JP2643030B2 - 自動車用のワイパー格納装置 - Google Patents
自動車用のワイパー格納装置Info
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- JP2643030B2 JP2643030B2 JP3066660A JP6666091A JP2643030B2 JP 2643030 B2 JP2643030 B2 JP 2643030B2 JP 3066660 A JP3066660 A JP 3066660A JP 6666091 A JP6666091 A JP 6666091A JP 2643030 B2 JP2643030 B2 JP 2643030B2
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 39
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims description 23
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 5
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウインドシールドガラ
スの下縁に沿ってワイパーが配設されており、ワイパー
の上方空間であるフードの後縁とウインドシールドガラ
スとの間の隙間をカバー部材で塞いで、ワイパーを格納
するようにした自動車用のワイパー格納装置に関する。
スの下縁に沿ってワイパーが配設されており、ワイパー
の上方空間であるフードの後縁とウインドシールドガラ
スとの間の隙間をカバー部材で塞いで、ワイパーを格納
するようにした自動車用のワイパー格納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用のワイパー格納装置とし
ては、例えば、特開昭64−41444号公報に開示さ
れたもの並びに図23〜図25に示すようなものがあ
る。すなわち、前者では、フードの後縁とウインドシー
ルドガラスとの間の隙間をカバー部材が塞ぐことによ
り、ワイパーが格納され、カバー部材をリンク機構によ
り斜め上方へ変位させることにより、前記隙間が開か
れ、ワイパーが使用可能状態になる。
ては、例えば、特開昭64−41444号公報に開示さ
れたもの並びに図23〜図25に示すようなものがあ
る。すなわち、前者では、フードの後縁とウインドシー
ルドガラスとの間の隙間をカバー部材が塞ぐことによ
り、ワイパーが格納され、カバー部材をリンク機構によ
り斜め上方へ変位させることにより、前記隙間が開か
れ、ワイパーが使用可能状態になる。
【0003】後者では、フード1の後縁とウインドシー
ルドガラス2との間の隙間をカバー部材3が塞ぐことに
より、ワイパー4を格納可能である。ワイパー4を使用
するときには、カバー部材3の前縁部3aにはヒンジの
回動中心5が設けられていて、カバー部材3をヒンジの
回動中心5を中心にして傾動させてその後縁部3bを上
げワイパー4に干渉しないようにし、次に、カバー部材
3を前方へ引き込んで前記隙間を開くようにしている。
ルドガラス2との間の隙間をカバー部材3が塞ぐことに
より、ワイパー4を格納可能である。ワイパー4を使用
するときには、カバー部材3の前縁部3aにはヒンジの
回動中心5が設けられていて、カバー部材3をヒンジの
回動中心5を中心にして傾動させてその後縁部3bを上
げワイパー4に干渉しないようにし、次に、カバー部材
3を前方へ引き込んで前記隙間を開くようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用のワイパー格納装置では、前者で
は、カバー部材がフードの後縁に上方から重なるように
なるため、見栄えがよくない、後者では、カバー部材3
の後縁部3bがウインドシールドガラス2に沿って形成
され、後縁部3bの両端3cが大きく後方へ湾曲してい
るため、カバー部材3がヒンジの回動中心5を中心にし
て傾動し後縁部3bが上がったとき、両端3cが上方へ
突出したような形になり、前者同様に突起感があって見
栄えがよくなく、カバー部材3が走行中の空気抵抗とな
って、カバー部材3の近傍で気流の乱れが生じ、例え
ば、風音が生じたりして高級感を損ない、ウインドシー
ルドガラスWに降りかかる雨水の流れ方に悪影響を及ぼ
すおそれがある。また、カバー部材3の後縁部3bが上
がった状態からカバー部材3を前方へ引き込む際に、両
端3cがフード1に干渉しないように、引き込むように
制限があるという問題点があった。
うな従来の自動車用のワイパー格納装置では、前者で
は、カバー部材がフードの後縁に上方から重なるように
なるため、見栄えがよくない、後者では、カバー部材3
の後縁部3bがウインドシールドガラス2に沿って形成
され、後縁部3bの両端3cが大きく後方へ湾曲してい
るため、カバー部材3がヒンジの回動中心5を中心にし
て傾動し後縁部3bが上がったとき、両端3cが上方へ
突出したような形になり、前者同様に突起感があって見
栄えがよくなく、カバー部材3が走行中の空気抵抗とな
って、カバー部材3の近傍で気流の乱れが生じ、例え
ば、風音が生じたりして高級感を損ない、ウインドシー
ルドガラスWに降りかかる雨水の流れ方に悪影響を及ぼ
すおそれがある。また、カバー部材3の後縁部3bが上
がった状態からカバー部材3を前方へ引き込む際に、両
端3cがフード1に干渉しないように、引き込むように
制限があるという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、見栄えをよくすることができると
ともに、高級感を損なうこともなく、高速時の走行に支
障を生じない自動車用のワイパー格納装置を提供するこ
とを目的としている。
してなされたもので、見栄えをよくすることができると
ともに、高級感を損なうこともなく、高速時の走行に支
障を生じない自動車用のワイパー格納装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、ウインドシールドガ
ラスの下縁に沿ってワイパーが配設されており、ワイパ
ーの上方空間であるフードの後縁とウインドシールドガ
ラスとの間の隙間をカバー部材で塞いで、ワイパーを格
納するようにした自動車用のワイパー格納装置におい
て、前記カバー部材が略水平状態でフードの後縁に滑ら
かに連続して前記隙間を塞ぐ水平姿勢と、前記カバー部
材の後端部を略中心にしてその前端部が下がって前記フ
ードの下方に没入可能な前傾姿勢とに変位可能な傾動機
構を備え、前記傾動機構は四節回転連鎖であって、前記
カバー部材に固設されるアッパ部材と、該アッパ部材に
対向して配されるロア部材と、前記アッパ部材と前記ロ
ア部材の各前端部にその上端部および下端部が回動可能
にそれぞれ連結される前リンク部材と、前記アッパ部材
と前記ロア部材の各後端部にその上端部および下端部が
回動可能にそれぞれ連結される後リンク部材とから成
り、前記前傾姿勢で後退して前記隙間の下方に突出する
突出位置と、前記前傾姿勢で前進して前記フードの下方
に没入する没入位置とに、前記傾動機構を介して前記カ
バー部材を進退可能な駆動機構を備え、該駆動機構は、
前記ロア部材を前後方向に案内可能なガイド部材と、動
力により、前記ガイド部材に沿って前後方向へ駆動可能
に配されるギヤードケーブルと、前記ガイド部材に前後
方向に案内され、前記ギヤードケーブルに連結される出
力部材とを有しており、該出力部材は、前記前リンク部
材または後リンク部材の少なくとも一方のリンクを、前
記出力部材が前記ロア部材に対して前後移動した際に前
記カバー部材を前記水平姿勢にする位置と前記カバー部
材を前記前傾姿勢にする位置とに相対移動可能に案内す
る案内部が形成されていることを特徴とする自動車用の
ワイパー格納装置に存する。
めの本発明の要旨とするところは、ウインドシールドガ
ラスの下縁に沿ってワイパーが配設されており、ワイパ
ーの上方空間であるフードの後縁とウインドシールドガ
ラスとの間の隙間をカバー部材で塞いで、ワイパーを格
納するようにした自動車用のワイパー格納装置におい
て、前記カバー部材が略水平状態でフードの後縁に滑ら
かに連続して前記隙間を塞ぐ水平姿勢と、前記カバー部
材の後端部を略中心にしてその前端部が下がって前記フ
ードの下方に没入可能な前傾姿勢とに変位可能な傾動機
構を備え、前記傾動機構は四節回転連鎖であって、前記
カバー部材に固設されるアッパ部材と、該アッパ部材に
対向して配されるロア部材と、前記アッパ部材と前記ロ
ア部材の各前端部にその上端部および下端部が回動可能
にそれぞれ連結される前リンク部材と、前記アッパ部材
と前記ロア部材の各後端部にその上端部および下端部が
回動可能にそれぞれ連結される後リンク部材とから成
り、前記前傾姿勢で後退して前記隙間の下方に突出する
突出位置と、前記前傾姿勢で前進して前記フードの下方
に没入する没入位置とに、前記傾動機構を介して前記カ
バー部材を進退可能な駆動機構を備え、該駆動機構は、
前記ロア部材を前後方向に案内可能なガイド部材と、動
力により、前記ガイド部材に沿って前後方向へ駆動可能
に配されるギヤードケーブルと、前記ガイド部材に前後
方向に案内され、前記ギヤードケーブルに連結される出
力部材とを有しており、該出力部材は、前記前リンク部
材または後リンク部材の少なくとも一方のリンクを、前
記出力部材が前記ロア部材に対して前後移動した際に前
記カバー部材を前記水平姿勢にする位置と前記カバー部
材を前記前傾姿勢にする位置とに相対移動可能に案内す
る案内部が形成されていることを特徴とする自動車用の
ワイパー格納装置に存する。
【0007】
【作用】ウインドシールドガラスの下縁に沿ってワイパ
ーが配設されており、カバー部材は水平姿勢にあって、
ワイパーの上方空間であるフードの後縁とウインドシー
ルドガラスとの間の隙間を塞いでいて、それにより、ワ
イパーが格納されている。
ーが配設されており、カバー部材は水平姿勢にあって、
ワイパーの上方空間であるフードの後縁とウインドシー
ルドガラスとの間の隙間を塞いでいて、それにより、ワ
イパーが格納されている。
【0008】ワイパーを使用状態にすべく、動力により
ギヤードケーブルで出力部材をロア部材に対して前後移
動すると、前リンク部材または後リンク部材の一方のリ
ンクが出力部材の案内部により案内移動し、前リンク部
材および後リンク部材がそれぞれ揺動して、アッパ部材
を介してカバー部材がその後端部を略中心にしてその前
端部が下がってフードの下方に没入可能な前傾姿勢に変
位する。
ギヤードケーブルで出力部材をロア部材に対して前後移
動すると、前リンク部材または後リンク部材の一方のリ
ンクが出力部材の案内部により案内移動し、前リンク部
材および後リンク部材がそれぞれ揺動して、アッパ部材
を介してカバー部材がその後端部を略中心にしてその前
端部が下がってフードの下方に没入可能な前傾姿勢に変
位する。
【0009】さらに、動力によりギヤードケーブルで出
力部材を前方へ移動すると、ロア部材が前リンク部材ま
たは後リンク部材の一方のリンクを介して引かれて、ロ
ア部材がガイド部材に沿って前方へ移動し、カバー部材
が前傾姿勢で前進してフードの下方に没入する。ワイパ
ーの上方空間であるフードの後縁とウインドシールドガ
ラスとの間の隙間が開かれ、ワイパーが使用可能な状態
になる。カバー部材がフードの下方に没入するため、走
行中の空気抵抗にならない。
力部材を前方へ移動すると、ロア部材が前リンク部材ま
たは後リンク部材の一方のリンクを介して引かれて、ロ
ア部材がガイド部材に沿って前方へ移動し、カバー部材
が前傾姿勢で前進してフードの下方に没入する。ワイパ
ーの上方空間であるフードの後縁とウインドシールドガ
ラスとの間の隙間が開かれ、ワイパーが使用可能な状態
になる。カバー部材がフードの下方に没入するため、走
行中の空気抵抗にならない。
【0010】カバー部材がフードの下方に没入する没入
位置にあるとき、動力によりギヤードケーブルで出力部
材を後方へ移動すると、ロア部材が前リンク部材または
後リンク部材の一方のリンクを介して押されて、ロア部
材がガイド部材に沿って後方へ移動し、カバー部材が前
傾姿勢で後退して前記隙間の下方に突出する突出位置に
移動する。
位置にあるとき、動力によりギヤードケーブルで出力部
材を後方へ移動すると、ロア部材が前リンク部材または
後リンク部材の一方のリンクを介して押されて、ロア部
材がガイド部材に沿って後方へ移動し、カバー部材が前
傾姿勢で後退して前記隙間の下方に突出する突出位置に
移動する。
【0011】次に、動力によりギヤードケーブルで出力
部材をロア部材に対して前後移動すると、前リンク部材
または後リンク部材の一方のリンクが出力部材の案内部
により案内移動し、前リンク部材および後リンク部材が
揺動して、アッパ部材を介してカバー部材が傾動し、カ
バー部材が後縁部を略中心にしてその前縁部が上がっ
て、前傾姿勢から水平姿勢に変位する。それにより、前
記隙間が塞がれ、ワイパーが格納される。
部材をロア部材に対して前後移動すると、前リンク部材
または後リンク部材の一方のリンクが出力部材の案内部
により案内移動し、前リンク部材および後リンク部材が
揺動して、アッパ部材を介してカバー部材が傾動し、カ
バー部材が後縁部を略中心にしてその前縁部が上がっ
て、前傾姿勢から水平姿勢に変位する。それにより、前
記隙間が塞がれ、ワイパーが格納される。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。各図は本発明の一実施例を示している。図1、図
18および図20に示すように、車体10の図示省略し
たカウルトップ部にはその断面形状を示すワイパー20
が装着されている。ワイパー20はウインドシールドガ
ラスWの下縁W1に沿うように配され、ウインドシール
ドガラスWとフード15の後縁16との間の隙間がワイ
パー20の上方空間になっている。本実施例にかかるワ
イパー格納装置30aは、前記隙間をカバー部材30で
塞いで、ワイパー20を格納するようにしたものであ
る。ウインドシールドガラスWが両端部で大きく湾曲し
ている関係で、カバー部材30の両端部33が後方へ尖
った形になっている。
する。各図は本発明の一実施例を示している。図1、図
18および図20に示すように、車体10の図示省略し
たカウルトップ部にはその断面形状を示すワイパー20
が装着されている。ワイパー20はウインドシールドガ
ラスWの下縁W1に沿うように配され、ウインドシール
ドガラスWとフード15の後縁16との間の隙間がワイ
パー20の上方空間になっている。本実施例にかかるワ
イパー格納装置30aは、前記隙間をカバー部材30で
塞いで、ワイパー20を格納するようにしたものであ
る。ウインドシールドガラスWが両端部で大きく湾曲し
ている関係で、カバー部材30の両端部33が後方へ尖
った形になっている。
【0013】図1〜図4、図6および図7に示すよう
に、カバー部材30の両端部の下側には一対の傾動機構
40がそれぞれ配されている。一対の傾動機構40は同
一の構成をしている。以下、一方の傾動機構40を代表
して説明し、他方の説明を省略する。
に、カバー部材30の両端部の下側には一対の傾動機構
40がそれぞれ配されている。一対の傾動機構40は同
一の構成をしている。以下、一方の傾動機構40を代表
して説明し、他方の説明を省略する。
【0014】傾動機構40は、カバー部材30を略水平
状態でフード15の後縁16に滑らかに連続して前記隙
間を塞ぐ水平姿勢(図21参照)と、カバー部材30の
後端部31を略中心にしてその前端部32が下がってフ
ード15の下方に没入可能な前傾姿勢(図22参照)と
に変位可能なものである。傾動機構40は四節回転連鎖
であって、前後一対の前リンク部材41および後リンク
部材42、並びに、上下一対のアッパ部材43およびロ
ア部材44とを備えている。
状態でフード15の後縁16に滑らかに連続して前記隙
間を塞ぐ水平姿勢(図21参照)と、カバー部材30の
後端部31を略中心にしてその前端部32が下がってフ
ード15の下方に没入可能な前傾姿勢(図22参照)と
に変位可能なものである。傾動機構40は四節回転連鎖
であって、前後一対の前リンク部材41および後リンク
部材42、並びに、上下一対のアッパ部材43およびロ
ア部材44とを備えている。
【0015】アッパ部材43はカバー部材30に固設さ
れ、図11に示すように、アッパ部材43の前端部には
前リンク部材41の上端部が枢支ピン41bにより回動
可能に枢着され、図12に示すように、アッパ部材43
の後端部には後リンク部材42の上端部が回動可能に枢
着されている。ロア部材44は略U字形断面に形成され
て、両側壁44aを有する。ロア部材44には後方に突
出する後端フランジ44bが形成され、後端フランジ4
4bにはロック用の孔44cが穿設されている。両側壁
44aの下縁には被案内突起44dが外側方へ突設され
ている。
れ、図11に示すように、アッパ部材43の前端部には
前リンク部材41の上端部が枢支ピン41bにより回動
可能に枢着され、図12に示すように、アッパ部材43
の後端部には後リンク部材42の上端部が回動可能に枢
着されている。ロア部材44は略U字形断面に形成され
て、両側壁44aを有する。ロア部材44には後方に突
出する後端フランジ44bが形成され、後端フランジ4
4bにはロック用の孔44cが穿設されている。両側壁
44aの下縁には被案内突起44dが外側方へ突設され
ている。
【0016】図14に示すように、両側壁44aの前端
部には前リンク部材41が枢支ピン41cにより回動可
能に枢着され、図13に示すように、両側壁44aの後
端部には後リンク部材42が回動可能に枢着されてい
る。前リンク部材41および後リンク部材42はさらに
下方にそれぞれ延長され、その両方の延長部41a,4
2aが連接ロッド45で回動可能にそれぞれ連結されて
いる。
部には前リンク部材41が枢支ピン41cにより回動可
能に枢着され、図13に示すように、両側壁44aの後
端部には後リンク部材42が回動可能に枢着されてい
る。前リンク部材41および後リンク部材42はさらに
下方にそれぞれ延長され、その両方の延長部41a,4
2aが連接ロッド45で回動可能にそれぞれ連結されて
いる。
【0017】後リンク部材42にはカバー部材30が前
傾姿勢のとき後端フランジ44bに弾撥的に当接してカ
バー部材30のガタつきを防止するダンパ部材48が設
けられ、後リンク部材42の延長部42aには、カバー
部材30が水平姿勢のときロア部材44の後壁44fに
弾撥的に当接してカバー部材30のガタつきを防止する
ダンパ部材49が設けられている。
傾姿勢のとき後端フランジ44bに弾撥的に当接してカ
バー部材30のガタつきを防止するダンパ部材48が設
けられ、後リンク部材42の延長部42aには、カバー
部材30が水平姿勢のときロア部材44の後壁44fに
弾撥的に当接してカバー部材30のガタつきを防止する
ダンパ部材49が設けられている。
【0018】図2、図3、図6、図7、図10および図
11に示すように、図示省略したカウルトップ部には両
端部と両側方向の中央部に支持ブラケット17,17a
がそれぞれ固設されている。両側の支持ブラケット17
には駆動機構50aのベース部材50が架設されてい
る。駆動機構50aは、前傾姿勢で後退して前記隙間の
下方に突出する突出位置(図22参照)と、前傾姿勢で
前進してフード15の下方に没入する没入位置(図1参
照)とに、傾動機構40を介してカバー部材30を進退
可能なものである。
11に示すように、図示省略したカウルトップ部には両
端部と両側方向の中央部に支持ブラケット17,17a
がそれぞれ固設されている。両側の支持ブラケット17
には駆動機構50aのベース部材50が架設されてい
る。駆動機構50aは、前傾姿勢で後退して前記隙間の
下方に突出する突出位置(図22参照)と、前傾姿勢で
前進してフード15の下方に没入する没入位置(図1参
照)とに、傾動機構40を介してカバー部材30を進退
可能なものである。
【0019】ベース部材50の両端部にはガイド部材6
0が固設されている。ガイド部材60の案内溝61はロ
ア部材44の被案内突起44dを側方から外嵌するよう
に形成されている。また、ガイド部材60の案内溝61
には、図10に示すように、出力部材47の被案内突起
47dが前後移動可能に嵌合している。
0が固設されている。ガイド部材60の案内溝61はロ
ア部材44の被案内突起44dを側方から外嵌するよう
に形成されている。また、ガイド部材60の案内溝61
には、図10に示すように、出力部材47の被案内突起
47dが前後移動可能に嵌合している。
【0020】出力部材47には案内用のフランジ47a
が上方へ突設されている。前リンク41の延長部41a
に連結ピン46が設けられ、案内用のフランジ47aに
は、連結ピン46を相対的に移動可能に案内する案内部
である案内用の孔47bが穿設されている。
が上方へ突設されている。前リンク41の延長部41a
に連結ピン46が設けられ、案内用のフランジ47aに
は、連結ピン46を相対的に移動可能に案内する案内部
である案内用の孔47bが穿設されている。
【0021】図15〜図17に示すように、ガイド部材
60の後端に隣接してロック部材65が固設されてい
る。ロック部材65は筒状体66にロックピン67を出
没可能に嵌着し、ロックピン67が突出してロア部材4
4の後端フランジ44bに嵌合する方向に圧縮ばね67
aで付勢されているものである。後リンク部材42の上
端部には、カバー部材30が前傾姿勢になったときロッ
クピン67を圧縮ばね67aの付勢力に抗して押し込ん
で後端フランジ44bから外すロック解除用突起42b
が形成されている。筒状体66にはダンパ部材67bが
内装され、ロア部材44の後端部にはダンパ部材67b
に弾撥的に食い込んでロア部材44のガタつきを防止す
る楔状の突起44eが後方へ突設されている。
60の後端に隣接してロック部材65が固設されてい
る。ロック部材65は筒状体66にロックピン67を出
没可能に嵌着し、ロックピン67が突出してロア部材4
4の後端フランジ44bに嵌合する方向に圧縮ばね67
aで付勢されているものである。後リンク部材42の上
端部には、カバー部材30が前傾姿勢になったときロッ
クピン67を圧縮ばね67aの付勢力に抗して押し込ん
で後端フランジ44bから外すロック解除用突起42b
が形成されている。筒状体66にはダンパ部材67bが
内装され、ロア部材44の後端部にはダンパ部材67b
に弾撥的に食い込んでロア部材44のガタつきを防止す
る楔状の突起44eが後方へ突設されている。
【0022】図1および図4に示すように、ガイド部材
60に沿ってガタ止め部材80が沿設されている。ガタ
止め部材80は、カバー部材30が水平姿勢から前傾姿
勢になって突出位置から没入位置に変位する際に傾動機
構40のガタつきをなくしてカバー部材30のガタ止め
をすべく、傾動機構40側の枢支ピン41bを案内する
アッパガイドレール81と、連結ピン46を案内するロ
アガイドレール82とを備えている。枢支ピン41dに
は、アッパガイドレール81の下面を転動するローラ部
材41dが装着され、連結ピン46には、ロアガイドレ
ール82上を転動するローラ部材46cが装着されてい
る。アッパガイドレール81の前端部にはローラ部材4
1cが弾撥的に当接するダンパ部材83が設けられてい
る。
60に沿ってガタ止め部材80が沿設されている。ガタ
止め部材80は、カバー部材30が水平姿勢から前傾姿
勢になって突出位置から没入位置に変位する際に傾動機
構40のガタつきをなくしてカバー部材30のガタ止め
をすべく、傾動機構40側の枢支ピン41bを案内する
アッパガイドレール81と、連結ピン46を案内するロ
アガイドレール82とを備えている。枢支ピン41dに
は、アッパガイドレール81の下面を転動するローラ部
材41dが装着され、連結ピン46には、ロアガイドレ
ール82上を転動するローラ部材46cが装着されてい
る。アッパガイドレール81の前端部にはローラ部材4
1cが弾撥的に当接するダンパ部材83が設けられてい
る。
【0023】ロアガイドレール82の後端部には、出力
部材47が前進した際に前リンク部材41の延長部41
aが跳ね上がって傾動機構40が変位しカバー部材30
が前傾姿勢になるようにローラ部材46cが転動するカ
ム部82aが形成されている。
部材47が前進した際に前リンク部材41の延長部41
aが跳ね上がって傾動機構40が変位しカバー部材30
が前傾姿勢になるようにローラ部材46cが転動するカ
ム部82aが形成されている。
【0024】図2、図3、図5、図10および図11に
示すように、ガイド部材60の案内溝61内にはギヤー
ドケーブル70のインナーワイヤ71が挿通しており、
案内溝61に案内される出力部材47の被案内突起47
dにインナーワイヤ71の一端部71aが固結されてい
る。ギヤードケーブル70はガイド部材60の前方で大
きく湾曲してベース部材50の両側方向の中央部に延び
ている。ベース部材50の中央部には駆動機構50aの
駆動モータ51が配設されている。駆動モータ51は支
持ブラケット17aにマウント部材52を介して固定さ
れている。
示すように、ガイド部材60の案内溝61内にはギヤー
ドケーブル70のインナーワイヤ71が挿通しており、
案内溝61に案内される出力部材47の被案内突起47
dにインナーワイヤ71の一端部71aが固結されてい
る。ギヤードケーブル70はガイド部材60の前方で大
きく湾曲してベース部材50の両側方向の中央部に延び
ている。ベース部材50の中央部には駆動機構50aの
駆動モータ51が配設されている。駆動モータ51は支
持ブラケット17aにマウント部材52を介して固定さ
れている。
【0025】駆動モータ51には減速機構部53が一体
的に設けられている。減速機構部53の裏側にはギヤー
ドケーブル70を上下に並べて支持するホルダ部材55
が固設されている。ホルダ部材55の両側方向の中央部
には、減速機構部53を介して駆動モータ51に連動す
る出力ギヤ56が回転可能に支持されている。ホルダ部
材55の両側方向の中央部では、ギヤードケーブル70
のアウタケーシング72が取り除かれ、インナーワイヤ
71のみになっていて、上下の各インナーワイヤ71に
出力ギヤ56が噛合している。
的に設けられている。減速機構部53の裏側にはギヤー
ドケーブル70を上下に並べて支持するホルダ部材55
が固設されている。ホルダ部材55の両側方向の中央部
には、減速機構部53を介して駆動モータ51に連動す
る出力ギヤ56が回転可能に支持されている。ホルダ部
材55の両側方向の中央部では、ギヤードケーブル70
のアウタケーシング72が取り除かれ、インナーワイヤ
71のみになっていて、上下の各インナーワイヤ71に
出力ギヤ56が噛合している。
【0026】次に作用を説明する。図21に示すよう
に、ウインドシールドガラスWの下縁W1に沿ってワイ
パー20が配設されており、カバー部材30は水平姿勢
にあって、ワイパー20の上方空間であるフード15の
後縁16とウインドシールドガラスWとの間の隙間を塞
いでいて、カバー部材30により、ワイパー20が格納
された状態にある。
に、ウインドシールドガラスWの下縁W1に沿ってワイ
パー20が配設されており、カバー部材30は水平姿勢
にあって、ワイパー20の上方空間であるフード15の
後縁16とウインドシールドガラスWとの間の隙間を塞
いでいて、カバー部材30により、ワイパー20が格納
された状態にある。
【0027】このとき、傾動機構40側のダンパ部材4
9がロア部材44の後壁44fに弾撥的に当接してお
り、また、楔状の突起44eがダンパ部材67bに弾撥
的に差し込まれて、さらに、図15に示すように、ロッ
ク部材65のロックピン67が後端フランジ44bのロ
ック用の孔44cに嵌合していて、カバー部材30は傾
動機構40を介して水平姿勢にガタなく拘束されてい
る。
9がロア部材44の後壁44fに弾撥的に当接してお
り、また、楔状の突起44eがダンパ部材67bに弾撥
的に差し込まれて、さらに、図15に示すように、ロッ
ク部材65のロックピン67が後端フランジ44bのロ
ック用の孔44cに嵌合していて、カバー部材30は傾
動機構40を介して水平姿勢にガタなく拘束されてい
る。
【0028】ワイパー20を使用状態にするには、駆動
モータ51を始動させて、減速機構部53〜出力ギヤ5
6を介してギヤードケーブル70のインナーワイヤ71
の一端部71aを前方へ移動するようにすればよい。イ
ンナーワイヤ71の一端部71aが前方へ移動すると、
出力部材47の被案内突起47dがガイド部材60の案
内溝61に案内されて前方へ移動する。出力部材47の
前方移動により、ローラ部材46cがロアガイドレール
82のカム部82a上を転動するとともに、前リンク部
材41側の連結ピン46が案内用の孔47b内を斜め上
方移動し、前リンク部材41の上端部が枢支ピン41c
を中心にして下方へ大きく揺動するとともに、連接ロッ
ド45を介して、後リンク部材42の上端部が下方へ小
さく揺動する。
モータ51を始動させて、減速機構部53〜出力ギヤ5
6を介してギヤードケーブル70のインナーワイヤ71
の一端部71aを前方へ移動するようにすればよい。イ
ンナーワイヤ71の一端部71aが前方へ移動すると、
出力部材47の被案内突起47dがガイド部材60の案
内溝61に案内されて前方へ移動する。出力部材47の
前方移動により、ローラ部材46cがロアガイドレール
82のカム部82a上を転動するとともに、前リンク部
材41側の連結ピン46が案内用の孔47b内を斜め上
方移動し、前リンク部材41の上端部が枢支ピン41c
を中心にして下方へ大きく揺動するとともに、連接ロッ
ド45を介して、後リンク部材42の上端部が下方へ小
さく揺動する。
【0029】それにより、アッパ部材43を介してカバ
ー部材30が後端部31を略中心にして前端部32が下
方へ傾動するようになり、図22に示すように、カバー
部材30が前斜姿勢になる。カバー部材30が後端部3
1を略中心にして前傾するため、カバー部材30の両端
部33が上方に突出した状態にならないで、見栄えがよ
く、走行中にカバー部材30が空気抵抗になることもな
い。
ー部材30が後端部31を略中心にして前端部32が下
方へ傾動するようになり、図22に示すように、カバー
部材30が前斜姿勢になる。カバー部材30が後端部3
1を略中心にして前傾するため、カバー部材30の両端
部33が上方に突出した状態にならないで、見栄えがよ
く、走行中にカバー部材30が空気抵抗になることもな
い。
【0030】前後して、後リンク部材42のロック解除
用突起42bが筒状体66の圧縮ばね67aの付勢力に
抗してロックピン67を下方へ押し込み、ロア部材44
が前方へ移動可能になる。このとき、ローラ部材46c
がロアガイドレール82上を転動するとともに、ダンパ
部材48がロック用の孔44cの近傍に弾撥的に当接す
るようになる。
用突起42bが筒状体66の圧縮ばね67aの付勢力に
抗してロックピン67を下方へ押し込み、ロア部材44
が前方へ移動可能になる。このとき、ローラ部材46c
がロアガイドレール82上を転動するとともに、ダンパ
部材48がロック用の孔44cの近傍に弾撥的に当接す
るようになる。
【0031】さらに、駆動モータ51によりインナーワ
イヤ71の一端部71aが前方へ移動すると、出力部材
47がガイド部材60に案内されて前方へ移動し、出力
部材47に引きづられ、ロア部材44の被案内突起44
dがガイド部材60の案内溝61に案内されて前方へ移
動する。
イヤ71の一端部71aが前方へ移動すると、出力部材
47がガイド部材60に案内されて前方へ移動し、出力
部材47に引きづられ、ロア部材44の被案内突起44
dがガイド部材60の案内溝61に案内されて前方へ移
動する。
【0032】さらに、駆動モータ51が回転して、ロア
部材44が前方へ移動すると、ローラ部材41cがアッ
パガイドレール81上を転動するとともに、ローラ部材
46dがロアガイドレール82の下面を転動し、傾動機
構40全体がガタつくことなく前進し、カバー部材30
が前方の没入位置に移動し、前後して、駆動モータ51
が回転停止し、前リンク部材41側の枢支ピン41cが
ガタ止め部材80側のダンパ部材83に弾撥的に当接す
る。図1に示すように、カバー部材30が没入位置にあ
るとき、傾動機構40全体が後端フランジ44b、アッ
パガイドレール81、ロアガイドレール82およびダン
パ部材83に変位不能にそれぞれ拘束されて、ガタつく
ことがなく、傾動機構40を介してカバー部材30もガ
タつくことがない。
部材44が前方へ移動すると、ローラ部材41cがアッ
パガイドレール81上を転動するとともに、ローラ部材
46dがロアガイドレール82の下面を転動し、傾動機
構40全体がガタつくことなく前進し、カバー部材30
が前方の没入位置に移動し、前後して、駆動モータ51
が回転停止し、前リンク部材41側の枢支ピン41cが
ガタ止め部材80側のダンパ部材83に弾撥的に当接す
る。図1に示すように、カバー部材30が没入位置にあ
るとき、傾動機構40全体が後端フランジ44b、アッ
パガイドレール81、ロアガイドレール82およびダン
パ部材83に変位不能にそれぞれ拘束されて、ガタつく
ことがなく、傾動機構40を介してカバー部材30もガ
タつくことがない。
【0033】カバー部材30が没入位置になると、ワイ
パー20の上方空間であるフード15の後縁16とウイ
ンドシールドガラスWとの間の隙間が開かれ、ワイパー
20が使用可能な状態になる。
パー20の上方空間であるフード15の後縁16とウイ
ンドシールドガラスWとの間の隙間が開かれ、ワイパー
20が使用可能な状態になる。
【0034】図1に示すように、カバー部材30が没入
位置にあるとき、ワイパー20を格納するには、駆動モ
ータ51を前記と反対方向に回転すればよい。それによ
り、出力ギヤ56によりインナーワイヤ71が繰り出さ
れ、インナーワイヤ71の一端部71aが出力部材47
の被案内突起47dを後方へ押し戻し、出力部材47が
ガイド部材60に案内されて後退する。このとき、ロー
ラ部材41dがアッパガイドレール81の下面を転動
し、図22に示すように、傾動機構40を介してカバー
部材30が前傾姿勢を維持したままガタなく後方への突
出位置に移動する。
位置にあるとき、ワイパー20を格納するには、駆動モ
ータ51を前記と反対方向に回転すればよい。それによ
り、出力ギヤ56によりインナーワイヤ71が繰り出さ
れ、インナーワイヤ71の一端部71aが出力部材47
の被案内突起47dを後方へ押し戻し、出力部材47が
ガイド部材60に案内されて後退する。このとき、ロー
ラ部材41dがアッパガイドレール81の下面を転動
し、図22に示すように、傾動機構40を介してカバー
部材30が前傾姿勢を維持したままガタなく後方への突
出位置に移動する。
【0035】このとき、後端フランジ44bのテーパ部
44gがロックピン67を弾撥力に抗して下方へ押し込
みながら後退し、ロック用の孔44cがロックピン67
の上方に位置するとともに、ロックピン67がロック解
除用突起42bによって突出不能に拘束される。また、
このとき、ローラ部材46cがロアガイドレール82の
カム部82aの手前の位置まで後退している。
44gがロックピン67を弾撥力に抗して下方へ押し込
みながら後退し、ロック用の孔44cがロックピン67
の上方に位置するとともに、ロックピン67がロック解
除用突起42bによって突出不能に拘束される。また、
このとき、ローラ部材46cがロアガイドレール82の
カム部82aの手前の位置まで後退している。
【0036】さらに、駆動モータ51が回転すると、ロ
ーラ部材46cがカム部82a上を転動し、前リンク部
材41の上端部が枢支ピン41cを中心にして大きく上
方へ揺動し、連接ロッド45を介して後リンク部材42
の上端部が小さく上方へ揺動する。それにより、アッパ
部材43を介してカバー部材30が後端部31を略中心
にして水平姿勢に傾動して、ワイパー20の上方空間を
塞ぎ、図21に示すように、カバー部材30により、ワ
イパー20が格納される。
ーラ部材46cがカム部82a上を転動し、前リンク部
材41の上端部が枢支ピン41cを中心にして大きく上
方へ揺動し、連接ロッド45を介して後リンク部材42
の上端部が小さく上方へ揺動する。それにより、アッパ
部材43を介してカバー部材30が後端部31を略中心
にして水平姿勢に傾動して、ワイパー20の上方空間を
塞ぎ、図21に示すように、カバー部材30により、ワ
イパー20が格納される。
【0037】前後して、後リンク部材42のロック解除
用突起42bが上方へ変位し、ロックピン67がロック
用の孔44cに嵌合し、ロア部材44が前後移動不能に
拘束され、後リンク部材42側のダンパ部材49がロア
部材44の後壁44fに弾撥的に当接する。また、ロア
部材44側の楔状の突起44eがロック部材65のダン
パ部材67bに弾撥的に嵌合し、元の水平姿勢の状態に
戻る。
用突起42bが上方へ変位し、ロックピン67がロック
用の孔44cに嵌合し、ロア部材44が前後移動不能に
拘束され、後リンク部材42側のダンパ部材49がロア
部材44の後壁44fに弾撥的に当接する。また、ロア
部材44側の楔状の突起44eがロック部材65のダン
パ部材67bに弾撥的に嵌合し、元の水平姿勢の状態に
戻る。
【0038】
【0039】前記実施例にかかるワイパー格納装置30
aにおいては、ギヤードケーブル70のインナーワイヤ
71を押し引きすることにより、傾動機構40および駆
動機構50aをそれぞれ作動するようにしたので、動力
源を一つの駆動モータ51で済ますことができ、簡単な
構成にすることができる。
aにおいては、ギヤードケーブル70のインナーワイヤ
71を押し引きすることにより、傾動機構40および駆
動機構50aをそれぞれ作動するようにしたので、動力
源を一つの駆動モータ51で済ますことができ、簡単な
構成にすることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明にかかる自動車用のワイパー格納
装置によれば、動力により出力部材をロア部材に対して
前後移動し、前リンク部材または後リンク部材の一方の
リンクを案内部で相対移動して、カバー部材をその後端
部を略中心にして水平姿勢から前傾姿勢とに傾動させ、
さらに出力部材を前方へ移動して、一方のリンクを介し
てカバー部材をフードの下方へ没入させて、ワイパーの
上方空間を開いてワイパーを使用可能な状態にしたの
で、ワイパーの使用状態において、カバー部材が走行中
の空気抵抗にならないで、カバー部材近傍において気流
の乱れが生じないで、例えば、風音が発生したりしない
で、高級感を損なうことがなく、また、ウインドシール
ドガラスにかかる雨水も適切に流れるようになって、高
速走行中における運転に支障がなく、ウインドシールド
ガラスに沿って後方へ湾曲したカバー部材の両端部が、
上方へ突出することがなく、見栄えを向上することがで
きる。また、カバー部材とフードが干渉することなく、
カバー部材を十分にフード下に引き込むことが可能とな
り、さらに、簡単な構成により、カバー部材に複雑な動
作、すなわち傾動動作および進退動作をさせることがで
きる。
装置によれば、動力により出力部材をロア部材に対して
前後移動し、前リンク部材または後リンク部材の一方の
リンクを案内部で相対移動して、カバー部材をその後端
部を略中心にして水平姿勢から前傾姿勢とに傾動させ、
さらに出力部材を前方へ移動して、一方のリンクを介し
てカバー部材をフードの下方へ没入させて、ワイパーの
上方空間を開いてワイパーを使用可能な状態にしたの
で、ワイパーの使用状態において、カバー部材が走行中
の空気抵抗にならないで、カバー部材近傍において気流
の乱れが生じないで、例えば、風音が発生したりしない
で、高級感を損なうことがなく、また、ウインドシール
ドガラスにかかる雨水も適切に流れるようになって、高
速走行中における運転に支障がなく、ウインドシールド
ガラスに沿って後方へ湾曲したカバー部材の両端部が、
上方へ突出することがなく、見栄えを向上することがで
きる。また、カバー部材とフードが干渉することなく、
カバー部材を十分にフード下に引き込むことが可能とな
り、さらに、簡単な構成により、カバー部材に複雑な動
作、すなわち傾動動作および進退動作をさせることがで
きる。
【図1】本発明の一実施例を示す自動車用のワイパー格
納装置の側面図である。
納装置の側面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す自動車用のワイパー格
納装置の平面図である。
納装置の平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す自動車用のワイパー格
納装置の正面図である。
納装置の正面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す自動車用のワイパー格
納装置の側面図である。
納装置の側面図である。
【図5】図3のA矢視図である。
【図6】本発明の一実施例を示す傾動機構の側面図であ
る。
る。
【図7】本発明の一実施例を示す傾動機構の平面図であ
る。
る。
【図8】本発明の一実施例を示すガイド部材の要部断面
図である。
図である。
【図9】本発明の一実施例を示す傾動機構の側面図であ
る。
る。
【図10】図7のB−B線断面図である。
【図11】図9のC−C線断面図である。
【図12】図9のD−D線断面図である。
【図13】図6のE−E線断面図である。
【図14】図6のF−F線断面図である。
【図15】本発明の一実施例を示す筒状体の作用説明図
である。
である。
【図16】本発明の一実施例を示す筒状体の作用説明図
である。
である。
【図17】本発明の一実施例を示す筒状体の作用説明図
である。
である。
【図18】本発明の一実施例を示す自動車用のワイパー
格納装置の装着状態の側面図である。
格納装置の装着状態の側面図である。
【図19】本発明の一実施例を示す自動車用のワイパー
格納装置の作用説明図である。
格納装置の作用説明図である。
【図20】本発明の一実施例を示すカバー部材の斜視図
である。
である。
【図21】本発明の一実施例を示す自動車用のワイパー
格納装置の作用説明図である。
格納装置の作用説明図である。
【図22】本発明の一実施例を示す自動車用のワイパー
格納装置の作用説明図である。
格納装置の作用説明図である。
【図23】従来例を示す自動車用のワイパー格納装置の
作用説明図である。
作用説明図である。
【図24】従来例を示す自動車用のワイパー格納装置の
ワイパー使用状態の説明図である。
ワイパー使用状態の説明図である。
【図25】従来例を示す自動車用のワイパー格納装置の
ワイパー格納状態の説明図である。
ワイパー格納状態の説明図である。
W…ウインドシールドガラス 10…車体 20…ワイパー 30…カバー部材 40…傾動機構 41…前リンク部材 42…後リンク部材 43…アッパ部材 44…ロア部材 50…ベース部材 60…ガイド部材 65…ロック部材 70…ギヤードケーブル 80…ガタ止め部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 汎晃 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町1760番地 自動車電機工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−237243(JP,A) 特開 昭64−67449(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】ウインドシールドガラスの下縁に沿ってワ
イパーが配設されており、ワイパーの上方空間であるフ
ードの後縁とウインドシールドガラスとの間の隙間をカ
バー部材で塞いで、ワイパーを格納するようにした自動
車用のワイパー格納装置において、 前記カバー部材が略水平状態でフードの後縁に滑らかに
連続して前記隙間を塞ぐ水平姿勢と、前記カバー部材の
後端部を略中心にしてその前端部が下がって前記フード
の下方に没入可能な前傾姿勢とに変位可能な傾動機構を
備え、 前記傾動機構は四節回転連鎖であって、前記カバー部材
に固設されるアッパ部材と、該アッパ部材に対向して配
されるロア部材と、前記アッパ部材と前記ロア部材の各
前端部にその上端部および下端部が回動可能にそれぞれ
連結される前リンク部材と、前記アッパ部材と前記ロア
部材の各後端部にその上端部および下端部が回動可能に
それぞれ連結される後リンク部材とから成り、 前記前傾姿勢で後退して前記隙間の下方に突出する突出
位置と、前記前傾姿勢で前進して前記フードの下方に没
入する没入位置とに、前記傾動機構を介して前記カバー
部材を進退可能な駆動機構を備え、 該駆動機構は、前記ロア部材を前後方向に案内可能なガ
イド部材と、動力により、前記ガイド部材に沿って前後
方向へ駆動可能に配されるギヤードケーブルと、前記ガ
イド部材に前後方向に案内され、前記ギヤードケーブル
に連結される出力部材とを有しており、該出力部材は、
前記前リンク部材または後リンク部材の少なくとも一方
のリンクを、前記出力部材が前記ロア部材に対して前後
移動した際に前記カバー部材を前記水平姿勢にする位置
と前記カバー部材を前記前傾姿勢にする位置とに相対移
動可能に案内する案内部が形成されていることを特徴と
する自動車用のワイパー格納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3066660A JP2643030B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 自動車用のワイパー格納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3066660A JP2643030B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 自動車用のワイパー格納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699788A JPH0699788A (ja) | 1994-04-12 |
JP2643030B2 true JP2643030B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=13322282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3066660A Expired - Lifetime JP2643030B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 自動車用のワイパー格納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2643030B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6467449A (en) * | 1987-09-09 | 1989-03-14 | Mazda Motor | Movable cowl structure for vehicle |
JPH01237243A (ja) * | 1988-03-16 | 1989-09-21 | Mazda Motor Corp | 車両の可動カウルカバー |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP3066660A patent/JP2643030B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0699788A (ja) | 1994-04-12 |
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