JP2632496B2 - 板材間の接合構造 - Google Patents

板材間の接合構造

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JP2632496B2
JP2632496B2 JP6055344A JP5534494A JP2632496B2 JP 2632496 B2 JP2632496 B2 JP 2632496B2 JP 6055344 A JP6055344 A JP 6055344A JP 5534494 A JP5534494 A JP 5534494A JP 2632496 B2 JP2632496 B2 JP 2632496B2
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俊明 江波
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Enami Seiki Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、開口を有する第1の
板材と、この板材に対して直交する第2の板材とを接合
した板材間の接合構造に関するものである。より特定的
には、電子レンジなどの調理機器に用いられる内箱の前
板と天板との接合の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】図1
5は電子レンジなどの調理機器を示し、図16は調理機
器の内箱を示す。電子レンジ1は、本体2および扉3か
らなる。本体2は、内箱4を含む。電子レンジなどの加
熱調理機器では、熱を有効に利用するためおよび電波漏
れを防ぐために内箱4が設けられている。したがって、
本体2は二重構造にされている。
【0003】内箱4は、図16から明らかなように、開
口5aを有する前板5と、前板の開口縁5bの近くに接
合された筒状胴部6と、胴部6の後端に接合された後板
7とを備える。
【0004】図17は、前板5と、胴部6の天板6aと
の接合部を図示している。図示するように、前板5は、
開口縁5bを境にして裏側に折返されている。筒状胴部
6の天板6aは、前板5の折返し部よりわずかに上方の
位置で、前板5の裏面にスポット溶接によって接合され
る。天板6aを開口縁5bよりも大きく上方にずれた位
置で接合するのは、庫内容積を大きくするためである。
【0005】従来、調理機器の内箱の前板5と天板6a
とをスポット溶接により接合していたが、この接合には
次のような問題点がある。すなわち、スポット溶接をす
ると、前板5の表面に溶接跡が残り、外観上の見栄えが
劣る。さらに、溶接作業自体が極めて煩雑である。
【0006】図18は、溶接作業を不要とした接合構造
を図示する。開口11を有する前板10は、開口縁11
aを境にして表面側から裏面側へ180°折返された折
返し部10aを有する。折返し部10aの先端部と天板
12の先端部とは、かしめ加工によって接合されてい
る。この構造によれば、溶接作業が不要になるが、その
反面次のような問題点が生ずる。
【0007】図19は、かしめ加工前の状態を示し、図
20はかしめ加工をしているときの状態を示している。
図19および図20において矢印Aで示すように折返し
部10aの先端部と天板12の先端部とを嵌め合せてか
しめ加工すると、かしめ加工時に、図20に示すよう
に、かしめ力の反力の影響で、前板10の折返し部10
aが反れ曲ってしまう。かしめ力を解除すれば折返し部
10aの反り曲りはなくなり元の状態に復帰するが、こ
の復帰動作によってかしめ部分での板材間の接合にがた
つきが生じる。
【0008】この発明は、上述のような問題点を解消す
るためになされたものであり、その目的は、かしめ部分
にがたつきの生じない板材間の接合構造を提供すること
である。
【0009】この発明の他の目的は、かしめ加工時にか
しめ力の反力による板材の反り返りを防止することので
きる接合構造を提供することである。
【0010】この発明のさらに他の目的は、かしめ加工
時におけるかしめ力の反力を小さくし得る板材間の接合
構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用効果】この発明
は、開口を有する第1の板材に対して、ほぼ直交する位
置関係で配置された第2の板材を接合した板材間の接合
構造であって、以下のことを特徴とする。すなわち、第
1の板材は、開口縁を境にして表面側から裏面側へ18
0°折返された折返し部を有する。折返し部の先端部と
第2の板材の先端部とは、かしめ加工によって接合され
る。折返し部は、かしめ加工されるべき先端部と開口縁
との間に、裏面側に向かって突出した補強リブを備えて
いる。
【0012】上記構成の接合構造によれば、かしめ加工
時にかしめ力の反力が折返し部に作用したとしても、補
強リブが折返し部の反り曲りを防止する。したがって、
かしめ加工された接合部分にがたつきは生じない。
【0013】好ましい実施例によれば、補強リブは、開
口縁から先端部に向かって延びている。さらに、この補
強リブの先端部側の端部は、折返し部からせん断分離さ
れている。
【0014】かしめ力による反力は、補強リブのせん断
端縁を通過しない。したがって、反力の大きさは軽減さ
れ、折返し部の反り曲りを効果的に防止する。
【0015】さらに、この発明の好ましい実施例によれ
ば、折返し部の先端部は、開口縁から遠ざかる方向に突
き出た突出片を有する。この突出片がかしめ加工によっ
て第2の板材に接合される。補強リブは、開口縁から突
出片に向かって長く延びている。
【0016】上記好ましい実施例では、かしめ力による
反力が直接作用する領域は、突出片が形成されている領
域である。したがって、全体として見れば、折返し部に
作用する反力は小さくなる。さらに、反力の作用する領
域に補強リブが設けられているので、折返し部の反り曲
りを効果的に防止する。
【0017】上記好ましい実施例において、さらに望ま
しくは、突出片側に位置する補強リブの端縁は、折返し
部からせん断分離されている。開口縁に対して平行な方
向で見た補強リブの幅寸法は、突出片の幅寸法よりも小
さく、かつ補強リブの幅の領域は突出片の幅の領域内に
位置する。このようにすれば、突出片を介して折返し部
に作用するかしめ力の反力は、部分的に補強リブのせん
断端縁で消滅するので、結果的に反力はかなり小さくな
る。
【0018】この発明は、開口を有する第1の板材と、
この板材に対してほぼ直交する位置関係で接合される第
2の板材との間の接合構造に広く適用される。典型的な
用途として、この接合構造は、電子レンジなどの調理機
器の内箱の接合構造に適用される。この場合、第1の板
材は、調理機器の内箱の前板であり、第2の板材は調理
機器の内箱の天板である。
【0019】
【実施例】図1〜図14を参照して、この発明の典型的
な適用例である調理機器の内箱の前板と天板との接合構
造を説明する。図1は最終的な接合構造を図示している
が、この最終構造が得られるまでの工程を順に説明す
る。
【0020】まず、図4に示すように、開口26を有す
る前板20を用意する。以下の図では、図4中のBで囲
まれた部分が図示されている。
【0021】図5に示すように、せん断加工によって、
前板20に複数の突出片23を形成する。
【0022】次に、図6に示すように、各突出片23の
基端部に接するように三角錐状の補強リブ24を形成す
る。図7は図6のC−Cに沿って見た断面図であり、図
8は図6のD−Dに沿って見た断面図である。
【0023】三角錐状の補強リブ24の底面は、突出片
23の基端部の位置にほぼ一致し、かつ前板20からせ
ん断分離されている。せん断端縁25の幅寸法は、補強
リブ23の幅寸法よりも小さく、かつ補強リブ24の幅
の領域は突出片23の幅の領域内に位置している。
【0024】次に、図9および図10に示すように、突
出片23を所定の傾斜角度となるように折曲げる。
【0025】次に、図11および図12に示すように、
前板20を、開口縁21を境にして表面側から裏面側へ
180°折返す。図11では、折返し部22が紙面側に
現われている。すなわち、この図では、前板20の裏面
側は紙の表面側に対応する。
【0026】図2は、図11および図12に対応する斜
視図である。次に、図13に示すように、天板30の先
端部31と、前板20の突出片23とを嵌め合す。天板
30の先端部31は、前板20の突出片23を挟み込む
ことができるように折曲げ加工されている。
【0027】図13に示す状態で、矢印Aで示す方向に
かしめ力を付与するかしめ加工を行なうことによって、
最終的に図14および図1に示す接合構造が得られる。
かしめ加工時に、前板20の折返し部22にはかしめ力
の反力が作用するが、補強リブ24の存在によって折返
し部22の反り曲りが阻止される。
【0028】図3は、かしめ加工された後の前板20を
図示している。この図では、天板の図示が省略されてい
る。前板20のうち、かしめ加工されるのは突出片23
のみである。したがって、かしめ力の反力は、突出片2
3と折返し部22との接続部を通過する。突出片23と
折返し部22との接続領域には、補強リブ24のせん断
端縁25が存在している。かしめ力の反力はせん断端縁
25を通過することができない。結局、かしめ力の反力
は、突出片23と折返し部22との間の小さな接続部分
を通過することになる。したがって、折返し部22に作
用する反力は小さくなる。
【0029】上述のように小さくされた反力と補強リブ
24の存在とによって、かしめ加工時における折返し部
22の反り曲りは効果的に防止できる。
【0030】補強リブ24の形状を三角錐にしたのは、
折返し部22の強度を維持しつつ反力を大きく低減させ
るためである。すなわち、大きな幅寸法を占める三角錐
の補強リブ24の底面にせん断端縁25を設けることに
よって、折返し部22に作用する反力を大幅に軽減して
いる。
【0031】図1〜図4に図示した接合構造は、この発
明の位一実施例にすぎない。したがって、種々の修正や
変形が可能である。たとえば、図示した実施例では、折
返し部の先端部は、開口縁から遠ざかる方向に突出た突
出片を有していたが、そのような突出片の形成を省略す
ることも可能である。
【0032】さらに、図示した実施例では、補強リブの
先端部側の端部は、折返し部からせん断分離されていた
が、せん断分離されることなく単に裏面側に向かって突
出した補強リブの形成も可能である。
【0033】さらに、調理機器の内箱の接合構造を例示
的に説明したが、同様な接合構造が他の用途にも適用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】前板と天板との接合構造を示す斜視図である。
【図2】かしめ加工される前の前板を示す斜視図であ
る。
【図3】かしめ加工された後の前板を示す斜視図であ
る。
【図4】開口を有する前板を示す平面図である。
【図5】突出片を形成した後の前板を示す平面図であ
る。
【図6】補強リブを形成した後の前板を示す平面図であ
る。
【図7】図6の線C−Cに沿って見た断面図である。
【図8】図6の線D−Dに沿って見た断面図である。
【図9】突出片を所定角度に折曲げた後の状態を示す平
面図である。
【図10】図9の線E−Eに沿って見た断面図である。
【図11】前板を開口縁に沿って180°折返すことに
よって折返し部を形成した後の状態を示す平面図であ
る。
【図12】図11の線F−Fに沿って見た断面図であ
る。
【図13】かしめ加工前の前板と天板とを示す断面図で
ある。
【図14】かしめ加工後の前板と天板とを示す断面図で
ある。
【図15】電子レンジを示す斜視図である。
【図16】調理機器の内箱を示す斜視図である。
【図17】従来の前板と天板との接合構造を示す断面図
である。
【図18】かしめ加工によって接合した前板と天板とを
示す断面図である。
【図19】かしめ加工前の前板と天板とを示す断面図で
ある。
【図20】かしめ加工時の前板と天板とを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
20 前板 21 開口縁 22 折返し部 23 突出片 24 補強リブ 25 せん断端縁 30 天板 31 先端部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有する第1の板材に対して、ほぼ
    直交する位置関係で配置された第2の板材を接合した板
    材間の接合構造であって、 前記第1の板材は、開口縁を境にして表面側から裏面側
    へ180゜折返された折返し部を有し、 前記折返し部の先端部と前記第2の板材の先端部とは、
    かしめ加工によって接合されており、 前記折返し部は、かしめ加工されるべき先端部と前記開
    口縁との間に、裏面側に向かって突出した補強リブを備
    えており、 前記補強リブは、前記開口縁から前記先端部に向かって
    延びており、 前記補強リブの前記先端部側の端部は、前記折返し部か
    ら剪断分離されている、板材間の接合構造。
  2. 【請求項2】 前記折返し部の先端部は、前記開口縁か
    ら遠ざかる方向に突き出た突出片を有し、 前記突出片がかしめ加工によって前記第2の板材に接合
    されるものであり、 前記補強リブは、前記開口縁から前記突出片に向かって
    長く延びている、請求項1に記載の板材間の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記突出片側に位置する前記補強リブの
    端縁は、前記折返し部から剪断分離されており、 前記開口縁に対して平行の方向で見た前記補強リブの幅
    寸法は、前記突出片の幅寸法よりも小さく、かつ補強リ
    ブの幅の領域は突出片の幅の領域内に位置している、請
    求項2に記載の板材間の接合構造。
  4. 【請求項4】 前記第1の板材は、調理機器の内箱の前
    板であり、 前記第2の板材は、調理機器の内箱の天板である、請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の板材間の接合構造。
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