JP2667118B2 - 埋設型融雪装置 - Google Patents

埋設型融雪装置

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JP2667118B2
JP2667118B2 JP6180274A JP18027494A JP2667118B2 JP 2667118 B2 JP2667118 B2 JP 2667118B2 JP 6180274 A JP6180274 A JP 6180274A JP 18027494 A JP18027494 A JP 18027494A JP 2667118 B2 JP2667118 B2 JP 2667118B2
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芳秋 加茂
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芳秋 加茂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、庭や車庫前等の屋外に
融雪筒を埋め込んで、除雪した雪を溶かす埋設型融雪装
置に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】従来から、埋設式の融雪装置は公知とさ
れているのである。例えば、特開昭61−257515
号公報の如くである。また、地上載置型の融雪装置は公
知とされているのである。例えば、特開昭61−290
104号公報や、実公昭46−35541号公報や、特
開昭49−129327号公報に記載の技術の如くであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は地面に埋設し
て配置した埋設型融雪装置において、融雪室の内部で融
雪した融雪水の全量を、本体枠4よりも低い位置に構成
したポンプ室8の内部に導入することが出来るように構
成して、融雪室1の下部に融雪水が溜まりにくいように
構成したものである。また、ポンプ室8内に導入した融
雪水を、水中ポンプ9により吸引・吐出して雪に吹き付
けて、融雪効率を向上する構成において、水中ポンプ9
を配置したポンプ室8の内部に、除雪した雪の中に混入
したゴミ等が導入されて、水中ポンプ9がこれらのゴミ
を吸引し、詰まったり、耐久性を低下させる可能性があ
るので、この不具合を解消するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような点に
鑑み、次の如く構成したものである。本体枠4を上部開
口部を残して地中に埋設し、該本体枠4の内部を仕切板
によりバーナー室30と融雪室とに分割し、該融雪室内
筒状の融雪筒Dを配置し、バーナー室30内にバーナ
ー26を配置し、該バーナー26からの熱風を融雪筒D
内に吹き出し、融雪室内で融雪筒の周囲において融雪す
る埋設型融雪装置において、融雪筒Dを融雪室の内部に
機枠6を介して浮かした状態で支持し、前記本体枠4よ
り下方に、水中ポンプ9を配置するポンプ室8を突出し
た状態で配置し、浮かして配置した融雪筒Dの下部の融
雪水の通路と、本体枠4よりも低く配置したポンプ室8
とを連通し、該ポンプ室8の入口部分に、除雪した雪の
中に混入したゴミ等を除去するために網7を介装した
のである。
【0005】
【作用】次に作用を説明する。ポンプ室8は本体枠4の
底面よりも低い位置に配置されているので、本体枠4内
の融雪水がポンプ室8に入ることにより、水中ポンプ9
による吸引が狭い部分に融雪水を集めて水位を高くして
行うことが出来るので、ポンプの効率が向上するのであ
る。また、本体枠4とポンプ室8を結ぶ融雪水の通路
で、ポンプ室8の入口側に除雪した雪の中に混入したゴ
ミ等を除去するために網7を設けたので、猫や犬の毛等
がポンプに吸引されることが無くなったのである。ま
た、本体枠4の融雪室において、機枠6を介して、融雪
筒Dを浮かした状態で支持し、またバーナー室30の内
部でバーナー26を浮かした状態で支持したことによ
り、冬期以外の季節において、埋設型融雪装置の清掃・
補修をする場合に、バーナー26と融雪筒Dを脱着する
作業が容易にでき、該融雪筒Dの下面に、雪と共に投入
されて溜まった泥土の取り除きが容易に出来る。また、
融雪終了状態で蓋体5を密閉した場合に、まだ融雪筒D
の下方に融雪水が溜まったままであったとしても、本体
枠4の底面と融雪筒Dの下面との間には間隙が出来るの
で、融雪筒Dが直接に浸漬する可能性が少なく、腐敗し
た水で融雪筒Dの錆びが早まったり、融雪筒Dの表面に
泥土が付着した状態で固まることが無くなった。また、
融雪筒Dの下面に間隙が出来ることにより、融雪筒Dの
下面の周囲からも、雪や融雪水に熱を伝達することが可
能となるので、バーナー26からの熱を効率良く、雪や
融雪水に伝達することができるので、融雪効率を向上す
ることが出来た。
【0006】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の埋設
型融雪装置の正面断面図、図2は同じく平面断面図、図
3は図1におけるA−A矢視断面図である。埋設型融雪
装置は、庭や車庫前等、除雪処理し易い場所が掘り起こ
されて埋められ設置される。埋設型融雪装置の構成は、
本体枠4内を仕切板3・29にて三つに分割して、第一
融雪室1、第二融雪室2、バーナー室30と配設し、第
二融雪室2の下方に仕切板19により更に第一ポンプ室
8、第二ポンプ室14が配設されている。
【0007】バーナー室30と第一融雪室1と第二融雪
室2の、全ての上方開口部は蓋体5にて、一体的に覆う
べく構成され、該蓋体5はバーナー室30内に設けたモ
ーター33によりワイヤー34を巻き上げ、アーム35
を回動して、蓋体5の開閉を可能としている。前記第一
融雪室1内には機枠6が填め込まれ、該機枠6の上に融
雪筒Dが浮いた状態で配置されている。該融雪筒Dの側
面にはバーナー26が連通され、該バーナー26はバー
ナー室30内に配設され、該バーナー26もバーナー室
30の内部で浮いた状態で配置されている。該バーナー
26からの熱風が融雪筒D上面の開口孔より吐出され雪
が溶かされるのである。前記第一融雪室1内の融雪筒D
で溶かされた雪は、機枠6底面の一隅に開口された排出
口6aより、排出されて第一ポンプ室8内に流入する。
前記排出口6aには除雪した雪の中に混入したゴミ等を
除去するために網7が挿入されている。
【0008】前記第一ポンプ室8内には一定量に達する
と自動的に作動し、設定値以下になると自動的に停止す
る自動水中ポンプ9が設置され、該自動垂直ポンプ9の
吐出口9aには、パイプ10が連通され、該パイプ10
は第一ポンプ室8から第一融雪室1内の融雪筒D上を経
由して第二融雪室2のシャワーパイプ11に連通され
る。
【0009】即ち、パイプ10は吐出口9aから垂直に
立設されて第一融雪室1内に挿入され、第一融雪室1内
の融雪筒D上面高さに達すると、融雪筒D上面側へ曲げ
られて、融雪筒D上面の近傍上を這う如く波状に往復配
管され、融雪筒Dからの熱を多く吸収できるようにヒー
トパイプ状に経路を長くして、融雪筒D上面端からその
他端を、第二融雪室2内上部周囲に配管したシャワーパ
イプ11と連通している。
【0010】該シャワーパイプ11からは前記融雪筒D
上を通過して相当温められた温水が一様に第二融雪室2
内に噴出され、これにより溶かされた水は仕切板19に
開口された排出口19aより第一ポンプ室8と並設され
た第二ポンプ室14内に流入する。21はゴミを除去す
る網である。前記第二ポンプ室14内には前記同様の自
動水中ポンプ15が設置され、該水中ポンプ15の吐出
口15aにはパイプ16が連通され、該パイプ16は第
二融雪室2の中間位の高さで水平に貫通して他端を下水
溝20に延設して排出するようにしている。
【0011】そして、前記第二融雪室2内のパイプ16
中途部には分岐パイプ27が連通され、該分岐パイプ2
7にシャワーパイプ12が連通され、排出する水の一部
をシャワーパイプ12にて第二融雪室2内の中間高さよ
り噴出して投入された雪が途中で滞らないようにしてい
る。
【0012】図4は、融雪筒を二台有する大型の埋設型
融雪装置に、配管をした平面断面図、図5は同じく正面
断面図であり、この大型の埋設型融雪装置は三つの融雪
室40・41・42とその後方に位置するバーナー室4
3・44と空気取入室とその下方の第一・第二ポンプ4
6・47が配設され、三つの融雪室40・41・42の
いずれかの二室に融雪筒Dが内装される。尚、本実施例
では両側に配設されている。
【0013】前記融雪筒D・Dを内装した第一融雪室4
0、第三融雪室42の一隅にはそれぞれ排出孔40a・
42aが開口され、該排出孔40a・42a下部と第一
ポンプ室46との間には排出ダクト49が連通され、第
一融雪室40、第三融雪室42にて溶かされた後の水が
第一ポンプ室46内に流入するように構成している。該
第一ポンプ室46内には一定量以上溜まると作動する前
記同様の自動水中ポンプ9’が配設され、該水中ポンプ
9’の吐出口にはパイプ10’が連通されている。
【0014】該パイプ10’も前記同様に融雪筒D・D
上を経由して第二融雪室41内に配設したシャワーパイ
プ11’と連通してシャワー状に噴出するようにしてい
る。即ち、水中ポンプ9’の吐出口から垂直に上方へ延
設され、融雪筒Dの上面の高さで左右二方向に分岐さ
れ、それぞれ第一融雪室40、第三融雪室42内に延設
配管され、融雪筒D上面近傍を波状に往復配管され、そ
の端部は第一融雪室40と第二融雪室41の仕切板5
0、第二融雪室41と第三融雪室42の仕切板51の上
部を貫通して、第二融雪室上部周囲に配管したシャワー
パイプ11’と連通している。
【0015】該シャワーパイプ11’からの温水により
溶かされた後の水は排出口41aより第二ポンプ室47
に流入し、該第二ポンプ室47内の自動水中ポンプ1
5’により汲み上げられて排出パイプ52より下水溝に
排出され、その一部はシャワーパイプ12’により第二
融雪室41中間高さから噴出させて融雪を助長する。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。第1に、本体枠4よりも
下方に、ポンプ室8を配置したので、該本体枠4の内部
に構成した融雪室1の中に溜まった融雪水の全量をポン
プ室8に導入することが可能となり、融雪筒Dの下方に
融雪水が溜まった状態で放置されることが少なくなった
のである。これにより、融雪筒Dが直接に浸漬する可能
性が少なく、腐敗した水で融雪筒Dの錆びが早まった
り、融雪筒Dの表面に泥土が付着した状態で固まること
が無くなったのである。また、ポンプ室8は本体枠4の
底面よりも低い位置に配置されているので、本体枠4内
の融雪水がポンプ室8に入ることにより、水中ポンプ9
による吸引が狭い部分に融雪水を集めて水位を高くして
行うことが出来るので、ポンプの効率が向上するのであ
る。第2に、該ポンプ室8の内部に導入した融雪水の内
部には、除雪した雪の中に混入した犬や猫の毛や糞等の
ゴミ等が混入しており、これらを水中ポンプ9が吸引す
ると、水中ポンプ9が詰まり、また耐久性が低下するの
であるが、融雪筒Dの下方の融雪水の通路と、ポンプ室
8との間に、除雪した雪の中に混入したゴミ等を除去す
るために網7を介装したことにより、水中ポンプ9にゴ
ミが吸引されることが無くなり、耐久性を向上すること
が出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の埋設型融雪装置の正面断面図。
【図2】同じく平面断面図。
【図3】図1におけるA−A矢視断面図。
【図4】融雪筒を二台有する大型の埋設型融雪装置の平
面断面図。
【図5】同じく正面断面図。
【符号の説明】
D 融雪筒 9 水中ポンプ 9a 吐出口 1 第一融雪室 2 第二融雪室 5 蓋体 6 機枠 9 自動水中ポンプ 11 シャワーパイプ 26 バーナー 30 バーナー室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体枠4を上部開口部を残して地中に埋
    設し、該本体枠4の内部を仕切板によりバーナー室30
    と融雪室とに分割し、該融雪室内に筒状の融雪筒Dを配
    置し、バーナー室30内にバーナー26を配置し、該バ
    ーナー26からの熱風を融雪筒D内に吹き出し、融雪室
    内で融雪筒の周囲において融雪する埋設型融雪装置にお
    いて、融雪筒Dを融雪室の内部に機枠6を介して浮かし
    た状態で支持し、前記本体枠4より下方に、水中ポンプ
    9を配置するポンプ室8を突出した状態で配置し、浮か
    して配置した融雪筒Dの下部の融雪水の通路と、本体枠
    4よりも低く配置したポンプ室8とを連通し、該ポンプ
    室8の入口部分に、除雪した雪の中に混入したゴミ等を
    除去するために網7を介装したことを特徴とする埋設型
    融雪装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9885506B2 (en) 2014-12-02 2018-02-06 Tgk Co., Ltd. Expansion valve

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61257515A (ja) * 1985-05-10 1986-11-15 吉田 禎夫 融雪装置
JPS61290104A (ja) * 1985-06-14 1986-12-20 木村 浩司 融雪装置

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US9885506B2 (en) 2014-12-02 2018-02-06 Tgk Co., Ltd. Expansion valve

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