JP2639718B2 - 錫または錫合金めっき材のリフロー方法 - Google Patents
錫または錫合金めっき材のリフロー方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D5/00—Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
- C25D5/48—After-treatment of electroplated surfaces
- C25D5/50—After-treatment of electroplated surfaces by heat-treatment
- C25D5/505—After-treatment of electroplated surfaces by heat-treatment of electroplated tin coatings, e.g. by melting
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、銅または銅合金の条に錫または錫合金のリ
フローめっきを施す方法に関するものであり、特に、外
観と耐食性に優れる錫または錫合金のリフローめっき材
を製造する方法に関する。
フローめっきを施す方法に関するものであり、特に、外
観と耐食性に優れる錫または錫合金のリフローめっき材
を製造する方法に関する。
従来の技術と問題点 銅または銅合金条のリフロー錫およびリフロー錫合金
めっき材は、導電性、強度、耐食性、半田付性等の品質
に優れるため、端子、コネクタ等の電子部品用材料とし
て一般的に用いられている。部品加工前の条にめっきす
る場合、銅または銅合金条に錫または錫合金を電気めっ
きした後、ガスバーナー炉、電気炉あるいは赤外線炉に
連続的に通し、めっき皮膜の融点以上にめっき条を加熱
し溶解させた後、引き続きクエンチ槽に通入しクエンチ
(急冷凝固)させるとにより、リフローめっき材を製造
するのが一般的である。
めっき材は、導電性、強度、耐食性、半田付性等の品質
に優れるため、端子、コネクタ等の電子部品用材料とし
て一般的に用いられている。部品加工前の条にめっきす
る場合、銅または銅合金条に錫または錫合金を電気めっ
きした後、ガスバーナー炉、電気炉あるいは赤外線炉に
連続的に通し、めっき皮膜の融点以上にめっき条を加熱
し溶解させた後、引き続きクエンチ槽に通入しクエンチ
(急冷凝固)させるとにより、リフローめっき材を製造
するのが一般的である。
しかし、錫または錫合金めっき層を大気中で加熱溶融
すると表面が酸化され易く、変色や半田付性等の品質低
下の原因となる問題があつた。そこで、従来、加熱雰囲
気に窒素、アルゴン等の非酸化性のガスあるいは水素等
の還元性のガスを用いるなどして上記の品質低下を防ぐ
ことが提案されている。
すると表面が酸化され易く、変色や半田付性等の品質低
下の原因となる問題があつた。そこで、従来、加熱雰囲
気に窒素、アルゴン等の非酸化性のガスあるいは水素等
の還元性のガスを用いるなどして上記の品質低下を防ぐ
ことが提案されている。
ところが、溶融めっき表面の酸化の問題は、リフロー
用加熱炉内の雰囲気のみを改善しようとする従来の方法
では不完全であり、炉から出た後クエンチされるまでの
間にも表面が酸化され、品質低下の原因となることが避
けられなかつた。
用加熱炉内の雰囲気のみを改善しようとする従来の方法
では不完全であり、炉から出た後クエンチされるまでの
間にも表面が酸化され、品質低下の原因となることが避
けられなかつた。
発明が解決しようとする課題 本発明は、如上の状況に鑑みなされたものであつて、
銅または銅合金の条に錫または錫合金のリフローめっき
を施す場合、めっき条を加熱溶融することにより、表面
が酸化されて品質低下することのないリフロー錫めっき
材の製造方法を提供することを課題とする。
銅または銅合金の条に錫または錫合金のリフローめっき
を施す場合、めっき条を加熱溶融することにより、表面
が酸化されて品質低下することのないリフロー錫めっき
材の製造方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段 本発明の特徴は、銅または銅合金の条に錫または錫合
金を電気めっきした後、連続的に加熱炉上部より下方に
炉内を通過させてリフロー処理することからなるめっき
材の製造方法において、炉下部の出口よりクエンチ槽の
液面までの間をスロートにより、リフローめっき面と外
気との接触を、遮断させることにある。
金を電気めっきした後、連続的に加熱炉上部より下方に
炉内を通過させてリフロー処理することからなるめっき
材の製造方法において、炉下部の出口よりクエンチ槽の
液面までの間をスロートにより、リフローめっき面と外
気との接触を、遮断させることにある。
すなわち、本発明では、スロートが炉下部からクエン
チ槽水面までの間で材料を覆つており、その内部は炉内
雰囲気と水面からの水蒸気が入る程度に配設されてい
る。そして、このような雰囲気では、従来のように炉出
口からクエンチされるまでの間に、めっき皮膜が溶融状
態のまま全くの外気中で搬送される場合に比べ表面酸化
がはるかに少ない。
チ槽水面までの間で材料を覆つており、その内部は炉内
雰囲気と水面からの水蒸気が入る程度に配設されてい
る。そして、このような雰囲気では、従来のように炉出
口からクエンチされるまでの間に、めっき皮膜が溶融状
態のまま全くの外気中で搬送される場合に比べ表面酸化
がはるかに少ない。
また、本発明によると、炉がブタン等の燃料を用いた
燃焼タイプの場合、特にドラフト作用が抑制されるた
め、炉内は、もちろんスロート内の酸素も少くとも10%
以下に抑えられるため酸化抑制上好適である。したがつ
て、本発明の方法によると、スロート内を非酸化性ガス
雰囲気にするのに近い効果が得られる。
燃焼タイプの場合、特にドラフト作用が抑制されるた
め、炉内は、もちろんスロート内の酸素も少くとも10%
以下に抑えられるため酸化抑制上好適である。したがつ
て、本発明の方法によると、スロート内を非酸化性ガス
雰囲気にするのに近い効果が得られる。
さらに、本発明においてスロート内を非酸化性の窒
素、アルゴン、水素等で満たすと、めっき材の表面は酸
化が抑えられた一そう優れた品質のものとなる。
素、アルゴン、水素等で満たすと、めっき材の表面は酸
化が抑えられた一そう優れた品質のものとなる。
特に、リフロー用加熱炉が電気炉や赤外線炉のよう
に、炉内雰囲気をコントロールしないと大気雰囲気に近
くなるような炉では非酸化性ガス雰囲気で満たすことが
有効である。因に、従来法は、炉内の雰囲気を非酸化性
にすることに留意されたものであつたが、種々の実験に
よると、炉内よりむしろ、炉出口からクエンチまでの雰
囲気を優先的に抑制することのほうがよりめっき表面の
酸化防止効果が高いことが認められた。このことは、め
っき層の溶融の完了は、通常、炉出口近くに達してから
であることが多いという事実に基く。
に、炉内雰囲気をコントロールしないと大気雰囲気に近
くなるような炉では非酸化性ガス雰囲気で満たすことが
有効である。因に、従来法は、炉内の雰囲気を非酸化性
にすることに留意されたものであつたが、種々の実験に
よると、炉内よりむしろ、炉出口からクエンチまでの雰
囲気を優先的に抑制することのほうがよりめっき表面の
酸化防止効果が高いことが認められた。このことは、め
っき層の溶融の完了は、通常、炉出口近くに達してから
であることが多いという事実に基く。
本発明では、続いて、クエンチ槽内に通入され水面近
傍でめっき層が急冷凝固される。一方、スロート端部は
雰囲気シールのため水面下にあるが、水面下のスロート
壁面と材料の距離が100mm以内であり、かつ、下端が150
mm以上水面より下にある場合は、クエンチ部近傍の水の
対流が不充分で水温が部分的に不均一になるためクエン
チ部材料面での水の沸騰が激しくなり、気泡による冷
却、凝固の不均一が生じる。そのため、外観上のムラ、
いわゆるクエンチステインが生じる。クエンチステイン
は著しく外観を損ね、甚だしい場合はめっき材の耐食性
も低下させる。したがって、スロートの下端とクエンチ
槽液面との距離は150mm以内であり、かつ水面下のスロ
ート壁面と材料の距離が100mm以上であることが望まし
い。
傍でめっき層が急冷凝固される。一方、スロート端部は
雰囲気シールのため水面下にあるが、水面下のスロート
壁面と材料の距離が100mm以内であり、かつ、下端が150
mm以上水面より下にある場合は、クエンチ部近傍の水の
対流が不充分で水温が部分的に不均一になるためクエン
チ部材料面での水の沸騰が激しくなり、気泡による冷
却、凝固の不均一が生じる。そのため、外観上のムラ、
いわゆるクエンチステインが生じる。クエンチステイン
は著しく外観を損ね、甚だしい場合はめっき材の耐食性
も低下させる。したがって、スロートの下端とクエンチ
槽液面との距離は150mm以内であり、かつ水面下のスロ
ート壁面と材料の距離が100mm以上であることが望まし
い。
また、スロートの下端とクエンチ槽液面との距離
(a)と、液面における材料とスロートとの距離(b)
の比b/aが1以上であるとクエンチスティンの発生を著
しく低下させめっきの外観を良好にすることができる。
(a)と、液面における材料とスロートとの距離(b)
の比b/aが1以上であるとクエンチスティンの発生を著
しく低下させめっきの外観を良好にすることができる。
本発明における銅合金としては、黄銅、りん青銅等の
JISに定められた合金以外のものでも良く、銅含有量が5
0wt%以上であれば、種類を問わない。
JISに定められた合金以外のものでも良く、銅含有量が5
0wt%以上であれば、種類を問わない。
錫合金としては、錫を5〜45%含む半田めっきが最も
一般的であるが、その他鉛以外にもビスマス、アンチモ
ン等一般に半田成分として公知の金属を含有している場
合も有効である。
一般的であるが、その他鉛以外にもビスマス、アンチモ
ン等一般に半田成分として公知の金属を含有している場
合も有効である。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 0.3mm厚、100mm幅のりん青銅(Cu−8%Sn)条を連続
めっきラインで銅下地0.5μm、錫1.2μmを電気めっき
した後、連続的に通板速度10m/minでリフロー処理し
た。スロートの有無、サイズ、スロート内雰囲気および
炉のタイプを変えた場合のリフロー錫めっき材の品質を
評価した。
めっきラインで銅下地0.5μm、錫1.2μmを電気めっき
した後、連続的に通板速度10m/minでリフロー処理し
た。スロートの有無、サイズ、スロート内雰囲気および
炉のタイプを変えた場合のリフロー錫めっき材の品質を
評価した。
結果を第1表に示す。ただし、銅めっき、錫めっき共
に無光沢の硫酸浴を用いて行つた。
に無光沢の硫酸浴を用いて行つた。
Claims (4)
- 【請求項1】銅または銅合金の条に錫または錫合金を電
気めっきした後、連続的に加熱炉上部より下方に炉内を
通過させてリフロー処理することからなるめっき材の製
造方法において、炉下部の出口よりクエンチ槽の液面ま
での間をスロートにより、リフローめっき面と外気との
接触を、遮断させることを特徴とする錫または錫合金め
っき材のリフロー方法。 - 【請求項2】スロートの下端とクエンチ槽液面との距離
(a)と、液面における材料とスロートとの距離(b)
の比b/aが1以上であることを特徴とする請求項(1)
に記載の錫または錫合金めっき材のリフロー方法。 - 【請求項3】スロート内が非酸化性雰囲気であることを
特徴とする請求項(1)及び(2)のいずれかに記載の
錫または錫合金めっき材のリフロー方法。 - 【請求項4】リフロー用加熱炉が可燃性ガスを燃料とす
る燃焼タイプの炉であることを特徴とする請求項(1)
乃至(3)のいずれかに記載の錫または錫合金めっき材
のリフロー方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63328487A JP2639718B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 錫または錫合金めっき材のリフロー方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63328487A JP2639718B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 錫または錫合金めっき材のリフロー方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02173293A JPH02173293A (ja) | 1990-07-04 |
JP2639718B2 true JP2639718B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=18210825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63328487A Expired - Lifetime JP2639718B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 錫または錫合金めっき材のリフロー方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2639718B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61284593A (ja) * | 1985-06-12 | 1986-12-15 | Mitsubishi Electric Corp | 接触子用銅合金条の製造方法 |
-
1988
- 1988-12-26 JP JP63328487A patent/JP2639718B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02173293A (ja) | 1990-07-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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