JP2647639B2 - 斜面構築用コンクリートパネル - Google Patents

斜面構築用コンクリートパネル

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敬一 渡辺
則行 梶谷
典重 上神谷
成匡 城岡
弘 草川
邦和 東
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダム、堤防、護
岸、擁壁などのように表面を斜面として構築する構造物
の構築の際に埋設型枠として用いられるコンクリートパ
ネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】表面が斜面である構造物の表面部分をコ
ンクリートで構築する際には、斜面に沿って型枠を組み
立て、その内側にコンクリートを打設する現場打ち工法
が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の工法では、型枠
の組立・解体の他、足場工、支保工を必要であり多大の
労力を必要とする。これを節減するため、型枠の組立・
解体を必要としない埋設型枠の使用も行われているが、
埋設型枠を斜面に沿って設置するためには大掛かりな支
保工が必須であり、依然として多大の労力・工期を必要
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、構築しようと
する構造物の表面の傾斜に対応した形状・構造のコンク
リートパネルを埋設型枠として使用することにより、構
造物の表面部分の構築作業を簡素化して労力を節減し、
工期を短縮することを目的とする。
【0005】即ち、本発明は、(A)斜面を形成するパ
ネル本体(フランジ部)の裏面に側面が平行四辺形状で
端部が拡大しているリブ部をパネル本体表面とリブ部底
端面とが鋭角に交差する形で複数突設し、(B)リブ部
端部には長手方向に沿って鋼棒を、リブ部端部下端には
鋼棒接合用箱形金物をそれぞれ埋設し、鋼棒の下端は鋼
棒接合用箱形金物に連結し、鋼棒の上端部はリブ部上端
面より突出し、(C)リブ部の突設端面には支持台接合
用接合部材を埋設し、(D)パネル本体の上端面には上
下パネル接合用ナットを、底端面には上下パネル接合用
箱形金物を埋設し、(E)パネル本体の側端部には左右
パネル接合用接合部材を埋設してある斜面構築用コンク
リートパネル、である。
【0006】本発明の第1の要点は斜面を形成するパネ
ル本体の裏面に側面が平行四辺形状のリブ部をパネル本
体表面とリブ部底端面とが鋭角に交差する形で複数突設
した点であり、第2の要点はリブ部の端部を左右に拡大
した形状とした点であり、第3の要点は上下のパネルリ
ブ部の接合のためにリブ部端部には長手方向に沿って鋼
棒を埋設した点であり、第4の要点はリブ部の突設端面
に支持台接合用接合部材を埋設した点である。
【0007】本発明のコンクリートパネルは構築しよう
とする構造物の表面の傾斜に対応して、勾配の異なる数
種のものが準備されるが、何れの場合もコンクリートパ
ネルは基盤上に水平に載置され、支持台を介して基盤に
固定されてコンクリートパネルのリブ部の上端面は水平
面となり、パネル本体の上端面が傾斜して、その水平面
より一部突き出ている形となる。このように、本発明の
コンクリートパネルは支持台を介してではあるが、上端
面の実質的な水平面を維持しながら基盤上に容易に自立
させることができる形状・構造となっている。
【0008】本発明のコンクリートパネルに支持台接合
用として埋設される接合部材はナットや形鋼、鋼板など
の鋼材であり、ナットの場合はボルト連結により、鋼材
の場合は溶接により支持台と接合される。同様に、左右
パネル接合用として埋設される接合部材もナットや形
鋼、鋼板などの鋼材であり、左右のパネル間に鋼板を架
け渡し、ナットの場合はボルト連結により、鋼材の場合
は溶接により鋼板と接合することによって鋼板を介して
左右のパネルが接合される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明を
説明する。
【0010】図1、図2は本発明のコンクリートパネル
の例を示し、図1は側面図、図2(a)は背面図、図2
(b)は平面図である。
【0011】図示する例はパネル本体の表面とリブ部底
端面との交差角度約60°のコンクリートパネルであ
り、支持台接合用接合部材および左右パネル接合用接合
部材として共にナットを埋設した場合の例である。
【0012】側面の形状が長方形の板状のパネル本体2
の裏面に側面の形状が平行四辺形状のリブ部3が3条突
設されてコンクリートパネル1を構成している。このリ
ブ部3の側面の形状は本体2の傾斜に応じて決定され、
現場に載置した際に、リブ部3の上端面および底端面が
水平面となるように決定される。
【0013】リブ部3の端部には左右に拡大した拡大部
9を形成してあり、この端部には長手方向に沿って鋼棒
4が埋設されるとともに、その下端に鋼棒接合用箱形金
物5が埋設されており、鋼棒4の下端はナット7により
鋼棒接合用箱形金物5に連結され、鋼棒4の上端はリブ
部3の上端面より突出している。
【0014】そして、リブ部3の突設端面下部にはに支
持台接合用ナット6が埋設されている。この接合用ナッ
ト6は後述するように、施工の際にコンクリートパネル
1を支持台8にボルト緊結により固定するためのもので
ある。
【0015】本体2の四周面は凹凸状であり、パネル相
互の凹凸継手を形成している。本体2の上端面には上下
パネル接合用ナット10が埋設され、下端面には上下パ
ネル接合用箱形金物11が埋設されている。
【0016】また、本体2の側端部には左右パネル接合
用ナット12が埋設してあり、左右のコンクリートパネ
ル1の接合用ナット12間に鋼板を架け渡してボルト連
結するよう構成されている。
【0017】図ではパネル本体の表面と底端面との交差
角度が約60°のもののみを図示したが、構築する構造
物の傾斜に応じて、それに合致した勾配のコンクリート
パネル1が予め、製作されるのは当然である。
【0018】次に、本発明のコンクリートパネルの使用
例を、コンクリート斜面を構築する場合を例として図1
を参照しながら説明する。
【0019】(1)基盤であるコンクリート上の所定の
場所に山形鋼を3本組み合わせて製作した支持台8を常
法により固定する。
【0020】(2)支持台8にコンクリートパネル1の
支持台接合用ナット6をボルト緊結してコンクリートパ
ネル1を設置する。リブ部3の端部下端に埋設されてい
る鋼棒接合用箱形金物5をアンカーボルト13にナット
7により連結して固定する。
【0021】必要枚数のコンクリートパネル1を水平方
向に並べ、凹凸継手および接合用ナット12への鋼板の
ボルト連結により左右のコンクリートパネル1を相互に
連結する。並べられたコンクリートパネル1の内側にコ
ンクリートを打設する。コンクリートパネル1は型枠を
兼用し打設されたコンクリートと一体となる。リブ部3
の端部の拡大部9の存在によりコンクリートパネル1と
打設コンクリートとの一体化はより増強される。コンク
リートはリブ部3の上端面レベルまで打設され、パネル
本体2の上端面は傾斜面として打設コンクリート上に露
出し、鋼棒4の上端は傾斜して打設コンクリート上に突
出している。
【0022】(3)(2)で打設したコンクリートの硬
化を待って(1)、(2)を繰り返して、1段上のコン
クリート斜面を構築するが、その際にはリブ部3の端部
に埋設された鋼棒4の下端および下段のリブ部3より突
出している鋼棒4の上端が、それぞれ鋼棒接合用箱形金
物5にナット7により連結される。そして、上下のコン
クリートパネル本体2も上段パネル本体2下端の上下パ
ネル接合用箱形金物11を下段パネル本体2上端の上下
パネル接合用ナット10にボルト連結することにより連
結される。
【0023】このようにして、1段上のコンクリートパ
ネル1を設置し上下左右に連結した後、その内側にコン
クリートを打設する。
【0024】(4)(1)〜(3)を繰り返してコンク
リートパネル1と一体化した斜面コンクリートを順次構
築する。
【0025】(5)図示してないが、最上段では突出し
ている鋼棒4の突出部を切断するか、あるいは鋼棒4の
上端がリブ部3より突出していないコンクリートパネル
1を使用して鋼棒4の上端をリブ部3の上端面と同レベ
ルにしておき、その内側にパネル本体2の上縁レベルま
でコンクリートを打設して斜面コンクリートの構築を終
了する。
【0026】図1においては、1段目、2段目のコンク
リートパネル1ともにパネル本体2の側面形状が長方形
のものを図示したが、1段目のコンクリートパネル1は
接合すべき下段コンクリートパネルが存在しないので、
パネル本体2を下方に少し延長し、その底端面が基盤コ
ンコリートと接触する側面形状のものとするのが好まし
い。(製造するコンクリートパネル1の種類が増加する
が)。
【0027】なお、本発明のコンクリートパネル1の表
面は斜面コンクリートの表面に現れる場合が殆どである
ので、彩色や模様を施して美観を向上させておくことが
好ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明のコンクリートパネルは支持台を
介してではあるが、上端面の水平面を維持しながら基盤
上に容易に自立させることができる形状・構造となって
おり、かつ、型枠を兼ねているので、斜面コンクリート
を構築する際、大袈裟な型枠の支持を必要とせず、型枠
の組立・解体を必要としない。この結果、斜面コンクリ
ートの構築のための労力は節減され、工期は短縮され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリートパネルの一例を示す側面
図である。
【図2】本発明のコンクリートパネルの一例を示し、
(a)は背面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1・・コンクリートパネル、2・・コンクリートパネル
本体、3・・リブ部、4・・鋼棒、5・・鋼棒接合用箱
形金物、6・・支持台接合用ナット、7・・ナット、8
・・支持台、9・・リブ部端部拡大部、10・・上下パ
ネル接合用ナット、11・・上下パネル接合用箱形金
物、12・・左右パネル接合用ナット、13・・アンカ
ーボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上神谷 典重 東京都港区芝4丁目2番3号 ジオスタ ー株式会社内 (72)発明者 城岡 成匡 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番 2号 株式会社奥村組内 (72)発明者 草川 弘 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番 2号 株式会社奥村組内 (72)発明者 東 邦和 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番 2号 株式会社奥村組内 (56)参考文献 特開 平4−64612(JP,A) 特開 平7−286333(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)斜面を形成するパネル本体(フラ
    ンジ部)の裏面に側面が平行四辺形状で端部が拡大して
    いるリブ部をパネル本体表面とリブ部底端面とが鋭角に
    交差する形で複数突設し、(B)リブ部端部には長手方
    向に沿って鋼棒を、リブ部端部下端には鋼棒接合用箱形
    金物をそれぞれ埋設し、鋼棒の下端は鋼棒接合用箱形金
    物に連結し、鋼棒の上端部はリブ部上端面より突出し、
    (C)リブ部の突設端面には支持台接合用接合部材を埋
    設し、(D)パネル本体の上端面には上下パネル接合用
    ナットを、底端面には上下パネル接合用箱形金物を埋設
    し、(E)パネル本体の側端部には左右パネル接合用接
    合部材を埋設してある斜面構築用コンクリートパネル。
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