JP2637887B2 - タイヤ用ゴム組成物およびそれをトレッドに用いたスタッドレスタイヤ - Google Patents
タイヤ用ゴム組成物およびそれをトレッドに用いたスタッドレスタイヤInfo
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
よびそれをトレッドに用いたスタッドレスタイヤに関す
る。
径が0.001〜0.1mm程度で長さが0.02〜2
mm程度の繊維物質が配合されたものが知られており、
かかるタイヤ用ゴム組成物を用いたばあいには、耐摩耗
性、弾性、スキッド性などにすぐれたタイヤをうること
ができる。
用いて押し出し法によってトレッドを製造したばあいに
は、繊維物質の配向によって異方性が生じ、スキッド性
の付与効果が低下するという問題があった。
向に繊維が配向して物性に方向性が生じることであり、
たとえばスキッド性についていえば、一方向には滑り止
め効果があるが、他方向にはないというような差異を示
すことをいう。
前記従来技術に鑑みて、押し出し法によってトレッドを
成形したときに繊維物質が配向しにくく、異方性が小さ
いタイヤを提供しうるタイヤ用ゴム組成物をうるべく鋭
意研究を重ねた結果、かかる性質を有するタイヤ用ゴム
組成物をようやく見出し、本発明を完成するにいたっ
た。
成分100重量部に対して該ゴム成分との接着性が小さ
く、直径が0.1〜0.3mm、長さが0.5〜3m
m、直径と長さとの比(直径/長さ)の値が0.06〜
0.6である太径有機繊維のモノフィラメントチップ5
〜20重量部を配合してなるタイヤ用ゴム組成物および
該タイヤ用ゴム組成物からなるトレッドを有するスタッ
ドレスタイヤに関する。
ゴム成分に有機繊維のモノフィラメントチップを配合し
たものであり、有機繊維のモノフィラメントチップとし
て太径有機繊維のモノフィラメントチップが用いられて
いるので、該タイヤ用ゴム組成物を用いてトレッドを押
し出し法によって成形した際には、モノフィラメントチ
ップが配向しにくく、しかも該モノフィラメントチップ
がゴム成分との接着性が小さいので、たとえ配向が生じ
たとしても異方性が小さくなる。
限定がなく、通常用いられているものを用いることがで
きる。かかるゴム成分の具体例としては、たとえば天然
ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)など
のジエン系ゴムなどがあげられ、これらは単独でまたは
2種以上を混合して用いられる。
ィラメントチップとしては、前記ゴム成分との接着性を
小さくするために、合成繊維を用いることが好ましい。
かかる合成繊維の具体例としては、たとえばナイロン、
ポリエステル、ビニロンなどがあげられる。
0.1〜0.3mmである。該直径が0.1mm未満で
あるばあいには、該フィラメントチップの配向による影
響が大きくなってスキッド性が小さくなり、また0.3
mmをこえるばあいには、えられるタイヤの機械的強度
が低下する。
0.5〜3mm、好ましくは0.5〜2mmである。該
長さが0.5mm未満であるばあいには、混練工程にお
いて該フィラメントチップが飛散しやすくなってタイヤ
の製造環境がわるくなり、また3mmをこえるばあいに
は、えられるタイヤ用ゴム組成物の粘弾性(複素弾性率
E * )が大きくなりすぎてスキッド性がわるくなる。
するために、モノフィラメントチップの直径(D)と長
さ(L)との比(D/L)の値は、0.06〜0.6、
好ましくは0.2〜0.6とされる。
前記ゴム成分100部(重量部、以下同様)に対して5
〜20部、好ましくは10〜20部である。該配合量が
5部未満であるばあいには、スキッド性が充分に付与さ
れがたくなり、また20部をこえるばあいには、えられ
るタイヤの引張強度などが低下するようになる。
応じてたとえばイオウなどの加硫剤、酸化亜鉛、ステア
リン酸などの加硫助剤、メルカプトベンゾチアゾール
(MBT)、ジベンゾチアジルジスルファイド(MBT
S)、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルス
ルフェンアミド(TBBS)などのチアゾール系促進
剤、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェ
ンアミド(CBS)などのスルフェンアミド系促進剤な
どの加硫促進剤、ナフテン系オイル、パラフィン系オイ
ルなどの軟化剤、ゴム用カーボンブラック(ISAF)
などの顔料などの添加剤を配合することができる。これ
らの添加剤の配合量は、本発明の目的を阻害しない範囲
内で適宜調整することが好ましい。
用されている手法、すなわちゴム成分、モノフィラメン
トチップおよび必要により添加剤を混練することによっ
て容易にうることができる。
ように、たとえばスタッドレスタイヤ用トレッドなどに
好適に用いることができ、かかるトレッドの製造工程に
おいては、個々のモノフィラメントチップの太径化によ
る重量増と、特定の直径と長さとの比の値を有するモノ
フィラメントチップが用いられていることにより、浮遊
しにくく、製造環境上の問題がなくなる。
ゴム組成物を用いて押し出し法によってシート体を成形
し、カレンダーロールを用いて所望のトレッド形状を形
成したのち、該シート体をタイヤ円周方向に添設するこ
とによってえられる。
が露出しても脱落しないことがあるが、本発明のスタッ
ドレスタイヤは、トレッド表面にモノフィラメントチッ
プが露出したときに、特定の直径と長さの比の値を有す
るモノフィラメントチップが用いられていることによ
り、トレッド表面からモノフィラメントチップが容易に
脱落してトレッド表面に孔が生じ、路面の微小な凹凸を
も確実にグリップし、またモノフィラメントチップの脱
落前においては、氷表面に対するひっかき効果が発現さ
れ、たとえば滑りやすい凍結路面に対してすぐれたスキ
ッド性を発揮するのである。
詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定さ
れるものではない。
ム組成物をえた。
サイズ175/70R13のS100タイプのスタッド
レスタイヤを製造し、以下の方法にしたがってタイヤ氷
上テストを行なった。そのテスト結果をタイヤ用ゴム組
成物の組成とともに表1に示す。
造の際には、フィラメントチップが飛散するようなこと
がなかった。
ら摩擦係数を算出し、比較例の値を100としたときの
相対値で表わした。
の結果から、モノフィラメントチップを配合することに
より、氷結した路面のスキッド性が向上することがわか
る。
ム組成物を製造した。
実施例1〜3および比較例1と同様にしてスタッドレス
タイヤを作製した。
耐低温スキッド性、粘弾性、引張特性およびゴム硬度H
sを以下の方法にしたがって調べた。その結果をタイヤ
用ゴム組成物の組成とともに表2に示す。
造の際には、フィラメントチップが飛散するようなこと
がなかった。
レジスタンステスター(谷藤機械工業(株)製、スベリ
抵抗測定機モデルTR−300)を用い、−10℃の雰
囲気中にてスキッド性を調べた。
かったばあいの値を100として相対値を求めて評価し
た。
方向、タイヤ半径方向に幅4mm、長さ30mm、厚さ
2mmの試料を切り出し、(株)岩本製作所製、粘弾性
スペクトロメータを用いて、周波数10Hz、温度70
℃、動歪2%にて複素弾性率E * を測定した。
された方法にしたがって引張強度(TB )および引張伸
度(EB )を測定した。
規定された方法にしたがって20℃および−10℃にお
けるゴム硬度Hs(JIS A)を測定した。
本発明のタイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたタイヤ
は、低温状態であってもスキッド性にすぐれ、適度な粘
弾性を有し、良好な引張特性を示し、また温度変化に対
するゴム硬度の変化が小さいなどといったすぐれた各種
物性を有するものであることがわかる。
ド性にすぐれ、弾性や機械的強度にもすぐれた低コスト
のスタッドレスタイヤを提供しうるものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴム成分100重量部に対して該ゴム成
分との接着性が小さく、直径が0.1〜0.3mm、長
さが0.5〜3mm、直径と長さとの比(直径/長さ)
の値が0.06〜0.6である太径有機繊維のモノフィ
ラメントチップ5〜20重量部を配合してなるタイヤ用
ゴム組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物から
なるトレッドを有するスタッドレスタイヤ。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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Family Cites Families (3)
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- 1992-12-14 JP JP4333273A patent/JP2637887B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1993
- 1993-12-14 EP EP19930310091 patent/EP0604107B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-14 DE DE1993611517 patent/DE69311517T2/de not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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---|---|
EP0604107B1 (en) | 1997-06-11 |
JPH06179773A (ja) | 1994-06-28 |
DE69311517D1 (de) | 1997-07-17 |
EP0604107A1 (en) | 1994-06-29 |
DE69311517T2 (de) | 1997-10-02 |
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