JP2645161B2 - 乗客コンベヤの操作装置 - Google Patents

乗客コンベヤの操作装置

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JP2645161B2
JP2645161B2 JP2052966A JP5296690A JP2645161B2 JP 2645161 B2 JP2645161 B2 JP 2645161B2 JP 2052966 A JP2052966 A JP 2052966A JP 5296690 A JP5296690 A JP 5296690A JP 2645161 B2 JP2645161 B2 JP 2645161B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,乗客コンベヤの保守等の作業時に作業員
によつて操作される乗客コンベヤの操作装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
例えば,実開昭62−96082号公報に示されているよう
に,ペンダント形の操作スイツチを乗客コンベヤに仮接
続し,乗客コンベヤを適宜に低速運転して保守作業,据
付調整作業が行なわれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような保守用等の運転装置では,乗客コンベヤ
の長手の一方の端部のみに操作スイツチを仮設した場合
には他方の端部における作業に不便である。また長手の
両端にそれぞれ操作スイツチを仮設した場合には,一端
での作業中に他端の操作スイツチによつて乗客コンベヤ
が運転される恐れがあつて,上記一端側にいる作業員が
危険状態になるという問題点があつた。
この発明は,かかる問題点を解決するためになされた
ものであり,乗客コンベヤ長手の両端にそれぞれ仮設操
作スイツチの装着が可能であつて,装着された1つの仮
設操作スイツチによつてのみ運転可能な乗客コンベヤの
操作装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る乗客コンベヤの操作装置は、プラグを
有し運搬可能な可搬操作器と、プラス及びマイナス電源
間に接続された、乗客コンベヤを常時操作するための常
用操作器と前記乗客コンベヤの制御装置とからなる直列
回路と、前記乗客コンベヤの長手の方向の一方の端部に
設けられ、前記常用操作器に並列接続された第1のプラ
グ受け具と、前記乗客コンベヤの長手方向の他方の端部
に設けられ、前記常用操作器に並列接続された第2のプ
ラグ受け具と、前記プラス及びマイナス電源間に接続さ
れ、前記可搬操作器に接続されたプラグが前記第1のプ
ラグ受け具に接続されたときは、前記第2のプラグ受け
具と前記制御装置間の電気回路を開放するとともに前記
電源と前記常用操作器間の電気回路を開放し、前記可搬
操作器に接続されたプラグが前記第2のプラグ受け具に
接続されたときには、前記第1のプラグ受け具と前記制
御装置間の電気回路を開放するとともに前記電源と前記
常用操作器間の電気回路を開放する安全手段とを備えた
ものである。
〔作用〕
上記のように構成された乗客コンベヤの操作装置は作
業上好都合な位置に可搬操作器を仮設可能であり,しか
も,その可搬操作器以外による乗客コンベヤの運転は不
能となる。
〔実施例〕
第1図〜第3図はこの発明の一実施例を示す図で,図
中,(1)はエスカレータからなる乗客コンベヤで,
(2)は乗客コンベヤ(1)の上端部に設けられた駆動
機,(3)は駆動機(2)の制御装置,(4)は乗客コ
ンベヤ(1)の上端部乗降口に設けられた常用操作器,
(5)は乗客コンベヤ(1)の上端部に設けられた上部
プラグ受け具,(6)は乗客コンベヤ(1)の下端部に
設けられた下部プラグ受け具,(7)はプラグ受け具
(5)(6)に対応したプラグ(7a)を有するペンダン
ト形スイツチからなる可搬操作器,(8)はプラグ(7
a)が上部プラグ受け具(5)に嵌合されたときに押圧
される上部検出スイツチの常開接点,(9)はプラグ
(7a)が下部プラグ受け具(6)に嵌合されたときに押
圧される下部検出スイツチの常開接点,(10)は上部検
出リレーで(10a)(10b)はそれぞれ常閉接点,(11)
は下部検出リレーで(11a)(11b)はそれぞれ常閉接
点,(12)は検出スイツチ(8)(9)及び検出リレー
(10)(11)を主要部とする安全手段,(+)(−)は
電源である。上記のように構成された乗客コンベヤの操
作装置において,常時は(+)−(10b)−(11b)−
(4)−(3)−(−)の回路によつて常用操作器
(4)を介して制御装置(3)が付勢され,駆動機
(2)が動作して乗客コンベヤ(1)が通常運転され
る。
そして、保守等の作業時であつて,今,プラグ(7a)
が上部プラグ受け具(5)に嵌合されたすると,上部検
出スイッチ(8)が押圧されて閉成する。これによつて
(+)−(8)−(10)−(−)の回路によつて上部検
出リレー(10)が付勢されて接点(10a)(10b)はそれ
ぞれ開放する。このため常用操作器(4)又は下部プラ
グ受け具(6)に別のプラグ(7a)が嵌合された他の可
搬操作器(7)によつて制御装置(3)が付勢されるこ
とはない。したがつて、上部プラグ受け具(5)に嵌合
された可搬操作器(7)のみが(+)−(5)−(7a)
−(7)−(11a)−(3)−(−)の回路によつて制
御装置(3)に接続され,この可搬操作器(7)を介し
て乗客コンベヤが作業運転される。また,下部プラグ受
け具(6)にプラグ(7a)が嵌合された場合は,下部検
出スイッチ(9)が閉成し,下部検出リレー(11)が付
勢されて接点(11a)(11b)が開放される。したがつ
て,詳細な説明を省略するが下記プラグ受け具(6)に
嵌合された可搬操作器(7)のみによつて乗客コンベヤ
(1)が運転される。このように乗客コンベヤ(1)の
上部,下部のいずれかに可搬操作器(7)の仮設ができ
て便利であり,作業能率を向上させることができる。ま
た仮設した1つの可搬操作器(7)以外の操作器による
運転が安全手段(12)によつて阻止されるので,1つの可
搬操作器(7)を管理することによつて,作業員にとつ
て乗客コンベヤが不意に運転されることによる災害の発
生を未然に防ぐことができる。
なお,上部プラグ受け具(5)及び下部プラグ受け具
(6)にそれぞれプラグ(7a)が嵌合されて2つの可搬
操作器(7)が接続された場合には検出リレー(10)
(11)が共に付勢される。したがつて,すべての操作器
による乗客コンベヤの運転不能となり,乗客コンベヤが
不意に運転されることによる事故発生が防止される。
〔発明の効果〕
この発明は,以上説明したように乗客コンベヤの長手
両端部にそれぞれプラグ受け具を設け,安全手段を介し
てこれらプラグ受け具の1つに仮設された可搬操作器の
みによつて乗客コンベヤの運転を可能としたものであ
る。これによつて,適所に可搬操作器の仮設が可能であ
つて保守等の作業能率を向上させることができ,また,1
つの可搬操作器を管理することによつて,作業員にとつ
て乗客コンベヤが不意に運転されることによる災害を防
ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による乗客コンベヤの操作装置の一実
施例を示すエスカレータの概念図,第2図は第1図のエ
スカレータの保守時等に仮設される可搬操作器の概念
図,第3図は第1図に対応した要部電気回路図である。 (1)……乗客コンベヤ,(3)……制御装置,(4)
……常用操作器,(5)(6)……プラグ受け具,
(7)……可搬操作器,(7a)……プラグ,(12)……
安全手段。 なお,図中同一部分は同一符号により示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラグを有し運搬可能な可搬操作器と、 プラス及びマイナス電源間に接続された、乗客コンベヤ
    を常時操作するための常用操作器と前記乗客コンベヤの
    制御装置とからなる直列回路と、 前記乗客コンベヤの長手方向の一方の端部に設けられ、
    前記常用操作器に並列接続された第1のプラグ受け具
    と、 前記乗客コンベヤの長手方向の他方の端部に設けられ、
    前記常用操作器に並列接続された第2のプラグ受け具
    と、 前記プラス及びマイナス電源間に接続され、前記可搬操
    作器に接続されたプラグが前記第1のプラグ受け具に接
    続されたときは、前記第2のプラグ受け具と前記制御装
    置間の電気回路を開放するとともに前記電源と前記常用
    操作器間の電気回路を開放し、前記可搬操作器に接続さ
    れたプラグが前記第2のプラグ受け具に接続されたとき
    には、前記第1のプラグ受け具と前記制御装置間の電気
    回路を開放するとともに前記電源と前記常用操作器間の
    電気回路を開放する安全手段と を備えたことを特徴とする乗客コンベヤの操作装置。
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