JPH07259332A - 半製品プレキャストコンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込み方法 - Google Patents
半製品プレキャストコンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込み方法Info
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- JPH07259332A JPH07259332A JP7658594A JP7658594A JPH07259332A JP H07259332 A JPH07259332 A JP H07259332A JP 7658594 A JP7658594 A JP 7658594A JP 7658594 A JP7658594 A JP 7658594A JP H07259332 A JPH07259332 A JP H07259332A
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- semi
- separator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】従来の半製品プレキャストコンクリート版への
インサートの植設は、予めインサートにレベル規制用の
脚を付けておき、これらの脚付きインサートを、作業員
の手作業によって、田植えをするようにして打設コンク
リート中に植え付けているため、甚だ手間がかかる等の
欠点がある。本発明は、かかる欠点を除去せんとするも
のである。 【構成】セパレーター用インサート17の先端部外周に打
込み嵌合筒19の一半部を内周にて嵌着させて、これらの
嵌合筒の他半部を適宜支持手段に嵌合支持させることに
より、各インサート17を嵌合筒19とともに水平型枠１内
に配備させ、また、その水平型枠中に適時に所要の配筋
を施して、コンクリート23を打設し、該打設コンクリー
トに所要強度発現後、支持手段を嵌合筒19から離脱させ
て、成形された半製品プレキャストコンクリート版Ａを
水平型枠１から脱型させる。
インサートの植設は、予めインサートにレベル規制用の
脚を付けておき、これらの脚付きインサートを、作業員
の手作業によって、田植えをするようにして打設コンク
リート中に植え付けているため、甚だ手間がかかる等の
欠点がある。本発明は、かかる欠点を除去せんとするも
のである。 【構成】セパレーター用インサート17の先端部外周に打
込み嵌合筒19の一半部を内周にて嵌着させて、これらの
嵌合筒の他半部を適宜支持手段に嵌合支持させることに
より、各インサート17を嵌合筒19とともに水平型枠１内
に配備させ、また、その水平型枠中に適時に所要の配筋
を施して、コンクリート23を打設し、該打設コンクリー
トに所要強度発現後、支持手段を嵌合筒19から離脱させ
て、成形された半製品プレキャストコンクリート版Ａを
水平型枠１から脱型させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工場、現場サイト等で
作製する半製品プレキャストコンクリート版におけるセ
パレーター用インサートの打込み方法に関する。
作製する半製品プレキャストコンクリート版におけるセ
パレーター用インサートの打込み方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】工場、現場サイト等で作製する半製品プ
レキャストコンクリート版、特に、各種コンクリート建
物の躯体の外壁などに使用するものには、内面各所にセ
パレーター用の袋ナット状長ナットのインサートが配さ
れる。それらのインサートには、当該半製品プレキャス
トコンクリート版とその背後に配されるコンクリート型
枠との間に一定の間隔を確保させるために、各々に所要
のセパレーターを螺着するが、その取り付けは、通常、
半製品プレキャストコンクリート版を現場で建込みした
後に行われる。
レキャストコンクリート版、特に、各種コンクリート建
物の躯体の外壁などに使用するものには、内面各所にセ
パレーター用の袋ナット状長ナットのインサートが配さ
れる。それらのインサートには、当該半製品プレキャス
トコンクリート版とその背後に配されるコンクリート型
枠との間に一定の間隔を確保させるために、各々に所要
のセパレーターを螺着するが、その取り付けは、通常、
半製品プレキャストコンクリート版を現場で建込みした
後に行われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半製品プレキ
ャストコンクリート版への上記インサートの植設は、予
めインサートにレベル規制用の脚を付けておき、これら
の脚付きインサートを、作業員の手作業によって、田植
えをするようにして打設コンクリート中に植え付けてい
るため、 甚だ手間がかかり、作業能率が悪く、製作に時間が
かかる。 所定位置への定姿勢での打込みが困難である。 インサート内部にコンクリートが入り込み、ねじ穴
が詰まることがある。 全体としても品質に問題が残る。 脚付きの特殊なインサートを要する。 作業員にかなりの熟練を要する。 作業員に腰痛等に対する健康管理上の問題を伴う。 総じて、コスト高となる。 等々の欠点があった。本発明は、かかる欠点を除去しよ
うとするものである。
ャストコンクリート版への上記インサートの植設は、予
めインサートにレベル規制用の脚を付けておき、これら
の脚付きインサートを、作業員の手作業によって、田植
えをするようにして打設コンクリート中に植え付けてい
るため、 甚だ手間がかかり、作業能率が悪く、製作に時間が
かかる。 所定位置への定姿勢での打込みが困難である。 インサート内部にコンクリートが入り込み、ねじ穴
が詰まることがある。 全体としても品質に問題が残る。 脚付きの特殊なインサートを要する。 作業員にかなりの熟練を要する。 作業員に腰痛等に対する健康管理上の問題を伴う。 総じて、コスト高となる。 等々の欠点があった。本発明は、かかる欠点を除去しよ
うとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項１の発明は、セパレーター用インサートの先端部外
周に打込み嵌合筒の一半部を内周にて嵌着させる一方、
半製品プレキャストコンクリート版を成形する水平型枠
の直上に適数の吊棒を垂設したバーを取外し可能に配備
させ、各吊棒の下端に上記打込み嵌合筒の他半部内周を
取外し可能に嵌合させて前記セパレーター用インサート
をそれぞれ連結垂下させるとともに、それらのセパレー
ター用インサート乃至嵌合筒を前記水平型枠中へと挿入
させ、また、その水平型枠中に適時に所要の配筋を施し
て、コンクリートを打設し、該打設コンクリートに所要
強度発現後、前記各吊棒をそれぞれコンクリート中の嵌
合筒から引き抜いてバーを取り外し、成形された半製品
プレキャストコンクリート版を前記水平型枠から脱型さ
せることを特徴とする。
求項１の発明は、セパレーター用インサートの先端部外
周に打込み嵌合筒の一半部を内周にて嵌着させる一方、
半製品プレキャストコンクリート版を成形する水平型枠
の直上に適数の吊棒を垂設したバーを取外し可能に配備
させ、各吊棒の下端に上記打込み嵌合筒の他半部内周を
取外し可能に嵌合させて前記セパレーター用インサート
をそれぞれ連結垂下させるとともに、それらのセパレー
ター用インサート乃至嵌合筒を前記水平型枠中へと挿入
させ、また、その水平型枠中に適時に所要の配筋を施し
て、コンクリートを打設し、該打設コンクリートに所要
強度発現後、前記各吊棒をそれぞれコンクリート中の嵌
合筒から引き抜いてバーを取り外し、成形された半製品
プレキャストコンクリート版を前記水平型枠から脱型さ
せることを特徴とする。
【０００５】また、請求項２の発明は、セパレーター用
インサートの先端部外周に打込み嵌合筒の一半部を内周
にて嵌着させる一方、半製品プレキャストコンクリート
版を成形する水平型枠内面に適数の嵌合子を配備させ、
これらの嵌合子に上記打込み嵌合筒の他半部内周を取外
し可能に嵌合させて前記セパレーター用インサートをそ
れぞれ上記水平型枠内面に起立させ、また、その水平型
枠中に適時に所要の配筋を施して、コンクリートを打設
し、該打設コンクリートに所要強度発現後、成形された
半製品プレキャストコンクリート版を水平型枠から脱型
させると同時に、打ち込まれた各嵌合筒から前記各嵌合
筒を離脱させることを特徴とする。
インサートの先端部外周に打込み嵌合筒の一半部を内周
にて嵌着させる一方、半製品プレキャストコンクリート
版を成形する水平型枠内面に適数の嵌合子を配備させ、
これらの嵌合子に上記打込み嵌合筒の他半部内周を取外
し可能に嵌合させて前記セパレーター用インサートをそ
れぞれ上記水平型枠内面に起立させ、また、その水平型
枠中に適時に所要の配筋を施して、コンクリートを打設
し、該打設コンクリートに所要強度発現後、成形された
半製品プレキャストコンクリート版を水平型枠から脱型
させると同時に、打ち込まれた各嵌合筒から前記各嵌合
筒を離脱させることを特徴とする。
【０００６】
【作用】如上の構成であるから、請求項１の発明では、
嵌合筒がインサート及び吊棒への嵌合手段として機能し
て、これらの嵌合により、バーから垂下する吊棒がイン
サートの所定位置及び定姿勢での打込みを可能にし、ま
た、嵌合筒とこれに嵌合した吊棒が双方相まってせき板
としても機能し、打設コンクリートがインサート中に流
入するのを阻止する。更に、嵌合筒がインサートの深い
埋設を可能にして、この深い埋設によるインサートの引
張強度を増大させる。
嵌合筒がインサート及び吊棒への嵌合手段として機能し
て、これらの嵌合により、バーから垂下する吊棒がイン
サートの所定位置及び定姿勢での打込みを可能にし、ま
た、嵌合筒とこれに嵌合した吊棒が双方相まってせき板
としても機能し、打設コンクリートがインサート中に流
入するのを阻止する。更に、嵌合筒がインサートの深い
埋設を可能にして、この深い埋設によるインサートの引
張強度を増大させる。
【０００７】また、請求項２の発明では、嵌合筒がイン
サート及び嵌合子への嵌合手段として機能し、嵌合子が
その嵌合により、インサートの起立を可能にするととも
に、所定位置及び定姿勢での打込みを可能にし、また、
嵌合筒とこれに嵌合した嵌合子が双方相まってせき板と
しても機能し、打設コンクリートがインサート中に流入
するのを阻止する。更に、嵌合筒がインサートの深い埋
設を可能にして、この深い埋設によるインサートの引張
強度を増大させる。
サート及び嵌合子への嵌合手段として機能し、嵌合子が
その嵌合により、インサートの起立を可能にするととも
に、所定位置及び定姿勢での打込みを可能にし、また、
嵌合筒とこれに嵌合した嵌合子が双方相まってせき板と
しても機能し、打設コンクリートがインサート中に流入
するのを阻止する。更に、嵌合筒がインサートの深い埋
設を可能にして、この深い埋設によるインサートの引張
強度を増大させる。
【０００８】
【実施例】図１乃至図６は、請求項１の発明に係る実施
例を示している。図において、１は、半製品プレキャス
トコンクリート版Ａを成形する水平型枠、２は、該水平
型枠を構成する主要部材たる鋼製ベッド、３は、該鋼製
ベッド上に取外し可能に配した周囲のせき板である。４
は、水平型枠１の成形部を跨がせて鋼製ベッド２上に取
外し可能に配した左右一対の支持枠で、両支持枠は、そ
れぞれ水平の角パイプ５の両端から短い脚体６を一体に
垂設し、各脚体を鋼製ベッド上にボルト等により取外し
可能に接合させている。７は、上記両支持枠４間に取外
し可能に架設したアングルによるバーで、三本を平行さ
せて配し、それぞれを支持枠４の角パイプ５に対し、し
ゃこ万力８により位置調整自在に締結している。９は、
上記バー７から垂設した吊棒で、複数を各々適宜間隔ご
とに配しており、これらの吊棒は、図３乃至図５に示す
ように、吊ボルト10の上端をバー７に貫通させてナット
11,12 にて該バーに締結し、かつ、その吊ボルト10の下
端に螺筒13の上部を上下調整自在に螺合させ、該螺筒の
下端に短いねじ部15と嵌合頭16とを一体に連ねた嵌合子
14をそのねじ部15にて螺合させて成る。17は、セパレー
ター用の袋ナット状長ナットのインサートで、図３乃至
図６に示すように、基端部外周に抜け止め用のフランジ
18を形成している。なお、該フランジは、比較的に大き
く形成するため、下側に打設コンクリートの空白部が生
じないように部分的に切欠いている（図６）。19は、上
記インサート17の先端部外周に嵌合させた合成樹脂製の
嵌合筒で、図４及び図５に示すように、基端部たる一半
部20の内周を段付きでやや大径に形成して、該一半部の
内周をインサートの先端部外周に嵌合させており、他半
部21の内周に前記嵌合子14の嵌合頭16を離脱可能に嵌合
させるようにし、また、基端外周に抜け止め用のフラン
ジ22を形成している。
例を示している。図において、１は、半製品プレキャス
トコンクリート版Ａを成形する水平型枠、２は、該水平
型枠を構成する主要部材たる鋼製ベッド、３は、該鋼製
ベッド上に取外し可能に配した周囲のせき板である。４
は、水平型枠１の成形部を跨がせて鋼製ベッド２上に取
外し可能に配した左右一対の支持枠で、両支持枠は、そ
れぞれ水平の角パイプ５の両端から短い脚体６を一体に
垂設し、各脚体を鋼製ベッド上にボルト等により取外し
可能に接合させている。７は、上記両支持枠４間に取外
し可能に架設したアングルによるバーで、三本を平行さ
せて配し、それぞれを支持枠４の角パイプ５に対し、し
ゃこ万力８により位置調整自在に締結している。９は、
上記バー７から垂設した吊棒で、複数を各々適宜間隔ご
とに配しており、これらの吊棒は、図３乃至図５に示す
ように、吊ボルト10の上端をバー７に貫通させてナット
11,12 にて該バーに締結し、かつ、その吊ボルト10の下
端に螺筒13の上部を上下調整自在に螺合させ、該螺筒の
下端に短いねじ部15と嵌合頭16とを一体に連ねた嵌合子
14をそのねじ部15にて螺合させて成る。17は、セパレー
ター用の袋ナット状長ナットのインサートで、図３乃至
図６に示すように、基端部外周に抜け止め用のフランジ
18を形成している。なお、該フランジは、比較的に大き
く形成するため、下側に打設コンクリートの空白部が生
じないように部分的に切欠いている（図６）。19は、上
記インサート17の先端部外周に嵌合させた合成樹脂製の
嵌合筒で、図４及び図５に示すように、基端部たる一半
部20の内周を段付きでやや大径に形成して、該一半部の
内周をインサートの先端部外周に嵌合させており、他半
部21の内周に前記嵌合子14の嵌合頭16を離脱可能に嵌合
させるようにし、また、基端外周に抜け止め用のフラン
ジ22を形成している。
【０００９】而して、半製品プレキャストコンクリート
版Ａの成形に当たっては、予めインサート17の先端部外
周に嵌合筒19を一半部20の内周にて嵌着させたものを所
要数用意しておき、これらを、取り外されているバー７
から垂下する各吊棒９の下端、すなわち、嵌合子14の嵌
合頭16へ、嵌合筒19の他半部21内周を、ハンマーによる
叩き込みで嵌合させて連結する。一方、鋼製ベッド２上
にせき板３を取り付けて水平型枠１を組み、かつ、その
成形部内面に離型材を施し、更に、その水平型枠１内に
所要の配筋を施す。離型材を施さずに、表面に貼着すべ
きタイル等の外装材を鋼製ベッド２上に敷設して、後述
の打設コンクリートに付着一体化させるようにしてもよ
い。その後、鋼製ベッド２の上に、成形部を跨がせて左
右一対の支持枠４をセットし、両支持枠間に、上述のよ
うにして各吊棒９にインサート17及び嵌合筒19を装備さ
せた三本のバー７を平行させて架け渡し、それぞれの位
置を調整して各バー７をしゃこ万力８で支持枠４の角パ
イプ５に締結するとともに、それぞれのインサート17及
び嵌合筒19を水平型枠１の成形部中へと挿入させ、か
つ、各吊棒９の螺筒13を螺動させてインサート17及び嵌
合筒19の高さを調整する。次に、その水平型枠１の成形
部にコンクリート23を打設し、所要の養生にて硬化させ
る。打設コンクリート23に所定強度が発現したところ
で、すべてのしゃこ万力８を緩め、各吊棒９をコンクリ
ート中の嵌合筒19から引き抜いて、すべてのバー７を取
り外し、引き続き両支持枠４及び周囲のせき板３も鋼製
ベッド２上から取り外して、成形された半製品プレキャ
ストコンクリート版Ａを水平型枠１から脱型させる。
版Ａの成形に当たっては、予めインサート17の先端部外
周に嵌合筒19を一半部20の内周にて嵌着させたものを所
要数用意しておき、これらを、取り外されているバー７
から垂下する各吊棒９の下端、すなわち、嵌合子14の嵌
合頭16へ、嵌合筒19の他半部21内周を、ハンマーによる
叩き込みで嵌合させて連結する。一方、鋼製ベッド２上
にせき板３を取り付けて水平型枠１を組み、かつ、その
成形部内面に離型材を施し、更に、その水平型枠１内に
所要の配筋を施す。離型材を施さずに、表面に貼着すべ
きタイル等の外装材を鋼製ベッド２上に敷設して、後述
の打設コンクリートに付着一体化させるようにしてもよ
い。その後、鋼製ベッド２の上に、成形部を跨がせて左
右一対の支持枠４をセットし、両支持枠間に、上述のよ
うにして各吊棒９にインサート17及び嵌合筒19を装備さ
せた三本のバー７を平行させて架け渡し、それぞれの位
置を調整して各バー７をしゃこ万力８で支持枠４の角パ
イプ５に締結するとともに、それぞれのインサート17及
び嵌合筒19を水平型枠１の成形部中へと挿入させ、か
つ、各吊棒９の螺筒13を螺動させてインサート17及び嵌
合筒19の高さを調整する。次に、その水平型枠１の成形
部にコンクリート23を打設し、所要の養生にて硬化させ
る。打設コンクリート23に所定強度が発現したところ
で、すべてのしゃこ万力８を緩め、各吊棒９をコンクリ
ート中の嵌合筒19から引き抜いて、すべてのバー７を取
り外し、引き続き両支持枠４及び周囲のせき板３も鋼製
ベッド２上から取り外して、成形された半製品プレキャ
ストコンクリート版Ａを水平型枠１から脱型させる。
【００１０】図７及び図８は、請求項２の発明に係る実
施例を示している。この場合は、前例のものにおいて、
支持枠４、バー７、しゃこ万力８及び吊棒９（嵌合子14
を除く）を用いないで、複数の嵌合子14を鋼製ベッド２
上に配備させて、これらの嵌合子に上記嵌合筒19を嵌合
させることにより該嵌合筒及びインサート17を鋼製ベッ
ド２上に直接的に起立させるものである。つまり、鋼製
ベッド２上に組み付けた周囲のせき板３の内側、すなわ
ち、水平型枠１の成形部内における鋼製ベッド２の所要
各所にねじ孔24を穿設し、これらのねじ孔にそれぞれ嵌
合子14をねじ部15にて螺着して固定するとともに、各嵌
合子の嵌合頭16に上記嵌合筒19を他半部21の内周にてハ
ンマーによる叩き込みで嵌合させることにより嵌合筒19
乃至インサート17を起立させる。斯様にした水平型枠１
には、その成形部内おいて、それぞれ適時に、所要の離
型材及び配筋を施し、コンクリート23を打設する。打設
コンクリート23に所定強度が発現したところで、周囲の
せき板３を取り外し、成形された半製品プレキャストコ
ンクリート版Ａをその水平型枠１から脱型させる。その
他は、前例と同じにつき、前例の説明をもって当該実施
例の説明を省略する。
施例を示している。この場合は、前例のものにおいて、
支持枠４、バー７、しゃこ万力８及び吊棒９（嵌合子14
を除く）を用いないで、複数の嵌合子14を鋼製ベッド２
上に配備させて、これらの嵌合子に上記嵌合筒19を嵌合
させることにより該嵌合筒及びインサート17を鋼製ベッ
ド２上に直接的に起立させるものである。つまり、鋼製
ベッド２上に組み付けた周囲のせき板３の内側、すなわ
ち、水平型枠１の成形部内における鋼製ベッド２の所要
各所にねじ孔24を穿設し、これらのねじ孔にそれぞれ嵌
合子14をねじ部15にて螺着して固定するとともに、各嵌
合子の嵌合頭16に上記嵌合筒19を他半部21の内周にてハ
ンマーによる叩き込みで嵌合させることにより嵌合筒19
乃至インサート17を起立させる。斯様にした水平型枠１
には、その成形部内おいて、それぞれ適時に、所要の離
型材及び配筋を施し、コンクリート23を打設する。打設
コンクリート23に所定強度が発現したところで、周囲の
せき板３を取り外し、成形された半製品プレキャストコ
ンクリート版Ａをその水平型枠１から脱型させる。その
他は、前例と同じにつき、前例の説明をもって当該実施
例の説明を省略する。
【００１１】以上の各実施例において、成形された半製
品プレキャストコンクリート版Ａの脱型が容易に行える
ようであれば、離型材は不要である。
品プレキャストコンクリート版Ａの脱型が容易に行える
ようであれば、離型材は不要である。
【００１２】
【発明の効果】請求項１の発明及び請求項２の発明のい
ずれにあっても、上述の構成によりインサートを予め水
平型枠内に適正に配備させることができるので、次の効
果を奏する。 (1) コンクリート打設後に、作業員の手作業による田植
えのような植え付けを要せず、手間を少なくでき、作業
能率を向上させることができ、製作時間を短縮できる。 (2) 所定位置への定姿勢での打込みが適確に行える。 (3) インサートに嵌合筒を嵌合連結させることにより、
インサートをコンクリート中に深く打込みでき、インサ
ートの引張強度を増大させることができる。 (4) インサートの口を嵌合筒にて閉塞できて、インサー
ト内部にコンクリートが入り込むことはなく、ねじ穴が
詰まるようなことはない。 (5) 全体としても品質を向上させることができる。 (6) 脚付き等の特殊なインサートを要しない。 (7) 作業員に熟練を要せず、作業を容易にかつ簡単に遂
行できる。 (8) 作業員に腰痛等の健康管理上の問題はほとんど生じ
ない。 (9) 総じて、コストを低減できる。
ずれにあっても、上述の構成によりインサートを予め水
平型枠内に適正に配備させることができるので、次の効
果を奏する。 (1) コンクリート打設後に、作業員の手作業による田植
えのような植え付けを要せず、手間を少なくでき、作業
能率を向上させることができ、製作時間を短縮できる。 (2) 所定位置への定姿勢での打込みが適確に行える。 (3) インサートに嵌合筒を嵌合連結させることにより、
インサートをコンクリート中に深く打込みでき、インサ
ートの引張強度を増大させることができる。 (4) インサートの口を嵌合筒にて閉塞できて、インサー
ト内部にコンクリートが入り込むことはなく、ねじ穴が
詰まるようなことはない。 (5) 全体としても品質を向上させることができる。 (6) 脚付き等の特殊なインサートを要しない。 (7) 作業員に熟練を要せず、作業を容易にかつ簡単に遂
行できる。 (8) 作業員に腰痛等の健康管理上の問題はほとんど生じ
ない。 (9) 総じて、コストを低減できる。
【００１３】加えて、請求項１の発明によれば、成形さ
れる半製品プレキャストコンクリート版の表面が鋼製ベ
ッドに面するので、鋼製ベッド上にタイル等の外装材を
敷設することで、該外装材を打設コンクリートに簡単に
付設一体化させることができ、外装材の貼着作業を大幅
に簡素化できる。
れる半製品プレキャストコンクリート版の表面が鋼製ベ
ッドに面するので、鋼製ベッド上にタイル等の外装材を
敷設することで、該外装材を打設コンクリートに簡単に
付設一体化させることができ、外装材の貼着作業を大幅
に簡素化できる。
【００１４】また、請求項２の発明によれば、成形され
る半製品プレキャストコンクリート版の表面が打設コン
クリートの上面となるので、コンクリート打設後にその
上面に任意な仕上げを施すことができ、仕上げ作業を容
易に行うことができる。そして、成形の付帯設備をより
簡素化できる。
る半製品プレキャストコンクリート版の表面が打設コン
クリートの上面となるので、コンクリート打設後にその
上面に任意な仕上げを施すことができ、仕上げ作業を容
易に行うことができる。そして、成形の付帯設備をより
簡素化できる。
【図１】 請求項１の発明に係る半製品プレキャストコ
ンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込
み方法の実施例を示す成形設備の截断正面図である。
ンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込
み方法の実施例を示す成形設備の截断正面図である。
【図２】 同例の截断側面図である。
【図３】 図１の要部拡大断面図である。
【図４】 図３の要部を更に拡大して示す要部拡大截断
正面図である。
正面図である。
【図５】 同例の要部部材を示す截断正面図である。
【図６】 同例の要部部材を示す底面図である。
【図７】 請求項２の発明に係る半製品プレキャストコ
ンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込
み方法の実施例を示す成形設備の要部拡大截断正面図で
ある。
ンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込
み方法の実施例を示す成形設備の要部拡大截断正面図で
ある。
【図８】 同例の要部部材を示す截断正面図である。
Ａ…半製品プレキャストコンクリート版 １…水平型枠 ２…鋼製ベッド ３…せき板 ４…支持枠 ５…角パイプ ６…脚体 ７…バー ８…しゃこ万力 ９…吊棒 10…吊ボルト 11,12 …ナット 13…螺筒 14…嵌合子 15…ねじ部 16…嵌合頭 17…インサート 18…フランジ 19…嵌合筒 20…一半部 21…他半部 22…フランジ 23…コンクリート 24…ねじ孔
Claims (2)
- 【請求項１】 セパレーター用インサートの先端部外周
に打込み嵌合筒の一半部を内周にて嵌着させる一方、半
製品プレキャストコンクリート版を成形する水平型枠の
直上に適数の吊棒を垂設したバーを取外し可能に配備さ
せ、各吊棒の下端に上記打込み嵌合筒の他半部内周を取
外し可能に嵌合させて前記セパレーター用インサートを
それぞれ連結垂下させるとともに、それらのセパレータ
ー用インサート乃至嵌合筒を前記水平型枠中へと挿入さ
せ、また、その水平型枠中に適時に所要の配筋を施し
て、コンクリートを打設し、該打設コンクリートに所要
強度発現後、前記各吊棒をそれぞれコンクリート中の嵌
合筒から引き抜いてバーを取り外し、成形された半製品
プレキャストコンクリート版を前記水平型枠から脱型さ
せることを特徴とする半製品プレキャストコンクリート
版におけるセパレーター用インサートの打込み方法。 - 【請求項２】 セパレーター用インサートの先端部外周
に打込み嵌合筒の一半部を内周にて嵌着させる一方、半
製品プレキャストコンクリート版を成形する水平型枠内
面に適数の嵌合子を配備させ、これらの嵌合子に上記打
込み嵌合筒の他半部内周を取外し可能に嵌合させて前記
セパレーター用インサートをそれぞれ上記水平型枠内面
に起立させ、また、その水平型枠中に適時に所要の配筋
を施して、コンクリートを打設し、該打設コンクリート
に所要強度発現後、成形された半製品プレキャストコン
クリート版を水平型枠から脱型させると同時に、打ち込
まれた各嵌合筒から前記各嵌合筒を離脱させることを特
徴とする半製品プレキャストコンクリート版におけるセ
パレーター用インサートの打込み方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7658594A JPH07259332A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 半製品プレキャストコンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込み方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7658594A JPH07259332A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 半製品プレキャストコンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込み方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07259332A true JPH07259332A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13609372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7658594A Pending JPH07259332A (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 半製品プレキャストコンクリート版におけるセパレーター用インサートの打込み方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07259332A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09300334A (ja) * | 1996-05-09 | 1997-11-25 | Schokbeton Japan Co Ltd | プレキャストコンクリート版の製造方法 |
| JP2010527417A (ja) * | 2007-05-14 | 2010-08-12 | ペリセル カルロス フラデラ | プレストレスが与えられた二軸補強を有するセメントモルタルパネル |
| JP2017096021A (ja) * | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 東亜土木株式会社 | 自然石ブロックの製造方法 |
| CN110566230A (zh) * | 2019-09-24 | 2019-12-13 | 中铁隆昌铁路器材有限公司 | 一种外挂槽道系统及其施工方法 |
-
1994
- 1994-03-22 JP JP7658594A patent/JPH07259332A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US8640399B2 (en) | 2007-05-14 | 2014-02-04 | Carlos Fradera Pellicer | Cement mortar panel with prestressed biaxial reinforcement |
| JP2014031712A (ja) * | 2007-05-14 | 2014-02-20 | Pellicer Carlos Fradera | プレストレスが与えられた二軸補強を有するセメントモルタルパネル |
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