第7図に示す様に、線状体4を持っ
たマンホール49内の作業員は該線状体4を矢印の方向に
引張り、線状体5を持ったマンホール49内の作業員は矢
印の方向に該線状体5を押込むことにより、このマンド
リール6を管路1の一方の端部1aから他方の端部1bまで
挿通させる。この際、ツマミ39をONに対応させておく、
つまり、マンドリール6の前方から照明光を照射しつつ
記録カメラ8にてこの管路1内の状態を記録する。な
お、第7図中、47は、溜水排除器であり、マンドリール
6の挿通作業により、管路1内の溜水を順次排出するも
のであり、具体的には、ウレタン樹脂等からなる。ま
た、この挿通中においては、ビデオモニター端子41に
は、モニター用コード48が接続されないので、メクラキ
ャップがかぶせられる。
そして、第8図に示す様に、挿通完了後、直ちに、マ
ンホール49内で、モニター端子41にモニターテレビ50が
接続されたモニター用コード48を接続し、該モニターテ
レビ50に、この管路1の状況の記録の再生画を映し出し
て、該管路1内を観察する。
従って、マンドリール6を1回だけ管路1内に挿通す
れば、従来の「試験棒通し」と「管路内点検」を行うこ
とができ、しかも、収録された管路1内の状況を直ちに
再生することができる。また、管路1内をすべて収録す
ることができるので、僅かな段差等の小さな異常部をも
発見することができ、現在は内部のケーブル等に何ら影
響がないが、将来のために記録として残しておくことが
できる。なお、線状体4,5は、夫々ドラム51,52に送出・
巻取可能として巻設されている。
しかして、本発明に係る管路導通試験装置は、第9図
(I)(II)に示す多数の管路1…からなる地中線に使
用され、例えば、第9図(I)に示す様に、新設の場
合、すべては空孔があるので、そのうちの一本を点検す
れば、すべての管路1…の様子を把握することができ、
また、第9図(II)に示す様に既設の場合、少なくとも
一本が空孔Kとされるので、この空孔Kを点検すればよ
い。第9図(II)中、54はケーブルを示す。
次に、管路1内に第10図に示す様に異物等の異常部53
がある場合、マンドリール6を挿通させることができな
いので、第10図に示す状態から第11図に示す様に、第7
図の場合とは逆方向に引っ張り、このマンドリール6を
一方の端部1aに戻し、そこで、第12図に示す様に、モニ
ター用コード48をビデオモニター端子41に接続すれば、
直ちに、上記異常部53の状況を把握することができる。
しかして、上述の実施例によれば、ツマミ39のマーク
40をONに対応させると共に、ビデオモニター端子41にモ
ニター用コード48を接続し、このマンドリール6を管路
1に挿通させれば、モニターテレビ50にて管路1内の状
況を映し出すことができ、試験棒通しを行いつつ該管路
1内の状況を観察することができる。また、操作部28及
びビデオモニター端子41は後面部3に設けられているの
で、再生画をモニターテレビ50に映し出させる操作等が
容易である。
なお、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、
記録カメラ8の電源と、照明ライト9の電源とは、別々
とされているが、同一の電源から記録カメラ8及び照明
ライト9に電気を供給するようにするも自由である。
〔発明の効果〕
本発明は上述の如く構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。
管路1内にマンドリール6を一回挿通させれば、「試
験棒通し」と「管路内点検」を行うことができ、従来に
比べて作業工程が半減し、工程時間が短縮すると共にコ
スト低減にも寄与する。また、電源7は内蔵されている
ので、邪魔なコードが外部に突出せず、マンドリール6
はコンパクトでシンプルな構造となり、作業が行いやす
い。また、密封状態で記録カメラ8及び電源7が内蔵さ
れているので、該記録カメラ8及び電源7には水分が浸
入せず、この装置は耐久性に優れたものとなっている。
さらに、管路1全長に亘って確実に該管路1内の状況を
収録することができ、異常部53が僅かなものであって
も、その異常部を検出することができるので、その状況
を記録として残しておけば、検査の品質管理が良好とな
る。(例えば、その異常部53を長期にわたって検査し、
その異常部53の拡大状態を把握しておけば、その管路の
補修時期を確実に把握することができ、内部のケーブル
に悪影響を与える前に補修することができるからであ
る。)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る管路導通試験装置の一実施例を示
す側面図、第2図は正面図、第3図は背面図、第4図は
拡大半截断面図、第5図は要部拡大断面正面図、第6図
は記録カメラのビデオ再生状態の簡略図、第7図と第8
図は使用方法の説明図、第9図は試験が行われる管路の
簡略断面図、第10図と第11図と第12図は他の使用方法の
説明図である。 1……管路、2……前面部、6……マンドリール、7…
…電源、8……記録カメラ、9……照明ライト、A……
外径寸法、L……長さ寸法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 秋廣 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 大口 正美 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 不破 俊行 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目7番35 号 三菱電線工業株式会社中部支店内 (72)発明者 中島 敏行 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 三菱電線工業株式会社東京事務所内 (72)発明者 市原 宗明 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (56)参考文献 特公 昭61−55826(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径寸法及び長さ寸法が試験棒としての所
    定寸法に設定されたマンドリール内に、マンドリールの
    前方を照射する照明ライトと、この照明ライトにて照射
    された管路内を録画する記録カメラと、これら照明ライ
    ト及び記録カメラ操作用の電源とを密封状に内蔵してな
    ることを特徴とする管路導通試験装置。
JP17502589A 1989-07-05 1989-07-05 管路導通試験装置 Expired - Lifetime JP2649844B2 (ja)

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JPH0338974A JPH0338974A (ja) 1991-02-20
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