JPH05221815A - 有害生物忌避剤 - Google Patents

有害生物忌避剤

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Publication number
JPH05221815A
JPH05221815A JP4075108A JP7510892A JPH05221815A JP H05221815 A JPH05221815 A JP H05221815A JP 4075108 A JP4075108 A JP 4075108A JP 7510892 A JP7510892 A JP 7510892A JP H05221815 A JPH05221815 A JP H05221815A
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JP
Japan
Prior art keywords
repellent
against harmful
present
repellent against
pests
Prior art date
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Pending
Application number
JP4075108A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Namite
良裕 南手
Yoshio Katsuta
純郎 勝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(4−エトキシフェニル)〔3−(3−フェノ
キシ−4−フルオロフェニル)プロピル〕(ジメチル)
シランを含有する有害生物忌避剤。 【効果】本発明の有害生物忌避剤は、忌避効力、安全
性、持続性等のすべての点ですぐれ、その実用性は極め
て高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(4−エトキシフェニ
ル)〔3−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)
プロピル〕(ジメチル)シランを含有する有害生物忌避
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有害生物、特に昆虫やダニによっ
て媒介される病気がしばしば問題となり、分布の広さや
患者数の多さ、致命率等の点で注目されている。例え
ば、蚊はマラリア、黄熱、デング熱、フィラリア症等
を、ブユはオンコセルカ症等を、ノミはペスト、発疹熱
等を、サシガメはシヤガス病等を、ツツガムシはツツガ
ムシ病をひき起こす。これらの中には病原体であるウィ
ルス、リケッチア、細菌、原虫、線虫等の伝播に特異的
な役割を果たしているものが多く、例えば、疾病した動
物を吸血し、病原体を宿した害虫やダニが、再び他の人
や豚などの家畜類、犬などのペット類を吸血する際に感
染させる。また、吸血時にかゆみを覚えたり、発疹、皮
膚炎等の被害を受けることもしばしばで、更にニワトリ
では産卵数の、乳牛では乳量の減少も見受けられる。こ
のように、吸血性害虫やダニによる被害は著しいもので
あり、これらを防除するために忌避剤あるいは殺虫剤が
用いられている。しかしながらこれら有害生物の発生源
は多く、生態も複雑であるため殺虫剤による完全な防除
は極めてむずかしく、前者の忌避剤を用いて身を守る方
法がより一般的である。
【0003】現在知られている忌避剤としては、N,N
−ジエチル−m−トルアミド(以下ディートと称す)、
ジアルキルフタレート、2−エチル−1,3−ヘキサン
ジオール等があるが、いずれも忌避効力が不十分で、安
全性にも問題があり、適切な忌避剤の出現が強く望まれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の忌避
剤が有している問題点を解消し、忌避効力、安全性、持
続性等のすべての点で満足のいく有害生物忌避剤を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段ならびに作用】上記目的を
達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、
(4−エトキシフェニル)〔3−(3−フェノキシ−4
−フルオロフェニル)プロピル〕(ジメチル)シラン
〔以下シラフルオフェンと称す〕を含有する組成物が、
蚊、ハエ、ゴキブリ、ブユ、アリ、ダニ類、ツツガムシ
類、カメムシ類、シラミ、ノミ等の有害生物に対してデ
ィートと同等あるいはそれ以上の優れた忌避作用と持続
性を示す一方、皮膚に対する刺激性がなく極めて安全に
使用できることを知見し、本発明を完成した。
【0006】本発明の忌避成分であるシラフルオフェン
は、公知化合物であり、安全性、野外条件下での安定性
にすぐれ、リン翅目の害虫、ウンカ類、ハマキムシなど
の農業害虫、シロアリ、アリなどの害虫に高い殺虫効力
を示すことから農薬、シロアリ防除剤としての実用化が
進められているが、蚊、ハエ、ゴキブリに対する殺虫効
力は従来のピレスロイドに比べると弱く、忌避剤への適
用は不向きと考えられていたものである。しかるに本発
明者らは、殺虫効力を奏する濃度より低い濃度で実用的
な忌避試験を行ったところ、蚊、ハエ、ゴキブリをはじ
め、ブユ、アリ、ダニ類等に対して高い忌避作用を示す
ことを見い出したのである。
【0007】本発明の有害生物忌避剤には、シラフルオ
フェンを0.01〜90重量%含有することができ、通
常必要に応じて補助剤と共に用いられる。シラフルオフ
ェンをアルコール類に配合し、そのまま有害生物忌避を
要求される区域等に直接適用することができるが、好ま
しくは適用方法に適した各種の形態、例えば、ローショ
ン、乳剤、油剤、クリーム、エアゾール、ベイト剤、粒
剤、燻煙剤、シート、ネット、プレート等の形態に調製
される。
【0008】ここでいう補助剤としては、固体担体、液
体担体、噴射剤、種々の界面活性剤、又は有機質原料を
あげることができる。固体担体としては粘土類(カオリ
ン、ベントナイト類など)、タルク類などの微粉末ない
し粉状物があげられ、液体担体としては、水、アルコー
ル類、芳香族炭化水素類(例えばトルエン、キシレンな
ど)、脂肪族炭化水素類(例えばケロシン、灯油な
ど)、エステル類、ニトリル類などが使用できる。ま
た、噴射剤としては液化石油ガス、ジメチルエーテル、
フルオロカーボンなどを例示できる。次に界面活性剤と
しては、アルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸
塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ポリエチレングリ
コールエーテル類、多価アルコールエステルなどがあげ
られる。その他適宜、カゼイン、ゼラチン、でんぷん
粉、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、アラビアゴム、キサンタンガム等の固着剤、結合
剤、増粘剤や分散剤等が使用される。
【0009】更に、本発明の忌避剤には、必要ならばピ
ペロニルブトキサイド、サイネピリン500、S−42
1などの共力剤や、BHT、DBH、ヨシノックス42
5などの安定剤を適宜添加して、忌避効力や化学的安定
性の増強を図ることもできる。いずれの製剤もそのまま
単独で使用できるのみならず、アレスリン、プラレトリ
ン、フラメトリン、フェノトリン、ペルメトリン、エト
フェンプロックスなどのピレスロイド剤、フェニトロチ
オン、ダイアジノンなどの有機リン剤を含む各種殺虫
剤、殺ダニ剤、殺菌剤、公知の害虫忌避剤、香料、着色
剤などを適宜配合して有用な多目的組成物を得ることも
できる。
【0010】実際の使用に際しては、例えば、人の場合
には露出部にクリーム、ローション、エアゾールなどを
塗布又は噴霧する方法があり、また、ペット犬の場合に
は樹脂に浸み込ませたものを首輪に差し込む等の種々の
方法が可能である。従って、本発明有害生物忌避剤の剤
型、シラフルオフェンの配合量は、適用方法及び適用場
所などに応じて適宜決定すればよいが、例えばクリー
ム、ローションを人の皮膚に使用する場合、塗布すべき
面積1cmあたりシラフルオフェンを0.001mg
以上、好ましくは0.01〜10mg存在させるのが適
当である。而して、本発明有害生物忌避剤は、蚊、ハ
エ、ゴキブリ、ブユ、アリ、ダニ類、ツツガムシ類、カ
メムシ類、シラミ、ノミ等の有害生物に対して高い忌避
効力を示し、しかも皮膚刺激性等の間題がなく人体や動
物に対し安全に使用できることから極めて有用なもので
ある。
【0011】本発明によって提供される有害生物忌避剤
がすぐれたものであることをより明らかにするため次に
実施例及び効果の試験成績を示す。
【0012】
【実施例1】シラフルオフェン1.0部、香料微量をア
ルコール39部に溶解し、エアゾール容器に充填し、バ
ルブ部分を取り付けた後、該バルブを通じて噴射剤(液
化石油ガス)60部を加圧充填してエアゾール型の本発
明有害生物忌避剤を得た。本剤はこのまま噴霧して使用
する。
【0013】
【実施例2】ステアリン酸7部、ラノリン0.5部及び
界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノステア
レート)7部からなる混合物を80℃に加熱し、水82
部とサリチル酸3.0部の混合物(60℃)の中に入
れ、迅速にかく拌しながら更にシラフルオフェン0.5
部を添加してローション型の本発明有害生物忌避剤を得
た。本剤は、このまま人体及び動物体に塗布又は噴霧し
て使用する。
【0014】
【試験例1】実施例2に準じ、供試化合物の所定量を含
有したローション1.1gをマウスに均一に塗布し、室
温で60分間風乾した。マウスを固定できるように袋状
にした12cm×7cmの金網にマウスを入れ、このも
のを、羽化後5〜7日のヒトスジシマカの成虫、雌雄5
0頭ずつ放飼した飼育ケージ内に置いた。供試虫に16
時間、吸血のチャンスを与え、マウスにおける吸血の有
無を経時的に観察し、忌避率を算出したところ表1の如
くであった。
【0015】
【表1】
【0016】試験の結果、シラフルオフェンを含有する
本発明の忌避剤は、現在広く使用されているディート剤
や、ピレスロイド系のアレスリンに比べ、低濃度でより
高い忌避効果を示した。更に、効果の持続性についても
すぐれており、その実用性は極めて高い。
【0017】
【実施例3】実施例1に準じ、シラフルオフェン0.5
部、エムペントリン1.0部を含有するエアゾール型の
本発明忌避剤を得た。夏期、手足の露出部に約5秒間ス
プレーし、ヤブカ、ブユの多数生息する山ろく地を歩行
したが、6〜8時間にわたり、これらの害虫に吸血され
ることはなかった。
【0018】
【実施例4】シラフルオフェン5部、ジブチルサクシネ
ート5部に、界面活性剤(ノニルフェノール酸化エチレ
ン縮合物とドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムの混
合物)6部を加え、パラフィン系溶剤に溶かして乳剤タ
イプの本発明忌避剤を得た。この乳剤を水で20倍に希
釈し、放牧牛に散布したところハエ類やマダニ類の被害
から防除することができ、また、牛に副作用等の問題は
なかった。
【0019】
【発明の効果】本発明は、忌避効力、安全性、持続性等
のすべての点で満足のいく有害生物忌避剤を提供するも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(4−エトキシフェニル)〔3−(3−フ
    ェノキシ−4−フルオロフェニル)プロピル〕(ジメチ
    ル)シランを含有することを特徴とする有害生物忌避
    剤。
JP4075108A 1992-02-12 1992-02-12 有害生物忌避剤 Pending JPH05221815A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4075108A JPH05221815A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 有害生物忌避剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4075108A JPH05221815A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 有害生物忌避剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05221815A true JPH05221815A (ja) 1993-08-31

Family

ID=13566650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4075108A Pending JPH05221815A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 有害生物忌避剤

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JP (1) JPH05221815A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020111515A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 大阪瓦斯株式会社 生物忌避剤およびその用途

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020111515A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 大阪瓦斯株式会社 生物忌避剤およびその用途

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