JPH115702A - 動物用有害生物防除剤 - Google Patents

動物用有害生物防除剤

Info

Publication number
JPH115702A
JPH115702A JP15833197A JP15833197A JPH115702A JP H115702 A JPH115702 A JP H115702A JP 15833197 A JP15833197 A JP 15833197A JP 15833197 A JP15833197 A JP 15833197A JP H115702 A JPH115702 A JP H115702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carboxylic acid
control agent
polybutene
animals
pest control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15833197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4038835B2 (ja
Inventor
Satoshi Chiho
聡 千保
Chiyuukou Matsunaga
忠功 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP15833197A priority Critical patent/JP4038835B2/ja
Publication of JPH115702A publication Critical patent/JPH115702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4038835B2 publication Critical patent/JP4038835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長期に亘る安定した外部寄生虫の防除効果が発
揮される動物用有害生物防除剤ならびにそれを用いる動
物を加害する有害生物の防除方法の提供。 【解決手段】殺虫成分、脂肪族カルボン酸および液状ポ
リブテンを含有する動物用有害生物防除剤ならびにそれ
を用いる動物を加害する有害生物の防除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動物用有害生物防除
剤、特に家畜やペットの体表に処理することにより外部
寄生虫を防除するための防除剤およびそれを用いる防除
方法に関し、さらに詳しくは、ポアオン処理手法および
スポットオン処理手法に好適な動物用有害生物防除剤お
よび該処理手法による防除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家畜などの飼育動物を加害す
る有害生物、特に外部寄生虫を防除するための処理方法
として、所謂ポアオン(pour−on)やスポットオ
ン(spot−on)と呼ばれる処理手法が知られてい
る。ポアオンと呼ばれる処理手法は、動物体の背中線に
沿って直線状に液状の外部寄生虫防除剤を注ぎかけ、こ
れを体表に拡がらせることにより、外部寄生虫を防除す
る手法である。また、スポットオンと呼ばれる処理手法
は、動物体の肩甲骨背部の皮膚に液状の外部寄生虫防除
剤を極少量滴下することにより、外部寄生虫を防除する
手法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの手法は、薬剤
処理が簡便であり、多数の動物体に短時間で処理し得る
ことから、牛、羊などの家畜の外部寄生虫の防除法とし
て用いられている。しかしながら、例えば、降雨による
薬剤の流出などにより、殊に放牧家畜や屋外活動を伴う
ペットに於いては、長期の亘る安定した外部寄生虫の防
除効果が発揮され難く、必ずしも充分とは言い難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、屋外で飼育さ
れる家畜やペット等の動物に処理した場合でも、優れた
効果を示すポアオン処理およびスポットオン処理に好適
な、殺虫成分、脂肪族カルボン酸および液状ポリブテン
を含有する動物用有害生物防除剤(以下、本発明組成物
と記す)ならびにそれを用いる動物を加害する有害生物
の防除方法(以下、本発明方法と記す)を提供するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明組成物に於いて、殺虫成分
としては昆虫成長制御活性化合物、ピレスロイド系化合
物、有機燐系化合物、カ−バメ−ト系化合物等を挙げる
ことができる。昆虫成長制御活性化合物としては、例え
ば、ピリプロキシフェン、メソプレン、フェノキシカル
ブ、ヒドロプレン、ジフルベンズロン、クロロフルアズ
ロン、トリフルムロン、フルフェノクスロン、ヘキサフ
ルムロン、シロマジン、ルフェヌロン等が挙げられる。
ピレスロイド系化合物としては、例えば、フェンプロパ
スリン、ペルメトリン、アレスリン、d−アレスリン、
プラレトリン、サイフェノトリン、フェノトリン、レス
メトリン、エムペントリン、フェンバレレ−ト、シハロ
トリン、サイフルトリン、エトフェンプロクス、トラロ
メトリン、エスビオスリン、トランスフルスリン、テラ
レスリン、1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニ
ル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシレ−ト等が挙げられる。有
機燐系化合物としては、例えば、フェニトロチオン、ナ
レド、フェンチオン、シアホス、クロルピリホス、ダイ
アジノン、カルクロホス、サリチオン、テトラクロルビ
ンフォス、ジクロルボス等が挙げられる。カ−バメ−ト
系化合物としては、例えば、BPMC、プロポクスル、
メトキサジアゾン、カルバリル等が挙げられる。また、
他の殺虫成分としては、アリルジアゾ−ル系化合物、イ
ミダクロプリド、ニテンピラン、アセタミプリド、MT
I446等のクロルニコチル系化合物、2−メトキシカ
ルボニル−4−クロロ−トリフルオロメタンスルホンア
ニリド等が挙げられる。本発明に於いて、殺虫成分とし
て、上記の殺虫性化合物の1種以上を用いることがで
き、動物に対する安全性および外部寄生虫に対する防除
効果の点で、昆虫成長制御活性化合物の使用が好まし
く、ピリプロキシフェンの使用がより好ましい。
【0006】本発明組成物中の殺虫成分の含有量は、施
用方法や施用対象動物により変わり得るが、0.001
〜70重量/容量(W/V)%の範囲であり、また、ピ
リプロキシフェン等の昆虫成長制御活性化合物では0.
001〜10.0重量/容量(W/V)%が好ましく、
より好ましくは0.01〜10.0重量/容量(W/
V)%であり、ピレスロイド系化合物、有機燐剤、カ−
バメ−ト剤等に於いては0.01〜70.0重量/容量
(W/V)%が好ましく、より好ましくは0.1〜6
0.0重量/容量(W/V)%である。
【0007】また、本発明組成物に於いて、脂肪族カル
ボン酸エステルとしては、飽和または不飽和の一価また
は二価の脂肪族カルボン酸と炭素数1〜12の一価また
は多価アルコールからなるエステルを挙げることができ
る。かかるエステルの、一価の脂肪族カルボン酸成分と
しては、炭素数10〜20の脂肪酸が挙げられ、より具
体的には、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、ト
リデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチ
ン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、オレイン酸等を
例示することができる。また、二価の脂肪族カルボン酸
成分としては、炭素数4〜10のジカルボン酸が挙げら
れ、より具体的には、アジピン酸、セバシン酸、フマル
酸等を例示することができる。アルコ−ル成分として
は、例えば、メチルアルコ−ル、エチルアルコ−ル、プ
ロピルアルコ−ル、イソプロピルアルコ−ル、ブチルア
ルコ−ル、イソブチルアルコ−ル、アミルアルコ−ル、
イソアミルアルコ−ル、ヘキシルアルコ−ル、ヘプチル
アルコ−ル、オクチルアルコ−ル、カプリルアルコ−
ル、ノニルアルコ−ル、デシルアルコ−ル、グリセリン
等を例示することができる。このような、カルボン酸と
アルコ−ルからなるエステルの具体例としては、例え
ば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ステアリン酸ノルマルブチル、ラウリン酸ノルマ
ルヘキシル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オ
レイン酸ノルマルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、
アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジノルマルオクチ
ル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジノルマル
オクチル、中鎖脂肪酸トリグリセライド等を例示するこ
とができる。
【0008】本組成物に於いて使用される液状ポリブテ
ンは、ナフサ分解により生成するブタン−ブテン留分の
うち、イソブチレンを主体とし、一部ノルマルブテンが
反応した共重合物質、または、その混合物であり、その
粘度が1000〜10000c.St(37.8℃、試
験法JIS−K−2283)の範囲であることが好まし
い。また本組成物に於いて、液状ポリブテンの含有量
は、通常1〜50重量/容量(W/V)%の範囲であ
る。本組成物中には、必要によりN,N−ジエチルトル
アミド、カラン−3,4−ジオ−ル、1−メチルプロピ
ル 2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカ
ルボキシラ−ト、リモネン、シトロネラ−ル、ハッカ
油、ゲラニオ−ル等の忌避剤、ビス−(2,3,3,3
−テトラクロルプロピル)エ−テル、N−(2−エチル
ヘキシル)ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド、α−[2−(2−ブトキ
シエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレンジオキシ−
2−プロピルトルエン等の共力剤、安定化剤等を含有し
てもよく、また、溶解助剤として、フタル酸ジノルマル
ブチル等の芳香族カルボン酸エステル、オクチルドデカ
ノール等の高級アルコールを用いることもできる。ま
た、増量、粘性調節剤として、例えばIP−2028
(出光石油化学(株)製)、150−S(中央化成
(株)製)、アイソパ−M(エクソン化学(株)製)、
ネオチオゾ−ル(中央化成(株)製)等の軽質流動イソ
パラフィン、軽質流動パラフィンを用いることができ
る。
【0009】本発明組成物により、防除される害虫とし
ては、特に牛、羊等の家畜やイヌ、ネコ等のペットの外
部寄生虫であるノイエバエ(Musca hervei),クロイエ
バエ(Musca bezzii),ノサシバエ(Haematobia irrita
ns),ツメトゲブユ(Simulium iwatens),ウシヌカカ
(Culicoides oxystoma),ウシアブ(Tabanus chrysuru
s)、アカイエカ(Culex pipiens)、ヒトスジシマカ(Aed
es albopictus)等の双翅目害虫、ウシジラミ(Haematop
inus eurysternus),ヒツジジラミ(Damalinia ovis)
等のシラミ目害虫、フタトゲチマダニ(Haemaphyxalis
longicornis),オウシマダニ(Boophilus microplus)
等のダニ目害虫、ネコノミ(Ctenocephalides feli
s),イヌノミ(Ctenocephalides canis)等のノミ目
害虫等が挙げられる。また、動物外部寄生虫以外の害虫
にも、イエバエ(Musca domestica)等の畜舎にて問題
となる害虫の駆除にも本発明組成物は有効である。ま
た、対象とする動物には、マウス、ラット、ハムスタ
−、リス等のげっ歯目、ウサギ目、フェレット等の食肉
目、アヒル、ニワトリ、ハト等の鳥類も含まれる。
【0010】本発明組成物は、主としてポアオン処理お
よびスポットオン処理に使用される。ポアオン処理の場
合、その施用量は、防除対象害虫の種類等により異なる
が、例えば牛に処理する場合、牛の体重Kg当たり、そ
の殺虫成分量として0.0002g〜0.005g程度
の本発明組成物が用いられる。スポットオン処理の場
合、その施用量は、防除対象害虫の種類等により異なる
が、例えばイヌに処理する場合、イヌの体重Kg当た
り、その殺虫成分量として0.01g〜0.2g程度の
本発明組成物が用いられる。
【0011】
【実施例】次に、実施例にて本発明をさらに詳細に説明
する。 製剤例1 ピリプロキシフェン5.0W/V%、フェノトリン2
0.0W/V%、ポリブテン(商品名:出光ポリブテン
35R;出光石油化学(株)製)5.0W/V%および
オレイン酸メチル25.0W/V%に、流動パラフィン
(商品名:150−S;中央化成(株)製)を添加し1
00W/V%とし、これを混合することにより本発明組
成物を得る。 製剤例2 ピリプロキシフェン1.0W/V%、フェノトリン2
0.0W/V%、ポリブテン(商品名:出光ポリブテン
35R;出光石油化学(株)製)20.0W/V%およ
びオレイン酸メチル10.0W/V%に、軽質流動イソ
パラフィン(商品名:IP−2028;出光石油化学
(株))を添加し100W/V%とし、これを混合する
ことにより本発明組成物を得る。 製剤例3 ピリプロキシフェン1.0W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン100R;出光石油化学(株)製)
40.0W/V%およびオレイン酸エチル25.0W/
V%に、軽質流動イソパラフィン(商品名:IP−20
28;出光石油化学(株))を添加し100W/V%と
し、これを混合することにより本発明組成物を得る。 製剤例4 ピリプロキシフェン1.0W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン100R;出光石油化学(株)製)
30.0W/V%およびオレイン酸エチル25.0W/
V%に、軽質流動イソパラフィン(商品名:IP−20
28;出光石油化学(株))を添加し100W/V%と
し、これを混合することにより本発明組成物を得る。 製剤例5 ピリプロキシフェン1.0W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン100R;出光石油化学(株)製)
20.0W/V%およびオレイン酸エチル25.0W/
V%に、軽質流動イソパラフィン(商品名:IP−20
28;出光石油化学(株))を添加し100W/V%と
し、これを混合することにより本発明組成物を得る。
【0012】製剤例6 ピリプロキシフェン1.0W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン100R;出光石油化学(株)製)
40.0W/V%およびオレイン酸エチル5.0W/V
%に、軽質流動イソパラフィン(商品名:IP−202
8;出光石油化学(株))を添加し100W/V%と
し、これを混合することにより本発明組成物を得る。 製剤例7 ピリプロキシフェン1.0W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン100R;出光石油化学(株)製)
30.0W/V%およびオレイン酸エチル5.0W/V
%に、軽質流動イソパラフィン(商品名:IP−202
8;出光石油化学(株))を添加し100W/V%と
し、これを混合することにより本発明組成物を得る。 製剤例8 ピリプロキシフェン1.0W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン100R;出光石油化学(株)製)
20.0W/V%およびオレイン酸エチル5.0W/V
%に、軽質流動イソパラフィン(商品名:IP−202
8;出光石油化学(株))を添加し100W/V%と
し、これを混合することにより本発明組成物を得る。 製剤例9 ピリプロキシフェン0.5W/V%、フェンプロパスリ
ン0.5W/V%、ポリブテン(商品名:出光ポリブテ
ン100R;出光石油化学(株)製)40.0W/V%
およびオレイン酸エチル25.0W/V%に、軽質流動
イソパラフィン(商品名:IP−2028;出光石油化
学(株))を添加し100W/V%とし、これを混合する
ことにより本発明組成物を得る。 製剤例10 ピリプロキシフェン0.5W/V%、フェンプロパスリ
ン0.5W/V%、ポリブテン(商品名:出光ポリブテ
ン100R;出光石油化学(株)製)40.0W/V%
およびオレイン酸エチル5.0W/V%に、軽質流動イ
ソパラフィン(商品名:IP−2028;出光石油化学
(株))を添加し100W/V%とし、これを混合するこ
とにより本発明組成物を得る。
【0013】製剤例11 ピリプロキシフェン0.5W/V%、フェンプロパスリ
ン0.5W/V%、ポリブテン(商品名:出光ポリブテ
ン100R;出光石油化学(株)製)20.0W/V%
およびオレイン酸エチル25.0W/V%に、軽質流動
イソパラフィン(商品名:IP−2028;出光石油化
学(株))を添加し100W/V%とし、これを混合す
ることにより本発明組成物を得る。。 製剤例12 ピリプロキシフェン0.5W/V%、ペルメトリン1
0.0W/V%、ポリブテン(商品名:出光ポリブテン
100R;出光石油化学(株)製)40.0W/V%お
よびオレイン酸エチル25.0W/V%に、軽質流動イ
ソパラフィン(商品名:IP−2028;出光石油化学
(株))を添加し100W/V%とし、これを混合する
ことにより本発明組成物を得る。 製剤例13 ピリプロキシフェン0.2W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン35R;出光石油化学(株)製)6
0.0W/V%、アジピン酸ジイソプロピル5.0W/
V%およびオクチルドデカノ−ル5.0W/V%に、脱
臭ケロセン(商品名:ネオチオゾ−ル;中央化成(株)
製)を添加し100W/V%とし、これを混合すること
により本発明組成物を得る。 製剤例14 ピリプロキシフェン1.0W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン300R;出光石油化学(株)製)
5.0W/V%および中鎖脂肪酸トリグリセライド(商
品名:ココナード;花王製)20.0W/V%に、脱臭
ケロセン(商品名:ネオチオゾ−ル;中央化成(株)
製)を添加し100W/V%とし、これを混合すること
により本発明組成物を得る。 製剤例15 ピリプロキシフェン0.1W/V%、ペルメトリン1.
0W/V%、ポリブテン(商品名:出光ポリブテン35
R;出光石油化学(株)製)40.0W/V%およびセ
バシン酸ジノルマルブチル5.0W/V%に、軽質流動
イソパラフィン(商品名:IP−2028;出光石油化
学(株))を添加し100W/V%とし、これを混合す
ることにより本発明組成物を得る。
【0014】製剤例16 ピリプロキシフェン2.0W/V%、ポリブテン(商品
名:出光ポリブテン300R;出光石油化学(株)製)
10.0W/V%、ミリスチン酸ジイソプロピル10.
0W/V%およびフタル酸ジノルマルブチル5.0W/
V%に、軽質流動イソパラフィン(商品名:IP−20
28;出光石油化学(株))を添加し100W/V%と
し、これを混合することにより本発明組成物を得る。 製剤例17 フェノトリン15.0W/V%、フェニトロチオン0.
5W/V%、ポリブテン(商品名:出光ポリブテン35
R;出光石油化学(株)製)30.0W/V%およびオ
レイン酸メチル25.0W/V%に、軽質流動イソパラ
フィン(商品名:IP−2028;出光石油化学
(株))を添加し100W/V%とし、これを混合する
ことにより本発明組成物を得る。
【0015】試験例1 製剤例1および2に準じて得られた本発明組成物、なら
びに、ピリプロキシフェン1.0W/V%およびフェノ
トリン20.0W/V%にジプロピレングリコ−ルモノ
メチルエ−テルを添加し100W/V%とし、これを混
合して得た比較製剤を、マウス(生体重30g)の頸部
にマイクロピペットにて100μl塗布した。塗布後、同
一処理個体2〜3頭毎に飼育ケ−ス内に入れ、餌・水を
与えた。塗布1日後に、このマウスを袋状の金網中に入
れ固定し、これを、底に濾紙を敷いたガラス瓶の中へ入
れた。この瓶内へネコノミ(Ctenocephalides felis )
成虫、1群20頭を入れた。放虫1日後にノミの致死率
を観察した。各3反復実施し、その平均致死率を表1に
示す。また別途、塗布1日後のマウスに、耐候操作とし
て冷水シャワ−を1分間あてた。乾燥後のマウスは、上
記同様に金網にて固定後、ノミを寄生させ、放虫1日後
にノミの致死率を観察した。各4反復実施し、その平均
致死率を表1に示す。
【表1】
【0016】試験例2 製剤例3、5および8に準じて得られた本発明組成物
を、マウス(生体重30g)の頸部にマイクロピペット
にて100μl塗布した。塗布後、同一処理個体2頭毎に
飼育ケ−ス内に入れ、餌・水を与えた。塗布1日後に、
耐候操作として冷水シャワ−を1分間あてた。乾燥後の
マウスの頸部、背後部、及び横腹部の体毛を各々0.0
1g刈り取った。各部位毎の体毛を直径1cmのプラス
チック蓋の中に敷き詰め、この上にネコノミ(Ctenocep
halides felis )卵(産下24時間以内)を1群約20個
のせた。これを直径9cmのプラスチックシャ−レ内に
入れ、蓋をした後に、デシケ−タ(RH90%)内にて
保管した。7日後にノミの孵化を観察した。尚、対照と
して、薬剤無処理のマウスに同様の処理をした後の体毛
を使用し、ノミ卵の孵化を観察した。各2反復実施し
た。各部位毎の孵化率を平均孵化率を表2に示す。
【表2】 補正孵化阻害率(%)=(対照の孵化率−処理区の孵化
率)÷(対照の孵化率)×100
【0017】試験例3 ウシジラミの寄生が認められた牛舎内の乳牛に対して、
製剤例3、5、9および11に準じて得られた本発明組
成物を、1頭当たり100ml、牛の背線に沿って垂ら
した。処理後、2週間後および4週間後、ウシジラミの
寄生状況を観察した。尚、無処理区として、薬剤無処理
の牛でのシラミ寄生数を同様に調査した(試験場所:北
海道標津町)。結果を表3に示す。
【表3】 ウシジラミの牛体毛中の寄生数は以下の基準に従い判別
した。 +:牛の頸部体毛を掻き分けると多数のシラミが観察さ
れる ±:牛の頸部体毛を掻き分けると数頭のシラミが観察さ
れる −:シラミが全く観察されない
【0018】
【発明の効果】本発明組成物は、ポアオンやスポットオ
ン等の処理手法により、これを家畜やペット等の動物の
体表に処理することにより、これらの動物を加害する有
害生物、殊に外部寄生虫を効率よく防除することがで
き、また、屋外で飼育される動物に対しても、安定な処
理効果が得られる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】殺虫成分、脂肪族カルボン酸エステル及び
    液状ポリブテンを含有することを特徴とする動物用有害
    生物防除剤。
  2. 【請求項2】液状ポリブテンの含有量が1〜50重量/
    容量%である請求項1に記載の動物用有害生物防除剤。
  3. 【請求項3】液状ポリブテンの粘度が1000〜100
    00c.St(37.8℃、試験法JIS−K−228
    3)である請求項1または2に記載の動物用有害生物防
    除剤。
  4. 【請求項4】脂肪族カルボン酸エステルが、飽和または
    不飽和の一価または二価の脂肪族カルボン酸と炭素数1
    〜12の一価または多価アルコールからなるエステルで
    ある請求項1、2または3に記載の動物用有害生物防除
    剤。
  5. 【請求項5】脂肪族カルボン酸エステルが、炭素数10
    〜20の一価のカルボン酸のエステルまたは炭素数4〜
    10の二価のカルボン酸のエステルである請求項4に記
    載の動物用有害生物防除剤。
  6. 【請求項6】脂肪族カルボン酸エステルの含有量が、2
    〜40重量/容量%である請求項1、2、3、4または
    5に記載の動物用有害生物防除剤。
  7. 【請求項7】殺虫成分の含有量が、0.001〜70重
    量/容量%である請求項1、2、3、4、5または6に
    記載の動物用有害生物防除剤。
  8. 【請求項8】殺虫成分が昆虫成長制御活性化合物である
    請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の動物用
    有害生物防除剤。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の動物用有害生物防除剤を
    動物体表に処理することを特徴とする、動物を加害する
    有害生物の防除方法。
  10. 【請求項10】ポアオン処理手法またはスポットオン処
    理手法である請求項9に記載の防除方法
JP15833197A 1997-06-16 1997-06-16 動物用有害生物防除剤 Expired - Lifetime JP4038835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15833197A JP4038835B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 動物用有害生物防除剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15833197A JP4038835B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 動物用有害生物防除剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH115702A true JPH115702A (ja) 1999-01-12
JP4038835B2 JP4038835B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=15669314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15833197A Expired - Lifetime JP4038835B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 動物用有害生物防除剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4038835B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080308A (ja) * 2000-06-28 2002-03-19 Earth Chem Corp Ltd 動物用害虫防除剤
JP2002265303A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Dainippon Jochugiku Co Ltd 薬剤含浸体
JP2010215542A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Aasu Biochem Kk 非ヒト動物から外部寄生虫を駆除する、または非ヒト動物への外部寄生虫の接触を防ぐための組成物、および当該組成物の利用
JP2011515347A (ja) * 2008-03-12 2011-05-19 ノーアブルック ラボラトリーズ リミテッド 局所用外部寄生虫駆除剤組成物
JP2011153129A (ja) * 2009-12-28 2011-08-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 動物外部寄生虫防除組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080308A (ja) * 2000-06-28 2002-03-19 Earth Chem Corp Ltd 動物用害虫防除剤
JP2002265303A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Dainippon Jochugiku Co Ltd 薬剤含浸体
JP2011515347A (ja) * 2008-03-12 2011-05-19 ノーアブルック ラボラトリーズ リミテッド 局所用外部寄生虫駆除剤組成物
JP2010215542A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Aasu Biochem Kk 非ヒト動物から外部寄生虫を駆除する、または非ヒト動物への外部寄生虫の接触を防ぐための組成物、および当該組成物の利用
JP2011153129A (ja) * 2009-12-28 2011-08-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 動物外部寄生虫防除組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4038835B2 (ja) 2008-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EA010019B1 (ru) Применение производных n-арилгидразина для борьбы с несельскохозяйственными вредителями, способ борьбы с ними, способы защиты от них и композиция приманки для их привлечения
JP2003026603A (ja) コンパニオンアニマルの外部寄生虫駆除用水性滴下剤
Swinger Managing external parasites of Texas cattle
US5942525A (en) Spot treatment of animals with pyriproxyfen and an insecticide
JP2006213616A (ja) 動物用外部寄生虫防除剤
JP4038835B2 (ja) 動物用有害生物防除剤
KR100577885B1 (ko) 동물 주변 환경의 구충 처리를 위한 방법 및 조성물
JP3644164B2 (ja) シャンプー組成物
JPH1160413A (ja) 殺虫剤
JP4677672B2 (ja) 殺虫組成物
JP2009234922A (ja) 動物用有害生物防除剤
JPH05255026A (ja) 吸血性害虫忌避剤
JP2001253806A (ja) 動物用外部寄生虫防除剤
US20220167613A1 (en) Choline chloride adjuvant for fatty acid based biopesticide
JP2003095813A (ja) 動物の外部寄生虫駆除用液剤
JPH11349407A (ja) 害虫駆除剤
JPH10338608A (ja) 有害生物防除剤
JP5357636B2 (ja) 忌避剤、サナギ粉の使用方法及び組成物
JP4211109B2 (ja) マダニ防除剤
Day et al. 2021 Field Crops PMG-Livestock
JP2003026595A (ja) 動物用外部寄生虫防除剤
JP2000198706A (ja) 動物の外部寄生虫防除剤
Wise et al. Integrated Management of Flies for Beef Cattle: Cultural, Biological and Chemical Control Options for New York State, September 2021
JP2023097853A (ja) スズメバチ科昆虫のベイト組成物、該ベイト組成物を備えたスズメバチ科昆虫の防除容器、及び、スズメバチ科昆虫の防除方法
JP4448927B2 (ja) 動物の外部寄生虫駆除用液剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term