JPH061615Y2 - 埋設型融雪装置 - Google Patents

埋設型融雪装置

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JPH061615Y2
JPH061615Y2 JP2864090U JP2864090U JPH061615Y2 JP H061615 Y2 JPH061615 Y2 JP H061615Y2 JP 2864090 U JP2864090 U JP 2864090U JP 2864090 U JP2864090 U JP 2864090U JP H061615 Y2 JPH061615 Y2 JP H061615Y2
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芳秋 加茂
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芳秋 加茂
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は庭や駐車場等の屋外に融雪機を埋設して、該融
雪機内に除雪した雪を投入して、雪を溶かし排出する埋
設型の融雪装置の構成に関するものである。
(ロ)従来技術 従来の融雪装置は本体下部に走行輪やソリを設けた移動
型が殆どであり、本体中央にバーナーからの熱風を排出
する融雪機が設けられ、その上部に雪を投入する融雪槽
が設けられていたのである。
また、埋設型の融雪装置は同一出願人により公知となっ
ており、例えば実開平2−23016号公報の技術であ
る。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 従来のような移動型の融雪装置は融雪槽が上部に位置し
ているので、スコップ等によらなければ投入することが
できず、大変な重労働となっていたのである。そして、
冬以外の季節では使用しないので、格納場所を確保して
おく必要があるのである。
また、従来の埋設型の融雪装置は機械室が同一枠体内に
配置されていたため、排水孔が詰まると機械室が水に浸
かってしまい使用できなくなったり、排水も自然排水で
あったので、比較的温かい温水がそのまま排出され熱効
率が悪く、また、熱風が隅部まで熱風が至らないために
一部しか融雪できないという不具合があったのである。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案はこのような点に鑑み、次の如く構成したもので
ある。
箱状の本体枠4の上部開口部を残して地中に埋設し、該
本体枠4を仕切板にて機械室30、第一融雪室1、第二
融雪室2、ポンプ室に分割して四つ部屋を構成し、第一
融雪室1にて溶かした後の温水を第二融雪室2に導き融
雪し、該融雪水をポンプ室内の自動水中ポンプにて排出
すべく構成したものである。
また、前記融雪装置において、機械室30と第一融雪室
1が位置する本体歪4の底板4aをポンプ室側に向かっ
て低くなるように傾斜を設け、ポンプ室を第二融雪室2
の下方に配設したものである。
また、前記ポンプ室を、仕切り板18にて分割し、それ
ぞれの室に一台以上の水中ポンプを配設し、一方の第一
ポンプ室8に配置した水中ポンプ9は第二融雪室2内に
散水するシャワー用とし、他方の第二ポンプ室14に配
置した水中ポンプ15は排水用としたものである。
また、本体枠4を分割して設けた機械室30内にバーナ
ー26を設けて第一融雪室1内に配設した融雪炉Dに熱
風を送る構成において、融雪炉Dを上部プレート24と
下部枠体25に分割し、容易に脱着可能に構成したもの
である。
また、前記上部プレート24に樋部24a,24b・・
・を平行に設け、該上部プレート24において、「 」状の樋部24a上部に横方向に開口した熱風孔24
c,24c・・・を設け、融雪炉Dの熱風を側方へ噴出
すべく構成したものである。
(ホ)考案の実施例 本考案の目的・構成は以上の如くであり、添付の図面に
示した実施例の構成を説明すると。
第1図は本考案の埋設型融雪装置正面断面図、第2図は
同じく平面断面図、第3図は同じく側面断面図、第4図
は地上に上げた状態の斜視図、第5図は融雪機正面断面
図、第6図は同じく側面断面図、第7図は組立斜視図で
ある。
埋設型融雪装置は鋼板により箱状に構成され、右下を下
方に突出した形状とし、また、組立時や設置前には地上
で安定させるように左側下部に脚10,10が設けられ
ている。
本体枠4の上方は開放され蓋体5にて覆うことができ、
該蓋体5は適宜裏面に補強を施して自動車等が通行して
も落ち込まないようにし、蓋体5の一側にはショックア
ブソーバー13等を本体と蓋体5の間に介装して、開閉
を容易に行えるようにし、裏面の任意位置にはスイッチ
ボックス17を設けて、バーナー26の点火や水中ポン
プ9,15の作動を可能としている。
本体枠4内は仕切板により第一融雪室1、第二融雪室
2、ポンプ室、機械室30の四つの部屋に分割され、ポ
ンプ室は第二融雪室2の下方に配設されて、更に仕切板
18にて前後に第一ポンプ室8と第二ポンプ室14に分
割されている。
前記第一融雪室1と第二融雪室2は仕切板3により仕切
られ、第一融雪室1と機械室30は仕切板29に仕切ら
れ、第一融雪室1及び機械室30の底板4aは高さhだ
けポンプ室側が低くなるように構成され、第一融雪室1
及び機械室30内の水が速やかに排出されるようにし、
第一融雪室1内に融雪炉Dが配設され、機械室内にはバ
ーナー26が配設されている。
該融雪炉Dの構成は第5図、第6図、第7図に示すよう
に、上部プレート24と下部枠体25からなり、上部プ
レート24は上方に上げるだけで下部枠体25から外
せ、容易に脱着できるようにし、上部プレート24及び
下部枠体25の内部の清掃・メンテナンス等を容易に行
なえるようにしている。
上部プレート24の構成は「 」状の樋部24a,24aと「V」状の樋部24b,2
4b,24bを交互に平行して配設され、熱っせられた
上部プレート24により溶かされた水が溜まるように
し、上部プレート24はその水により焼けて変形等が生
じないようにしている。該樋部24a,24bの上部に
は適宜間隔を開けて熱風孔24c,24d・・・が開口
され、該熱風孔24cは水平に開口されて、樋部24b
が庇となっているので、投入された雪により孔が塞がれ
ることがなく、常に熱風を第一融雪室1内に送るように
している。
下部枠体25は側面視逆台形状で上方は開放され、枠体
は二重構造とされ、その間に溶かされた水が溜まるよう
にして、側板25a及び底板25bが焼けて変形等が生
じることを防止し、かつ、本体枠4と側板25aの間が
下方に至る程広くしてその間にブリッジが生じることな
く熱により溶かすようにしている。そして、底面の任意
位置に排水孔25cが開口され、上部プレート24の熱
風孔や隙間から落下した水を排水するようにしている。
そして、下部枠体25の一側に筒体22が挿入され、該
筒体22の基端部は機械室30内に配設したバーナー2
6と連通されて熱風が融雪炉D内に送られるのである。
前記第一融雪室1と第二融雪室2との間の仕切板3下部
の第一ポンプ室8上には排出孔3aが開口され、第一ポ
ンプ室8の天板10にも排出孔が開口されゴミ等を除去
する網カゴ7が挿入されている。該第一ポンプ室8には
自動水中ポンプ9が内装され、該自動水中ポンプ9は一
定量以上溜まると作動し、一定量以下となると停止する
ように構成され、該水中ポンプ9の吐出口にはシャワー
パイプ11と連通されている。
該シャワーパイプ11は第二融雪室2の上部周囲から中
央方向に吐水されるようにして、第二融雪室2内に投入
された雪を溶かすようにしている。
該第二融雪室2内下部に設けた仕切板19は排出孔19
aが最も下となるように傾斜して配置され、該排出孔1
9a下方に天板10に挿入した網カゴ21を位置させて
いる。該網カゴ21の周囲上には第一融雪室1からの排
水が入らないように堰き止め板23が設けられ,第二融
雪室2内で溶かされた水のみ第二ポンプ室14に入るよ
うにしている。
該第二ポンプ室14内には前記第一ポンプ室8内に配設
したと同様の自動水中ポンプ15が配設され、一定量溜
まると作動し、一定量以下になると停止すべく構成して
いる。該水中ポンプ15の吐出口には排水パイプ16が
連通され、該排水パイプ16の他端は下水溝20まで延
設され、排水パイプ16の中途部には分岐パイプを介し
てシャワーパイプ12と連通され、該シャワーパイプ1
2は第二融雪室2の中途部周囲に配置されて、投入され
た雪が中途部側面に付着して滞らないようにしている。
但し、第一融雪室1或いは第二融雪室2内の融雪量が多
い場合には第一ポンプ室或いは第二ポンプ室内に複数の
水中ポンプを配設することもできる。
このような構成により、融雪装置は庭等に掘られた穴に
蓋が出る程度に埋められ、融雪作業をする場合には、蓋
体5を開けて除雪した雪を第一融雪室1、第二融雪室2
内に投入し、バーナー26を点火すると、融雪炉Dの上
部プレート24上の雪は熱により溶かされて樋部24
a,24b・・・上に溜まり、その溜まった水が加熱さ
れて更に雪を溶かし、従来よりも温かい水が第一融雪室
1底部に流れ落ち、また、下部枠体25内の熱風は熱風
孔24c,24d・・・より排出されて、上記プレート
24上方及び側方の雪も溶かし、ブリッジもなく一様に
溶かせるである。その溶かされた比較的温かい水は排出
孔3aから第一ポンプ室8内に流れ込み、該第一ポンプ
室8内に一定量以上溜まると、水中ポンプ9にて汲み上
げられてシャワーパイプ11にて第二融雪室2内に吐出
されるのである。
この吐出により第二融雪室2内の雪が溶かされ、排出孔
19aから第二ポンプ室14内に流れ込む。この水は水
中ポンプ15により汲み上げられて、排水パイプ16に
より下水溝20へ排出され、その一部は分岐パイプを介
してシャワーパイプ12より第二融雪室2中途部の側壁
部の雪を溶かすようにしている。
(ヘ)考案の効果 以上のような構成により本考案は次のような効果が得ら
れるのである。
請求項1の如く構成したので、除雪した雪は機械室に投
入されることなく第一融雪室及び第二融雪室に投入さ
れ、溶かした後の温水にて第二融雪室2内の雪を融雪す
るので、雪の投入量を増加できて融雪量も多くなり、融
雪効率も向上することができたのである。
請求項2の如く構成したので、機械室内に溶かされた水
が溜まったり侵入することがなく、機械室で生じた結露
等の水や第一融雪室内の溶かされた水は速やかにポンプ
室側に流れて温度低下を最小限に抑えて二次融雪に利用
することができ、また、本体枠を設置する時に、多少の
傾斜が生じたり、地盤沈下があっても機械室や第一融雪
室に水が溜まることを避けることができ、埋設工事を容
易に行なえるようになったのである。
請求項3の如く構成したので、融雪水は確実にポンプ室
側へ流れるようになり、融雪水から出る蒸気等が機械室
側へ流れることもなくなり、配管も集中して配設できる
ようになったのである。
請求項4の如く構成したので、第一融雪室、第二融雪室
からの温度差のある融雪水が混ざり合うことがなくそれ
ぞれ別々の水中ポンプで汲み上げることができ、また、
融雪能力に応じて排水することができるようになったの
である。
請求項5の如く構成したので、融雪炉内に小さなゴミや
砂、土等が入った場合であっても容易に上部プレートを
開けて融雪炉内を清掃することができるようになり、メ
ンテナンス等がやりやすくなり、製造も容易に行なえる
ようになったのである。
請求項6のごとく構成したので、樋部に溶かされた水が
溜まり、プレートが異常に加熱されることがなくなり、
変形を防止でき、長寿命化を図れ、高価な熱変形のし難
い材料を用いることもなくコスト低減化を図れたのであ
る。
請求項7の如く構成したので、融雪炉からの熱風が側方
へ吹き出すようになり、側方や隅部まで雪を溶かせるこ
とができるようになり、上方だけでなく全体に雪を溶か
せるようになり、また、下方へ落下してくるゴミ等は熱
風孔に入り難くなり、詰まりを防止でき安定して熱風を
吹き出すことができるようになり、融雪効率を上げるこ
とができたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の埋設型融雪装置正面断面図、第2図は
同じく平面断面図、第3図は同じく側面断面図、第4図
は地上に上げた状態の斜視図、第5図は融雪機正面断面
図、第6図は同じく側面断面図、第7図は組立斜視図で
ある。 1・・・第一融雪室 2・・・第二融雪室 3,18,19,29・・・仕切板 4・・・本体枠 8・・・第一ポンプ室 9,15・・・水中ポンプ 14・・・第二ポンプ室 24・・・上部プレート 24a,24b・・・樋部 24c・・・熱風孔 25・・・下部枠体 26・・・バーナー 30・・・機械室

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状の本体枠4の上部開口部を残して地中
    に埋設し、該本体枠4を仕切板にて機械室30、第一融
    雪室1、第二融雪室2、ポンプ室に分割して四つ部屋を
    構成し、第一融雪室1にて溶かした後の温水を第二融雪
    室2に導き融雪し、該融雪水をポンプ室内の自動水中ポ
    ンプにて排出すべく構成したことを特徴とする埋設型融
    雪装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の融雪装置において、機械室
    30と第一融雪室1が位置する本体枠4の底板4aをポ
    ンプ室側に向かって低くなるように傾斜を設けたことを
    特徴とする埋設型融雪装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の融雪装置において、ポンプ
    室を第二融雪室2の下方に配設したことを特徴とする埋
    設型融雪装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のポンプ室を、仕切り板18
    にて分割し、それぞれの室に一台以上の水中ポンプを配
    設し、一方の第一ポンプ室8に配置した水中ポンプ9は
    第二融雪室2内に散水するシャワー用とし、他方の第二
    ポンプ室14に配置した水中ポンプ15は排水用とした
    ことを特徴とする埋設型融雪装置。
  5. 【請求項5】本体枠4を分割して設けた機械室30内に
    バーナー26を設けて第一融雪室1内に配設した融雪炉
    Dに熱風を送る構成において、融雪炉Dを上部プレート
    24と下部枠体25に分割して容易に脱着可能に構成し
    たことを特徴とする埋設型融雪装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の上部プレート24に樋部2
    4a,24b・・・を平行に設けたことを特徴とする埋
    設型融雪装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の上部プレート24におい
    て、「 」状の樋部24a上部に横方向に開口した熱風孔24
    c,24c・・・を設け、融雪炉Dの熱風を側方へ噴出
    すべく構成したことを特徴とする埋設型融雪装置。
JP2864090U 1990-03-20 1990-03-20 埋設型融雪装置 Expired - Lifetime JPH061615Y2 (ja)

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