JP2628345B2 - 新規な線維素溶解酵素 - Google Patents

新規な線維素溶解酵素

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    • C12N9/6459Plasminogen activators t-plasminogen activator (3.4.21.68), i.e. tPA
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    • C12Y304/21Serine endopeptidases (3.4.21)
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2123/00Preparations for testing in vivo

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は線維素溶解作用を有する組織型プラスミノー
ゲン活性化因子、それをコードするDNA配列、それを含
有する薬剤組成物、ならびにそれらの生産方法に関す
る。
詳細には、本発明は(a)組織型プラスミノーゲン活
性化因子の肝臓による取込みが減少する;および(b)
その酵素が血漿阻害剤による不活性化に対して本質的に
抵抗する;ような手段で修飾された組織型プラスミノー
ゲン活性化因子(t−PA)に関する。その結果、本発明
に包含される修飾t−PAは以前に使用された(天然また
は組換え)t−PA製剤よりも長い生物学的半減期を有す
ることにより特徴づけられる。
特に本発明は成長因子(G)ドメインが欠失され、ク
リングル1(K1)ドメインも欠失され、そしてさらにフ
ィンガー(F)ドメインも欠失され、且つアミノ酸残基
184の部位及び/又は448の部位でAsnがGlnで置換されて
いる線維素溶解作用を有する組織型プラスミノーゲン活
性化因子、および該プラスミノーゲン活性化因子をコー
ドするDNAを提供する。
本発明の他の面は真核細胞による天然または修飾t−
PAの発現に関する。より詳細には、本発明はmRNAプロセ
ツシングシグナルを含み且つ異種細胞内での組換えタン
パク質の高生産を誘導する特定のDNA配列に関する。
〔従来の技術〕
心筋梗塞、肺塞栓症、脳卒中、深静脈血栓症、末梢動
脈血栓症および他の血栓症のような血管の疾患は血塊に
よる血管の部分的または完全閉塞によつて引き起こされ
る。フイブリン網状構造から成る血塊は線維素溶解酵素
によつて溶解される。プラスミンはこのような線維素溶
解酵素の1つであり、不活性なプロ酵素のプラスミノー
ゲンとして血液中に存在する。プラスミノーゲン活性化
因子はプラスミノーゲンをプラスミンへ転化し、続いて
プラスミンはフイブリンを可溶性断片に分解する。こう
して、プラスミノーゲン活性化因子は血栓溶解を誘導す
べく使用することができる。
組織プラスミノーゲン活性化因子は、それがフイブリ
ンに対して親和性を有する生理学的化合物であり、しか
もフイブリンの存在下でのみ効果的にプラスミノーゲン
を活性化するので、血栓溶解処理に非常に適していると
考えられる〔カミオロ(Camiolo)ら、Proc.Soc.Exp.Bi
ol.Med.138,p.277−280,1971およびランビー(Ranby,
M.),Biochem.Biophys.Acta,704,p.461−469,1982を参
照〕。従つて、それは静脈内投与に適した血塊選択的溶
解剤である。最近タンパク質のストレブトキナーゼまた
は尿から分離されたウロキナーゼのような他のプラスミ
ノーゲン活性化因子もプラスミノーゲンを活性化する
が、血塊選択的ではない。その結果、循環性プラスミン
が生成され、その循環性プラスミンはフイブリノーゲ
ン、第VIII因子および第V因子のような凝血因子を分解
するので、出血を起こす可能がある。
臨床実験は急性心筋梗塞の治療に対しt−PAの血栓溶
解有効性を証明した〔TIMI研究グループ,N.Engl.J.Med.
312,p.932,1985;およびバーストレート(Verstraete)
ら、Lancet,1,p.842−847,1985を参照〕。しかしなが
ら、肝臓によるt−PAの急速なクリアランス(浄化)の
ために〔コーニンガー(Korninger)ら、Thromb.Haemos
tas.46,p.658−661,1981を参照〕、高用量50〜90mgを連
続輸液として投与して効果的な血栓溶解を誘導しなけれ
ばならなかつた。ヒトにおけるt−PAの生物学的半減期
はほんの数分であり〔チーフエンブルン(Tiefenbrun
n)ら、Circulation,71,p.110−116,1985を参照〕、少
量の活性化因子が実際に血塊へ到達するにすぎないであ
ろう。血塊溶解に利用しうるt−PAの量をさらに減ずる
もう1つの要因は血漿阻害剤との反応である。t−PAは
多種多様の血漿プロテアーゼ阻害剤(最近発見された内
皮型および胎盤型のプラスミノーゲン活性化因子阻害剤
を含む)と複合体を形成することが分かつている〔ライ
ケン(Rijken)ら、J.Lab.Clin.Med.101,p.285−294,19
83;ウイマン(Wiman)ら、J.Biol.Chem.259,p.3644−36
47,1984;およびレカンダー(Lecander)ら、British J
ournal of Haemathology,57,p.407−412,1984を参
照〕。
本発明によるt−PAの修飾は、肝臓クリアランスゆえ
の短い生物学的半減期および血漿阻害剤による不活性化
に対する感受性の両方の問題を解決する。
t−PAおよびその誘導体の情報を含むDNA配列は、真
核細胞内での発現のために適当なベクターに導入され
る。一時的にトランスフエクシヨンしたまたは安定に形
質転換した宿主細胞により生産される線維素溶解活性
は、プラスミノーゲン活性化因子の標準検定を用いるこ
とにより測定しうる。ここに記載される真核細胞発現ベ
クターは、天然源からの又は慣用法により化学合成され
たレプリコン、エンハンサー、プロモーターなどの成分
を用いて、当業者によく知られた技法により構築され
る。
普通の2倍体細胞と同様に、確立された細胞株は宿主
として適用している。大多数の異なる細胞株がt−PAま
たはその誘導体の発現のために使用可能である。例え
ば、CHOd-,CHOK1およびBHKのような異なるハムスター細
胞株、CV−1およびCOSのようなサル細胞株、C127およ
び3T3のようなマウス細胞株、ならびにヒト細胞株を使
用することができる。また、昆虫細胞のような他の宿主
およびトランスゲニツク生物(transgenic organism)
もt−PAまたはt−PA誘導体の生産のために使用しう
る。
適当な宿主細胞へ導入後、t−PAをコードするDNA配
列は宿主細胞ゲノムに安定に組込まれた形で、あるいは
染色体外DNAの形で含まれ、増幅される。
t−PA遺伝子を含む配列は多重コピー数で細胞中に優
先的に存在する。t−PA遺伝子コピー数増幅のための異
なる戦略が開発される。宿主細胞の染色体DNAへのベク
ターDNAの安定した組込みのために、および組込まれた
ベクターDNAのその後の増幅のために、増幅および選択
可能な遺伝子がt−PA発現ベクター中に挿入される。チ
ヤイニーズ・ハムスター卵巣細胞(CHO)は、増幅およ
び選択可能なマーカー遺伝子としてのジヒドロ葉酸還元
酵素(DHFR)遺伝子と共に使用するのが目下のところ好
適である〔カウフマン(Kaufman)ら、Mol.Cell.Biol.
7,p.1750−1759,1985を参照〕。
別の増幅系はパピローマウイルスDNA、特にウシパピ
ローマウイルス1(BPV)の使用に基づくものである。
ウイルスゲノムの全部または一部が、C127または3T3の
ようなマウス細胞を安定して形質転換するために使用さ
れる。このウイルスゲノムはベクターDNAを高コピー数
で安定した染色体外要素として維持するための情報を含
んでいる〔サンブロツク(Sambrook)ら、EMBO J.1,p.9
1−103,1985を参照〕。
上記の真核細胞宿主−ベクター系において、t−PA分
子またはその変異型の発現は異なる上流および下流の調
節DNA因子により影響を受ける。
本発明者らは、ヒトt−PA遺伝子由来のポリアデニル
化シグナルのような下流のプロセツシングシグナルを含
むDNAフラグメント(KGH 11)をヒトゲノムライブラリ
ーから分離して、その性状を決定した。この適当なDNA
フラグメントはヒトt−PA遺伝子の最後のエクソン配列
部分を含む。このセグメントはまたcDNAに表わされるの
で、重複領域の唯一の制限酵素部位を、2つの要素を連
結するための融合部位として使用することができるであ
ろう(第3図参照)。分析した真核細胞発現系におい
て、この相同構築物からの生産レベルは、t−PA遺伝子
の下流のプロセツシングシグナルが含まれないことを除
いてあとは同一の発現ベクター構築物からのレベルより
も有意に高かつた。
組換えDNAおよび他の生命工学技術は、血管疾患を治
療するためのt−PAを効率よく生産するために利用され
た。有望な臨床実験はヒト黒色腫細胞から分離したt−
PAを用いてまず最初に行われた〔コーケン(Coken
D.)、Circulation,72,p.18−20,1985を参照〕。
ヒト黒色腫t−PAのアミノ酸配列分析〔ワレン(Well
n)ら、Eur.J.Biochem.132,p.681−686,1983を参
照〕は、DNAプローブの合成に必要とされる情報を提供
し、そのプローブを使用して初めに部分的cDNAを分離し
〔エドルンド(Edlund)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
0,p.349−352,1983を参照〕、その後全タンパク質をコ
ードする完全cDNA(第1図参照)を分離した。
t−PAをコードするcDNA:sが分離され、異種細胞内で
t−PAを生産する試みがなされた他の例は欧州特許出願
第93619号および同第178105号に記載されている。ま
た、ペニカ(Pennica)ら、Nature 301,p.214−221,198
3を参照されたい。
いろいろなヒトt−PA調製物のアミノ酸配列決定は、
そのN末端出発位置の差異を明らかにした。形成期分子
のプロセツシングの差ゆえに、L,SおよびU体のポリペ
プチドが生産される〔ポール(Pohl)ら、FEBS Lett.16
8,p.657−663,1985を参照〕。L体はN末端残基として
グリシンを有し、S体およびU体のN末端残基はそれぞ
れセリンおよびバリンである。ここで使用したt−PAの
アミノ酸配列のナンバリングシステムは、N末端セリン
を番号1とするS体に基づくものである。その結果、L
体のN末端グリシンは−3の位置にあり、そしてU体の
N末端バリンは4位置にある。本発明に従つて修飾され
る組織プラスミノーゲン活性化因子は、このような変異
体はすべて包含するものである。
t−PA分子の異なる部分は他のタンパク質の部分との
相同性を示す。パテイ(Patthy L.)、Cell 41,p.657−
663,1985に論じられるように、天然t−PA分子は“フイ
ンガードメイン”(F),“成長因子ドメイン”
(G),“クリングルドメイン”(クリングル1および
クリングル2に対してK1およびK2)、および“プロテア
ーゼドメイン”(P)とそれぞれ名づけられた5つの構
造ドメインから構成されている。従つて、天然t−PAは
次式: F−G−K1−K2−P によつて表すことができる。
ヒトt−PA遺伝子のエクソン/イントロン接合点はす
でに決定されており〔ニー(Ny)ら、Proc.Natl.Acad.S
ci.USA 81,p.5355−5359,1984を参照〕、これらの接合
点の位置はアミノ酸配列の異なるドメイン間の境界を定
めるために使用できる。こうして、Fドメインはアミノ
酸残基4−50から成り、Gドメインは残基51−87から成
り、K1ドメインは残基88−176から成り、そしてK2ドメ
インは残基177−261から成る。K2ドメインのあとに残基
263−274から成る短い連結ペプチドが続く。Pドメイン
は5つのエクソンによりコードされ、残基275−527のア
ミノ酸配列内に含まれる〔ポール(Pohl)ら、Biochemi
stry,23,p,3701−3707,1984を参照〕。ヒトt−PAは一
本鎖のポリペプチド〔ポール(Pohl)ら、Biochemistr
y,23,p,3701−3707,1984を参照〕として合成されるが、
2本の鎖がジスルフイド結合を介して連結された二本鎖
形に変換しうる。重鎖(残基1−274)はF,G,K1およびK
2ドメインと短い連結ペプチドから成り、軽鎖(残基275
−527)はPドメインから成る。
天然の一本鎖t−PAが合成低分子量基質に対して活性
を示し且つプロテアーゼ阻害剤により阻害される事実
〔ランビー(Ranby)ら、Thromb.Res,27,p.175−183,19
82を参照〕は、一本鎖t−PAが有意な酵素活性をもつこ
とを示している。この点において、t−PAは、合成基質
に対して本質的に全く活性を示さず且つ阻害剤と反応し
ない他の一本鎖形のセリンプロテアーゼと相違してい
る。一本鎖t−PAの酵素活性は一定のリシン残基(t−
PA分子の277位)の存在によつて生ずることが示唆され
た〔ワレン(Walln)ら、Eur.J.Biochem。132,p.681
−686,1983を参照〕。他のすべてのセリンプロテアーゼ
では、対応する位置(すなわち、活性化切断部位の後の
2位置)が小さい疎水性残基で占められている。
上記リシン残基をイソロイシンと交換したt−PAの突
然変異体を生産するために、組換えDNA技術を応用する
試みがなされた(国際特許出願PCT/US85/01613を参
照)。しかしながら、この修飾は肝臓によるt−PAの急
速な取込みを減ずることが期待できない。なぜならば、
急速なクリアランスがその分子の酵素的に不活性な重鎖
中の構造により仲介されるからである〔リジケン(Rijk
en,D.C.)およびエメイス(Emeis,J.J.)、Biochem.J.2
38,p.643−646,1986を参照〕。
〔発明の概要〕
本発明の主な目的は、生体内で比較的長い生物学的半
減期を有する線維素溶解活性組織型プラスミノーゲン活
性化因子を提供することである。本発明の他の目的は、
天然ヒトt−PAと比較して、血漿阻害剤による阻害に対
してそれほど感受性でない活性化因子を提供することで
ある。
本発明のこれらの目的および他の目的は以下の記載か
ら明らかであり、成長因子(G)ドメインのほかにK1ド
メインも欠失された線維素溶解活性組織型プラスミノー
ゲン活性化因子により得られる。さらに、本発明のプラ
スミノーゲン活性化因子は1つまたはそれ以上の次の位
置または領域:すなわちアミノ酸残基177,184,277およ
び448の位置、およびFドメイン(修飾される場合に
は、その一部または全部が欠失される)において修飾さ
れている。
Fドメインは場合により欠失され、かつ184位はその
位置でのグリコシル化を防ぐために修飾されるのが好ま
しい。184位および448位はこれらの位置でのグリコシル
化を防ぐために両方とも修飾されるのが特に好ましい。
本明細書において、グリコシル化位置184および448の
修飾について述べる場合、その修飾とはグリコシル化が
起こらないようなものである。従つて、問題の位置はN
−グリコシル化コンセンサス(共通)配列を修飾するこ
とにより、N−グリコシル化を妨げるように修飾され
る。
本発明の特に好適な態様では、Fドメインが全部欠失
され、そしてアミノ酸位置184および448はこれらの位置
でグリコシル化が起こらないように修飾される。
このようなプラスミノーゲン活性化因子において、ア
ミノ酸残基277の位置で追加の修飾を行うのが好まし
く、この種の修飾はその側鎖において陽電荷を示さない
アミノ酸残基への変更の形であり得る。このような修飾
の列は、277位のリシン残基の代わりにバリン残基を使
用することである。
本発明の別の好適な態様では、成長因子ドメインの修
飾のほかにその分子の唯一の修飾として、あるいはアミ
ノ酸残基277位の修飾との組合せで、追加の修飾がK1ド
メインにおいてなされる。
本発明のさらに別の態様では、その分子の修飾がアミ
ノ酸残基184位においてなされ、それにより通常のt−P
Aでは起こるその位置でのN−グリコシル化がもはや起
こらない。184位におけるこの種の修飾では、そのアス
パラギン残基がグルタミン残基によつて置換される。
アミノ酸位置184および277での上記修飾のほかに、K1
ドメインを、場合によりFドメインの修飾との組合せ
で、修飾することも好適である。
本発明によれば、異なるドメインのこのような全ての
修飾は、それぞれのドメインの一部または全部の欠失に
より構成される。
本発明はまた上記のような線維素溶解活性プラスミノ
ーゲン活性化因子をコードするヌクレオチド配列から成
るDNA配列を包含する。さらに、本発明はこのようなDNA
配列を発現しうる複製可能な発現ベクターを含む。さら
に、本発明はこの種の複製可能な発現ベクターで形質転
換した宿主細胞を包含する。
本明細書で先に示したように、本発明の線維素溶解活
性プラスミノーゲン活性化因子は天然t−PAに比べてよ
り長い生物学的半減期を示し、それ故に血管の疾病のよ
うな血栓症を治療するための薬剤組成物および方法にお
いて特に有用である。
本発明の修飾t−PAは薬学的に有用な組成物の既知製
法を用いて処方される。従つて、本発明はまた治療上有
効な量の修飾t−PAを、薬学的に許容される担体と共に
含有してなる薬剤組成物を包含する。得られる組成物は
血栓症を治療するのに有効な量、例えば血塊を溶解する
のに有効な量、の修飾t−PAを患者に与えるであろう。
種々の剤形がこのような薬剤組成物の投与を可能にす
べく製造される。こうして、例えば非経口投与は心臓血
管系の疾患をもつ患者のために用いられる。投与量およ
び投与回数はその場の状況に応じて選択されるであろ
う。本発明の修飾t−PAは天然t−PAよりも長い半減期
を有するために、投与量は従来技術のt−PAによる療法
において現在使用されている投与量よりもかなり少なく
なる。従つて、一般的に、血栓症の治療においては1日
あたり約1mg/kg(体重)までの用量が投与されるであろ
う。この種の投与は注射または輸液により行われる。
静脈投与用の組成物は、無菌状態の等張水性溶液に修
飾t−PAを溶解した溶液剤の形をとり得る。このような
溶液はt−PAを溶解状態に維持するための可能化剤を含
むことができる。
本発明の他の面によれば、血栓症をもつ患者に有効量
の本発明プラスミノーゲン活性化因子を投与することか
ら成る、血栓症の治療方法が提供される。
本発明の別の面では、天然t−PAと比較して増大した
生物学的半減期を有し且つフイブリン親和性を保持する
これらの修飾t−PA分子が血栓の生体内局在化のために
使用される。この酵素は好ましくは活性部位のアミノ酸
残基の化学的修飾により、あるいはこれらの残基をコー
ドするDNA配列の修飾により不活性化される。ジイソプ
ロピルフルオロホスフエート(DFP)、フツ化フエニル
メチルスルホニル(PMSF)、N−p−トシル−L−リシ
ルクロロメタン(TLCK)またはペプチドクロロメチルケ
トン(例えばH−D−Phe−Gly−ArgCH2Cl)のような試
薬によるセリンプロテアーゼの化学的不活性化のため
に、多くの公知方法が存在する。遺伝子修飾による不活
性化は特定部位の突然変異誘発(例えば実施例2)を使
用して行われ、それにより活性部位の残基のいずれかを
コードするDNA配列を変化させる。好ましくは、天然の
全長t−PAのSer−478に相当するセリン残基がアラニン
に変えられる。
本発明はまた、本発明による修飾プラスミノーゲン活
性化因子をコードするヌクレオチド配列から成るDNA配
列を包含する。
さらに、本発明は、哺乳動物細胞内でのヒトタンパク
質の発現のために、ヒトt−PA遺伝子に由来する下流の
mRNAプロセツシングシグナルを含むDNAフラグメントの
好適な使用を包含する。このDNAフラグメントは第3図
に示すヌクレオチド配列および制限酵素切断位置により
特徴づけられる。
さらに、本発明は、形質転換宿主細胞内でこの種のDN
A配列を発現しうる複製可能な発現ベクターを提供す
る。さらに、本発明は、上記の複製可能な発現ベクター
で形質転換された宿主細胞を包含する。
本発明のさらに別の面によれば、 a)修飾プラスミノーゲン活性化因子をコードするDNA
配列を発現しうる複製可能な発現ベクターを作製し; b)工程a)から得られるベクターを用いて培養宿主細
胞を形質転換して組換え宿主細胞を形成し; c)上記の組換え宿主細胞を、プラスミノーゲン活性化
因子コード化DNA配列の発現を可能にする条件下で培養
して、上記プラスミノーゲン活性化因子を生産させ; d)得られたプラスミノーゲン活性化因子を回収する; ことから成る、本発明の修飾プラスミノーゲン活性化因
子の生産方法が提供される。このような方法においては
真核宿主細胞が用いられる。
例として、1つの本発明化合物は成長因子ドメインお
よび第1クリングルドメインを欠くことにより天然ヒト
t−PAと異なつている。天然t−PAのPro−47からGlu−
175までのアミノ酸残基が欠失され、そしてVal−46がGl
y−176に直接続いている。この例示化合物と天然t−PA
分子との他の差異は、第2クリングルドメイン中のN−
グリコシル化部位(天然分子ではAsn−184に存在する)
がこのアスパラギン残基のグルタミンへの変換によりグ
リコシル化に利用できなくなつていることである。天然
t−PA分子のLys−277に相当する位置のリシン残基はバ
リンに変えられる。以上のように修飾された化合物はFK
2(Gln)P(Val)と表される。その他の例示化合物で
は、天然t−PA分子のGys−6からCys−173までの残基
が欠失され、アミノ酸配列中のIle−5の後にSer−174
が続く。天然分子のAsn−184およびLys−277に相当する
残基は、最初の化合物と同じ方法で修飾される。この2
番目の化合物はK2(Gln)P(Val)と表される。
これらの例示化合物は表1に示す。
残基に対して示された番号は天然ヒトt−PA配列から
引用したものである(第1図参照)。
本発明によるヒトt−PAの修飾は好ましくは、成長因
子ドメインの修飾または欠失、少なくとも1つのグリコ
シル化部位の除去、およびプロテアーゼドメイン中の第
2残基(Lys)の他のアミノ酸残基(その側鎖が陽電荷
を示さないもの)への修飾の組合せである。
これらの線維素溶解活性修飾t−PA分子は、血流中で
天然の非修飾t−PA(天然または組換え体)よりも長い
生物学的半減期を有し、阻害剤との複合体形成による不
活化に対してもそれほど感受性でない。効果的な血栓溶
解は、非修飾t−PAに対して現在使用されている用量よ
りも比較的少ない用量のこれらのt−PA変異型により得
られる。
理論によつて束縛されるのを欲しないが、本発明者ら
は、修飾t−PA:sのようなより小さい分子が血塊中によ
り速く拡散し、それによつて非修飾全長t−PAよりも効
果的に血栓溶解を誘発すると推測する。我々の結果はま
た、これらのより小さいt−PA分子が真核細胞によつて
一層効果的に発現されることを示す。また、一本鎖形の
修飾分子が血漿阻害剤と反応しないか、又は非修飾t−
PAよりも遅く反応するということは、大規模生産にとつ
て重要であるだろう。大抵の場合に、プロテアーゼ阻害
剤を含む血清を培地に補給しなければならないので、こ
のことは組織培養物からの線維素溶解活性分子の生産量
を増大させる。分泌された非修飾t−PAのかなりの部分
がウシ胎児血清に由来する阻害剤と複合体を形成するこ
とが報告されている〔シユロイニング(Schleuning W.
D.).線維素溶解に関する第VIII回国際会議の抄録番号
82,ウイーン,1986を参照〕。
これらの修飾された線維素溶解酵素は組換えDNA技術
を用いて生産される。修飾分子をコードするDNAは、全
長t−PA cDNAを適当な制限酵素で消化し、特定部位の
突然変異誘発および/またはDNAフラグメントの化学合
成のような技術を利用することにより構築される。これ
らの方法は組換えDNA技術の分野で通常の知識を有する
者によく知られている。
修飾された線維素溶解分子をコードするDNAは、真核
または原核細胞内での発現のための適当なベクターに導
入される。
この分子の精製は、適当な改変を伴う天然ヒトt−PA
のために開発された既知方法により行うことができる。
適切な精製方法は、タンパク質精製の分野で通常の知識
を有する者によつて開発されるだろう。
ヒトt−PA下流プロセツシングシグナルに融合された
天然または修飾ヒトt−PAコード配列の上流にプロモー
ター因子だけでなくエンハンサー因子を含む転写単位を
使用することにより、分析した全ての真核細胞系、例え
ばC127,NIH3T3,Swiss3T3のようなマウス細胞、CHOd-1,C
HOK1,NAK,RS1610のようなハムスター細胞、CV−1,COS−
1,COS−7のようなサル細胞において高レベル発現が得
られる。発現レベルは、ヒト以外の真核生物遺伝子また
はウイルス遺伝子からの下流プロセツシングクジナルを
使用したときに比べて、相同なコーデイング/下流プロ
セツシング単位を使用したときの方が実質的に高かつ
た。t−PA発現配列は最後のエクソンと更に下流の配列
に関してヒトゲノムに見られるこの領域の配列と同一で
ある。この領域は第3図に示すヌクレオチド配列および
制限酵素切断部位により特徴づけられる。
この改良された相同単位は、cDNAの最後のエクソン領
域中に対応部位へ、mRNAプロセツシングシグナルを与え
る要素を融合することにより得られる。
ウサギによるターンオーバー(回転速度)検定 天然および修飾t−PAを10〜30μgの静脈内ボーラス
用量として注入した。耳動脈中のカニユーレから、血液
試料を頻繁に採取し、10%クエン酸ナトリウムと混合し
た。遠心後、血漿試料はヒト黒色腫t−PAに対するポリ
クローナル抗体を利用する酵素結合免疫吸着検定(ELIS
A)により組換えt−PAについて検定した。
寄託:微生物、組換えDNA分子、および本発明の修飾
t−PA DNAコード配列、ならびにそれらを作製するのに
有用な出発物質は1987年6月16日にドイツ国ゲツチンゲ
ンD−3400、グリスバツハストラーゼ8、“Deutsche S
ammlung von Mikroorganismen"のカルチヤーコレクシヨ
ンに寄託され、そこで以下のように同定された: A:JM83 (pKGE22) 寄託番号:DMS4142 B:HB101(pKGE81) 寄託番号:DMS4143 C:HB101(pKGE83) 寄託番号:DSM4144 D:HB101(pKGE105) 寄託番号:DSM4145 E:HB101(pKGE114) 寄託番号:DSM4146 本発明は次の実施例を参照することによりさらに理解
されるであろう。これらの実施例は純粋に例示的であ
り、特許請求の範囲に記載の本発明の真の範囲を制限す
るものとして解釈されるべきではない。
実施例1 ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)をコ
ードする遺伝子のクローニング 細胞培養 高レベルのt−PAを構成的に生産する形質転換ヒト細
胞株Bowes黒色腫細胞は、1%非必須アミノ酸(Flo
w)、グルタミン(2mM)、ペニシリン(50IU/ml)、ス
トレプトマイシン(50μg/ml)、ヘペス(20mM、pH7.
2)および10%ウシ胎児血清を補給したイーグル最少必
須培地中37℃でガラス製のローラーボトル中にて培養し
た。
メツセンジヤーRNAの調製 黒色腫細胞の全面生長培養物をトリプシン処理して収
穫した。氷冷したリン酸緩衝溶液(pH7.2)で洗つた
後、細胞を遠心により回収した。細胞沈殿物は4M GuSCN
中で溶解し、その後全RNAをGuHCl溶液から選択的にエタ
ノール沈殿させた。
メツセンジヤーRNAはオリゴーdTセルロースでのクロマ
トグラフイーにより全RNA調製物から精製した。得られ
たポリA+mRNAは50mMLiCl、20mMトリス−HCl、1mM EDTA
−Li、1%LiDS中の10〜30%ショ糖から成るショ糖勾配
上でpH7.8にて大きさにより分画化した。
黒色腫細胞mRNAからのcDNAバンクの作製 23Sに相当するショ糖分画は、ドツト・ブロツト・ハ
イブリダイゼーシヨンによりt−PA mRNAに富むことが
分かつた。この濃縮分画からのmRNA5μgを用いて、ヘ
デン(Hedn)ら、FEBS Lett.194,p.327−332,1986に
詳述される如く改変した岡山&バーグ法〔Okayama&Ber
g,Mol.Cell.Biol.3,p.280−289〕によりcDNAライブラリ
ーを作製した。開示された方法に従つて作製したcDNA含
有プラスミドpT4は大腸菌5Kを形質転換するために使用
した。得られた遺伝子バンクは約5×104個の独立クロ
ーンから成つていた。
t−PA配列含有クローンのスクリーニング 分離した部分的t−PA cDNAクローン〔エドルンド(E
dlund)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA80,p.349−352,198
3を参照〕を用いて、t−PA配列含有クローンについて
遺伝子ライブラリーをスクリーニングした。cDNAクロー
ンの476bp EcoRIフラグメントは市販のニツク・トラン
スレーシヨンキツト(NEN)を使つて、比活性約5×107
cpm/μgへ32P−dCTPでニツク・トランスレーシヨンし
た。細菌コロニーはPALLフイルターへ製造者の指示する
方法により移行させ、50%ホルムアミド、5×SSC、250
μg/ml酵母RNA中37℃で一晩ニツク・トランスレーシヨ
ンしたDNAプローブとハイブリダイズさせた。周囲温度
において2×SSCで3回洗つた後、フイルターを乾燥さ
せてX線フイルムに露出させた。
t−PA cDNAの塩基配列決定 pKG12と名づけた1つのクローンがオートラジオグラ
フイー後に同定された。制限酵素Kpn IおよびPst Iでの
消化は、pKG12が約2.5kbの挿入物を含むことを明らかに
した。この挿入物はM13mp10およびmp11〔メツシング(M
essing)、J.Methods Enzymol.101,p.20−78,1983を参
照〕にサブクローニングし、そしてジデオキシ・チエイ
ン・ターミネーシヨン法〔サンガー(Sanger)ら、PNA
S、74,p.5463−5467,1977を参照〕を用いてDNA配列を解
析した。クローンpKG12はヒトt−PAの全コード領域、
並びに102bp5′隣接DNA、760bp3′隣接DNAおよびポリA
尾部を含むことが判明した。pKG12の完全なDNA配列を第
1図に示す。
真核細胞発現のためのt−PAのサブクローニング 第2図に示すように、全コード配列、全部の5′非コ
ード領域、および559bpの3非コードDNAは2350bpの部分
Aval×XmnIフラグメントに含まれる。
このフラグメントを得るため、pKG1225μgは30単位
のXmnIを用いて37℃で一晩完全に切断した。AvaI(9単
位)を加え、切断を37℃でさらに1時間20分続行した。
生成した種々の切断産物は0.6%低ゲル化温度アガロー
スゲル(LGT−アガロース、BioRad社)で分離した。235
0bpバンドを切り出し、68℃で融解し、その後フエノー
ル抽出を行つてエタノール沈殿させた。精製したフラグ
メントはdNTP:sの存在下にDNAポリメラーゼのクレノウ
断片を用いて修復反応により平滑末端とした。このフラ
グメントにBamHIリンカー(5′−CGCGGATCCGCG−
3′)をT4DNAリガーゼにより付加した。BamHIでの切断
および0.7%LGT−アガロース電気泳動による過剰のBamH
Iリンカーフラグメントの除去後に、t−PAフラグメン
トをBamHIで切断したpUC8に連結させた。得られたブラ
スミド(pKGE22と称す)はHindIII/BamHIフラグメント
内に大部分のt−PA cDNAを含む。推定上のポリアデニ
ル化シグナルAATAAAを有するXmnI部位の下流の配列は除
去された。
連結混合物を使用して、コンピテント大腸菌JM83細胞
を形質転換した。50μg/mlのアンピシリンおよび25μl/
平板のジメチルホルムアミド中2%X−galを含む寒天
平板上で白色コロニーを選択した。
実施例2 K2(Gln)P(Val)の構築 F,GおよびK1ドメインを欠失したt−PA分子をコード
する遺伝子を構築するために使用した戦略(strategy)
は、初めに103位のBg1IIから716位のEcoRI部位にまで及
び613bp制限フラグメントを除き、次いでオリゴヌクレ
オチドリンカーを用いてK2ドメインをシグナルペプチド
へ直接融合することであつた。
613bpの内部Bg1II/EcoRIフラグメントの除去により、
F,GおよびK1ドメインをコードする領域が欠失される。
リンカー断片を用いて、プロセツシングされた成熟t−
PAの5個のN末端アミノ酸残基を伴うK2ドメインの欠失
部分を修復した。さらに、グリコシル化部位Asn184をG1
nに変え、177位のアスパラギン残基をセリン残基で置換
した。
シグナルペプチドとK2ドメインとを融合させるリンカ
ーフラグメントは、ホスホルアミダイト法〔エルンブラ
ツド(Elmblad)ら、Nuc1.AcidsRes.10,p.3291−3301,1
982を参照〕を用いて2本の相補的な116bpオリゴヌクレ
オチドを合成することにより作製した。
合成した116−merそれぞれ50ピコモルは、マニアチス
らの方法〔Maniatisら、モレキユラー・クローニング:
実験室マニユアル、コールド・スプリング・ハーバー・
ラボラトリー、1982を参照〕によりT4ポリヌクレオチド
キナーゼ(New England Biolabs社)を用いてリン酸化
した。2本のDNA鎖は70℃で5分間加熱することにより
アニーリングし、その後60分間かけて温度を20℃へ低下
させた。5ピコモルの二本鎖リンカーは標準連結条件
〔マニアチスらの上記文献を参照〕を用いて、EcoRIお
よびHindIIIで消化した0.1ピコモルのM13mp8へ連結させ
た。その後、連結混合物を使用して、コンピテント大腸
菌JM103を形質転換した。組換え体はX−gal平板上で白
色ブラークとして選別された。一本鎖フアージDNAを分
離し、17−merM13ユニバーサル・シークエンシング・プ
ライマー3′−GTAAAACGACGGCCAT−5′を用いてジデオ
キシ法により塩基配列を決定した。正確な配列をもつ1
つのクローンから日本鎖複製型(RF)をつくり、その後
の構築作業のために使用した。
上記のM13クローンからの二本鎖DNAはBg1IIおよびEco
RIで完全に消化した。生成した110bpフラグメントを1.2
%LGT−アガロースゲル(米国BioRad社)から回収し
た。プラスミドpKGE22をBg1IIおよびEcoRIで部分消化
し、種々の切断産物を0.6%LGT−アガロースゲルで分離
した。103位のBg1IIから716位のEcoRIまでのt−PAの内
部領域を欠失した4381bpフラグメントが単離された。11
0bp Bg1II/EcoRIオリゴヌクレオチドリンカーは、T4DNA
リガーゼを用いてpKGE22の4381bp部分Bg1II/EcoRI消化
物へ連結させて、プラスミドpKGEP75を得た。この連結
混合物を用いて、コンピテント大腸菌HB101細胞を形質
転換した。Amp(50μg/ml)を含む選択平板上に現れる
クローンからプラスミドDNAを調製した。
次に、非修飾t−PA配列の277位にアミノ酸に相当す
るリシン残基は、特定オリゴヌクレオチドの突然変異誘
発によりバリン残基に変更した。
プラスミドpKGEP75はSalI/SacIで消化し、そして0.9
%LGT−アガロースゲルから0.9Kbフラグメントを回収し
た。このフラグメント(アミノ酸277をコードするDNA配
列を含む)はM13mp19にクローニングした。0.9kbSalI/S
acI挿入物を保有するM13クローンの一本鎖DNAを調製し
た。この一本鎖DNAは合成オリゴヌクレオチド(5′−G
CCCTCCCACGATGCGAAA−3′)とハイブリダイズさせた。
アニーリングは1×TM緩衝液(10mMトリス−HCl,10mM M
gCl2,pH8.0)中70℃で5分行つた。1時間後、温度が20
℃に下がつたとき、1μ10×TM緩衝液、1μ10mM A
TP,1μl20mM dNTP,1μ100mMDTT,5単位クレノウ断片お
よび12単位T4DNAリガーゼを添加した。伸長/連結反応
は15℃で4時間実施した。
得られた二本鎖DNAを直接使用してコンビテント大腸
菌JM103細胞を形質転換し、200個のプラークは5′末端
32Pで標識したミスマツチ(誤対合)プライマーとハ
イブリダイズさせた。50℃で洗浄液後に強いハイブリダ
イゼーシヨン信号を与える1つのプラークを精製し、二
本鎖複製型をつくつた。Lys Val修飾を含む900bpのSalI
/SacIフラグメントは、SalIおよびSacIでの切断,それ
に続く0.9%LGT−アガロースゲル電気泳動により回収さ
れた。このフラグメントはSalI/SacIで消化したpKGEP75
にクローニングし、これによりプラスミドpKGE114を得
た。
プラスミドpKGE114はK2(Gln)P(Val)で表される
例示化合物をコードしている。
実施例3 FK2(Gln)P(Val)の構築 プラスミドpKGEP114では、K2ドメインがBamHI部位に
より先行される。この部位を利用して、K2ドメインのす
ぐ前にFドメインをコードする領域を導入した。
特定部位の突然変異誘発により、t−PA cDNA配列の
FドメインとGドメインとの接合点にBamHI部位を作つ
た。プラスミドpKGE22はSalIおよびEcoRIで完全に消化
した。シグナル配列およびF,G,K1ドメインに及び800bp
フラグメントをLGTアガロースゲル電気泳動後に回収
し、M13mp19にサブクローニングした。一本鎖型のM13ク
ローンは、in vitro突然変異誘発のための鋳型として役
立つた。合成24bpオリゴヌクレオチドミスマツチプライ
マー(5′−GCAACTTTTGGATCCCACTGAGTG−3′)を用い
てアミノ酸残基47および48をPro−ValからGly−Serへ変
換し、それによつてGドメインとK1ドメインとの接合点
にBamHI部位を作つた。32P標識24bpミスマツチプライマ
ーにより強いハイブリダイゼーシヨン信号を与える1つ
のプラークを精製し、二本鎖DNAを作製した。
その二本鎖DNAはSalIおよびBamHIで消化し、シグナル
配列およびFドメインだけでなく5′非翻訳領域を含む
フラグメントを0.8%LGTアガロースから回収した。
例示化合物FK2(Gln)P(Val)をコードするプラス
ミドpKGEP115を得るために、プラスミドpKGEP114をSalI
で完全に消化し、その後BamHIで部分切断した。5′非
翻訳領域およびシグナル配列を欠いたt−PA遺伝子を伴
うpUC8ベクターに相当するフラグメントを切り出し、そ
してシグナル配列およびFドメインを含むSalI/BamHIフ
ラグメントに連結した。
実施例4 真核細胞による線維素溶解活性t−PAおよびt−PA誘
導体の発現 エンハンサーおよびプロモーター配列を含むDNAフラ
グメントおよびヒトt−PA遺伝子の下流領域からのゲノ
ムフラグメントに連結された実施例2および3で作製し
たような修飾cDNA:sおよび適当な極性を有する実施例1
のような全長cDNAを制御する発現単位は、様々な細胞系
内での発現のために数種のベクターに導入した。
真核細胞発現ベクターは慣用のトランスフエクシヨン
法により細胞内に導入した。所定の宿主細胞クローンで
の一時的発現または安定した発現は酵素結合免疫吸着検
定(ELISA)を用いて検定し、そして線維素溶解活性は
プラスミノーゲン含有フイブリン平板で検定した。
A) COS−7サル細胞による一時的発現 SV40後期プロモーター、ポリアデニル化シグナル、SV
40由来の小さいtイントロン、細菌レプリコンおよび選
択マーカーを含む発現ベクター(pML2d)を構築した。C
OS発現ベクターの基本的特徴は、cDNA配列がSalI/Bg1II
適合性付着末端を用いてSV40後期プロモーターと3′ポ
リアデニル化シグナル配列の間に挿入されるということ
である。全長t−PA cDNA、K2(Gln)P(Val)およびF
K2(Gln)P(Val)のコード配列はそれぞれベクターpK
GE22,pKGEP114およびpKGEP115由来のSalI/BamHIフラグ
メント上に得られた。これらのフラグメントはSalI/Bg1
II消化COS発現ベクターに連結して、ベクターpKGE74、p
KGE114およびpKGE115を得た。
これらの発現プラスミドはDEAE−デキストラントラン
スフエクシヨンプロトコール〔サンペイラツク&ダナ
(Sompayrac&Danna)、J.Virol.Methods 5,335−341,1
982を参照〕を用いてCOS−7細胞へ導入した。培地をト
ランスフエクシヨンの48時間後と72時間後に収穫し、抗
原および線維素溶解活性について検定した。さらに、SD
S/ポリアクリルアミドゲル電気泳動、それに続くフイブ
リンオートグラフイーによつて固定した(第4図を参
照)。
B) C127マウス細胞での安定した発現 安定的に形質転換されたマウス細胞による修飾または
天然t−PAの生産のために、高コピー数の染色体外複製
が可能なベクターが使用された。ベクターpKGE83が構築
され、このベクターではt−PA遺伝子がマウスメタロチ
オネインプロモーター(mMT−1)の支配下にあり、そ
してポリアデニル化シグナルおよびt−PA遺伝子のエク
ソン14を包含するヒトゲノムフラグメント由来のその他
の下流シグナルが含まれる。真核細胞複製起点、プラス
ミド維持配列および宿主細胞の形質転換はウシパピロー
マウイルス(BPV)によりもたらされる。
出発プラスミドはpUC8のHinDIIIとBamHI部位間のt−
PA遺伝子、mMT−1プロモーター因子およびSV40の小さ
いtイントロンならびにポリアデニル化シグナルを含む
pMTtPA、およびpML2d−BPV変異体のpKGE50である。
プラスミドpMTtPAおよびpKGE50はBamHIおよびSa1Iで
消化した。pMTtPAからt−PAと調節因子を含む3.9Kbフ
ラグメントを分離し、全BPVゲノムおよびpML2d配列を含
むBamHI/Sa1Iフラグメントに連結し、それによりpKGE61
を得た。
次の工程で、プラスミドpKGE27(ヒトt−PA遺伝子の
エクソン14以上の領域を包含するゲノムフラグメントを
含む)をApaIおよびSa1Iで消化した。ポリアデニル化シ
グナル配列のようなプロセツシングシグナルを含むこの
フラグメントは、ApaIおよびSa1Iで消化したpKGE61へ挿
入した。得られたプラスミドをpKGE83と名づけた。
pKGE83と類似しているが、実施例2のようにして修飾
したcDNAを含むプラスミドpKGE113は、pKGE83由来の10.
2Kb ApaI/BamHIフラグメントの連結により構築された。
このプラスミドは全BPV−1ゲノム、pML2d配列、t−PA
遺伝子の遠位部分、mMT−1プロモーター因子を含む0.7
Kb BamHI/Sa1Iフラグメント、およびcDNA修飾を含むSa1
I/ApaIフラグメントを含んでいる。
これらの宿主ベクター系は完全なまたは修飾されたt
−PAの高レベル発現が可能である。表2は異なるプラス
ミドを用いてトランスフエクシヨンした後のC127細胞に
おける発現レベルを示す。線維素溶解活性およびELISA
検出可能タンパク質の量は、修飾t−PA産生クローンの
方が全長分子をコードする対応ベクターでトランスフエ
クシヨンしたものよりも多量であつた。また、発現レベ
ルはヒトt−PA下流プロセツシングシグナルを含むゲノ
ムフラグメントを使用したときに増大すると結論づける
ことができる。
上記ベクターはリン酸カルシウム法〔ウイグラー(Wi
egler)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA76,p.1373−1376,1
978を参照〕を用いてマウスC127細胞にトランスフエク
シヨンされた。細胞はハーベイ(Harvey)肉腫ウイルス
5′LTR(ロング・ターミナル・リピート)の制御下に
あるネオマイシン耐性をコードする遺伝子を含むプラス
ミドpKGE53と共に同時トランスフエクシヨンした。ネオ
マイシン類似体G418を培地に加え(1mg/ml)、G418含有
培地中で約2週間培養した後40〜100クローンを分離し
た。これらのクローンは別個に増殖させ、ELISA検定で
t−PA抗原の発現について検定した。
C) CHO細胞での安定した発現 発現ベクターpKGE25はSV40プロセツシングシグナルお
よびSV40初期プロモーターの支配下にある全長t−PA c
DNA、マウス乳癌ウイルスMMTV5′LTRにより支配されるD
HFRの転写単位、ポリアデニル化シグナル、SV40由来の
その他の下流プロセツシングシグナル、およびpBR322由
来の原核細胞複製シグナルを含むDNAフラグメントを包
含する。このベクターをDHFR欠損CHO細胞〔ウーラウブ
&チエイシン〔Urlaub&Chasin),Proc.Nat1.Acad.Sci.
USA77,p.4216−4220,1980を参照〕にトランスフエクシ
ヨンし、形質転換体を分離し、そして次第に増加する濃
度のジヒドロ葉酸還元酵素阻害剤メトトレキセート(MT
X)中で生育させた。
1個の代表的形質転換体(pKGE25 7:9)において得ら
れた発現レベルをMTXの増幅に相関させて表3に示す。
CHOd-細胞はヌクレオシドを含む培地F−12中で培養
した。トランスフエクシヨン後この培地をヌクレオシド
不含イーグルα−MEMに変えた。生存クローンは次第に
増加する濃度のメトトレキセート中で培養することによ
り増殖させた。t−PA抗原の生産はELISA検定で分析し
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は全長ヒトt−PA cDNAのヌクレオチド配列およ
び推定上のアミノ酸配列を示す。 第2図はベクターpKG12中の全長t−PA cDNAと、実施例
1に記載されるような真核細胞発現(pKGE22)のために
修飾されたt−PA cDNAとの間の関係を示す模式図であ
り、異なるドメインをもつt−PAタンパク質が下段に示
される。 第3図はpKG12におけるヌクレオチドナンバリングと関
連させた、クローンKGH11に含まれるヒトゲノムDNAフラ
グメントの模式図である。そこに記載のヌクレオチド配
列は3′隣接ゲノムDNAおよびポリAシグナルを保有す
る最後のエクソン部分を表す。 第4図はCOS細胞により生産された全長ヒトt−PAおよ
び修飾型t−PAのSDS/ポリアクリルアミドゲル電気泳動
後のフイブリンオートグラフイーである。 第5図はウサギ血漿からの天然全長ヒトt−PA(pKGE7
4)および修飾型t−PA(pKGE114,115)の排出を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/09 ZNA A61K 37/54 ACB //(C12N 1/21 C12R 1:19) (72)発明者 ビエーン・レーベンアドラー スウエーデン国.テーバイ.エス 183 64.カールショルムスベーゲン 3 エフ (56)参考文献 特開 昭62−48378(JP,A) 特開 昭62−130690(JP,A) 特開 昭61−247384(JP,A) 欧州公開207589(EP,A1) 欧州公開225286(EP,A2) FEBS lett.,189(1) (1985),P.145−149 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,83(1986)P.4670−4674

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成長因子(G)ドメインが欠失され、クリ
    ングル1(K1)ドメインも欠失され、そしてさらにフィ
    ンガー(F)ドメインも欠失され、且つアミノ酸残基18
    4の部位及び/又は448の部位でAsnがGlnで置換されてい
    ることを特徴とする線維素溶解作用を有する組織型プラ
    スミノーゲン活性化因子。
  2. 【請求項2】成長因子(G)ドメインが欠失され、クリ
    ングル1(K1)ドメインも欠失され、そしてさらにフィ
    ンガー(F)ドメインも欠失され、且つアミノ酸残基18
    4の部位及び/又は448の部位でAsnがGlnで置換されてい
    る線維素溶解作用を有する組織型プラスミノーゲン活性
    化因子をコードするヌクレオチド配列から成るDNA。
  3. 【請求項3】哺乳動物細胞内でヒトタンパク質を発現さ
    せるための、ヒト組織型プラスミノーゲン活性化因子遺
    伝子に由来する下流mRNAプロセッシングシグナルをさら
    に含む、請求項2記載のDNA。
  4. 【請求項4】成長因子(G)ドメインが欠失され、クリ
    ングル1(K1)ドメインも欠失され、そしてさらにフィ
    ンガー(F)ドメインも欠失され、且つアミノ酸残基18
    4の部位及び/又は448の部位でAsnがGlnで置換されてい
    る線維素溶解作用を有する組織型プラスミノーゲン活性
    化因子をコードするヌクレオチド配列からなるDNAを形
    質転換宿主細胞内で発現しうる複製可能な発現ベクタ
    ー。
  5. 【請求項5】成長因子(G)ドメインが欠失され、クリ
    ングル1(K1)ドメインも欠失され、そしてさらにフィ
    ンガー(F)ドメインも欠失され、且つアミノ酸残基18
    4の部位及び/又は448の部位でAsnがGlnで置換されてい
    る線維素溶解作用を有する組織型プラスミノーゲン活性
    化因子をコードするヌクレオチド配列からなるDNAを形
    質転換宿主細胞内で発現しうる複製可能な発現ベクター
    により形質転換された宿主細胞。
  6. 【請求項6】治療上有効な量の成長因子(G)ドメイン
    が欠失され、クリングル1(K1)ドメインも欠失され、
    そしてさらにフィンガー(F)ドメインも欠失され、且
    つアミノ酸残基184の部位及び/又は448の部位でAsnがG
    lnで置換されている線維素溶解作用を有する組織型プラ
    スミノーゲン活性化因子および薬学的に許容しうる担体
    を含有する血栓症の治療用薬剤組成物。
  7. 【請求項7】非経口投与に適した剤形である、請求項6
    記載の組成物。
  8. 【請求項8】成長因子(G)ドメインが欠失され、クリ
    ングル1(K1)ドメインも欠失され、そしてさらにフィ
    ンガー(F)ドメインも欠失され、且つアミノ酸残基18
    4の部位及び/又は448の部位でAsnがGlnで置換されてい
    る線維素溶解作用を有する組織型プラスミノーゲン活性
    化因子の生産方法であって、 a)上記プラスミノーゲン活性化因子をコードするDNA
    配列を発現しうる複製可能な発現ベクターを作製し; b)工程a)から得られるベクターを用いて宿主細胞培
    養物を形質転換し、それにより組換え宿主細胞を形成
    し; c)該組換え宿主細胞をプラスミノーゲン活性化因子コ
    ード化DNA配列を発現させる条件下で培養して、上記プ
    ラスミノーゲン活性化因子を生産させ;そして d)生産されたプラスミノーゲン活性化因子を採取する ことから成る組織型プラスミノーゲン活性化因子を生産
    する方法。
  9. 【請求項9】真核宿主細胞を使用する、請求項8記載の
    方法。
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