JP2628840B2 - 埋設型融雪装置 - Google Patents

埋設型融雪装置

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JP2628840B2
JP2628840B2 JP18027294A JP18027294A JP2628840B2 JP 2628840 B2 JP2628840 B2 JP 2628840B2 JP 18027294 A JP18027294 A JP 18027294A JP 18027294 A JP18027294 A JP 18027294A JP 2628840 B2 JP2628840 B2 JP 2628840B2
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芳秋 加茂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、庭や車庫前等の屋外に
融雪筒を埋め込んで、除雪した雪を溶かす埋設型融雪装
置に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】従来から、地上載置型の融雪装置は公知
とされているのである。例えば、特開昭49−1293
27号公報や、特開昭61−290104号公報に記載
の技術の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術においては、地上に載置された融雪装置であるので、
投雪部が高い位置であり、フロントローダー等の機械力
により投雪する以外は、労力が多くて成り立たないので
ある。本発明は地面に埋設して、冬期に雪の降った場合
にだけ蓋体を開けることにより、直ぐに融雪作業が開始
できるようにし、また老人や婦人が融雪作業をする場合
に、冬期に凍結して開閉が不可能な場合でも、機械的に
簡単に蓋体の開閉が出来るようにしたものである。
【0004】また、バーナー室内に配置したバーナー
は、燃焼に際して空気を取り入れることが必要である
が、バーナー室と融雪室との蓋を別にしておくと、融雪
室のみを開口して融雪作業をする際に、バーナー室の蓋
が閉じていると、バーナーの不完全燃焼が発生し、融雪
力が低下し、最後には黒い煙を発生し始めるのである
が、本発明においては、バーナー室と融雪室の蓋を一体
的にモーターで開閉することにより、融雪作業をする場
合には、バーナー室30の蓋も開口して、空気の取り入
れ口が開口されるように構成したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような点に
鑑み、次の如く構成したものである。請求項1において
は、本体枠を上部開口部を残して地中に埋設し、該本体
枠の内部を仕切板によりバーナー室と融雪室とに分割
し、該融雪室内に融雪筒を配置し、バーナー室内にバー
ナーを配置し、該バーナーからの熱風を融雪筒内に吹き
出し、融雪室内で融雪筒の周囲において融雪する埋設型
融雪装置において、バーナー室と融雪室が地面へ開口す
る部分である上方開口部を、一体的に被覆する蓋体を設
けたものである。
【0006】請求項2においては、バーナー室内に配置
されたモーターとアームにより、蓋体を機械的に回動開
閉し、バーナー室と融雪室の両方を開口すべく構成した
ものである。
【0007】
【作用】次に作用を説明する。請求項1によれば、本体
枠を上部開口部を残して地中に埋設し、該本体枠の内部
を仕切板により、バーナー室と融雪室とに分割し、該融
雪室内に融雪筒を配置し、バーナー室内にバーナーを配
置し、該バーナーからの熱風を融雪筒内に吹き出し、融
雪室内で融雪筒の周囲において融雪する埋設型融雪装置
において、バーナー室と融雪室が地面へ開口する部分で
ある上方開口部を、一体的に被覆する蓋体を設けたの
で、バーナー室内に配置したバーナーは、燃焼に際して
空気を取り入れることが必要であるが、バーナー室と融
雪室との蓋を別にしておくと、融雪室のみを開口して融
雪作業をする際に、バーナー室の蓋が閉じていると、バ
ーナーの不完全燃焼が発生し、融雪力が低下し、最後に
は黒い煙を発生し始めるのである。本発明においては、
バーナー室と融雪室の蓋を一体的に開閉することによ
り、融雪作業をする場合には、バーナー室30の蓋も開
口して、空気の取り入れ口が自動的に開口されるので、
上記のような不具合の発生を阻止することが出来る。
【0008】請求項2によれば、バーナー室内に配置さ
れたモーターとアームにより、蓋体を機械的に回動開閉
し、バーナー室と融雪室の両方を開口すべく構成したの
で、老人や婦人が融雪作業をする場合に、冬期に凍結し
て蓋体5の開閉が不可能な場合でも、機械的に簡単に蓋
体の開閉が出来るのである。また、バーナー室30の部
分は、融雪室とは融雪水が浸入しないように水密構造で
分離しているので、該部分に電気部品であるモーター集
中配置することにより、ワイヤーハーネスが水に濡れ
て、配線やスイッチが短絡事故を発生することが無くな
ったのである。また、冬期以外の長期間にわたり非使用
状態にする場合に、融雪室の底の部分には、どうしても
水分が残り気味となり、これにより錆びや腐食が発生す
るのであるが、バーナー室30の部分は水密構造として
いるので、水が腐敗したり、部品が腐食したりすること
が少ないので、電気部品の耐久性を維持することが容易
なのである。
【0009】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の埋設
型融雪装置正面断面図、図2は同じく平面断面図、図3
は図1におけるA−A矢視断面図である。埋設型融雪装
置は、庭や車庫前等、除雪処理し易い場所が掘り起こさ
れて埋められ設置される。埋設型融雪装置の構成は、本
体枠4内を仕切板3,29にて三つに分割して、第一融
雪室1、第二融雪室2、バーナー室30と配設し、第二
融雪室2の下方に仕切板19により更に第一ポンプ室
8、第二ポンプ室14が配設されている。
【0010】バーナー室30と第一融雪室1と第二融雪
室2の、全ての上方開口部は蓋体5にて、一体的に覆う
べく構成され、該蓋体5はバーナー室30内に設けたモ
ーター33によりワイヤー34を巻き上げ、アーム35
を回動して、蓋体5の開閉を可能としている。前記第一
融雪室1内には機枠6が填め込まれ、該機枠6内に融雪
筒Dが配設される。該融雪筒Dの側面にはバーナー26
が連通され、該バーナー26はバーナー室30内に配設
され、該バーナー26からの熱風が融雪筒D上面の開口
孔より吐出され雪が溶かされるのである。前記第一融雪
室1内の融雪筒Dで溶かされた雪は、機枠6底面の一隅
に開口された排出口6aより、排出されて第一ポンプ室
8内に流入する。前記排出口6aには除雪した雪の中に
混入したゴミ等を除去するために網7が挿入されてい
る。
【0011】前記第一ポンプ室8内には一定量に達する
と自動的に作動し、設定値以下になると自動的に停止す
る自動水中ポンプ9が設置され、該自動垂直ポンプ9の
吐出口9aには本発明の要部であるパイプ10が連通さ
れ、該パイプ10は第一ポンプ室8から第一融雪室1内
の融雪筒D上を経由して第二融雪室2のシャワーパイプ
11に連通される。
【0012】即ち、パイプ10は吐出口9aから垂直に
立設されて第一融雪室1内に挿入され、第一融雪室1内
の融雪筒D上面高さに達すると、融雪筒D上面側へ曲げ
られて、融雪筒D上面の近傍上を這う如く波状に往復配
管され、融雪筒Dからの熱を多く吸収できるようにヒー
トパイプ状に経路を長くして、融雪筒D上面端からその
他端を、第二融雪室2内上部周囲に配管したシャワーパ
イプ11と連通している。
【0013】該シャワーパイプ11からは前記融雪筒D
上を通過して相当温められた温水が一様に第二融雪室2
内に噴出され、これにより溶かされた水は仕切板19に
開口された排出口19aより第一ポンプ室8と並設され
た第二ポンプ室14内に流入する。21はゴミを除去す
る網である。前記第二ポンプ室14内には前記同様の自
動水中ポンプ15が設置され、該水中ポンプ15の吐出
口15aにはパイプ16が連通され、該パイプ16は第
二融雪室2の中間位の高さで水平に貫通して他端を下水
溝20に延設して排出するようにしている。
【0014】そして、前記第二融雪室2内のパイプ16
中途部には分岐パイプ27が連通され、該分岐パイプ2
7にシャワーパイプ12が連通され、排出する水の一部
をシャワーパイプ12にて第二融雪室2内の中間高さよ
り噴出して投入された雪が途中で滞らないようにしてい
る。
【0015】図4は、融雪筒を二台有する大型の埋設型
融雪装置に本発明の配管をした平面断面図、図5は同じ
く正面断面図であり、この大型の埋設型融雪装置は三つ
の融雪室40,41,42とその後方に位置するバーナ
ー室43,44と空気取入室とその下方の第一・第二ポ
ンプ46,47が配設され、三つの融雪室40,41,
42のいずれかの二室に融雪筒Dが内装される。尚、本
実施例では両側に配設されている。
【0016】前記融雪筒D,Dを内装した第一融雪室4
0、第三融雪室42の一隅にはそれぞれ排出孔40a,
42aが開口され、該排出孔40a,42a下部と第一
ポンプ室46との間には排出ダクト49が連通され、第
一融雪室40、第三融雪室42にて溶かされた後の水が
第一ポンプ室46内に流入するように構成している。該
第一ポンプ室46内には一定量以上溜まると作動する前
記同様の自動水中ポンプ9’が配設され、該水中ポンプ
9’の吐出口にはパイプ10’が連通されている。
【0017】該パイプ10’も前記同様に融雪筒D,D
上を経由して第二融雪室41内に配設したシャワーパイ
プ11’と連通してシャワー状に噴出するようにしてい
る。即ち、水中ポンプ9’の吐出口から垂直に上方へ延
設され、融雪筒Dの上面の高さで左右二方向に分岐さ
れ、それぞれ第一融雪室40、第三融雪室42内に延設
配管され、融雪筒D上面近傍を波状に往復配管され、そ
の端部は第一融雪室40と第二融雪室41の仕切板5
0、第二融雪室41と第三融雪室42の仕切板51の上
部を貫通して、第二融雪室上部周囲に配管したシャワー
パイプ11’と連通している。
【0018】該シャワーパイプ11’からの温水により
溶かされた後の水は排出口41aより第二ポンプ室47
に流入し、該第二ポンプ室47内の自動水中ポンプ1
5’により汲み上げられて排出パイプ52より下水溝に
排出され、その一部はシャワーパイプ12’により第二
融雪室41中間高さから噴出させて融雪を助長する。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち請求項1の如く、本
体枠を上部開口部を残して地中に埋設し、該本体枠の内
部を仕切板により、バーナー室と融雪室とに分割し、該
融雪室内に融雪筒を配置し、バーナー室内にバーナーを
配置し、該バーナーからの熱風を融雪筒内に吹き出し、
融雪室内で融雪筒の周囲において融雪する埋設型融雪装
置において、バーナー室と融雪室が地面へ開口する部分
である上方開口部を、一体的に被覆する蓋体を設けたの
で、バーナー室内に配置したバーナーは、燃焼に際して
空気を取り入れることが必要であるが、バーナー室と融
雪室との蓋を別にしておくと、融雪室のみを開口して融
雪作業をする際に、バーナー室の蓋が閉じていると、バ
ーナーの不完全燃焼が発生し、融雪力が低下し、最後に
は黒い煙を発生し始めるのである。本発明においては、
バーナー室と融雪室の蓋を一体的に開閉することによ
り、融雪作業をする場合には、バーナー室30の蓋も開
口して、空気の取り入れ口が自動的に開口されるので、
上記のような不具合の発生を阻止することが出来るので
ある。
【0020】請求項2の如く、バーナー室内に配置され
たモーターとアームにより、蓋体を機械的に回動開閉
し、バーナー室と融雪室の両方を開口すべく構成したの
で、老人や婦人が融雪作業をする場合に、冬期に凍結し
て蓋体5の開閉が不可能な場合でも、機械的に簡単に蓋
体の開閉が出来るのである。また、バーナー室30の部
分は、融雪室とは融雪水が浸入しないように水密構造で
分離しているので、該部分に電気部品であるモーター集
中配置することにより、ワイヤーハーネスが水に濡れ
て、配線やスイッチが短絡事故を発生することが無くな
ったのである。また、冬期以外の長期間にわたり非使用
状態にする場合に、融雪室の底の部分にはどうしても水
分が残り気味となり、これにより錆びや腐食が発生する
のであるが、バーナー室30の部分は水密構造としてい
るので、水が腐敗したり、部品が腐食したりすることが
少ないので、電気部品の耐久性を維持することが容易な
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の埋設型融雪装置正面断面図。
【図2】同じく平面断面図。
【図3】図1におけるA−A矢視断面図。
【図4】融雪筒を二台有する大型の埋設型融雪装置平面
断面図。
【図5】同じく正面断面図。
【符号の説明】
D 融雪筒 9 水中ポンプ 9a 吐出口 1 第一融雪室 2 第二融雪室 5 蓋体 9 自動水中ポンプ 11 シャワーパイプ 26 バーナー 30 バーナー室 33 モーター 34 アーム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体枠を上部開口部を残して地中に埋設
    し、該本体枠の内部を仕切板によりバーナー室と融雪室
    とに分割し、該融雪室内に融雪筒を配置し、バーナー室
    内にバーナーを配置し、該バーナーからの熱風を融雪筒
    内に吹き出し、融雪室内で融雪筒の周囲において融雪す
    る埋設型融雪装置において、バーナー室と融雪室が地面
    へ開口する部分である上方開口部を、一体的に被覆する
    蓋体を設けたことを特徴とする埋設型融雪装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の埋設型融雪装置におい
    て、バーナー室内に配置されたモーターとアームによ
    り、蓋体を機械的に回動開閉し、バーナー室と融雪室の
    両方を開口すべく構成したことを特徴とする埋設型融雪
    装置。
JP18027294A 1994-08-01 1994-08-01 埋設型融雪装置 Expired - Lifetime JP2628840B2 (ja)

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JPH07145611A JPH07145611A (ja) 1995-06-06
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