JP2634342B2 - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2634342B2
JP2634342B2 JP3296257A JP29625791A JP2634342B2 JP 2634342 B2 JP2634342 B2 JP 2634342B2 JP 3296257 A JP3296257 A JP 3296257A JP 29625791 A JP29625791 A JP 29625791A JP 2634342 B2 JP2634342 B2 JP 2634342B2
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fan
bracket
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intake hole
rotor
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俊則 田中
裕 北村
裕幸 矢野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ブラケット支持の突
極回転形回転子の車両用交流発電機に関し、特に磁極鉄
心の両端に取付けられたファンの風音低減にかかわる。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6は従来の車両用交流発電機
の縦断面図及び正面図である。図において、1は固定子
で、固定子鉄心2と、固定子コイル3とからなる。4は
回転子で、次のように構成されている。5及び6は異極
性の磁極鉄心で、双方の磁極歯部5a及び6aが円周方
向に交互に出されている。7は双方の磁極鉄心5、6間
に保持された励磁コイル、8は磁極鉄心5、6を固着し
た回転軸、9は回転軸8に絶縁スリーブを介し固定され
た1対のスリップリング、10及び11は磁極鉄心5及
び6に固定されたファンである。
【0003】次に、12及び13は前ブラケット及び後
ブラケットで、締付けボルト14により固定子鉄心2を
結合している。前ブラケット12には通風のため、端部
に複数の吸気孔12aと、外周部に複数の排気孔12b
とが設けられている。また、後ブラケット13には通風
のため、端部に複数の吸気孔13aと、外周部に複数の
排気孔13bとが設けられている。回転軸8は軸受15
及び16を介し、前ブラケット12及び後ブラケット1
3に支持されている。17は回転軸8に固定されたプー
リで、機関の回転がベルトを介し伝えられ、回転子4を
回転させる。
【0004】18は固定子コイル3に誘導された交流電
圧を直流電圧に整流して出力する整流器、19は整流器
出力電圧を検出し、励磁電流を制御し端子電圧を所定値
に調整する電圧調整器である。20はブラシ保持器で、
保持したブラシ21をスリップリング9に圧接させ励磁
電流を通じる。
【0005】上記交流発電機において、回転子4が回転
されると、固定子コイル3に交流電圧が誘導され電力を
供給し発熱する。ファン10、11の回転による通風
で、固定子1部、回転子4部を冷却する。
【0006】ファン10の回転による冷却風は、矢印A
のように、前ブラケット12の吸気孔12aから吸入さ
れ、固定子1部を冷却し排気孔12bから排出される。
ファン11の回転による冷却風は、矢印Bのように、後
ブラケット13の吸気孔13aから吸入され、整流器1
8、電圧調整器19、集電装置部、固定子1部を冷却
し、排気孔13bから排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の車
両用交流発電機では、ファン10の羽根10a及びファ
ン11の羽根11aの対向する前ブラケット12及び後
ブラケット13の面には凹凸があり、風音が高くなり騒
音が大きくなるという問題点があった。
【0008】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、ファンの風音を低減した車両用
交流発電機を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる車両用
交流発電機は、請求項1の発明では、少なくとも1つの
ファンの羽根の端部にブラケットの吸気孔と軸方向に対
向するごとく側板を固着すると共に、ファンの側板内半
径と上記対応するブラケットの吸気孔内半径との差を羽
根幅より大きくしたことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、少なくとも1つのフ
ァンの羽根の端部にブラケットの吸気孔と軸方向に対向
するごとく側板を固着すると共に、ファンの側板内半径
を上記対応するブラケットの吸気孔外半径より小さくし
たことを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明においては、請求項1の発明では、側
板の内半径とブラケットの吸気孔の内半径との差がファ
ンの幅より大きいので、吸気孔から十分の吸気量が得ら
れ、風量が増加される。
【0012】また、請求項2の発明では、側板の内半径
が吸気孔外半径より小さいので、側板の平滑な外側面が
吸気孔による凹凸に対応するので騒音が低減される。
【0013】
【実施例】実施例1.図1はこの発明による車両用交流
発電機の縦断面図で、1〜9、12〜21、5a、6
a、12a、12b、13a、13bは図5と同様であ
る。30は磁極鉄心5の端部に固着された前のファン
で、羽根30aの端部には側板31が固着されている。
32は磁極鉄心6の端部に固着された後のファンで、羽
根32aの端部に側板33が固着されている。
【0014】図2(A)及び(B)に前のファン30及
び後のファン32を正面図で示す。図2(A)におい
て、ファン30の折曲げ形成された各羽根30aの端部
に、側板31がプロジェクション溶接などで固着されて
いる。図2(B)において、ファン32の折曲げ形成さ
れた各羽根32aの端部に、側板33がプロジェクショ
ン溶接などで固着されている。32bはプレスにより形
成されて補強リブ、32cは裏面側に励磁コイル7の接
続線を通すための突状部である。なお、ファン30にも
プレスにより補強リーブが形成されているが、図示は略
す。
【0015】図1に返り、前のファン30と前ブラケッ
ト12の吸気孔12aの各位置関係を、次のように設定
してある。r1:吸気孔内半径、r2:ファン内半径、r
3:側板内半径、r4:吸気孔内半径、w:羽根幅、とす
ると、r3−r1≧wにし、かつ、r3<r4としている。
1<r2≦r3<r4としている。このように、側板31
内半径と吸気孔12a内半径の差を羽根30a幅より等
しくすることにより風量の減少をなくし、大きくするこ
とにより風量を増大している。これは、吸気孔12aか
らの羽根30aへの吸気が円滑になり、吸気量が増すた
めである。ただし、吸気孔12a外半径を側板31内半
径より大きくしている。このように、吸気孔12a外半
径が大きいことにより、吸気量が増し、風量が増大す
る。また、r3=r4とすると風音低減効果は小さい。r
3<r4とすることにより、風音の次数分散効果が大きく
なる。
【0016】固定子鉄心2の直径が135mmで16極、
前のファン30の羽根数が11枚で側板31の内後が8
4mm、後のファン32の羽根数が13枚で側板33の内
径が81mmの三相交流発電機の場合、実測結果では、側
板なしの場合に対し、風量は1.3倍増大した。また、
風音は12000〜18000r/minにおいて約3dB
低下した。
【0017】実施例2.上記ファン30の羽根31aの
端部に側板31を固着するには、図3(A)のようにす
る。ファン30の各羽根30aの端部にプロジェクショ
ン溶接のため、溶接用突起30cをプレスにより設けて
いる。この各羽根30aの端部に側板31をプロジェク
ション溶接して固着する。
【0018】また、図3(B)のように、各羽根30a
の端部には、プレスにより溶接用座部30dを円周方向
に折曲げ形成している。この溶接用座部30dには溶接
用突起30eをプレスにより設けている。この各羽根3
0aの端部に側板31をプロジェクション溶接して固着
する。
【0019】実施例3.上記図3では羽根30aに溶接
用突起30c又は30eを設けたが、図4(A)、
(B)のように側板31に溶接用突起31aを設けても
よい。側板31には羽根30aに対応する所要溶接位置
に、プレスにより溶接用突起31aを設けている。この
側板31をファン30の各羽根30aにプロジェクショ
ン溶接し固着する。このように、ファン30に側板31
を生産性よく固着している。なお、ファン32も上記3
0と同様に、側板33を羽根32aにプロジェクション
溶接して固着している。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、少な
くとも1つのファンの羽根の端部にブラケットの吸気孔
と軸方向に対向するごとく側板を固着すると共に、側板
の内半径とブラケットの吸気孔内半径との差を、羽根幅
より大きくすることにより、吸気孔から十分の吸気量が
得られ、風量が増加される。また、側板の内半径を吸気
孔外半径より小さくすることにより、側板の平滑な外側
面が吸気孔による凹凸に対応するので騒音が低減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による車両用発電機の縦断
面図である。
【図2】(A)及び(B)は図1の前のファン及び後の
ファンの正面図である。
【図3】(A)及び(B)はこの発明の実施例2を示す
前のファンの羽根に溶接用突起を設けた各例を示す斜視
図である。
【図4】(A)及び(B)はこの発明の実施例3による
他の例を示す前のファンの羽根に溶接する側板の正面図
及び断面図である。
【図5】(A)及び(B)は従来の車両用発電機の縦断
面図及び正面図である。
【符号の説明】
1 固定子 4 回転子 5、6 磁極鉄心 7 励磁コイル 8 回転軸 12 前ブラケット 12a 吸気孔 12b 排気孔 13 後ブラケット 13a 吸気孔 13b 排気孔 15、16 軸受 30 前のファン 30a 羽根 30c、30e 溶接用突起 31 側板 31a 溶接用突起 32 後のファン 32a 羽根 33 側板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットに取付られた固定子と、上記
    ブラケットに軸受を介し支持された回転軸に固定され、
    円周方向に複数対の磁極が形成され、励磁コイルを保持
    した磁極鉄心を有する回転子と、上記磁極鉄心の両端に
    取付けられた前と後の1対のファンを備え、上記ブラケ
    ットには端部に複数の吸気孔が設けられ、外周部に複数
    の排気孔が設けられ、回転子の回転でファンにより機内
    を通風冷却するようにした車両用交流発電機において、上記少なくとも1つのファンの羽根の端部に上記ブラケ
    ットの吸気孔と軸方向に対向するごとく側板を固着する
    と共に、上記ファンの側板内半径と上記対応するブラケ
    ットの吸気孔内半径との差を羽根幅より大きくしたこと
    特徴とする車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 ブラケットに取付られた固定子と、上記
    ブラケットに軸受を介し支持された回転軸に固定され、
    円周方向に複数対の磁極が形成され、励磁コイルを保持
    した磁極鉄心を有する回転子と、上記磁極鉄心の両端に
    取付けられた前と後の1対のファンを備え、上記ブラケ
    ットには端部に複数の吸気孔が設けられ、外周部に複数
    の排気孔が設けられ、回転子の回転でファンにより機内
    を通風冷却するようにした車両用交流発電機において、 上記少なくとも1つのファンの羽根の端部に上記ブラケ
    ットの吸気孔と軸方向に対向するごとく側板を固着する
    と共に、上記ファンの側板内半径を上記対応するブラケ
    ットの吸気孔外半径より小さくしたことを特徴とする車
    両用交流発電機。
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FR9212226A FR2685572B1 (fr) 1991-10-15 1992-10-13 Generateur de courant pour vehicule, et procede de fabrication des ventilateurs.
US07/961,866 US5241230A (en) 1991-10-15 1992-10-15 Cooling fan with reduced noise capability in an ac generator

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JPH05111222A JPH05111222A (ja) 1993-04-30
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US6680552B2 (en) 2002-01-24 2004-01-20 Visteon Global Technologies, Inc. Flow path for a liquid cooled alternator
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CN1311611C (zh) * 2003-10-10 2007-04-18 瓦莱奥万都电子系统(韩国)株式会社 汽车用交流发电机的电刷支撑装置

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