JP2641451B2 - 酸化物超電導集積回路 - Google Patents

酸化物超電導集積回路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、酸化物超高温超電導薄膜集積回路の受動素
子に係り、特に液体窒素温度で動作するジョセフソン接
合集積回路に好適な薄膜抵抗体に関する。
〔従来の技術〕 トンネル型ジョセフソン接合素子は、2つの超電導薄
膜の間に極めて薄いトンネル障壁層を挾んだサンドイッ
チ構造で、極低温(4.2K)における超電導トンネル現象
を応用したスイッチング素子である。この素子は、従来
の半導体素子に比べスイッチング速度は約1桁早いと同
時に、消費電力は約3桁小さいという特長があり、将来
の超高速計算機用の論理演算素子、記憶素子として期待
されている。それらの素子を構成するための超電導薄膜
には、おもにPb−In−Au合金、Pb−Bi合金、Nb及びNbN
などが用いられている。また抵抗薄膜にはAu−In合金、
Mo、(MoNx)などが用いられている。ところで、それら
のジョセフソン接合素子の極低温冷却としてヘリウムを
用いているが、ごく最近、希土類元素と銅の複合酸化物
からなる層状のペロブスカイト類似構造が,従来の金属
系超電導材料に比べ著しく高い超電導臨界温度を示すこ
とがツアイツシュリフト フュール フィジィク,ビ
ー,コンデンスト マター,64号(1986年)189頁(Zeit
schrift fur Physik,B−CondensedMatter,64(1986)18
9.)において論じられている。その後の研究によて、La
−Sr−Cu−O系材料ではおよそ30〜40Kで、またY−B
−Cu−O系材料では90Kで超電導性を示すことが明らか
になった。それらの酸化物超電導材料は酸化物ないし炭
酸塩を用い、これを混合後900℃前後の高温で反応さ
せ、さらに混合粉砕の後900℃〜1000℃で熱処理するこ
とにより得られる。また上述の酸化物超電導材料を薄膜
にするには、高温熱処理によって作製した焼結体をター
ゲットとしたスパッタリング成膜法が用いられる。この
ように作製した薄膜を900℃前後の高温酸素雰囲気中で
熱処理を行うことにより、前述した高温超電導性を示す
膜が得られる。このような酸化物超電導材料の出現によ
って、これまで不可能であった液体窒素冷媒を用いて動
作するジョセフソン接合素子の作製が可能になった。
以上のような方法によって形成される酸化物超導電ジ
ョセフソン接合素子を主要素子として、論理演算回路、
記憶回路の集積回路を作製する場合受動素子として、薄
膜抵抗、薄膜インダクタ、薄膜コンデンサを作製する必
要がある。その中で薄膜抵抗は、入出力信号の分割抵
抗、スイッチング動作時のダンピング抵抗、回路の負荷
抵抗として各々重要な役割を担っている。一般に集積回
路のプロセスでは、薄膜抵抗はジョセフソン接合の直下
ないしはきわめて近い領域に作る必要があり、通常ジョ
セフソン接合形成前に作製している。したがって薄膜抵
抗は、後の工程で行われる900℃前後の酸素雰囲気熱処
理に対して抵抗値の変化が生じないよう、耐熱性、耐酸
化性を有する薄膜であることが要求される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の薄膜抵抗例えばAuIn合金膜、Mo
Nx膜はそのような高温・酸素雰囲気での熱処理の点につ
いては配慮されておらず、素子作製上の問題がある。
本発明の目的は高温・酸素雰囲気の熱処理に対しても
安定な薄膜抵抗を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、PtおよびPdを主成分とした貴金属系合金
薄膜を用いることにより、達成される。
〔作用〕
貴金属は一般に高融点で、しかも耐酸化性を有する。
それらの薄膜面積固有抵抗は、導体のAuに比べ単体Ptが
3倍、単体Pdが4倍の値を示す。それらの金属にNi,Ti,
Mo,Wなどを添加することにより面積固有抵抗は10〜100
倍程度高い値を示すようになり抵抗体としての性質が現
われる。したがってそれらの合金薄膜を用いることによ
り高温・酸素雰囲気の熱処理に対しても安定な抵抗値を
示す薄膜抵抗を得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。Mg
O絶縁性基板1の主表面上にマグネトロンスパッタ法に
より80%Pt−20%Ni(wt%)の組成からなる合金薄膜を
厚さが0.1μmになるように堆積させる。その際基板は3
50℃に加熱する。次にAZレジストを用いたフォトエッチ
ングプロセスの露光・現象処理により所望のレジストパ
ターンを形成する。つぎにフレオンガスを用いた反応性
イオンエッチング法により前記Pt−Ni合金膜を加工し薄
膜抵抗2を形成する。その後Y−Cu−O、Ba−Cu−O材
からなる2枚のスパッタターゲットとするマグネトロン
スパッタ法により、前記基板1の主面上にYBa2Cu3O7
を約2μmの厚さに堆積する。その際放電ガス雰囲気
は、Ar又はAr+10%O2の低圧力中であればどちらを選ん
でも良い。基板温度は常温である。その後酸素加圧雰囲
気中で920℃−2hrの熱処理を行いYBa2Cu3O7膜を結晶化
させる。
つぎにYBa2Cu3O7膜上にAZレジストパターンを前述し
たフォトプロセスを用いて形成し、ついで前記レジスト
パターンをマスクにして5%HNO3水溶液(容量%)でYB
a2Cu3O7膜をエッチングして所望のパターン形状とし、
下部電極膜3を形成する。その際下部電極膜3の一部を
前記抵抗膜の一部に延存させ電気的に接続させる。なお
YBa2Cu3O7膜のパターン形成は前記化学エッチング法の
ほかに、Arなどのイオン衝撃によるドライエッチング法
によっても良い。
つぎに前記薄膜抵抗2および下部電極膜3上に下部電
極膜表面の一部が露出するように開口部4を設けたAl2O
3層間絶縁膜5を形成したのち、Arのプラズマ放電法に
より層間絶縁膜の開口部により露出したYBa2Cu3O7膜表
面をクリーニングする。その後引きつづいてスパッタ法
によりYBa2Cu3O7膜を形成する。堆積したYBa2Cu3O7膜の
厚さは3μmである。つぎに前記各々の薄膜を積層した
基板1を加熱酸素雰囲気中において920℃−2hの熱処理
を行い、さらに100℃/hの速度で徐冷する。この熱処理
の際に前記基板1の主面が焼結法等で作製したYBa2Cu3O
7ペレット面に直接接触するように載置する。この熱処
理工程によって下部電極膜3表面に形成された高抵抗層
(組成にずれが生じて絶縁性の膜として存在)は一部低
抵抗層に変化し、残るわずかな高抵抗層がトンネル障壁
層としての役割を果たすようになる。以上の熱処理を行
った後,YBa2Cu3O7膜をフォトエッチングプロセスにより
所望のパターンに加工し、上部電極膜6を形成する。
以上の方法により、酸化物超電導薄膜を用いたジョセ
フソン集積回路を作製できる。本実施例においては、薄
膜抵抗材料として80%Pt−20%Niを用いる場合について
述べたが、その面積比抵抗は120Ω/□が得られる。集
積回路に用いるためにはおよそ50Ω/□以上の面積比抵
抗が必要である。そのような条件を満たす薄膜抵抗材料
の組成は下記のとおりである。すなわちPt−Ni合金薄膜
抵抗の場合、Ptの組成は30〜85wt%が適当である。同様
にPt−Ti合金薄膜抵抗の場合57〜90wt%Ptの組成、Pt−
Mo合金抵抗薄膜の場合65〜90wt%Ptの組成、Pt−W合金
抵抗薄膜の場合50〜90wt%Ptの組成が適当である。一方
Pdを用いた合金では、Pd−Ni合金薄膜抵抗の場合30〜90
wt%Pdの組成、Pd−Ti合金薄膜抵抗の場合53〜90wt%Pd
の組成、Pd−Mo合金薄膜抵抗の場合60〜90wt%Pdの組
成、Pd−W合金薄膜の場合70〜90wt%Pdの組成が各々適
当である。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によればPtまたはPdにNi、T
i、Mo、Wのいずれか一つを含む合金薄膜抵抗は、高
温、酸素雰囲気中の熱処理を行った後においても抵抗膜
の変化は2〜3%の変動で極めて安定しており、酸化物
超電導集積回路の薄膜抵抗として十分使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す断面図である。 符号の説明 1……基板、2……薄膜抵抗、3……下部電極膜、4…
…開口部、5……層間絶縁膜、6……上部電極膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−101883(JP,A) 特開 昭55−146988(JP,A) 特開 昭62−21283(JP,A) 特開 昭54−61025(JP,A) 特開 昭62−22492(JP,A) 特開 昭61−267382(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物超導薄膜を積層して形成したジョセ
    フソン接合素子と上記酸化物超電導薄膜の一部と接電触
    して形成された薄膜抵抗とを有する酸化物超電導集積回
    路において、 上記薄膜抵抗は、PtもしくはPdの貴金属にNi、Ti、Mo、
    Wのうちのいずれかを含む合金薄膜により形成されるこ
    とを特徴とする酸化物超電導集積回路。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の酸化物超電導
    集積回路において、 上記薄膜抵抗の合金薄膜はその面積比抵抗が50Ω/□以
    上であることを特徴とする酸化物超電導集積回路。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の酸化物超電導
    集積回路において、 上記酸化物超電導薄膜は希土類元素と銅の複合酸化物か
    らなる層状のペロブスカイト類似構造を有する酸化物超
    電導薄膜であることを特徴とする酸化物超電導集積回
    路。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の酸化物超電導
    集積回路において、 上記薄膜抵抗は、入出力信号の分割信号、スイッチング
    動作時のダンピング抵抗、回路の負荷抵抗のいずれかの
    役割を担っていることを特徴とする酸化物超電導集積回
    路。
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