JP2629591B2 - 電子写真式プリンタ装置 - Google Patents

電子写真式プリンタ装置

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JP2629591B2
JP2629591B2 JP5343387A JP34338793A JP2629591B2 JP 2629591 B2 JP2629591 B2 JP 2629591B2 JP 5343387 A JP5343387 A JP 5343387A JP 34338793 A JP34338793 A JP 34338793A JP 2629591 B2 JP2629591 B2 JP 2629591B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式プリンタ装
置に係り、とくに、印字用紙を固定すると共に,この印
字用紙上に感光ドラムをころがり接触させながら印字出
力し得るようにした電子写真式プリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真式プリンタ装置において
は、例えば大型の記録媒体が使用できる電子写真印刷機
にあっては、方式上の都合で感光ドラムが記録用紙の幅
よりも長くなくてはならなかった。それに加えて光学系
も充分な空間を用意する必要があり、その他の諸機構も
付随して大型にならざるを得なかった。このため、従来
技術における大型電子写真印刷機構の小型化は難しく、
同時に機構も複雑なものとなっていた。
【0003】かかる問題を解決する手段として、従来よ
り一般に特開昭61−137756号公報が知られてい
る。これは、感光体,現像剤,露光手段及び転写手段等
からなる画像形成部を小型にまとめ、記録媒体の搬送方
向に対して垂直方向に走査し画像形成を行うことによ
り、大型記録媒体を扱うような場合でも装置は比較的小
型なものですむという利点を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、記録媒体の先端部の画像形成不可領域
が極端に大きくなるという不都合があり、また、記録用
紙に現像剤を転写処理した後、それを定着処理する前に
当該記録用紙を間欠搬送(一定長だけ搬送)させるの
で、その搬送速度によっては記録用紙上の現像剤が搬送
時の衝撃によって飛散するという不都合があり、更に、
間欠搬送の精度によって画像品質が左右される(送りム
ラが目立ちやすい)という不都合があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに大型の記録用紙等に所定の画像形成を
容易に成し得る構造が比較的単純化された電子写真式プ
リンタ装置を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、テーブル上
の用紙に当接して走行する感光ドラムを備えた画像形成
と、感光ドラムによって用紙上に転写された現像剤を
定着する加熱ローラを装備した定着手段と、この画像形
と定着手段とを収納し保持すると共に感光ドラムを
回転自在に保持する一方が開口された装置本体とを
、前述した装置本体にX方向びY方向への走行力を
付勢するXY方向移送手段とこのXY方向移送手段の動
作を制御する主制御部とを備えている。
【0007】そして、装置本体の前述したXY方向移送
手段側に、装置本体の走行方向を変更させるための回転
軸を設けると共に、この回転軸を介して装置本体をXY
方向移送手段に連結する、という構成を採っている。こ
れによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0008】
【作 用】まず、上位装置から送られてくる画像情報
は、露光手段13により感光ドラム11の表面上に潜像
処理が施され、現像剤格納手段14によって潜像を現像
剤画像として生成される。その後、現像剤画像は、感光
ドラム11の用紙上における回転移動と共に生じる用紙
固定テーブル100からの反力によって記録用紙P上に
転写処理される。この記録用紙P上に転写された現像剤
画像は、定着手段2の加熱ローラ12によって定着され
る。この場合、回転軸を作動させて装置本体の移動方向
を任意に設定すると、この設定した方向の用紙上に線も
しくは所定の情報を転写処理することができる。
【0009】このように画像形成処理を行っていくと、
画像形成部ユニットはやがて記録用紙端までいくことに
なるが、それについては用紙端検出センサ6が予め走査
方向において記録用紙端であるか否かを常時検出してお
り、もし記録用紙端を検出した場合、画像形成部1は画
像形成処理が可能なところまで作業を続ける。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図2に基
づいて説明する。
【0011】この図1乃至図2に示す実施例は、用紙固
定テーブル100上の用紙Pに当接して走行する感光ド
ラム11を備えた画像形成部1と、感光ドラム11によ
って用紙P上に転写された現像剤を定着する加熱ローラ
12を装備した定着手段2と、この画像形成部1と定着
手段2とを収納し保持する一方(図1に於ける下方)が
開口された装置本体3とを備えている。符号12Aは、
加熱ローラ12を押圧するコイルばねを示す。
【0012】また、装置本体3の走行方向を案内すると
共に,当該装置本体3にX方向およびY方向への走行力
を付勢するXY方向移送手段4を備え、更に、このXY
方向移送手段4の動作を制御する主制御部5を備えてい
る。
【0013】装置本体3には、記録用紙の用紙端を検出
する用紙端検出センサ6が装備されている。また、主制
御部5は、前述した用紙端検出センサ6からの信号によ
って作動しXY方向移送手段4による装置本体3の用紙
端方向への移送を停止制御する停止制御機能を備えてい
る。
【0014】これを更に詳述する。図1において、符号
13は感光ドラム11に潜像処理を施すための露光手段
を示し、符号14は現像剤を格納し且つ現像処理の際に
感光ドラム11に現像剤を供給する現像剤格納手段を示
す。また、符号15は現像処理後において感光ドラム1
1上に余分に塗布された現像剤を除去するための現像剤
除去手段を示し、符号16は感光ドラム11上の負電荷
を全て除去するための電荷除去手段を示し、符号17は
感光ドラム11上に負電荷を帯電させるための負電荷帯
電手段を示す。
【0015】更に、前述した装置本体3には、図1にお
ける上端部中央に、回転軸18が装備されている。この
回転軸18は、画像形成部1,定着手段2及び記録用紙
の用紙端を検出する用紙端検出センサ6等を備えた装置
本体3全体の走査方向を変更させるためのものである。
符号20は、回転軸10を支え且つ上記装置本体3を移
動させるためのアーム部を示す。
【0016】また、前述した記録用紙を固定する用紙固
定テーブル100は、画像形成処理時においては転写手
段の一部としての働きをし、また、定着処理時において
は定着手段2に対する反力を提供する機能を備えてい
る。
【0017】図2に、前述したXY方向移送手段4の具
体例を示す。この図2において、XY方向移送手段4
は、前述したアーム部20と、このアーム部20を支持
すると共に当該アーム部20を用紙固定テーブル100
に沿って移送するための移送駆動部101とを備えてい
る。このXY方向移送手段4は、更に必要に応じてアー
ム部20を上方向に一時的にリフトさせる機能を備えて
いる。また、符号102は、上位装置から与えられた画
像情報を制御コマンドに変換し,他の諸機構に対して所
定の作業命令を与える全体制御部を示す。
【0018】次に、上記実施例の動作を説明する。
【0019】上位装置から与えられた画像情報が全体制
御部102によって制御コマンドに変換されると、まず
最初に画像形成部ユニット(画像形成部1,定着手段
2,用紙端検出センサ6等)は、回転軸18及びアーム
部20によって画像形成開始位置および走査方向が定め
られる。そして、送られてくる画像情報を露光手段13
により感光ドラム11の表面上に潜像処理を施し、現像
剤格納手段14によって潜像を現像剤画像として生成す
る。
【0020】その後、現像剤画像は、感光ドラム11の
移動と共に生じる用紙固定テーブル100からの反力に
よって記録用紙P上に転写処理される。この記録用紙P
上に転写された現像剤画像は、定着手段2の加熱ローラ
12によって定着処理を施される。
【0021】このように画像形成処理を行っていくと、
画像形成部ユニットはやがて記録用紙端までいくことに
なるが、それについては用紙端検出センサ6が予め走査
方向において記録用紙端であるか否かを常時検出してお
り、もし記録用紙端を検出した場合には、画像形成部1
は画像形成処理が可能なところまで作業を続け、それが
終わると、画像形成部ユニットはアーム11によって上
方向に持ち上げられ、次の画像形成開始位置まで運ば
れ、回転軸10によって走査方向を変更され、また新た
な画像について画像形成処理を行う。
【0022】記録用紙端に差しかかった画像形成部ユニ
ットは、画像形成処理が可能なところまで作業を続け
る。そして、転写処理が完全に終わったところで画像形
成部1は画像形成部ユニット内で記録媒体固定手段に
触しない充分な高さまで上方向に持ち上げられるように
なっている。かかる動作については主制御部5が所定の
指令を発するようになっている。
【0023】また、画像情報によっては記録用紙Pに対
して僅かな部分のみ画像形成させる場合もある。このよ
うな場合、本実施例では画像形成処理を要する場所のみ
作業を行い、他の画像形成不要の場所では画像形成部ユ
ニットはアーム20によって持ち上げられた状態で通過
するように制御される。また、走査が単に縦,横のみな
らず斜め方向(進行方向の角度も特に制約はない)にも
可能に構成し得るため、例えば大型の記録媒体に対角線
の斜め線1本のみ画像形成を行いたい場合等についても
基本的に高速処理が可能となっている。
【0024】このように、上記実施例においては、画像
形成処理を行う場合に従来の電子写真印刷システムのよ
うに記録用紙を搬送させて画像形成を行うのではなく
て、記録用紙を固定した状態で、画像形成部を記録用紙
に対して縦,横,斜めに走査することにより画像を形成
することから、画像形成不可領域が小さく且つ搬送が困
難とされていた大型記録用紙や不定形の記録媒体,厚
紙,或いは紙以外の材質の記録媒体等にも画像形成処理
が行ことが可能となる。また、他の大型電子写真印刷
システムと比べると、構造的に単純化され、メンテナン
ス性にも優れたものとなっている。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、感光ドラムを記録媒体上に転がし
ながら転写し且つ定着するように構成したので、とくに
大型の記録用紙等にしかも回転軸の作用によって縦,
横,斜めの所定の画像形成を行うことが可能となり、前
述した従来例で生じていた記録媒体の先端部の画像形成
不可領域が極端に大きくなるという不都合や,記録用紙
に現像剤を転写処理した後の間欠搬送(一定長だけ搬
送)時に生じる衝撃によりトナーが飛散するという不都
合等,更に、間欠搬送の精度によって画像品質が左右さ
れる(送りムラが目立ちやすい)という不都合をほぼ完
全に排除することができ、また、構造が比較的単純化さ
れるのでメンテナンス性にも優れたものを得ることがで
きるという従来にない優れた電子写真式プリンタ装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に開示した実施例の一部を成すXY方向移
送手段の例を示す一部省略した斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 定着手段3 装置本体 4 XY方向移送手段 5 主制御部 6 用紙端検出センサ 11 感光ドラム 14 現像剤格納手段 18 回転軸 20 XY方向移送手段の一部を成すアーム部 100 用紙固定テーブル 101 移送駆動部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上の用紙に当接して走行する感
    光ドラムを備えた画像形成と、前記感光ドラムによっ
    て用紙上に転写された現像剤を定着する加熱ローラを装
    備した定着手段と、この画像形成と定着手段とを収納
    し保持すると共に前記感光ドラムを回転自在に保持する
    一方が開口された装置本体とを有し、 前記装置本体に
    方向びY方向への走行力を付勢するXY方向移送手
    とこのXY方向移送手段の動作を制御する主制御部と
    を装備してなる電子写真式プリンタ装置において、 前記装置本体の前記XY方向移送手段側に、前記装置本
    体の走行方向を変更させるための回転軸を設けると共
    に、この回転軸を介して前記装置本体を前記XY方向移
    送手段に連結したことを特徴とする 電子写真式プリンタ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の電子写真式プリンタ
    装置において、前記装置本体に、前記記録用紙の用紙端
    を検出する用紙端検出センサを装備すると共に、前記主
    制御部が、前記用紙端検出センサからの信号によって作
    動し前記XY方向移送手段による前記装置本体の用紙端
    方向への移送を停止制御する停止制御機能を備えている
    ことを特徴とした電子写真式プリンタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5736683A (ja) * 1980-08-13 1982-02-27 Toshiba Corp Purinta*purotsutasochi
JPS6054864A (ja) * 1983-09-06 1985-03-29 Canon Inc 情報記録装置
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JPS6255492U (ja) * 1985-09-26 1987-04-06
JP2540496B2 (ja) * 1986-02-19 1996-10-02 沖電気工業株式会社 作像プロセスカ−トリツジ

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