JPH05255026A - 吸血性害虫忌避剤 - Google Patents

吸血性害虫忌避剤

Info

Publication number
JPH05255026A
JPH05255026A JP4105204A JP10520492A JPH05255026A JP H05255026 A JPH05255026 A JP H05255026A JP 4105204 A JP4105204 A JP 4105204A JP 10520492 A JP10520492 A JP 10520492A JP H05255026 A JPH05255026 A JP H05255026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
repellent
blood
sucking
phenothrin
insect pests
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4105204A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Namite
良裕 南手
Yoshio Katsuta
純郎 勝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainihon Jochugiku Co Ltd filed Critical Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority to JP4105204A priority Critical patent/JPH05255026A/ja
Publication of JPH05255026A publication Critical patent/JPH05255026A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 フェノトリンを含有する吸血性害虫忌避剤。 【効果】 本発明の吸血性害虫忌避剤は、現在広く使用
されているディートに比べ、忌避効力、安全性、持続性
等のすベての点ですぐれ、その実用性は極めて高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノトリンを含有す
る吸血性害虫忌避剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、蚊、ブユ、ツツガムシ、ダニ等の
吸血性害虫による被害が問題となっている。例えば、蚊
はマラリア、黄熱、デング熱、フィラリア症等を、ブユ
はオンコセルカ症等を、ツツガムシはツツガムシ病をひ
き起こす。これらの中には病原体であるウィルス、リケ
ッチア、細菌、原虫、線虫等の伝播に特異的な役割を果
たしているものが多く、例えば、疾病した動物を吸血
し、病原体を宿した害虫やダニが、再び他の人や、豚な
どの家畜類、犬などのペット類を吸血する際に感染させ
る。また、吸血時にかゆみを覚えたり、発疹、皮膚炎等
の被害を受けることもしばしばで、更にニワトリでは産
卵数の、乳牛では乳量の減少も見受けられる。このよう
に、吸血性害虫やダニによる被害は著しいものであり、
これらを防除するために忌避剤あるいは殺虫剤が用いら
れている。しかしながらこれら有害生物の発生源は多
く、生態も複雑であるため殺虫剤による完全な防除は極
めてむずかしく、前者の忌避剤を用いて身を守る方法が
より一般的である。
【0003】現在知られている忌避剤としては、N,N
−ジエチル−m−トルアミド(以下ディートと称す)、
ジアルキルフタレート、2−エチル−1,3−ヘキサン
ジオール等があるが、いずれも忌避効力が不十分で、安
全性にも問題があり、適切な忌避剤の出現が強く望まれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の忌避
剤が有している問題点を解消し、忌避効力、安全性、持
続性等のすべての点で満足のいく吸血性害虫忌避剤を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段ならびに作用】上記目的を
達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、フ
ェノトリンを含有する組成物が、蚊、ブユ、ツツガムシ
類、ダニ類、サシバエ、ノミ、シラミ、ナンキンムシな
どの吸血性害虫に対してディートと同等あるいはそれ以
上の優れた忌避作用と持続性を示す一方、皮膚に対する
刺激性がなく極めて安全に使用できることを知見し本発
明を完成した。
【0006】本発明の忌避成分であるフェノトリンは、
ピレスロイド系の公知化合物であり、ゴキブリ、ハエ類
に対して高い殺虫効力を示し、しかも安全性が高いこと
から家庭用殺虫剤の殺虫成分として広く使用されてい
る。しかしながら、噴霧法による蚊やブユ等に対する殺
虫効力は、アレスリン、フラメトリン、レスメトリン等
の他のピレスロイドに比べるとかなり低く、忌避剤用途
に不向きと考えられていたものである。しかるに本発明
者らは、殺虫効力を奏する濃度より低い濃度で実用的な
忌避試験を行ったところ、蚊、ブユ、ダニ類等に対して
高い忌避作用を示すことを見い出したのである。
【0007】本発明の吸血性害虫忌避剤には、フェノト
リンを0.01〜90重量%含有することができ、通常
必要に応じて補助剤と共に用いられる。なお、フェノト
リンの酸部には、不斉炭素に基づく光学異性体が存在す
るが、それぞれ単独、ならびに任意の混合物が包含され
ることはもちろんである。フェノトリンをアルコール類
に配合し、そのまま害虫忌避を要求される区域等に直接
適用することもできるが、好ましくは適用方法に適した
各種の形態、例えば、ローション、乳剤、油剤、クリー
ム、エアゾール、ベイト剤、粒剤、燻煙剤、シート、ネ
ット、プレート等の形態に調製される。
【0008】ここでいう補助剤としては、固体担体、液
体担体、噴射剤、種々の界面活性剤、又は有機質原料を
あげることができる。固体担体としては粘土類(カオリ
ン、ベントナイト類など)、タルク類などの微粉末ない
し粉状物があげられ、液体担体としては、水、アルコー
ル類、芳香族炭化水素類(例えばトルエン、キシレンな
ど)、脂肪族炭化水素類(例えばケロシン、灯油な
ど)、エステル類、ニトリル類などが使用できる。ま
た、噴射剤としては液化石油ガス、ジメチルエーテル、
フルオロカーボンなどを例示できる。次に界面活性剤と
しては、アルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸
塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ポリエチレングリ
コールエーテル類、多価アルコールエステルなどがあげ
られる。その他適宜、カゼイン、ゼラチン、でんぷん
粉、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、アラビアゴム、キサンタンガム等の固着剤、結合
剤、増粘剤や分散剤等が使用される。
【0009】更に、本発明の忌避剤には、必要ならばピ
ペロニルブトキサイド、サイネピリン500、S−42
1などの共力剤や、BHT、DBH、ヨシノックス42
5などの安定剤を適宜添加して、忌避効力や化学的安定
性の増強を図ることもできる。いずれの製剤もそのまま
単独で使用できるのみならず、アレスリン、プラレトリ
ン、フラメトリン、ペルメトリン、エトフェンプロック
スなどのピレスロイド剤、フェニトロチオン、ダイアジ
ノンなどの有機リン剤、あるいはシラフルオフェンなど
の各種殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、公知の害虫忌避剤、
香料、着色剤などを適宜配合して有用な多目的組成物を
得ることもできる。
【0010】実際の使用に際しては、例えば、人の場合
には露出部にクリーム、ローション、エアゾールなどを
塗布又は噴霧する方法があり、また、ペット犬の場合に
は樹脂に浸み込ませたものを首輪に差し込む等の種々の
方法が可能である。従って、本発明吸血性害虫忌避剤の
剤型、フェノトリンの配合量は、適用方法及び適用場所
などに応じて適宜決定すればよいが、例えばクリーム、
ローションを人の皮膚に使用する場合、塗布すベき面積
1cmあたりフェノトリンを0.001mg以上、好
ましくは0.01〜10mg存在させるのが適当であ
る。而して、本発明吸血性害虫忌避剤は、蚊、ブユ、ダ
ニ類、ツツガムシ類、シラミ、ノミ、サシバエ、ナンキ
ンムシ等の有害生物に対して高い忌避効力を示し、しか
も皮膚刺激性等の問題がなく、人体や動物に対し安全に
使用できることから極めて有用なものである。
【0011】本発明によって提供される吸血性害虫忌避
剤がすぐれたものであることをより明らかにするため次
に実施例及び効果の試験成績を示す。
【0012】
【実施例1】スミスリン(d−フェノトリン)1.0
部、香料微量をアルコール39部に溶解し、エアゾール
容器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブを
通じて噴射剤(液化石油ガス)60部を加圧充填してエ
アゾール型の本発明吸血性害虫忌避剤を得た。本剤はこ
のまま噴霧して使用する。
【0013】
【実施例2】ステアリン酸7部、ラノリン0.5部及び
界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノステア
レート)7部からなる混合物を80℃に加熱し、水82
部とサリチル酸3.0部の混合物(60℃)の中に入
れ、迅速にかく拌しながら更にスミスリン(d−フェノ
トリン)0.5部を添加してローション型の本発明吸血
性害虫忌避剤を得た。本剤は、このまま人体及び動物体
に塗布又は噴霧して使用する。
【0014】
【試験例1】実施例2に準じ、供試化合物の所定量を含
有したローション1.1gをマウスに均一に塗布し、室
温で60分間風乾した。マウスを固定できるように袋状
にした12cm×7cmの金網にマウスを入れ、このも
のを、羽化後5〜7日のヒトスジシマカの成虫、雌雄5
0頭ずつ放飼した飼育ケージ内に置いた。供試虫に16
時間、吸血のチャンスを与え、マウスにおける吸血の有
無を経時的に観察し、忌避率を算出したところ表1の如
くであった。
【0015】
【表1】
【0016】試験の結果、フェノトリンを含有する本発
明の忌避剤は、現在広く使用されているディート剤や、
ピレスロイド系のアレスリンに比べ、低濃度でより高い
忌避効果を示した。更に、効果の持続性についてもすぐ
れており、その実用性は極めて高い。
【0017】
【実施例3】実施例1に準じ、スミスリン(d−フェノ
トリン)0.5部、エムペントリン1.0部を含有する
エアゾール型の本発明忌避剤を得た。夏期、手足の露出
部に約5秒間スプレーし、ヤブカ、ブユの多数生息する
山ろく地を歩行したが、6〜8時間にわたり、これらの
害虫に吸血されることはなかった。
【0018】
【実施例4】スミスリン(d−フェノトリン)5部、ジ
ブチルサクシネート5部に、界面活性剤(ノニルフェノ
ール酸化エチレン縮合物とドデシルベンゼンスルホン酸
カルシウムの混合物)6部を加え、パラフィン系溶剤に
溶かして乳剤タイプの本発明忌避剤を得た。この乳剤を
水で20倍に希釈し、放牧牛に散布したところサシバエ
類やマダニ類の被害から防除することができ、また、牛
に副作用等の問題はなかった。
【0019】
【発明の効果】本発明は、忌避効力、安全性、持続性等
のすべての点で満足のいく吸血性害虫忌避剤を提供する
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノトリンを含有することを特徴とす
    る吸血性害虫忌避剤。
JP4105204A 1992-03-11 1992-03-11 吸血性害虫忌避剤 Pending JPH05255026A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4105204A JPH05255026A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 吸血性害虫忌避剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4105204A JPH05255026A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 吸血性害虫忌避剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05255026A true JPH05255026A (ja) 1993-10-05

Family

ID=14401141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4105204A Pending JPH05255026A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 吸血性害虫忌避剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05255026A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030035755A (ko) * 2001-10-30 2003-05-09 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 실내 진드기 방제용 살(殺)진드기제
JP2012087087A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Dainippon Jochugiku Co Ltd 水性殺虫液剤
JP2012102033A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Sumitomo Chemical Co Ltd 動物外部寄生虫防除組成物
JP2013230992A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Osaka Seiyaku:Kk 水系動物用害虫阻害剤
US9226489B2 (en) 2011-03-18 2016-01-05 Ecolab Usa Inc. Heat system for killing pests

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030035755A (ko) * 2001-10-30 2003-05-09 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 실내 진드기 방제용 살(殺)진드기제
JP2012087087A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Dainippon Jochugiku Co Ltd 水性殺虫液剤
JP2012102033A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Sumitomo Chemical Co Ltd 動物外部寄生虫防除組成物
US9226489B2 (en) 2011-03-18 2016-01-05 Ecolab Usa Inc. Heat system for killing pests
US10070639B2 (en) 2011-03-18 2018-09-11 Ecolab Usa Inc. Heat system for killing pests
US11013226B2 (en) 2011-03-18 2021-05-25 Ecolab Usa Inc. Heat system for killing pests
US11737445B2 (en) 2011-03-18 2023-08-29 Ecolab Usa Inc. Heat system for killing pests
US12063921B2 (en) 2011-03-18 2024-08-20 Ecolab Usa Inc. Heat system for killing pests
JP2013230992A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Osaka Seiyaku:Kk 水系動物用害虫阻害剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chavasse et al. Chemical methods for the control of vectors and pests of public health importance
Carlotti et al. Therapy, control and prevention of flea allergy dermatitis in dogs and cats
AU2004241797A1 (en) Insect repellent
JPH069320A (ja) ピレスリノイドを含有する新規な有害生物駆除剤組成物
JP2790678B2 (ja) 有害生物忌避剤
US7988985B2 (en) Pest repellent compositions and methods
JPH05255026A (ja) 吸血性害虫忌避剤
RU2318385C2 (ru) Способ инсектицидной обработки и инсектицидная композиция "пешка" для его осуществления
JPH0463841B2 (ja)
JPH0461842B2 (ja)
US20180242591A1 (en) Insect Repellent
KR20000067951A (ko) 동물 주변 환경의 구충 처리를 위한 방법 및 조성물
JP2008169164A (ja) ピレスロイド系殺蚤剤の効力増強剤
JP4038835B2 (ja) 動物用有害生物防除剤
JPH11349407A (ja) 害虫駆除剤
JPH05221815A (ja) 有害生物忌避剤
US4547360A (en) Method and compositions for repelling pests
JP2009274978A (ja) ノミ防除剤
JPH05246809A (ja) アリ防除剤
JP2003095813A (ja) 動物の外部寄生虫駆除用液剤
JP3472389B2 (ja) 殺ダニ剤
JPH0578216A (ja) 屋内用殺ダニ剤
JP2615089B2 (ja) アルキルジアミノアルキルグリシンおよびその塩を有効成分とする殺ダニ剤
JP3070712B2 (ja) マツクイムシ防除剤、ならびにこれを用いた松の枯損 防止方法
JPH08225417A (ja) 屋内ダニ防除用エアゾール剤