JP2627011B2 - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JP2627011B2 JP2033357A JP3335790A JP2627011B2 JP 2627011 B2 JP2627011 B2 JP 2627011B2 JP 2033357 A JP2033357 A JP 2033357A JP 3335790 A JP3335790 A JP 3335790A JP 2627011 B2 JP2627011 B2 JP 2627011B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は感光性平版印刷版に関し、特に、経時にとも
なう地汚れの発生を防止したネガ型感光性平版印刷版に
関するものである。
〔従来の技術及びその解決すべき課題〕
感光性ジアゾ樹脂及び高分子化合物を含むネガ型平版
印刷版用感光性層は従来より広く知られている(例え
ば、特公昭47−1167号、特開昭48−9804号、同47−2440
4号、同47−38302号、同50−30604号、同50−118802
号、同53−120903号参照)。
しかしながら、これらの感光性層用組成物の溶液を親
水性表面を有する支持体、特に親水化処理したアルミニ
ウム板に塗布した感光性平版印刷版は経時によって現像
不良が発生し、印刷時非画像部が汚れるという欠点を有
していた。
この欠点を改良するために種々の安定化剤の添加が試
みられている。例えば、特開昭54−151023号公報に記載
された亜燐酸、特開昭53−3216号公報に記載された蓚
酸、特開昭50−36207号公報に記載されたハロゲン含有
有機燐酸エステル化合物、特開昭51−143405号公報に記
載された複素環式ジアゾニウム塩やその他米国特許第3,
679,419号明細書6欄69行目から7欄7行目に示される
ような燐酸、硫酸、有機スルホン酸、ポリアクリル酸、
ポリビニルホスホン酸やポリビニルスルホン酸、さらに
特開昭59−22284号公報に記載された多核芳香族スルホ
ン酸又はその塩、例えばイソプロピルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム、t−ブチルナフタレンスルホン酸ナト
リウムなどを前記の感光性層に添加することが行なわれ
ている。しかしながら、これらの技術によって、経時性
はある程度改良されるものの、必ずしもその効果が十分
とはいえず、更にすぐれた改良が強く望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、本発明の目的は感光性ジアゾ樹脂及び高分子
化合物を含む感光性層を支持体に有する感光性材料、特
にネガ型感光性平版印刷版の経時による現像不良を防止
し、これによって印刷時の非画像部の汚れ防止を改良す
る方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結
果、感光性ジアゾ樹脂及び高分子化合物からなる感光性
層を有するネガ型感光性平版印刷版において、その感光
性層に、含窒素芳香族スルホン酸又はその塩を配合させ
ることによって前記目的が達成されることを見い出し、
本発明に到達したものである。
以下、本発明について詳述する。
本発明に使用される感光性ジアゾ樹脂は、芳香族ジア
ゾニウム塩と、活性カルボニル基含有化合物、例えばホ
ルムアルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂であ
る。特に、有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂が好適に用いられ
る。
上記ジアゾ樹脂としては、例えば、p−ジアゾジフェ
ニルアミンとホルムアルデヒド又はアセトアルデヒドと
の縮合物と、ヘキサフルオロ燐酸塩又はテトラフルオロ
硼酸塩との反応生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂
無機塩や、特公昭47−1167号公報に記載されているよう
な前記縮合物と、スルホン酸塩類、例えばp−トルエン
スルホン酸又はその塩、プロピルナフタレンスルホン酸
又はその塩、ブチルナフタレンスルホン酸又はその塩、
ドデシルベンゼンスルホン酸又はその塩、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸又は
その塩との反応生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂
有機塩が挙げられる。
また、特開昭58−27141号公報に示されているような
3−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミンを4,4′−
ビス−メトキシメチルジフェニルエーテルで縮合させ、
メシチレンスルホン酸塩としたものなども適当である。
本発明に用いられる高分子化合物としてはアルカリ水
溶液系現像液に溶解又は膨潤することができ、かつ前記
の感光性ジアゾ樹脂の共存下で光硬化して、上記現像液
に不溶化又は非膨潤化するものであればよい。
特に好適な有機高分子化合物としてはアクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸又はマレイン酸を必須成分とし
て含む共重合体、例えば特開昭50−118802号公報に記載
されているような2−ヒドロキシエチルアクリレート又
は2−ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリロニト
リル又はメタクリロニトリル、アクリル酸又はメタクリ
ル酸及び必要に応じて他の共重合可能なモノマーとの多
元共重合体、特開昭53−120903号公報に記載されている
ような未満がヒドロキシ基であり、かつジカルボン酸エ
ステル残基を含む基でエステル化されたアクリル酸又は
メタクリル酸、アクリル酸、又はメタクリル酸及び必要
に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元共重合体、
特開昭54−98614号公報に記載されているような芳香族
性水酸基を末端に有する単量体(例えば、N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタクリルアミドなど)、アクリル
酸又はメタクリル酸及び必要に応じて他の共重合可能な
モノマーとの多元共重合体、特開昭56−4144号公報に記
載されているようなアルキルアクリレート、アクリロニ
トリル又はメタクリロニトリル及び不飽和カルボン酸よ
りなる多元共重合体を挙げることが出来る。また、この
他酸性ポリビニルアルコール誘導体や酸性セルロース誘
導体も有用である。また、ポリビニルアセタールをアル
カリ可溶化した英国特許第1370316号明細書に記載の高
分子化合物も有用である。さらに、アルカリ可溶化線状
ポリウレタンやアルカリ可溶化ポリビニルブチラール誘
導体も有用である。
感光性組成物におけるこれらの感光性ジアゾ樹脂と高
分子化合物の含有量は、これら両者の総量を基準にして
感光性ジアゾ樹脂3〜30重量%、高分子化合物は97〜70
重量%であることが適当である。感光性ジアゾ樹脂の含
有量は、少ないほど感度が高いが、3重量%より低下す
ると高分子化合物を光硬化させるのに不十分となり、現
像時に光硬化膜が現像液によって膨潤し膜が弱くなる。
逆に、感光性ジアゾ樹脂の含有量が30重量%より多くな
るほど、感度が低くなり、実用上難点が出てくる。従っ
て、好ましい範囲は感光性ジアゾ樹脂が5〜20重量%
で、かつ高分子化合物が95〜80重量%である。
本発明の感光性ジアゾ樹脂と高分子化合物とからなる
感光性層の経時安定化剤として使用される含窒素芳香族
スルホン酸又はその塩としては、少なくとも1つのスル
ホン酸基又はその塩を有する含窒素芳香族化合物であ
り、有機溶剤可溶性のものが好ましい。
含窒素芳香族としては、少なくとも1個の窒素原子を
含む6員環又は5員環を含有するもの、例えば、ピリジ
ン環、キノリン環、ピラジン環、ピロール環などであ
る。具体的には、含窒素芳香族スルホン酸又はその塩と
しては、ピリジン−2−スルホン酸、ピリジン−3−ス
ルホン酸、ピリジン−4−スルホン酸、ピリジン−2,3
−ジスルホン酸、ピリジン−2,4−ジスルホン酸、ピリ
ジン−2,5−ジスルホン酸、ピリジン−2,6−ジスルホン
酸、5−ヒドロキシピリジン−2−スルホン酸、5−カ
ルボキシピリジン−2−スルホン酸、5−ニトロピリジ
ン−2−スルホン酸、5−メチルピリジン−2−スルホ
ン酸、キノリン−2−スルホン酸、8−ヒドロキシキノ
リン−2−スルホン酸、キノリン−3−スルホン酸、キ
ノリン−2,4−ジスルホン酸、ピラジンスルホン酸、ピ
ラジン−2,3−ジスルホン酸、p−ヒドロキシピラジン
−2−スルホン酸、ピロール−2−スルホン酸、ピロー
ル−3−スルホン酸、ピロール−2,4−ジスルホン酸、
ピロール2,5−ジスルホン酸、4−ヒドロキシピロール
−2−スルホン酸及びそのNa,K,Li等のアルカリ金属塩
及びアンモニウム塩などが含まれる。
また、塩基性染料(例えば、クリスタルバイオレッ
ト、メチルバイオレット、マラカイトグリーン、フクシ
ン、ローダミンBなど)のカチオン部分や、 等の四級アミンのカチオン部分であってもよい。例え
ば、塩基性染料のカチオン部分を有する化合物としてク
リスタルバイオレットのピリジン−2−スルホン酸塩、
ビクトリアピュアーブルーBOHの5−ヒドロキシピリジ
ン−2−スルホン酸塩等がある。
これらの化合物は、単独又は2以上の組合せで使用さ
れ、その添加量は一般に感光性ジアゾ樹脂に対して1〜
100重量%、好ましくは10〜50重量%である。添加量が
1重量%より少なくなると汚れを防止する能力が十分で
なくなる。一方、100重量%より多くなると感光性層の
皮膜強度が低下し、耐刷力が劣化する傾向が見られる。
本発明に使用される感光性層には更に種々の添加剤を
加えることができる。例えば、塗布性を改良するための
アルキルエーテル類(例えば、エチルセルロール、メチ
ルセルロース)や弗素系界面活性剤、塗膜の柔軟性、耐
摩耗性を付与するための可塑剤(例えば、トリクレジル
ホスフェート、ジメチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、クエン酸トリブチル、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール)、現像後の画像部を可視画化
するための着色物質としてアクリジン染料、シアニン染
料、スチリル染料、トリフェニルメタン染料やフタロシ
アニンなどの顔料や、その他感光性ジアゾ樹脂の一般的
な安定化剤(燐酸、亜燐酸、ピロ燐酸、蓚酸、ホウ酸、
ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、リンゴ酸、
ジピコリン酸、ポリアクリル酸及びその共重合体、ポリ
ビニルホスホン酸及びその共重合体、ポリビニルスルホ
ン酸及びその共重合体、5−ニトロナフタレン−1−ホ
スホン酸、4−クロロフェノキシメチルホスホン酸、ナ
トリウムフェニル−メチル−ピラゾロンスルホネート、
2−ホスホノブタントリカルボン酸−1,2,4、1−ホス
ホノエタントリカルボン酸−1,2,2、1−ヒドロキシエ
タン−1、1−ジスルホン酸)を添加することが出来
る。これらの添加剤の添加量はその使用対象目的によっ
て異なるが、一般には感光性層の全固形分に対して0.5
〜30重量%である。
本発明の上記成分からなる感光性層のための組成物は
適当な有機溶媒に溶解し、親水化表面を有する支持体に
塗布される。
使用される塗布溶媒としては、メチルセルソルブ、エ
チルセルソルブ、メチルセルソルブアセテート、アセト
ン、メチルエチルケトン、メタノール、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、エチレンジクロライ
ド、シクロヘキサノン、ジオキサン、1−メトキシ−2
−プロパノール、乳酸メチル、乳酸エチル、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、γ−ブチロラクトン、
テトラヒドロフランなどがある。これらの混合溶媒又は
これらの溶媒に少量の水やトルエン等の感光性ジアゾ樹
脂や高分子化合物を溶解しない溶媒を添加した混合溶媒
も適当である。
本発明の感光性平版印刷版に適した支持体は、寸度的
に安定な板状物である。かかる寸度的に安定な板状物と
しては、従来印刷版の支持体として使用されたものが含
まれ、それらは本発明に好適に使用することができる。
かかる支持体としては、紙、プラスチックス(例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)が
ラミネートされた紙、アルミニウム(アルミニウム合金
も含む。)、亜鉛、銅などのような金属の板、二酢酸セ
ルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロール、硝酸セルロ
ース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリプロプレン、ポリカーボネート、ポリ
ビニルアセタールなどのようなプラスチックのフィル
ム、上記の如き金属がラミネートもしくは蒸着された紙
もしくはプラスチックフィルムなどが含まれる。これら
の支持体のうち、アルミニウム板は寸度的に著しく安定
であり、しかも安価であるので特に好ましい。
本発明に使用される支持体として特に好ましいものは
粗面化したアルミニウム板であり、これは種々の方法で
製造することができる。例えば、ワイヤブラシグレイニ
ング、研磨粒子のスラリーを注ぎながらナイロンブラシ
で粗面化するブラシグレイニング、ボールグレイニン
グ、ケミカルグレイニング、電解グレイニングやこれら
の粗面化法を複合させた複合グレイニングによって表面
を砂目立てする。次に必要に応じて硫酸、燐酸、蓚酸、
硼酸、クロム酸、スルファミン酸又はこれらの混酸中で
直流又は交流電源にて陽極酸化を行いアルミニウム表面
に強固な不動態皮膜を設けることが好ましい。このよう
な不動態皮膜自体でアルミニウム表面は親水化される
が、更に必要に応じて米国特許第2,714,066号明細書や
米国特許第3,181,461号明細書に記載されているケイ酸
塩処理(ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)、米国特
許第2,946,638号明細書に記載されている弗化ジルコニ
ウム酸カリウム処理、米国特許第3,201,247号明細書に
記載されているホスホモリブデート処理、独国特許第1,
091,433号明細書に記載されているポリアクリル酸処
理、独国特許第1,134,093号明細書や英国特許第1,230,4
47号明細書に記載されているポリビニルホスホン酸処
理、特公昭44−6409号公報に記載されているホスホン酸
処理、米国特許第3,307,951号明細書に記載されている
フィチン酸処理、特開昭58−16893号や特開昭58−18291
号の各公報に記載されている親水性有機高分子化合物と
2価の金属よりなる複合処理やその他スルホン酸基を有
する水溶性重合体の下塗によって親水化処理を行ったも
のは特に好ましい。その他の親水化処理方法としては米
国特許第3,658,662号明細書に記載されているシリケー
ト電着も挙げることが出来る。
本発明において、粗面化されたアルミニウム板上の塗
布される感光性組成物の塗布量は、固形分として0.3〜5
g/m2が好ましく、更に好ましくは0.5〜3.5g/m2である。
このような塗布量を与える感光性組成物の固形分濃度は
1〜50重量%が適当であり、好ましくは2〜20重量%で
ある。アルミニウム板上に感光性組成物溶液を塗布する
方法として従来公知の方法、例えばロールコーティン
グ、バーコーティング、スプレーコーティング、カーテ
ンコーティング、回転塗布等の方法を用いることができ
る。
塗布された感光性組成物溶液は50〜120℃で乾燥させ
るのが好ましい。乾燥方法は、始め温度を低くして予備
乾燥後高温で乾燥させても良いし、直接高温度で乾燥さ
せても良い。
粗面化されたアルミニウム板上に塗布、乾燥された感
光性層を有する平版印刷版、画像露光後、アルカリ水溶
液系現像液で現像することにより原画に対してネガのレ
リーフ像が得られる。
露光に好適に光源としては、カーボンアーク灯、水銀
灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、ストロ
ボ、紫外線レーザ光線などが挙げられる。
本発明による感光性平版印刷版に使用されるアルカリ
水溶液系現像液とは、pH8〜13、水が75重量%以上含ま
れるものを指し、必要により少量の有機溶剤、界面活性
剤、汚れ防止剤、硬水軟化剤灯を加えることができる。
例えば、特開昭51−77401号、特開昭51−80228号、特開
昭53−44202号や特開昭55−52054号の各公報に記載され
ているような水に対する溶解度が常温で10重量%以下の
有機溶媒(ベンジルアルコール、エチレングリコールモ
ノフェニルエーテル)、アルカリ剤(トリエタノールア
ミン、モノエタノールアミン)、アニオン界面活性剤
(芳香族スルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
アルキルナフタレンスルホン酸塩、 分岐アルキル硫酸エステル類)、水及び必要により汚れ
防止剤(亜硫酸ナトリウム、スルホピラゾロンのナトリ
ウム塩)や硬水軟化剤(エチレンジアミンテトラ酢酸四
ナトリウム塩、ニトリロ三酢酸三ナトリウム塩)からな
る弱アルカリ水溶液を挙げることが出来る。
〔発明の効果〕
本発明の感光性平版印刷版は、経時後、画像露光、現
像処理した場合にも、現像不良が極めて少なく、印刷汚
れのない印刷物を与える。
〔実施例〕
以下、本発明について合成例、実施例に基づいて更に
詳細に説明する。なお、%は重量%を示すものとする。
合成例1 窒素気流下にエチレングリコールモノメチルエーテル
100gを100℃に加熱し、この中に2−ヒドロキシエチル
メタクリレート23g、アクロニトリル27.5g、ベンジルメ
タクリレート43g、メタクリル酸6.5g及び過酸化ベンゾ
イル0.4gの混合液を2時間かけて滴下した。滴下終了15
分後にエチレングリコールモノメチルエーテル100gと過
酸化ベンゾイル0.1gを加えて、そのまま4時間反応させ
た。反応終了後メタノールで希釈して水中に投じて共重
合体を沈殿させ、70℃で真空乾燥させた。この2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート共重合体の酸価は40であっ
た。
合成例2 合成例1と同様にして2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート/アクロニトリル/エチルメタアクリレート/メ
タクリル酸=50/20/25/5重量%(モノマー仕込比)の共
重合体を得た。この共重合体の酸価は31であった。
合成例3 合成例1と同様にしてp−ヒドロキシフェニルメタク
リルアミド/アクロニトリル/エチルアクリレート/メ
タクリル酸=20/35/37/8重量%(モノマー仕込比)の共
重合体を得た。この共重合体の酸価は51であった。
合成例4 合成例1と同様にして2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート/アクロニトリル/エチルアクリレート/エチル
メタアクリレート/メタクリル酸=20/40/16/4重量%
(モノマー仕込比)の共重合体を得た。この共重合体の
酸価は25であった。
合成例5 合成例1と同様にして2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート/アクロニトリル/メチルアクリレート/アク
リル酸=16/50/30/4重量%(モノマー仕込比)の共重合
体を得た。
合成例6 合成例1と同様にして2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート/アクロニトリル/エチルメタクリレート/ビニ
ルトルエン/メタクリル酸=45/20/20/10/5重量%(モ
ノマー仕込比)の共重合体を得た。
実施例1〜4 厚さ0.24mmの2Sアルミニウム板を80℃に保たれた第三
燐酸ナトリウムの10%水溶液に3分間浸漬して脱脂し、
ブラシグレイニング法で砂目立て後、60℃のアルミン酸
ナトリウム3%水溶液でデスマットした。このアルミニ
ウム板を更に希硝酸中で電解グレイニングを行い複合砂
目立てを行なった後20%硫酸中で2A/dm2の電流密度で2
分間陽極酸化し、その後70℃の珪酸カリウムの3%水溶
液で1分間処理した。
この親水化処理したアルミニウム板に表1に示す感光
性ジアゾ樹脂、高分子化合物、染料、含窒素芳香族スル
ホン酸又はその塩及びフッ素系界面活性剤FC−430 0.0
3gその他の添加剤をエチレングリコールモノメチルエー
テル60g、メタノール20g及びメチルエチルケトン40gか
らなる混合溶媒に溶解させた感光液を塗布し、100℃で
2分間乾燥して乾燥塗布重量1.5g/m2の感光性平版印刷
版を得た。
ここで用いた感光性ジアゾ樹脂(I)はp−ジアゾジ
フェニルアミンとパラホルムアルデヒドとの縮合物の硫
酸塩水溶液にNaPF6水溶液を加えて沈殿させ取出し乾燥
させたものである。この感光性ジアゾ樹脂のPF6塩置換
率は89モル%であった。
感光性ジアゾ樹脂(II)は感光性ジアゾ樹脂(I)に
おいてNaPF6の代りに2−メトキシ−4−ヒドロオキシ
−5−1ベンゾイルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用
いて合成したものである。
これらの感光性平版印刷版を45℃、75%湿度の強制条
件下に5日間放置した後、画像露光し、ベンジルアルコ
ール30g、トリエタノールアミン10g、イソプロピルナフ
タレンスルホン酸ナトリウム10g、亜硫酸ナトリウム2
g、ニトリロトリ酢酸ナトリウム0.5g及び水道水950gよ
りなる現像液で皿現25℃、60秒間現像した後水洗しアラ
ビアガムからなる保護ガムを塗布した。製版した後の非
画像部の現像性と印刷した後の非画像部の汚れの結果を
表1に示した。
以下の表1より、感光性ジアゾ樹脂及び高分子化合物
からなる感光性層を有するネガ型感光性平版印刷版にお
いて、その感光性層に含窒素芳香族スルホン酸又はその
塩を配合することにより、経時による現像不良が防止さ
れ、印刷時の非画像部の汚れ防止ができることが分る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性ジアゾ樹脂、少なくとも1個の窒素
    原子を含む6員環又は5員環を含有する含窒素芳香族ス
    ルホン酸又はその塩、及び高分子化合物からなる感光性
    層を設けたことを特徴とするネガ型感光性平版印刷版。
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CA2026018A1 (en) * 1989-11-13 1991-05-14 Stanley F. Wanat Photosensitive resin and element made therefrom

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