JPH05197138A - 感光性平版印刷版の製造方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の製造方法

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JPH05197138A
JPH05197138A JP944592A JP944592A JPH05197138A JP H05197138 A JPH05197138 A JP H05197138A JP 944592 A JP944592 A JP 944592A JP 944592 A JP944592 A JP 944592A JP H05197138 A JPH05197138 A JP H05197138A
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JP
Japan
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acid
weight
binder
photosensitive
diazo resin
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JP944592A
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English (en)
Inventor
Koichiro Aono
小一郎 青野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ジアゾ樹脂と結合剤及びノニオン型界面活性
剤を含有するネガ型感光性組成物を、1−メトキシ−2
−プロパノールを10〜100重量%含む塗布溶剤に溶
解し、親水性表面を有する支持体に塗布し乾燥すること
を特徴とする感光性平版印刷版の製造方法。 【効果】 アルカリ現像可能で、かつ高い感脂性を有す
る。したがって、印刷における刷り出し時のインキ着肉
性が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性平版印刷版の製造
方法に関するものである。更に詳しくは、着肉性に優れ
た感光性平版印刷版の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】予め感光性を与えられた感光性平版印刷版
の感光性物質として使用されているものの大多数はジア
ゾニウム化合物であり、その中でも最も常用されている
ものにp−ジアゾジフェニルアミンのホルムアルデヒド
縮合物に代表されるジアゾ樹脂がある。ジアゾ樹脂を用
いた感光性平版印刷版の感光層の組成物は、例えば米国
特許第2,714,066号明細書に記載されているように
ジアゾ樹脂単独のもの、つまり結合剤を使用しないもの
と、例えば特開昭50−30604号公報に記載されて
いるように結合剤とジアゾ樹脂が混合されているものに
分類することができる。特に近年ジアゾニウム化合物を
用いた感光性平版印刷版の多くのものは高耐刷性を持た
せるために結合剤とジアゾ樹脂よりなる感光層を有して
いる。
【0003】このような感光層としては特開昭50−3
0604号公報に記載しているように、未露光部が水性
アルカリ現像液によって除去(現像)されるいわゆるア
ルカリ現像型と、有機溶剤系現像液によって除去される
いわゆる溶剤現像型が知られている。近年労働安全衛生
上、アルカリ現像型が注目されており、これは主に結合
剤の性質によって決まる。結合剤にアルカリ現像性を持
たせる方法としては前記特開昭50−30604号公報
に記載されているようにカルボン酸含有のモノマーを共
重合させる方法、米国特許第2,861,058号明細書に
記載されているようにポリビニルアルコールのヒドロキ
シル基と無水フタル酸のような環状酸無水物を反応させ
ることにより結合剤中にカルボン酸を導入する方法等が
ある。しかし、得られた感光層は平版印刷版の重要特性
である着肉性が不充分であった。そこで、着肉性を改良
するために、特開昭55−527号公報に記載されてい
るような結合剤よりも感脂性の高い高分子化合物を添加
する方法などが提案されているが、まだ不充分であり、
よりいっそうの改善が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アルカリ現
像可能でしかも、着肉性が一段と向上した感光性平版印
刷版の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するため種々研究を重ねた結果、ジアゾ樹脂と結合剤
及びノニオン型界面活性剤を含有するネガ型感光性組成
物を、1−メトキシ−2−プロパノールを10〜100
重量%含む塗布溶剤に溶解し、親水性表面を有する支持
体に塗布し乾燥することで、ノニオン型界面活性剤を感
光層表面に偏在させることにより、上記目的を満足する
感光性平版印刷版を製造できることを見い出した。
【0006】本発明に使用されるジアゾ樹脂は、芳香族
ジアゾニウム塩と活性カルボニル基含有化合物、例えば
ホルムアルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂で
ある。上記ジアゾ樹脂としては、例えば、p−ジアゾジ
フェニルアミン類とホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ドなどのアルデヒドとの縮合物とヘキサフルオロ燐酸塩
またはテトラフルオロ硼酸塩との反応生成物である有機
溶媒可溶性ジアゾ樹脂無機塩や、特公昭47−1167
号公報に記載されているような前記縮合物とのスルホン
酸塩類、例えばp−トルエンスルホン酸またはその塩、
プロピルナフタレンスルホン酸またはその塩、ブチルナ
フタレンスルホン酸またはその塩、ドデシルベンゼンス
ルホン酸またはその塩、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸またはその塩との反応
生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂有機塩が挙げら
れる。特に、特開昭59−78340号公報記載の6量
体以上を20モル%以上含んでいる高分子量ジアゾ化合
物が好ましい。また特開昭58−27141号公報に示
されているような3−メトキシ−4−ジアゾ−ジフェニ
ルアミンを4,4′−ビス−メトキシ−メチル−ジフェニ
ルエーテルで縮合させメシチレンスルホン酸塩としたも
のなども適当である。さらに、カルボキシル基、スルホ
ン酸基、スルフィン酸基、リンの酸素酸基およびヒドロ
キシル基のうち少なくとも一つの有機基を有する芳香族
化合物と、ジアゾニウム化合物、好ましくは芳香族ジア
ゾニウム化合物とを構造単位として含む共縮合体も好ま
しい。
【0007】本発明に用いられる結合剤としては、酸含
量が0.1〜3.0meq/g (結合剤1g当りの酸成分のミリ
当量)、好ましくは0.2〜2.0meq/g であり、実質的に
水不溶性(すなわち、中性または酸性水溶液に不溶性)
で、皮膜形成性を有する有機高分子化合物が好ましい
が、アルカリ水溶液系現像液に溶解または膨潤すること
ができかつ前記の感光性ジアゾ樹脂の共存下で光硬化し
て上記現像液に不溶化または非膨潤化するものが特に好
ましい。尚、酸含量が0.1meq/g 未満では現像が困難で
あり、3.0meq/g を越えると現像時の画像強度が著しく
弱くなる。特に好適な結合剤とてはアクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸またはマレイン酸を必須成分として
含む共重合体、例えば特開昭50−118802号公報
に記載されている様な2−ヒドロキシエチルアクリレー
トまたは2−ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリ
ロニトリルまたはメタクリロニトリル、アクリル酸また
はメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能なモ
ノマーとの多元共重合体、特開昭53−120903号
公報に記載されている様な末端がヒドロキシ基であり、
かつジカルボン酸エステル残基を含む基でエステル化さ
れたアクリル酸またはメタクリル酸、アクリル酸、また
はメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能なモ
ノマーとの多元共重合体、特開昭54−98614号公
報に記載されている様な芳香族性水酸基を末端に有する
単量体(例えばN−(4−ヒドロキシフェニル)メタク
リルアミドなど)、アクリル酸またはメタクリル酸およ
び必要に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元共重
合体、特開昭56−4144号公報に記載されている様
なアルキルアクリレート、アクリロニトリルまたはメタ
クリロニトリルおよび不飽和カルボン酸よりなる多元共
重合体をあげることが出来る。またこの他、酸性ポリビ
ニルアルコール誘導体や酸性セルロース誘導体も有用で
ある。またポリビニルアセタールやポリウレタンをアル
カリ可溶化した特公昭54−19773号、特開昭57
−94747号、同60−182437号、同62−5
8242号、同62−123453号記載の結合剤も有
用である。
【0008】感光性平版印刷版の感光層におけるこれら
のジアゾ樹脂と結合剤の含有量は、これら両者の総量を
基準にしてジアゾ樹脂3〜30重量%、結合剤は97〜
70重量%が適当である。ジアゾ樹脂の含有量は少ない
方が感度は高いが3重量%より低下すると結合剤を光硬
化させるためには不十分となり現像時に光硬化膜が現像
液によって膨潤し膜が弱くなる。逆にジアゾ樹脂の含有
量が30重量%より多くなると感度が低くなり実用上難
点が出てくる。従って、より好ましい範囲はジアゾ樹脂
5〜25重量%で結合剤95〜75重量%である。
【0009】本発明に用いられるノニオン型界面活性剤
としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンナフチルエーテル、ポリオキシエチレングリコ
ール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アミン
等のようなエチレンオキシド、又はプロピレンオキシド
付加物およびソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル等を挙げることができ
る。これらのノニオン型界面活性剤の中でより好ましい
のは、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルで
あり、特に好ましいのはポリオキシエチレン3モル付加
体のノニルフェニルエーテルである。これらのノニオン
型界面活性剤は、HLB(Hydrophile-Lipophile Balan
ce)が17以下のものが好ましく、より好ましくは14
以下のものである。HLBが17以上のノニオン型界面
活性剤を用いると、塗布液に泡が発生しやすく塗布時に
ピンホールができる。ノニオン型界面活性剤の添加量は
全固形分の0.001〜5.0重量%の範囲であり、より好
ましくは0.01〜3.0重量%の範囲である。0.001重
量%以下では着肉改良効果がない。逆に、5.0重量%よ
り多い場合は、現像時の膜強度が悪化する。
【0010】本発明において、1−メトキシ−2−プロ
パノールを全塗布溶剤中に占める成分の割合で10〜1
00重量%用いることにより、驚くべきことに着肉性が
大幅に改良されることが見出された。乾燥条件及び結合
剤の種類、さらに他の溶剤の種類及び量により1−メト
キシ−2−プロパノールの最適量は異なるが、より好ま
しくは15〜80重量%、特に好ましくは20〜60重
量%の範囲である。1−メトキシ−2−プロパノールの
含有量が10重量%より少ない場合は、着肉改良効果が
小さい。
【0011】本発明における塗布溶剤には他の種々の溶
剤を混合することができる。具体例としては、1,2−ジ
クロルエタン、1,1−ジクロルエタン、1,1,1−トリク
ロルエタン、cis-1,2ジクロルエタン、1,2−ジクロル
プロパン、塩化ブチル、クロルブロムメタンなどのハロ
ゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール、第2ブチルアルコール、第
3ブチルアルコールなどの脂肪族アルコール、テトラヒ
ドロフラン、テトラヒドロピラン、エチレングリコール
ジメチルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン等の
エーテルまたはケトン化合物、ギ酸エチル、ギ酸プロピ
ル、ギ酸イソブチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル
などのエステル化合物があげられる。低沸点溶剤の含有
量は40〜80重量%が好ましい。本発明における塗布
溶剤には更に少量の水を添加することができる。水の添
加量は全溶剤の10重量%以下である。好ましくは1〜
7重量%である。
【0012】本発明における塗布溶剤には更に、感光性
ジアゾ樹脂の溶解性を増大させる目的や感光性ジアゾ樹
脂と結合剤の相溶性を改善する目的で微量の高沸点溶剤
を添加することができる。この様な高沸点溶剤の具体例
はジメチルスルホキシド、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル、トリエチレングリコール、エチレングリコールモ
ノフェニルエーテル、リン酸トリメチル、リン酸トリエ
チル、炭酸エチレン、トリオキサン、γ−ブチロラクト
ン、γ−バレロラクトン、ジアセトンアルコール、アセ
ト酢酸メチル、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジ
メチルホルムアミド、アセチルアセトン、シクロヘキサ
ノン、乳酸メチル、乳酸エチル、酢酸ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノ
メチルエーテル、2−メチル−2−メトキシ−4−ペン
タノンなどがある。これらの高沸点溶剤の添加量は全溶
剤の20重量%以下である。好ましくは15.0〜0.5重
量%である。
【0013】本発明に使用される感光性平版印刷版の感
光層には、更に種々の添加剤を加えることができる。例
えば結合剤よりも感脂性の高分子化合物(たとえば特開
昭55−527号公報、同63−262642号に記載
のもの)、塗布性を改良するためのアルキルエーテル類
(たとえばエチルセルロース、メチルセルロース)、弗
素系界面活性剤またはシリコーン系界面活性剤(たとえ
ば特開昭54−135004号、同57−178242
号、同57−40248号、同63−136039号に
記載のもの)、塗膜の柔軟性、耐磨耗性を付与するため
の可塑剤(たとえばトリクレジルホスフェート、ジヘキ
シルフタレート、ジオクチルフタレート、トリオクチル
ホスフェート、トリブチルホスフェート、クエン酸トリ
ブチル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール)、さらに現像後の画像部を可視画化するための
着色物質として、アクリジン染料、シアニン染料、スチ
リル染料、トリアリールメタン染料やフタロシアニンな
どの顔料(たとえば、特公昭56−30859号、特開
昭63−127235号記載のもの)、ジアゾ樹脂の一
般的な安定化剤(たとえば、りん酸、亜りん酸、ピロり
ん酸、しゅう酸、酒石酸、リンゴ酸、ピリジンジカルボ
ン酸、ホウ酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホ
ン酸、ポリアクリル酸及びその共重合体、ポリビニルホ
スホン酸及びその共重合体、ポリビニルスルホン酸及び
その共重合体、5−ニトロナフタレン−1−ホスホン
酸、4−クロロフェノキシメチルホスホン酸、ナトリウ
ムフェニル−メチル−ピラゾロンスルホネート、2−ホ
スホノブタントリカルボン酸−1,2,4 、1−ホスホノエ
タントリカルボン酸−1,2,2 、1−ヒドロキシエタン−
1,1−ジスルホン酸)を添加することが出来る。これら
の添加剤の添加量はその使用対象目的によって異なる
が、一般には感光性組成物の全固形分に対して、0.5〜
30重量%である。
【0014】感光性組成物は本発明の塗布溶剤に溶解
し、親水性表面を有する支持体上に乾燥塗布重量が0.3
〜5.0g/m2 となる様に、好ましくは0.5〜3.5g/
2 となる様に塗布し乾燥して、感光性平版印刷版を得
ることができる。塗布する際の感光性組成物の固形分濃
度は1.0〜50重量%が適当であり、好ましくは2.0〜
30重量%が適当である。支持体上に感光性組成物を塗
布する方法としては従来公知の方法、たとえばロールコ
ーティング、バーコーティング、スプレーコーテイン
グ、カーテンコーティング、回転塗布等の方法を用いる
ことができる。塗布された感光性組成物溶液は50〜1
50℃で乾燥させるのが好ましい。乾燥方法は、始め温
度を低くして予備乾燥した後高温で乾燥させても良い
し、直接高温度で乾燥させても良い。
【0015】本発明の感光性組成物を施すのに適した支
持体は、寸度的に安定な板状物である。かかる寸度的に
安定な板状物としては、従来印刷版の支持体として使用
された物が含まれる。特に、アルミニウム板は寸度的に
著しく安定であり、しかも安価であるので特に好まし
い。アルミニウム板のうちでも、粗面化したアルミニウ
ム板がより好ましく、これは種々の方法で製造すること
ができる。たとえばワイヤブラシグレイニング、研磨粒
子のスラリーを注ぎながらナイロンブラシで粗面化する
ブラシグレイニング、ボールグレイニング、ケミカルグ
レイニング、電解グレイニングやこれらの粗面化法を複
合させた複合グレイニングによって表面を砂目立てす
る。次に必要に応じて硫酸、りん酸、しゅう酸、ホウ
酸、クロム酸、スルファミン酸、またはこれらの混酸中
で直流または交流電解にて陽極酸化を行いアルミニウム
表面に強固な不動体皮膜を設けることが好ましい。この
様な不動体皮膜自体でアルミニウム表面は親水化される
が、さらに必要に応じて米国特許第2,714,066号や
米国特許第3,181,461号に記載されている珪酸塩処
理(ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)、米国特許第
2,946,638号に記載されている弗化ジルコニウム酸
カリウム処理、米国特許第3,201,274号に記載され
ているホスホモリブデート処理、独国特許第1,091,4
33号に記載されているポリアクリル酸処理、独国特許
第1,134,093号や英国特許第1,230,447号に記
載されているポリビニルホスホン酸処理、特公昭44−
6409号公報に記載されているホスホン酸処理、米国
特許第3,307,951号に記載されているフイチン酸処
理、特開昭58−16893号や特開昭58−1829
1号の各公報に記載されている親水性有機高分子と2価
の金属イオンとの錯体による下塗処理や特開昭59−1
01651号公報に記載されているスルホン酸基を有す
る水溶性重合体の下塗りによって親水化処理を行ったも
のが特に好ましい。その他の親水化処理方法としては米
国特許第3,658,662号に記載されているシリケート
電着もあげることが出来る。
【0016】粗面化されたアルミニウム板上に塗布され
乾燥された感光性組成物層を有する感光性平版印刷版
は、画像露光後アルカリ水溶液系現像液で現像すること
により原画に対してネガのレリーフ像が得られる。露光
に好適な光源としては、カーボンアーク灯、水銀灯、キ
セノンランプ、メタルハライドランプ、ストロボ、紫外
線、レーザ光線などがあげられる。上記感光性平版印刷
版に使用されるアルカリ水溶液系現像液とは、特開昭5
1−77401号、同51−80228号、同53−4
4202号や同55−52054号の各公報に記載され
ている様な現像液であって、pH=8〜13、水が75
重量%以上含まれるものをいう。必要により水に対する
溶解度が常温で10重量%以下の有機溶媒(ベンジルア
ルコール、エチレングリコールモノフェニルエーテル
等)、アルカリ剤(トリエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、モノエタノールアミン、リン酸ナトリウム、
炭酸ナトリウム等)、アニオン界面活性剤(芳香族スル
ホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフ
タレンスルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル
塩等)、ノニオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロ
ックポリマー等)、汚れ防止剤(亜硫酸ナトリウム、ス
ルホピラゾロンのナトリウム塩等)や硬水軟化剤(エチ
レンジアミンテトラ酢酸四ナトリウム塩、ニトリロ三酢
酸三ナトリウム塩等)を加えることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の感光性平版印刷版は、アルカリ
現像可能で、かつ高い感脂性を有する。したがって、印
刷における刷り出し時のインキ着肉性が良い。次に実施
例により本発明を説明する。
【0018】
【実施例】
実施例1 アルミニウム板をリン酸ソーダ水溶液に浸して脱脂し、
ブラシによる研磨を行った後、電解エッチング、次いで
硫酸中で陽極酸化し、更にケイ酸ソーダ水溶液に浸して
親水化処理した。この親水化処理したアルミニウム板
に、下記の感光性組成物を下記の溶剤に溶解し、ホイラ
ー塗布機で塗布した後、100℃のオーブンで80秒間
乾燥して感光性平版印刷版を得た。乾燥後の塗布量は1.
5g/m2 であった。 感光性組成物 結合剤−1 5.00g ジアゾ樹脂−1 0.50g ノニオン型界面活性剤 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (オキシエチレン付加モル数n=3)HLB=7.8 0.05g ビクトリアピュアブル−BOH 0.15g トリクレジルホスフェート 0.50g リンゴ酸 0.10g 亜リン酸 0.10g FC−430(3M社製界面活性剤) 0.05g 溶剤 1−メトキシ−2−プロパノール 25.00g 乳酸メチル 12.00g メタノール 30.00g メチルエチルケトン 30.00g 水 3.00g
【0019】結合剤−1は、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート/アクリロニトリル/メチルメタクリレート
/メタクリル酸共重合体(重量比50/20/26/4、
重量平均分子量75,000、酸含量0.4meq/g )の水不
溶性、アルカリ水可溶性の皮膜形成性高分子である。ジ
アゾ樹脂−1は、特開昭59−78340号公報の合成
例−1に記載のp−ジアゾジフェニルアミンとパラホル
ムアルデヒドとの縮合物のヘキサフルオロリン酸塩であ
る。この感光性平版印刷版を画像露光し、800H(富
士写真フィルム(株)製自動現像機)で、DN−3C
(富士写真フィルム(株)製アルカリ水溶液系現像液)
を水で1:1に希釈した液にて現像し、直ちにFN−2
(富士写真フィルム(株)製ガム液)を水で1:1に希
釈した液を塗り、乾燥した。この印刷版を翌日、ハリス
オ−レリア印刷機(ハリスコーポレ−ション製)、6,0
00枚/時のスピードで印刷したところ印刷用紙6枚目
でインキ濃度が充分な印刷物が得られた。(以下の実施
例及び比較例は着肉性6枚目等と記載する。)
【0020】実施例2〜10 表−1に実施例−1の溶剤を用いて、各種の結合剤、ジ
アゾ樹脂、及びノニオン型界面活性剤を用いた場合の着
肉性を示した。
【0021】
【表−1】 ─────────────────────────────────── 実施例 結合剤 ジアゾ樹脂 ノニオン型界面活性剤 着肉性 ─────────────────────────────────── 2 −1 −1 ホ゜リオキシエチレンノニルフェニルエーテル 7枚目 (n=5) HLB =9.2 0.05g ─────────────────────────────────── 3 −1 −1 ホ゜リオキシエチレンノニルフェニルエーテル 8枚目 (n=9) HLB=12.4 0.05g ─────────────────────────────────── 4 −1 −1 ホ゜リオキシエチレンノニルフェニルエーテル 9枚目 (n=11)HLB=13.7 0.05g ─────────────────────────────────── 5 −1 −1 ホ゜リオキシエチレンオクチルフェニルエーテル 9枚目 (n=4) HLB=13.1 0.05g ─────────────────────────────────── 6 −1 −1 ソルヒ゛タンモノラウレート 9枚目 HLB=8.0 0.05g ─────────────────────────────────── 7 −1 −1 ホ゜リオキシエチレンノニルフェニルエーテル 6枚目 (n=3) HLB=7.8 0.20g ─────────────────────────────────── 8 −1 −1 ホ゜リオキシエチレンノニルフェニルエーテル 9枚目 (n=3) HLB=7.8 0.02g ─────────────────────────────────── 9 −2 −1 ホ゜リオキシエチレンノニルフェニルエーテル 6枚目 (n=3) HLB=7.8 0.05g ─────────────────────────────────── 10 −1 −2 ホ゜リオキシエチレンノニルフェニルエーテル 6枚目 (n=3) HLB=7.8 0.05g ───────────────────────────────── nはオキシエチレン付加モル数を示す。 結合剤−2は、2−ヒドロキシエチルメタクリレート/
アクリロニトリル/エチルメタクリレート/メタクリル
酸共重合体(重量比45/15/36/4、重量平均分
子量120000 、酸含量0.4meq/g)である。ジアゾ樹
脂−2は、p−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデ
ヒドとの縮合物のn−ドデシルベンゼンスルホン酸塩で
ある。 実施例11〜19 表−2に実施例−1の結合剤、ジアゾ樹脂、及びノニオ
ン型界面活性剤を用いて、各種溶剤を用いた場合の着肉
性を示した。
【0022】
【表−2】 ─────────────────────────────────── 実施例 1−メトキシ− その他の溶剤 水 着肉性 2−プロパノール (g) (g) (g) ─────────────────────────────────── 11 10 乳酸メチル 12 3 8枚目 メタノール 30 メチルエチルケトン 45 ─────────────────────────────────── 12 40 乳酸メチル 12 3 6枚目 メタノール 20 メチルエチルケトン 25 ─────────────────────────────────── 13 70 メタノール 10 3 6枚目 メチルエチルケトン 17 ─────────────────────────────────── 14 25 乳酸メチル 12 3 6枚目 メタノール 30 塩化エチレン30 ─────────────────────────────────── 15 25 乳酸メチル 12 3 6枚目 メタノール 30 テトラヒドロフラン 30 ─────────────────────────────────── 16 25 メタノール 30 3 6枚目 メチルエチルケトン 40 シ゛エチレンク゛リコールモノメチルエーテル 2 ─────────────────────────────────── 17 25 メタノール 30 3 6枚目 メチルエチルケトン 40 γ−ブチロラクトン 2 ─────────────────────────────────── 18 25 メタノール 30 3 6枚目 メチルエチルケトン 40 ジメチルスルホキシド 2 ─────────────────────────────────── 19 25 メタノール 30 3 6枚目 メチルエチルケトン 40 ジメチルホルムアミド 2 ─────────────────────────────────── 比較例1〜5 表−3に実施例−1の結合剤、ジアゾ樹脂を用い、ノニ
オン型界面活性剤を抜いた場合及び本発明以外の溶剤組
成物を用いた場合の着肉性を示した。
【0023】
【表−3】 ─────────────────────────────────── 比較例 ノニオン型 溶 剤 組 成 着肉性 界面活性剤 (g) ─────────────────────────────────── 1 無 1−メトキシ−2−プロパノール25 40枚目 乳酸メチル 12 メタノール 30 メチルエチルケトン 30 水 3 ─────────────────────────────────── 2 有 メチルセロソルブ 37 30枚目 メタノール 30 メチルエチルケトン 30 水 3 ──────────────────────────────────── 3 有 ジアセトンアルコール 25 30枚目 メチルセロソルブ 12 メタノール 30 メチルエチルケトン 30 水 3 ──────────────────────────────────── 4 有 乳酸メチル 12 30枚目 メチルセロソルブ 25 メタノール 30 メチルエチルケトン 30 水 3 ──────────────────────────────────── 5 有 1−メトキシ−2−プロパノール 3 25枚目 乳酸メチル 12 メタノール 40 メチルエチルケトン 42 水 3 ──────────────────────────────────── 以上の実施例及び比較例から明らかな様に、本発明によ
り製造された感光性平版印刷版はすぐれた着肉性を有す
るものであることが理解できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアゾ樹脂と結合剤及びノニオン型界面
    活性剤を含有するネガ型感光性組成物を、1−メトキシ
    −2−プロパノールを10〜100重量%含む塗布溶剤
    に溶解し、親水性表面を有する支持体に塗布し乾燥する
    ことを特徴とする感光性平版印刷版の製造方法
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