JP2643763B2 - イオン打込み方法 - Google Patents

イオン打込み方法

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JP2643763B2 JP8964593A JP8964593A JP2643763B2 JP 2643763 B2 JP2643763 B2 JP 2643763B2 JP 8964593 A JP8964593 A JP 8964593A JP 8964593 A JP8964593 A JP 8964593A JP 2643763 B2 JP2643763 B2 JP 2643763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸発炉に装填された
料を蒸発させて、これをイオン化して打込むイオン打込
み方法に係り、特に、半導体製造工程におけるイオン打
込みに好適なイオン打込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造工程では、半導体基
板にイオンを打込む工程を含んでいる。すなわち、半導
体を製造するには、試料をイオン化し、引き出し、半導
体基板に打込む工程を含む。この工程において、例え
ば、イオン種によっては、常温では固体あるいは液体の
試料を用いることがある。このような打込みでは、ま
ず、試料を加熱して、試料の蒸気を発生させ、その後、
この蒸気をイオン化し、引き出し半導体基板に打込む。
この技術について、具体的なイオン打込装置を例として
説明する。イオン打込装置、特に、10mA級の大電流
のイオン打込装置では、イオン源としてフィラメントを
用いる場合には、その消耗が激しいという問題があるた
めに、フィラメントから発生する熱電子によるイオン源
の代わりに、マイクロ波の高周波電界によるプラズマ放
電を利用したイオン源が用いられている。
【0003】図4に、従来のマイクロ波放電型イオン源
の概略断面図を示す。
【0004】マグネトロン8によって発生されたマイク
ロ波13は、チョークフランジ14を通して、高電圧加
速電極10に導かれ、イオン化箱2に達する。
【0005】イオン化箱2には、励磁コイル12によっ
て磁界が磁界が印加されると共に、ガス導入パイプ9よ
り原料ガスが供給される。その結果、イオン化箱2内に
プラズマが点火され、これによって前記原料ガスがイオ
ン化される。
【0006】さらに、接地電位に近い引出電圧のかかっ
た引出電極15によって、イオンビーム7が引出され、
例えばイオン打込みに利用される。
【0007】この場合、良く知られているように、イオ
ン種によっては、常温では固体(または液体)の試料
(たとえば、Al+ ,Ga+ ,P+ ,As+ ,Sb+
等)が用いられることがある。
【0008】これらの固体または液体試料をイオン化す
るために、図4に示したような従来のイオン源では、図
中の蒸発炉1内に固体(または液体)試料3を装填し、
ヒータ4で加熱して気化させ、得られた気化ガスを第2
のガス導入パイプ11によりイオン化箱2に導入してイ
オン化させていた。
【0009】また、図5は従来のフィラメント加熱型イ
オン源の要部断面図である。なお、同図において図4と
同一の符号は、同一または同等部分をあらわしている。
【0010】内部に固体または液体試料3を装填される
ように構成された蒸発炉1は、その周囲に配設されたヒ
ータ4によって加熱される。加熱の温度は熱電対等の温
度計18によって監視され、所定値に制御・保持され
る。
【0011】固体または液体試料3が蒸発すると、その
気化ガスは、ガス導入パイプ11を通してイオン化箱2
内に導かれる。前記イオン化箱2内には、フィラメント
19が張設されている。前記フィラメント19に通電し
てこれを加熱すると、熱電子20がイオン化箱2内に放
出され、これが前記気化ガスと衝突してイオンを発生す
る。
【0012】図5においては、図の簡単化のために図示
は省略しているが、イオン化箱2には外部から磁場が印
加されて、熱電子20に回転力を与え、気化ガスとの衝
突確率を上げるようにしている。
【0013】前述のようにして発生したイオンは、引出
電極(図示せず)によって引出され、イオンビーム7と
なる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
1つの蒸発炉を用いて、半導体基板にイオンを打込んで
いた。
【0015】1つの蒸発炉を用いたイオン打込みでは、
例えば、異なるイオン種(例えば、Asイオン,Pイオ
ン)の試料を同時に装填できないので、異なるイオンを
連続して打込むことができない。
【0016】異なるイオン種の打込みを行なう場合に
は、イオンを発生させた後、蒸発炉(イオン源)が冷却
するのを待って真空を破り、他のイオン種の試料を
填して再び真空を引き、さらに蒸発炉を昇温しなければ
ならなかった。また、同種のイオンの打込みを行なう場
合にも、所望量のイオンの打込みが終了しないうちに、
蒸発炉の試料がなくなってしまうと、同様の操作によ
り、試料の再装填を行なわなければならなかった。その
ため、作業効率及び稼働率の低下が問題となっていた。
【0017】本発明の目的は、このような問題を解決
し、作業効率及び稼働率の向上が可能なイオン打込み方
法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明では、イオンを半導体基板に打込み半導体
基板に物理的に異なる層を形成する工程におけるイオン
打込み方法において、第1の蒸発炉及び第2の蒸発炉に
それぞれ第1の試料及び第2の試料を装填し、その後、
まず、前記第1の試料を加熱するためのヒ−タを通電す
ることにより前記第1の試料の蒸気を発生し、共通のイ
オン化箱に導き、イオン化し、引き出し、半導体基板に
第1の打込みを行い、さらにその後、前記第2の試料を
加熱するためのヒータを通電することにより前記第2の
試料の蒸気を発生し、前記共通のイオン化箱に導き、イ
オン化し、引き出し、半導体基板に第2の打込みを行う
ように構成した。
【0019】
【作用】上記の構成によれば、第1の試料を加熱するヒ
−タの通電により、第1の試料の蒸気を発生し、これに
より、半導体基板にイオンを打込み、引続き、第2の試
料を加熱するヒ−タの通電により、第2の試料の蒸気を
発生し、これにより、半導体基板にイオンを打込む。こ
のように、半導体基板に対して、イオン源を冷却した
り、あるいは、真空を破ったりせずに、引続き、半導体
基板へイオンを打込め、そのため、作業効率及び稼働率
の向上が可能となる。
【0020】
【実施例】本発明をマイクロ波放電型イオン源に適用し
た実施例の要部構造の断面図を図1に示す。なお、同図
中図4と同一の符号は、同一または同等部分をあらわし
ている。
【0021】図からも明らかなように、イオン源の中心
部には、マイクロ波を伝播する絶縁物16のつまった導
波管部があるので、本発明による複数の蒸発炉1A,1
B等は、前記導波管部の周辺に設置される。そして、こ
れらの蒸発炉1A,1Bの構造は、全く同じであっても
よい。
【0022】図1のイオン源のフランジ部17の平面図
(フランジ部17を、図1の左方向から見た平面図)を
図2に示す。この図において、17はイオン源のフラン
ジ部、22はマイクロ波導波管開口部、23,24,2
5,26は、前記導波管開口部22の周辺に設けられた
複数(図示例では、4個)の固体または液体用蒸発炉1
A,1B……の取付用開口である。
【0023】通常の半導体製造に用いられるイオン打込
装置では、しばしば砒素とリンが固体試料として用いら
れる。その理由は、ガス試料としての、AsH3 やPH
3 が有害ガスであるからであり、安全上、固体試料が使
われるのである。
【0024】このような場合、本発明のように、複数の
蒸発炉を設備しておき、例えば図2の蒸発炉取付用開口
23,25をリン用に、また残りの2つの蒸発炉取付用
開口24,26を砒素用に設定しておけば、一方の蒸発
炉が空になっても、他方の蒸発炉を昇温することによ
り、連続して同種のイオン打込みが可能になる。
【0025】また、異なる2種類の試料をそれぞれの蒸
発炉に装填しておけば例えばリンイオンの打込みが終了
した後、砒素イオンを打込みたい場合も、連続運転がで
きるので、製造能率とイオン打込装置の稼働率を格段に
向上することができる。
【0026】この発明は、フィラメント加熱型イオン源
に対しても容易に適用することができる。その概要を、
図3に断面図で示す。
【0027】なお、同図において、図1および図5と同
一の符号は、同一または同等部分をあらわしている。
【0028】イオン化箱2は、イオン化箱支柱18によ
って、筒状の絶縁碍子21内の所定位置に支持される。
前記イオン化箱支柱18はイオン源フランジ17に固植
され、またイオン源フランジ17は絶縁碍子21の端部
に気密に接合される。
【0029】イオン化箱支柱18の内部には、ガス導入
パイプ9が、前記イオン化箱2からイオン源フランジ1
7を貫通して外方へ延びるように設けられる。
【0030】前記イオン化箱支柱18の周囲には、複数
の蒸発炉1A,1B……が配設され、それぞれガス導入
パイプ11A,11B……を介して、前記イオン化箱2
に連結される。
【0031】また、それぞれの蒸発炉1A,1B……に
は加熱用のヒータ4A,4B……が設けられ電源に接続
される。
【0032】図6に、更に詳細な本発明の他の実施例と
して、マイクロ波放電形イオン源における、内磁路形イ
オン源の場合に、2個の蒸発炉を装着した場合を示す。
【0033】図中の番号は、図1と同一符号は同一物を
示すが、励磁コイル12は加速電圧が印加されるイオン
化箱2の周囲に装着されているのが特徴である。フラン
ジ17,加速電極10,コイルボビン29,磁極片28
A,28Bは磁性体材料であり、イオン化箱2に磁界を
導く役目をしている。このように励磁コイルをイオン化
箱の近傍に設置することにより、図1の場合と比べて、
加速電圧が印加されたフランジ17と励磁コイル間の内
で放電が無くなり、イオン源全体がコンパクトになる利
点がある。
【0034】蒸発炉1A,1Bと導入部11A,11B
の周囲にヒータ4A,4Bが巻きつけられて加熱する。
【0035】蒸発炉のヒータの電源30への切替えは、
切替スイッチ27での接点A,Bを切替えることにより
実施される。
【0036】夫々の試料3A,3Bの存在する部屋は図
から明らかなごとく連通しており、1つの真空ポンプで
共通に真空引きされている。そして、予め装着された試
料は、ヒータ4A,4Bの切替えのみによって行われ
る。このため、試料交換のため改めて真空引きする必要
はなく、単にヒータ4A,4Bの切替えで行われるの
で、能率が向上する。
【0037】なお、それぞれの蒸発炉のヒ−タ電源に対
する選択的切換えは図1から図3については省略されて
いるが、図6と同様に行われるものである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明のイオン打込
み方法によれば、蒸発炉に装填された試料を蒸発させ
て、半導体基板にイオンを打込む際に、イオン源を冷却
したり、あるいは、真空を破ったりせずに、引続き、半
導体基板へのイオン打込みができ、そのため、作業効率
及び稼働率の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をマイクロ波放電型イオン源に適用した
第1実施例の要部構造の断面図。
【図2】図1のフランジ部の平面図。
【図3】本発明のフィラメント加熱型のイオン源に適用
した第2実施例の要部断面図。
【図4】従来のマイクロ波放電型イオン源の構造を示す
断面図。
【図5】従来のフィラメント加熱型イオン源の概略断面
図。
【図6】本発明の他の実施例を示す。
【符号の説明】
1,1A,1B…蒸発炉、2…イオン化箱、3…固体
(または液体)試料、4…ヒータ、7…イオンビーム、
8…マグネトロン、9,11…ガス導入パイプ、10…
加速電極、15…引出電極、17…フランジ部、18…
イオン化箱支柱、22…マイクロ波導波管開口部、23
〜26…蒸発炉取付用開口。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオンを半導体基板に打込み半導体基板に
    物理的に異なる層を形成する工程におけるイオン打込み
    方法において、第1の蒸発炉及び第2の蒸発炉にそれぞ
    れ第1の試料及び第2の試料を装填し、その後、まず、
    前記第1の試料を加熱するためのヒータを通電すること
    により前記第1の試料の蒸気を発生し、共通のイオン化
    箱に導き、イオン化し、引き出し、半導体基板に第1の
    打込みを行い、さらにその後、前記第2の試料を加熱す
    るためのヒータを通電することにより前記第2の試料の
    蒸気を発生し、前記共通のイオン化箱に導き、イオン化
    し、引き出し、半導体基板に第2の打込みを行うことを
    特徴とするイオン打込み方法。
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JP4328067B2 (ja) 2002-07-31 2009-09-09 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド イオン注入方法及びsoiウエハの製造方法、並びにイオン注入装置
WO2006093076A1 (ja) * 2005-02-28 2006-09-08 Kyoto Institute Of Technology イオン源
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