JP2640541B2 - 薄肉金属管の製造方法 - Google Patents

薄肉金属管の製造方法

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JP2640541B2 JP25516589A JP25516589A JP2640541B2 JP 2640541 B2 JP2640541 B2 JP 2640541B2 JP 25516589 A JP25516589 A JP 25516589A JP 25516589 A JP25516589 A JP 25516589A JP 2640541 B2 JP2640541 B2 JP 2640541B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、造管直後の薄肉金属管の曲がり・反り等を
確実に矯正し且つ真円の薄肉金属管を得ることのできる
薄肉金属管の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来薄肉金属管を製造するには、第3図に示す如くペ
リオフリールから引き出された薄肉金属板Sを多数の成
形ロール1で順次幅方向に曲げて管状体に形成し、次に
その管状体のエツジをシームガイドロール2及びスクイ
ズロール3等によつて突き合わせた後に、その突き合せ
部を溶接トーチ4で溶接して薄肉金属管Pを製造し、し
かる後にこの溶接位置の後部に配置されている引取装置
5を経て無駆動の矯正ロール群から成る矯正装置6によ
つて曲がりや反りを矯正していた。この矯正ロール群か
ら成る矯正装置6は、一般に千鳥状に配置されているロ
ール群から構成されており、薄肉金属管Pはこの矯正装
置6において交互に曲げられることによつて曲がりや反
りが矯正されるようになつている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のような従来の薄肉金属管の製造方法において
は、薄肉金属管が一般に肉厚/外径の比率が1%程度或
いはそれ以下であるような場合は、肉厚が薄いため剛性
に乏しく、多数のロール群等によつて薄肉金属管が形成
される間に生ずる残留応力により形状不良を起し易い。
更に矯正ロール群から成る矯正装置によつて矯正される
際に金属管は交互に繰り返し曲げられるため、金属管が
上記のような薄肉金属管の場合はその曲げを受ける際に
曲げの内側となる部分に肉厚が薄いことに起因して座屈
が生じ易くなる。そのため、曲がりや反りを矯正するの
に矯正ロール群から成る矯正装置によつて充分な曲げを
その薄肉金属管に付与することが困難となり、この結果
曲がりや反りが充分に矯正されないという問題点がある
と共に、溶接部の残留応力も除去し切れないため真円の
薄肉金属管が得られにくいという問題点があつた。
そこで本発明が解決しようとする課題は、従来の矯正
ロール群から成る矯正装置を利用して造管直後の薄肉金
属管の曲がりや反りを確実に矯正し且つ真円の薄肉金属
管を得ることのできる薄肉金属管の製造方法を提供する
ことにある。
〔課題の解決するための手段〕
本発明者らはこのような課題を解決すべく種々検討し
た結果、薄肉金属板を幅方向に製品曲率まで曲げてその
両エツジを突き合せ溶接により接合して薄肉金属管を得
た後に、無駆動の矯正ロール群から成る矯正装置を該溶
接位置と該薄肉金属管に弾性限度内の張力を付与する引
取装置との間に設置して薄肉金属管の曲がり・反りを矯
正すれば、薄肉金属管に充分な曲げ変形を与えて矯正す
ることが可能となり、上記課題が解決できることを究明
して本発明を完成したのである。
以下、本発明に係る薄肉金属管の製造方法を図面に基
づいて詳細に説明する。
第1図は本発明に係る薄肉金属管の製造方法の説明
図、第2図は本発明方法の他の実施例の説明図である。
図面中、1は第1図に示す如くペイオフリールから引
き出された薄肉金属板Sを幅方向に順次製品曲率まで曲
げる多数のロール群から成る成形ロールである。また、
1′は第2図に示す如く入側の円筒形ロール1aと、その
軸が入側の円筒形ロール1aと互いに平行で且つ入側の円
筒形ロール1aとの間にギヤツプを設けて配設され入側の
円筒形ロール1aと同方向に回転する出側の円筒形ロール
1bと、これら2本の円筒形ロール1a,1bに近接して薄肉
金属板Sを塑性曲げ加工するためにこれら2本の円筒形
ロール1a,1bの軸と平行すなわち薄肉金属板Sの長手方
向と直交する方向に配置され前記ギヤツプから薄肉金属
板Sの板厚の2倍を引いた長さより大きい直径を有する
小径の曲げロール1cと、この小径の曲げロール1cで長手
方向に直交する塑性曲げ加工を施されて引き出された薄
肉金属板Sの進行方向を変更すると共にその薄肉金属板
Sの長手方向の曲率を零とする曲げ戻しを行うデフレク
ターロール1dとより成る塑性曲げ・曲げ戻し装置であ
る。2は成形ロール1又は塑性曲げ・曲げ戻し装置1′
を経て幅方向に曲げられた通常の冷間圧延された金属板
や少なくとも片面を鏡面研磨やヘヤーライン研摩の如き
研摩処理された金属板や少なくとも片面をエツチング加
工やメツキ処理や塗装等の表面処理を施された金属板の
如き薄肉金属板Sの両エツジの位置を規制するシームガ
イドロール、3はシームガイドロール2を経た薄肉金属
板Sの両エツジを突き合わせるためのスクイズロール、
4は薄肉金属板Sの両エツジを突き合せ溶接して薄肉金
属板Pを得るための溶接トーチ、5は薄肉金属管Pの曲
りや反りを矯正する無駆動の矯正ロール群から成る矯正
装置6で矯正された薄肉金属管Pを引き取る引取装置、
7は薄肉金属管Pの切断装置である。
〔作 用〕
上記のような装置によつて本発明に係る薄肉金属管の
製造方法を実施するには、第1図に示す実施例ではペイ
オフリールから引き出された薄肉金属板Sを多数の成形
ロール1で順次幅方向に曲げ、また第2図に示す実施例
ではペイオフリールから引き出された薄肉金属板Sを入
側の円筒形ロール1aに沿わせた後にこの入側の円筒形ロ
ール1aと出側の円筒形ロール1bとの間にギヤツプを経て
小径の曲げロール1cに沿わせて塑性曲げ加工してから出
側の円筒形ロール1bに沿わせて入側の円筒形ロール1aと
出側の円筒形ロール1bとの間にギヤツプを経て引き出し
てデフレクターロール1dにより薄肉金属板Sの進行方向
を変更すると共にその薄肉金属板Sの長手方向の曲率を
零とする曲げ戻しを行われて塑性曲げ・曲げ戻しにより
生じる幅方向の残留曲率を利用して幅方向に曲げ、次い
で両エツジをシームガイドロール2及びスクイズロール
3等によつて突き合わせた後に、その突き合せ部を溶接
トーチ4で溶接して薄肉金属管Pを製造し、しかる後に
この溶接位置の後部であつて溶接位置と薄肉金属管Pに
弾性限度内の張力を付与する引取装置5との間に無駆動
の矯正ロール群から成る矯正装置6が設置されているの
で、薄肉金属管Pは弾性限度内の張力が付与された状態
で無駆動の矯正ロール群から成る矯正装置6により交互
曲げを行われて矯正を行われるが、この矯正時に受ける
曲げによつて曲げ内側に生じる圧縮応力は前記弾性限度
内の引張応力により相殺されるため座屈の原因となる曲
げ内側の圧縮応力が軽減されることになつて薄肉金属管
Pを小さな曲率半径まで曲げることが可能となり、薄肉
金属管Pの曲りや反りが確実に矯正されるばかりでな
く、溶接ビード付近の残留応力も軽減されて、より真円
に近い薄肉金属管Pが得られるようになるのである。
〔実施例1〕 第1図に示す装置に基づいて、板厚0.3mm×板幅159.3
mmのSUS304から成る薄肉金属板Sを用い、引取装置5に
よつて約250kgf/mmの張力を付与しながら無駆動の矯正
ロール群から成る矯正装置6により交互曲げを行つて薄
肉金属管Pを製造した結果、曲りや反りがなくほぼ真円
状の良好な断面形状の薄肉金属管Pを得ることができ
た。
また、第3図に示すような引取装置5の後方に無駆動
の矯正ロール群から成る矯正装置6を配置した従来方法
の場合は、溶接ビード付近が溶接の残留応力のため尖り
気味の真円とは程遠い断面形状の薄肉金属管Pしか得ら
れなかつた。
〔実施例2〕 第2図に示す装置に基づいて、板厚0.3mm×板幅159.3
mmのSUS304から成る薄肉金属板Sを用い、その長手方向
と直交する半径6.0mmの小径の曲げロール1cによつて塑
性曲げを行い、次いでデフレクターロール1dで長手方向
の曲率を零とする曲げ戻しを行うことによりその塑性曲
げ・曲げ戻しにより生じる幅方向の残留曲率と更にその
薄肉金属板を幅方向に曲げる工具の役目を成すシームガ
イドロール2及びスクイズロール3とを利用して薄肉金
属板Sを幅方向に製品曲率まで曲げ、引取装置5によつ
て約300kgf/mmの張力を付与しながら無駆動の矯正ロー
ル群から成る矯正装置6により交互曲げを行つて薄肉金
属管Pを製造した結果、曲りや反りがなくほぼ真円状の
良好な断面形状や薄肉金属管Pを得ることができた。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く本発明に係る薄肉金属管の製造方法
によれば、造管直後の薄肉金属管に弾性限度内の張力を
付与しながら無駆動の矯正ロール群から成る矯正装置に
よつて矯正することにより、その矯正工程において薄肉
金属管に座屈を生じさせることなく充分に曲げることが
可能となつて薄肉金属管の曲がりや反りを確実に矯正し
且つ真円に近い断面形状の薄肉金属管を得ることができ
るのであり、しかも本発明方法は新たに特別の装置を設
定することなく従来の装置を利用できるためにコストの
増加を来すこともなく、その工業的価値は非常に大きな
ものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る薄肉金属管の製造方法の説明図、
第2図は本発明方法の他の実施例の説明図、第3図は従
来の薄肉金属管の製造方法の説明図である。 図面中 1……成形ロール 1′……塑性曲げ・曲げ戻し装置 1a……入側の円筒形ロール 1b……出側の円筒形ロール 1c……小径の曲げロール 1d……デフレクターロール 2……シームガイドロール 3……スクイズロール 4……溶接トーチ 5……引取装置 6……矯正装置 7……切断装置 S……薄肉金属板 P……薄肉金属管

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉金属板を幅方向に製品曲率まで曲げて
    その両エツジを突き合せ溶接により接合して薄肉金属管
    を得た後に、該溶接位置と該薄肉金属管に弾性限度内の
    張力を付与する引取装置との間で無駆動の矯正ロール群
    によつて該薄肉金属管の曲がり・反りを矯正することを
    特徴とする薄肉金属管の製造方法。
  2. 【請求項2】薄肉金属板を薄肉金属管の内側となる面を
    内側にして長手方向に直交する小径の曲げロールで塑性
    曲げを行つた後に長手方向の曲率を零とすることにより
    その塑性曲げ・曲げ戻しにより生じる幅方向の残留曲率
    を利用して幅方向に製品曲率まで曲げる請求項1に記載
    の薄肉金属管の製造方法。
  3. 【請求項3】薄肉金属板を薄肉金属管の内側となる面を
    内側にして長手方向に直交する小径の曲げロールで塑性
    曲げを行つた後に長手方向の曲率を零とすることにより
    その塑性曲げ・曲げ戻しにより生じる幅方向の残留曲率
    と更にその薄肉金属板を幅方向に曲げる工具とを利用し
    て幅方向に製品曲率まで曲げる請求項1に記載の薄肉金
    属管の製造方法。
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