JP2625266B2 - 下水用マンホールの施工方法 - Google Patents
下水用マンホールの施工方法Info
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- JP2625266B2 JP2625266B2 JP3019724A JP1972491A JP2625266B2 JP 2625266 B2 JP2625266 B2 JP 2625266B2 JP 3019724 A JP3019724 A JP 3019724A JP 1972491 A JP1972491 A JP 1972491A JP 2625266 B2 JP2625266 B2 JP 2625266B2
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- invert
- manhole
- sewage
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水用マンホールの施
工方法に関する。
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水用マンホールには、汚水が滞留しな
いように必ずインバートが必要である。インバートはマ
ンホールの底部に設ける導流凹溝を有する覆工である。
従来は下水用マンホールは現場打ちコンクリートにより
施工されていたがマンホールの側壁を形成する側塊は近
年工場生産されるようになり、現場ではこれを組立てて
据付けるマンホールの施工方法が普及している。
いように必ずインバートが必要である。インバートはマ
ンホールの底部に設ける導流凹溝を有する覆工である。
従来は下水用マンホールは現場打ちコンクリートにより
施工されていたがマンホールの側壁を形成する側塊は近
年工場生産されるようになり、現場ではこれを組立てて
据付けるマンホールの施工方法が普及している。
【0003】しかしながらインバートに関しては、現場
合わせ的な要素があるためマンホールが組み上がった
後、特殊技能を持ったモルタル工が手作業によりモルタ
ルで造型施工するのが今も一般的である。最近ではモル
タル工の人材難により、工事の進捗にも支障を来たして
いる。このような実状に鑑み、特公平2−31176号
公報には、工場製作のインバートブロックが開示されて
いる。しかしながら、このインバートブロックはマンホ
ールの施工と並行して施工することはできず、マンホー
ル側壁に流入管や流出管を取付けた後にマンホール内に
挿入して据付けることを要する。また、このために、外
径はマンホール側壁よりかなり小さくしておく必要があ
る。さらに、吊手を内装しており、大きな4個所の空腔
を有し、据付後のモルタル埋戻量が多い。従ってまだ改
善が十分とは云えず、依然として手間がかかるという問
題がある。
合わせ的な要素があるためマンホールが組み上がった
後、特殊技能を持ったモルタル工が手作業によりモルタ
ルで造型施工するのが今も一般的である。最近ではモル
タル工の人材難により、工事の進捗にも支障を来たして
いる。このような実状に鑑み、特公平2−31176号
公報には、工場製作のインバートブロックが開示されて
いる。しかしながら、このインバートブロックはマンホ
ールの施工と並行して施工することはできず、マンホー
ル側壁に流入管や流出管を取付けた後にマンホール内に
挿入して据付けることを要する。また、このために、外
径はマンホール側壁よりかなり小さくしておく必要があ
る。さらに、吊手を内装しており、大きな4個所の空腔
を有し、据付後のモルタル埋戻量が多い。従ってまだ改
善が十分とは云えず、依然として手間がかかるという問
題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
下水用マンホール据付工程を簡略化すると共に、マンホ
ールの下部側壁施工時に並行的にインバートの据付を行
うことができ、モルタル埋戻量の少ない施工方法を提供
することを目的とするものである。
下水用マンホール据付工程を簡略化すると共に、マンホ
ールの下部側壁施工時に並行的にインバートの据付を行
うことができ、モルタル埋戻量の少ない施工方法を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下水用マンホー
ルの設置に当り、底版を据付け、その上にプレキャスト
インバートをその上面を鉛直にした状態で仮置きし、マ
ンホールの側壁を据付け、前記側壁に流入管、流出管を
取付け、次いで前記インバートを上面が水平になるよう
に転回し、据付位置、高さ及び傾斜を調整し、インバー
トの周囲及び底部にグラウト施工することを特徴とする
下水用マンホールの施工方法である。
ルの設置に当り、底版を据付け、その上にプレキャスト
インバートをその上面を鉛直にした状態で仮置きし、マ
ンホールの側壁を据付け、前記側壁に流入管、流出管を
取付け、次いで前記インバートを上面が水平になるよう
に転回し、据付位置、高さ及び傾斜を調整し、インバー
トの周囲及び底部にグラウト施工することを特徴とする
下水用マンホールの施工方法である。
【0006】
【作用】本発明ではマンホールの底版上にプレキャスト
インバートを仮置きし、その周囲に側壁を組立てるの
で、マンホール内にプレキャストインバートを後に装入
するのに比し、作業工程が著しく容易迅速正確となる。
またインバートの外径をマンホール下部側壁の内径に近
い寸法とすることができる。
インバートを仮置きし、その周囲に側壁を組立てるの
で、マンホール内にプレキャストインバートを後に装入
するのに比し、作業工程が著しく容易迅速正確となる。
またインバートの外径をマンホール下部側壁の内径に近
い寸法とすることができる。
【0007】本発明に用いるプレキャストインバートは
その一直径の両端に吊手を設けたのでインバートの上面
を鉛直にした吊姿勢でも、水平にした吊姿勢でも吊るこ
とができ、マンホール側壁内でその何れの姿勢にも自由
に転回することができる。マンホール側壁に流入管、流
出管を取付けるとき、流入管等のソケットの出入り分だ
け流入管、流出管を前後進させる必要があるが、このと
き、インバートはマンホール下部側壁内に上面を鉛直に
吊っておけば、この出入調整をする空間を確保すること
ができる。またこのようなプレキャストインバートを用
いると、マンホール下部側壁及びその流入管、流出管取
付工事を阻害することなく、並行的にインバートの据付
けを行うことができる。
その一直径の両端に吊手を設けたのでインバートの上面
を鉛直にした吊姿勢でも、水平にした吊姿勢でも吊るこ
とができ、マンホール側壁内でその何れの姿勢にも自由
に転回することができる。マンホール側壁に流入管、流
出管を取付けるとき、流入管等のソケットの出入り分だ
け流入管、流出管を前後進させる必要があるが、このと
き、インバートはマンホール下部側壁内に上面を鉛直に
吊っておけば、この出入調整をする空間を確保すること
ができる。またこのようなプレキャストインバートを用
いると、マンホール下部側壁及びその流入管、流出管取
付工事を阻害することなく、並行的にインバートの据付
けを行うことができる。
【0008】またインバートの据付高さや勾配等の調整
はインサートつきの細孔に丸鋼を挿入して行うようにし
た。従って、据付後充填すべきグラウチングモルタルが
極めて少なくてすむ。
はインサートつきの細孔に丸鋼を挿入して行うようにし
た。従って、据付後充填すべきグラウチングモルタルが
極めて少なくてすむ。
【0009】
【実施例】図1、図2は本発明の実施例の施工手順を示
す工程図である。図3は図2の矢視図である。図4は実
施例に係るインバートの吊手及び高さ調整装置の詳細図
である。図5は吊具の正面図、図6、図7はインバート
の上面に形成された溝の形状の例を示す平面図である。
す工程図である。図3は図2の矢視図である。図4は実
施例に係るインバートの吊手及び高さ調整装置の詳細図
である。図5は吊具の正面図、図6、図7はインバート
の上面に形成された溝の形状の例を示す平面図である。
【0010】インバート1の外径は、マンホール側壁3
の内径に遊嵌する大きさとし、内径に近接させると良い
が、後に述べる理由によりこのインバートはマンホール
側壁内で縦に転回できる大きさとする。インバート1の
上面の複数個所に内側にねじを切ったインサートナット
14を埋め込み、その下の下部には孔13が貫通するよ
うにパイプを埋め込んでおく。これは後述のインバート
の高さ及び勾配調整用である。
の内径に遊嵌する大きさとし、内径に近接させると良い
が、後に述べる理由によりこのインバートはマンホール
側壁内で縦に転回できる大きさとする。インバート1の
上面の複数個所に内側にねじを切ったインサートナット
14を埋め込み、その下の下部には孔13が貫通するよ
うにパイプを埋め込んでおく。これは後述のインバート
の高さ及び勾配調整用である。
【0011】また、インバートの側面には内側にねじを
切った吊り上げ用のインサートナット12をインバート
の重心を通る一直径の両端外径部に埋め込んでおく。イ
ンバート上面の流水用の溝11のパターンは、マンホー
ルへの流入・流出管の取付角度に応じてそれに見合った
種類を準備するとよい。図6、図7は、これを例示した
平面図である。図6の(a)は下水の始端に設けられる
マンホール用であって、流入流出管が共通1本のもの、
(b),(c),(d)は、流入管と流出管がそれぞれ
設けられるもので、(c),(d)は下水管路の曲がり
角に設けられるものである。図7は2以上の流入管が取
付けられ、これが合併して流出する場合の例示である。
切った吊り上げ用のインサートナット12をインバート
の重心を通る一直径の両端外径部に埋め込んでおく。イ
ンバート上面の流水用の溝11のパターンは、マンホー
ルへの流入・流出管の取付角度に応じてそれに見合った
種類を準備するとよい。図6、図7は、これを例示した
平面図である。図6の(a)は下水の始端に設けられる
マンホール用であって、流入流出管が共通1本のもの、
(b),(c),(d)は、流入管と流出管がそれぞれ
設けられるもので、(c),(d)は下水管路の曲がり
角に設けられるものである。図7は2以上の流入管が取
付けられ、これが合併して流出する場合の例示である。
【0012】実施例の下水用マンホールの施工方法の実
施手段を説明する。マンホールの底版2を所定の位置に
設置した後、インバート1を図1に示すようにインバー
トの上面を鉛直にして底版2上に仮置きし、側壁3を組
み立てる。次に流入管4、流出管5をマンホール側壁の
所定の孔に設置するが、この時流入管4、流出管5は一
般にソケット継手を採用しているので、一旦マンホール
内に呼び込んでから元に戻す。インバート1は上面を鉛
直にして仮置きしてあるので側壁の内側に余裕があり、
流入管4、流出管5の取付は容易である。このようにし
て流入管4、流出管5を設置したら、先に仮置きしてお
いたインバート1を再度吊上げ、90度転回させて上面
を上にした正常の形に吊り降ろす。次に高さ、勾配及び
据付位置を調整する。上面のインサート孔13よりイン
バート高さよりやや短い丸鋼31を落し込み、さらに上
からボルト32を差し込みこれをねじ込むことによって
インバート1の高さ及び勾配を調整する。また、前後左
右の位置調整はインバートと側壁の隙間にバールを差し
込んで行う。
施手段を説明する。マンホールの底版2を所定の位置に
設置した後、インバート1を図1に示すようにインバー
トの上面を鉛直にして底版2上に仮置きし、側壁3を組
み立てる。次に流入管4、流出管5をマンホール側壁の
所定の孔に設置するが、この時流入管4、流出管5は一
般にソケット継手を採用しているので、一旦マンホール
内に呼び込んでから元に戻す。インバート1は上面を鉛
直にして仮置きしてあるので側壁の内側に余裕があり、
流入管4、流出管5の取付は容易である。このようにし
て流入管4、流出管5を設置したら、先に仮置きしてお
いたインバート1を再度吊上げ、90度転回させて上面
を上にした正常の形に吊り降ろす。次に高さ、勾配及び
据付位置を調整する。上面のインサート孔13よりイン
バート高さよりやや短い丸鋼31を落し込み、さらに上
からボルト32を差し込みこれをねじ込むことによって
インバート1の高さ及び勾配を調整する。また、前後左
右の位置調整はインバートと側壁の隙間にバールを差し
込んで行う。
【0013】インバートの高さ及び位置調整が完了した
らモルタル6を流し込んでインバートの側面及び底面の
隙間を埋める。モルタルが固化した後インバートの上面
からねじ込んだボルト32を抜取り、その抜取り跡の孔
にもモルタルを塗って上面を平滑に仕上げインバートの
設置を終了する。
らモルタル6を流し込んでインバートの側面及び底面の
隙間を埋める。モルタルが固化した後インバートの上面
からねじ込んだボルト32を抜取り、その抜取り跡の孔
にもモルタルを塗って上面を平滑に仕上げインバートの
設置を終了する。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、下水用マンホールの施
工時に熟練と労力を要するマンホール底部のインバート
をモルタルで現場造成することが不要となり、工事の迅
速、適正化が達成され、人手不足による障害が排除され
る。
工時に熟練と労力を要するマンホール底部のインバート
をモルタルで現場造成することが不要となり、工事の迅
速、適正化が達成され、人手不足による障害が排除され
る。
【図1】本発明の実施例の施工手順を示す説明図で
(a)は正面縦断面図、(b)は側面縦断面図である。
(a)は正面縦断面図、(b)は側面縦断面図である。
【図2】本発明の実施例の施工手順を示す説明図であ
る。
る。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】実施例のインバートの吊手及び高さ調整装置の
詳細図である。
詳細図である。
【図5】吊具の正面図である。
【図6】インバートの上面に形成された溝の形状の例を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図7】インバートの上面に形成された溝の形状の例を
示す平面図である。
示す平面図である。
1 インバート 2 底版 3 側壁 4 流入管 5 流出管 6 モルタル 11 凹溝 12 インサートナット(吊手用) 13 インサート孔 14 インサートナット(高さ調整用) 21 吊具 22 吊具用ボルト 31 丸鋼 32 ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 下水用マンホールの設置に当り、底版を
据付け、その上にプレキャストインバートをその上面を
鉛直にした状態で仮置きし、マンホールの側壁を据付
け、前記側壁に流入管、流出管を取付け、次いで前記イ
ンバートを上面が水平になるように転回し、据付位置、
高さ及び傾斜を調整し、インバートの周囲及び底部にグ
ラウト施工することを特徴とする下水用マンホールの施
工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3019724A JP2625266B2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 下水用マンホールの施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3019724A JP2625266B2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 下水用マンホールの施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04258426A JPH04258426A (ja) | 1992-09-14 |
JP2625266B2 true JP2625266B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=12007258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3019724A Expired - Fee Related JP2625266B2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 下水用マンホールの施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2625266B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2447640C3 (de) * | 1974-10-05 | 1978-08-03 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Wischblatt für Scheibenwischer von Kraftfahrzeugen |
JPH0231176A (ja) * | 1988-07-20 | 1990-02-01 | Hioki Ee Corp | 回路基板検査方法 |
-
1991
- 1991-02-13 JP JP3019724A patent/JP2625266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04258426A (ja) | 1992-09-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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