JP2640712B2 - 仮囲い装飾用デザインシ−ト - Google Patents

仮囲い装飾用デザインシ−ト

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JP2640712B2 JP5058447A JP5844793A JP2640712B2 JP 2640712 B2 JP2640712 B2 JP 2640712B2 JP 5058447 A JP5058447 A JP 5058447A JP 5844793 A JP5844793 A JP 5844793A JP 2640712 B2 JP2640712 B2 JP 2640712B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築現場の作業におい
て発生する騒音や塵芥による外部への悪影響を抑制する
ために、現場周囲を囲う仮囲い万能板に装飾を施すため
のデザインシ−トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建築現場において作業とその周辺
の安全性が重視され、特に市街地の場合、建築物の周囲
を仮囲いで囲うことが法令をもって義務付けられてい
る。仮囲いは、一般に万能板と呼ばれる矩形状の金属製
パネルを連結したものであるが、単一色で繰り返し使用
により汚れや傷が付き易く、外からみた場合に殺風景で
周囲の景観を害し、周辺住人や通行人に対して精神的負
担を与えるものとなっている。そこで、仮囲い万能板で
周囲を囲った後、表面に絵画をデザインしたり、建築物
の完成姿をデザインする等により周囲の状況との不釣り
合いを解消しようと試みるところもあるが、比較的設置
期間の短い建築現場では経費の増加のため行われること
が少ないのが現状である。そこで比較的工期の短い現場
でも使用できるように、装飾用としての専用の養生シ−
ト等を設置、張設する技術(例えば、特開平3-221667号
や特開平4-92056号等)が公開されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの工法
に使用される養生シ−トは、仮設足場のパイプに張設は
従来と同様にシ−ト周囲に形成された鳩目に紐等を通し
足場と固定するので作業工程が増すことはないが、仮囲
いに貼設する場合は別部材として粘着テ−プ等の使用、
または表面への接着剤塗布の必要があり施工時間がかか
る点で問題とされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題に
鑑み、鋭意検討した結果至ったもので、その目的は、仮
囲い万能板に装飾用として貼設するデザインシ−トにお
いて、取り付け、取り外しが容易に短時間でできる専用
仕様のものであり、その構成は、裏打ちラミネ−ト層2
で裏面を被覆したフラットヤ−ン織布からなるベ−スシ
−ト1上に、表打ちラミネ−ト層4を介して、デザイン
を印刷した保護シ−ト3を印刷面を内側に積層し、裏打
ちラミネ−ト層2には感圧接着剤層5を形成し更に離型
紙6を貼設したことを特徴とする仮囲い装飾用デザイン
シ−トである。
【0005】ここで、ベ−スシ−ト1は、仮囲い装飾用
デザインシ−トとした際に、適度な硬さと一枚ものとし
て確実に剥せるための強度を有する必要があり、細断フ
ィルムを2〜7倍程度に加熱延伸を施したフラットヤ−
ン10を経緯糸に用いた織布が選択される。
【0006】フラットヤ−ン織布のベ−スシ−ト1は、
織物であるがために平滑性に劣り、表面に直接感圧接着
剤を直接に塗布することが困難なために、裏打ちラミネ
−ト層2で裏面を被覆する必要がある。
【0007】次に、保護シ−ト3は、水分や酸素による
耐久性の劣るデザイン印刷部9を保護する目的で使用す
るものであり、最も安価に製造する方法として、透明性
の優れたフィルムにデザインを逆に印刷し、印刷面とベ
−スシ−ト1を表打ちラミネ−ト層4を介して積層すれ
ば、表面から正確にデザインは認識できると共に、フィ
ルム自体が印刷部9を保護するものとなる。ここで、表
打ちラミネ−ト層4は前述のごとくベ−スシ−ト1と保
護シ−ト3を積層するためのものであるが、印刷された
デザインの色相が明瞭に確認できるために白色顔料を添
加することが好ましい。
【0008】一般に、ベ−スシ−ト1やラミネ−ト層
は、ポリオレフィン系合成樹脂が用いられる。これは、
樹脂自体が押出成形が容易で樹脂価格が安価であること
や、成形後のシ−ト状物が高強力軽量で耐寒性、耐薬品
性に優れ、廃棄が容易であることによるものである。と
ころでポリオレフィン系合成樹脂フィルムは、極性が非
常に低く化学安定性が優れるためにそのままでは印刷適
正に劣り、表面処理としてコロナ放電処理、クロム酸処
理、オゾン照射処理、サンドブラスト処理等により、表
面を極性化したり凹凸を形成することで印刷インクの接
着性を向上させている。しかし、これらの方法は、加工
工程が増したり設備付与によるコスト増は否めないもの
となる。
【0009】そこで、デザインシ−トのように比較的遠
距離から印刷表示部を確認する場合、保護シ−トへの印
刷において、従来と同様にグラビア印刷のスクリ−ンの
セルピッチが150〜170本/インチである必要はなく、
逆にセルピッチが10〜100本/インチと粗状態であるこ
とが良好な印刷面及び積層体としての接着性を発現させ
るために好適である。
【0010】これは、セルピッチが密であれば印刷され
る保護シ−ト3表面がインクでほぼ全面に覆われる。し
たがって、ラミネ−ト層を介してベ−スシ−ト1と保護
シ−ト3を積層する際にその接着性は、保護シ−ト3と
印刷部9、及び印刷部9とラミネ−ト層のそれぞれの接
着性によるものとなる。ところが、セルピッチが粗状態
であれば、保護シ−ト3表面に印刷されるインクは部分
的に小単位で非被覆箇所11が生じ、非被覆箇所11で
直接的に保護シ−ト3とラミネ−ト層が接着する。つま
り、印刷部9を挟み込んで合成樹脂同士の接着により、
特別な表面処理を行わずとも強固に接着するものとなる
のである。
【0011】また、保護シ−ト3において、デザインを
裏面印刷した透明性フィルムに下面ラミネ−ト層7を介
して合成樹脂製発泡シ−ト8を積層することにより、仮
囲い表面のコンクリ−ト付着等による凸凹に対して柔軟
に強い接着性を付与することができ、より好適なものと
なる。この構造では、印刷されたデザインの色相を明瞭
に確認できるためには、下面ラミネ−ト層7に白色顔料
を添加すれば良い。
【0012】こうして得られる積層物の裏打ちラミネ−
ト層2に感圧接着剤層5を形成し、更に離型紙6を貼設
して本発明の仮囲い装飾用のデザインシ−トとなるが、
感圧接着剤はデザインシ−トに接着力を付与するもので
あるから、当然のことながら全面に塗布することが望ま
しいが、感圧接着剤の使用量を少なくするために、部分
的塗布でも接着力が保持できれば差し支えない。
【0013】
【作用】本発明の仮囲い装飾用のデザインシ−トは、裏
面に感圧接着剤層5が予め形成されているので仮囲いへ
の取付時に離型紙6を剥すだけで直接貼り付けることが
でき、高強力のベ−スシ−ト1が存在するので取外時に
破れや裂けがなく、取扱いの容易なものとなる。
【0014】
【実施例】以下、実施例にて説明を加える。
【0015】実施例1 熱可塑性合成樹脂に高密度ポリエチレン(MI=1.0、融点
129℃)を用い、インフレ−ション法により溶融温度2
20℃でダイスから押し出し、冷却してフィルムを成形
した後、細断してテ−プ状とし、接触熱板延伸方式で延
伸温度115℃、アニ−リング温度120℃、延伸倍率
4.8倍で延伸して、繊度900テ゛ニ-ルのフラットヤ−
ン10とした。このフラットヤ−ン10を経緯糸に用い
て、織成密度8×8本/インチの平織の織布とし、ベ−スシ
−ト1とした。図1にベ−スシ−ト1の織組織を表す部
分平面図を示す。
【0016】ベ−スシ−ト1に裏打ちラミネ−ト層2を
被覆するにあたり、ラミネ−ト樹脂として低密度ポリエ
チレン(MI=8.0、融点108℃)を用い、溶融押出法によ
り溶融温度260℃で25μ厚みの裏打ちラミネ−ト層
2を形成した。
【0017】次に、透明性の良好な厚み40μの直鎖低
密度ポリエチレンのフィルムにデザインを裏面から逆印
刷した保護シ−ト3の印刷面と、ベ−スシ−ト1を表打
ちラミネ−ト層4を介して積層するにあたり、ラミネ−
ト樹脂として低密度ポリエチレン(MI=8.0、融点108
℃)に白色顔料として酸化チタン2%添加したものを用
い、溶融押出法により溶融温度260℃で25μ厚みで
白色の表打ちラミネ−ト層4を形成してベ−スシ−ト1
と積層した。ここで、デザインの印刷においてグラビア
印刷の版銅セルピッチは50本/インチのものを使用した。
【0018】裏打ちラミネ−ト層2に、アクリル酸ブチ
ルを主成分とする感圧接着剤を50mm間隔で50mm幅で
縞状に全面塗布し感圧接着剤層5を形成して、シリコン
コ−ティングを施した離型紙6を貼設して本実施例1の
仮囲い装飾用デザインシ−トとし、図2に要部拡大断面
図を示す。
【0019】実施例2 保護シ−ト3として、本実施例1と同様のデザインを裏
面印刷した直鎖低密度ポリエチレン製フィルムの印刷面
に、ラミネ−ト樹脂として低密度ポリエチレン(MI=8.
0、融点108℃)に白色顔料として酸化チタン2%添加し
たものを用いた下面ラミネ−ト層7を介して、5mm厚み
のポリエチレン系の発泡シ−ト8を積層したものを使用
し、その他実施例1と同様に積層して本実施例2の仮囲
い装飾用デザインシ−トとし、図3に要部拡大断面図を
示す。ただし、本実施例2では表打ちラミネ−ト層4に
は顔料は添加しないものとした。
【0020】本実施例の仮囲い装飾用デザインシ−トを
仮囲いの万能板に貼設したところ、取付作業が別部材を
使用する必要がないので容易にでき、貼設されたデザイ
ンシ−トは風に対してばたつきがなく、取外作業はシ−
トの破れがなく、取扱いの容易なものであった。また、
実施例2のデザインシ−トは、発泡シ−トが組み込まれ
ているので万能板表面の凹凸に対して柔軟に接触し、強
固な接着力を有するものであった。
【0021】
【発明の効果】以上本発明によれば、建築現場において
周辺の安全確保のための仮囲いの設置が周囲の景観を害
していることの対応策としての装飾用デザインシ−トに
おいて、予め貼設面に感圧接着剤が塗布されているの
で、貼設作業時に別部材としての粘着テ−プや接着剤を
使用する必要がなく短時間で容易に施工でき、施工した
ものは風に対してばたつきがなく剥がれ難く、美観がペ
イント工法に近いものとなる。更に、工期終了に伴うデ
ザインシ−ト取外時において、高強力のフラットヤ−ン
織布をベ−スシ−トに用いるので破れや裂けによる破片
残りが生じ難く短時間で容易に撤去できるものとなる。
また、デザイン印刷面の接着が強固であり、デザインシ
−トの構成に発泡シ−トを加えることにより、貼設面の
凹凸に対して柔軟に広面積で接触するため、より強固な
接着力を有するもので耐久性に優れた仮囲い装飾用デザ
インシ−トとして更に有効的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例で用いたベ−スシ−トの部分平面図を
示す。
【図2】本実施例1のデザインシ−トの要部拡大断面図
を示す。
【図3】本実施例2のデザインシ−トの要部拡大断面図
を示す。
【符号の説明】
1 ベ−スシ−ト 2 裏打ちラミネ−ト層 3 保護シ−ト 4 表打ちラミネ−ト層 5 感圧接着剤層 6 離型紙 7 下面ラミネ−ト層 8 発泡シ−ト 9 印刷部 10 フラットヤ−ン 11 非被覆箇所

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏打ちラミネ−ト層2で裏面を被覆した
    フラットヤ−ン織布からなるベ−スシ−ト1上に、表打
    ちラミネ−ト層4を介して、デザインを印刷した保護シ
    −ト3を印刷面を内側に積層し、裏打ちラミネ−ト層2
    には感圧接着剤層5を形成し更に離型紙6を貼設したこ
    とを特徴とする仮囲い装飾用デザインシ−ト。
  2. 【請求項2】 保護シ−ト3が、デザインを裏面印刷し
    た透明性フィルムに下面ラミネ−ト層7を介して合成樹
    脂製発泡シ−ト8を積層して構成された請求項1記載の
    仮囲い装飾用デザインシ−ト。
  3. 【請求項3】 保護シ−ト3の裏面への印刷部9が、セ
    ルピッチ10〜100本/インチの版銅でグラビア印刷され
    た請求項1乃至請求項2記載の仮囲い装飾用デザインシ
    −ト。
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