JP2642026B2 - 印字方法 - Google Patents

印字方法

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JP2642026B2
JP2642026B2 JP4287849A JP28784992A JP2642026B2 JP 2642026 B2 JP2642026 B2 JP 2642026B2 JP 4287849 A JP4287849 A JP 4287849A JP 28784992 A JP28784992 A JP 28784992A JP 2642026 B2 JP2642026 B2 JP 2642026B2
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仁 足立
達也 武川
雅和 寺見
芳男 高橋
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数個の印字開始位
置を有する印刷媒体を搬送基準位置から印字位置に搬送
して印字を行う印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷媒体としては罫線等が予め印刷され
たものが知られており、このような印刷媒体には複数の
印字開始位置を有するものがある。複数の印字開始位置
を有する印刷媒体に対して従来の印字装置は、印字開始
位置をセットするための基準マークを設け、この基準マ
ーク近傍に印字開始位置がセットされた印刷媒体を予め
設定された距離、すなわち基準マークから印字ヘッドの
印字位置までの距離だけ搬送して、印字を行うものが知
られている。
【0003】このような印字装置において、使用者はこ
の基準マークに印刷媒体の所望の印字開始位置を合わせ
て、所定のキー操作を行うことにより、印刷媒体の所望
の印字開始位置から印字を行うことができる。すなわ
ち、基準マークに使用者が望む印刷媒体の任意の位置を
合わせることにより、印刷媒体の任意の位置から印字を
開始することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の印字装
置では、基準マーク近傍にセットされた印刷媒体を、基
準マークの位置から印字ヘッドの印字位置までの距離だ
け正確に搬送して印字を行うため、使用者が印刷媒体の
所望の印字開始位置を基準マークに合わせるのが誤って
ずれてしまった場合に、その印刷媒体の所望の印字開始
位置からずれた位置から、印字を開始してしまうという
問題があった。
【0005】例えば、罫線が予め印刷された印刷媒体に
印字する場合には、上述したように印刷媒体を所望の印
字開始位置が基準マークからずれてセットしてしまう
と、印字文字等が罫線間の印字領域において偏って印字
されたり、罫線をはみ出して印字されて、印字不良にな
る虞があるという問題がある。
【0006】そこでこの発明は、印刷媒体を所望の印字
開始位置が基準マークから僅かにずれてセットされて
も、印刷媒体の所望の印字開始位置から正確に印字を開
始することができ、印刷媒体のセットによる印字不良の
発生を防止することができる印字方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数個の印
字開始位置を有する印刷媒体を、この印刷媒体の所望の
印字開始位置を搬送基準位置にセットして、この搬送基
準位置から印字位置までの所定のセット搬送距離だけ搬
送して印字を行う印字装置において、印刷媒体が搬送さ
れた距離に応じて減算されるカウンタに搬送基準位置か
ら印字位置までの距離を設定する規定距離設定工程と、
搬送基準位置から印字位置までの搬送路の予め設定され
た搬送開始位置まで印刷媒体を搬送する第1の搬送工程
と、この第1の搬送工程で印刷媒体の搬送が終了したと
きのカウンタのカウント値が示す距離を印刷媒体の行間
隔距離で除算して得た商と余りとから、印刷媒体の印字
開始位置を印字位置に位置決めするための規格化された
搬送距離を算出する搬送距離算出工程と、第1の搬送工
程で搬送された印刷媒体を前記搬送距離算出工程で算出
された搬送距離だけ搬送する第2の搬送工程とを有する
ものである。
【0008】
【作用】このような構成の本発明において、まず、規定
距離設定工程でカウンタに搬送基準位置から印字位置ま
での距離が設定され、第1の搬送工程で、印刷媒体が搬
送基準位置から印字位置への搬送路の予め設定された搬
送開始位置まで搬送される。 印刷媒体が搬送開始位置ま
で搬送されると、搬送距離算出工程で、カウンタ野カウ
ント値が示す距離を印刷媒体の行間隔距離で除算して得
た商と余りとから印刷媒体の印字開始位置を印字位置に
位置決めするための規格化された搬送距離が算出され、
第2の搬送工程で、この算出された距離だけ印刷媒体が
搬送されて、印刷媒体の印字開始位置が印字位置に位置
決めされる。
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0012】図1は、この発明を適用した印字装置の要
部回路構成を示すブロック図で、1は、制御部本体を構
成するCPU(central processing unit )である。こ
のCPU1が行う処理のプログラムデータが記憶された
ROM(read only memory)2、前記CPU1が処理を
行うときに使用する各種メモリのエリアが形成されたR
AM(random access memory)3、キーボード4を制御
するキーボードコントローラ5、ホストコンピュータと
回線を介して接続された通信インターフェイス6は、シ
ステムバス7を介して前記CPU1と接続されている。
【0013】前記RAM3にはさらに、後述するマーク
位置から印字センターまでの距離の搬送量(パルス数)
が設定されるパルス数カウンタ3aが設けられ、搬送に
応じてパルス数を減算し、このパルス数カウンタ3aの
カウント値が0になると、印字が開始できるようになっ
ている。
【0014】また、印字ヘッド8を制御する印字コント
ローラ9及び、図示しない搬送ローラ等の搬送機構の駆
動源としての搬送モータ10、セットされた印刷媒体に
搬送ローラ等を接触させるためのクランプMG(マグネ
ット)11、セットされた印刷媒体を検出する光学式の
センサA12、搬送中の印刷媒体の前端を検出する印刷
媒体検出手段としての光学式のセンサB13をそれぞれ
制御する搬送コントローラ14も、前記システムバス7
を介して前記CPU1と接続されている。なお前記搬送
モータ10への1パルス出力による印刷媒体の搬送ピッ
チは、0.141mm/パルスとなっている。
【0015】図2に、前記印字ヘッド8の印字位置とし
ての印字センターZ、印刷媒体の所望の印字開始位置が
合わされる搬送基準位置としての基準マーク位置Y、前
記センサA12及び前記センサB13の配置位置を示
す。
【0016】15は、印刷媒体が正しくセットされるた
めのガイド部材で、この右端面が搬送における左基準線
Xと一致している。このガイド部材の基準マーク位置Y
部分には、印刷媒体の所望の印字開始位置を基準マーク
位置Y(搬送基準位置)に合わせるための基準マーク1
5aが設けられている。
【0017】前記基準マーク位置Yと前記センサA12
との間の距離Wは70パルス分に設定され、前記センサ
A12と前記センサB13との間の距離Vは1420パ
ルス分、前記センサB13と前記印字センターZとの間
の距離Uは100パルス分に設定されている。
【0018】従って、通常印刷媒体の印字開始位置を前
記基準マーク15aに正確に合わせてセットすれば、1
590パルス搬送して印字が開始される。なお前記RA
M3に形成されたパルス数カウンタ3aに、印字開始時
には1590パルスが設定されている( 規定距離設定工
程 )
【0019】図3に、前記CPU1が行う搬送制御処理
の流れを示す。
【0020】まず、センサA12により印刷媒体を検出
して、印刷媒体のセットが確認されるまでの待機状態と
なっている。センサA12により印刷媒体が検出され
て、印刷媒体のセットが確認されると、キー操作入力が
行われて印字開始が指示されるまでの待機状態となる。
【0021】キー操作入力が行われて印字開始が指示さ
れると、クランプMG11を降ろして搬送ローラを前記
基準マーク15a近傍にセットされた印刷媒体に接触さ
せ、搬送モータ10を駆動させて、搬送を開始する。
【0022】搬送開始されると、センサBにより印刷媒
体の先端が検出されるまでの待機状態となる。センサB
により印刷媒体の先端が検出されると、266パルス
(予め設定された距離)搬送して印刷媒体の搬送を( 搬
送開始位置で )一時停止する(第1の搬送工程 )
【0023】このときのパルス数カウンタ3aのカウン
ト値、すなわち残りパルス数(未搬送の距離)が15以
下か否かを判断する。残りパルス数が15以下ならば、
後述するステップ1(ST1)の処理に移行するように
なっている。
【0024】残りパルス数が15以下でなければ、残り
のパルス数を36で除算して、その商をNとしてRAM
3に記憶して、その余り(最小の誤差)が15以下か否
か、又は21以上か否かを判断する(搬送距離算出工
)。
【0025】その余りが15以下でなく、かつ21以上
でもなければ、すなわち、余りが16以上20以下の場
合には、エラー処理、例えば印刷媒体セットエラーとし
て印刷媒体を印字せずにそのまま装置外に排出する等の
処理が行われる。
【0026】また、その余りが15以下ならば、パルス
数カウンタ3aに(36×N)パルス数( 規格化された
搬送距離 )を設定して、印刷媒体の残りの搬送を行う(
第2の搬送工程 )。さらにその余りが21以上ならば、
パルス数カウンタ3aに{36×(N+1)}パルス数
( 規格化された搬送距離 )を設定して、印刷媒体の残り
の搬送を行う( 第2の搬送工程 )
【0027】パルス数カウンタ3aに設定されたパルス
数分の印刷媒体の残りの搬送が終了すると、ステップ1
(ST1)の処理として、印字データが印字ヘッド8に
出力され、印刷媒体に所定の印字情報が印字される(印
字制御手段)。
【0028】この印字が終了すると、印刷媒体を装置外
に排出して、この搬送制御処理を終了するようになって
いる。
【0029】なお、図4にこの印字装置で使用される印
刷媒体を示す。
【0030】この印刷媒体21は冊子状に形成されてお
り、複数の印字開始位置がそれぞれ左側に設けられた複
数の行マーク21aにより示されている。この印刷媒体
21の前端から第1行目の行マーク21aまでの長さT
は166パルス分であり、行マーク21a間の長さSは
36パルス分である。
【0031】このような構成の本実施例においては、使
用者が印刷媒体21の左端をガイド部材15の右端面に
接触させると共に、印刷媒体21の目的の行(印字開始
位置)の行マーク21aをガイド部材15の基準マーク
15aに合わせてセットすると、センサA12により印
刷媒体21が検出され、使用者がキーボード4により必
要データの入力を行って印字開始を指示すると、搬送モ
ータ10が駆動して、印刷媒体21の搬送が開始され
る。
【0032】このとき、印刷媒体21が搬送されるにし
たがって、その搬送量(搬送モータ10へ出力されるパ
ルス数)に応じてパルス数カウンタ3aのカウント値が
減算される。
【0033】そこでセンサB13により印刷媒体21の
前端が検出されると、26パルス搬送して、印刷媒体
21の搬送が一時停止される。すなわち、センサB13
と印字センターZ間の距離Uが100パルス分で、印刷
媒体21の前端から第1行目の行マーク21aまでの長
さTが166パルス分であるから、ちょうど印刷媒体2
1の第1行目(一番先端に近い行マークの位置)が、印
字センターZの位置に位置決めされる。
【0034】ここでパルス数カウンタ3aのカウント
値、すなわち残りパルス数が15以下であれば、印刷媒
体21の第1行目が基準マーク15aにセットされたと
判定されて、そのまま第1行目から印字が開始されて、
印字が終了すると印刷媒体21が装置外に排出される。
【0035】ここで残りパルス数が16以上であれば、
印刷媒体21の行マーク21a間の長さS=36パルス
分であるから、その残りパルス数を36で除算してその
商をNとして記憶し、その余りが15以下か、又は21
以上かを判断する。
【0036】その余りが15以下ならば、印刷媒体21
の(N+1)行目の行マーク21aがガイド部15の基
準マーク15aに合わされたものと判断して、(36×
N)パルス搬送する。すると、印刷媒体21の(N+
1)行目が印字センターZの位置に位置決めされて、こ
の(N+1)行目から印字が開始される。この印字が終
了すると印刷媒体21が装置外に排出される。
【0037】また、その余りが21以上ならば、印刷媒
体の(N+2)行目の行マーク21aが基準マーク15
aに合わされたものと判断して、{36×(N+1)}
パルス搬送する。すると、印刷媒体21の(N+2)行
目が印字センターZの位置に位置決めされて、この(N
+2)行目から印字が開始される。この印字が終了する
と印刷媒体21が装置外に排出される。
【0038】さらに、その余りが16以上20以下の場
合には、(N+1)行目の行マークと(N+1)行目の
行マークとの間のほぼ中間が基準マーク15aに合わさ
れたため、基準マーク15aに(N+1)行目か(N+
2)行目かのどちらが合わされたのか判定できず、エラ
ー処理が行われる。
【0039】このように本実施例によれば、印刷媒体2
1の前端を検出するセンサB13と、基準マーク15a
にセットされた印刷媒体21の搬送時の残りのパルス数
を示すパルス数カウンタ3aとを設け、基準マーク15
aに印字開始位置21aがセットされた印刷媒体21の
搬送中にセンサB13により印刷媒体21の前端を検出
すると、266パルス分搬送して、その位置から(36
×N)で示される各印字開始位置を印字位置まで搬送す
るのに必要なパルス数のうちで、その時のパルス数カウ
ンタ3aのカウント値、すなわち残りパルス数に最も近
い必要パルス数を判定して、つまりNの値を決定して、
その必要パルス数分搬送して印字を行うことにより、印
刷媒体21の所望の印字開始位置21aが基準マークか
ら僅かにずれてセットされても、印刷媒体21の所望の
印字開始位置21aから正確に印字を開始することがで
きる。従って印刷媒体のセットによる印字不良の発生を
防止することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
印刷媒体を所望の印字開始位置が基準マークから僅かに
ずれてセットされても、印刷媒体の所望の印字開始位置
から正確に印字を開始することができ、印刷媒体のセッ
トによる印字不良の発生を防止することができる印字
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の要部回路構成を示すブロ
ック図。
【図2】同実施例の基準マーク位置、センサA,B及び
印字センターの配置位置を示す図。
【図3】同実施例の搬送制御処理の流れを示す図。
【図4】同実施例に使用される印刷媒体を示す図。
【符号の説明】
1…CPU、3a…パルス数カウンタ、4…キーボー
ド、8…印字ヘッド、10…搬送モータ、13…センサ
B、15a…基準マーク、Y…基準マーク位置、Z…印
字センター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 仁 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東京 電気株式会社大仁工場内 (72)発明者 武川 達也 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 寺見 雅和 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 高橋 芳男 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−154379(JP,A) 特開 昭62−41073(JP,A) 特開 昭63−205268(JP,A) 特開 昭63−276583(JP,A) 実開 昭54−142507(JP,U) 実開 昭60−123246(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の印字開始位置を有する印刷媒体
    を、この印刷媒体の所望の印字開始位置を搬送基準位置
    にセットして、この搬送基準位置から印字位置までの所
    定のセット搬送距離だけ搬送して印字を行う印字装置に
    おいて、前記印刷媒体が搬送された距離に応じて減算されるカウ
    ンタに前記搬送基準位置から前記印字位置までの距離を
    設定する規定距離設定工程と、 前記搬送基準位置から前記印字位置までの搬送路の予め
    設定された搬送開始位置まで前記印刷媒体を搬送する第
    1の搬送工程と、 この第1の搬送工程による前記印刷媒体の搬送が終了し
    たときのカウンタのカウント値が示す距離を前記印刷媒
    体の行間隔距離で除算して得た商と余りとから、前記印
    刷媒体の印字開始位置を前記印字位置に位置決めするた
    めの規格化された搬送距離を算出する搬送距離算出工程
    と、 前記第1の搬送工程で搬送された前記印刷媒体を前記搬
    送距離算出工程で算出された搬送距離だけ搬送する第2
    の搬送工程と を有することを特徴とする印字方法。
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