JP2639230B2 - シリンダーブロックの位置決め方法 - Google Patents
シリンダーブロックの位置決め方法Info
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- JP2639230B2 JP2639230B2 JP5348391A JP5348391A JP2639230B2 JP 2639230 B2 JP2639230 B2 JP 2639230B2 JP 5348391 A JP5348391 A JP 5348391A JP 5348391 A JP5348391 A JP 5348391A JP 2639230 B2 JP2639230 B2 JP 2639230B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンダーブロックの位
置決め方法に関する。
置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造により製作されるシリンダーブロッ
ク(以下ワークという)のジヤーナル部には鋳ばりが突
出しているので、これを除去するために、従来、作業員
はエアたがね等を使用しているのであるが、このような
手動による作業では騒音及び粉塵が発生し、作業環境が
悪く、改善の余地がある。
ク(以下ワークという)のジヤーナル部には鋳ばりが突
出しているので、これを除去するために、従来、作業員
はエアたがね等を使用しているのであるが、このような
手動による作業では騒音及び粉塵が発生し、作業環境が
悪く、改善の余地がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、これら鋳ばり
除去作業を自動化して、作業環境の改善を図ると共に、
エアたがね等を利用した手作業を改善して生産スピード
の向上及び品質安定性を確保することが重要である。
除去作業を自動化して、作業環境の改善を図ると共に、
エアたがね等を利用した手作業を改善して生産スピード
の向上及び品質安定性を確保することが重要である。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みて提案さ
れたもので、鋳ばりを残さずに迅速かつ正確に、省力的
かつ衛星的に除去するシリンダーブロックジヤーナル部
の鋳ばり除去装置におけるシリンダーブロックの前後,
左右及び上下位置決め方法を提供することを目的とす
る。
れたもので、鋳ばりを残さずに迅速かつ正確に、省力的
かつ衛星的に除去するシリンダーブロックジヤーナル部
の鋳ばり除去装置におけるシリンダーブロックの前後,
左右及び上下位置決め方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明はベッ
ドの前後左右にそれぞれ上方へ突設し、倒立されたシリ
ンダーブロックの下端を受けピンを介して支持する油圧
シリンダーと、上記ベッドの前後方向,左右方向にそれ
ぞれ1対的に配設され同シリンダーブロックの前後端面
及び,左右側面にそれぞれ当接することによりその前後
方向,左右方向の位置決めを行う開放自在の前後端及び
左右側ポジショナーと、上記ベッドに複数の支柱を介し
て昇降可能に支持され、一端に同シリンダーブロックの
前後方向移動を拘束するストッパーを有するとともに下
面の四隅に当てピンがそれぞれ突設された水平可動台板
と、上記可動台板の下部に付設され同シリンダーブロッ
クのジヤーナル部の軸方向にストロークすると共に同シ
リンダーブロックの両端のジヤーナル部にそれぞれ嵌合
するガイド面を有するブローチとを具えたことを特徴と
する。
ドの前後左右にそれぞれ上方へ突設し、倒立されたシリ
ンダーブロックの下端を受けピンを介して支持する油圧
シリンダーと、上記ベッドの前後方向,左右方向にそれ
ぞれ1対的に配設され同シリンダーブロックの前後端面
及び,左右側面にそれぞれ当接することによりその前後
方向,左右方向の位置決めを行う開放自在の前後端及び
左右側ポジショナーと、上記ベッドに複数の支柱を介し
て昇降可能に支持され、一端に同シリンダーブロックの
前後方向移動を拘束するストッパーを有するとともに下
面の四隅に当てピンがそれぞれ突設された水平可動台板
と、上記可動台板の下部に付設され同シリンダーブロッ
クのジヤーナル部の軸方向にストロークすると共に同シ
リンダーブロックの両端のジヤーナル部にそれぞれ嵌合
するガイド面を有するブローチとを具えたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】このような構成によれば、倒立姿勢で4本の受
けピン上に水平に支持されたワークは、まず、各1対の
前後端ポジショナー,左右側ポジショナーにより前後,
左右からそれぞれ挟まれることにより、その前後方向及
び左右方向の位置決めが迅速に行われたのち、各ポジシ
ョナーはそれぞれ原位置に復帰することで、ワークの拘
束は解かれて、ワークはフリーな状態となる。次にワー
クは昇降油圧シリンダーの作用により、所定の高さに持
上げられ、次いで水平可動台板が所定のストロークだけ
下降して、その下部に付設されたストッパーがワークの
前端面に当接すると共に,ブローチは1つの刃がワーク
後端部外側でかつ残りの刃が各々ワークのジヤーナル部
間に位置した状態で停止する。その際、下降ストローク
の前半でブローチの両側ガイド面がワーク両端のジヤー
ナル部に嵌まることで、ワークは受けピン上を若干横す
べりしてワークとブローチの軸線方向のずれはゼロとな
る。更に同ストロークの後半で、当てピンがワークの上
端を押圧することで、ワークを介して各々の受けピン及
び油圧シリンダーが下方に移動されることにより、ワー
クの上端は所定の高さに正しく位置決めされる。そし
て、上記ストッパーがブローチの切削反力によるワーク
の前方への移動を拘束する。このようにして、ワークの
前後方向位置決め、左右方向位置決め及び上下方向位置
決めが完了した後、ブローチは軸方向前方へのストロー
クにより、ワークの各ジヤーナル部の鋳ばりを一斉にせ
ん断して除去する。
けピン上に水平に支持されたワークは、まず、各1対の
前後端ポジショナー,左右側ポジショナーにより前後,
左右からそれぞれ挟まれることにより、その前後方向及
び左右方向の位置決めが迅速に行われたのち、各ポジシ
ョナーはそれぞれ原位置に復帰することで、ワークの拘
束は解かれて、ワークはフリーな状態となる。次にワー
クは昇降油圧シリンダーの作用により、所定の高さに持
上げられ、次いで水平可動台板が所定のストロークだけ
下降して、その下部に付設されたストッパーがワークの
前端面に当接すると共に,ブローチは1つの刃がワーク
後端部外側でかつ残りの刃が各々ワークのジヤーナル部
間に位置した状態で停止する。その際、下降ストローク
の前半でブローチの両側ガイド面がワーク両端のジヤー
ナル部に嵌まることで、ワークは受けピン上を若干横す
べりしてワークとブローチの軸線方向のずれはゼロとな
る。更に同ストロークの後半で、当てピンがワークの上
端を押圧することで、ワークを介して各々の受けピン及
び油圧シリンダーが下方に移動されることにより、ワー
クの上端は所定の高さに正しく位置決めされる。そし
て、上記ストッパーがブローチの切削反力によるワーク
の前方への移動を拘束する。このようにして、ワークの
前後方向位置決め、左右方向位置決め及び上下方向位置
決めが完了した後、ブローチは軸方向前方へのストロー
クにより、ワークの各ジヤーナル部の鋳ばりを一斉にせ
ん断して除去する。
【0007】
【実施例】まず、主として図1〜3について説明する
と、1は架台で、その上に本発明装置が搭載されてお
り、本装置は長方形据付部材2の四隅にそれぞれ立設さ
れた支柱3の上端に長方形頂板4の四隅が固着されてな
る直立方体状の構造となっている。5は図4〜6に示す
ように、ワーク6を本装置に導入するためのローラーコ
ンベアーで駆動装置5aからチエーンで駆動される。
7,8はそれぞれワーク6の前後端を位置決めする前後
端ポジショナー、9,10はそれぞれワーク6の左右側
を位置決めする左右側ポジショナーである。ここで前端
ポジショナー7の基端はワークジヤーナル部の軸線(ク
ランクシャフト軸)と直交する面に沿って起倒可能に据
付部材2に枢着され、その先端は水平位置に倒され停止
したとき、ワークジヤーナル部の中心線上に位置しワー
クの移動を規制する。その後に、後端ポジショナー8は
前端ポジショナーと同様に、ワークジヤーナル部の軸線
と直交する面に沿って起倒可能に据付部材2に枢着され
ており、その先端が水平位置に倒され停止したとき、上
記先端に内蔵された油圧シリンダーの作用で当接板8a
が軸方向(前方)に移動し、前後方向の位置決めを行
う。左側ポジショナー9、右側ポジショナー10は据付
部材上に突設され、それぞれ内蔵油圧シリンダーの作用
によりその当接板が左側,右側の順で左右方向に移動し
左右方向の位置決めを行う。11は据付部材2の前後,
左右部にそれぞれ立設され上端でワークの下面四隅部を
支持して昇降するワーク昇降油圧シリンダーで、その可
動端は図10に示すようにローラー間のすきまから上方
へ突出することができるようになっている。
と、1は架台で、その上に本発明装置が搭載されてお
り、本装置は長方形据付部材2の四隅にそれぞれ立設さ
れた支柱3の上端に長方形頂板4の四隅が固着されてな
る直立方体状の構造となっている。5は図4〜6に示す
ように、ワーク6を本装置に導入するためのローラーコ
ンベアーで駆動装置5aからチエーンで駆動される。
7,8はそれぞれワーク6の前後端を位置決めする前後
端ポジショナー、9,10はそれぞれワーク6の左右側
を位置決めする左右側ポジショナーである。ここで前端
ポジショナー7の基端はワークジヤーナル部の軸線(ク
ランクシャフト軸)と直交する面に沿って起倒可能に据
付部材2に枢着され、その先端は水平位置に倒され停止
したとき、ワークジヤーナル部の中心線上に位置しワー
クの移動を規制する。その後に、後端ポジショナー8は
前端ポジショナーと同様に、ワークジヤーナル部の軸線
と直交する面に沿って起倒可能に据付部材2に枢着され
ており、その先端が水平位置に倒され停止したとき、上
記先端に内蔵された油圧シリンダーの作用で当接板8a
が軸方向(前方)に移動し、前後方向の位置決めを行
う。左側ポジショナー9、右側ポジショナー10は据付
部材上に突設され、それぞれ内蔵油圧シリンダーの作用
によりその当接板が左側,右側の順で左右方向に移動し
左右方向の位置決めを行う。11は据付部材2の前後,
左右部にそれぞれ立設され上端でワークの下面四隅部を
支持して昇降するワーク昇降油圧シリンダーで、その可
動端は図10に示すようにローラー間のすきまから上方
へ突出することができるようになっている。
【0008】再び図1〜3において、12は昇降自在の
可動台板で、これは上下端がそれぞれ頂板4,据付部材
2に固着され、ほぼ正三角形をなすように等間隔で配設
された3本のガイド柱13に沿って、頂板4に突設され
た台板昇降油圧シリンダー14によって昇降することが
できる。15は、ワーク6のストッパーで、可動台板1
2から突設され、同可動台板12の下降の際にワーク6
の後端と当接して、後述するブローチ刃の切削によるワ
ーク6の移動を規制するものである。17は軸方向に並
設されたブローチガイドロッドで、図8に示すように、
可動台板12の下面に前後端がそれぞれブラケット18
で固着され、各ブラケット18の下端にはそれぞれ等長
のワーク押下げ用当てピン19が突設されている。21
は軸方向ブローチで、その前後端がそれぞれスライド軸
受22を介してブローチガイドロッド17に軸方向に摺
動自在に支持され、下面には軸方向に3段刃をそれぞれ
有する7個のブローチ刃23(図10,図13)がジヤ
ーナル部と同一間隔で固着されている。ブローチ刃23
は、上半部が、ワークジヤーナル部両端のメインキャッ
プ装着部(以後、メインキャップ部という。)のクラン
クシャフトと直角方向幅と略同一幅の平行部とし、また
下半部が下細まりに形成され、下端中央部が半円状切刃
として突出する左右対称の横断面形状をなし、両端のブ
ローチ刃23の上半部及び下半部の左右両側面がワーク
のメインキャップ部に嵌合するガイド面23aを形成す
る。25は可動台板12の前端に突設されたブローチ駆
動油圧シリンダーで、その出力ロッドはブローチ21の
後端に固着されている。
可動台板で、これは上下端がそれぞれ頂板4,据付部材
2に固着され、ほぼ正三角形をなすように等間隔で配設
された3本のガイド柱13に沿って、頂板4に突設され
た台板昇降油圧シリンダー14によって昇降することが
できる。15は、ワーク6のストッパーで、可動台板1
2から突設され、同可動台板12の下降の際にワーク6
の後端と当接して、後述するブローチ刃の切削によるワ
ーク6の移動を規制するものである。17は軸方向に並
設されたブローチガイドロッドで、図8に示すように、
可動台板12の下面に前後端がそれぞれブラケット18
で固着され、各ブラケット18の下端にはそれぞれ等長
のワーク押下げ用当てピン19が突設されている。21
は軸方向ブローチで、その前後端がそれぞれスライド軸
受22を介してブローチガイドロッド17に軸方向に摺
動自在に支持され、下面には軸方向に3段刃をそれぞれ
有する7個のブローチ刃23(図10,図13)がジヤ
ーナル部と同一間隔で固着されている。ブローチ刃23
は、上半部が、ワークジヤーナル部両端のメインキャッ
プ装着部(以後、メインキャップ部という。)のクラン
クシャフトと直角方向幅と略同一幅の平行部とし、また
下半部が下細まりに形成され、下端中央部が半円状切刃
として突出する左右対称の横断面形状をなし、両端のブ
ローチ刃23の上半部及び下半部の左右両側面がワーク
のメインキャップ部に嵌合するガイド面23aを形成す
る。25は可動台板12の前端に突設されたブローチ駆
動油圧シリンダーで、その出力ロッドはブローチ21の
後端に固着されている。
【0009】このような構造の図5〜6において、図1
4の手順に沿ってその操作を説明すると、まず、ローラ
ーコンベアー5上にワークがないことを慣用の放電管セ
ンサーにより確認すると、前端ポジショナー7がその基
端の周りに水平位置に回動する(図14S1)。次にロ
ーラーコンベアー5が駆動装置5aの駆動により回転
(S2)し、ワーク6がローラーコンベアー5上に導入
(S3,S4)され、後端ポジショナー8が正転(S
5)し、その当接板8aが前進(S6)したのち、左側
ポジショナー9が突出(S7)し、右側ポジショナー1
0が前進(S8)したのち後退(S9)し、左側ポジシ
ョナーが復帰(S10)し、当接板8aが後退(S1
1)することにより、ワークを横方向に若干ずらして、
その縦中心線を据付部材2の中心線に一致させるととも
に、ワークの中心を据付部材2の中心と一致させたの
ち、左側ポジショナー10は原位置に復帰してワークの
左右方向の拘束を解く。
4の手順に沿ってその操作を説明すると、まず、ローラ
ーコンベアー5上にワークがないことを慣用の放電管セ
ンサーにより確認すると、前端ポジショナー7がその基
端の周りに水平位置に回動する(図14S1)。次にロ
ーラーコンベアー5が駆動装置5aの駆動により回転
(S2)し、ワーク6がローラーコンベアー5上に導入
(S3,S4)され、後端ポジショナー8が正転(S
5)し、その当接板8aが前進(S6)したのち、左側
ポジショナー9が突出(S7)し、右側ポジショナー1
0が前進(S8)したのち後退(S9)し、左側ポジシ
ョナーが復帰(S10)し、当接板8aが後退(S1
1)することにより、ワークを横方向に若干ずらして、
その縦中心線を据付部材2の中心線に一致させるととも
に、ワークの中心を据付部材2の中心と一致させたの
ち、左側ポジショナー10は原位置に復帰してワークの
左右方向の拘束を解く。
【0010】次に、図11に示すように、4個のワーク
昇降油圧シリンダー11を一斉に付勢してワークを受け
ピンを介して例えば100mm持上(S12)げたのち、
台板昇降油圧シリンダー14を介して可動台板12を5
0mm押下(S13)げる。これは台板昇降油圧シリンダ
ー14の軸力がワーク昇降油圧シリンダーのそれよりも
大であることによって可能となっている。そうすると、
ワーク上面の四隅部は可動台板に突設された4本の当て
ピンの下端に当接すると共に、ワーク下面の四隅部はワ
ーク昇降油圧シリンダー11により押上げられること
で、ワークはその上面が水平となって本装置に固定さ
れ、その際、ワークの上面後端は可動台板12の後端に
突設されたストッパー15により後方への移動が拘束さ
れる。
昇降油圧シリンダー11を一斉に付勢してワークを受け
ピンを介して例えば100mm持上(S12)げたのち、
台板昇降油圧シリンダー14を介して可動台板12を5
0mm押下(S13)げる。これは台板昇降油圧シリンダ
ー14の軸力がワーク昇降油圧シリンダーのそれよりも
大であることによって可能となっている。そうすると、
ワーク上面の四隅部は可動台板に突設された4本の当て
ピンの下端に当接すると共に、ワーク下面の四隅部はワ
ーク昇降油圧シリンダー11により押上げられること
で、ワークはその上面が水平となって本装置に固定さ
れ、その際、ワークの上面後端は可動台板12の後端に
突設されたストッパー15により後方への移動が拘束さ
れる。
【0011】上記した可動台板12の50mmの下動スト
ローク(S13)の前半では、ブローチ両端のガイド面
23aがワークのジヤーナル部のメインキャップ部にし
っくりと押込まれるので、図12に示すように、ワーク
はそのジヤーナル縦中心線がブローチの軸芯と一致する
ように、受けピン上を実線位置から破線位置へ横方向に
若干移動し、これにより、ワークの正しい横方向位置決
めが完了する。このようなブローチの下動ストローク
(S13)によるワークの横方向への強制移動を可能な
らしめるために、さきに述べたように、あらかじめ前後
端ポジショナー及び左右側ポジショナーはワークを一旦
所定位置に位置決めしたのち、原位置へ復帰すること
で、ワークの拘束を解いたのである。続いて前記下動ス
トロークの後半では、可動台板12の当てピン19の下
端がワーク上面の四隅部を押下げるので、ワークの上面
は所定の高さに正しく位置決めされることとなる。以上
の動作により、ワークはブローチに対して3次元的に正
しい関係位置にセットされたこととなる故、ブローチ駆
動シリンダーを介してブローチを軸方向へストローク
(S14,S15)すれば、ジヤーナル部の鋳ばりは一
斉に正しく除去される。その際、各ブローチ刃は3段刃
である故、比較的小さいせん断力で正しくきれいに鋳ば
りをすべて除去する。最後に、可動台板12を上昇(S
16)し、据付部材2を下降(S17)し、後端ポジシ
ョナー8を逆転(S18)し、前端ポジショナー9を逆
転(S19,S20)したのち、ローラーコンベアー5
を逆転してワーク搬出を完了(S21)し、ローラーコ
ンベアーを停止(S22)して、一連の動作をストップ
(S23)する。
ローク(S13)の前半では、ブローチ両端のガイド面
23aがワークのジヤーナル部のメインキャップ部にし
っくりと押込まれるので、図12に示すように、ワーク
はそのジヤーナル縦中心線がブローチの軸芯と一致する
ように、受けピン上を実線位置から破線位置へ横方向に
若干移動し、これにより、ワークの正しい横方向位置決
めが完了する。このようなブローチの下動ストローク
(S13)によるワークの横方向への強制移動を可能な
らしめるために、さきに述べたように、あらかじめ前後
端ポジショナー及び左右側ポジショナーはワークを一旦
所定位置に位置決めしたのち、原位置へ復帰すること
で、ワークの拘束を解いたのである。続いて前記下動ス
トロークの後半では、可動台板12の当てピン19の下
端がワーク上面の四隅部を押下げるので、ワークの上面
は所定の高さに正しく位置決めされることとなる。以上
の動作により、ワークはブローチに対して3次元的に正
しい関係位置にセットされたこととなる故、ブローチ駆
動シリンダーを介してブローチを軸方向へストローク
(S14,S15)すれば、ジヤーナル部の鋳ばりは一
斉に正しく除去される。その際、各ブローチ刃は3段刃
である故、比較的小さいせん断力で正しくきれいに鋳ば
りをすべて除去する。最後に、可動台板12を上昇(S
16)し、据付部材2を下降(S17)し、後端ポジシ
ョナー8を逆転(S18)し、前端ポジショナー9を逆
転(S19,S20)したのち、ローラーコンベアー5
を逆転してワーク搬出を完了(S21)し、ローラーコ
ンベアーを停止(S22)して、一連の動作をストップ
(S23)する。
【0012】
【発明の効果】要するに本発明によれば、ベッドの前後
左右に立設された受けピン上にオイルパン取付面を上に
した倒立姿勢でシリンダーブロックを載置し、昇降可能
の可動台板でその前後左右の当てピンを介して、同シリ
ンダーブロックの上面を押しつけたのち、上記可動台板
の下部に付設されたブローチをジヤーナル部の軸方向に
移動することによりジヤーナル部の鋳ばりを除去する装
置において、上記ベッドに配設された前後1対の前後端
ポジショナー及び左右1対の左右側ポジショナーを介し
て同シリンダーブロックの前後位置及び左右位置を一旦
位置決めしたのちその拘束を解いて同シリンダーブロッ
クを自由にする第1工程と、上記ベッドの四隅部にそれ
ぞれ立設されたシリンダーブロック昇降油圧シリンダー
で受けピンを介して同シリンダーブロックを設定位置に
上動する第2工程と、上記可動台板を下動し上記ブロー
チの両端に形成されたガイド面をワークの両端のジヤー
ナル部に押込む第3工程と、上記第3工程に引続き、上
記可動台板を設定位置に下動して上記当てピンを介して
同シリンダーブロックを上記シリンダーブロック昇降油
圧シリンダーに抗して押下げる第4工程とにより同シリ
ンダーブロックの左右及び上下位置決めを行うことによ
り、鋳ばりを残さずに迅速かつ正確に、省力的かつ衛星
的に除去するシリンダーブロックジヤーナル部の鋳ばり
除去装置におけるシリンダーブロックの前後,左右及び
上下位置決め方法を得るから、本発明は産業上極めて有
益なものである。
左右に立設された受けピン上にオイルパン取付面を上に
した倒立姿勢でシリンダーブロックを載置し、昇降可能
の可動台板でその前後左右の当てピンを介して、同シリ
ンダーブロックの上面を押しつけたのち、上記可動台板
の下部に付設されたブローチをジヤーナル部の軸方向に
移動することによりジヤーナル部の鋳ばりを除去する装
置において、上記ベッドに配設された前後1対の前後端
ポジショナー及び左右1対の左右側ポジショナーを介し
て同シリンダーブロックの前後位置及び左右位置を一旦
位置決めしたのちその拘束を解いて同シリンダーブロッ
クを自由にする第1工程と、上記ベッドの四隅部にそれ
ぞれ立設されたシリンダーブロック昇降油圧シリンダー
で受けピンを介して同シリンダーブロックを設定位置に
上動する第2工程と、上記可動台板を下動し上記ブロー
チの両端に形成されたガイド面をワークの両端のジヤー
ナル部に押込む第3工程と、上記第3工程に引続き、上
記可動台板を設定位置に下動して上記当てピンを介して
同シリンダーブロックを上記シリンダーブロック昇降油
圧シリンダーに抗して押下げる第4工程とにより同シリ
ンダーブロックの左右及び上下位置決めを行うことによ
り、鋳ばりを残さずに迅速かつ正確に、省力的かつ衛星
的に除去するシリンダーブロックジヤーナル部の鋳ばり
除去装置におけるシリンダーブロックの前後,左右及び
上下位置決め方法を得るから、本発明は産業上極めて有
益なものである。
【図1】本発明の一実施例を示す全体側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1のIV−IVに沿った水平断面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図1のVI−VIに沿った水平断面図である。
【図7】図6のVII −VII 矢視図である。
【図8】図2のVIII−VIII矢視図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】図9の全体縦断面図である。
【図11】図2においてワークの上下方向位置決め要領
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図12】図2においてワークの左右方向位置決め要領
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図13】図12のブローチ刃を示す拡大図及び側面図
である。
である。
【図14】本発明装置の操作要領を示すフローチャート
である。
である。
【0013】
1 架台 2 据付部材 3 支柱 4 頂板 5 ローラーコンベアー 5a 駆動装置 6 ワーク 7 前端ポジショナー 8 後端ポジショナー 8a 当接板 9 左側ポジショナー 10 右側ポジショナー 11 ワーク昇降油圧シリンダー 12 可動台板 13 ガイド柱 14 台板昇降油圧シリンダー 15 ストッパー 17 ブローチガイドロッド 18 ブラケット 19 当てピン 21 ブローチ 22 スライド軸受 23 ブローチ刃 23a ガイド面 25 ブローチ駆動油圧シリンダー
Claims (1)
- 【請求項1】 ベッドの前後左右に立設された受けピン
上にオイルパン取付面を上にした倒立姿勢でシリンダー
ブロックを載置し、昇降可能の可動台板でその前後左右
の当てピンを介して、同シリンダーブロックの上面を押
しつけたのち、上記可動台板の下部に付設されたブロー
チをジヤーナル部の軸方向に移動することによりジヤー
ナル部の鋳ばりを除去する装置において、上記ベッドに
配設された前後1対の前後端ポジショナー及び左右1対
の左右側ポジショナーを介して同シリンダーブロックの
前後位置及び左右位置を一旦位置決めしたのちその拘束
を解いて同シリンダーブロックを自由にする第1工程
と、上記ベッドの四隅部にそれぞれ立設されたシリンダ
ーブロック昇降油圧シリンダーで受けピンを介して同シ
リンダーブロックを設定位置に上動する第2工程と、上
記可動台板を下動し上記ブローチの両端に形成されたガ
イド面をワークの両端のジヤーナル部に押込む第3工程
と、上記第3工程に引続き、上記可動台板を設定位置に
下動して上記当てピンを介して同シリンダーブロックを
上記シリンダーブロック昇降油圧シリンダーに抗して押
下げる第4工程とにより同シリンダーブロックの左右及
び上下位置決めを行うことを特徴とするシリンダーブロ
ックの位置決め方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5348391A JP2639230B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | シリンダーブロックの位置決め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5348391A JP2639230B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | シリンダーブロックの位置決め方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639529A JPH0639529A (ja) | 1994-02-15 |
JP2639230B2 true JP2639230B2 (ja) | 1997-08-06 |
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JP5348391A Expired - Fee Related JP2639230B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | シリンダーブロックの位置決め方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101957600B1 (ko) * | 2017-10-26 | 2019-03-12 | 현대제철 주식회사 | 스카핑 장치 |
CN110773793A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-02-11 | 徐州锐尔五金工具制造有限公司 | 汽车头枕杆两端斜楔同时推削成型工装 |
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1991
- 1991-02-25 JP JP5348391A patent/JP2639230B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0639529A (ja) | 1994-02-15 |
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