JP2636013B2 - ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル化合物 - Google Patents

ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル化合物

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JP2636013B2 JP19528088A JP19528088A JP2636013B2 JP 2636013 B2 JP2636013 B2 JP 2636013B2 JP 19528088 A JP19528088 A JP 19528088A JP 19528088 A JP19528088 A JP 19528088A JP 2636013 B2 JP2636013 B2 JP 2636013B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、2,3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)
ビフェニル化合物、その製法及びそれを含有する肝疾患
治療剤に関する。
[従来の技術] 従来、本発明化合物に近縁の化合物として、ジアルキ
ル 4,4′−ジアルコキシ−5,6,5′,6′−ジメチレンジ
オキシビフェニル−2,2′−ジカルボキシレートがあ
り、それらが慢性肝炎、それに由来する肝硬変の治療薬
として有用であることが知られている(特開昭60−2095
82号公報)。
しかしながら、その6位にアルコキシカルボニル基又
はカルボキシル基、6′位にヒドロキシメチル基を有す
る2,3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル
化合物は、従来知られていない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、新規なビフェニル化合物を提供するととも
に、慢性肝炎、肝硬変等の治療薬として、副作用のない
好ましい作用を有する化合物、例えば肝臓における薬物
代謝酵素を活性化し、しかも肝毒性に対して強力な保護
作用を有する化合物を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、優れた肝疾患治療剤を開発することを目
的として鋭意研究した結果、下記に示されるビフェニル
化合物が、四塩化炭素、チオアセトアミド、アセトアミ
ノフェン等による肝毒性に対して強力な保護作用を有
し、他方、薬物代謝酵素を活性化する作用を有し、肝疾
患治療剤として極めて有用であることを見出し、本発明
を完成した。
すなわち、本発明は、式I (式中、Rは炭素原子数1〜6個のアルキル基又はフ
ェニル基を示し、R′は水素原子又は炭素原子数1〜6
個のアルキル基を示す。)で表されるビス(メチレンジ
オキシ)ビフェニル化合物である。
また、他の本発明は、式I (式中、Rは炭素原子数1〜6個のアルキル基又はフ
ェニル基を示し、R′は水素原子又は炭素原子数1〜6
個のアルキル基を示す。)で表されるビス(メチレンジ
オキシ)ビフェニル化合物を製造するに当り、式 (式中、Rは前記のものと同意義である)にて表され
る化合物をR″−OH(R″は水素原子以外のR′であ
る)で示されるアルコールと反応させるか、または更
に、得られた化合物を加水分解することからなるビス
(メチレンジオキシ)ビフェニル化合物の製造方法であ
る。
さらに、他の本発明は、式I (式中、Rは炭素原子数1〜6個のアルキル基又はフ
ェニル基を示し、R′は水素原子又は炭素原子数1〜6
個のアルキル基を示す。)で表されるビス(メチレンジ
オキシ)ビフェニル化合物を有効成分とする肝疾患治療
剤である。
本発明において、R又はR′で示される炭素原子数1
〜6個のアルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシ
ル基などの直鎖状又は分枝状のアルキル基であり、好ま
しくは、それぞれ炭素原子数1〜4個のアルキル基であ
る。
本発明の化合物は、下記反応式で示される方法によっ
て製造することができる(反応式中、Rは前記と同意義
であり、R′はR′で示される炭素原子数1〜6個のア
ルキル基を示す)。
すなわち、公知の式IIの化合物(特開昭60−209582号
公報に記載の方法又はそれに準ずる方法で製造)を、水
酸化アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
ど)を用いてエステルを加水分解する通常の方法で加水
分解して式IIIのカルボン酸を得る。次いで、これを無
水酢酸と加熱することにより式IVの無水物とし、さらに
水素化ホウ素ナトリウムで還元し、引き続き、パラトル
エンスルホン酸とともに加熱することにより式Vのラク
トンを得ることができる。式Vのラクトンは、カルボン
酸塩の存在下、式VIのアルコールと反応させることによ
り式I′の本発明化合物とすることができる。ここで用
いるカルボン酸塩としては、酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウ
ム、吉草酸ナトリウム、吉草酸カリウムなどの炭素原子
数2〜7個の脂肪族飽和モノカルボン酸のナトリウム又
はカリウム塩が好ましい。式VIのアルコールとしては、
例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノ
ール、ヘキサノールなどの炭素原子数1〜6個のアルコ
ールが挙げられる。カルボン酸塩、アルコールの使用量
は、式Vのラクトンに対し化学量論的には等モルであ
り、反応温度は50〜200℃が好ましい。反応は通常1〜1
5時間で終了し、公知の単離精製手段により目的とする
式I′の化合物(R″=炭素原子数1〜6個のアルキル
基)を得ることができる。
また、式IにおいてR′が水素原子である本発明の化
合物は、上記で得られた化合物を、エステルを加水分解
する通常の方法(たとえば、水酸化ナトリムウ、水酸化
カリウムなどを用いる方法)で加水分解することにより
容易に得ることができる。
本発明の化合物は、従来の化合物に比し、四塩化炭
素、チオアセトアミド等による肝毒性に対して強力な保
護作用を有し、慢性肝炎、肝硬変等の治療薬として極め
て有用である。この目的のためには、経口的、又は静
注、筋注、皮下、経皮などの非経口的な投与経路により
投与することができる。経口投与の場合には、錠剤、丸
剤、顆粒剤等の剤形にすることができ、これらは公知の
方法により製剤化することができる。例えば、ポリエチ
レングリコールと界面活性剤を用いて丸剤とすることが
できる。またポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテ
ート、レモン油等を用いて丸剤することもできる。非経
口投与の場合には、注射剤、軟膏などの剤形とすること
ができ、これらは通常の方法により製剤化することがで
きる。
本発明化合物の治療患者に対する投与量は、化合物の
種類、投与経路、病気の状態等により変動し得るが、通
常0.5〜5mg/kg/日の範囲が好ましい。
[発明の効果] 本発明により提供される式Iの化合物は、肝毒性に対
する強力な保護作用を有し、他方、薬物代謝酵素を活性
化するという好ましい薬理作用を有する。従って式Iの
化合物は、肝硬変、慢性肝炎等の肝疾患治療剤として極
めて有効である。
[実施例] 以下、本発明を実施例及び試験例により更に詳細に説
明する。
実施例1 6−メトキシカルボニル−6′−ヒドロキシメチル−2,
3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)−4,4′−ジメト
キシビフェニルの製造 (1) 5,6,5′,6′−ビス(メチレンジオキシ)−4,
4′−ジメトキシビフェニル−2,2′−ジカルボン酸(II
I:R=CH3)の製造 ジメチル 4,4′−ジメトキシ−5,6,5′,6′−ジメチ
レンジオキシビフェニル−2,2′−ジカルボキシレート
(以下、DDBと称する。)8g及び水酸化カリウム4gを、
アセトン105ml及び水70mlの混合溶液に懸濁せしめ、還
流下に4時間撹拌した。アセトンを留去後、得られるア
ルカリ性溶液を濃塩酸で酸性にし、生成する白色固体の
沈殿物を濾過し、水で洗浄し、目的とする表記のジカル
ボン酸7.28gを得た。
収率:98% 融点:260℃ (2) 5,6,5′,6′−ビス(メチレンジオキシ)−4,
4′−ジメトキシビフェニル−2,2′−ジカルボン酸無水
物(IV:R=CH3)の製造 上記(1)で得た5,6,5′,6′−ビス(メチレンジオ
キシ)−4,4′−ジメトキシビフェニル−2,2′−ジカル
ボン酸5gを無水酢酸35mlに懸濁せしめ、還流下に4時間
撹拌した。溶媒を留去後、残渣にベンゼン30mlを加え、
黄色固体を濾過して、目的とする表記の化合物4.4gを得
た。
収率:92% 融点:266℃ (3) 1,2,10,11−ビス(メチレンジオキシ)−5,7−
ジヒドロ−3,9−ジメトキシ−5−オキソジベンゾ[c,
e]オキセピン(V:R=CH3)の製造 上記(2)で得た5,6,5′,6′−ビス(メチレンジオ
キシ)−4,4′−ジメトキシビフェニル−2,2′−ジカル
ボン酸無水物5g及び水素化ホウ素ナトリウム2gを、テト
ラヒドロフラン150mlに懸濁せしめ、氷浴中で冷却し、1
0分間撹拌し、さらに反応混合物を4時間還流した。反
応液に6規定塩酸を滴下した後、反応混合物を濾過し、
次いで、溶媒を留去後、残渣にクロロホルムを加えた。
クロロホルム溶液を4回水洗後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、濃縮して固形物5gを得た。
この固形物2gとパラトルエンスルホン酸1gの混合物を
ベンゼン100mlに溶解し、3時間還流した。反応液を2
回水洗し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮
して、目的とする表記の化合物1.16gを白色固体として
得た。
収率:63% 融点:223〜225℃ (4) 6−メトキシカルボニル−6′−ヒドロキシメ
チル−2,3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)−4,4′
−ジメトキシビフェニル(VII:R=CH3)の製造 上記(3)で得た1,2,10,11−ビス(メチレンジオキ
シ)−5,7−ジヒドロ−3,9−ジメトキシ−5−オキソジ
ベンゾ[c,e]オキセピン0.5g及び無水酢酸ナトリウム
0.8gをメタノール50mlに加え、7時間還流した。冷却
後、結晶沈殿物(未反応原料0.24g)を除き、濾液を濃
縮して、白色固体を得た。これに水を加え、クロロホル
ムで抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を留去し、目的とする表記の化合物0.2gを
白色結晶として得た。
融点:137〜140℃ IR(KBr)cm-1 3460,2950,1710,1640,9301 H−NMR(CDCl3)ppm 2.15(s,1H),3.79(s,3H),4.00(s,3H), 4.02(s,3H),4.42(s,2H),6.00(s,2H), 6.12(s,2H),6.84(s,1H),7.42(s,1H) 実施例1と同様にして、下記の化合物を得た。
6−エトキシカルボニル−6′−ヒドロキシメチル−2,
3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)−4,4′−ジメト
キシビフェニル 融点 84〜86℃ 6−ノルマルブトキシカルボニル−6′−ヒドロキシメ
チル−2,3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)−4,4′
−ジメトキシビフェニル 融点 80〜83℃ 6−メトキシカルボニル−6′−ヒドロキシメチル−2,
3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)−4,4′−ジプロ
ポキシビフェニル 融点 115〜120℃ 実施例2 6−カルボキシ−6′−ヒドロシキシメチル−2,3,2′,
3′−ビス(メチレンジオキシ)−4,4′−ジメトキシビ
フェニルの製造 実施例1で得た6−メトキシカルボニル−6′−ヒド
ロキシメチル−2,3,2′,3′−ビス(メチレンジオキ
シ)−4,4′−ジメトキシビフェニル2.0g及び水酸化カ
リウム0.66gをアセトン20ml及び水20mlの混液に溶解
し、3時間還流した。冷後、反応液よりアセトンを留去
後、濃塩酸で酸性にして析出した白色沈殿物を濾取し、
水で洗浄して表記の化合物1.86gを得た。
融点 192〜195℃ 実施例3 丸剤の製造 ポリエチレングリコール(分子量4,000〜6,000)を加
熱溶解し、6−メトキシカルボニル−6′−ヒドロキシ
メチル−2,3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)−4,
4′−ジメトキシビフェニル及びツイーン80を加えて撹
拌した後、丸剤製造機による丸剤を得た。丸剤を流動パ
ラフィンにより完全固化し、次いで糖衣丸剤とした。
試験例 6−メトキシカルボニル−6′−ヒドロキシメチル−2,
3,2′,3′−ビス(メチレンジオキシ)−4,4′−ジメト
キシビフェニル(以下、化合物1と称する)の薬理活性 以下の試験においては、体重18〜22gの雄性マウスを
用い、化合物1及びDDBは断わりのない限り2%ツイー
ン80に懸濁して用いた。
(A)四塩化炭素中毒マウスにおけるSGPT,SGOTレベル
に対する効果 一群9匹のマウスを用いて実験を行った。処置群マウ
スには、第1日目に、8時間間隔で2回、3種類の投与
量で化合物1を投与した。1つの群には、コントロール
として、2%ツイーン80をそれぞれ対応する量で投与し
た。第2日目の午後4時に、全マウスに対して、四塩化
炭素を溶解した落花生油(0.1%)を10ml/kgの投与量で
i.p.投与した。16時間絶食放置後、すべてのマウスを、
首を切断して殺し、血清中のトランスアミナーゼ(SGP
T,SGOT)レベルを測定した。
結果を第1表に示した。
第1表から明らかなように、化合物1は四塩化炭素肝
毒性に対する保護作用を示した。化合物1 200mg/kgの投
与量で投与したマウスのSGPT及びSGOTレベルは、コント
ロールに比べて有位に低かった。化合物1 100mg/kgの投
与量で投与したマウスのSGPTレベルは、低下しなかっ
た。
(B)アセトアミノフェン中毒マウスにおけるSGPT、SG
OT及び肝トリグリセライドに対する効果 36匹のマウスを、平等に4群に分けた。第1日目に1
つの群に対して、コントロールとして2%ツイーン80を
投与し、他の群に対しては、8時間間隔で2種類の投与
量で化合物1を投与した。化合物1を投与後16時間後
に、アセトアミノフェン110mg/kgをi.p.投与した。一晩
絶食後、すべてのマウスの首を切断して殺し、SGPT、SG
OT及び肝トリグリセライドレベルを測定した。
結果を第2表に示した。
第2表から明らかなように、200mg/kgまたは100mg/kg
の投与量で化合物1を投与した場合には、アセトアミノ
フェンによって上昇したSGPT,SGOTレベルが低下した。
また、アセトアミノフェンによって上昇した肝のトリグ
リセライドの量は、低下傾向を示した。
(C)アセトアミノフェンによるマウスの死亡率に対す
る効果 一群14匹のマウスで実験を行った。処置方法は上記
(B)と同じようにして行った。化合物1の2回目投与
24時間後に、アセトアミノフェン400mg/kgをi.p.投与
し、5日間の生存マウス数を記録した。
結果を第3表に示した。
第3表から明らかなように、200mg/kgの投与量で化合
物1を投与した場合には、アセトアミノフェンによるマ
ウス死亡率が有意に低下した。
(D)チオアセトアミド中毒マウスにおける、SGPT、SG
OT及び肝トリグリセライドに対する効果 一群9匹のマウスで実験を行った。四塩化炭素を用い
る代わりに、チオアセトアミド50mg/kgを用いる以外
は、上記(A)の方法と同様に実験を行った。
結果を第4表に示した。
第4表から明らかなように、200mg/kgの投与量で化合
物1を投与した場合には、チオアセトアミドによって高
められたSGPT及びSGOTレベルが低下した。
(E)マウスにおける、ペントバルビタールによる睡眠
時間に対する効果 一群10匹のマウスで、三つの群を用いて実験を行っ
た。ペントバルビタールナトリウムを50mg/kgの投与量
でi.p.投与する1時間、あるいは24時間前に、化合物1
を、200mg/kgの投与量で経口投与した。コントロールと
して、生理食塩水を同様に投与した。それぞれのマウス
について、正向反射の消失時間を睡眠時間として記録し
た。
結果を第5表に示した。
第5表からも明らかなように、ペントバルビタール投
与1時間前に化合物1 200mg/kgを投与した場合には、睡
眠時間が延長された。
ペントバルビタール投与24時間前に、化合物1を投与
した場合には、睡眠時間が顕著に短くなる。このことか
ら、化合物1は、薬物代謝酵素を誘導する作用を有する
ことが判った。
以上の各試験より、化合物1は、マウスにおいて、四
塩化炭素、チオアセタミド及びアセトアミノフェンによ
って誘発された肝毒性に対して保護護作用を示した。ま
た、化合物1は、薬物代謝酵素の活性を増大させた。
なお、以上の各試験中、炎症、壊死等の肝病変は、化
合物1投与により改善された。
(F)急性毒性 10匹の昆明(kunming)系雄形マウス(体重18〜20g)
を一夜絶食させて用いた。
化合物1を0.2%カルボキシメチルセルロースナトリ
ウムに懸濁し、5匹のマウスには3g/20ml/kgの投与量
で、他の5匹には6g/20ml/kgの投与量で、それぞれ経口
投与した。
その結果、48時間以内ではマウスの行動に目立った変
化は見られず、2週間以内で死亡例は無かった。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、Rは炭素原子数1〜6個のアルキル基又はフェ
    ニル基を示し、R′は水素原子又は炭素原子数1〜6個
    のアルキル基を示す。)で表されるビス(メチレンジオ
    キシ)ビフェニル化合物。
  2. 【請求項2】式 (式中、Rは炭素原子数1〜6個のアルキル基又はフェ
    ニル基を示し、R′は水素原子又は炭素原子数1〜6個
    のアルキル基を示す。)で表されるビス(メチレンジオ
    キシ)ビフェニル化合物を製造するに当り、式 (式中、Rは前記のものと同意義である)にて表される
    化合物をR″−OH(R″は水素原子以外のR′である)
    で示されるアルコールと反応させるか、または更に、得
    られた化合物を加水分解することからなるビス(メチレ
    ンジオキシ)ビフェニル化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】式 (式中、Rは炭素原子数1〜6個のアルキル基又はフェ
    ニル基を示し、R′は水素原子又は炭素原子数1〜6個
    のアルキル基を示す。)で表されるビス(メチレンジオ
    キシ)ビフェニル化合物を有効成分として含有する肝疾
    患治療剤。
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