JP2003026603A - コンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用水性滴下剤 - Google Patents
コンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用水性滴下剤Info
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- JP2003026603A JP2003026603A JP2001216111A JP2001216111A JP2003026603A JP 2003026603 A JP2003026603 A JP 2003026603A JP 2001216111 A JP2001216111 A JP 2001216111A JP 2001216111 A JP2001216111 A JP 2001216111A JP 2003026603 A JP2003026603 A JP 2003026603A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】コンパニオンアニマルに対する副作用が少な
く、かつ、溶媒の引火性、毒性を解消し、効力が優れた
動物の外部寄生虫駆除用水性滴下剤を提供する。 【解決手段】殺虫剤を水性担体に懸濁、分散、溶解さ
せ、展着剤を加えた水性滴下剤を外部寄生虫駆除用液剤
として使用する。殺虫剤は、除虫菊エキス、ピレスロイ
ド系化合物、有機リン系化合物、カーバメイト系化合
物、ネオニコチノイド系化合物、フェニルピラゾール系
化合物、フェニルピロール系化合物、昆虫成長制御剤の
単剤または混合剤である。
く、かつ、溶媒の引火性、毒性を解消し、効力が優れた
動物の外部寄生虫駆除用水性滴下剤を提供する。 【解決手段】殺虫剤を水性担体に懸濁、分散、溶解さ
せ、展着剤を加えた水性滴下剤を外部寄生虫駆除用液剤
として使用する。殺虫剤は、除虫菊エキス、ピレスロイ
ド系化合物、有機リン系化合物、カーバメイト系化合
物、ネオニコチノイド系化合物、フェニルピラゾール系
化合物、フェニルピロール系化合物、昆虫成長制御剤の
単剤または混合剤である。
Description
【０００１】
【発明の属する分野】本発明は，イヌ，ネコなどのコン
パニオンアニマルの体表面に寄生する外部寄生虫を駆除
するための動物の外部寄生虫駆除用水性滴下剤に関する
ものである。
パニオンアニマルの体表面に寄生する外部寄生虫を駆除
するための動物の外部寄生虫駆除用水性滴下剤に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に，動物の皮膚にはノミ、ダニなど
の有害節足動物が寄生している場合が多く，こうした有
害節足動物の寄生により，動物の免疫力の低下，体力の
衰えなどが激しくなり，種々の病原菌に感染したり，病
死する確率が高くなる。また，ヒトと同じ環境中で生活
する愛玩動物にノミやダニなどが寄生すると，清潔感が
なくなり衛生的にも問題である。そこで，従来より種々
の外部寄生虫駆除剤が使用されている。コンパニオンア
ニマルの外部寄生虫駆除剤のうち、液体製剤は局所的に
処理するものであり、液体製剤として、フィプロニル製
剤（商品名：フロントライン）、フェンチオン製剤（商
品名：チグホンスポット）、イミダクロプリド製剤（商
品名：アドバンテージ）などが知られている。しかしな
がら，前記従来の薬剤は，有機溶媒を使用するためコン
パニオンアニマルコンパニオンアニマルの皮膚に刺激を
与えるなど，動物に対する副作用があり、必ずしも満足
すべきものとは言えない。有機溶媒を使用しないか、使
用しても少量に抑える製剤で動物の外部寄生虫の駆除剤
として特開昭５８−７９９０１号公報に水性ポアーオン
組成物が開示されている。しかし、その処理法はウシ、
ブタ等の大型の動物の体表に多量の該組成物液体を掛け
ることであり、該組成物が動物の体表面上に十分に広が
るよう、該組成物の表面張力を２０〜３０ダイン／cm以
下に落としたり、また体表への処理に噴射器で高圧噴射
する等の方法で為されている。当然のことながら、この
ような処理法は、ウシ、ブタ、ウマ、シカ、ヒツジ等
の、コンパニオンアニマルより相当大きなほ乳類を対象
に対しては有効と考えられるが、簡単に流れ落ちるよう
な製剤のコンパニオンアニマルのような小動物への適用
は、使用薬剤を流出させるだけで十分に目的の効果を発
揮させることができないだけでなく、大量の薬液の投与
はコンパニオンアニマルの如き弱小な動物に対し安全性
上も好ましい方法とは言えない。
の有害節足動物が寄生している場合が多く，こうした有
害節足動物の寄生により，動物の免疫力の低下，体力の
衰えなどが激しくなり，種々の病原菌に感染したり，病
死する確率が高くなる。また，ヒトと同じ環境中で生活
する愛玩動物にノミやダニなどが寄生すると，清潔感が
なくなり衛生的にも問題である。そこで，従来より種々
の外部寄生虫駆除剤が使用されている。コンパニオンア
ニマルの外部寄生虫駆除剤のうち、液体製剤は局所的に
処理するものであり、液体製剤として、フィプロニル製
剤（商品名：フロントライン）、フェンチオン製剤（商
品名：チグホンスポット）、イミダクロプリド製剤（商
品名：アドバンテージ）などが知られている。しかしな
がら，前記従来の薬剤は，有機溶媒を使用するためコン
パニオンアニマルコンパニオンアニマルの皮膚に刺激を
与えるなど，動物に対する副作用があり、必ずしも満足
すべきものとは言えない。有機溶媒を使用しないか、使
用しても少量に抑える製剤で動物の外部寄生虫の駆除剤
として特開昭５８−７９９０１号公報に水性ポアーオン
組成物が開示されている。しかし、その処理法はウシ、
ブタ等の大型の動物の体表に多量の該組成物液体を掛け
ることであり、該組成物が動物の体表面上に十分に広が
るよう、該組成物の表面張力を２０〜３０ダイン／cm以
下に落としたり、また体表への処理に噴射器で高圧噴射
する等の方法で為されている。当然のことながら、この
ような処理法は、ウシ、ブタ、ウマ、シカ、ヒツジ等
の、コンパニオンアニマルより相当大きなほ乳類を対象
に対しては有効と考えられるが、簡単に流れ落ちるよう
な製剤のコンパニオンアニマルのような小動物への適用
は、使用薬剤を流出させるだけで十分に目的の効果を発
揮させることができないだけでなく、大量の薬液の投与
はコンパニオンアニマルの如き弱小な動物に対し安全性
上も好ましい方法とは言えない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明の課題
は、これらの問題点を解決し、従来のコンパニオンアニ
マルの外部寄生虫駆除剤に比べて副作用の少ないコンパ
ニオンアニマル用外部寄生虫駆除剤を創製することにあ
る。
は、これらの問題点を解決し、従来のコンパニオンアニ
マルの外部寄生虫駆除剤に比べて副作用の少ないコンパ
ニオンアニマル用外部寄生虫駆除剤を創製することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは，コンパニ
オンアニマルに対する副作用が少なく，かつ，コンパニ
オンアニマルの皮膚および粘膜に対する刺激も軽減でき
ると共に，溶媒の引火性または毒性から生ずる取り扱い
上の問題をも解消でき、かつ効率よく外部寄生虫を駆除
する技術の開発を目指して鋭意研究した結果、殺虫剤を
含む水性液剤を滴下処理することを見出し，本発明を完
成させたのである。
オンアニマルに対する副作用が少なく，かつ，コンパニ
オンアニマルの皮膚および粘膜に対する刺激も軽減でき
ると共に，溶媒の引火性または毒性から生ずる取り扱い
上の問題をも解消でき、かつ効率よく外部寄生虫を駆除
する技術の開発を目指して鋭意研究した結果、殺虫剤を
含む水性液剤を滴下処理することを見出し，本発明を完
成させたのである。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の外部寄生虫駆除用水性滴
下剤の施用対象となる動物としては，ヒトが飼育対象と
している愛玩動物などの各種動物，特に，イヌ，ネコな
どが挙げられる。
下剤の施用対象となる動物としては，ヒトが飼育対象と
している愛玩動物などの各種動物，特に，イヌ，ネコな
どが挙げられる。
【０００６】また，駆除の対象となる外部寄生虫として
は，例えば，イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミなどのノ
ミ、マダニ、ツツガムシ、ササラダニ、ヒゼンダニ、ケ
モノツメダニなどのダニが挙げられる。また，本発明に
おいては，蚊のように動物の体表面上で常に生活するこ
とはないものの，動物の体表から吸血により害を及ぼす
ものも外部寄生虫に含まれる。
は，例えば，イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミなどのノ
ミ、マダニ、ツツガムシ、ササラダニ、ヒゼンダニ、ケ
モノツメダニなどのダニが挙げられる。また，本発明に
おいては，蚊のように動物の体表面上で常に生活するこ
とはないものの，動物の体表から吸血により害を及ぼす
ものも外部寄生虫に含まれる。
【０００７】本発明の水不溶性薬剤としては、例えば、
除虫菊エキス、ピレスロイド系化合物、有機リン系化合
物、カーバメイト系化合物、ネオニコチノイド系化合
物、フェニルピラゾール系化合物、フェニルピロール系
化合物、昆虫成長制御剤等の単剤または混合剤が挙げら
れる。
除虫菊エキス、ピレスロイド系化合物、有機リン系化合
物、カーバメイト系化合物、ネオニコチノイド系化合
物、フェニルピラゾール系化合物、フェニルピロール系
化合物、昆虫成長制御剤等の単剤または混合剤が挙げら
れる。
【０００８】本発明のピレスロイド系化合物としては、
例えば、アレスリン、フェノトリン、ペルメトリン、ト
ランスフルスリン、ビフェントリン、エトフェンプロッ
クス、シラフルオフェン、シフルトリン、シハロトリ
ン、プラレトリンが挙げられる．
例えば、アレスリン、フェノトリン、ペルメトリン、ト
ランスフルスリン、ビフェントリン、エトフェンプロッ
クス、シラフルオフェン、シフルトリン、シハロトリ
ン、プラレトリンが挙げられる．
【０００９】本発明の有機リン系化合物としては、例え
ば、フェニトロチオン、フェンチオン、ダイアジノンが
挙げられる．
ば、フェニトロチオン、フェンチオン、ダイアジノンが
挙げられる．
【００１０】本発明のカーバメイト系化合物としては、
例えば、カルバリル、フェノブカルブ、プロポクサーが
挙げられる．
例えば、カルバリル、フェノブカルブ、プロポクサーが
挙げられる．
【００１１】本発明のネオニコチノイドとしては、例え
ば、アセタムプリドが挙げられる．
ば、アセタムプリドが挙げられる．
【００１２】本発明の昆虫成長制御剤としては、例え
ば、ピリプロキシフェン、メトプレン等の幼若ホルモン
様化合物、ディミリン、ヘキサフルムロン、クロルフル
アズロン、ルフェヌロン、ジフルベンズロン、テフルベ
ンズロン、トリフルムロン、フルフェノクスロン、フル
シクロクスロン、等のキチン合成阻害剤が挙げられる。
ば、ピリプロキシフェン、メトプレン等の幼若ホルモン
様化合物、ディミリン、ヘキサフルムロン、クロルフル
アズロン、ルフェヌロン、ジフルベンズロン、テフルベ
ンズロン、トリフルムロン、フルフェノクスロン、フル
シクロクスロン、等のキチン合成阻害剤が挙げられる。
【００１３】本発明の水溶性殺虫剤としては、例えば、
ニテンピラムのようなネオニコチノイ系化合物が挙げら
れる。
ニテンピラムのようなネオニコチノイ系化合物が挙げら
れる。
【００１４】本発明の滴下剤としては，例えば、乳剤、
懸濁剤、フロワブル剤、カプセル剤、水和剤、水溶剤等
の製剤が挙げられる。
懸濁剤、フロワブル剤、カプセル剤、水和剤、水溶剤等
の製剤が挙げられる。
【００１５】これらの製剤には、コンパニオンアニマル
体表への本発明の滴下剤の滴下時、該体表での展着、広
がりを良くするため、展着剤を加えることができる。該
展剤としては、例えば、脂肪酸エステル類、カゼイン、
ゼラチン、デンプン、アラビアガム、セルロース誘導体
等の多糖類、リグニン誘導体、糖類、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等の合
成高分子等が挙げられる。
体表への本発明の滴下剤の滴下時、該体表での展着、広
がりを良くするため、展着剤を加えることができる。該
展剤としては、例えば、脂肪酸エステル類、カゼイン、
ゼラチン、デンプン、アラビアガム、セルロース誘導体
等の多糖類、リグニン誘導体、糖類、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等の合
成高分子等が挙げられる。
【００１６】水不溶性薬剤を水溶解性製剤とする場合
は、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等
の界面活性剤を添加することで製造することができる。
は、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等
の界面活性剤を添加することで製造することができる。
【００１７】さらに，本発明のコンパニオンアニマルの
外部寄生虫駆除用水性滴下剤は，香料， 安定剤，協力
剤などを含有してもよい。該安定剤としては，例えば，
ブチルヒドロキシトルエン（ＢＨＴと略称される。），
ブチルヒドロキシアニソールＢＨＡと略称される。），
４，４'−チオビス（３−メチル−６−ｔ−ブチルフェ
ノ−ル）（ＴＢＭＴＢＰと略称される。）などが挙げら
れ，該協力剤としては，例えば，Ｎ−（２−エチルヘキ
シル−イソプロピル−４−メチルビシクロ［２．２．
２］オクト−５−エン−２，３−ジカルボキシイミド
（ＭＧＫ−２６４と略称される。），チオシアノ酢酸イ
ソボルニル（ＩＢＴＡと略称される。），ピペロニルブ
トキサイドなどが挙げられる。
外部寄生虫駆除用水性滴下剤は，香料， 安定剤，協力
剤などを含有してもよい。該安定剤としては，例えば，
ブチルヒドロキシトルエン（ＢＨＴと略称される。），
ブチルヒドロキシアニソールＢＨＡと略称される。），
４，４'−チオビス（３−メチル−６−ｔ−ブチルフェ
ノ−ル）（ＴＢＭＴＢＰと略称される。）などが挙げら
れ，該協力剤としては，例えば，Ｎ−（２−エチルヘキ
シル−イソプロピル−４−メチルビシクロ［２．２．
２］オクト−５−エン−２，３−ジカルボキシイミド
（ＭＧＫ−２６４と略称される。），チオシアノ酢酸イ
ソボルニル（ＩＢＴＡと略称される。），ピペロニルブ
トキサイドなどが挙げられる。
【００１８】コンパニオンアニマルの体表に滴下された
薬剤を効率よく体表に保持させるためには、本発明の水
性滴下剤の表面張力を３０ダイン/ｃｍ以上に調整する
ことが好ましい。３０ダイン/ｃｍ以上とすることによ
り、コンパニオンアニマルに滴下したときに重力により
流失してしまうことを防ぐことができる。
薬剤を効率よく体表に保持させるためには、本発明の水
性滴下剤の表面張力を３０ダイン/ｃｍ以上に調整する
ことが好ましい。３０ダイン/ｃｍ以上とすることによ
り、コンパニオンアニマルに滴下したときに重力により
流失してしまうことを防ぐことができる。
【００１９】本発明のコンパニオンアニマルの外部寄生
虫駆除用水性滴下剤は，通常，コンパニオンアニマルの
体表に滴下することにより施用されるが、コンパニオン
アニマルがイヌやネコの場合，通常一頭あたり０．１ｍ
ｌ〜５０ｍｌ、好ましくは０．２ｍｌ〜２５ｍｌ滴下さ
れる。
虫駆除用水性滴下剤は，通常，コンパニオンアニマルの
体表に滴下することにより施用されるが、コンパニオン
アニマルがイヌやネコの場合，通常一頭あたり０．１ｍ
ｌ〜５０ｍｌ、好ましくは０．２ｍｌ〜２５ｍｌ滴下さ
れる。
【００２０】本発明のコンパニオンアニマルの外部寄生
虫駆除用水性滴下剤は、水不溶性殺虫剤，水溶性殺虫剤
にかかわりなく、製剤中に単一化合物または２以上の化
合物が配合されている場合のいずれにおいても、合計で
０．０１％〜８０％、好ましくは０．１〜７０％を含む
ものである。
虫駆除用水性滴下剤は、水不溶性殺虫剤，水溶性殺虫剤
にかかわりなく、製剤中に単一化合物または２以上の化
合物が配合されている場合のいずれにおいても、合計で
０．０１％〜８０％、好ましくは０．１〜７０％を含む
ものである。
【００２１】以下に実施例で本発明を説明するが、本発
明が実施例のみに限定されるものではない。
明が実施例のみに限定されるものではない。
【００２２】
【製剤例１】ｄ−フェノトリン５ｇ、ピリプロキシフェ
ン０．１ｇ、ポリオキシエチレンヘキシルエーテル２５
部、ポリビニルアルコール５部、水６４．９部を混合
し、製剤例１のコンパニオンアニマル用外部寄生虫駆除
剤を作成した。
ン０．１ｇ、ポリオキシエチレンヘキシルエーテル２５
部、ポリビニルアルコール５部、水６４．９部を混合
し、製剤例１のコンパニオンアニマル用外部寄生虫駆除
剤を作成した。
【００２３】
【製剤例２】ニテンピラム１０部、ポリビニルアルコー
ル５部、水８５部を混合し、製剤例２のコンパニオンア
ニマル用外部寄生虫駆除剤を作成した。
ル５部、水８５部を混合し、製剤例２のコンパニオンア
ニマル用外部寄生虫駆除剤を作成した。
【００２４】上記で得られた製剤例１、２の外部寄生虫
駆除用液剤を用いて以下の試験を行った。
駆除用液剤を用いて以下の試験を行った。
【００２５】
【実施例１】ネコ（アメリカンショートヘアー、２〜３
才、雌、体重５kg）に１頭当り100匹のネコノミ成虫を
接種し、24時間順化させた後、上記で得られた外部寄生
虫駆除用液剤を各々、ネコの背中被毛をかき分けて皮膚
に直接滴下した。滴下は、以下に示す量を３等分し、ス
ポイトを用いて３箇所に行った。
才、雌、体重５kg）に１頭当り100匹のネコノミ成虫を
接種し、24時間順化させた後、上記で得られた外部寄生
虫駆除用液剤を各々、ネコの背中被毛をかき分けて皮膚
に直接滴下した。滴下は、以下に示す量を３等分し、ス
ポイトを用いて３箇所に行った。
【００２６】
【００２７】上記試験結果は、以下の〜のように判
定し、これらの結果を試験結果に示した。 寄生数：外部寄生虫駆除用液剤の滴下後、４８時間
後にノミ取り櫛を用いて毛を梳いて、梳き取られたノミ
の数を数え、表中に以下の記号で表した。 − ８０〜１００匹 ＋ ４０〜 ７９匹 ＋＋ ６〜 ３９匹 ＋＋＋ ０〜 ５匹 産卵数：ネコの飼育箱の下にトレイを設けておき、
この中に産下されたノミの卵を補集し、数え、表中に以
下の記号で表した。 − ５０〜 ７０個 ＋ ３０〜 ４９個 ＋＋ ６〜 ２９個 ＋＋＋ ０〜 ５個 孵化数：上記ので補集された卵を２５℃、湿度８
０％で濾紙上に保存し、その孵化状況を観察し、孵化率
（％）を計算した。 − ８０％以上 ＋ ４０〜 ７９％ ＋＋ ６〜 ３９％ ＋＋＋ ０〜 ５％ 供試動物（ネコ）に対する副作用 − 全く異常が認められない。 ＋ 活発でなくなり、少し異常が認められる。 ＋＋ 脚がふらつく等の異常が認められる。
定し、これらの結果を試験結果に示した。 寄生数：外部寄生虫駆除用液剤の滴下後、４８時間
後にノミ取り櫛を用いて毛を梳いて、梳き取られたノミ
の数を数え、表中に以下の記号で表した。 − ８０〜１００匹 ＋ ４０〜 ７９匹 ＋＋ ６〜 ３９匹 ＋＋＋ ０〜 ５匹 産卵数：ネコの飼育箱の下にトレイを設けておき、
この中に産下されたノミの卵を補集し、数え、表中に以
下の記号で表した。 − ５０〜 ７０個 ＋ ３０〜 ４９個 ＋＋ ６〜 ２９個 ＋＋＋ ０〜 ５個 孵化数：上記ので補集された卵を２５℃、湿度８
０％で濾紙上に保存し、その孵化状況を観察し、孵化率
（％）を計算した。 − ８０％以上 ＋ ４０〜 ７９％ ＋＋ ６〜 ３９％ ＋＋＋ ０〜 ５％ 供試動物（ネコ）に対する副作用 − 全く異常が認められない。 ＋ 活発でなくなり、少し異常が認められる。 ＋＋ 脚がふらつく等の異常が認められる。
【００２８】［試験結果］
製剤例１
寄生数：＋＋＋、 産卵数：＋＋、孵化数：＋＋＋、メ
コへの副作用：− 製剤例２ 寄生数：＋＋＋、 産卵数：＋＋、孵化数：＋＋＋、メ
コへの副作用：−
コへの副作用：− 製剤例２ 寄生数：＋＋＋、 産卵数：＋＋、孵化数：＋＋＋、メ
コへの副作用：−
【００２９】
【実施例２】ネコ（フレンチドメステイク、２才、雌、
体重３kg）に上記の製剤例１、２の外部寄生虫駆除用液
剤をネコの背中被毛をかき分けて皮膚に直接滴下した。
滴下は、外部寄生虫駆除用液剤製剤例１では６ｍｌを、
製剤例２では３ｍｌを、それぞれ３等分し、スポイトを
用いて３箇所に行った。１日後、１週間後、２週間後お
よび３週間後、上記液剤処理したネコに、ネコ１頭当り
ネコノミの成虫３０匹を接種した。各接種後３日に、ノ
ミ取り櫛を用いてネコ毛を梳いて、梳き取られたノミの
数を数え、ネコノミの寄生数を調査し、寄生率を求め
た。 次に、以下の計算式で駆除率を求めた。
体重３kg）に上記の製剤例１、２の外部寄生虫駆除用液
剤をネコの背中被毛をかき分けて皮膚に直接滴下した。
滴下は、外部寄生虫駆除用液剤製剤例１では６ｍｌを、
製剤例２では３ｍｌを、それぞれ３等分し、スポイトを
用いて３箇所に行った。１日後、１週間後、２週間後お
よび３週間後、上記液剤処理したネコに、ネコ１頭当り
ネコノミの成虫３０匹を接種した。各接種後３日に、ノ
ミ取り櫛を用いてネコ毛を梳いて、梳き取られたノミの
数を数え、ネコノミの寄生数を調査し、寄生率を求め
た。 次に、以下の計算式で駆除率を求めた。
【００３０】実施例２の試験結果を表１に示した。
【表１】
【００３１】実施例１および２から明らかなように、本
発明の外部寄生虫駆除用液剤は、供試動物であるネコに
対する副作用がなく、ノミの寄生数、産卵数を減少さ
せ、さらに孵化率を低下させることにより次世代のノミ
の発生を抑制することにより、効果的にノミを駆除する
ことができる。また表は、本発明の外部寄生虫駆除用液
剤がネコノミの寄生を阻害する効果を長期に渡って発揮
することを示している。
発明の外部寄生虫駆除用液剤は、供試動物であるネコに
対する副作用がなく、ノミの寄生数、産卵数を減少さ
せ、さらに孵化率を低下させることにより次世代のノミ
の発生を抑制することにより、効果的にノミを駆除する
ことができる。また表は、本発明の外部寄生虫駆除用液
剤がネコノミの寄生を阻害する効果を長期に渡って発揮
することを示している。
【００３２】
【発明の効果】本発明の外部寄生虫駆除液剤を使用する
ことにより動物の外部寄生虫を確実に駆除でき、かつ、
動物に対する副作用が少ない。
ことにより動物の外部寄生虫を確実に駆除でき、かつ、
動物に対する副作用が少ない。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ａ６１Ｐ 33/14 Ａ６１Ｐ 33/14
Claims (21)
- 【請求項１】コンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用
水性滴下剤 - 【請求項２】水性担体，水性担体中に懸濁、分散または
溶解された水不溶性殺虫剤、および動物の体表面への展
着剤を含むことを特徴とする請求項１のコンパニオンア
ニマルの外部寄生虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項３】水性担体，水性担体中に溶解された水溶性
殺虫剤、および動物の体表面への展着剤を含むことを特
徴とする請求項１のコンパニオンアニマルの外部寄生虫
駆除用水性滴下剤 - 【請求項４】表面張力が室温で３０ダイン／ｃｍ以上で
ある請求項２および請求項３の外部寄生虫駆除用水性滴
下剤 - 【請求項５】水不溶性薬剤が除虫菊エキスまたはピレス
ロイド系化合物である請求項２のコンパニオンアニマル
の外部寄生虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項６】ピレスロイド系化合物がアレスリン、フェ
ノトリン、ペルメトリン、トランスフルスリン、ビフェ
ントリン、エトフェンプロップス、シラフルオフェン、
シフルトリン、シハロトリン、プラレトリンである請求
項５のコンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用水性滴
下剤 - 【請求項７】水不溶性薬剤が有機リン系化合物である請
求項２のコンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用水性
滴下剤 - 【請求項８】有機リン系化合物がフェニトロチオン、フ
ェンチオンである請求項７のコンパニオンアニマルの外
部寄生虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項９】水不溶性薬剤がカーバメイト系化合物であ
る請求項２のコンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用
水性滴下剤 - 【請求項１０】カーバメイト系化合物がカルバリル、フ
ェノブカルブ、プロポクサーである請求項９のコンパニ
オンアニマルの外部寄生虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項１１】水不溶性薬剤がネオニコチノイド系化合
物である請求項２のコンパニオンアニマルの外部寄生虫
駆除用水性滴下剤 - 【請求項１２】ネオニコチノイド系化合物がアセタムプ
リドである請求項１１のコンパニオンアニマルの外部寄
生虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項１３】水不溶性薬剤がフェニルピラゾール系化
合物である請求項２のコンパニオンアニマルの外部寄生
虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項１４】水不溶性薬剤がフェニルピロール系化合
物である請求項２のコンパニオンアニマルの外部寄生虫
駆除用水性滴下剤 - 【請求項１５】水不溶性薬剤が昆虫成長制御剤である請
求項２のコンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用水性
滴下剤 - 【請求項１６】昆虫成長制御剤がメトプレン、ピリプロ
キシフェン等の幼若ホルモン様化合物である請求項１５
のコンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項１７】昆虫成長制御剤がジミリン、ヘキサフル
ムロン、クロルフルアズロン、ルフェヌロン、ジフルベ
ンズロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、フルフ
ェノクスロン、フルシクロクスロン、等のキチン合成阻
害剤である請求項１５のコンパニオンアニマルの外部寄
生虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項１８】水溶性殺虫剤がネオニコチノイド系化合
物である請求項３のコンパニオンアニマルの外部寄生虫
駆除用水性滴下剤 - 【請求項１９】ネオニコチノイド系化合物がニテンピラ
ムである請求項１７のコンパニオンアニマルの外部寄生
虫駆除用水性滴下剤 - 【請求項２０】水性担体，水性担体中に懸濁、分散また
は溶解された水不溶性殺虫剤、および動物の体表面への
展着剤を含む水性液剤をコンパニオンアニマルの体表に
滴下処理することを特徴とするコンパニオンアニマルの
外部寄生虫駆除方法 - 【請求項２１】水性担体，水性担体中に溶解された水溶
性殺虫剤、および動物の体表面への展着剤を含む水性液
剤をコンパニオンアニマルの体表に滴下処理することを
特徴とするコンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除方法
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