JP2552511Y2 - 屋外表示体 - Google Patents

屋外表示体

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JP2552511Y2
JP2552511Y2 JP1991056804U JP5680491U JP2552511Y2 JP 2552511 Y2 JP2552511 Y2 JP 2552511Y2 JP 1991056804 U JP1991056804 U JP 1991056804U JP 5680491 U JP5680491 U JP 5680491U JP 2552511 Y2 JP2552511 Y2 JP 2552511Y2
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JP
Japan
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film
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JP1991056804U
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昇一郎 山田
禮三 阿部
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は屋外表示体に関し、さら
に詳しくは透明フイルムの片面に印刷を施し当該印刷面
と基材と貼り合せた構成からなり、特に建築、土木工事
現場の仮囲いの外壁化粧に有用な屋外表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】建築、土木工事現場では、外部環境と隔
離して環境の安全性を確保する目的で、工事現場の境界
範囲を設定する必要があるが、近年この境界設定に安全
鋼板とも称される仮囲い鋼板で工事現場の境界を囲うこ
とが行なわれている。この囲いは出入口部分のパネルゲ
ートと主囲い部分とに区分され、前者は複数の平板鋼板
がパネルゲート状にならんだものであり、後者は両端に
絞り加工部分を有する単板を絞り部の嵌合により継ぎ合
せたものである。
【0003】仮囲い鋼板として使用される鋼板は標準仕
様が規定されており、例えば幅が540mm(平板部分4
40mm,絞り加工部分100mm)であり、工事現場の規
模により厚みが0.6mmから1.6mm、高さが2mから
4m、1枚当りの重量が約6kgから32kgの鋼板であ
る。
【0004】従来塗装のない鋼板が使用されていたが、
最近では表面を塗装したカラー鋼板が主に使われてい
る。さらに塗装面に塗料例えば合成樹脂塗料等で文字、
図柄を描き、工事現場のイメージを美化、高める工夫が
見られる。
【0005】また、出入口のパネルゲート部分は、工事
作業車の出入、資材の搬入等のため、平板基材をパネル
状に折りたたみ開閉可能にしている。この部分には工事
請負業者の会社名を大きく表示し、同時に工事期間等の
工事、建築確認行政認可を表示する複数パネルを付近に
掲示するのが一般的である。そしてこの部分の表示方法
についても平板基材に直接、塗料例えば合成樹脂塗料等
で文字、図柄等を描く方法が一般的である。
【0006】しかしながら、この場合描かれた文字、図
柄がむき出しになっているため、画面塗料の脱落や汚れ
等で美観、表面光沢が経時とともに失われるという問題
がある。また工事完成後の仮囲い鋼板やパネルゲート材
は再使用のために再処理加工業者にわたり、補修及び既
塗装面の塗料削り落とし、研摩、再塗装等の処理を施
す。このことは鋼板やパネルゲート材のリサイクル運用
において作業コスト面での負担を大きくしており、問題
となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案者は、かかる問
題を解消し、工事現場の仮囲いのカラー化において文
字、図柄等の脱落、汚れがなく描かれたデザインを美し
く保ち、さらにデザインの更新、変更が簡便で、かつ基
材のリサイクル再処理の作業コストを低減する手段につ
いて鋭意検討した結果、本考案に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は透明
フイルムの片面に印刷を施し、当該印刷面と基材を貼り
合せた構成からなる屋外表示体である。
【0009】本考案において基材とは工事現場の仮囲い
に用いるものであって、透明フイルムを貼り合せる平板
部を有するものである。この素材としてはプラスチッ
ク、鉄、ベニヤ合板等を用いることができる。この基材
としては仮囲い出入口部のドアーパネルが好ましい。
【0010】本考案において透明フイルムとしては、2
軸延伸ポリエステルフイルム特に2軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフイルムが耐候性、透明性、平坦性、表
面光沢、機械的特性等の点から好ましく用いられる。か
かる2軸延伸フイルムは25〜200μmの厚みを有す
ることが好ましく、また105℃×30分の乾熱フリー
状態での熱収縮率が縦方向(長手方向)4〜14%、横
方向(幅方向)7〜17%の範囲にあるものが好まし
い。かかる熱収縮率を有すると、基材に貼り合せた後の
フイルムに、たるみ、しわ等が経時的に発生するのを防
止することができる。また2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフイルムはそれ自体で耐候性の良好なものであ
るが、上記熱収縮率を有すると、この耐候性がさらに優
れたものになる。耐候性の向上には通常フイルム中に紫
外線吸収剤を含有させる手段が用いられるが、この手段
と上記の熱収縮特性とを組合せると、耐候性をより一層
向上することができる。かかる点より、紫外光の波長で
380nm(ナノメーター)以下を85%以上吸収する
紫外線吸収型耐候性2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフイルムを用いると、経時劣化を防ぎ、透明性、平坦
性、表面光沢等を長期間保持し得る利点が得られる。
【0011】本考案においては上述した透明フイルムの
片面に印刷を施す必要があるが、その際印刷インクの接
着性を高める処理例えば易接着プライマー処理、コロナ
処理等をフイルム表面に施すことが好ましい。プライマ
ー処理としては、例えばポリエステル系易接剤、ポリウ
レタン系易接剤、両者の混合物等の易接剤を含む塗液を
1μm以下の厚みでフイルム片面に塗付するとよい。
【0012】印刷層は通常柄印刷層とその上の遮蔽印刷
層の2層構造をとり、この遮蔽印刷層は基材の地肌に隠
し、柄印刷の審美性を高める作用を奏する。遮蔽印刷の
層の厚みは印刷の配色にもよるが、3〜8μmであるこ
とが望ましい。
【0013】印刷方法は、シルク印刷が望ましいが、図
柄によってはグラビア印刷、オフセット印刷等の他の手
段を用いることもでき、また2種以上の印刷手段を組合
せることもできる。
【0014】本考案において片面に印刷処理を施したフ
イルムと基材の貼り合せは、印刷面の上にポリマー系接
着剤例えばオレフィン系(共)重合体(例えばポリエチ
レン、アイオノマー、エチレンエチルアクリレートコポ
リマー等)を押出しラミネートし、該ラミネート層を介
して印刷処理フイルムの印刷面と基材とを接合する方法
が生産コスト的に有利である。また簡易な方法としてフ
イルム印刷面と基材を感圧型両面接着テープで貼り合せ
る方法も可能である。工事完成後のフイルム貼り替えを
容易にするため、接着強度は0.5kg/25mm程度が望
ましい。
【0015】以下、図面を用いて本考案をさらに説明す
る。
【0016】図は、本考案の屋外表示体の1つの態様の
断面構造を模式的に示したものである。図において、1
は透明フイルム、2はシルク図柄印刷(裏印刷)、3は
シルク遮蔽印刷、4は接着剤、5は基材である。透明フ
イルム1〜接着剤4の層厚みは、構成の理解を容易にす
るため、基材5の厚みに比して誇張した厚みで示されて
いる。このため例えば、透明フイルム1として厚み15
0μmの紫外線吸収型耐候性ポリエチレンテレフタレー
トフイルムを用い、この片面に厚み2〜3μmのシルク
図柄印刷2を施し、さらにその上に厚み5μmのシルク
遮蔽印刷3を施し、このシルク遮蔽印刷3を基材5とし
ての厚み数mmの硬質塩ビ板或は鋼板に両面接着テープを
介して貼り合せた構造をとっていることを示している。
そしてこの硬質塩ビ板或は鋼板が工事現場の仮囲いパネ
ルゲート部の最外壁を構成する。シルク図柄印刷2は透
明フイルム1で保護され、かつ該フイルムを透して図柄
が表示される。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば次の特徴を生み出すこと
ができる。 (1)基体に片面を印刷(裏印刷)したフイルムを貼り
合せた構造をとるため、印刷画面が露出せず、基本デザ
インが傷まず、印刷画面を常に美しく保つことができ
る。 (2)印刷面は柄印刷層と遮蔽層の2層からなり、基材
の地肌が遮蔽され、柄印刷の審美性が強調される。 (3)透明フイルムをポリエステル2軸延伸フイルムと
することにより、透明性、平坦性が高く、表面光沢を増
加できる。 (4)ポリエステルフイルムを紫外光の波長で380n
m(ナノメーター)以下を85%以上吸収する紫外線吸
収型とすることで、フイルムの経時劣化を防ぐ構成体と
することができる。 (5)表示デザインの変更は、印刷フイルムを貼り替え
ることで簡易にできる。 (6)建築工事現場を美しくイメージアップができ、工
事請負会社のイメージを上げる効果もある。 (7)透明フイルムのフイルム熱収縮率を通常条件より
高く設定することにより基材に貼り合わせ後のフイルム
のたるみ、しわ等を経時的に発生しない水準にすること
ができる。 (8)基材のリサイタル再使用が簡便で、再処理作業コ
ストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋外表示体の断面構造を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
1 透明フイルム 2 シルク図柄印刷層 3 シルク遮蔽印刷層 4 接着剤層 5 基材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明フイルムの片面に印刷を施し、当該印
    刷面と基材を貼り合せた構成からなる屋外表示体。
  2. 【請求項2】透明フイルムの片面に柄印刷、その上に遮
    蔽印刷を施した請求項1記載の屋外表示体。
  3. 【請求項3】透明フイルムがポリエチレンテレフタレー
    トフイルムである請求項1又は2記載の屋外表示体。
  4. 【請求項4】ポリエチレンテレフタレートフイルムが紫
    外光の波長で380nm(ナノメーター)以下を85%
    以上吸収する紫外線吸収型耐候性ポリエチレンテレフタ
    レートフイルムである請求項3記載の屋外表示体。
JP1991056804U 1991-06-26 1991-06-26 屋外表示体 Expired - Lifetime JP2552511Y2 (ja)

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JPH053502U JPH053502U (ja) 1993-01-19
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JPH0492056A (ja) * 1990-08-03 1992-03-25 U & U:Kk 建設現場仮囲い用装飾パネル

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