JP2639611B2 - 目地テープおよびこれを用いて仕上げる方法 - Google Patents

目地テープおよびこれを用いて仕上げる方法

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JP2639611B2
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章喜 中神
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物内外の壁面や
床面に二段目地(江戸切り目地)を有する石積状あるい
は石張状の凹凸模様を、厚付け仕上げ塗材を用いて、形
成させる際の、特に二段目の目地を形成させる時に用い
られる養生用目地テープに関するものである。従って、
発明の利用分野としては、直接は塗装業界、ひいては建
築業界に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、こて塗り,吹付け,ローラー等の
手段により、建築物の壁面や床面等に二段目地(江戸切
り)の石積状の凹凸を形成させることが、建築物の内外
面や床面に変化を持たせるために行われている。
【0003】そして、従来の方法を図面図4の平面図と
断面図を引用しながら説明すると、施工法の一般的な順
序は、 壁面等に目地色となる下塗り塗料11を塗装
する。(図4のイ) 一段目の目地を形成するため
に、発泡プラスチックや厚紙製の目地棒12を貼り付け
る。(図4のロ) 目地棒の上より、吹付け等の手段
により一段目の目地となる模様層の塗材(模様塗材13
という)を塗装する。(図4のハ) 模様塗材13が
硬化する前にローラー等により平滑にする。 模様塗
材が硬化の後、目地棒が完全に露出するまで硬化した模
様層の表面を研摩あるいは研削する。(図4のニ)
二段目の目地部となる部分に、発泡プラスチックや厚紙
製の目地棒14を一段目の目地線に合わせて2枚貼り付
け、更に二段目の目地巾分の養生用シート15を目地棒
14の上に貼リ重ねる。 目地棒14および養生用シ
ートの上から模様塗材13を塗装する。(図4のヘ)
模様塗材が未硬化のうちに養生用シートおよびこの上
に塗装された模様塗材を剥がし取る。(図4のト)
模様塗材が硬化後、二段目の目地棒を剥がす。(図4の
チ)▲10▼ クリヤーとなる上塗り塗料16を塗装す
る(図4のリ)というものであった。なお、一段目およ
び二段目に用いる目地棒を二層または三層(例えば、養
生用シート+目地棒+離型紙)構成とし、模様塗材を塗
装直後に上層部を剥がしてやの工程が楽に行えるよ
うにする方法や、の工程を省く方法、あるいはの工
程のみでの工程を省く方法等も実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】従来の方法で、建築
物の内外壁や床面等に二段目地(江戸切り)を有する石
積状あるいは石張状の凹凸模様をこて塗り,吹付け,ロ
ーラー等の手段により形成される場合、工程数が多く工
期がかかる点。特に、二段目の目地を均一な巾で精度よ
く形成させることが困難であり、従来の方法では仕上り
が良くなかった点が本発明が解決しようとする問題点で
ある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点に対し
て、この発明では二段目の目地形成に用いる2本の目地
棒および1枚の養生シートに変わる1本の目地テープを
創作した。また、この目地テープを江戸切り仕上げに用
いることにより仕上げ作業の簡略化に役立つものとな
る。
【0006】この発明の目地テープは、図1の外観斜視
図および図1のA−A線断面図である図2により示され
る。図1および図2において、上層に形成されるのが養
生シート1であり、前述した従来工法の〜の養生用
シートを機能することになる。また養生シート1の下層
に位置する凸を下向きにした断面形状の部分は目地テー
プ本体2であり、この目地テープ本体の下部にあり、か
つ一段目地挿入部分2aの両側に位置する粘着層は粘着
剤とこれを覆う離型紙よりなり、この目地テープを用い
る際、目地充填部分が一段目地壁に係止していることと
相まって目地テープを下地に固定することになる。
【0007】目地テープを構成するそれぞれの構成要素
について更に詳しく説明する。まず、体積的に一番大き
な割合を占める目地テープ本体は、二段目目地型となる
部分および、この二段目目地の位置切めと一段目目地に
押し込むように挿入されて目地テープを固定するための
一段目地挿入部分2aからなる。通常は図2に示される
如く、一段目地挿入部分を中心に左右対象の形状をとる
ことにより、一段目目地の両側に同じ巾の二段目目地が
形成されることになる。目地テープ本体の寸法は、作成
しようとする二段目地の大きさから決定され、二段目目
地型となる巾広部分は、巾30〜40mm厚み2〜5m
mとし、一段目地挿入部分は巾5〜10mm厚み2〜5
mmとするのが一般的となる。一段目地挿入部分は一段
目地を形成させる時に用いた目地棒と同じ巾に作成して
おけば、この部分を一段目地に挿入した際、目地両側の
壁にひっかかることにより、使用時に簡単に脱落するこ
とがない。一段目地挿入部分の厚みは、先に形成された
一段目目地の深さより短かめで深さの半分程度あれば係
止機能を有することになる。目地テープ本体の材質とし
ては、発泡材料であるポリエチレン,ポリプロピレン,
ポリウレタン,ポリ塩化ビニルおよびこれらの樹脂と他
の樹脂の共重合物,発泡ゴムが用いられる。これらの他
にも柔軟性を有するゴム,プラスチックを用いても可能
であるが、軽量で安価なことから発泡プラスチックを用
いるのが好ましい。尚、凸形状の作成に関して、軟質ゴ
ムの場合は、射出成形が可能であり、発泡のプラスチッ
ク,ゴムの場合は張り合せにより作成するのが容易であ
る。
【0008】次に、目地テープ本体の下側に形成される
粘着層は、粘着剤と離型紙から成っている。粘着剤に
は、再生ゴム,エチレン−酢酸ビニール,酢酸ビニル−
アクリル酸エステル,アクリル酸エステル,メタアクリ
ル酸エステルを組成とする粘着剤が使用できる。離型紙
には、クラフト紙あるいはレーヨン紙に、シリコン樹脂
コーティングした紙等が使用できる。粘着層は、使用時
に離型紙を剥がし、先に説明した一段目地挿入部分を一
段目地に挿入し、押えることにより、目地テープ全体を
施工個所に固定することになる。
【0009】更に、目地テープ本体の上側に形成される
養生シートは、粘着層の粘着剤より弱い付着力により目
地テープ本体に密着しているシートである。シートの巾
は目地テープ本体と同じであり、二段目地を形成するた
めに模様塗材の2度目の塗装を行った後、シート上に塗
装された塗材のみを拭うために使用される。これは、模
様塗材が硬化後では、目地テープ全体を剥がし難くなる
ためである。養生シートの素材としては、ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ナイロン,テトロン,ポリ塩化ビ
ニル等各種プラスチックフイルムの他、合成紙,油紙等
が用いられる。
【0010】以上の構成による目地テープを用いて、二
段目地を形成するのは、壁面,床面以外にも、通路や道
路等の路面,柱面,天井面,階段面等構造物の内外面、
更にはこれらの部位に用いられるパネル,ボードの表面
が例示できる。
【0011】この発明の目地テープを用いて、二段目地
の二段目を施工する方法について以下説明する。まず、
一段目の目地が形成されていることが前提であるが、こ
れは従来から公知の方法により可能であるので説明を省
略する。尚、簡単な説明は段落番号3の従来の技術の説
明および図4の通りである。
【0012】一段目の目地が形成された施工面(図3の
イ)に対して、目地テープの粘着層の離型紙を剥がし、
一段目地の目地溝部分に目地テープの一段目地挿入部分
を挿入し粘着させる(図3のロ)。次に、模様塗材の2
回目の塗装、二段目の目地を形成するための塗装を行う
(図3のハ)。そして、模様塗材が未硬化のうちに目地
テープの養生シート上の部分を養生シートごと剥がす
(図3のニ)。模様塗材硬化後に目地テープを施工面よ
り剥がす(図3のホ)。更に、耐久性向上あるいは艶を
出すためのクリヤーとなる上塗り塗料を塗装する(図3
のヘ)。以上の工程により、二段目地の二段目(上段)
の目地が形成される。
【0013】
【作用】この発明の目地テープは、従米2本の目地棒お
よび1枚の養生用シートを1本にしたものであると言え
る。従って、1枚の目地テープにより従米の2枚の目地
棒および1枚の養生用シートを一工程の作業として張り
付けることが可能となる。
【0014】
【実施例】この発明の実施例として下記の目地テープを
作成して施工テストを行った。尚、比較のために、同一
面積を従来の方法による施工も行った。目地テープのう
ち、断面凸形状の目地テープ本体は発泡ポリエチレン製
にして断面8mm×2mmの棒と断面40mm×4mm
の棒を張り合せて製造した。粘着層は粘着剤にアクリル
酸エステル系樹脂のものを使用し、離型紙にクラフト紙
にシリコン樹脂コーティングしたものを使用し、目地テ
ープ本体下部に張り付けた。一方、目地テープ本体上部
にはポリエチレンフイルム(厚み100μm)を酢酸ビ
ニル−アクリル酸エステル系樹脂系の粘着剤により張り
合わせた。目地テープ本体の断面の大きさは凸形状の上
の四角部分を横8mm高さ2mmとし下の四角部分を横
40mm高さ4mmとした。長さは90cmと60cm
の定尺長にした。
【0015】施工に当って、模様塗材は菊水化学工業
(株)製の商品名「チャイナトーン」を使用し、一段目
の目地は巾8mm高さ4mmの目地棒を用いて作成して
おいた。施工面積は、この発明の方法,従来の方法とも
30mとしてコンパネを下地とした。目地の割り付け
は60cm×40cmの破れ目地状とした。この発明の
方法による場合は、目地テープを一段目目地に押し込ん
でから、2回目の模様塗材を塗装し、従来の方法による
場合は巾16mm厚み4mmの目地棒を2本と40mm
巾の養生用シートを張り付けてから、2回目の模様塗材
を塗装した。この発明の目地テープを使用するか否かに
よって、二段目目地形成のための養生時間は約3分の1
となり、二段目の目地線も真っすぐ通るようになり得ら
れる美観も向上した。
【0016】
【発明の効果】建築物の内外壁面や床面に、二段目地
(江戸切り)を有する石積状あるいは石張状の凹凸模様
を形成させる方法において、この発明による目地テープ
を用いたこの発明の仕上げ方法は、実施例から明らかな
ように、工程および工期短縮が可能となり、目地の直線
を出すことも容易となり、仕上がりも良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である目地テープの外観斜視
図である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】この発明の目地テープを用いて二段目地の二段
目以降を形成させる際の工程を示す平面図および断面図
である。
【図4】従来の方法により二段目地を形成させる際の工
程を示す平面図および断面図である。
【符号の説明】
1 養生シート 2 目地テープ本体 3 粘着層 10 目地テープ 11 下塗り塗料 12 目地棒 13 模様塗材 14 目地棒 15 養生用テープ 16 上塗り塗料

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚付け仕上げ塗材を用いて、江戸切り目
    地仕上げの二段目の目地を作るための目地テープにあっ
    て、目地方向と直角に切断した時の断面が概ね凸形状に
    あり、凸形状の上段四角形部分は江戸切り目地の一段目
    目地巾とその目地深さ未満の断面を有し、凸形状の下段
    四角形部分は江戸切り目地の二段目目地巾とその深さ分
    の厚みを有し、発泡体を含む軟質プラスチックから成る
    ものであり、下段四角形の露出上辺部分には粘着剤加
    工、下段四角形の底辺部分には、一時接着の養生シート
    が積層されていることを特徴とする目地テープ。
  2. 【請求項2】 厚付け仕上げ塗材を用いて、下地とする
    壁面等に江戸切り目地の二段目を作るに当り、 特許請求項1記載の目地テープを凸形状の上段四角
    形部分が一段目目地部分に入るようにして張り付ける。 所望する色調の塗材を、二段目目地深さ程の塗布量
    にて塗装する。 特許請求項1記載の目地テープ中の養生シートを取
    り除く。 塗材が乾燥後、残っている目地テープを取り除く。 以上のからの工程を順に用いることを特徴とする仕
    上げ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61114013A (ja) * 1984-11-07 1986-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高電圧発生装置
JP2915464B2 (ja) * 1990-02-01 1999-07-05 エスケ−化研株式会社 多段目地模様形成用型材及び多段目地模様形成方法

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