JP3265221B2 - ウィンドレギュレータ - Google Patents

ウィンドレギュレータ

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JP3265221B2 JP09844297A JP9844297A JP3265221B2 JP 3265221 B2 JP3265221 B2 JP 3265221B2 JP 09844297 A JP09844297 A JP 09844297A JP 9844297 A JP9844297 A JP 9844297A JP 3265221 B2 JP3265221 B2 JP 3265221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィンドレギュレ
ータ、特に小型トラックなどのフロントドアに設置され
るウィンドレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、小型トッラク等のキ
ャブオーバー型車両のフロントドアDに設置されるウィ
ンドレギュレータとしては、一般にXアーム式のウィン
ドレギュレータが用いられている。
【0003】このXアーム式ウィンドレギュレータの構
造は、ドアD側に固定されたベースプレート1にリフト
アーム2Aの基端21が回動可能に軸支されている。リ
フトアーム2Aは直線状で、ベースプレート1に付設し
た駆動装置3により上下方向に回動するものである。リ
フトアーム2Aの中間部にはこれとX字形に交差する直
線状のイコライザアーム4Aが交差部で相対回動可能に
軸着してある。また、リフトアーム2Aの先端22は、
ウィンドガラスWの下縁に沿って取付けた水平直線状の
リフトアームブラケット5Aの後端部52に回動かつ前
後方向に摺動可能に連結してある。そして、上記リフト
アームブラケット5Aの前端部51には上記イコライザ
アーム4Aの先端42が回動かつ前後方向に摺動可能に
連結してある。イコライザアーム4Aの基端41はドア
Dにリフトアームブラケット5Aと平行に固定したイコ
ライザアームブラケット6Aに回動かつ前後方向に摺動
可能に連結した構造としてある。
【0004】上述のXアーム式ウィンドレギュレータ
は、駆動装置3の回転駆動によりリフトアーム2Aが下
方向に回動すると、リフトアーム2Aの先端22がリフ
トアームブラケット5Aの後端部52に沿ってスライド
移動しながらリフトアームブラケット5Aの後端を下方
に引き下げる。リフトアーム2Aの下方向への回動によ
りイコライザアーム4Aは、基端41がイコライザアー
ムブラケット6Aに規制されるので、リフトアーム2A
との連結点を中心にリフトアーム2Aに対して反対方向
に回動し、先端42がリフトアームブラケット5Aの前
端部51に沿ってスライド移動しながらリフトアームブ
ラケット5Aの前端を下方に引き下げる。これにより、
リフトアームブラケット5Aは、水平姿勢を保ったまま
下方に平行移動し、閉状態のウィンドガラスWを引き下
げる。これとは逆にリフトアーム2Aを上方に回動する
と、逆の動作でリフトアームブラケット5Aは水平姿勢
を保ったまま上方に平行移動し、ウィンドガラスWを押
し上げる。なお、ウィンドガラスWの前縁および後縁
は、フロントドアD内に設けた図略のガイドレールに摺
動自在に嵌合されており、これによりウィンドガラスW
の前後方向の動きは規制されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キャブオー
バー型車のフロントドアDは、下縁にホイールアーチD
2が形成されているから、ウィンドレギュレータの設置
位置が高くなり、従来のXアーム式ウィンドレギュレー
タでは、ドアベルトラインD1の位置が、上記リフトア
ームブラケット5Aにより制約されて高い位置となる。
そこで、ベルトラインD1のリフトアームブラケット5
Aを避けた前端を低くしているものの、乗員の左右下方
の視界が充分でない。そこで本発明は、従来よりも左右
の視界を拡大するベルトラインが形成できるXアーム式
ウィンドレギュレータを実現することを課題としてなさ
れたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、Xアーム式ウ
ィンドレギュレータにおいて、水平方向の前端部がイコ
ライザアームの先端に連結され、同じく水平方向の後端
部がリフトアームの先端に連結されたリフトアームブラ
ケットを、上記前端部が下位で上記後端部が上位となる
段差を設けた構造とする。これにより、ドアベルトライ
ンをリフトアームブラケットに沿うように前下がりの傾
斜状に設定することができ、乗員の左右の視界を広くす
ることができる。
【0007】かつ本発明は、上記リフトアーム、上記
イコライザアームとの交差連結点で先端側を上方へ屈曲
せしめて、上記交差連結点から基端の軸支点までの距離
と交差連結点から先端の連結点までの距離を等距離とす
るほぼく字形に形成するとともに、上記イコライザアー
、上記リフトアームとの交差連結点で先端側を倒伏
方向へ上記リフトアームの屈曲角度と同一角度で屈曲せ
しめて、交差連結点から基端の連結点までの距離と交差
連結点から先端の連結点までの距離を等距離とするほぼ
く字形に形成する。更に、上記イコライザアームの基端
を回動かつ摺動可能に連結する上記イコライザアームブ
ラケット、水平方向に対してイコライザアームの上記
屈曲角度と同角度で前上がりとなる傾斜方向に設定す
。これにより、リフトアームブラケットは、平行移動
範囲が制約されることなく、前端部と後端部との段差を
大きく設定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1および図2に基づいて本発明
の実施の形態を従来のXアーム式ウィンドレギュレータ
との相違点を中心に説明する。図1および図2に示す実
線はウィンドガラスWを閉じた状態のウィンドレギュレ
ータを示すもので、リフトアーム2は、ドアDに固定さ
れたベースプレート1の支軸に回動可能に軸支され基端
21から後方に向かって傾斜状に立ち上がるとともに、
中央部からリフトアームブラケット5の後端部52に連
結された先端22側が起立方向に屈曲(屈曲角度θ)す
るほぼく字形に形成してある。そして、イコライザアー
ム4との交差連結点24から基端21の軸支点23まで
の距離と、上記連結点24から先端22のリフトアーム
ブラケット5との連結点25までの距離は同じとしてあ
る。リフトアーム2の基端21には外周縁に噛合歯を備
えた円弧状のプレート26が設けてあり、プレート26
は上記噛合歯が、上記ベースプレート1に付設されモー
ター駆動により回転する駆動装置3の回転ギヤー31と
噛合しており、リフトアーム2は駆動装置3により上下
方向に回動可能としてある。リフトアーム2とイコライ
ザアーム4とはX字形に交差し、交差連結点24で支軸
により相対回動可能に連結してある。
【0009】イコライザアーム4は、ドアDに固定され
たイコライザアームブラケット6に連結された基端41
から前方に向かって傾斜状に立ち上がるとともに、リフ
トアーム2と連結する中央部からリフトアームブラケッ
ト5の前端部51に連結された先端42側が倒伏方向に
屈曲するほぼく字形に形成してある。屈曲角度はリフト
アーム2の屈曲角度θと同じとしてある。そして、リフ
トアーム2との連結点24から基端41のイコライザア
ームブラケット6との連結点43までの距離と、上記連
結点24からリフトアームブラケット5の前端部51と
の連結点44までの距離は同じとしてある。
【0010】上記リフトアーム2の先端22と上記イコ
ライザアーム4の先端42間を掛けわたしウィンドガラ
スWの下縁に沿って設けたリフトアームブラケット5
は、断面ほぼコ字形のレール状で、その前端部51が後
端部52より低い位置とした、両端部51,52間に段
差を設けた形状としてある。水平方向に直線状に伸びる
前端部51にはイコライザアーム4の先端42のピンを
レール内に嵌入して、イコライザアーム4の先端42が
回動かつ前後方向に摺動可能に連結してある。一方、水
平方向に直線状に伸びる後端部52は、リフトアーム2
の先端22のピンをレール内に嵌入して、リフトアーム
2の先端22が回動かつ前後方向に摺動可能に連結して
ある。そして、リフトアームブラケット5の前端部51
と後端部52との間の中間部53は緩やかな前下がりの
傾斜状にしてある。
【0011】上記イコライザアーム4の基端41を連結
したイコライザアームブラケット6は、断面ほぼコ字形
の直線レール状で、水平方向に対してリフトアーム2お
よびイコライザアーム4の上記屈曲角度θと同一な角度
で前上がり傾斜姿勢でドアに固定されており、イコライ
ザアーム4の基端41のピンを上記レール内に嵌入し
て、イコライザアーム4の基端41を回動かつ摺動案内
する。
【0012】ほぼく字形のイコライザアーム4の基端4
1側連結点43から先端42側連結点44までの長さ
は、ほぼく字形のリフトアーム2の基端21側軸支点2
3から先端22側連結点25までの長さと同一としてあ
る。イコライザアーム4は、その長さが短いとウィンド
ガラスの昇降移動量が小さくなってしまい、逆に長いと
イコライザアームブラケット6も長いものが必要とな
る。従って、イコライザアーム4の長さはリフトアーム
2の長さと同一、またはそれよりも若干短く設定したも
のが実用的である。
【0013】本実施の形態のウィンドレギュレータは、
駆動装置3の回転駆動によりリフトアーム2を下方向に
回動すると、リフトアーム2の先端22がリフトアーム
ブラケット5の後端部52に沿ってスライド移動しなが
らリフトアームブラケット5の後端を下方に引き下げ
る。また、リフトアーム2の下方向への回動にともなっ
てイコライザアーム4は、リフトアーム2との交差連結
点24を中心に下方に移動するとともに基端41がイコ
ライザアームブラケット6に規制されながらこれに沿っ
て斜めにスライド移動し、連結点44を中心にリフトア
ーム2の逆方向に回動する。これによりイコライザアー
ム4は、先端42がリフトアームブラケット5の前端部
51に沿ってスライド移動しながらリフトアームブラケ
ット5の前端を下方に引き下げる。従って、リフトアー
ムブラケット5は、前端部51および後端部52が同時
に等距離引き下げられるので水平姿勢を保ったまま下方
に平行移動し、閉状態のウィンドガラスWを引き下げ
る。
【0014】逆に、リフトアーム2を上方に回動する
と、リフトアーム2の先端22がリフトアームブラケッ
ト5の後端部52を上方に押し上げる。これに伴い、イ
コライザアーム4は、リフトアーム2との連結点24を
中心にリフトアーム2の逆方向に回動し、先端42がリ
フトアームブラケット5の前端を上方に押し上げる。即
ち、リフトアームブラケット5は、前端部51および後
端部52が同時に等距離押し上げられ、水平姿勢を保っ
たまま上方に平行移動し、ウィンドガラスWを押し上げ
る。
【0015】本実施の形態のウィンドレギュレータを搭
載したドアDは、図1に示すように、ドアベルトライン
D1およびウィンドガラスWの下縁を前端部51が後端
部52よりも低い位置に設定した前下がり傾斜状のリフ
トアームブラケット5に沿って前下がりの傾斜状に形成
できる。従って、乗員の左右下方の視界を充分に確保す
ることができる。
【0016】上記ウィンドレギュレータは、リフトアー
ム2を両端21,22の連結点23,25間の中央部で
屈曲せしめたので、リフトアームブラケット5の前端部
51と後端部52間の段差が大きく設定できる。更に、
リフトアーム2とイコライザアーム4とを同一の角度θ
で屈曲せしめ、リフトアーム2とイコライザアーム4の
連結点24を各アーム2,4の各両端の連結点間の長手
方向に2等分した位置に設定したので、イコライザアー
ムブラケット6を直線状に設置でき、これにより、ウィ
ンドガラスWの移動は昇降速度が一定のスムーズな平行
移動が可能となる。また、リフトアームブラケット5は
必ずしも一体構造とする必要はなく、上記前端部51と
上記後端部52とを分割した構造としてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、キャブオーバー型車の
フロントドアにおいて、そのドアベルトラインを前下が
りの傾斜状に設定して、乗員の左右下方の視界を充分に
確保することができる。また、ドアの見栄えも良好とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウィンドレギュレータを搭載したフロ
ントドアの概略側面図である。
【図2】本発明のウィンドレギュレータの側面図であ
る。
【図3】従来のウィンドレギュレータの側面図である。
【符号の説明】
D ドア W ウィンドガラス 2 リフトアーム 21 基端 22 先端 23 基端の軸支点 24 交差連結点 25 先端の連結点 3 駆動装置 4 イコライザアーム 41 基端 42 先端 43 基端の連結点 44 先端の連結点 5 リフトアームブラケット 51 前端部 52 後端部 6 イコライザアームブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 晴久 神奈川県藤沢市桐原町2番地 シロキ工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−24733(JP,A) 実開 昭63−69278(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 11/44 B60J 1/17

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端がドアに回動可能に軸支され駆動装
    置により上下方向に回動するリフトアームと、リフトア
    ームとX字形に交差するとともに交差部でリフトアーム
    に相対回動可能に連結したイコライザアームと、ウィン
    ドガラスの下縁に沿って設けられ、前端部に上記イコラ
    イザアームの先端が回動かつ前後に摺動可能に連結さ
    れ、後端部に上記リフトアームの先端が回動かつ前後に
    摺動可能に連結されたリフトアームブラケットと、ドア
    に設置され、上記イコライザアームの基端が回動かつ摺
    動可能に連結されたイコライザアームブラケットとを備
    え、上記リフトアームを回動せしめることでウィンドガ
    ラスを上下動せしめるXアーム式のウィンドレギュレー
    タであって、上記リフトアームブラケットは、上記イコ
    ライザアームの一端が摺動する水平方向の前端部が下位
    で上記リフトアームの先端が摺動する水平方向の後端部
    が上位となる段差を設け、上記リフトアームは、上記イ
    コライザアームとの交差連結点で先端側を起立方向へ屈
    曲せしめて、交差連結点から基端の軸支点までの距離と
    上記交差連結点から先端の連結点までの距離を等距離と
    するほぼく字形に形成し、上記イコライザアームは、上
    記リフトアームとの交差連結点で上記基端側を倒伏方向
    へ上記リフトアームの屈曲角度と同一角度で屈曲せしめ
    て、上記交差連結点から基端の連結点までの距離と上記
    交差連結点から先端の連結点までの距離を等距離とする
    ほぼく字形に形成し、上記イコライザアームの基端を回
    動かつ摺動可能に連結する上記イコライザアームブラケ
    ットは、水平方向に対してイコライザアームの上記屈曲
    角度と同角度で前上がりとなる傾斜方向に設定したこと
    を特徴とするウンドレギュレータ。
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CN104612515A (zh) * 2015-01-30 2015-05-13 安徽江淮汽车股份有限公司 一种卡车车门的玻璃升降器以及卡车

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