JP2640859B2 - ツインターボ切換システム - Google Patents

ツインターボ切換システム

Info

Publication number
JP2640859B2
JP2640859B2 JP1167506A JP16750689A JP2640859B2 JP 2640859 B2 JP2640859 B2 JP 2640859B2 JP 1167506 A JP1167506 A JP 1167506A JP 16750689 A JP16750689 A JP 16750689A JP 2640859 B2 JP2640859 B2 JP 2640859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
exhaust
communication
passages
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1167506A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0333430A (ja
Inventor
均 稲葉
良一 大橋
宏樹 枡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP1167506A priority Critical patent/JP2640859B2/ja
Publication of JPH0333430A publication Critical patent/JPH0333430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2640859B2 publication Critical patent/JP2640859B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願発明は、ツインターボの各排気ターボ過給機への
排気の供給を使用速度域に応じて切換える切換システム
に関するものである。
(従来技術及びその問題点) 複数気筒を2群に分割し、各気筒群に排気ターボ過給
機を設けたツインターボにおいて、各タービンに排気を
供給する方式としては、いわゆるMTU方式、ボルボ方式
が知られている。しかしながらMTU方式では、静圧過給
方式であるために、負荷の低いところで、2本の排気通
路を流れる排気の脈動パルスが相互に干渉し合う、いわ
ゆる排気干渉が生じ、脈動パルスが低下して過給効率が
悪化する。また機関から排出される排気の色も悪くな
る。
またボルボ方式では第22図に示すように、排気干渉の
防止にパルスコンバータ81を用いているが、排気干渉を
完全には防止できない。また最大出力付近では中型、小
型の排気ターボ過給機82、83の両方を用いているが、過
給機は小さいほど過給効率が悪くなるため、従来の1つ
の大型の排気ターボ過給機でマッチングした場合の性能
より定格出力付近の性能が悪くなる。
(発明の目的) 本願発明の主たる目的は、最大出力付近の性能を悪化
させることなく、機関回転の略全域における出力の向上
を図ることができ、燃費や、機関から排出される排気の
色も改善することができるツインターボ切換システムを
提供することである。
(発明の構成) 本願の第1の発明は、複数気筒を2群に分割し、各気
筒群に排気ターボ過給機を設けたツインターボにおい
て、排気ターボ過給機への排気の供給を使用速度域に応
じて切換える切換システムであって、両方の排気ターボ
過給機にツインスクロールタービンを用いるとともに各
排気ターボ過給機の容量を異ならせ、大容量タービンに
通じる第1排気通路と小容量タービンに通じる第2排気
通路との間に両通路を連通する連絡管を設け、連絡管は
第1、第2排気通路の排気上流側に連通する第1連通路
と排気下流側に連通する第2連通路とからなり、第1排
気通路はタービン側から排気上流側に向けて連絡管開口
付近まで延びた隔壁により連絡管開口側の第1通路とそ
れとは反対側の第2通路とに分割されており、第1排気
通路と連絡管との連通では第2連通路が第1通路のみと
連通し第1連通路が第2通路のみと連通しており、第2
排気通路はタービン側から排気上流側に向けて延びた隔
壁により連絡管開口付近まで連絡管開口側の第3通路と
それとは反対側の第4通路とに分割されており、第2排
気通路の隔壁の空気上流端に、第1の使用速度域では第
3通路と第1連通路との連通を確保しながら第3通路を
閉塞し、第2の使用速度域では第3、第4通路を共に閉
塞することなく、第3の使用速度域では第4通路を閉塞
するように切換わる第1切換弁を設け、第2連通路の第
3通路への開口に、第1、第2の使用速度域では開口を
閉塞し、第3の使用速度域では第2連通路と第2排気通
路の排気上流側との連通を確保しながら第3通路を閉塞
するよう切換わる第2切換弁を設け、第1連通路の第2
通路への開口に、第1の使用速度域では第1連通路と第
1排気通路の排気上流側との連通を確保しながら第2通
路を閉塞し、第2、第3の使用速度域では開口を閉塞す
るよう切換わる第3切換弁を設け、第1の使用速度域を
低速域、又は低速及び中速域とし、第2の使用速度域を
中速域とし、第3の使用速度域を高速域としたことを特
徴とするツインターボ切換システムであり、更には上記
小容量の排気ターボ過給機より更に小容量の排気ターボ
過給機を設け、その排気ターボ過給機はツインスクロー
ルタービンを有しており、そのタービンに通じる第3排
気通路を上記第2排気通路の上記第1、第2切換弁より
排気下流側に連通して設け、第3排気通路は2つの並列
な通路からなり、その通路の一方は上記第3通路のみに
連通し他方は上記第4通路のみに連通しており、第3排
気通路の各通路の上記第3、第4通路への開口に、アイ
ドリング時及び機関始動時には上記第3、第4通路を閉
塞し、それ以外の時には第3排気通路の各通路の上記第
3、第4通路への開口を閉塞するよう切換わる切換弁を
設け、更には排気ターボ過給機への排気の流れを遮って
排気ターボ過給機を休止させる切換弁に、排気が漏れて
通過する貫通孔を設け、貫通孔を、切換弁の略中央に、
切換弁の面積に対し所定の割合の断面積を有するよう、
且つ切換弁が排気通路を閉塞した際に各通路における排
気の流路方向と平行となるよう形成したものである。
また本願の第2の発明は、複数気筒を2群に分割し、
各気筒群に排気ターボ過給機を設けたツインターボにお
いて、排気ターボ過給機への排気の供給を使用速度域に
応じて切換える切換システムであって、両方の排気ター
ボ過給機にツインスクロールタービンを用いるとともに
各排気ターボ過給機の容量を異ならせ、大容量タービン
に通じる第1排気通路と小容量タービンに通じる第2排
気通路との間に両通路を連通する連絡管を設け、連絡管
は第1、第2排気通路の排気上流側に連通する第1連通
路と排気下流側に連通する第2連通路とからなり、第1
排気通路はタービン側から排気上流側に向けて延びた隔
壁により連絡管開口付近まで連絡管開口側の第1通路と
それとは反対側の第2通路とに分割されており、第2排
気通路はタービン側から排気上流側に向けて延びた隔壁
により連絡管開口付近まで連絡管開口側の第3通路とそ
れとは反対側の第4通路とに分割されており、使用速度
域を低速側から順次第1から第6の域に区分し、第2排
気通路の隔壁の排気上流端に、第1、第3、第5の使用
速度域では第4通路を閉塞し、第4、第6の使用速度域
では第3、第4通路を共に閉塞することなく、第2の使
用速度域では第3通路と第1連通路との連通を確保しな
がら第3通路を閉塞するよう切換わる第1切換弁を設
け、第2連通路の第3通路への開口に、第1、第2、第
3、第4、第6の使用速度域では開口を閉塞し、第5の
使用速度域では第2連通路と第2排気通路の排気上流側
との連通を確保しながら第3通路を閉塞するよう切換わ
る第2切換弁を設け、第1連通路の第2通路への開口
に、第1、第2の使用速度域では第1連通路と第1排気
通路の排気上流側との連通を確保しながら第2通路を閉
塞し、第3、第4、第5、第6の使用速度域では開口を
閉塞するよう切換わる第3切換弁を設け、第1排気通路
の隔壁の排気上流端に、第6の使用速度域では第1、第
2通路を共に閉塞することなく、第1、第2、第3、第
4、第5の使用速度域では第1通路と第2連通路との連
通を確保しながら第1通路を閉塞するよう切換わる第4
切換弁を設けたことを特徴とするツインターボ切換シス
テムであり、更には上記小容量の排気ターボ過給機より
更に小容量の排気ターボ過給機を設け、その排気ターボ
過給機はツインスクロールタービンを有しており、その
タービンに通じる第3排気通路を上記第2排気通路の上
記第1、第2切換弁より排気下流側に連通して設け、第
3排気通路は2つの並列な通路からなり、その通路の一
方は上記第3通路のみに連通し他方は上記第4通路のみ
に連通しており、第3排気通路の各通路の上記第3、第
4通路への開口に、アイドリング時及び機関始動時には
上記第3、第4通路を閉塞し、それ以外の時には第3排
気通路の各通路の上記第3、第4通路への開口を閉塞す
るよう切換わる切換弁を設け、更には排気ターボ過給機
への排気の流れを遮って排気ターボ過給機を休止させる
切換弁に、排気が漏れて通過する貫通孔を設け、貫通孔
を、切換弁の略中央に、切換弁の面積に対し所定の割合
の断面積を有するよう、且つ切換弁が排気通路を閉塞し
た際に各通路における排気の流路方向と平行となるよう
形成したものである。
(実施例) 以下、本願発明の実施例を図に基づいて説明する。ま
ず本願の第1の発明の第1実施例について説明する。第
1図は本実施例の切換システムを採用したツインターボ
の構成略図である。図において、10は機関本体であり、
6気筒のシリンダ(図示せず)を有している。シリンダ
の排気マニホールド11は3気筒分ずつ集合しており、排
気マニホールド11aは第1排気通路12に、排気マニホー
ルド11bは第2排気通路13に繋がっている。
第1排気通路12は排気ターボ過給機14に接続し、第2
排気通路13は排気ターボ過給機15に接続している。排気
ターボ過給機14は通常用いられるものと同容量である
が、排気ターボ過給機15の容量は排気ターボ過給機14よ
り小さく、例えば半分の容量である。排気ターボ過給機
14、15はそれぞれツインスクロールタービン16、17を有
している。排気ターボ過給機14、15のコンプレッサー1
8、19は給気管20a、20b、及び給気管20を介して機関本
体10の給気マニホールド21に連通している。給気管20
a、20bにはそれぞれ逆止弁22a、22bが介装されており、
給気管20には給気冷却器24が介装されている。
第1排気通路12と第2排気通路13との間には連絡管30
が両通路12、13に連通して設けてある。連絡管30は流路
断面を略2分する隔壁30aにより第1連通路31と第2連
通路32とに分割されている。第1連通路31は第2連通路
32に対して第1、第2排気通路12、13の排気上流側に連
通している。第1排気通路12は、タービン16側から排気
上流側に向けて延びて隔壁30aに繋がった隔壁12aによ
り、連絡管30の開口側の第1通路41とそれとは反対側の
第2通路42とに分割されている。即ち第1通路41は第2
連通路32のみと連通しており、第2通路42は第1連通路
31のみと連通している。なお隔壁12aは第1排気通路12
の流路断面を略2分するよう設けられている。第2排気
通路13は、タービン17側から排気上流側に向けて延びた
隔壁13aにより、連絡管30の開口側の第3通路43とそれ
とは反対側の第4通路44とに分割されている。隔壁13a
は第2排気通路13の流路断面を略2分して隔壁30aの第
2排気通路13側の端部に対向する位置まで延びている。
第2排気通路13の隔壁13aの排気上流端には第1切換
弁51が、第2連通路32の第3通路43への開口45には第2
切換弁52が、第1連通路31の第2通路42への開口46には
第3切換弁53が、それぞれ設けてある。これらの切換弁
51、52、53は、第2図ないし第4図に示すように相互に
連動して作動するよう設けられている。第2図ないし第
4図は各使用速度域での切換システムの作動状態を示し
ており、第2図は低速域、第3図は中速域、第4図は高
速域での状態を示している。
第1切換弁51は、低速域では第3通路43と第1連通路
31との連通を確保しながら第3通路43を閉塞し、中速域
では第3、第4通路43、44を共に閉塞することなく、高
速域では第4通路44を閉塞するよう切換わるようになっ
ており、第2切換弁52は、低速域及び中速域では開口45
を閉塞し、高速域では第2連通路32と第2排気通路13の
排気上流側との連通を確保しながら第3通路43を閉塞す
るよう切換わるようになっており、第3切換弁53は、低
速域では第1連通路31と第1排気通路12の排気上流側と
の連通を確保しながら第2通路42を閉塞し、中速域及び
高速域では開口46を閉塞するよう切換わるようになって
いる。
また第2、第3切換弁52、53には中央に貫通孔52a、5
3aが形成されている。貫通孔52aは、第2切換弁52が第
4図に示すように第3通路43を閉塞した際にタービン17
に向かう流路方向と平行となるよう形成されており、貫
通孔53aは、第3切換弁53が第2図に示すように第2通
路42を閉塞した際にタービン16に向かう流路方向と平行
となるよう形成されている。また貫通孔52a、53aはその
断面積が切換弁52、53の面積の0.5〜1.0%の間となるよ
う形成されている。
また各切換弁51、52、53の切換機構は第5図に示すよ
うになっている。即ち各切換弁51、52、53の基端部には
アーム101a、101b、101cの一端が基端部を支点として回
動自在に連結されており、アーム101a、101b、101cの他
端部には油圧シリンダー102a、102b、102cのロッド103
a、103b、103cの先端が回動自在に連結されている。な
おアーム101a、101b、101cは排気通路の外方に突出して
いる。油圧シリンダー102a、102b、102cには油圧ポンプ
104からの配管がそれぞれ電磁式制御弁105a、105b、105
cを介して連結されている。電磁式制御弁105a、105b、1
05cはロッド103a、103b、103cを伸長、短縮させるため
の油圧供給を制御するものである。制御装置106は機関
本体10の回転数を検知するセンサー107からの信号を入
力として機関の運転状態を判別し、各切換弁51、52、53
が、低速時には第2図のように、中速時には第3図のよ
うに、高速時には第4図のように切換わるよう、電磁式
制御弁105a、105b、105cを制御する。なお油圧シリンダ
ーの代わりにエアシリンダー等の他のアクチュエーター
を用いてもよい。
以上の構成では、低速域においては第2図に矢印で示
すように、排気マニホールド11aからの排気は第1連通
路31、第3通路43を通って、また排気マニホールド11b
からの排気は第4通路44を通って共にタービン17に供給
される。即ち低速域では、排気ターボ過給機15が両スク
ロールで作動し、排気ターボ過給機14は休止している。
中速域においては第3図に矢印で示すように、排気マニ
ホールド11aからの排気は第2通路42を通ってタービン1
6に供給され、排気マニホールド11bからの排気は第3、
第4通路43、44を通ってタービン17に供給される。即ち
中速域では、排気ターボ過給機15が両スクロールで、及
び排気ターボ過給機14が片スクロールで作動する。高速
域においては第4図に矢印で示すように、排気マニホー
ルド11aからの排気は第2通路42を通って、また排気マ
ニホールド11bからの排気は第2連通路32、第1通路41
を通って共にタービン16に供給される。即ち高速域で
は、排気ターボ過給機14が両スクロールで作動し、排気
ターボ過給機15は休止している。なお逆止弁22a、22b
は、給気の逆流を防止するために設けてあり、排気ター
ボ過給機14、15のコンプレッサー18、19の一方のみが作
動している時は作動側が開き、停止側は閉じている。
また排気マニホールド11a、11bからの排気は、第2図
の作動状態では隔壁13a、第1切換弁51により隔てられ
たままタービン17に供給され、第3図の作動状態では隔
壁12a、第2切換弁52、第3切換弁53により隔てられた
ままそれぞれタービン16、17に供給され、第4図の作動
状態では隔壁12a、第3切換弁53により隔てられたまま
タービン16に供給される。従って排気マニホールド11
a、11bからの排気の脈動パルスが相互に干渉することは
なく、高い脈動パルスにより排気ターボ過給機14、15の
過給効果は向上する。
第6図は機関の回転数と出力との関係を示す図であ
る。横軸は回転数(%)を、縦軸は出力を示す。本実施
例では回転数0〜50%を低速域、50〜70%を中速域、70
〜100%を高速域としている。上述の第2図ないし第4
図に示すように作動することによって、本実施例では特
性X1が発揮される。即ち従来のボルボ方式の例による特
性X2に比して、低速域では領域W1分だけ、また中速域で
は領域W2分だけ出力が向上しており、燃費や、機関本体
10からの排気の色も改善される。
一方、排気ターボ過給機が休止している時にタービン
が完全に停止していると、タービンの潤滑が不十分とな
り、再始動時に負担がかかり排気ターボ過給機の耐久性
を損なうおそれがある。ところが本実施例では、第2切
換弁52に貫通孔52aが形成されているので、第4図の作
動状態のように排気ターボ過給機15が休止している時で
も、排気マニホールド11bからの排気は僅かな量が第2
切換弁52の貫通孔52aを通り、第3通路43を通ってター
ビン17に供給され、タービン17は完全には停止しない。
また第3切換弁53には貫通孔53aが形成されているの
で、第2図の作動状態のように排気ターボ過給機14が休
止している時でも、排気マニホールド11aからの排気は
僅な量が第3切換弁53の貫通孔53aを通り、第2通路42
を通ってタービン16に供給され、タービン16は完全には
停止しない。従って排気ターボ過給機14、15の耐久性が
損なわれることはない。なお貫通孔からの排気の漏れが
大きいと、作動している排気ターボ過給機のブースト圧
が不十分となり、機関性能が悪化するおそれがあるが、
貫通孔52a、53aの断面積を第7図に基づいてそれぞれ第
2、第3切換弁52、53の面積の0.5〜1.0%としているの
で、機関性能が悪化することもない。なお第2切換弁52
の代わりに第1切換弁51に貫通孔を設けてもよく、或は
両方51、52に設けてもよい。
なお上記実施例では、使用速度域を3段階に区分して
いるが、2段階に区分するようにしてもよい。即ち例え
ば上記実施例の第2図に示す低速域の作動状態により中
速域をも作動させるようにし、第3図に示す中速域の作
動状態を省略してもよい。この例では、第8図に示すよ
うに従来例の特性X2に比して領域W3分だけ低速域及び中
速域の出力が向上した特性X3が発揮される。なおこの特
性X3は上記実施例の特性X1に比して低速域の出力がやや
小さくなっている。
次に本願の第1の発明の第2実施例について説明す
る。第9図は本実施例の切換システムを採用したツイン
ターボの構成略図である。図において、第1図と同一符
号は同じものを示す。本実施例は上記第1実施例の構成
に加え、排気ターボ過給機60、第3排気通路61、第5、
第6切換弁62、63を設けたものである。排気ターボ過給
機60は排気ターボ過給機15より更に容量の小さいもので
あり、ツインスクロールタービン64を有している。また
コンプレッサー65は給気管20cを介して給気管20に接続
しており、給気管20cには逆止弁22cが介装されている。
第3排気通路61は2つの分割通路、即ち第5通路66と第
6通路67とがらなっており、第5通路66は第3通路43
に、第6通路67は第4通路44に、それぞれ第1、第2切
換弁51、52より排気下流側にて連通している。第10図は
第3排気通路61と第2排気通路13との連通部分を拡大し
て示す断面図であり、第9図の矢印X方向から見たもの
である。第5通路66の第3通路43への開口68には第5切
換弁62が、及び第6通路67の第4通路44への開口69には
第6切換弁63が設けてあり、両切換弁62、63とも、アイ
ドリング時及び機関始動時には第3、第4通路43、44を
閉塞し、それ以外の作動状態においては開口68、69を閉
塞するよう切換わるように設けられている。また切換弁
62、63にはその中央に貫通孔62a、63aが形成されてい
る。各貫通孔62a、63aは、各切換弁62、63が第3、第4
通路43、44を閉塞した際にタービン17に向かう流路方向
と平行となるよう形成されており、各貫通孔62a、63aは
その断面積が各切換弁62、63の面積の0.5〜1.0%の間と
なるよう形成されている。
以上の構成では、アイドリング時及び極めて低速な区
域では第9図に矢印で示すように、排気マニホールド11
aからの排気は第1連通路31、第3通路43、第5通路66
を通って、また排気マニホールド11bからの排気は第4
通路44、第6通路67を通って共にタービン64に供給さ
れ、排気ターボ過給機60のみが両スクロールで作動し、
排気ターボ過給機14、15は休止している。また第5、第
6通路66、67は独立しているので、排気マニホールド11
a、11bからの排気の脈動パルスが相互に干渉することは
なく、高い脈動パルスにより排気ターボ過給機60の過給
効果は向上する。
従って本実施例によれば第11図に示すような特性X4が
発揮される。即ち上記第1実施例の特性X1に比して極め
て低速な区域(図中A部分)における出力が領域W4分だ
け向上しており、またアイドリング時の過給圧が確保さ
れ、排気が青白色となるのが防止される。
なお第5、第6切換弁62、63には貫通孔62a、63aが形
成されているので、第5、第6切換弁62、63により第
3、第4通路43、44が閉塞されている時でも僅な量の排
気がタービン17側に漏れていく。従って排気ターボ過給
機15は休止していてもタービン17は完全には停止してい
ないので、タービン17の潤滑が不十分になることはな
く、排気ターボ過給機15の耐久性が損なわれることはな
い。他の作動については上記第1実施例と同様である。
次に本願の第2の発明の第1実施例について説明す
る。第12図は本実施例の切換システムを採用したツイン
ターボの構成略図である。図において、第1図の実施例
と同一符号は同じものを示す。本実施例の構成が第1図
の実施例の構成と異なる点は、第1排気通路12の隔壁12
aが連絡管30の隔壁30aに繋がっておらず、即ち隔壁12a
は連絡管30の開口の排気下流側の付近まで延びているだ
けであり、隔壁12aの排気上流端に第4切換弁54が設け
られている点である。
そして第1ないし第4切換弁51ないし54は第13図ない
し第18図に示すように相互に連動して作動するよう設け
られている。第13図ないし第18図は各使用速度域での切
換システムの作動状態を示しており、第13図は最も低速
な第1速度域を示し、順次高速となり、第18図は最も高
速な第6速度域を示している。
第1切換弁51は、第1、第3、第5速度域では第4通
路44を閉塞し、第4、第6速度域では第3、第4通路4
3、44を共に閉塞することなく、第2速度域では第3通
路43と第1連通路31との連通を確保しながら第3通路43
を閉塞するよう切換わるようになっており、第2切換弁
52は、第1、第2、第3、第4、第6速度域では開口45
を閉塞し、第5速度域では第2連通路32と第2排気通路
13の排気上流側との連通を確保しながら第3通路43を閉
塞するよう切換わるようになっており、第3切換弁53
は、第1、第2速度域では第1連通路31と第1排気通路
12の排気上流側との連通を確保しながら第2通路42を閉
塞し、第3、第4、第5、第6速度域では開口46を閉塞
するよう切換わるようになっており、第4切換弁54は、
第6速度域では第1、第2通路41、42を共に閉塞するこ
となく、第1、第2、第3、第4、第5速度域では第1
通路41と第2連通路32との連通を確保しながら第1通路
41を閉塞するよう切換わるようになっている。
また第1図の実施例と異なり、第2切換弁52の代わり
に第1切換弁51の中央に貫通孔51aが形成されている。
貫通孔51aは、第1切換弁51が第4通路44を閉塞した際
にタービン17に向かう流路方向と平行となるよう形成さ
れており、またその断面積が第1切換弁51の面積の0.5
〜1.0%の間となるよう形成されている。
また各切換弁51、52、53、54の切換機構は第1図の実
施例と同様、即ち第5図に示す機構と同様になってい
る。
以上の構成では、最も低速な第1速度域においては第
13図に矢印で示すように、排気マニホールド11aからの
排気は第1連通路31、第3通路43を通って、また排気マ
ニホールド11bからの排気は第3通路43を通って共にタ
ービン17に供給される。即ち第1速度域では、排気ター
ボ過給機15が片スクロールで作動し、排気ターボ過給機
14は休止している。第2速度域においては第14図に矢印
で示すように、排気マニホールド11aからの排気は第1
連通路31、第3通路43を通って、また排気マニホールド
11bからの排気は第4通路44を通って共にタービン17に
供給される。即ち第2速度域では、排気ターボ過給機15
が両スクロールで作動し、排気ターボ過給機14は休止し
ている。第3速度域においては第15図に矢印で示すよう
に、排気マニホールド11aからの排気は第2通路42を通
ってタービン16に供給され、排気マニホールド11bから
の排気は第3通路43を通ってタービン17に供給される。
即ち第3速度域では、排気ターボ過給機14、15とも片ス
クロールで作動する。第4速度域においては第16図に矢
印で示すように、排気マニホールド11aからの排気は第
2通路42を通ってタービン16に供給され、排気マニホー
ルド11bからの排気は第3、第4通路43、44を通ってタ
ービン17に供給される。即ち第4速度域では、排気ター
ボ過給機14が片スクロールで作動し、排気ターボ過給機
15が両スクロールで作動する。第5速度域においては第
17図に矢印で示すように、排気マニホールド11aからの
排気は第2通路42を通って、また排気マニホールド11b
からの排気は第2連通路32、第1通路41を通って共にタ
ービン16に供給される。即ち第5速度域では、排気ター
ボ過給機14が両スクロールで作動し、排気ターボ過給機
15は休止している。第6速度域においては第18図に矢印
で示すように、排気マニホールド11aからの排気は第
1、第2通路41、42を通ってタービン16に供給され、排
気マニホールド11bからの排気は第3、第4通路43、44
を通ってタービン17に供給される。即ち第6速度域で
は、排気ターボ過給機14、15とも両スクロールで作動す
る。
また排気マニホールド11a、11bからの排気は、第13図
の作動状態では両者の脈動パルスが相互に干渉してしま
うが、第14図の作動状態では隔壁13a、第1切換弁51に
より隔てられたままタービン17に供給され、第15図、第
16図の作動状態では隔壁12a、第2、第3、第4切換弁5
2、53、54により隔てられたままそれぞれタービン16、1
7に供給され、第17図の作動状態では隔壁12a、第3、第
4切換弁53、54により隔てられたままタービン16に供給
され、第18図の作動状態では第2、第3切換弁52、53に
より隔てられたままそれぞれタービン16、17に供給され
る。従って排気マニホールド11a、11bからの排気の脈動
パルスが相互に干渉することはなく、高い脈動パルスに
より排気ターボ過給機14、15の過給効果は向上する。
第19図は第6図と同様に機関の回転数と出力との関係
を示す図である。本実施例では回転数0〜100%を略等
分に6つに区分し、低速側から第1、第2、…第6速度
域としている。上述の第13図ないし第18図に示すように
作動することによって、本実施例では特性X5が発揮され
る。即ち従来例の特性X2に比して領域W5分だけ各速度域
における出力が向上しており、燃費や、機関本体10から
の排気の色も改善される。
また第1、第3切換弁51、53に貫通孔51a、53aが所定
の大きさで形成されているので、第1図の実施例と同
様、排気ターボ過給機14、15が休止している時でもター
ビン16、17は完全には停止することはなく、従って排気
ターボ過給機14、15の耐久性が損なわれたり、機関性能
が悪化したりすることはない。なお第1切換弁51の代わ
りに第2切換弁52に貫通孔を設けてもよく、或は両方5
1、52に設けてもよい。
次に本願の第2の発明の第2実施例について説明す
る。第20図は本実施例の切換システムを採用したツイン
ターボを示す構成略図である。本実施例は第12図の実施
例の構成に加え、第9図の実施例と同じ排気ターボ過給
機60、第3排気通路61、第5、第6切換弁62、63を同様
に設けたものである。
この構成では、アイドリング時及び極めて低速な区域
では第20図に矢印で示すように、排気マニホールド11a
からの排気は第1連通路31、第3通路43、第5通路66を
通って、また排気マニホールド11bからの排気は第3通
路43、第5通路66を通って共にタービン64に供給され、
排気ターボ過給機60のみが片スクロールで作動し、排気
ターボ過給機14、15は休止している。
従って本実施例によれば第21図に示すような特性X6が
発揮される。即ち上記第1実施例の特性X5(第19図)に
比して極めて低速な区域(図中A部分)における出力が
領域W6分だけ向上しており、またアイドリング時の過給
圧が確保され、排気が青白色となるのが防止される。
なお第5切換弁62には貫通孔62aが形成されているの
で、第5切換弁62により第3通路43が閉塞されていても
僅な量の排気がタービン17側に漏れていく。従って排気
ターボ過給機15は休止していてもタービン17は完全には
停止していないので、タービン17の潤滑が不十分になる
ことはなく、排気ターボ過給機15の耐久性が損なわれる
ことはない。また同様に、第5通路66が第5切換弁62で
閉塞されていても僅な量の排気がタービン64側に漏れて
いく。従って排気ターボ過給機60の耐久性も損なわれる
ことはない。他の動作については上記第1実施例と同様
である。
(発明の効果) 以上のように本願の第1の発明によれば、排気ターボ
過給機14、15に、連絡管30で連通した第1、第2排気通
路12、13が接続されたツインターボにおいて、使用速度
域に応じて排気の流れを切換える第1、第2、第3切換
弁51、52、53を設けたので、最大出力付近の性能を悪化
させることなく、低速域及び中即域の出力を従来例に比
して向上させることができ、燃費や排気の色を改善する
ことができる。
更に排気ターボ過給機60、第3排気通路61、第5、第
6切換弁62、63を設けることにより、極めて低速な区域
(第9図中A部分)の出力を向上させることができ、ま
たアイドリング時の過給圧を確保でき、排気が青白色と
なるのを防止できる。
更に第1、第2切換弁51、52の少なくとも一方に、及
び第3切換弁53に所定の大きさの貫通孔を形成すること
により、機関性能を悪化させることなく、排気ターボ過
給機14、15の耐久性が損なわれるのを防止できる。
また本願の第2の発明によれば、排気ターボ過給機1
4、15に、連絡管30で連通した第1、第2排気通路12、1
3が接続されたツインターボにおいて、6段階に区分さ
れた使用速度域に応じて排気の流れを切換える第1、第
2、第3、第4切換弁51、52、53、54を設けたので、最
大出力付近の性能を悪化させることなく、各速度域にお
ける出力を従来例に比して向上させることができ、燃費
や排気の色を改善することができる。
更に排気ターボ過給機60、第3排気通路61、第5、第
6切換弁62、63を設けることにより、極めて低速な区域
(第21図中A部分)の出力を向上させることができ、ま
たアイドリング時の過給圧を確保でき、排気が青白色と
なるのを防止できる。
更に第1、第2切換弁51、52の少なくとも一方に、及
び第3、第5切換弁53、62に所定の大きさの貫通孔を形
成することにより、機関性能を悪化させることなく、排
気ターボ過給機14、15の耐久性が損なわれるのを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願の第1の発明の第1実施例の切換システム
を採用したツインターボの構成略図、第2図ないし第4
図は第1図の実施例の低速域、中速域、高速域での作動
状態を示す図、第5図は第1図の実施例の第1、第2、
第3切換弁の切換機構の構成略図、第6図は第1図の実
施例の回転数−出力特性を示す図、第7図は第1図の実
施例の第1、第2、第3切換弁に形成する貫通孔の大き
さを定めるための図、第8図は第1図の実施例を2段階
切換で用いた場合の回転数−出力特性を示す図、第9図
は本願の第1の発明の第2実施例の切換システムを採用
したツインターボの構成略図、第10図は第9図の部分拡
大断面図、第11図は第9図の実施例の回転数−出力特性
を示す図、第12図は本願の第2の発明の第1実施例の切
換システムを採用したツインターボの構成略図、第13図
ないし第18図は第12図の実施例の第1ないし第6速度域
での作動状態を示す図、第19図は第12図の実施例の回転
数−出力特性を示す図、第20図は本願の第2の発明の第
2実施例の切換システムを採用したツインターボの構成
略図、第21図は第20図の実施例の回転数−出力特性を示
す図、第22図は従来のボルボ方式の切換システムを採用
したツインターボの構成略図である。 12、13、61……第1、第2、第3排気通路、12a、13a…
…隔壁、14、15、60……排気ターボ過給機、16、17、64
……ツインスクロールタービン、30……連絡管、31、32
……第1、第2連通路、41、42、43、44、66、67……第
1、第2、第3、第4、第5、第6通路、45、46、68、
69……開口、51、52、53、54、62、63……第1、第2、
第3、第4、第5、第6切換弁、51a、52a、53a、62a…
…貫通孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−68521(JP,A) 特開 平1−190920(JP,A) 特開 平1−193024(JP,A) 特開 昭53−99125(JP,A) 特開 平1−190921(JP,A) 特開 昭55−7937(JP,A) 実開 昭60−63033(JP,U) 実開 昭60−178329(JP,U) 特公 昭59−692(JP,B2) 特公 昭63−45492(JP,B2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数気筒を2群に分割し、各気筒群に排気
    ターボ過給機を設けたツインターボにおいて、排気ター
    ボ過給機への排気の供給を使用速度域に応じて切換える
    切換システムであって、両方の排気ターボ過給機にツイ
    ンスクロールタービンを用いるとともに各排気ターボ過
    給機の容量を異ならせ、大容量タービンに通じる第1排
    気通路と小容量タービンに通じる第2排気通路との間に
    両通路を連通する連絡管を設け、連絡管は第1、第2排
    気通路の排気上流側に連通する第1連通路と排気下流側
    に連通する第2連通路とからなり、第1排気通路はター
    ビン側から排気上流側に向けて連絡管開口付近まで延び
    た隔壁により連絡管開口側の第1通路とそれとは反対側
    の第2通路とに分割されており、第1排気通路と連絡管
    との連通では第2連通路が第1通路のみと連通し第1連
    通路が第2通路のみと連通しており、第2排気通路はタ
    ービン側から排気上流側に向けて延びた隔壁により連絡
    管開口付近まで連絡管開口側の第3通路とそれとは反対
    側の第4通路とに分割されており、第2排気通路の隔壁
    の排気上流端に、第1の使用速度域では第3通路と第1
    連通路との連通を確保しながら第3通路を閉塞し、第2
    の使用速度域では第3、第4通路を共に閉塞することな
    く、第3の使用速度域では第4通路を閉塞するよう切換
    わる第1切換弁を設け、第2連通路の第3通路への開口
    に、第1、第2の使用速度域では開口を閉塞し、第3の
    使用速度域では第2連通路と第2排気通路の排気上流側
    との連通を確保しながら第3通路を閉塞するよう切換わ
    る第2切換弁を設け、第1連通路の第2通路への開口
    に、第1の使用速度域では第1連通路と第1排気通路の
    排気上流側との連通を確保しながら第2通路を閉塞し、
    第2、第3の使用速度域では開口を閉塞するよう切換わ
    る第3切換弁を設け、第1の使用速度域を低速域、又は
    低速及び中速域とし、第2の使用速度域を中速域とし、
    第3の使用速度域を高速域としたことを特徴とするツイ
    ンターボ切換システム。
  2. 【請求項2】複数気筒を2群に分割し、各気筒群に排気
    ターボ過給機を設けたツインターボにおいて、排気ター
    ボ過給機への排気の供給を使用速度域に応じて切換える
    切換システムであって、両方の排気ターボ過給機にツイ
    ンスクロールタービンを用いるとともに各排気ターボ過
    給機の容量を異ならせ、大容量タービンに通じる第1排
    気通路と小容量タービンに通じる第2排気通路との間に
    両通路を連通する連絡管を設け、連絡管は第1、第2排
    気通路の排気上流側に連通する第1連通路と排気下流側
    に連通する第2連通路とからなり、第1排気通路はター
    ビン側から排気上流側に向けて延びた隔壁により連絡管
    開口付近まで連絡管開口側の第1通路とそれとは反対側
    の第2通路とに分割されており、第2排気通路はタービ
    ン側から排気上流側に向けて延びた隔壁により連絡管開
    口付近まで連絡管開口側の第3通路とそれとは反対側の
    第4通路とに分割されており、使用速度域を低速側から
    順次第1から第6の域に区分し、第2排気通路の隔壁の
    排気上流端に、第1、第3、第5の使用速度域では第4
    通路を閉塞し、第4、第6の使用速度域では第3、第4
    通路を共に閉塞することなく、第2の使用速度域では第
    3通路と第1連通路との連通を確保しながら第3通路を
    閉塞するよう切換わる第1切換弁を設け、第2連通路の
    第3通路への開口に、第1、第2、第3、第4、第6の
    使用速度域では開口を閉塞し、第5の使用速度域では第
    2連通路と第2排気通路の排気上流側との連通を確保し
    ながら第3通路を閉塞するよう切換わる第2切換弁を設
    け、第1連通路の第2通路への開口に、第1、第2の使
    用速度域では第1連通路と第1排気通路の排気上流側と
    の連通を確保しながら第2通路を閉塞し、第3、第4、
    第5、第6の使用速度域では開口を閉塞するよう切換わ
    る第3切換弁を設け、第1排気通路の隔壁の排気上流端
    に、第6の使用速度域では第1、第2通路を共に閉塞す
    ることなく、第1、第2、第3、第4、第5の使用速度
    域では第1通路と第2連通路との連通を確保しながら第
    1通路を閉塞するよう切換わる第4切換弁を設けたこと
    を特徴とするツインターボ切換システム。
  3. 【請求項3】上記小容量の排気ターボ過給機より更に小
    容量の排気ターボ過給機を設け、その排気ターボ過給機
    はツインスクロールタービンを有しており、そのタービ
    ンに通じる第3排気通路を上記第2排気通路の上記第
    1、第2切換弁より排気下流側に連通して設け、第3排
    気通路は2つの並列な通路からなり、その通路の一方は
    上記第3通路のみに連通し他方は上記第4通路のみに連
    通しており、第3排気通路の各通路の上記第3、第4通
    路への開口に、アイドリング時及び機関始動時には上記
    第3、第4通路を閉塞し、それ以外の時には第3排気通
    路の各通路の上記第3、第4通路への開口を閉塞するよ
    う切換わる切換弁を設けた特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載のツインターボ切換システム。
  4. 【請求項4】排気ターボ過給機への排気の流れを遮って
    排気ターボ過給機を休止させる切換弁に、排気が漏れて
    通過する貫通孔が設けられており、貫通孔は、切換弁の
    略中央に、切換弁の面積に対し所定の割合の断面積を有
    するよう形成されており、貫通孔は、切換弁が排気通路
    を閉塞した際に各通路における排気の流路方向と平行と
    なるよう形成されている特許請求の範囲第1項ないし第
    3項のいずれかに記載のツインターボ切換システム。
JP1167506A 1989-06-29 1989-06-29 ツインターボ切換システム Expired - Fee Related JP2640859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1167506A JP2640859B2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 ツインターボ切換システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1167506A JP2640859B2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 ツインターボ切換システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0333430A JPH0333430A (ja) 1991-02-13
JP2640859B2 true JP2640859B2 (ja) 1997-08-13

Family

ID=15850946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1167506A Expired - Fee Related JP2640859B2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 ツインターボ切換システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2640859B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017201144A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6029452A (en) * 1995-11-15 2000-02-29 Turbodyne Systems, Inc. Charge air systems for four-cycle internal combustion engines
DE102004036384A1 (de) * 2004-07-27 2006-03-23 Bayerische Motoren Werke Ag Register-Turboaufladung
SE526269C2 (sv) * 2004-10-06 2005-08-09 Saab Automobile Förbränningsmotor med parallellt arbetande turboaggregat, samt metod för reglering
DE102005039013A1 (de) * 2005-08-18 2007-02-22 Volkswagen Ag Brennkraftmaschine mit zwei Abgasturboladern
DE102006042443A1 (de) * 2006-09-09 2008-03-27 Bayerische Motoren Werke Ag Abgasanlage für eine Brennkraftmaschine
DE102006047322A1 (de) * 2006-10-06 2008-04-10 Audi Ag Verbrennungsmotor mit Abgasturboladeranordnung
DE102011109762A1 (de) * 2011-08-09 2013-02-14 Daimler Ag Verbrennungskraftmaschine für einen Kraftwagen
US9303555B2 (en) * 2013-04-04 2016-04-05 GM Global Technology Operations LLC Exhaust manifold
DE102015015101B3 (de) * 2015-11-21 2017-03-23 Audi Ag Verfahren zum Betreiben einer Antriebseinrichtung sowie entsprechende Antriebseinrichtung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017201144A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0333430A (ja) 1991-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5199261A (en) Internal combustion engine with turbocharger system
JP2640859B2 (ja) ツインターボ切換システム
US5154058A (en) Internal combustion engine with a dual turbocharger system
JP2742807B2 (ja) 過給機付エンジンの制御装置
US5277029A (en) Internal combustion engine with a dual turbocharger system
JP2539656B2 (ja) ツインタ―ボ式内燃機関
JPH01190920A (ja) ツインターボ式内燃機関
JP2762395B2 (ja) ツイン形排気タービン過給機
JPS6120294Y2 (ja)
JP2768734B2 (ja) 排気ターボ過給機付エンジンの排気制御装置
JPS6220632A (ja) 排気タ−ボ過給機付エンジン
JPS61164041A (ja) タ−ボチヤ−ジヤ付内燃機関
JPS59141724A (ja) タ−ボ過給機付エンジンの潤滑装置
JPS6220631A (ja) 排気タ−ボ過給機付エンジン
JPH0648118Y2 (ja) 二段ターボエンジンのターボチャージャ配設構造
JPH01195920A (ja) エンジンの過給装置
JPS60252120A (ja) ツインタ−ボ付きエンジン
JP2513525Y2 (ja) 過給機付エンジン
JP4499961B2 (ja) 多気筒過給機関
JPH05156956A (ja) 過給機付エンジンの排気装置
JPH01315614A (ja) エンジンのターボ過給機制御装置
JP2702538B2 (ja) 過給機付エンジンの制御装置
JPH03138420A (ja) ターボチャージャ付内燃機関
JPH04140424A (ja) 過給機付エンジンの排気マニホールド
JPH0242131A (ja) 排気ターボ過給機付エンジンの排気構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees