JP2642785B2 - フォーム両面粘着テープ及び導電性のフォーム両面粘着テープ及び該テープの製造方法。 - Google Patents
フォーム両面粘着テープ及び導電性のフォーム両面粘着テープ及び該テープの製造方法。Info
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Description
支持体としたフォーム両面粘着テープ及び該フォーム両
面粘着テープの支持体両面の粘着剤層を導電性粘着剤と
する導電性のフォーム両面粘着テープ及びこれらのテー
プの製造方法に関するものである。
プ本体は通常20から150μの厚みとなるよう、不織
布、布、プラスチックフィルム、発泡体等の支持体の両
面に粘着剤を塗布して形成されている。そして、この両
面粘着テープ本体に剥離紙をラミネートすることにより
使用しやすくしている。
にした極めて薄い不織布の支持体においては両面の粘着
剤層が前記不織布間に浸透して両面の粘着剤が互いに連
結しているが、布、プラスチックフィルム、発泡体等の
支持体においては両面の粘着剤層が前記支持体により分
断されているセパレータ構造である。
支持体たるフォームのクッション性を利用してフックハ
ンガーや、防振、防音、防水、防湿、防塵、すき間止め
などの用途に使用されているが、そのために支持体たる
フォームの両面に粘着剤のしみ込みを防ぐため、両面ス
キン構造の連続気泡フォーム、あるいは独立気泡フォー
ムが使用されている。これら従来の発泡体を支持体とす
るフォーム両面粘着テープは、通常、テープ本体の強度
を考慮して、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビ
ニル、アクリル系ポリクロロプレンゴム等を支持体とし
ており、該支持体は粘着剤層に対し界面構造ないしセパ
レータ構造となっている。
前記剥離紙に粘着剤を塗布した支持体なしの両面粘着テ
ープもある。
にあっては、テープの支持体が布、プラスチックフィル
ム、発泡体等のように前記支持体がその両面の粘着剤層
を分断している両面粘着テープの場合、支持体は両面の
粘着剤層の相乗的な粘着力の向上効果を阻むという重大
な問題点がある。なぜならば、一般に粘着テープは粘着
剤層の厚みが増すにつれて粘着力が増加する傾向にある
が、両面の粘着剤層が支持体により分断されているの
で、両面の粘着剤層はそれぞれ独立して粘着力を保持し
ているのみで互いに係り合って粘着力の増強を図ること
ができないからである。したがって、両面粘着テープの
粘着力の強さは支持体両面の粘着剤層のうちの低い方の
粘着剤層の粘着力の強さになる。
みを増し、テープ本体の厚みを例えば200μ以上の実
用性のあるものにすることはできない。その主な理由と
して次の弊害を掲げることができる。すなわち、粘着剤
層の厚みを増すと、(1) ブロッキングを起こす、(2) テ
ープ幅にカッティング(スリット)するとき粘着剤層が
スリッターに引きずり出される、(3) 粘着剤の架橋だけ
の力ではテープをロール状に巻くときの巻圧に耐えるこ
とができず、粘着剤がテープの両端にはみ出す、(4) 固
形分25−60%の溶剤で希釈した粘着剤を固形分20
0μ厚み(乾燥後)以上の厚みと成るよう塗布後、粘着
剤を乾燥するとき、粘着剤表面のみ乾燥され、表面がフ
ィルム状となって内部は乾燥できないため、粘着剤層内
の溶剤が層内にとどまり、所謂残留溶剤となり、粘着剤
が(溶剤を含む)ゲル化状と成り、巻圧や外気温が高く
なると、前記ゲル化状の粘着剤がテープの外にしみ出て
くる、などの現象が生じる。
テープを製造することはできるが、当然に耐熱性が無い
ほかブロッキングの発生等上記と同様の理由で、粘着剤
層を厚くすることには限度があり実用化されていない。
は、機能性の高い粘着剤を開発しても、支持体の機能性
が粘着剤の機能性に及ばないために以下のいくつかの問
題点が生じる。
しかも耐熱性に優れているが、独立気泡のゴムの支持体
では、前述した支持体が両面の粘着剤層を分断している
セパレータ構造の両面粘着テープと同様の欠点がある
他、耐熱性がなく熱収縮、膨張を起こし、ガスが発生す
るため接着不良が生じるという欠点がある。さらに、支
持体が、それ自体の強度により接着面への追従を阻むと
いう欠点がある。すなわち、被着体の粗面に対する適応
不良は言うまでもなく3次元の曲面を有する被着体に両
面粘着テープを貼着すると、両面粘着テープの支持体は
粘着剤と共に、被着体の曲面に対応し密着して追従する
ように延びるが、延ばされた支持体は同時に収縮しよう
とする力が働くので、被着体が強度の低い薄板で成る場
合は、支持体の前記収縮しようとする力が被着体を変形
してしまうことがある。
電性を有する粘着剤を使用しても導電性がない支持体を
用いたのでは、導電性の両面粘着テープにできないとい
う問題点がある。さらに、従来の導電性フォーム両面粘
着テープは、導電性を有するポリエチレン、ポリクロロ
プレン等の発泡体を支持体としてこの支持体の両面に導
電性粘着剤を塗布するが、支持体と導電性粘着剤層との
界面に部分的な導通不良が生じやすいという問題点があ
る。例えば、2枚の被着体間に従来の導電性フォーム両
面粘着テープを貼着し、この部分に電気スポット溶接を
する場合、スポット溶接機の電極の直径約5mm程度の
狭い面積では、導電性粘着剤内の粒径150〜30μの
導電性フィラーと前記支持体両面との界面における接触
面積が小さくなるため導通不良が生じやすく、そのため
に導電性のフォーム両面粘着テープとしての製品の実用
化がされていない。
持体が両面の粘着剤層を分断しているセパレータ構造の
両面粘着テープと同様に、機能性の高い粘着剤を開発し
ても、支持体である不織布の機能性が及ばないために問
題が生じる。すなわち、支持体たる不織布は縦、横方向
の伸びがないため、三次元の曲面を有する被着体に両面
粘着テープを貼着しようとしても、曲げ応力の吸収が得
られず、両面粘着テープが被着体の曲面に対応して密着
することは難しいので、被着体が強度の低い薄い金属板
でなる場合は特に、不織布がこの被着体を変形してしま
うことがあり、被着体の強度が大きい場合は逆に被着体
が両面粘着テープを切ってしまい、テープの未貼着部分
が生じるという問題点があった。さらに、被着体の曲面
に対応して密着させるためにこの両面粘着テープを引っ
張ると、この支持体が不織布である両面粘着テープは強
度が極めて弱くすぐに切れてしまうので、使いにくくこ
の両面粘着テープを用いての組立て加工などの生産能率
が悪いという問題点があった。
0μ以上とすると、乾燥工程において粘着剤の表面のみ
乾燥して内部は乾燥できないため、ゲル化現象が顕著と
なるので、極めてコスト高になるがやむを得ず塗布工程
を反復して粘着剤層の厚みを増すと、(1) 粘着剤の
架橋だけの力ではテープをロール状に巻くときの巻圧に
耐えることができず、粘着剤がテープの両端にはみ出
す、(2) 粘着剤塗布後、粘着剤を乾燥するとき粘着
剤の表層を除く層内の溶剤が層内にとどまり、所謂残留
溶剤となり、前記ゲル化状の粘着剤がテープの外にしみ
出てくる。(3)たとえば厚み300μの不織布では両
面の粘着剤層が架橋せず接着力の増強が望めない、ま
た、不織布の層間割れなどの現象が生じるので、粘着剤
層を厚くすることができないという問題点があった。両
面の粘着剤層を同時に塗布すると、それぞれの面の粘着
剤層の塗布量を調整することができないほか前記の問題
が発生する。
したい場合は不織布を厚くしなければならず、これを厚
くすると、上述した理由により、支持体である不織布の
機能性が粘着剤の機能に及ばないための問題点、すなわ
ち両面粘着テープの支持体が粘着剤と共に被着体の曲面
に追従対応して密着することがより一層難しくなるとい
う点がさらに顕著になる。
電性がなく、さらに織目空間が小さいときは必然的に該
空間内に浸透する導電性粘着剤の量が少なくなるので、
導電性が高い両面粘着テープを得ることは難しくなり、
一方、導電性を向上するために織目空間を大きくすると
不織布自体の強度が低下するので、テープが切れやすく
なるという問題点があった。たとえば、厚み0.1〜1
mm、目付20〜200g/m2の不織布において、織目空
間内に粒径30〜150μの導電性材料の粉末を均一に
含浸することは難しく、且つコスト高になる。
て、接着剤又は接着剤の使用は、粘着剤に比べて接着力
が高いが (1)接合面における接着剤のはみ出し、 (2)接
着剤塗布後の接着剤の乾燥工程が必要、 (3)生産能率が
低い、(4)接着剤の硬化により被着体が曲げにくい、と
いう大きな欠点がある。
ープの全体の厚さを大きくした場合は特に、層間割れの
他前述の機能が劣ると共に不織布自体に導電性がないの
で、導電性が低下する。
開発されたもので、その目的は、接着剤の塗布に十分
替わりうるほど接着強度が高く、両面粘着テープ間の
支持体が被着体の接着面の粗面あるいは3次元の曲面に
密着して追従するように十分に延びて被着体を引っ張ら
ないほどの柔軟性を有し、例えば厚み500μ以上の
フォーム両面粘着テープを提供し、さらにこのフォー
ム両面粘着テープの粘着剤を導電性粘着剤に替えて導電
性が高いフォーム両面粘着テープを提供すると共に、
これらのフォーム両面粘着テープの製造方法を提供する
こと、にある。
に本発明のフォーム両面粘着テープにおいては、ゴム又
はウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラ
スチックを30〜60倍に発泡した連続気泡フォームの
ブロック15を、0.5〜1.5mmの厚さにスライスし
て、両面間を貫通する不定型の網目状気泡の形成された
連続気泡薄皮フォーム11を形成し、この連続気泡薄皮
フォーム11をフォーム両面粘着テープ10の支持体と
する。そして、この支持体の両面に塗布したシリコンま
たはアクリル系の粘着剤により、支持体の両面を被覆す
る粘着剤層12a,12bを形成すると共に、前記粘着
剤層12a,12bを支持体の網目状気泡内に拡散して
隙間なく浸透し、前記連続気泡薄皮フォーム内で一体架
橋させ、500μ以上の両面粘着テープを得たものであ
る。
の粘着剤をシリコン又はアクリル系の粘着剤にすると強
力な粘着力が得られ有効である。
の片面の前記粘着剤層12a又は12bの表面に剥離紙
をラミネートしてロール状に形成することができる。
0を複数枚ラミネートすることができる。
両面の粘着剤層12a,12bを導電性材料の粉末を均
一に混入した常態において導電性を有する導電性粘着剤
とすることにより、導電性のフォーム両面粘着テープと
する。
プは、上記フォーム両面粘着テープ10と同様に導電性
粘着剤層の片面に剥離紙をラミネートしてロール状に形
成することも、導電性のフォーム両面粘着テープを複数
枚ラミネートしてテープ全体の厚みを増すこともでき
る。
および導電性のフォーム両面粘着テープ製造方法として
は、以下の製造工程に示す方法がある。
に発泡した連続気泡フォームを0.5〜1.5mmの厚さ
にスライスして両面間を貫通する不定型の網目状気泡の
形成された連続気泡薄皮フォーム11を形成し、ロール
状に巻き取る。この連続気泡薄皮フォーム11を本願フ
ォーム両面粘着テープ10の支持体とする。
2又は導電性材料の粉末を均一に混入した導電性を有す
る導電性粘着剤を塗布し、さらに乾燥機内を通過させて
前記粘着剤層12aを乾燥する。
着剤層12a側と前記支持体たる連続気泡薄皮フォーム
11の片面をラミネートして、前記粘着剤層12aを支
持体の網目状気泡内に拡散・浸透させたフォーム片面粘
着シート16を形成する。
12又は導電性粘着剤を塗布し、さらに乾燥機内を通過
させて前記粘着剤層12bを乾燥する。
16を形成後24時間以内に、前記ロール状の工程紙2
2上の粘着剤層12bを前記フォーム片面粘着シート1
6の支持体たる連続気泡薄皮フォーム11側に転写して
粘着剤層12bとフォーム片面粘着シート16をラミネ
ートし、前記粘着剤層12bを支持体の網目状気泡内に
拡散させて隙間なく浸透させて支持体たる連続気泡薄皮
フォーム11両面の前記粘着剤層12a,12bを連続
気泡薄皮フォーム11の網目状気泡内で互いに一体架橋
してフォーム両面粘着シート17を形成する。
意の幅に切断してフォーム両面粘着テープ10又は導電
性のフォーム両面粘着テープを形成する。
11の支持体の両面に塗布した粘着剤層12a,12b
は前記支持体によって分断されることなく支持体の網目
状の気泡内で隙間なく浸透し互いに架橋しているので、
支持体両面の粘着剤層12a,12bの全体の厚みが相
乗的な粘着力の向上効果をもたらし、本願のフォーム両
面粘着テープは接着強度が極めて高い。
0本体を複数枚、ラミネートしたテープはテープ全体の
粘着剤層の厚みが増すので、粘着剤層の厚みに対する相
乗的な粘着力の向上となり、より一層接着強度が高くな
る。
軟性に富むために、フォーム両面粘着テープを被着体の
曲面に貼着すると、支持体は両粘着剤層と共に被着体の
曲面に対応して、密着し追従するように延びる。そし
て、被着体が接合されると、延びた支持体は収縮する力
がほとんどなく被着体を変形するように引っ張ることは
ない。したがって、あたかも支持体が存在しない両面粘
着テープと同じ状態になる。言い替えれば、接着剤の塗
布に十分替わりうるほど柔軟なしかも接着強度が高い両
面粘着テープとなる。
図1(A)および図1(B)において、10はフォーム
両面粘着テープを示すもので、ゴム又はプラスチック性
の連続気泡フォームを、薄くフィルム状に形成した連続
気泡の薄皮フォーム11をフォーム両面粘着テープの支
持体とし、この支持体たる連続気泡薄皮フォーム11の
両面に塗布したシリコン系又はアクリル系の粘着剤層1
2a,12bを連続気泡薄皮フォームの網目状の気泡内
で互いに一体架橋させたものである。そして、フォーム
両面粘着テープ10の片面の粘着剤層12a表面に剥離
紙をラミネートし、これをロール状に形成したものを図
1(A)に示す。
ゴム、又はウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンな
どのプラスチックを30〜60倍に発泡した連続気泡フ
ォームのブロック15を、図2に示す如く0.5〜1.
5mmの厚さの薄皮にスライスして形成され、この薄皮
フォームの両面に貫通する網目状の連続気泡を有する連
続気泡の薄皮フォームである。本願の支持体は両面に貫
通する連続気泡薄皮フォームであることが特徴である。
11の両面に塗布した粘着剤層12a,12bは、網目
状の連続気泡内に隙間なく浸透しているので、両面の粘
着剤12a,12bは強力な一体架橋となっている。
欠点により、機能性の高い、すなわち接着強度が高く耐
熱性に優れているシリコン系粘着剤を用いることは難し
かったが、本願のフォーム両面粘着テープ10では支持
体が柔軟性に富む連続気泡薄皮フォーム11であるの
で、支持体両面の粘着剤層を機能性の高いシリコン系粘
着剤とすることができる。
ム両面粘着テープ10の片面の粘着剤層12a表面にラ
ミネートする剥離紙がシリコン系であると、シリコン系
粘着剤とシリコン系剥離紙が接着してしまうので、フッ
素系剥離紙を使用する。
は、図6に示すように複数枚ラミネートして粘着剤層の
全体の厚みを厚くしたフォーム両面粘着テープ10とす
ることができる。
薄皮フォーム11を支持体としているので、この支持体
の両面に塗布した粘着剤層12a,12bは支持体の網
目状の気泡内に隙間なく浸透し両面の粘着剤同志を互い
に一体架橋することができる。そのために支持体に含侵
した粘着剤を含め支持体両面の粘着剤層の全体の厚みが
そのまま粘着剤の厚みに対応する相乗的な粘着力の向上
となり、接着強度が高いフォーム両面粘着テープとな
る。
ープ10と従来のセパレータ構造のスポンジを支持体と
する両面粘着テープの以下のJIS Z 1528の1
80度引きはがし法による試験結果を下表に示す。 試験方法 180度引きはがし法 試験片 幅10〜25mm、長さ250mmのものを3枚採
取する。総厚み250μ〜500μ(各面の粘着剤層固
形分60〜120μ、支持体厚み0.8〜1.5mm) この試験片をステンレスの板にローラ300mm/minの
速さで1往復圧着する。圧着後20〜40分の間に、3
00±30mm/minの速さで引きはがす(引っ張り試験
機を使用)。そして、約20mmはがれる毎に力を読み、
計4回3枚の試験片について行う。
テープの剥離強度の平均値が約0.4Kgであるのに対
し、本願のフォーム両面粘着テープの剥離強度の平均値
は約1.1Kgという高い値を示している。
プ10をラミネートしたテープは、フォーム両面粘着テ
ープ全体の厚みを増加することができるので、上述した
粘着剤の厚みに対する相乗的な粘着力の向上により、一
層接着強度が高いフォーム両面粘着テープとなる。
0は、連続気泡薄皮フォーム11の支持体が柔軟性に富
むために、フォーム両面粘着テープ10を被着体の曲面
に密着して、追従するように貼着でき且つ延びたテープ
は戻らないので、つまり支持体が被着体を変形するよう
に引っ張らないので、あたかも支持体が存在しない両面
粘着テープと同じ状態になる。したがって、接着剤の塗
布に十分替わりうるほど柔軟なしかも接着強度が高い両
面粘着テープとなる。
は、上記のフォーム両面粘着テープ10の両面の粘着剤
層12a,12bを導電性カーボンブラック又は金、
銀、銅、鉄、アルミなどの長さ約30μの導電性材料の
粉末などを均一に混入して常態において導電性を有する
導電性粘着剤としたものである。
および導電性のフォーム両面粘着テープの製造方法につ
いて、図7および図8を参照して製造工程を以下に説明
する。
などの30〜60倍に発泡した連続気泡フォーム(軟
質)を0.5〜1.5mmの厚さにスライスして網目状
の連続気泡薄皮フォーム11を形成してロール状に巻き
取る。この連続気泡薄皮フォーム11を後述するフォー
ム両面粘着テープ10の支持体とする。(図2および図
3) (2) ロール状剥離紙13にリバースロールコーターやナ
イフコーターなどの各種コーティングの方法によりシリ
コンまたはアクリル系の粘着剤12を150μの厚みで
塗布し、粘着剤層12aを形成し、乾燥機21内を通過
させて、前記粘着剤層12を乾燥する。導電性のフォー
ム両面粘着テープを製造する場合は、前記粘着剤12に
替えて導電性カーボンブラック又は金、銀、銅、鉄、ア
ルミなどの長さ約30μの導電性材料の粉末などを均一
に混入して常態において導電性を有する導電性粘着剤を
塗布する。(図7) (3) 次いで、前記ロール状の支持体たる連続気泡薄皮フ
ォーム11の片面を前記ロール状剥離紙13上の粘着剤
12塗布側すなわち本願テープ10の粘着剤層12a側
とラミネートし、フォーム片面粘着シート16を形成し
てロール状に巻き取る(図7)。
50μの厚みで塗布して粘着剤層12bを形成し、乾燥
機21内を通過させ粘着剤を乾燥する(図8)。
1と剥離紙13とをラミネートしたフォーム片面粘着シ
ート16の連続気泡薄皮フォーム11側を前記工程紙2
2上の粘着剤12塗布側すなわち本願テープ10の粘着
剤層12b側とラミネートして、支持体たる連続気泡薄
皮フォーム11の両面の粘着剤層12a,12bを連続
気泡薄皮フォーム11の連続気泡内で互いに一体架橋
し、フォーム両面粘着シート17を形成してロール状に
巻き取る(図8)。
ム11の両面の粘着剤層12a,12bはそれぞれ片面
づつ塗工するが、両面の粘着剤層12a,12bを一体
架橋するために両面の塗工工程の時間間隔を短くし、例
えば24時間以内とする。
17を任意の幅にコアカット方式又はスリッター方式に
て切断し、フォーム両面粘着テープ10が形成される
〔図1(A)〕。
bに、さらに他の粘着材層を積層形成し、より肉厚の大
きいフォーム両面粘着テープ10を形成することができ
る。
ているので、以下に記載される効果を奏する。
薄皮フォームを支持体とし、この支持体の両面に塗布し
た粘着剤層が前記支持体によって分断されることなく支
持体の網目内に隙間なく浸透して互いに架橋しているの
で、使用時における強度は勿論充分実用に耐える、50
0μ以上の厚みの接着強度が高いフォーム両面粘着テー
プを提供することができた。
プをラミネートしてテープ全体の厚みを増加することに
よって、より一層接着強度が高いフォーム両面粘着テー
プとすることができる。
軟性に富み、接着後の加熱乾燥も可能であり、接着剤の
塗布に充分替わりうるほど柔軟なしかも接着強度が高い
フォーム両面粘着テープを提供できた。
る支持体両面の粘着剤層に導電性金属フィラーを均一に
混入したので、導電性の高いフォーム両面粘着テープを
提供できた。
て以下に示す。 (1) 支持体両面の粘着剤層を互いに一体架橋するため歩
留まりが良く、生産性を向上できる。 (2) 連続気泡フォームを1.5mm以下の厚さにスライ
スして連続気泡薄皮フォームを形成し、この連続気泡薄
皮フォームを支持体にしたので、粘着剤の含浸性が良
く、両面の粘着剤層の一体架橋性が良好な500μ以上
の厚みのフォーム両面粘着テープの生産が可能である。 (3) 支持体両面の粘着剤層はそれぞれ片面づつ塗工する
ので、両面を同時に塗布する場合と異なり、支持体両面
のそれぞれの粘着剤層の塗布量を任意に調整することが
できる。
又は導電性のフォーム両面粘着テープの斜視図である。
図1(B)は本発明のフォーム両面粘着テープ又は導電
性のフォーム両面粘着テープの拡大断面図である。
フォームの斜視図である。
したテープ(図6では2枚をラミネート)の拡大断面図
である。
フォーム両面粘着テープの製造方法の説明図である。
フォーム両面粘着テープの製造方法の説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 30〜60倍に発泡したゴム又はプラス
チック製の連続気泡フォームのブロックを0.5〜1.
5mmの厚さにスライスして、両面間を貫通する不定型の
網目状気泡の形成された連続気泡薄皮フォームを支持体
と成し、前記支持体の両面を被覆する粘着剤層を設ける
と共に、前記支持体両面の前記粘着剤層が前記支持体の
網目状気泡内に拡散して隙間なく浸透し、連続気泡薄皮
フォームの両面の粘着剤層が前記連続気泡薄皮フォーム
内で一体架橋したことを特徴とするフォーム両面粘着テ
ープ。 - 【請求項2】 請求項1のフォーム両面粘着テープにお
ける前記支持体両面の粘着剤層が導電性材料の微粉末を
均一に混入した常態において導電性を有する導電性粘着
剤であるのことを特徴とする導電性のフォーム両面粘着
テープ。 - 【請求項3】 前記支持体両面の粘着剤をシリコン系又
はアクリル系粘着剤とした請求項1又は2記載のフォー
ム両面粘着テープ又は導電性フォーム両面粘着テープ。 - 【請求項4】 前記両面粘着テープを複数枚ラミネート
した請求項1、2又は3記載のフォーム両面粘着テープ
又は導電性のフォーム両面粘着テープ。 - 【請求項5】 前記両面粘着テープの片面の粘着剤層表
面に剥離紙をラミネートしてロール状に形成した請求項
1、2、3又は4記載のフォーム両面粘着テープ又は導
電性のフォーム両面粘着テープ。 - 【請求項6】 ゴム又はプラスチックを30〜60倍に
発泡した連続気泡フォームを0.5〜1.5mmの厚さに
スライスして、両面間を貫通する不定型の網目状気泡の
形成された連続気泡薄皮フォームを形成し、一方、剥離
紙に粘着剤を塗布し、この粘着剤層を乾燥し、次いで前
記連続気泡薄皮フォームを支持体として該支持体の片面
を前記剥離紙上の粘着剤層側とラミネートして、前記支
持体の一方の面から前記支持体の網目状気泡内に前記粘
着剤層が拡散するように含浸させてフォーム片面粘着シ
ートを形成すると共に、工程紙に粘着剤を塗布し、この
粘着剤層を乾燥し、次いで前記フォーム片面粘着シート
を形成後24時間以内に前記工程紙上の粘着剤層を前記
フォーム片面粘着シートの他方の面に転写して粘着剤層
とフォーム片面粘着シートをラミネートし、支持体たる
連続気泡薄皮フォームの網目状気泡内に粘着剤層が拡散
するように隙間なく含浸させて、前記連続気泡薄皮フォ
ームの両面の粘着剤層を前記連続気泡薄皮フォーム内で
一体架橋してフォーム両面粘着シートを形成し、該フォ
ーム両面粘着シートを任意の幅に切断してフォーム両面
粘着テープを形成することを特徴とするフォーム両面粘
着テープの製造方法。 - 【請求項7】 請求項6記載のフォーム両面粘着テープ
の製造方法において粘着剤が、導電性材料の粉末を均一
に混入した導電性粘着剤層である導電性フォーム両面粘
着テープの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3007888A JP2642785B2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | フォーム両面粘着テープ及び導電性のフォーム両面粘着テープ及び該テープの製造方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
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