JP2630838B2 - 自転車用ダイナモ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は自転車に使用するダイナモに関する。

（ロ） 従来の技術 従来のダイナモは実開昭63−11287号公報、実開昭63
−13390号公報にも見られる様に、ダイナモの起倒構造
が複雑で且つその操作がやりにくいという欠点があっ
た。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 本発明は、起倒操作が極めて簡単なダイナモを提供す
ることを目的とする。

（ニ） 課題を解決するための手段 本発明は、自転車本体に取り付けられるダイナモホル
ダーと、このダイナモホルダーにスプリングに抗して上
下に回転駆動する如く節動枢支される操作レバーと、ダ
イナモホルダーに水平方向に回転する如く枢支されると
共にタイヤの周側面に圧接して回転するローラーキャッ
プを有するダイナモ本体と、一端をダイナモ本体に係止
し他端をダイナモホルダーに係止して、ダイナモ本体を
常時前記ローラーキャップがタイヤの周側面に圧接する
方向に付勢する押圧バネと、ダイナモ本体の外側面に上
下方向に取り付けられて前記操作レバーの先端部と摺動
せしめるプレートから成り、前記操作レバーの略水平位
置でこのレバーの先端部が前記プレート表面を押圧し
て、前記押圧バネに抗してローラーキャップがタイヤ周
側面から離間する方向にダイナモ本体を水平回動し、操
作レバーの回転操作によりその先端部によるプレートへ
の押圧を解除して、前記押圧バネにてローラーキャップ
がタイヤ周側面に圧接するようダイナモ本体を水平回動
せしめるようにしたものである。

（ホ） 作用 上記の構成によると、操作レバーをプレート表面に対
して上下に摺動せしめることで、ダイナモ本体を水平方
向にスムーズに回動させて、タイヤの周側面に圧接させ
ることができる。

（ヘ） 実施例 （１）は自転車の前フレーム（２）に取付金具（３）
を介して配設される自転車用ダイナモで、そのローラー
キャップ（４）をタイヤ（５）の周側面に摺動圧接せし
めて電力を発生し、前照灯（６）に供給するものであ
る。

（７）は前記取付金具（３）にネジ（８）で固定され
るダイナモホルダーで、固定片（９）と、間隔を存して
対向した取付片（10）（10）と、下部の取付片（10）の
先端に折曲形成した係止片（11）を形成している。又、
この取付片（10）（10）の間に操作レバー（12）をリベ
ット（13）にて枢支している。この操作レバー（12）は
リベット（13）に巻装されるコイルスプリング（15）で
節動付勢され且つ水平方向に延設したツマミ（16）を有
している。このツマミ（16）にはカバー（17）を覆着し
ている。

（20）は前記ローラーキャップ（４）を有したダイナ
モ本体で、その外側面に収納ケース（21）を３ケ所でネ
ジ止めしている。この収納ケース（21）には平板状のプ
レート（22）を一側面から抜け止めする如くスライド収
納し、その先端面を外部へ露出するようにしている。
（25）（25）はプレート（22）をスライドせしめるスラ
イド溝、（26）はプレート（22）のストッパー部、（2
7）は切溝である。この収納ケース（21）は前記取付片
（10）（10）の間に介挿したアームシャフト（30）で回
動自在にしている。すなわち、ダイナモ本体（20）がア
ームシャフト（30）を回転軸としてダイナモホルダー
（７）に対して水平方向に回動するようにしている。

（31）は前記アームシャフト（30）に巻装して、その
一端をプレート（22）の表面に係止し他端を係止片（1
1）に係止したコイル状の押圧バネで、常時ダイナモ本
体（20）を前記ローラーキャップ（４）がタイヤ（５）
の周側面に圧接するように付勢している。

斯る構成によると、通常は第４図の実線の如く操作レ
バー（12）が略水平方向を維持して、その先端部がプレ
ート（22）の表面を押圧し、押圧バネ（31）の付勢力に
抗してダイナモ本体（20）を引き戻し、ローラーキャッ
プ（４）がタイヤ（５）の周側面に接触しないようにし
ている。

そして、前照灯（６）を点灯せしめたいときには、第
４図の破線の如く操作レバー（12）のカバー（17）を下
方へ押圧すると、この操作レバー（12）の回転でその先
端部は上方へ回動してプレート（22）への押圧を解除
し、その結果ダイナモ本体（20）は押圧バネ（31）の付
勢力でアームシャフト（30）を中心にして水平方向に回
動し、ローラーキャップ（４）がタイヤ（５）の周側面
に圧接するようになる。この時、操作レバー（12）の先
端部はプレート（22）の表面に対して上下に摺動するも
のである。

（ト） 発明の効果 本発明は斯る如く構成しているため、操作レバーをプ
レートの表面上を上下に摺動させるだけでダイナモ本体
を極めてスムーズにタイヤに対して起倒せしめることが
でき、しかもその操作がすこぶる簡単となるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のダイナモを備えた自転車の取付説明
図、第２図は同ダイナモの分解斜視図、第３図は同正面
図、第４図は同側面図、第５図は一部を横断面した平面
図、第６図は第３図の要部分解斜視図である。 （７）……ダイナモホルダー、（12）……操作レバー （20）……ダイナモ本体、（31）……押圧バネ （22）……プレート、（４）……ローラーキャップ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自転車本体に取り付けられるダイナモホル
   ダーと、該ダイナモホルダーにスプリングに抗して上下
   に回転駆動する如く節動枢支される操作レバーと、前記
   ダイナモホルダーに水平方向に回転する如く枢支される
   と共にタイヤの周側面に圧接して回転するローラーキャ
   ップを有するダイナモ本体と、一端をダイナモ本体に係
   止し他端をダイナモホルダーに係止して、前記ダイナモ
   本体を常時前記ローラーキャップが前記タイヤの周側面
   に圧接する方向に付勢する押圧バネと、前記ダイナモ本
   体の外側面に上下方向に取り付けられて前記操作レバー
   の先端部と摺動せしめるプレートから成り、前記操作レ
   バーの略水平位置で該操作レバーの先端部が前記プレー
   ト表面を押圧して、前記押圧バネに抗して前記ローラー
   キャップがタイヤ周側面から離間する方向にダイナモ本
   体を水平回動し、前記操作レバーの回転操作によりその
   先端部によるプレートへの押圧を解除して、前記押圧バ
   ネにて前記ローラーキャップがタイヤ周側面に圧接する
   ようダイナモ本体を水平回動せしめるように構成したこ
   とを特徴とする自転車用ダイナモ。