JP2631029B2 - 光ディスクおよびその製造方法 - Google Patents

光ディスクおよびその製造方法

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JP2631029B2 JP18846890A JP18846890A JP2631029B2 JP 2631029 B2 JP2631029 B2 JP 2631029B2 JP 18846890 A JP18846890 A JP 18846890A JP 18846890 A JP18846890 A JP 18846890A JP 2631029 B2 JP2631029 B2 JP 2631029B2
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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 光ディスク媒体およびその製造方法に関し、 機械的動特性に優れた光ディスク媒体を、安価に実現
することを目的とし、 (イ)駆動軸が挿入・勘合される第1のハブのフラン
ジ部であって、第1の光ディスク単板と対向する面に紫
外線硬化樹脂と紫外線では硬化しない接着剤とを塗布す
る第1工程と、(ロ)前記第1のハブへ前記第1の光デ
ィスク単板を貼り合わせる第2工程と、(ハ)前記第1
の光ディスク単板の、前記第1のハブのフランジ部と貼
り合わされた面と反対側の第2の光ディスク単板と対向
する面の内周側に紫外線硬化樹脂を塗布し、外周側に紫
外線では硬化しない接着剤を塗布する第3工程と、
(ニ)前記第1の光ディスク単板へ第2の光ディスク単
板を貼り合わせ、貼り合わされた光ディスク単板の内周
側で、かつ紫外線硬化樹脂を塗布した部分に紫外光を照
射して該紫外線硬化樹脂と前記第1工程で塗布した紫外
線硬化樹脂とを硬化させる第4工程と、(ホ)前記第2
の光ディスク単板の、前記第1のハブと対をなす第2の
ハブのフランジ部と対向する面に接着剤を塗布する第5
工程と、(ヘ)前記第2のハブを挿入して前記貼り合わ
された光ディスク単板を挟み込み、次いで挿入された第
2のハブと前記貼り合わされた光ディスク単板の接合部
分、または前記第2のハブと前記第1のハブとの接合部
分に紫外線硬化樹脂を塗布し、該紫外線硬化樹脂に紫外
光を照射して硬化させる第6工程と、から構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、コンピュータシステムのファイル装置とし
て使用する光ディスク装置の、記録媒体である光ディス
ク媒体およびその製造方法に関する。
光ディスク媒体は、磁気ディスク媒体と比較して大き
い記憶容量を得ることができるため、現在最も注目され
ている記録媒体である。
しかし、光ディスク媒体の製造においては、光ディス
ク単板相互間の貼り合わせ作業や、バブの貼り合わせ作
業、そして、該貼り合わせの仮止め作業が多く、該作業
が光ディスク媒体の生産性を低い状態に押し止め、生産
コストを押し上げる原因となっている。
そのため、光ディスク媒体を、高い生産性で製造する
方法が求められている。
〔従来の技術〕
(1)光ディスク媒体の概要 第5図は光ディスク媒体の全容を示す斜視図である。
尚、同図においては、一部を断面図で示している。
光ディスク媒体は、記録媒体である2枚の光ディスク
単板1a,1bと、光ディスク装置に該光ディスク媒体を取
り付けた際に、該光ディスク媒体の駆動軸が挿入される
2つのハブ2,3とから成る。
尚、2つのハブ2,3のうちで駆動軸が挿入されるハブ
は、駆動軸へ直接に勘合する内側のハブ2のみである。
他方、光ディスク単板1a,1bは、強化ガラス基板の一
方の表面に2P(PHOTO POLYMER)樹脂を用いた2P転写法
でグルーブを形成し、次いで、該グルーブ上に記録膜を
成膜して成る。
そのため、光ディスク媒体は、ディスク面の両面を記
録面として使用できるようにするために、光ディスク単
板1a,1bを対向して貼り合わせて構成する。
第6図は、光ディスク媒体の組み立ての概要を説明す
る斜視図である。
すなわち、光ディスク単板1aと光ディスク単板1bとを
貼り合わせ、2枚の該光ディスク単板1a,1bを、2つの
ハブ2,3で挟み込んで組み立てる。
(2)光ディスク媒体の組み立てプロセス 第7図は、従来の組み立てプロセスを説明する図で、
説明を判りやすくするために、光ディスク媒体を、その
中央から軸方向に切断した断面図で示している。
第1工程 光ディスク単板1aを、記録膜を上向きにして図に示さ
ないステージ上に載置し、該光ディスク単板1aのグルー
ブの回転中心点を、該ステージの回転中心点に合わせ
る。
尚、光ディスク単板1aのグルーブの回転中心点は、ス
テージを回転させた状態で、光ディスク単板1aのグルー
ブを光ピックアップでトレースし、該グルーブの偏心量
を測定することによって求める。(グルーブの回転中心
点の測定は、以後同様にして行なう。) 第2工程 光ディスク単板1aに接着剤4aを回転塗布し、もう1枚
の光ディスク単板1bを、記録膜を下向きにして貼り合わ
せ・加圧する。
そして、その後、光ディスク単板1a,1bの外周端面に
食み出した接着剤4aを拭き取る。
尚、使用する接着剤は、例えば、エポキシ系の接着剤
等である。
第3工程 貼り合わせた光ディスク単板1bのグルーブの回転中心
点を、光ディスク単板1aのグルーブの回転中心点に合わ
せる。
第4工程 光ディスク単板1aと光ディスク単板1bとの外周端面
に、アクリル酸エステル等の紫外線硬化型樹脂すなわち
UV(ULTRAVIOLET)樹脂5aを数個所に塗布し、ハロゲン
ランプ等の紫外光すなわちUV光6(波長約365nm)を照
射して該UV樹脂5aを硬化させる。
この時、UV樹脂5aは、UV光6を照射すると数秒で硬化
する。
尚、本第4工程で、光ディスク単板1aと光ディスク単
板1bとの外周端面に、UV樹脂5aを塗布する理由は、第2
工程で使用した接着剤4aの硬化時間中に、貼り合わせた
該光ディスク単板1aと光ディスク単板1bのグルーブの回
転中心点に、偏差を生じないようにするためである。す
なわち、仮止めである。
仮止め完了後、貼り合わせた該光ディスク単板1aと光
ディスク単板1bを加熱し、接着剤4aを硬化させる。
第5工程 内側のハブ2を、図に示さないステージの駆動軸に挿
入・勘合し、光ディスク単板と対向する面に接着剤4bを
塗布する。
その後、第4工程で製造した貼り合わせた光ディスク
単板1a,1bを、ハブ2に貼り合わせる。
第6工程 貼り合わせた光ディスク単板1a,1bのグルーブの回転
中心点を、ハブ2の回転中心点に合わせる。
第7工程 ハブ2と光ディスク単板1aとの間にUV樹脂5bを数個所
塗布し、UV光6を照射して該UV樹脂5bを硬化させ、仮止
めする。
第8工程 外側のハブ3と対向するところの、貼り合わせた光デ
ィスク単板1a,1bの面に接着剤4cを塗布し、該外側のハ
ブ3をハブ2の外側に挿入する。
次に、ハブ2とハブ3との間にUV樹脂5cを数個所塗布
し、UV光6を照射して該UV樹脂5cを硬化させ、仮止めす
る。
そして、内側のハブ2の回転中心点と光ディスク単板
1a,1bの回転中心点との偏心量を測定し、組み立ての完
了した光ディスク媒体全体を加熱し、接着剤4b,4cを硬
化させる。
その後、光ディスク媒体の回転に伴う機械的動特性を
測定し完成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
(1)問題点 光ディスク媒体に対して、情報の書き込み/読み出し
を行うときは、該光ディスク媒体を回転させ、グルーブ
を光ピックアップでトレースすることによって行なう。
したがって、該光ディスク媒体を光ディスク装置で使
用したときに、グルーブの回転中心点に偏心がないこと
が重要である。
すなわち、光ディスク媒体においては、光ディスク単
板1aのグルーブの回転中心点、光ディスク単板1bのグル
ーブの回転中心点、駆動軸が挿入・勘合される内側のハ
ブ2の回転中心点を一致させる必要がある。
そのため、従来の組み立てプロセスにおいては、光デ
ィスク単板1a,1b同士の貼り合わせと、ハブ2,3との貼り
合わせとを別々に行なっていた。
また、それぞれの貼り合わせ作業において、仮止め作
業が必要である。
しかし、以上のような従来の光ディスク媒体およびそ
の製造方法では、次のような問題点がある。
1)仮止め用のUV樹脂の使用方法に原因する問題点 第8工程において、ハブ2とハブ3との間に使用する
仮止め用のUV樹脂5cには、該UV樹脂5cを塗布した仮止め
部の凹凸発生を抑制するために、低粘度のUV樹脂を使用
する必要がある。
そのため、ハブ2とハブ3との隙間にUV樹脂5cが流れ
込み、UV光6を照射しても該UV光6が届かない。したが
って、該UV樹脂5cは硬化せず、ユーザーが光ディスク媒
体を使用している時に流出することがある。
前記のUV樹脂5cの流出を防止するために、UV光6の
照射時間を長くしているが、長時間に渡るUV光6の照射
は、光ディスク媒体の生産性を低下させる。
製造工程において流出する前記のUV樹脂5cに対して
は、拭き取り作業が必要である。
前記のUV樹脂5cの流出、および前記の拭き取り作
業によって、光ディスク媒体の機械的動特性のランナウ
ト(RUN OUT)が大きくなることがある。すなわち、ダ
イナミックバランスが悪化することがある。
第4工程および第7工程、第8工程において使用す
る、仮止め用UV樹脂5a,5b,5cの仮止め強度が小さい。
第4工程において、光ディスク単板1aと光ディスク単
板1bとの仮止めに使用するUV樹脂5aは、光ディスク媒体
の外観美を損なうと同時に、該光ディスク媒体の機械的
動特性のランナウトが大きくなり易い。
2)接着剤の加熱硬化に伴う問題点 光ディスク単板1a,1b相互間を接着する接着剤4aと、
光ディスク単板1a,1bとハブ2およびハブ3とを接着す
る接着剤4b,4cとを硬化させるために、加熱硬化工程が
2工程必要であり、生産性が低い。
(2)課題 本発明の技術的課題は、光ディスク媒体およびその組
み立てプロセスにおける以上のような問題を解消し、光
ディスク単板相互間の接着とハブとの接着を同時に行な
えるようにすると同時に、仮止め用のUV樹脂を、光ディ
スク単板相互間の隙間、ハブと光ディスク単板相互間の
隙間に積極的に塗布し、該隙間に塗布したUV樹脂をUV光
で硬化させる製造方法を確立することによって、未硬化
のUV樹脂を無くし、同時に、組み立て作業時間を短縮す
ると共に、外観上の仕上がりが美しく、機械的動特性の
優れた光ディスク媒体を、安価に実現することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
(1)基本原理−1 第1図は、本発明の基本原理−1を説明する図で、光
ディスク媒体およびその組み立てプロセスを順に説明す
る図である。尚、同図においては、説明を判りやすくす
るために、光ディスク媒体を、その中央から軸方向に切
断した断面図で示している。
基本原理−1は、ハブ2の上に光ディスク単板1a,1b
を貼り合わせ、該ハブ2と光ディスク単板1a相互間、お
よび、光ディスク単板1a,1b相合間の仮止めを、同時に
行うところに特徴がある。
すなわち、次の工程順で光ディスク媒体の製造を行
う。
駆動軸が挿入・勘合される第1のハブ2とフランジ部
であって、第1の光ディスク単板1aと対向する面にUV樹
脂5dと紫外線では硬化しない接着剤4dとを塗布する(第
1工程)。
第1のハブ2へ第1の光ディスク単板1aを貼り合わせ
る(第2工程)。
第1の光ディスク単板1aの、第1のハブ2のフランジ
部と貼り合わされた面と反対側の第2の光ディスク単板
1bと対向する面の内周側にUV樹脂5eを塗布し、外周側に
紫外線では硬化しない接着剤4eを塗布する(第3工
程)。
第1の光ディスク単板1aへ第2の光ディスク単板1bを
貼り合わせ、貼り合わされた光ディスク単板1a,1bの内
周側で、かつUV樹脂5eを塗布した部分にUV光6を照射し
てUV樹脂5eと前記第1工程で塗布したUV樹脂5dとを硬化
させる(第4工程)。
第2の光ディスク単板の、前記第1のハブ2と対をな
す第2のハブ3のフランジ部と対向する面に接着剤4fを
塗布する(第5工程)。
第2のハブ3を挿入して前記貼り合わされた光ディス
ク単板1a,1bを挟み込み、次いで挿入された第2のハブ
3と前記貼り合わされた光ディスク単板1a,1bの接合部
分にUV樹脂5fを塗布し、そしてUV樹脂5fにUV光6を照射
して硬化させる(第6工程)。
以上が本発明の基本原理−1であり、本発明はその第
5工程と第6工程の変形例である後述の第2図または第
3図の基本原理−2および基本原理−3も含むものであ
る。
(2)基本原理−2 第2図は、本発明の基本原理−2を説明する図で、同
図のは、第1図のプロセスを第2図のプロセス
で置き換えることを示す。尚、同図においては、説
明を判りやすくするために、光ディスク媒体を、その中
央から軸方向に切断した断面図で示している。
基本原理−2は、内側のハブ2と勘合する外側のハブ
に、透明のハブ3aを使用して製造するところに特徴があ
る。
すなわち、駆動軸が挿入・勘合される内側のハブ2と
対を成す外側のハブとして、透明の部材から成る透明ハ
ブ3aを使用し、前記(1)の第5工程、第6工程に
代えて、以下の手順で製造する。
第5工程 第4工程の光ディスク単板1bの、透明ハブ3aと対向す
る面に、接着剤4gとUV樹脂5gとを塗布する。
第6工程 第1工程の内側のハブ2へ他方の外側の透明ハブ3aを
挿入・勘合し、光ディスク単板1a,1bを挟み込み、次い
で、前記第5工程においてUV樹脂5gを塗布した部分に、
UV光6を照射し、該UV樹脂5gを硬化させる。
(3)基本原理−3 第3図は、本発明の基本原理−3を説明する図で、
(a)は組み立てプロセスを順に説明する図、(b)は
(a)の拡大図、(c)はハブを上方から見た斜視
図、(d)はハブを下方から見た斜視図、である。尚、
同図(a)のは、第1図のプロセスを第3図の
プロセスで置き換えることを示す。また、同図
(a)(b)は、説明を判りやすくするために、光ディ
スク媒体を、その中央から軸方向に切断した断面図で示
している。
基本原理−3は、内側のハブ2と勘合する外側のハブ
に、UV樹脂を塗布するための孔を設けたハブを使用して
製造するところに特徴がある。
すなわち、駆動軸が挿入・勘合される内側のハブ2と
対を成す外側のハブとして、光ディスク単板1bと対向す
る面に孔7を設けた孔付ハブ3bを使用し、前記(1)の
第5工程、第6工程に代えて、以下の手順で製造す
る。
第5工程 第4工程の光ディスク単板1bの、孔付ハブ3bと対向す
る面に、接着剤4gを塗布する。
第6工程 第1工程の内側のハブ2へ他方の外側の孔付ハブ3bを
挿入・勘合し、光ディスク単板1a,1bを挟み込み、次い
で、該孔付ハブ3bの孔7へUV樹脂5gを塗布し、そして、
該孔7へUV光6を照射して該UV樹脂5gを硬化させる。
〔作用〕
(1)基本原理−1 基本原理−1の基本的な組み立てプロセスは、光ディ
スク媒体を回転駆動する駆動軸を挿入・勘合する内側の
ハブ2へ、光ディスク単板1a、光ディスク単板1b、外側
のハブ3、を順番に貼り合わせる製造方法である。
本製造方法において最も特徴的な点は、ハブ2と光デ
ィスク単板1a相互間、および、光ディスク単板1aと光デ
ィスク単板1b相互間の仮止め作業を、一括して同時に行
なえるところにある。
すなわち、ハブ2と光磁気ディスク単板1a相互間の接
着に、接着剤4dとUV樹脂5dとを使用し、かつ、光ディス
ク単板1aと光ディスク単板1b相互間の接着に際しては、
該光ディスク単板1a,1bの外周側に接着剤4eを塗布し、
また、内周側にUV樹脂5eを塗布している。
そのため、第4工程で照射するUV光6は光ディスク単
板1bを透過し、UV樹脂5eを硬化させる。また、同時に、
該UV光6は光ディスク単板1aを透過し、UV樹脂5dを硬化
させる。
したがって、ハブ2と光ディスク単板1a相互間、およ
び、光ディスク単板1aと光ディスク単板1b相互間の仮止
め作業は、一括して同時に完了する。
しかも、UV光6は、透明の光ディスク単板1a,1bを透
過して照射するため、UV樹脂5dとUV樹脂5eとは、余すと
ころなく硬化する。
また、ハブ2と光ディスク単板1a相互間、および、光
ディスク単板1aと光ディスク単板1b相互間の仮止めは、
相互が対向する面において行うため、仮止めの強度も高
く、光ディスク媒体の外観表面に仮止め跡が現れること
が無い。
そのため、機械的動特性も向上する。
尚、以降の第5工程と第6工程とは、従来の製造プロ
セスの第8工程と同一である。
(2)基本原理−2 基本原理−2は、基本原理−1の第5工程と第6工程
とにおいて、従来の製造プロセスの問題点を解消する製
造方法である。
すなわち、ハブ2に勘合する外側のハブに、透明の部
材から成る透明ハブ3aを使用し、光ディスク単板1bと該
透明ハブ3aとの接着面に、接着剤4gとUV樹脂5gとを塗布
している。
そのため、第6工程で照射するUV光6は、透明ハブ3a
を透過してUV樹脂5gを硬化させる。
しかも、UV光6は、透明ハブ3aを透過して照射するた
め、UV樹脂5gは余すところなく硬化する。
また、透明ハブ3aと光ディスク単板1b相互間の仮止め
は、相互が対向する面において行うため、仮止めの強度
も高く、光ディスク媒体の外観表面に仮止め跡が現れる
ことが無い。
そのため、機械的動特性も向上する。
(3)基本原理−3 基本原理−3は、基本原理−1の第5工程と第6工程
とにおいて、従来の製造プロセスの問題点を解消するも
う一つの製造方法である。
すなわち、ハブ2に勘合する外側のハブに、光ディス
ク単板1bと対向する面に孔7を設けた孔付ハブ3bを使用
し、該光ディスク単板1bと該孔付ハブ3bとの接着面に接
着剤4gを塗布し、該孔7にはUV樹脂5g塗布している。
そのため、孔7に塗布したUV樹脂5gは、他の部分に流
出することが無く、第6工程で照射するUV光6は、UV樹
脂5gを余すところなく硬化させることができる。
また、孔付ハブ3bと光ディスク単板1b相互間の仮止め
跡は、光ディスク媒体の外観表面に現れることが無い。
そのため、機械的動特性も向上する。
(4)接着剤の加熱硬化 本発明においては、ハブ2へ、光ディスク単板1a、光
ディスク単板1b、外側のハブ3、あるいは透明ハブ3a、
孔付ハブ3b、を順番に貼り合わせる製造方法であるた
め、第6工程が完了した後に、接着剤4d,4e,4f、あるい
は接着剤4gを、一括して同時に加熱硬化させることがで
きる。
〔実施例〕
次に、本発明による光ディスク媒体およびその製造方
法を、実際上どのように具体化できるかを実施例で説明
する。
第4図は、実施例を説明する図で、(a)は組み立て
プロセスを説明する図、(b)はステージを説明する斜
視図、(c)は凸部付光ディスク単板を説明する斜視
図、(d)は(c)を側面から見た拡大図、である。
尚、同図(a)は、説明を判りやすくするために、光デ
ィスク媒体とステージを、その中央から軸方向に切断し
た断面図で示している。
(1)光ディスク媒体を組み立てるステージ光ディスク
媒体を組み立てる際は、第4図(b)に示すステージ8
上で組み立てる。
ステージ8は、その中央位置にハブを挿入・勘合する
ハブ軸11があり、該ハブ軸11の周囲には凹部10を設けて
いる。すなわち、該凹部10にはハブが嵌まり込む。
他方、前記凹部10の周囲は平坦な面で構成してあり、
該平坦面には、エアを吸引する吸着孔9が数箇所に設け
てある。また、該吸着孔9は、ステージ8を回転させる
ための回転軸12の吸引孔13に連通し、該吸引孔13からエ
アを吸引する。
すなわち、ハブをハブ軸11へ挿入・勘合すると、該ハ
ブの回転中心点が規定され、該ハブに貼り合わせる光デ
ィスク単板は、吸着孔9によって吸着・固定される仕組
みである。
(2)製造方法−1(透明ハブを使用する製造方法) 1)第1工程(第4図(a)) 駆動軸が挿入・勘合される内側のハブ2を、ステージ
8のハブ軸11へ挿入・勘合する。
そして、該ハブ2の光ディスク単板と対向する面に、
接着剤4hとUV樹脂5hとを塗布する。
ただし、接着剤4hはハブ2の外周側に、UV樹脂5hはハ
ブ2の内周側に、ステージ8を回転させながら塗布す
る。
また、UV樹脂5hには、粘度の低いUV樹脂を使用し、ハ
ブ2へ光ディスク単板を貼り合わせた際の隙間が小さく
なるようにする。
2)第2工程(第4図(a)) 前記第1工程のハブ2へ光ディスク単板1aを貼り合わ
せる。ただし、光ディスク単板1aの記録膜を、図上の上
方向に向けて貼り合わせる。
そして、吸着孔9と連通する吸引孔13からエアを吸引
し、光ディスク単板1aをステージ8に吸着・固定する。
3)第3工程(第4図(a)) 光ディスク単板1aに、接着剤4iとUV樹脂5iとを塗布す
る。
ただし、接着剤4iは光ディスク単板1aの外周側に、UV
樹脂5iは光ディスク単板1aの内周側に、ステージ8を回
転させながら塗布する。
また、UV樹脂5iの粘度は、接着剤4iと同等の粘度のUV
樹脂が良い。すなわち、光ディスク単板相互の加圧・貼
り合わせに、不均一性を生じないようにする。
4)第4工程(第4図(a)) 光ディスク単板1aへ他方の光ディスク単板1bを貼り合
わせ・加圧する。ただし、光ディスク単板1bの記録膜
は、図上の下方向に向けて貼り合わせる。
その後、光ディスク単板1aと光ディスク単板1bのグル
ーブの回転中心点を、ステージ8の回転中心点に合わせ
る。
そして、光ディスク単板1a,1bの内周側で、かつ、UV
樹脂5iを塗布した部分に、UV光6を照射して該UV樹脂5i
と前記第1工程のUV樹脂5hとを同時に硬化させ、仮止め
する。
5)第5工程(第4図(a)−1) 光ディスク単板1bの、透明のプラスチックハブ3aaと
対向する面に、接着剤4jとUV樹脂5jとを塗布する。
ただし、接着剤4jはプラスチックハブ3aaと対向する
面の外周側に、UV樹脂5iは内周側に、ステージ8を回転
させながら塗布する。
6)第6工程(第4図(a)−1) プラスチックハブ3aaをハブ2へ挿入・勘合し、該プ
ラスチックハブ3aaを加圧する。
また、ハブ2とプラスチックハブ3aaとが勘合した隙
間部分にも、UV樹脂5jを塗布する。
そして、前記第5工程においてUV樹脂5jを塗布した内
周側部分にUV光6を照射し、該UV樹脂5jと、ハブ2とプ
ラスチックハブ3aaとが勘合した隙間部分に塗布したUV
樹脂5jとを硬化させ、仮止めする。
7)第7工程 仮止めが完了した光ディスク媒体の、グルーブの偏心
量を測定し、その後、該光ディスク媒体全体を加熱し
て、接着剤4h,4i,4jを硬化させる。
そして、加熱硬化の完了した光ディスク媒体の機械的
動特性を測定し、製造が完了する。
(3)製造方法−2(孔付ハブを使用する製造方法) 本製造方法−2は、第1〜第4工程および第7工程
が、前記(2)の製造方法−1と同一である。
そのため、相違する第5工程と第6工程のみを説明す
る。
5)第5工程(第4図(a)−2) 光ディスク単板1bの、孔付ハブ3bbと対向する面に接
着剤4jを塗布する。
ただし、接着剤4jは、孔付ハブ3bbと対向する面で、
かつ、該孔付ハブ3bbの孔7aが無い外周側に、ステージ
8を回転させながら塗布する。
6)第6工程(第4図(a)−2) 孔付ハブ3bbをハブ2へ挿入・勘合し、該孔付ハブ3bb
を加圧する。
その後、孔付ハブ3bbの孔7aにUV樹脂5jを塗布する。
そして、UV樹脂5jを塗布した孔7aの部分にUV光6を照
射し、該UV樹脂5jを硬化させ、仮止めする。
(4)製造方法−3(凸部付光ディスク単板を使用する
製造方法) 光ディスク単板相互を張り合わせた時に、該光ディス
ク単板相互間に良好な平行度が得られる光ディスク単板
1cがある。
すなわち、強化ガラス基板16に、2P樹脂17を用いた2P
転写法でグルーブ14を形成する際に、第4図(c)
(d)に示すように、光ディスク単板の内径側と外径側
に均一な凸部15a,15bを同時に形成した光ディスク単板1
cである。
そして、光ディスク媒体の製造に際しては、内径側と
外径側の凸部15a,15bが対向する光ディスク単板に当接
し、良好な平行度を得ることができる仕組みである。
しかし、このような光ディスク単板1cを使用した光デ
ィスク媒体の製造に際して、前記の製造方法−1および
製造方法−2をそのまま適用しても何ら支障を与えるこ
とが無く、機械的動特性が一層優れた光ディスク媒体を
製造することができる。
(5)実施例の結果 本実施例の結果、いずれの製造方法を用いた場合にお
いても、仮止め用UV樹脂5h,5i,5jの未硬化は発生してい
ない。
また、仮止め用UV樹脂5h,5i,5jの接着強度も、満足で
きる強度が得られた。
ちなみに、光ディスク媒体を製造するために要する時
間は、約75%短縮できた。これは、特筆的である。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明による光ディスク媒体の製造方
法によれば、駆動軸を挿入・勘合するハブと光ディスク
単板相互間、および光ディスク単板相互間の仮止めを一
括して同時に行うことができる。また、該仮止めに伴っ
てUV樹脂の未硬化部分が発生することも無く、仮止め強
度も高くなる。
さらに、前記ハブに挿入・勘合するハブに、例えば透
明ハブや孔付ハブを使用すれば、これら透明ハブや孔付
ハブの仮止めに使用するUV樹脂に、未硬化部分が発生す
ることが無く、仮止め強度も高くなる。
また、接着剤の加熱硬化を1回の工程で完了すること
ができる。
したがって、次に掲げる効果を得ることができる。
(1)未硬化のUV樹脂が流出することが無くなり、流出
するUV樹脂の清掃作業は不要となる。
(2)未硬化UV樹脂の流出および該UV樹脂の拭き取り作
業が不要であるため、それに伴って光磁気ディスク媒体
の機械的動特性が低下することが無くなる。
(3)光ディスク媒体の外周端面での仮止めを行わない
ため、該仮止めUV樹脂によるダイナミックバランスの低
下が無くなり、該光ディスク媒体の機械的動特性が向上
する。また、外観形状も美しくなる。
(4)UV樹脂の仮止め作業、および接着剤の加熱硬化作
業、光ディスク単板の回転中心点の測定作業の工程数が
削減され、組み立て作業時間を極めて大幅に短縮するこ
とができる。
以上の結果、機械的動特性に優れ、しかも外観上の仕
上がりが美しい光ディスク媒体を、極めて安価に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の基本原理−1を説明する図で、光デ
ィスク媒体の組み立てプロセスを順に説明する断面図、 第2図は、本発明の基本原理−2を説明する断面図、 第3図は、本発明の基本原理−3を説明する図で、
(a)は組み立てプロセスを順に説明する断面図、
(b)は(a)の拡大図、(c)はハブを上方から見
た斜視図、(d)はハブを下方から見た斜視図、 第4図は、実施例を説明する図で、(a)は組み立てプ
ロセスを説明する断面図、(b)はステージを説明する
斜視図、(c)は凸部付光ディスク単板を説明する斜視
図、(d)は(c)を側面から見た拡大図、 第5図は、光ディスク媒体の全容を示す斜視図、 第6図は光ディスク媒体の組み立ての概要を説明する斜
視図、 第7図は、従来の組み立てプロセスを説明する断面図、
である。 図において、1a,1b,1cは光ディスク単板、2,3はハブ、3
aは透明ハブ、3aaはプラスチックハブ、3b,3bbは孔付ハ
ブ、4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h,4i,4jは接着剤、5a,5b,5
c,5d,5e,5f,5g,5h,5i,5jはUV樹脂(紫外線硬化樹脂)、
6はUV光(紫外光)、7,7aは孔、8はステージ、9は吸
着孔、10は凹部、11はハブ軸、12は回転軸、13は吸引
孔、14はグルーブ、15aは内周側の凸部、15bは外周側の
凸部、16は強化ガラス基板、17は2P樹脂、をそれぞれ示
している。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録層を有する一対の光ディスク単板(1
    a,1b)と、 一端にフランジを備えたハブと、から成り、 該一対の光ディスク単板(1a,1b)の接着面は、その内
    周側が紫外線硬化樹脂で接着され、その外周側が紫外線
    では硬化しない接着剤で接着されていること、を特徴と
    する光ディスク媒体。
  2. 【請求項2】記録層を有する光ディスク単板と、 一端にフランジを備えた一対のハブと、から成り、 該ハブのフランジ部と前記光ディスク単板との接着面
    は、その内周側が紫外線硬化樹脂で接着され、その外周
    側が紫外線では硬化しない接着剤で接着されているこ
    と、を特徴とする光ディスク媒体。
  3. 【請求項3】記録層を有する一対の光ディスク単板(1
    a,1b)と、 該光ディスク単板(1a,1b)を挟み込むために、それぞ
    れ一端にフランジを備えた一対のハブ(2,3)と、から
    成り、 (イ)駆動軸が挿入・勘合される第1のハブ(2)のフ
    ランジ部であって、第1の光ディスク単板(1a)と対向
    する面に紫外線硬化樹脂(5b)と紫外線では硬化しない
    接着剤(4d)とを塗布する第1工程と、 (ロ)前記第1のハブ(2)へ前記第1の光ディスク単
    板(1a)を貼り合わせる第2工程と、 (ハ)前記第1の光ディスク単板(1a)の、前記第1の
    ハブのフランジ部と貼り合わされた面と反対側の第2の
    光ディスク単板(1b)と対向する面の内周側に紫外線硬
    化樹脂(5e)を塗布し、外周側に紫外線では硬化しない
    接着剤(4e)を塗布する第3工程と、 (ニ)前記第1の光ディスク単板(1a)へ第2の光ディ
    スク単板(1b)を貼り合わせ、貼り合わされた光ディス
    ク単板(1a,1b)の内周側で、かつ紫外線硬化樹脂(5
    e)を塗布した部分に紫外光(6)を照射して該紫外線
    硬化樹脂(5e)と前記第1工程で塗布した紫外線硬化樹
    脂(5d)とを硬化させる第4工程と、 (ホ)前記第2の光ディスク単板(1b)の、前記第1の
    ハブ(2)と対をなす第2のハブ(3)のフランジ部と
    対向する面に接着剤(4f)を塗布する第5工程と、 (ヘ)前記第2のハブ(3)を挿入して前記貼り合わさ
    れた光ディスク単板(1a,1b)を挟み込み、次いで挿入
    された第2のハブ(3)と前記貼り合わされた光ディス
    ク単板(1a,1b)の接合部分、または前記第2のハブ
    (3)と前記第1のハブ(2)との接合部分に紫外線硬
    化樹脂を塗布し、該紫外線硬化樹脂に紫外光(6)を照
    射して硬化させる第6工程と、 を含むことを特徴とする光ディスク媒体の製造方法。
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