JPH061374B2 - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

Info

Publication number
JPH061374B2
JPH061374B2 JP61274433A JP27443386A JPH061374B2 JP H061374 B2 JPH061374 B2 JP H061374B2 JP 61274433 A JP61274433 A JP 61274433A JP 27443386 A JP27443386 A JP 27443386A JP H061374 B2 JPH061374 B2 JP H061374B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
dye
photosensitive composition
anion
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61274433A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63127235A (ja
Inventor
寛 三須
伸夫 西川
卓夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP61274433A priority Critical patent/JPH061374B2/ja
Publication of JPS63127235A publication Critical patent/JPS63127235A/ja
Publication of JPH061374B2 publication Critical patent/JPH061374B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/016Diazonium salts or compounds
    • G03F7/021Macromolecular diazonium compounds; Macromolecular additives, e.g. binders
    • G03F7/0212Macromolecular diazonium compounds; Macromolecular additives, e.g. binders characterised by the polymeric binder or the macromolecular additives other than the diazo resins or the polymeric diazonium compounds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は平版印刷版用感光性組成物に関するものであ
る。さらに詳しくはネガ型平版印刷版の製造に有用な、
アルカリ水溶液系の現像液で現像でき、現像後の画像濃
度が高くかつ検版性が優れた平版印刷版用の感光性組成
物に関するものである。
〔従来技術〕 感光性ジアゾ樹脂、高分子化合物および染料を含むネガ
型平版印刷版用感光性組成物は従来より広く知られてい
る(例えば特公昭47−1167号、特開昭48−98
04号、同47−24404号、同47−38302号、同
50−30604号、同50−118802号、同53
−12903号、同54−88403号、同54−98
614号、同57−94747号、同60−18243
7号。
また、染料として塩形成能のある染料を感光性組成物に
含有させることにより、露光した時の焼出し画像の形成
と現像後の画像の着色とを実現することも知られている
(例えば、特開昭50−138905号、同56−12
1031号、同59−222842号)。このような染
料としては、クリスタルバイオレット(CI4255
5)、メチルバイオレット2B(CI42535)、マ
ラカイトグリーン(CI42000)、フクシン(CI
42510)、クリスタルバイオレット−カルビノール
ベース(CI42555:1)、パラフクシン(CI4
2500)、ローダミンB(CI45170)、ビクト
リアブルーB(CI44045)、ビクトリアピュアブ
ルーBOH(CI42595)、ブリリアントグリーン
(CI42040)、ナイトブルーBX(CI5118
5)、ニュートラルレッド(CI50040)、ロージ
ュリンピュアブルー3G(CI51004)、オリエン
トオイルブルー#603、ビクトリアピュアブルーBO
Hのパラトルエンスルホン酸塩、クリスタルビオレット
のパラトルエンスルホン酸塩等をあげることが出来る。
しかしながら、これらの染料を用いた場合には現像時に
染料が光硬化した画像部分からも現像液中に溶出しやす
く、現像後の画像濃度が低くなってしまいコントラスト
の高い画像が得にくい欠点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は、現像後の画像濃度が高い感光性組成
物を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点は、数あるいは高分子化合物のなかから特定
の酸価を有する高分子物質を選び、かつこれに特定の対
イオンを有する塩基性染料を組合せることにより有効に
解決することができた。
従って、本発明は感光性ジアゾ樹脂、酸価10〜200
を有し実質的に水不溶性で皮膜形成能のある有機高分子
化合物、および塩基性染料カチオンとアニオンとの塩で
あって、該アニオンが該カチオンとイオン結合するスル
ホン酸基を有する炭素数9以上の有機アニオンである染
料を含有することを特徴とするネガ型平版印刷版用の感
光性組成物を提供する。
本発明に使用される感光性ジアゾ樹脂は、芳香族ジアゾ
ニウム塩と活性カルボニル基含有化合物、例えばホルム
アルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂である。
上記ジアゾ樹脂としては、例えば、p−ジアゾフェニル
アミンとホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドとの
縮合物とヘキサフルオロ燐酸塩またはテトラフルオロ硼
酸塩との反応生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂無
機塩や、特公昭47−1167号公報に記載されている
ような前記縮合物とスルホン酸塩類、例えばp−トルエ
ンスルホン酸またはその塩、プロピルナフタレンスルホ
ン酸またはその塩、ブチルナフタレンスルホン酸または
その塩、ドデシルベンゼンスルホン酸またはその塩、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエノン−5−スル
ホン酸またはその塩との反応生成物である有機溶媒可溶
性ジアゾ樹脂有機塩が上げられる。
また特開昭58−27141号に示されているような3
−メトキシ−4−ジアゾ−ジフエニルアミンを4,4′
−ビス−メトキシ−メチル−ジフエニルエーテルで縮合
させメシチレンスルホン酸塩としたものなども適当であ
る。
本発明に用いられる高分子化合物としては、酸価が10
〜200、好ましくは20〜100であり、実質的に水
不溶性(すなわち、中性又は酸性水溶液に不溶性)で、
皮膜形成性を有する有機高分子化合物であるが、アルカ
リ水溶液系現像液に溶解または膨潤することができかつ
前記の感光性ジアゾ樹脂の共存下で光硬化して上記現像
液に不溶化または非膨潤化するものが好ましい。尚、酸
価が10未満では現像が困難であり、200を越えると
現像時の画像強度が著しく弱くなる。
特に好適な有機高分子化合物としてはアクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸またはマレイン酸を必須成分とし
て含む共重合体、例えば特開昭50−118802号公
報に記載されている様な2−ヒドロキシエチルアクリレ
ートまたは2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、ア
クリロニトリルまたはメタクリロニトリル、アクリル酸
またはメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能
なモノマーとの多元共重合体、特開昭53−12090
3号公報に記載されている様な末端がヒドロキシ基であ
り、かつジカルボン酸エステル残基を含む基でエステル
化されたアクリル酸またはメタクリル酸、アクリル酸、
またはメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能
なモノマーとの多元共重合体、特開昭54−98614
号公報に記載されている様な芳香族性水酸基を末端に有
する単量体(例えばN−(4−ヒドロキシフェニル)メ
タクリルアミドなど)、アクリル酸またはメタクリル酸
および必要に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元
共重合体、特開昭56−4144号公報に記載されてい
る様なアルキルアクリレート、アクリロニトリルまたは
メタクリロニトリルおよび不飽和カルボン酸よりなる多
元共重合体をあげることが出来る。またこの他酸性ポリ
ビニルアルコール誘導体や酸性セルロース誘導体も有用
である。またポリビニルアセタールやポリウレタンをア
ルカリ可溶化した特公昭54−19773号、特開昭5
7−94747号、同60−182437号、特願昭6
0−198742号、特願昭60−263233号記載
の高分子化合物も有用である。
感光性組成物におけるこれらのジアゾ樹脂と高分子化合
物の含有量は、これら両者の総量を基準にしてジアゾ樹
脂3−30重量%、高分子化合物は97〜70重量%が
適当である、ジアゾ樹脂の含有量は少ない方が感度は高
いが3重量%より低下すると高分子化合物を光硬化させ
るためには不十分となり現像時に光硬化膜が現像液によ
って膨潤し膜が弱くなる。逆にジアゾ樹脂の含有量が3
0重量%より多くなると感度が低くなり実用上難点が出
てくる。従って、より好ましい範囲はジアゾ樹脂5〜2
5重量%、高分子化合物95〜75重量%である。
本発明に用いられる染料を構成する塩基性染料カチオン
としては、トリアリールメタン系染料、キサンテン系染
料、アクリジン系染料、アジン系染料、オキサジン系染
料、チアジン系染料、シアニン染料カチオンが適してい
るが、その中でもトリアリールメタン系染料カチオンが
好ましく、特に下記の一般式(I)、(II)で示される基本骨
格を有するものが好ましい。
(式中、R〜Rは、水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基、またはアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基な
どの置換基を有していてもよいアリール基を示す。) 上記塩基性染料カチオンと塩を形成するアニオンは塩基
性染料カチオンとイオン結合するスルオン酸基、好まし
くは1個のスルホン酸アニオンを唯一のイオン結合に供
される基として有する炭素数9以上、好ましくは10〜
20の芳香族化合物および脂肪族化合物である。
芳香族化合物としては次のような化合物を挙げることが
できる。尚、(1)〜(6)の化合物は、アルキル基等の置換
基を有していてもよい。
(7)下記のような、アルキルアリールスルホン酸塩系の
アニオン界面活性剤から誘導されるアニオン: (R:炭素数3〜16のアルキル基) (R:炭素数1〜10のアルキル基を示し、このRは2
個以上あっても良い) (R,R′:炭素数1〜6のアルキル基) (R,R′:炭素数1〜6のアルキル基) また、脂肪族有機アニオンとしては、次のようなアニオ
ン界面活性剤から誘導されるアニオンが含まれる。
(1)下記一般式のアルキルスルホネート陰イオン界面活
性剤 RSONa (R:炭素数9〜20のアルキル基) (2)下記一般式のジアルキルスルホコハク酸エステル陰
イオン界面活性剤 (R:炭素数3〜20のアルキル基) (3)下記一般式の脂肪酸アミドスルホネート陰イオン界
面活性剤 RCON(CH)CSONa (R:炭素数5〜20のアルキル基) (4)下記一般式の高級脂肪酸エステルスルホネート陰イ
オン界面活性剤 RCOOCSONa (R:炭素数6〜20のアルキル基) (5)下記一般式の高級アルコール・エーテルスルホネー
ト陰イオン界面活性剤 (R:炭素数6〜20のアルキル基) 本発明に使用される塩基性染料は、例えば市販品として
入手できるクロル対アニオン含有塩基性染料の水溶液と
前述の如き1個のスルホン酸基を唯一の交換基として含
む炭素数9以上の有機アニオンのナトリウム塩、カリウ
ム塩のようなアルカリ金属塩又はフリーの酸の水溶液を
混合して、対アニオンの交換反応によって水不溶性の染
料とし、これを濾集、水洗することにより得ることがで
きる。
尚、炭素数8以下の有機アニオンを用いた場合は、光硬
化部分の染料の現像液への溶出防止効果が不十分であ
る。
これらの染料は単独または混合して使用することがで
き、添加量は感光性組成物の固形分の0.3〜5重量%が
好ましい。より好ましくは1〜4重量%である。
従って、本発明の感光性組成物としては、感光性シアゾ
樹脂と上記有機高分子とを3/97〜30/70の割合
で含み、かつ両者の合計が70〜98重量%、好ましく
は85〜95重量%で、上記染料を0.5〜5重量%含有
する組成物を用いるのがよい。
本発明では上記成分を必須とするが、必要に応じて他
の染料、顔料と併用でき、その使用量は染料及び顔料の
総重量に対して70重量%以下、より好ましくは50重
量%以下である。
本発明に使用される感光性組成物には更に種々の添加剤
を加えることができる。例えば塗布性を改良するための
アルキルエーテル類(たとえばエチルセルロース、メチ
ルセルロース)や弗素系界面活性剤、塗膜の柔軟性、耐
摩耗性を付与するための可塑剤(たとえばトリクレジル
ホスフェート、ジメチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、クエン酸トリブチル、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール)、ジアゾ樹脂の一般的な安定
化剤(りん酸、亜りん酸、ピロりん酸、蓚酸、酒石酸、
リンゴ酸、ピリジンカルボン酸、ホウ酸、ベンゼンスル
ホン酸、トルエンスルホン酸、ポリアクリル酸及びその
共重合体、ポリビニルホスホン酸及びその共重合体、ポ
リビニルスルホン酸及びその共重合体、5−ニトロナフ
タレン−1−ホスホン酸、4−クロロフェノキメチルホ
スホン酸、ナトリウムフェニル−メチル−ピラゾロンス
ルホネート、2−ホスホノブタントリカルボン酸−1,
2,4、1−ホスホノエタントリカルボン酸−1,2,
2、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジスルホン酸)を
添加することが出来る。これらの添加剤の添加量はその
使用対象目的によって異なるが、一般には感光性組成物
の全固形分に対して0.5〜30重量%である。
本発明の感光性組成物は適当な有機溶媒に溶解し、親水
性表面を有する支持体上に乾燥塗布重量が0.5〜5g/m
2となる様に塗布され、感光性平版印刷版を得ることが
できる。塗布する際の感光性組成物の濃度は1〜50重
量%の範囲とすることが望ましく、使用する塗布溶媒と
しては、メタノール、エタノール、ブタノール、塩化エ
チレン、クロルベンゼン、テトラヒドロフラン、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサンノン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、乳酸エチル、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、1−メト
キシ−2−プロパノール、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、水、ジアセト
ンアルコール、これらの混合溶媒またはこれらの溶媒や
混合溶媒に少量の水やトルエン等の、ジアゾ樹脂や高分
子化合物を溶解させない溶媒を添加した混合溶媒も適当
である。
本発明の感光性組成物を施すのに適した支持体は、寸度
的に安定な板状物である。かかる寸度的に安定な板状物
としては、従来印刷版の支持体として使用されたものが
含まれ、それらは本発明に好適に使用することができ
る。かかる支持体としては、紙、プラスチックス(例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)
がラミネートされた紙、アルミニウム(アルミニウム合
金も含む。)、亜鉛、銅などのような金属の板、二酢酸
セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロ
ース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ
ビニルアセタールなどのようなプラスチックのフィル
ム、上記の如き金属がラミネートもしくは蒸着された紙
もしくはプラスチックフィルムなどが含まれる。これら
の支持体のうち、アルミニウム板は寸度的に著しく安定
であり、しかも安価であるので特に好ましい。
アルミニウム板のうちでも、粗面化したアルミニウムが
より好ましく、これは種々の方法で製造することができ
る。たとえばワイヤブラシグレイニング、研磨粒子のス
ラリーを注ぎながらナイロンブラシで粗面化するブラシ
グレイニング、ボールグレイニング、ケイカルグレイニ
ング、電界グレイニングやこれらの粗面化法を複合させ
た複合グレイニングによって表面を砂目立てする。次に
必要に応じて硫酸、りん酸、しゅう酸、ホウ酸、クロム
酸、スルファミン酸またはこれらの混酸中で直流又は交
流電源にて陽極酸化を行いアルミニウム表面に強固な不
動態皮膜を設けることが好ましい。この様な不動態皮膜
自体でアルミニウム表面は親水化されるが、更に必要に
応じて米国特許第2714066号明細書や米国特許第3181461
号明細書に記載されている珪酸塩処理(ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム)、米国特許第2946638号明細書に
記載されている弗化ジルコニウム酸カリウム処理、米国
特許第3201247号明細書に記載されているホスホモリブ
デート処理、独国特許第1091433号明細書に記載されて
いるポリアクリル酸処理、独国特許第1134093号明細書
や英国特許第1230447号明細書に記載されているポリビ
ニルホスホン酸処理、特公昭44−6409号公報に記
載されているホスホン酸処理、米国特許第3307951号明
細書に記載されているフイチン酸処理、特開昭58−1
6893号や特開昭58−18291号の各公報に記載
されている親水性有機高分子化合物と2価の金属よりな
る複合処理やその他スルホン酸基を有する水溶性重合体
の下塗によって親水化処理を行ったものが特に好まし
い。その他の親水化処理方法としては米国特許第365866
2号明細書に記載されているシリケート電着もあげるこ
とが出来る。
本発明において、粗面化されたアルミニウム板上に塗布
される感光性組成物の塗布量は、固形分として0.3〜5
g/m2が好ましく、より好ましくは0.5〜3.5g/m2であ
る。このような塗布量を与える感光性組成物の固形分濃
度は1〜50重量%が適当であり、好ましくは2〜20
重量%である。アルミニウム板上に感光性組成物溶液を
塗布する方法としては従来公知の方法、たとえばロール
コーティング、バーコーティング、スプレーコーティン
グ、カーテンコーティング、回転塗布等の方法を用いる
ことができる。塗布された感光性組成物溶液は50〜1
20℃で乾燥させるのが好ましい。乾燥方法は、始めて
温度が低くして呼び乾燥後高温で乾燥させても良いし、
直接高温度で乾燥させても良い。
粗面化されたアルミニウム板上に塗布され乾燥された感
光性組成物層を有する平版印刷版は、画像露光後アルカ
リ水溶液系現像液で現像することにより原画に対してネ
ガのレリーフ像が得られる。露光に好適な光源として
は、カーボンアーク灯、水銀灯、キセノンランプ、メタ
ルハライドランプ、ストロボ、紫外線レーザ光線などが
あげられる。
上記感光性平版印刷版に使用されるアルカリ水溶液系現
像液とはPH8〜13、水が75重量%以上含まれるもの
を指し、必要により少量の有機溶剤、界面活性剤、汚れ
防止剤、硬水軟化剤等を加えることができる。例えば特
開昭51−77401号、特開昭51−80228号、
特開昭53−44202号や特開昭55−52054号
の各公報に記載されている様な水に対する溶解度が常温
で10重量%以下の有機溶媒(ベンジルアルコール、エ
チレングリコールモノフェニルエーテル)アルカリ剤
(トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエ
タノールアミン、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム)、アニオン界面活性剤(芳香族スルホン酸塩、ジア
ルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル類)、ノニオン
界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロツクポリマー)、
水および必要により汚れ防止剤(亜硫酸ナトリウム、ス
ルホピラゾロンのナトリウム塩)や硬水軟化剤(エチレ
ンジアミンテトラ酢酸四ナトリウム塩、ニトリロ三酢酸
三ナトリウム塩)からなる弱アルカリ水溶液をあげるこ
とが出来る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、高感度で現像後の画像濃度が高い感光
性組成物を提供することができる。又、本発明の感光性
組成物を用いると現像後の画像コントラストが高く、検
版性の優れた平版印刷版を製造することができる。
次に実施例により本発明を説明する。
〔実施例〕
実施例1 アルミニウム板をリン酸ソーダ水溶液に浸して脱脂し、
ブラシによる研磨を行なった後、電解エッチング、次い
で硫酸中で陽極酸化し、更にケイ酸ソーダ水溶液に浸漬
して親水化処理した。
この親水化処理したアルミニウム版に次の感光性組成物
Aを塗布し、感光性平版印刷版(A)を得た。塗布量は1.5
g/m2であった。
感光性組成物 共重合体−1 5.0g ジアソ樹脂−1 0.5g 染料−1 0.15g 亜リン酸 0.1g エチレングリコール モノメチルエーテル 60g メタノール 20g メチルエチルケトン 40g ここで用いたジアゾ樹脂−1は、p−ジアゾジフェニル
アミンとパラホルムアルデヒドとの縮合物の硫酸塩水溶
液にヘキサフルオロリン酸ナトリウム水溶液を加えて沈
殿さえ取出し乾燥したものである。
共重合体−1はp−ヒドロキシフェニルメタクリルアミ
ド/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリロニ
トリル/メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体
(重量比10/20/25/35/10、平均分子量6
0,000、酸価65)の水不溶性、アルカリ水可溶性
の皮膜形成性高分子である。
染料−1はクリスタルバイオレット(トリアリールメタ
ン系塩基性染料)とブチルナフタレンスルホン酸Naと
を水溶液中で反応させ、沈殿として得た染料である。
この感光性平版印刷版を画像露光し、DN−3C(富士
写真フィルム製アルカリ水溶液系現像液)を水で1:1
に希釈した液にて現像し、水洗、乾燥した。得られた印
刷版は高い画像濃度を示した。反射濃度計で測定した画
像部と非画像分の濃度差は0.87と高コントラストで良好
な検版性を示した。
比較のために染料をクリスタルバイオレットのp−トル
エンスルホン酸塩に置き換えた印刷版では、画像部と非
画像部の濃度差は0.76であり、本発明の染料の方が高い
画像コントラストを示した。
実施例2 実施例1の感光液Aの染料−1の代りにビクトリアブル
ーBH(トリアリールメタン系塩基性染料)の1−ナフ
タレンスルホン酸塩(染料−2)を用い、実施例1と同
様にして感光性平版印刷版を作製し、露光・現像処理を
行った。得られた印刷版の画像濃度は、染料としてビク
トリアブルーBH(アニオンは塩素イオン)を用いたも
のより0.18高く、良好な画像コントラストを示した。
実施例3 下記感光組成物Bを調整し、実施例1と同様にしてアル
ミニウム支持体に塗布して感光性印刷版を作製した。
感光性組成物B 共重合体−2 5.0g ジアゾ樹脂−2 0.5g トリクレジルフォスフェート 0.4g 染料 0.15g 亜リン酸 0.1g エチレングリコール モノメチルエーテル 60g メタノール 20g メチルエチルケトン 49g ここで用いた共重合体−2は、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート/アクリロニトリル/エチルメタクリレー
ト/メタクリル酸共重合体(重量比45/15/35/
55、平均分子量80,000、酸価33、ジアゾ樹脂
−2は、p−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒ
ドの縮合物のドデシルベンゼンスルホン酸塩である。染
料にはビクトリアピュアブルーBOH(トリアリールメ
タン系塩基性染料)の種々の塩を用いた。
得られた感光性印刷版を実施例1と同様に処理し画像濃
度を測定した。得られた結果を染料の対アニオンととも
に表1に示す。尚、結果はビクトリアピュアブルーBO
H(対イオンは塩素アニオン)と比較して増加した画像
濃度で示した。
上記の結果から、対イオンとして本発明で規定したもの
を用いるとその母体染料であるビクトリアピュアブルー
BOH(アニオンは塩素イオン)を用いた場合よりも現
像後に高コントラストの画像が得られることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性ジアゾ樹脂、酸価10〜200を有
    し実質的に水不溶性で皮膜形成能のある有機高分子化合
    物および塩基性染料カチオンとアニオンとの塩であっ
    て、該アニオンが該カチオンとイオン結合するスルホン
    酸基を有する炭素数9以上の有機アニオンである染料を
    含有することを特徴とする感光性組成物。
JP61274433A 1986-11-18 1986-11-18 感光性組成物 Expired - Lifetime JPH061374B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61274433A JPH061374B2 (ja) 1986-11-18 1986-11-18 感光性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61274433A JPH061374B2 (ja) 1986-11-18 1986-11-18 感光性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63127235A JPS63127235A (ja) 1988-05-31
JPH061374B2 true JPH061374B2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=17541610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61274433A Expired - Lifetime JPH061374B2 (ja) 1986-11-18 1986-11-18 感光性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH061374B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012023474A1 (ja) * 2010-08-20 2013-10-28 Jsr株式会社 着色剤、着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5548749A (en) * 1978-10-03 1980-04-08 Mitsubishi Chem Ind Ltd Photosensitive printing plate
JPS5784891A (en) * 1980-11-07 1982-05-27 Fromson H A Block for aluminum planographic process with visible picture and its manufacture

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63127235A (ja) 1988-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH065384B2 (ja) 感光性印刷版
US4917988A (en) Process for producing photosensitive negative working diazo resin lithographic plate using admixture of at least three solvents
JPH0451018B2 (ja)
EP0130488B1 (en) Presensitized lithographic printing plate precursor
EP0127893B1 (en) Light-sensitive composition for use with lithographic printing plates
JP2549366B2 (ja) 感光性平版印刷版
US4539285A (en) Photosensitive negative diazo composition with two acrylic polymers for photolithography
JP2668540B2 (ja) 感光性組成物
JPH061374B2 (ja) 感光性組成物
JPH0642071B2 (ja) 感光性組成物および感光性平版印刷版
JP2627014B2 (ja) 感光性平版印刷版
JP2808203B2 (ja) 感光性平版印刷版の製造方法
JPS63262642A (ja) 感光性組成物
JP2808204B2 (ja) 感光性平版印刷版の製造方法
JP2687018B2 (ja) 感光性組成物
JP2627011B2 (ja) 感光性平版印刷版
JPH07117748B2 (ja) 感光性組成物
JPS61284759A (ja) ネガ型平版印刷版用感光性組成物
JP2571354B2 (ja) 感光性組成物
JPH0577065B2 (ja)
JP2969021B2 (ja) 感光性平版印刷版
JP2596004B2 (ja) 感光性平版印刷版
JP2607158B2 (ja) 感光性組成物
JPH0812420B2 (ja) 感光性平版印刷版
JPH06118642A (ja) 感光性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term