JPH0676775A - イオン打込み方法 - Google Patents

イオン打込み方法

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JPH0676775A
JPH0676775A JP5089645A JP8964593A JPH0676775A JP H0676775 A JPH0676775 A JP H0676775A JP 5089645 A JP5089645 A JP 5089645A JP 8964593 A JP8964593 A JP 8964593A JP H0676775 A JPH0676775 A JP H0676775A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、イオン打込み方法に関し、作業能率
および装置の稼働率向上が可能なイオン打込み方法を提
供することにある。 【構成】第1の蒸発炉(1A)に第1の試料(3A)を
装填し、第2の蒸発炉(1B)に第2の試料(3B)を
装填した後に、前記第1の試料(3A)を加熱し第1の
蒸気を発生し、次に、前記第2の試料(3B)を加熱し
第2の蒸気を発生し、当該第1の蒸気に続いて前記第2
の蒸気をイオン化箱(2)に導き、前記イオン化箱に導
かれた蒸気をイオン化しイオンを発生させ、当該イオン
を引出して半導体基盤に打込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸発炉に装填された固
体または液体試料を気化し、これをイオン化して打込む
イオン打込み方法に係り、特に半導体製造工程における
イオン打込みに好適なイオン打込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】10mA級の大電流のイオンビームを半
導体基板に打込むための大電流用イオン打込装置では、
イオン源としてフィラメントを用いる場合には、その消
耗が激しいという問題がある為に、フィラメントから発
生される熱電子によるイオン化の代わりに、マイクロ波
の高周波電界によるプラズマ放電を利用したイオン源が
用いられている。
【0003】図4に、従来のマイクロ波放電型イオン源
の概略断面図を示す。
【0004】マグネトロン8によって発生されたマイク
ロ波13は、チョークフランジ14を通して、高電圧加
速電極10に導かれ、イオン化箱2に達する。
【0005】イオン化箱2には、励磁コイル12によっ
て磁界が磁界が印加されると共に、ガス導入パイプ9よ
り原料ガスが供給される。その結果、イオン化箱2内に
プラズマが点火され、これによって前記原料ガスがイオ
ン化される。
【0006】さらに、接地電位に近い引出電圧のかかっ
た引出電極15によって、イオンビーム7が引出され、
例えばイオン打込みに利用される。
【0007】この場合、良く知られているように、イオ
ン種によっては、常温では固体(または液体)の試料
(たとえば、Al+ ,Ga+ ,P+ ,As+ ,Sb+
等)が用いられることがある。
【0008】これらの固体または液体試料をイオン化す
るために、図4に示したような従来のイオン源では、図
中の蒸発炉1内に固体(または液体)試料3を装填し、
ヒータ4で加熱して気化させ、得られた気化ガスを第2
のガス導入パイプ11によりイオン化箱2に導入してイ
オン化させていた。
【0009】また、図5は従来のフィラメント加熱型イ
オン源の要部断面図である。なお、同図において図4と
同一の符号は、同一または同等部分をあらわしている。
【0010】内部に固体または液体試料3を装填される
ように構成された蒸発炉1は、その周囲に配設されたヒ
ータ4によって加熱される。加熱の温度は熱電対等の温
度計18によって監視され、所定値に制御・保持され
る。
【0011】固体または液体試料3が蒸発すると、その
気化ガスは、ガス導入パイプ11を通してイオン化箱2
内に導かれる。前記イオン化箱2内には、フィラメント
19が張設されている。前記フィラメント19に通電し
てこれを加熱すると、熱電子20がイオン化箱2内に放
出され、これが前記気化ガスと衝突してイオンを発生す
る。
【0012】図5においては、図の簡単化のために図示
は省略しているが、イオン化箱2には外部から磁場が印
加されて、熱電子20に回転力を与え、気化ガスとの衝
突確率を上げるようにしている。
【0013】前述のようにして発生したイオンは、引出
電極(図示せず)によって引出され、イオンビーム7と
なる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
イオン源では、マイクロ波放電型も含めて、蒸発炉は1
台しか設けられない構成であった。この場合の問題点は
次の通りである。
【0015】異なるイオン種(例えば、As+ ,P+ )
の試料を同時に装填することができないので、異なるイ
オンを連続して発生させることができない。
【0016】このために、異なるイオン種が必要な場合
は、ある固定または液体試料のイオンを発生させた後、
蒸発炉とイオン源が冷却するのを待って真空を破り、他
のイオン種の試料を挿入して再び真空を引き、さらに蒸
発炉を昇温し、ビームを引出すという操作が必要とな
る。この間に、通常は約2時間の装置停止時間を要す
る。
【0017】このために作業能率が低下するばかりでな
く、イオン源の稼働率も低下する。また、所望量のイオ
ン打込みが終了しないうちに、蒸発炉の固体または液体
試料が無くなってしまった場合にも、前記と同様の操作
を行って試料の再装填を行わなければならず、同様に作
業能率および装置の稼働率低下を余儀なくされる。本発
明は、上記のような問題点を解決するためになされたも
ので、その目的は、複数の蒸発炉を装着可能としたイオ
ン打込み方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、複数の蒸発炉を備え、イオンを半導体
基盤に打込むイオン打込み方法において、第1の蒸発炉
に第1の試料を装填し、第2の蒸発炉に第2の試料を装
填した後に、前記第1の試料を加熱し第1の蒸気を発生
し、次に、前記第2の試料を加熱し第2の蒸気を発生
し、当該第1の蒸気に続いて前記第2の蒸気をイオン化
箱に導き、前記イオン化箱に導かれた蒸気をイオン化し
イオンを発生させ、当該イオンを引出して半導体基盤に
打込むように構成した。
【0019】
【作用】従来のフィラメント型およびマイクロ波放電型
のいずれのイオン源においても、その内部に複数の蒸発
炉を設置するスペースが残されていることに着目し、既
存のスペースを巧みに利用して複数の蒸発炉を装備し、
この蒸発炉を用いてイオンを半導体基盤に打込める。
【0020】
【実施例】本発明をマイクロ波放電型イオン源に適用し
た実施例の要部構造の断面図を図1に示す。なお、同図
中図4と同一の符号は、同一または同等部分をあらわし
ている。
【0021】図からも明らかなように、イオン源の中心
部には、マイクロ波を伝播する絶縁物16のつまった導
波管部があるので、本発明による複数の蒸発炉1A,1
B等は、前記導波管部の周辺に設置される。そして、こ
れらの蒸発炉1A,1Bの構造は、全く同じであっても
よい。
【0022】図1のイオン源のフランジ部17の平面図
(フランジ部17を、図1の左方向から見た平面図)を
図2に示す。この図において、17はイオン源のフラン
ジ部、22はマイクロ波導波管開口部、23,24,2
5,26は、前記導波管開口部22の周辺に設けられた
複数(図示例では、4個)の固体または液体用蒸発炉1
A,1B……の取付用開口である。
【0023】通常の半導体製造に用いられるイオン打込
装置では、しばしば砒素とリンが固体試料として用いら
れる。その理由は、ガス試料としての、AsH3 やPH
3 が有害ガスであるからであり、安全上、固体試料が使
われるのである。
【0024】このような場合、本発明のように、複数の
蒸発炉を設備しておき、例えば図2の蒸発炉取付用開口
23,25をリン用に、また残りの2つの蒸発炉取付用
開口24,26を砒素用に設定しておけば、一方の蒸発
炉が空になっても、他方の蒸発炉を昇温することによ
り、連続して同種のイオン打込みが可能になる。
【0025】また、異なる2種類の試料をそれぞれの蒸
発炉に装填しておけば例えばリンイオンの打込みが終了
した後、砒素イオンを打込みたい場合も、連続運転がで
きるので、製造能率とイオン打込装置の稼働率を格段に
向上することができる。
【0026】この発明は、フィラメント加熱型イオン源
に対しても容易に適用することができる。その概要を、
図3に断面図で示す。
【0027】なお、同図において、図1および図5と同
一の符号は、同一または同等部分をあらわしている。
【0028】イオン化箱2は、イオン化箱支柱18によ
って、筒状の絶縁碍子21内の所定位置に支持される。
前記イオン化箱支柱18はイオン源フランジ17に固植
され、またイオン源フランジ17は絶縁碍子21の端部
に気密に接合される。
【0029】イオン化箱支柱18の内部には、ガス導入
パイプ9が、前記イオン化箱2からイオン源フランジ1
7を貫通して外方へ延びるように設けられる。
【0030】前記イオン化箱支柱18の周囲には、複数
の蒸発炉1A,1B……が配設され、それぞれガス導入
パイプ11A,11B……を介して、前記イオン化箱2
に連結される。
【0031】また、それぞれの蒸発炉1A,1B……に
は加熱用のヒータ4A,4B……が設けられ電源に接続
される。
【0032】図6に、更に詳細な本発明の他の実施例と
して、マイクロ波放電形イオン源における、内磁路形イ
オン源の場合に、2個の蒸発炉を装着した場合を示す。
【0033】図中の番号は、図1と同一符号は同一物を
示すが、励磁コイル12は加速電圧が印加されるイオン
化箱2の周囲に装着されているのが特徴である。フラン
ジ17,加速電極10,コイルボビン29,磁極片28
A,28Bは磁性体材料であり、イオン化箱2に磁界を
導く役目をしている。このように励磁コイルをイオン化
箱の近傍に設置することにより、図1の場合と比べて、
加速電圧が印加されたフランジ17と励磁コイル間の内
で放電が無くなり、イオン源全体がコンパクトになる利
点がある。
【0034】蒸発炉1A,1Bと導入部11A,11B
の周囲にヒータ4A,4Bが巻きつけられて加熱する。
【0035】蒸発炉のヒータの電源30への切替えは、
切替スイッチ27での接点A,Bを切替えることにより
実施される。
【0036】夫々の試料3A,3Bの存在する部屋は図
から明らかなごとく連通しており、1つの真空ポンプで
共通に真空引きされている。そして、予め装着された試
料は、ヒータ4A,4Bの切替えのみによって行われ
る。このため、試料交換のため改めて真空引きする必要
はなく、単にヒータ4A,4Bの切替えで行われるの
で、能率が向上する。
【0037】なお、それぞれの蒸発炉のヒ−タ電源に対
する選択的切換えは図1から図3については省略されて
いるが、図6と同様に行われるものである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のイオン打込み方法によれば、従来技術の試料交換にと
もなう諸問題がほぼ完全に解決される。すなわちイオン
打込みの時間が延び、これによって半導体製造の能率が
向上すると共にイオン打込装置の稼働率も改善されるの
で、その工業的価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をマイクロ波放電型イオン源に適用した
第1実施例の要部構造の断面図。
【図2】図1のフランジ部の平面図。
【図3】本発明のフィラメント加熱型のイオン源に適用
した第2実施例の要部断面図。
【図4】従来のマイクロ波放電型イオン源の構造を示す
断面図。
【図5】従来のフィラメント加熱型イオン源の概略断面
図。
【図6】本発明の他の実施例を示す。
【符号の説明】
1,1A,1B…蒸発炉、2…イオン化箱、3…固体
(または液体)試料、4…ヒータ、7…イオンビーム、
8…マグネトロン、9,11…ガス導入パイプ、10…
加速電極、15…引出電極、17…フランジ部、18…
イオン化箱支柱、22…マイクロ波導波管開口部、23
〜26…蒸発炉取付用開口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオンを半導体基盤に打込むイオン打込み
    方法において、第1の蒸発炉に第1の試料を装填し、第
    2の蒸発炉に第2の試料を装填した後に、前記第1の試
    料を加熱し第1の蒸気を発生し、次に、前記第2の試料
    を加熱し第2の蒸気を発生し、当該第1の蒸気に続いて
    前記第2の蒸気をイオン化箱に導き、前記イオン化箱に
    導かれた蒸気をイオン化しイオンを発生させ、当該イオ
    ンを引出して半導体基盤に打込むことを特徴とするイオ
    ン打込み方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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