JP2645315B2 - ダニ類防除用粉体およびダニ類の防除方法 - Google Patents

ダニ類防除用粉体およびダニ類の防除方法

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JP2645315B2 JP63108232A JP10823288A JP2645315B2 JP 2645315 B2 JP2645315 B2 JP 2645315B2 JP 63108232 A JP63108232 A JP 63108232A JP 10823288 A JP10823288 A JP 10823288A JP 2645315 B2 JP2645315 B2 JP 2645315B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はダニ類防除用粉体およびダニ類の防除方法に
関する。
[従来の技術] 従来よりカーペットに生息するダニ類を防除する方法
としては、エアゾールを用いて薬剤をカーペットに噴
霧、塗布する方法や粉剤、油剤などをカーペット表面に
散布する方法が採用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記エアゾールを用いる方法や粉剤、
油剤などを散布する方法では、カーペットパイルの上部
にのみ薬剤が付着するため、カーペットの内部に生息し
ているほとんどのダニにまで有効成分が到達しがたいと
いう欠点がある。
さらに薬剤が表面上に付着したカーペット上で居住す
るばあいには、人体に薬剤が付着するため、衛生上に問
題があるのみならず、不快感を受けることがある。
そこで本発明者らは、前記した従来技術の課題を解決
せんとしたところ、カーペットの内部にまで到達する
が、カーペットの表面には残存しなければ前記課題が解
決される点に着目し、かかる点を本発明の課題として鋭
意研究を重ねた。
その結果、前記課題をことごとく解決しうるまったく
新しいダニ類防除用粉体および該ダニ類防除用粉体を用
いたダニ類の防除方法を見出し、本発明を完成するにい
たった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、真比重が1.5以上で、粒子径が
0.5〜300μmであることを特徴とするカーペット深部処
理用殺ダニ剤含有ダニ類防除用粉体および真比重が1.5
以上で、粒子径が0.5〜300μmの殺ダニ剤含有ダニ類防
除用粉体を、1〜20g/m2の量がカーペットの深部に到達
するように処理することにより、ダニ類を防除すること
を特徴とするダニ類の防除方法に関する。
[作用および実施例] 本発明のダニ類防除用粉体は、カーペットに散布した
のち、ブラシで拡散させたときに1〜20g/m2の量がカー
ペットパイルの深部にまで到達する性状を有するもので
ある。
前記カーペットとは、一般に市販されているものをい
う。一般にダニ類防除用粉体の拡散状態は、カーペット
のパイルの長さや密度などによって異なるため、特定す
ることは困難であるが、ブラシで拡散させたときに1〜
20g/m2、なかんづく5〜50g/m2の量がカーペットのパイ
ルの深部にまで到達していることが、カーペット内に潜
んでいるダニ類を防除するうえで必要である。かかるダ
ニ類防除用粉体のカーペットの深部にまで到達する量
は、カーペットの種類、カーペットに散布するダニ類防
除用粉体の使用量や散布状態、カーペットに散布したの
ちに余剰の粉体を吸引除去する手段によって異なるた
め、決定することは困難である。
しかしながら、本発明者らの研究によれば、特定の性
質を有する粉体を用いたばあいには、前記したように該
粉体がカーペットのパイルの深部にまで到達するのであ
る。前記カーペットのパイルの深部にまで到達する粉体
の量は、1g/m2未満であるばあい、ダニ防除の効果が充
分でなくなり、また20g/m2をこえるばあい、それ以上の
効果の向上は認められず、かえって粉体が無駄となる傾
向がある。
本発明のダニ類防除用粉体は、防ダニ剤を粉体に付着
させることによりえられる。
前記防ダニ剤としては、とくに限定はないが、その一
例をあげるとたとえばピレトリン、アレスリン、フタル
スリン、フラメトリン、レスメトリン、ペルメトリン、
フェノトリン、エムペンスリン、ノックスリン、サイペ
ルメトリン、サイフェノトリン、バイオアレスリン、フ
ェンバレレート、d−3−アリル−2−メチルシクロペ
ンタ−2−エン−4−オン−1−イル、d−トランス−
クリサンテマートおよびこれらの光学、幾何学異性体よ
り選ばれた少なくとも一種からなるピレスロイド系化合
物;カーバリール、プロポクスルなどのカーバメート系
化合物;フェニトロチオン、フェンチオン、DDVP、ダイ
アジノン、マラソン、ブロモフォス、ピリダフェンチオ
ンなどの有機リン系化合物などの殺虫・殺ダニ成分やた
とえばチオシアノ酢酸イソボニル(IBTA)、N−(フル
オロジクロロメチルチオ)フタルイミド、N,N−ジメチ
ル−N′−フェニル−N′−(フルオロジクロロメチル
チオ)−スルファミド、2,4,4′−トリクロロ−2′−
ハイドロキシジフェニルエーテル、サリチル酸フェニ
ル、安息香酸ベンジル、4−クロロフェニル−3′−ヨ
ード−プロパルギルホルマールなどの防ダニ活性を有す
る成分などがあげられる。これらの防ダニ剤は単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。
なお、前記防ダニ剤には、たとえばオクタクロロジプ
ロピルエーテル(S−421)、ピペロニルブトキサイ
ド、サイネピリン−2,2,2などの共力剤、防菌剤、防黴
剤、忌避剤、香料、酸化防止剤、分解防止剤、着色料な
どが添加されていてもよい。
前記粉体としては、たとえば結晶セルロース、パル
プ、ポリメタクリル酸メチル、ステアリン酸、酸化亜
鉛、酸化チタン、ホワイトカーボン、シリカ、カオリ
ン、活性炭、ベントナイト、ケイソウ土、タルク、クレ
ー、炭酸カルシウム、セラミック粉、親油性ポリマー、
高吸水性ポリマーなどがあげられるが、これらの粉体は
カーペットパイル深部に到達させるために真比重が1.5
以上である。前記粉体の粒子径は0.5〜300μmであり、
なかんづく20〜180μmであるのが好ましい。かかる粒
子径は0.5μm未満であるばあい、カーペットパイル深
部に到達しなく粉塵となり、また300μmをこえるばあ
い、ザラツキの原因となり、また見た目にもわるくなる
傾向にある。
前記防ダニ剤を粉体に付着させる方法としては、たと
えば粉体に防ダニ剤を噴霧して付着させる方法があげら
れる。かかる防ダニ剤の付着量は、粉体に対して0.1〜1
0重量%であることが好ましい。かかる付着量は、10重
量%をこえるばあい、粉体同士が付着したり、またそれ
以上のダニ防除効果を望むことができなくなり、一方0.
1重量%よりも少ないばあい、ダニ防除効果が低下して
実用性に欠ける傾向にある。
前記したように防ダニ剤が付着された粉体からなる本
発明のダニ類防除用粉体が、カーペットに散布したの
ち、ブラシで拡散させたときにカーペット1m2あたりに
1〜20gの比率でカーペットパイル深部に到達する性状
を有するのである。
ところで、本発明の防除方法によれば、ダニ類防除用
粉体をカーペット上に散布したのち、掃除機のノズルの
ブラシを用いてカーペット内部へ該粉体を拡散させると
同時に余剰の該粉体を吸引除去をすることにより、ダニ
類が防除される。
ダニ類防除用粉体をカーペット上に散布する方法とし
ては、たとえば粉末エヤゾールや振り出し容器を用いて
散布する方法などがあげられるが、本発明はかかる方法
によって限定されるものではない。このときのダニ類防
除用粉体の散布量はカーペット1m2あたり3〜30g/m2
あり、たとえば電気掃除機を用いて掃除したときには、
電気掃除機の機種にもよるが、カーペットパイル奥部に
付着するダニ類防除用粉体の付着量はカーペットのパイ
ルの長さの半分よりも下の部分で1〜20g/m2となる。
カーペットに散布されたダニ類防除用粉体は、掃除機
で吸引したときに電気掃除機のノズルのブラシにより、
カーペットのパイルの中間部からパイルの深部にまで拡
散し、基布のパイルが設けられていない、ダニがもっと
も多く生息している部位にまで到達し、またパイルの上
部のダニ類防除用粉体でパイルの深部まで落下拡散しな
かったものについては電気掃除機内に吸引されるので、
二次的に人に付着することがないのである。
以下に本発明のダニ類防除用粉体および防除方法を実
施例および試験例に基づいてさらに詳細に説明するが、
本発明はかかる各例のみに限定されるものではない。
実施例1〜6 第1表に記載された組成からなるダニ防除剤含有粉剤
を調製した。
試験例1および2ならびに比較試験例1および2 粉剤をカーペットに散布したあとの効果について下記
方法にしたがって調べた。
すなわち、カットパイル(パイル長7mm)のカーペッ
ト(12×12cm)上にコナヒョウヒダニ希釈培地(約1000
頭/g)1gを散布し、25℃、65%R.H.条件下に1週間放置
した。つぎに粉剤20g/m2散布したのち、吸込仕事率160W
の電気掃除機のノズルのブラシで該粉剤を拡散し、3日
間放置した。その後カーペットを裁断してダニを抽出
し、コナヒョウヒダニ数をカウントした。
また比較試験例として、前記試験例1および2におい
て掃除機で吸引したのちにカーペット上に残存した粉剤
量と同等の量の粉剤を散布し、吸引せずにそのまま散布
した状態で試験を行なった。
その結果を第2表に示す。
以上の結果より、掃除機で吸引したばあいには、吸引
しないばあいと比較して有効にダニが抑制されることが
わかる。すなわち、粉剤がダニの生息しているカーペッ
トの深部まで薬剤が到達するので、ダニの抑制効果が高
められることがわかる。
試験例3および4ならびに比較試験例3および4 粉剤をカーペットに散布したばあいと、しないばあい
とについて、カーペット表面の状態を目視により観察し
た。つぎにザラツキ度を官能試験にて調べた。つぎに薬
剤が人体に接触したときに移行して付着するか否かを付
着性試験にて調べた。前記官能試験および付着性試験の
測定方法および測定結果を以下に示す。
(官能試験) 実施例1でえられた粉剤をカーペット上に15g/m2散布
したのち、パネラーにカーペット上を裸足で歩いてもら
い調べた。つぎに電気掃除機にて吸引したのち、再度同
様の評価を行なった。その結果を第3表に示す。
(付着性試験) 粉剤を付着量が20g/m2となるようにカーペット上に散
布したのち、電気掃除機にて掃除したのち、水を濡らし
固く絞ったガーゼ(15×30cm、4つ折り)で、カーペッ
ト表面の同一箇所を4回拭き取り、このガーゼに付着し
た薬量を分析した。
同様に、吸引しないばあいについても拭き取り分析を
した。なお粉剤としては実施例2でえられたものを用い
た。その結果を第4表に示す。
以上の結果より、人や他の物質に付着する量が電気掃
除機で吸引することにより、極端に少なくなり、人体に
対する安全性に非常にすぐれていることがわかる。
また、粉剤をカーペット上に散布した状態では、パイ
ル上部に粉剤が存在するため、人がその上を歩くとほと
んどの粉剤が足に付着する可能性を有している。しか
し、本発明の処理方法ではパイル深部まで到達し、かつ
パイル上部に付着した粉剤は電気掃除機で吸引除去する
ため足に付着することがなく、安全上、非常に有利なも
のとなることがわかる。
試験例5〜6 パイル深部にある粉剤が、カーペット上を人が歩いた
ときなどに、再度上部に浮き上がって人に付着するか否
かを調べた。
(試験方法) カーペット上に散布量が20g/m2となるよう実施例1〜
3でえられた粉剤を散布し、電気掃除機で吸引したの
ち、直径10mm、長さ30cmの丸棒を用いてカーペットを10
00回/m2まんべんなくたたいた。この際に舞いあがった
粉剤を電気掃除機に接続したフードより回収し、ガスク
ロマトグラフィーにて薬量を分析した。
その結果、実施例1〜3でえられたいずれの粉剤にお
いてもガスクロマトグラフィーの分析の感量以下であ
り、非常に少ない値を示したことから、本発明の防除方
法を実施したカーペット上を人が歩いても粉剤が付着せ
ず、したがって本発明の防除方法は安全性の面からも非
常に有効な手段であることがわかる。
[発明の効果] 本発明は前記したようにカーペットの表面に付着して
いるダニはもちろんのこと、内部に生息するダニまでも
きわめて効率よく防除することができるとともに、カー
ペットの上で人が生活しても処理した粉剤が二次的に付
着しないことは勿論のこと、その上を歩いてもザラツキ
がないというすぐれた効果を奏する。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真比重が1.5以上で、粒子径が0.5〜300μ
    mであることを特徴とするカーペット深部処理用殺ダニ
    剤含有ダニ類防除用粉体。
  2. 【請求項2】真比重が1.5以上で、粒子径が0.5〜300μ
    mの殺ダニ剤含有ダニ類防除用粉体を、1〜20g/m2の量
    がカーペットの深部に到達するように処理することによ
    り、ダニ類を防除することを特徴とするダニ類の防除方
    法。
  3. 【請求項3】前記処理が、ブラッシングであることを特
    徴とする請求項2記載のダニ類の防除方法。
  4. 【請求項4】前記処理が、ブラッシングに加え、ブラッ
    シング後に吸引すること特徴とする請求項2記載のダニ
    類の防除方法。
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